JP2884666B2 - 活線挿抜方式 - Google Patents

活線挿抜方式

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は活線挿抜方式に関し、特に複数のプリント板
からなるプリント板よりなる電子機器システムにおける
接続線を活線状態に保持したままで任意のプリント板の
挿抜を可能とする、いわゆる活線挿抜方式に関する。
〔従来の技術〕
従来、この種の活線挿抜方式は、例えば特開昭51−10
8520号公報(第3図)がある。第3図において、プラグ
インパッケージのコネクタ31,32は長短2段の長さで、
プラグインパッケージの外でバックボードで同一電源に
接続されている。コネクタ32からプラグインパッケージ
内に入った電流はインダクタンス33を通じて、電子回路
34に供給される。又、コネクタ31はインピーダンス35を
通してコネクタ32と接続してある。このような構成にお
いてプラグインパッケージを挿入する場合の動作は最初
に長いコネクタ31が電源ラインに接続され電流はインピ
ーダンス36,インダクタンス33を通して電子回路34へ供
給される。この時の突入電流は35,33に抑止され電圧変
動は極めて小さくなる。次にコネクタ32が電源ラインに
つながり電流は33を通して電子回路34へ供給される。こ
れにより他のフラグインパッケージの電源変動を抑止し
ている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述した従来の活線挿抜方式における電源変動抑止方
法は、プラインパッケージ内にインピーダンス35,イン
ダクタンス33が必要であり、電子回路34の消費電力が大
きくなると、35,33の部品の外形寸法はかなり大きなも
のとなりプラグインパッケージの実装効果をいちじるし
く低下させるという欠点があった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の活線挿抜方式はバックボードと、バックボー
ドのコネクタを介して接続される複数枚のプラグインバ
ッケージとからなる装置において、グランドピン電源か
らインダクタンスを介して接続される第1の電源ピン、
電源に接続される第2の電源ピンおよび信号ピンを有
し、前記パッケージを挿入する時は前記グランドピンお
よび第1の電源ピンを接続した後前記第2の電源ピン
と、信号ピンを順次接続され、抜去時はその逆の順着に
り離され、さらに挿入時第1の電源ピンは第2の電源ピ
ンが接続された後切り離される構造を持つ前記コネクタ
を有し、各プラルグインパッケージの第1,第2の電源ピ
ンはパッケージ内で接続され、かつ当該装置の電源から
インダクタンスを介してプラグインパッケージの第1の
電源ピンに対応するバックボードの電源ピンに電源が供
給され、さらにプラグインパッケージの第2の電源ピン
に対応するバックボードの電源ピンに電源が供給される
構造を有している。
更に本発明の活線挿抜方式は、グランドピンを接続後
第1の電源ピンを接続する構成を有している。
さらに又本発明の活線挿抜方式は、プラグインパッケ
ージの前記グランドピン及び第2の電源ピンにそれぞれ
接続されるバックボードのグランドピン、電源ピンの間
にコンデンサを有している。
〔実施例〕
次に本発明について図面を参照して説明する。
第1図は本発明の一実施例を示す。第1図において、
本発明の一実施例はバックボード200と、これにコネク
タ102を介して接続される複数枚のプラグインパッケー
ジ(PKG)100との活線挿抜方式で、プラグインPKG100は
電子回路101と、コネクタ102と、コネクタ102中に設け
られるグランドピン103、電源ピン104、信号ピン105
と、これをピンにそれぞれ接続されるコンタクトピン10
6,107,108とを有している。バックボード200はバックボ
ードのグランド層、電源層(図示せず)に接続されたグ
ランド端子201,電源端子202と、プラグインPKG100のコ
ンタクトピン106,107,108にそれぞれ接続され、プラグ
インPKG100に電源を供給するためのピン304,305,306
と、ピン304,305、306に接続され、それぞれグランド、
第1の電源、第2の電源供給用であるバス線301,302,30
3と、各バス線301,302,303に接続されており、プリント
PKG100に供給する電源400とを有している。
なお、バス線302はピン305と電源400との間にダイオ
ード501とインダクタンス502とが並列接続されている。
ピン304,305,306,103,104,105は長さがそれぞれ異なり
プラクインPKG100を挿入時ピン304と106、ピン305と10
7、ピン306と108、ピン103と203、ピン104と204、ピン1
05と205の順番に接続され、プラグインPKG100を抜去す
る時は、その順番で切断されるように構成されている。
プラグインPKG100を挿入時ピン306と108が接続された
後、ピン107を305が切断されるようピン305は途中が絶
縁された構造となっている。
第1電源供給用バス線302は電源400の電源側端子にイ
ンダクタンス502を介して接続され、さらに端子401と第
2電源供給用バス繊303および電源端子202に接続されて
おり、電源400のグランド側端子402とグランド用バス線
301およびグランド端子201が接続されている。
プラグインPKG100の内部でピン106、ピン103と電子回
路101のグランド端子が接続され、ピン107,108,104と電
子回路101の電源端子が接続されている。ダイオード501
はインダクタンス502に並列にてつけられたスパイク電
圧防止用のダイオードである。プラグインPKG100を挿入
時、最初にピン304とピン106が接続され、プラグインPK
G100にグランド電位が与えられる。つづいてピン305と
ピン107が接続され、電源400からインダクタンス502を
介して電源が電子回路101に流れる。この時インダクタ
ンス502によりゆっくり電流が供給されるため端子401の
電圧変動はきわめて小さくおさえられる。しかし第1電
源用バス線302の電位は大きく変動するが他のプラグイ
ンパッケージはバス線302には接続されていないため他
のプラグインパッケージの電圧が変動することはない。
次にピン306とピン108が接続されるがすでに電子回路10
1は所定の電位になっているためバス線302の電圧変動は
ない。その後さらにピン108を挿入するとピン305とピン
107は切断される。次にピン203とピン103、ピン204と10
4、ピン205と105が順に接続され挿入動作を終わる。
プラグインPKG100の抜去は挿入と逆の順番となり他の
プラグインバッケージの電圧変動を抑止することができ
る。
本発明の実施例においては第1図中のピン304と106及
びピン305と107の接続順序を規定したがこれを逆にした
場合も同様である。第2図は本発明の他の実施例を示
す。第2図において、本発明の他の実施例はピン306と
ピン108が接続される時チャッタリングを発生するとバ
ス線303に電圧変動が発生する。すなわちピン306と108
が一旦接続された後離れるとピン108の電圧は急速に低
下する。これは305から電子回路101への電流の供給が間
に合わないためである。この時に再びピン306と108が接
続されると、ピン306の電圧が変動し他のパッケージの
電圧も変動してしまう。これを防ぐためコンデンサ600
を追加してある。
〔発明の効果〕 以上説明したように本発明はプラグインパッケージ内
にインダクタンス等のインピーダンス部品を実装しなく
とも当該パッケージに挿入時に他のパッケージの電源電
圧変動を極めて小さくすることができることにより活線
挿抜の可能にするという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す図、第2図は本発明の
他の実施例を示す図、第3図は従来の活線挿板方式を示
す図である。 100……プラグインパッケージ(PKG)、101……電子回
路、102……コネクタ、103……グランドピン、104……
電源ピン、105……信号ピン、106〜108……コンタクト
ピン、200……バックボード、201……グランド端子、20
2……電源端子、203〜205……ピン、301〜303……バス
線、304〜306……ピン、400……電源、401,402……端
子、501……ダイオード、502……インダクタンス、600
……コンデンサ。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バックボードと、該バックボードにコネク
    タを介して接続される複数枚のプラグインパッケージと
    からなる装置において、グランドピン、電源からインダ
    クタンスを介して接続される第1の電源ピン、電源に接
    続される第2の電源ピンおよび信号ピンを有し、前記パ
    ッケージを挿入する時は前記グランドピンおよび第1の
    電源ピンを接続した後、前記第2の電源ピン、信号ピン
    と順次接続し、抜去後はその逆の順番に切り離され、さ
    らに挿入時第1の電源ピンは第2の電源ピンが接続され
    た後切り離される構造を持つ前記コネクタを有し、各プ
    ラグインパッケージの第1,第2の電源ピンはパッケージ
    内で接続され、かつ当該装置の電源からインダクタンス
    を介してプラグインパッケージの第1の電源ピンに対応
    するバックボードの電源ピンに電源が供給され、さらに
    プラグインパッケージの第2の電源ピンに電源供給さ
    れ、かつパッケージ内の電子回路に電源が供給されるよ
    うにしたことを特徴とする活線挿抜方式。
  2. 【請求項2】請求項1記載の活線挿抜方式において、グ
    ランド接続後、第1の電源ピンを接続するようにしたこ
    とを特徴とする活線挿抜方式。
  3. 【請求項3】請求項1,2記載の活線挿抜方式において、
    プラグインパッケージのグランドピン及び第2の電源ピ
    ンにそれぞれ接続されるバックボードのグランドピン、
    電源ピンの間にコンデンサーを付加したことを特徴とす
    る活線挿抜方式。
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