JP2884622B2 - 構造触媒担体の製造法 - Google Patents
構造触媒担体の製造法Info
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Landscapes
- Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
- Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、構造触媒担体の製造法に関する。更に詳し
くは、触媒反応を必要とする内燃機関などに用いる構造
触媒担体の製造法に関する。
くは、触媒反応を必要とする内燃機関などに用いる構造
触媒担体の製造法に関する。
〔従来の技術〕および〔発明が解決しようとする課題〕 従来、触媒反応を必要とする内燃機関などに用いる構
造触媒担体は、コージェライト、アルミナ質などである
が、触媒成分をこれらに直接担持させたのでは担持効率
が低下するため、まず活性アルミナなどの比表面積の大
きな担持物質（約0.1〜180m2/g程度）を構造体にコーテ
ィングした後、触媒成分を分散担持させており、従って
触媒成分を担持させる前に、活性アルミナなどのコーテ
ィング、乾燥および焼成という工程をとらなければなら
ない煩雑さがみられる。
造触媒担体は、コージェライト、アルミナ質などである
が、触媒成分をこれらに直接担持させたのでは担持効率
が低下するため、まず活性アルミナなどの比表面積の大
きな担持物質（約0.1〜180m2/g程度）を構造体にコーテ
ィングした後、触媒成分を分散担持させており、従って
触媒成分を担持させる前に、活性アルミナなどのコーテ
ィング、乾燥および焼成という工程をとらなければなら
ない煩雑さがみられる。
本発明の目的は、このような煩雑な工程を経ることな
く、構造触媒担体の製造を容易ならしめる方法を提供す
ることにある。
く、構造触媒担体の製造を容易ならしめる方法を提供す
ることにある。
かかる本発明の目的は、乾湿式法で製膜されたアルミ
ナ高充填複合膜を不活性ガス雰囲気中で窒化ホウ素粉末
存在下に焼成し、多孔質アルミナ焼結体表面に針状結晶
層を形成させ、構造触媒担体を製造することによって達
成される。
ナ高充填複合膜を不活性ガス雰囲気中で窒化ホウ素粉末
存在下に焼成し、多孔質アルミナ焼結体表面に針状結晶
層を形成させ、構造触媒担体を製造することによって達
成される。
乾湿式法で製膜されたアルミナ高充填複合膜は、本出
願人にって先に提案された如く、高分子物質の有機溶媒
溶液中にアルミナ粉末を高充填したドープ液（製膜原
液）を乾湿式製膜することにより得られる（特開昭62−
52185号公報および同62−255103号公報）。
願人にって先に提案された如く、高分子物質の有機溶媒
溶液中にアルミナ粉末を高充填したドープ液（製膜原
液）を乾湿式製膜することにより得られる（特開昭62−
52185号公報および同62−255103号公報）。
アルミナ粉末を高充填させる高分子物質の有機溶媒溶
液は、例えば次のような組合せで形成させる。
液は、例えば次のような組合せで形成させる。
かかる組合せの高分子物質の有機溶媒溶液に高充填さ
れるアルミナ粉末としては、例えば粒径が約0.001〜100
μｍ程度に粉砕されたものが用いられる。このようなア
ルミナ粉末の充填は、一般に約５〜20重量％程度の濃度
に調製された高分子物質の有機溶媒溶液に、高分子物質
とアルミナとの総体積に対して約20〜85体積％程度のア
ルミナ粉末を添加することにより行われ、そこに乾湿式
製膜用の原液が調製される。
れるアルミナ粉末としては、例えば粒径が約0.001〜100
μｍ程度に粉砕されたものが用いられる。このようなア
ルミナ粉末の充填は、一般に約５〜20重量％程度の濃度
に調製された高分子物質の有機溶媒溶液に、高分子物質
とアルミナとの総体積に対して約20〜85体積％程度のア
ルミナ粉末を添加することにより行われ、そこに乾湿式
製膜用の原液が調製される。
このようにして調製された原液の乾湿式製膜は、通常
の方法に従って行われるが、製膜された複合膜の構造を
対称なものとするかあるいは非対称なものとするかによ
