JP2884791B2 - 流量センサ用膜式抵抗体 - Google Patents

流量センサ用膜式抵抗体

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気流量センサや液体
流量センサ等の流量センサに用いられる膜式抵抗体に関
する。
【0002】
【従来技術】従来、電子制御式内燃機関においては、基
本燃料噴射量や基本点火時期等の制御のために、その機
関の吸入空気量は重要な運転状態パラメータの1つであ
る。そして、上記吸入空気量を検出するための空気流量
センサとして、小型・応答性の良い等の利点を有する温
度依存抵抗を用いた熱式のものが実用化されている。そ
して、その発熱材料としては、温度による抵抗変化率の
直線性が良く物性的に安定な白金が常用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】その1つとして、白金
を用いた膜式抵抗体においては、シリコン、セラミック
等から成る基板上に、その基板表面の絶縁性の有無によ
り下地の絶縁物質を形成し、その上に白金をPVD法で
ある蒸着、スパッタリング等により成膜している。とこ
ろが、白金は安定な金属であるために、白金と基板又は
白金と下地の絶縁物質との接合強度が弱く、剥がれ易い
という問題がある。この問題の解決手段としては、白金
と基板又は白金と下地の絶縁物質との間に二酸化チタン
層を形成することにより白金の接合強度を向上できると
いうことが知られている。ところが、サーモソニックワ
イヤボンディング(超音波熱圧着)(以下、ワイヤボン
ディングという)時に、白金と二酸化チタン層との間の
接合強度が不足することにより、白金の膜剥離が発生す
る。このため、ワイヤボンディング直後において、白金
と二酸化チタン層との間で膜剥離が生じる製品の割合を
示した良品率(以下、ワイヤボンディング初期良品率と
いう)が低下するという不具合が生じていた。尚、ワイ
ヤボンディング条件としては、パワー:1.2W,温度:200
℃である。
【0004】本発明は、上記の課題を解決するために成
されたものであり、その目的とするところは、白金を用
いて基板上に形成した流量センサ用膜式抵抗体であっ
て、ワイヤボンディング時に白金の膜剥離を発生するこ
とがなく、更に、充分なワイヤボンディングせん断強度
(ワイヤボンディングしたワイヤの接合界面に対して横
方向から力を加えてワイヤを接合界面から剥がすための
力量)を有する接合が強固な流量センサ用膜式抵抗体を
得ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の発明の構成は、少なくとも表面が絶縁性を有する基板
上に白金(Pt) パターンとの接合強度を高めるために絶
縁膜である二酸化チタン(TiO2)層を形成した後、その
二酸化チタン(TiO2)層上に前記白金(Pt) パターンを
形成した流量センサ用膜式抵抗体であって、前記二酸化
チタン(TiO2)層と前記白金(Pt) パターンとの間にチ
タン(Ti) 層を形成したことを特徴とする。上記チタン
(Ti)層の膜厚は、約25Å以上にてワイヤボンディング
初期良品率として約95%以上の望ましい値が得られ、約
25〜500Å の範囲にてワイヤボンディングせん断強度と
して約85gf以上の必要強度を得ることができ、ワイヤボ
ンディング接合不良をなくすことができる。
【0006】
【作用及び効果】チタン(Ti)層を絶縁膜である二酸化
チタン(TiO2)層と白金(Pt)パターンとの間に形成し
たので、Ti 層によりTiO2層の最表面が活性化され
る。これにより、Pt パターンの接合強度が著しく向上
し、強固な流量センサ用膜式抵抗体となる。
【0007】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説
明する。
【0008】図1は本発明に係る流量センサ用膜式抵抗
体10の層構造を示した縦断面図である。この流量セン
サ用膜式抵抗体10の層構造としては、シリコン(Si)
基板11上の全面に二酸化シリコン(SiO2)層12及び
二酸化チタン(TiO2)層13が形成されている。その上
に、後述のTi-Pt-O混合層15及び白金(Pt) 層16
がパターン形成されている。更に、その上に、二酸化チ
タン(TiO2)層18がパターン形成され、全面が二酸化
シリコン(SiO2)層19にて被覆されて構成されてい
る。
【0009】この流量センサ用膜式抵抗体10のワイヤ
ボンディング初期良品率を向上させる層構造を得るため
に、先ず、発明者らは、以下のような実験研究を行っ
た。尚、以下の説明における各層は、PVD法であるス
パッタリング法及び真空蒸着法により形成した。ワイヤ
ボンディング条件(パワー:1.2W,温度:200℃)におけ
る白金(Pt) と各種絶縁膜との組合せに対するワイヤボ
ンディング初期良品率の相違を調べ、図11に示したよ
うな結果が得られた。尚、この実験における熱処理の条
件としては、白金(Pt) と各種絶縁膜とを形成した後、
各々1100℃雰囲気中に30分間放置した。
【0010】シリコン(Si) 基板は絶縁性を有していな
いので、先ず、その表面上に二酸化シリコン(SiO2)層
をスパッタリング法( 150℃雰囲気中)により約2000〜
10000Å の厚さに形成する。その上に白金(Pt) 層を真
空蒸着法( 300℃雰囲気中)により約2000〜10000Å の
厚さに形成したものにおいては、ワイヤボンディング初
期良品率は0%であった。即ち、全てのサンプルにおい
て、白金(Pt) 層の剥離が生じてしまった。同様に、シ
リコン(Si) 基板上に二酸化シリコン(SiO2)層をスパ
ッタリング法( 150℃雰囲気中)により約2000〜10000
Å の厚さに形成する。その上に二酸化チタン(TiO2)
層を真空蒸着法( 300℃雰囲気中)により約 100〜2000
Åの厚さに形成する。更にその上に、白金(Pt) 層を真
空蒸着法( 300℃雰囲気中)により約2000〜10000Å の
厚さに形成したものにおいては、ワイヤボンディング初
期良品率は約25%であった。又、同様に、シリコン(S
i) 基板上に二酸化シリコン(SiO2)層をスパッタリン
グ法( 150℃雰囲気中)により約2000〜10000Å の厚さ
に形成する。その上に二酸化チタン(TiO2)層を真空蒸
着法( 300℃雰囲気中)により約100〜2000Å の厚さに
形成する。そして、その上にチタン(Ti)層を真空蒸着
法( 300℃雰囲気中)により約25〜500Å の厚さに形成
する。更にその上に、白金(Pt) 層を真空蒸着法( 300
℃雰囲気中)により約2000〜10000Å の厚さに形成した
ものにおいてはワイヤボンディング初期良品率は 100%
となった。即ち、全てのサンプルにおいて、白金(Pt)
層の剥離が生じなかった。一方、ガラス基板は絶縁性を
有しているので、その表面上に直接、二酸化チタン(Ti
2)層を真空蒸着法( 300℃雰囲気中)により約100〜2
000Å の厚さに形成する。その上にチタン(Ti)層を真
空蒸着法( 300℃雰囲気中)により約25〜500Å の厚さ
に形成する。更にその上に、白金(Pt) 層を真空蒸着法
( 300℃雰囲気中)により約2000〜10000Å の厚さに形
成したものにおいてもワイヤボンディング初期良品率は
100%となった。即ち、この場合にも、全てのサンプル
において、白金(Pt) 層の剥離が生じなかった。以上の
ことから、白金(Pt) 層と二酸化チタン(TiO2)層との
間にチタン(Ti) 層を形成することが適当であることが
分かった。
【0011】更に、発明者らは、図12及び図13に示
したように、TiO2層界面のPt グレーンの成長状態を
観察し、Ti 層の有無による接合強度向上の挙動を解析
するために、Pt 層の膜厚を1000Å、Ti 層の膜厚を50
Å、TiO2層の膜厚を500Åとそれぞれ真空蒸着法( 30
0℃雰囲気中)により形成してモデル実験を行った。
尚、この実験における熱処理の条件としては、各々1100
℃雰囲気中に30分間放置した。すると、TiO2層とPt
層との間にTi 層を形成した図13のサンプルは、Ti
層を形成していない図12のサンプルと比較して、熱処
理後においてPt のぬれ性が極めて良いことが分かっ
た。この理由としては、Ti 層がTiO2層の最表面を活
性化させ、結果として、Pt との接合強度が向上したも
のと考えられる。尚、図13の熱処理後におけるPt の
上部表面に点在するものは、後述するTi-O混合部であ
りTi 層のTi が粒界拡散して形成されたものである。
【0012】次に、流量センサ用膜式抵抗体10をその
製造工程に沿って順に説明する。図2に示したように、
シリコン単結晶から成るシリコン(Si) 基板11上の全
面を絶縁性とするために、熱酸化処理を行ない下地の絶
縁物質としての二酸化シリコン(SiO2)層12を約2000
〜10000Å の厚さに形成した。その上の全面に、SiO2
との接合強度の高い絶縁膜としての二酸化チタン(TiO
2)層13を真空蒸着法( 300℃雰囲気中)により約100
〜2000Å の厚さに形成した。更にその上に、本発明に
係るチタン(Ti)層14を真空蒸着法( 300℃雰囲気
中)により約25〜500Å の厚さにパターン形成した。更
に、Ti 層14から成るTi パターン上には、白金(P
t)層16から成るPt パターンを真空蒸着法( 300℃
雰囲気中)により約2000〜10000Å の厚さに形成した。
この後、上述したチタン(Ti)層14により二酸化チタ
ン(TiO2)層13の最表面を活性化するための熱処理と
して約800〜1200℃ 雰囲気中に適当な時間放置した。
【0013】図2のA−A線に沿った層構造を示した縦
断面図は、この熱処理により、図3から図4に示した層
構造へと変化した。即ち、Ti 層14のTi の一部はT
iO2層13の表面活性層となり、一方、Ti 層14のT
i の一部はPt 層16の上部表面へ粒界拡散し、Pt 層
16の上部表面に点在するTi-O混合部17が形成され
た。そして、残りのTi 層14は、熱処理後、Ti-Pt-
O混合層15となった。
【0014】この変化は、図3に対応した熱処理前の図
5及び図4に対応した熱処理後の図6に示された、層の
膜厚方向にエッチングしたサンプル表面に対するオージ
ェ電子の放出エネルギ(分析強度)にて物質を元素同定
したオージェ電子分光分析結果により明らかである。そ
して、熱処理後の図6に示されたように、Pt 層16の
中央部にはTi が残存することがないので、Pt の温度
抵抗率は、熱処理前と同様に、直線性を示したものとな
った。この後、パッシベーション膜として、図1に示し
たように、TiO2層18を約100〜2000Å 及びSiO2
19を約5000〜20000Å の厚さにスパッタリング法(15
0℃雰囲気中)によりそれぞれ形成して流量センサ用膜
式抵抗体10を製造した。
【0015】次に、Ti 層14の膜厚を変化させて、T
i 層膜厚に対するワイヤボンディング初期良品率及びT
i 層膜厚に対するワイヤボンディングせん断強度の関係
を測定した。その測定結果を図10に示す。Ti 層14
の膜厚がない場合には、ワイヤボンディング時にPt 層
16の膜剥離を発生して、ワイヤボンディング初期良品
率が約25%と極めて低い。ここで、Ti 層14の膜厚を
約25Å以上とすると、TiO2層13とPt 層16との接
合強度が増すことによりワイヤボンディング初期良品率
は約95%以上と製造可能な望ましい良品率となる。又、
Ti 層14の膜厚が約25Åにおけるワイヤボンディング
せん断強度は 約185gfである。このワイヤボンディング
せん断強度はTi 層14の膜厚が 約100Å程度となるま
で増加した後、その膜厚が約100Å 以上となるとそれま
でと逆に徐々に減少する。そして、Ti 層14の膜厚が
約500Å 以上となると、ワイヤボンディングせん断強度
は約85gf以下となり、ワイヤボンディング接合不良を発
生することになる。
【0016】つまり、Ti 層14の膜厚が厚くなると、
それだけ前述したようなTi の粒界拡散が増え、Pt 層
の上部表面に点在するTi-O混合部17が増えることに
より、ワイヤボンディング時におけるPt 層の上部表面
とワイヤとの接合強度が弱くなり、ワイヤボンディング
せん断強度が減少するからである。上述したような理由
により、Ti 層14の膜厚は約25〜500Å とするのが適
当である。即ち、TiO2層とPt 層との間にTi 層を形
成し、そのTi 層の膜厚を約25〜500Å とすることによ
り、ワイヤボンディング時にPt 層の膜剥離を発生する
ことがなくPt 層の基板に対する接合が強固で、ワイヤ
のPt 層界面に対する接合強度の充分な流量センサ用膜
式抵抗体が得られる。尚、上記パッシベーション膜はシ
リコンナイトライド(Si34) で形成しても良い。
【0017】図7は、本発明に係る他の実施例である流
量センサ用膜式抵抗体20の層構造を示した縦断面図で
ある。又、図8は流量センサ用膜式抵抗体20の製造工
程途中で熱処理前の層構造を示した縦断面図であり、図
9は図8の熱処理後を示した縦断面図である。尚、図
7、図8及び図9は上述の図1、図3及び図4に対応し
ている。
【0018】この流量センサ用膜式抵抗体20ではガラ
ス基板21を用いている。このガラス基板21は絶縁性
を有するため、その表面上に直接、ガラスとの接合強度
の高いTiO2層13を真空蒸着法( 300℃雰囲気中)に
より約100〜2000Å の厚さに形成した。更にその上に、
本発明に係るTi 層14を真空蒸着法( 300℃雰囲気
中)により約25〜500Å の厚さに形成した。更に、Ti
層14から成るTi パターン上には、Pt 層16から成
るPt パターンを真空蒸着法( 300℃雰囲気中)により
約2000〜10000Å の厚さに形成した。この後、Ti 層1
4によりTiO2層13の最表面を活性化し、Pt 層16
から成るPt パターンの温度抵抗率の直線性を得るため
の熱処理として約500〜1200℃ 雰囲気中に適当な時間放
置した。尚、各層は、上述のスパッタリング法及び真空
蒸着法以外のPVD法やCVD法により同様の膜厚とな
るように形成しても良い。
【0019】図14は本発明に係る流量センサ用膜式抵
抗体20を用いた熱式流量センサ100を示している。
【0020】この熱式流量センサ100は、例えば、車
両用エンジンの吸気系に配置するエアフロメータに用い
られる。熱式流量センサ100は、流量センサ用膜式抵
抗体20における製造工程と同様に、先ず、図8に示さ
れたように、ガラス基板21の表面上にTiO2層13が
形成され、その上に、Ti 層14及びPt 層16がパタ
ーン形成される。次に、上述の熱処理条件にて、図9に
示されたような層構造を呈する。熱式流量センサ100
には、パターン形成されたPt 層16から成る白金薄膜
による発熱部101とその両側に配線部102とが連続
して形成されている。上記配線部102の端には端子部
103がそれぞれ形成されている。上記端子部103を
除いた全表面には保護膜104が形成され、発熱部10
1や配線部102などが被覆保護される。このガラス基
板21としては、長さ6mm、幅 0.5mm及び厚み 0.2mmの
石英ガラス板を用いた。又、上記発熱部101は、長さ
3mm、幅70μm 及び厚み1μm (=10000Å )の線状体
でジクザグ状パターンにて形成した。このようにして、
所定の抵抗値と放熱面積を有する発熱部101を形成し
た。更に、配線部102は発熱部101の両側において
長さ1mm、幅 0.4mm及び厚み1μm にて形成した。ここ
で、配線部102の幅は発熱部101の幅よりも極力太
くし、その配線部102における発熱を抑えた。尚、上
記保護膜104としては、厚み2μm (=20000Å )の
二酸化シリコン膜をスパッタリングにより形成して用い
た。
【0021】上述したように、本実施例の熱式流量セン
サ100ではガラス基板21上にTiO2層及びTi 層を
介してPt 層の白金薄膜から成る発熱部101と配線部
102とが配設されている。ここで、ガラスの熱伝導率
は0.0137W/cm・°Kであり、白金の熱伝導率は0.69W/cm
・°Kである。このため、発熱部101の熱はその殆ど
が流体中に伝熱され、ガラス基板21には殆ど伝わるこ
とがない。即ち、発熱部101からガラス基板21への
逃熱量が少なく、この熱式流量センサ100は応答性に
優れている。更に、ガラス基板21はそれ自身絶縁性を
有しており、ガラス基板21から成る流量センサ用膜式
抵抗体20を用いれば、シリコン基板などにおける下地
の絶縁物質が不要であるのでその分だけ低コストとな
る。尚、絶縁性を有する基板材料としてはセラミックを
用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体的な一実施例に係る流量センサ用
膜式抵抗体の層構造を示した縦断面図である。
【図2】同実施例に係る流量センサ用膜式抵抗体の製造
工程途中の層構造を示した縦断面図である。
【図3】図2のA−A線に沿った縦断面図である。
【図4】図3の熱処理後を示した縦断面図である。
【図5】図3のオージェ電子分光分析結果を示した説明
図である。
【図6】図4のオージェ電子分光分析結果を示した説明
図である。
【図7】本発明に係る他の実施例である流量センサ用膜
式抵抗体の層構造を示した縦断面図である。
【図8】図7の流量センサ用膜式抵抗体の製造工程途中
で熱処理前の層構造を示した縦断面図である。
【図9】図8の熱処理後を示した縦断面図である。
【図10】Ti 層膜厚に対するワイヤボンディング初期
良品率及びTi層膜厚に対するワイヤボンディングせん
断強度の関係を示した説明図である。
【図11】白金と各種絶縁膜との組合せに対するワイヤ
ボンディング初期良品率を示した説明図である。
【図12】Ti 層なしとして接合強度向上の挙動を熱処
理の前後において解析した説明図である。
【図13】Ti 層有りとして接合強度向上の挙動を熱処
理の前後において解析した説明図である。
【図14】本発明の流量センサ用膜式抵抗体を用いた熱
式流量センサを示した平面図である。
【符号の説明】
10−流量センサ用膜式抵抗体 11−シリコン(S
i)基板 12−二酸化シリコン(SiO2)層 13−二酸化チタン(TiO2)層(絶縁膜) 14−チ
タン(Ti)層 15−Ti-Pt-O混合層 16−白金(Pt) 層(白金
パターン) 18−二酸化チタン(TiO2)層 19−二酸化シリコ
ン(SiO2)層 21−ガラス基板 100−熱式流量センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水谷 明 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (72)発明者 竹中 修 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−284216(JP,A) 特開 平2−58802(JP,A) 特表 平1−500629(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01F 1/68 H01C 7/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも表面が絶縁性を有する基板上
    に白金(Pt) パターンとの接合強度を高めるために絶縁
    膜である二酸化チタン(TiO2)層を形成した後、その二
    酸化チタン(TiO2)層上に前記白金(Pt) パターンを形
    成した流量センサ用膜式抵抗体であって、前記二酸化チ
    タン(TiO2)層と前記白金(Pt) パターンとの間にチタ
    ン(Ti) 層を形成したことを特徴とする流量センサ用膜
    式抵抗体。
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