って凝固性液体との接触方法が変ってくる。
の方法に従って行われるが、製膜された複合膜の構造を
対称なものとするかあるいは非対称なものとするかによ
って凝固性液体との接触方法が変ってくる。
即ち、乾湿式製膜される膜状体の両面を凝固性液体と
接触させることにより対称構造の複合膜が得られ、また
膜状体の片面を凝固性液体と接触させることにより非対
称構造の複合膜が得られるようになる。
接触させることにより対称構造の複合膜が得られ、また
膜状体の片面を凝固性液体と接触させることにより非対
称構造の複合膜が得られるようになる。
具体的には、中空糸体に製膜される場合には、それの
芯液として紡糸原液凝固性の水などを二重環状ノズルの
中心部から同時に押出し、ノズル先端部から一定の空間
距離を有するゲル化浴（水）中に導くと、中空膜の両面
側からゲル化が進み、対称構造の複合膜がそこに形成さ
れる。これに対し、芯液として紡糸原液非凝固性のケロ
シンなどを同時の押出し、ゲル化浴中に導くと、ゲル化
は中空膜の外面側から進み、そこに非対称構造の複合膜
を形成させる。同様に、管体としても製膜できる。
芯液として紡糸原液凝固性の水などを二重環状ノズルの
中心部から同時に押出し、ノズル先端部から一定の空間
距離を有するゲル化浴（水）中に導くと、中空膜の両面
側からゲル化が進み、対称構造の複合膜がそこに形成さ
れる。これに対し、芯液として紡糸原液非凝固性のケロ
シンなどを同時の押出し、ゲル化浴中に導くと、ゲル化
は中空膜の外面側から進み、そこに非対称構造の複合膜
を形成させる。同様に、管体としても製膜できる。
また、平膜体に製膜される場合には、ガラス板、プラ
スチックシートなど任意の基質上に原液を流延した後、
基質ごとゲル化浴中に浸漬すると、膜状体のゲル化は基
質に接していない方の面側から進行し、非対称構造の複
合膜を形成させる。また、原液をスリットに通して平膜
体とし、これを直接ゲル化浴中に導くと、ゲル化は平膜
の両面側から進行し、対称構造の複合膜をそこに形成さ
せる。同様に、原液をそれぞれ平板状および波板状に製
膜して重ね合せた後ゲル化させ、得られた複合シートを
積層または円筒状に重ね合せることにより、ハニカム構
造体としても製膜できる。
スチックシートなど任意の基質上に原液を流延した後、
基質ごとゲル化浴中に浸漬すると、膜状体のゲル化は基
質に接していない方の面側から進行し、非対称構造の複
合膜を形成させる。また、原液をスリットに通して平膜
体とし、これを直接ゲル化浴中に導くと、ゲル化は平膜
の両面側から進行し、対称構造の複合膜をそこに形成さ
せる。同様に、原液をそれぞれ平板状および波板状に製
膜して重ね合せた後ゲル化させ、得られた複合シートを
積層または円筒状に重ね合せることにより、ハニカム構
造体としても製膜できる。
このようにして製膜された各種形状の複合膜は、次い
で窒素ガスなどの不活性ガス雰囲気中で窒化ホウ素粉末
の存在下で焼成される。焼成は、複合膜を約500〜1000
℃の温度で一旦カ焼させ、脱脂した後、約1400〜1900
℃、好ましくは約1450〜1650℃の温度に約0.5〜10時間
程度電気炉中などで加熱することにより行われる。
で窒素ガスなどの不活性ガス雰囲気中で窒化ホウ素粉末
の存在下で焼成される。焼成は、複合膜を約500〜1000
℃の温度で一旦カ焼させ、脱脂した後、約1400〜1900
℃、好ましくは約1450〜1650℃の温度に約0.5〜10時間
程度電気炉中などで加熱することにより行われる。
その結果、多孔質アルミナ質構造体の表面付近、特に
最表面部分に密に針状の結晶粒子が成長し、その表面層
の比表面積は約５〜100m2/gとなる。
最表面部分に密に針状の結晶粒子が成長し、その表面層
の比表面積は約５〜100m2/gとなる。
構造触媒担体を製造するために従来行われている活性
アルミナなどの比表面積の大きさ担体物質のコーティン
グ、これに引き続く乾燥・焼成工程を省略することがで
き、構造触媒担体を容易に製造することができる。
アルミナなどの比表面積の大きさ担体物質のコーティン
グ、これに引き続く乾燥・焼成工程を省略することがで
き、構造触媒担体を容易に製造することができる。
次に、実施例について本発明を説明する。
実施例 ポリスルホン（UCC社製品Ｐ−1700）23.5g、アルミナ
粉末（大明化学製品TM−30、純度99.99％）60gおよびジ
メチルホルムアミド200gを撹拌羽根により混合し、ドー
プ液を調製する。このドープ液を、芯液に水を用いなが
ら、18m/分の速度で押出し、20℃の水中で凝固させる乾
湿式紡糸を行う。
粉末（大明化学製品TM−30、純度99.99％）60gおよびジ
メチルホルムアミド200gを撹拌羽根により混合し、ドー
プ液を調製する。このドープ液を、芯液に水を用いなが
ら、18m/分の速度で押出し、20℃の水中で凝固させる乾
湿式紡糸を行う。
このようにして得られた、内径0.8mm、外径1.0mm、長
さ15cmのアルミナ粉末高充填ポリスルホン中空糸を、窒
化ホウ素製焼成容器内に窒化ホウ素粉末と共に入れ、ま
ず大気中600℃において脱脂を行い、引き続き窒素ガス
雰囲気中において1550℃、１時間の焼成を行った。
さ15cmのアルミナ粉末高充填ポリスルホン中空糸を、窒
化ホウ素製焼成容器内に窒化ホウ素粉末と共に入れ、ま
ず大気中600℃において脱脂を行い、引き続き窒素ガス
雰囲気中において1550℃、１時間の焼成を行った。
その結果、中空糸体の内側および外側に、密に針状結
晶が成長した多孔質中空糸焼結体が得られた。針状結晶
は、中空糸体の各表面層１μｍに直径0.1μｍ、長さ１
μｍの大きさで無数に成長しており、表面層だけの比表
面積は77.2m2/gであった。
晶が成長した多孔質中空糸焼結体が得られた。針状結晶
は、中空糸体の各表面層１μｍに直径0.1μｍ、長さ１
μｍの大きさで無数に成長しており、表面層だけの比表
面積は77.2m2/gであった。
Claims (1)
- 【請求項１】乾湿式法で製膜されたアルミナ高充填複合
膜を不活性ガス雰囲気中で窒化ホウ素粉末存在下に焼成
し、多孔質アルミナ焼結体表面に針状結晶層を形成させ
ることを特徴とする構造触媒担体の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1254861A JP2884622B2 (ja) | 1989-09-29 | 1989-09-29 | 構造触媒担体の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1254861A JP2884622B2 (ja) | 1989-09-29 | 1989-09-29 | 構造触媒担体の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03118840A JPH03118840A (ja) | 1991-05-21 |
| JP2884622B2 true JP2884622B2 (ja) | 1999-04-19 |
Family
ID=17270862
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1254861A Expired - Fee Related JP2884622B2 (ja) | 1989-09-29 | 1989-09-29 | 構造触媒担体の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2884622B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1102444C (zh) * | 1999-09-29 | 2003-03-05 | 中国石油化工集团公司 | 一种氧化铝载体的制备方法 |
| CN1102443C (zh) * | 1999-09-29 | 2003-03-05 | 中国石油化工集团公司 | 具有集中孔分布的氧化铝载体的制备方法 |
-
1989
- 1989-09-29 JP JP1254861A patent/JP2884622B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03118840A (ja) | 1991-05-21 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |