JP2884272B2 - 地盤改良の混合処理工法における安定材の自動注入制御方法 - Google Patents

地盤改良の混合処理工法における安定材の自動注入制御方法

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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、海底、湖沼、河川な
どに堆積した軟弱土、又は陸上、干潟等の軟弱地盤を改
良、強化(又は固化、安定化)して各種構造物の基礎を
造成する地盤改良の混合処理工法に実施される、安定材
の自動注入制御方法に係り、さらに云えば、2軸以上多
軸の攪拌翼による多様な改良設計の地盤改良に好適に実
施される安定材の自動注入制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】軟弱地盤の改良に適用される混合処理工
法(又は深層混合処理工法とも呼ばれる)は、昭和50
年前後から開発が進められ、昭和51年以来地盤改良の
実績も重ねられ、改良効果の優秀性や工期の短縮などの
効果が広く認められている。図1は混合処理工法の施工
図と制御管理システムの概念図を示したもので、処理機
はベースマシン1によって垂直に立てられたリーダー及
びガイドパイプに沿って電動機ユニット2が昇降するも
のとされ、前記電動機ユニット2で回転駆動される長い
攪拌軸4の先端部に攪拌翼3を取付けた構成である。攪
拌翼3によって地盤を回転掘削しながら、又は掘削土を
攪拌しながら、攪拌翼3の先端部からスラリー状のセメ
ント系硬化材の如き安定材を掘削土中に注入して攪拌混
合処理を行ない、セメントの水和反応、ポゾラン反応に
よって原位置で軟弱地盤の改良、強化(又は固化、安定
化)が実施される。攪拌翼3の掘削貫入の速度及び施工
深度は、リーダーの下端部に設置した速度計、深度計1
1で計測し、その計測値はA/D変換部を経て自動注入
制御装置8の中央制御装置(CPU)10へ入力され
る。安定材は安定材供給プラント12で作り、これをス
ラリーポンプ5で攪拌翼3へ送り注入する。その輸送管
の途中に設置した流量計6で安定材の注入量を計測し、
その計測値はやはりA/D変換部を経て自動注入制御装
置8の中央制御装置10へ入力される。中央制御装置1
0は、前記3種の計測値と、予め設定された設計上決め
られている安定材の注入量とに基づいて演算処理を行な
い、最適の注入量を算出してその結果を自動注入制御操
作盤9へ送り、スラリーポンプ5の出力(吐出量)が制
御される。
【0003】ところで、地盤改良の混合処理工法におけ
る安定材の注入量は、土質調査や室内配合試験及び現地
試験等の結果から、改良対象土単位体積当たりの注入量
として設計上決められる。その注入管理のやり方は、攪
拌翼3の施工深度データ及び掘削貫入の速度データに基
づき、貫入速度に応じた設計注入量を注入する制御方法
が採用されている。この場合、常に設計注入量以上の安
定材を注入する制御を行なえば管理目標は達成される。
しかし、必要以上に多量の安定材を注入するとランニン
グコストが高くなるので、経済性を考慮すれば、前記設
計注入量を制御目標値として高精度な制御を行なう必要
がある。
【0004】従来一般の自動注入制御方法は、図8のよ
うな閉鎖型のフィードバック制御を採用して実施されて
いる。貫入速度データ11aに基づいて制御装置8は設
定値と比較演算を行ない、貫入速度に応じた設計注入量
の目標値を算出してスラリーポンプ5の最適な吐出量を
指示し、その制御結果は流量計6により安定材の注入量
として把握される。そして、流量計6の計測値はフィー
ドバック要素13により自動注入制御装置8へフィード
バックさせ、目標値と比較して注入量が目標値に一致す
るまで修正動作を行なう。ところが、処理機の掘削貫入
の速度は常に一定の目標値(施工上は1m/min 程度が
好ましい)に固定するように努めて制御する。しかし、
貫入速度は攪拌翼3の自重量に基づく押込力に支配さ
れ、これに対する地盤の抵抗の大小などにより刻々と大
幅、小幅に変化する。このように貫入速度の目標値が刻
々と大幅、小幅に変化する場合、前述したフィードバッ
ク制御では制御量が激しく変化し、制御されるスラリー
ポンプ5の能力が追従できず、非常に不安定な注入制御
になる。また、スラリーポンプ5の制御と、該ポンプに
よって発生する吐出量の変化(注入量)を計測してフィ
ードバック制御する間に、既に攪拌翼3の貫入速度が変
化していて所謂タイムラグを生じ、注入量の過不足を発
生するのが実情であり、制御の精度、信頼性を確保でき
ない、という問題があった。
【0005】そこで発明者らは図2に示した制御系モデ
ルのように、貫入速度データ11aに対する設計注入量
を注入制御装置8の演算処理によって割出し、得られた
出力でスラリーポンプ5の吐出量を制御し、流量計6に
よって制御量(注入量)を確認だけしてフィードバック
は行なわない、云わば開放型のシーケンス制御による自
動注入制御方法を発明し出願している(特願平3−96
677号)。より具体的には、処理機の掘削貫入の速
度、又は施工深度及び掘削貫入の速度に応じて、設計上
決められている安定材の注入量に不足しないことを限度
として安定材の注入量を前記処理機の掘削貫入速度のバ
ラつきに応じたブロック分けを行ない、処理機は施工上
有利な一定の掘削貫入速度を目標に制御し、刻々変化す
る掘削貫入速度及び施工深度を常時計測して制御装置へ
入力し、制御装置では入力された前記掘削貫入速度を深
度パターン毎に前記ブロック分けした速度領域と照合し
て該当する注入量を求める演算処理を行い、その演算結
果に基づいて該当注入量の安定材を注入することを内容
とする。この開放型シーケンス制御による自動注入制御
方法によれば、従来のフィードバック制御型の自動注入
制御方法で問題になった制御の精度、信頼性の向上に大
きな効果がある。
【0006】
【本発明が解決しようとする課題】上記特願平3−96
677号に係る先願発明の場合は、制御装置の演算処理
によって掘削貫入速度に対応する注入量を求めても、そ
の注入量は所謂デジタル値(毎分当りのリットル値)に
なっているので、例えば図5に示したようなスラリーポ
ンプの特性に基づいて前記注入量(リットル値)を比例
換算(又は積算)し、それをスラリーポンプに指示して
制御しなければならない。制御装置における前記の比例
換算の処理は大変に複雑で面倒である。
【0007】その上、通常の地盤改良は施工能率を高め
るため図6のように左右2軸(又は3軸〜6軸程度の多
軸)の攪拌翼をもつ処理機で施工するのが一般的であ
る。また、各軸別々の改良、例えば図6のように1軸側
の攪拌翼は毎分当り注入量100リットルの改良部と、
毎分当り注入量200リットルの改良部とを形成し、2
軸側の攪拌翼は毎分当り注入量50リットルの改良部
と、毎分当り注入量100リットルの改良部、及び毎分
当り注入量200リットルの改良部を形成する、左右非
対称の改良設計が必要となる場合がある。あるいは図7
のように着底部aは毎分当り注入量200リットルの改
良部で、そのすぐ上の部分は毎分当り注入量100リッ
トルの改良部で、上層には毎分当り注入量50リットル
の改良部が一定の勾配でその深さを変える傾斜の改良設
計を行なう場合がある。いずれにしても、上記先願発明
のように注入量をデジタル値で求め、そのデジタル値の
出力をスラリーポンプに指示して出力を制御する方式で
は、攪拌軸毎に異なる注入量を設定することが困難であ
るため、各軸別々の非対称な注入量制御は不可能に近
く、施工上のネックになっており、解決すべき課題にな
っている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の課題を解
決するための手段として、この発明に係る地盤改良の混
合処理工法における安定材の自動注入制御方法は、処理
機によって地盤を回転掘削しながら、又は掘削土を攪拌
しながら安定材を注入し掘削土と攪拌混合処理して地盤
改良を行なう混合処理工法において、処理機の掘削貫入
の速度に応じて、又は施工深度及び掘削貫入速度に応じ
て、設計上決められている安定材の注入量に不足しない
ことを限度に安定材の注入量を前記処理機の掘削貫入速
度のバラつきに応じたブロック分けを行なうと共に各々
の注入量は基準設計量に対する百分率で特定し、処理機
は施工上有利な一定の掘削貫入速度を目標に制御し、刻
々変化する掘削貫入速度及び施工深度を常時計測して制
御装置8へ入力し、制御装置8では入力された前記掘削
貫入速度を前記ブロック分けされた速度領域と照合し、
さらに深度パターン毎に該当する注入量を求める演算処
理を行ない、その演算結果に基づいてスラリーポンプ5
の出力を基準設計注入量の百分率の増減として制御し該
当注入量の安定材を注入することを特徴とする。
【0009】本発明はまた、2軸以上多軸の攪拌翼をも
つ処理機によって地盤を回転掘削しながら、又は掘削土
を攪拌しながら安定材を注入し掘削土と攪拌混合処理し
て地盤改良を行なう混合処理工法において、制御装置8
では入力された掘削貫入速度をブロック分けされた速度
領域と照合し、さらに深度パターン毎に該当する注入量
を求める演算処理を各攪拌翼毎に行ない、その演算結果
に基づいて各攪拌翼のスラリーポンプ5毎にその出力を
基準設計注入量の百分率の増減として制御し、各攪拌翼
毎に独立して該当注入量の安定材を注入することも特徴
とする。
【0010】
【作用】貫入速度データ11aに対する設計注入量は、
基準設計注入量に対する百分率になっているから、注入
量の変化は、スラリーポンプ5の出力(吐出量)を基準
設計注入量の百分率の増減として制御を行なえる。この
制御は比較的に簡単であるため、各軸別々の制御を容易
に行なえ、左右非対称の改良設計又は傾斜の改良設計な
どの実施が容易に可能である。
【0011】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。最近の混
合処理工法では、地盤改良部分でも施工深度別に安定材
の最適注入量(設計注入量)を変化させる傾向がある。
施工深度対応の安定材注入量のパターン(以下、深度パ
ターンと言う)の一例を示すと、図3のようである。図
3の例によれば、地下5mまでは空打部で注入量は零で
ある。5〜10mの範囲では毎分当たり100リットル
の注入量とし、10〜20mの範囲では毎分当り156
リットルの注入量とする。しかし、20〜30mの範囲
は未改良部として注入量を零とし、30〜35mの範囲
では毎分当り180リットルの注入量として設計されて
いる。図3の深度パターンにおいて、例えば5〜10m
の範囲は毎分当り100リットルが設計注入量であるこ
とを前提とし、この100リットルを基準設計量の10
0%とする。従って、10〜20メートルの範囲は毎分
当り156リットルの注入量なので、深度パターン注入
量設定は156%となる。20〜30mの範囲は未改良
部として深度パターン注入量設定は0%とする。30〜
35mの範囲では180リットルの注入量が180%と
設定される。この様に予め深度パターン設定をすること
により、深度信号を読み取りながら、それぞれ設定され
た範囲に注入量を変化させながら施工することが可能に
なる。深層混合処理工法の場合、多軸による施工が一般
的であるが実施例は2軸での使用例を示す。
【0012】次に、上記図3の深度パターンにおいて、
例えば深度5〜10mの範囲では設計注入量が毎分当た
り100リットルであることを前提とし、貫入速度対応
の安定材注入量が、次のような貫入速度のバラつきに応
じたブロック分け(以下、速度パターンと言う)により
設定される。まず実際の施工性の良さを考慮して、毎分
当りの貫入速度0.5〜1.1mの範囲が実用範囲とし
て設定され、この実用範囲の速度領域が段階的に6ブロ
ックに区分されている。勿論、ブロックの区分数及び領
域の広狭は、地盤改良の設計的思想と手法とに基づいて
任意に設定される。図4の実施例の場合、第1ブロック
は貫入速度0〜0.4m/min の範囲で、注入量が毎分
当り40リットルとされている。第2ブロックは貫入速
度0.4〜0.5m/min の範囲で、注入量が50リッ
トル/min とされている。第3ブロックは貫入速度0.
5〜0.7m/min の範囲で、注入量は70リットル/
min とされている。第4ブロックは貫入速度0.7〜
0.9m/min の範囲で、注入量が90リットル/min
とされている。第5ブロックは貫入速度0.9〜1.0
m/min の範囲で、注入量は100リットル/min とさ
れている。そして、第6ブロックは貫入速度1.0m/
min 以上の範囲で、注入量は110リットル/min に設
定されている。ちなみに、前記の各貫入速度ブロックに
対応する安定材注入量の設定値は、最大吐出能力が30
0リットル/min のスラリーポンプ5の吐出量と貫入速
度とが図5のように比例する関係から求められている。
【0013】上述のように深度パターン(図3)及び速
度パターン(図4)を設定した上で、図1の混合処理工
法が実施される。その場合、処理機の貫入速度は1.0
m/min を目標として運転される。そして、深度計が5
〜10mを計測している間は、自動注入制御装置8の設
定値として、図3の深度パターンが採用される。前記の
実施例で貫入速度計が0.9m/min を計測した場合
は、自動注入制御装置8においては図4の速度パターン
の中から第5ブロックが選択され、その注入量100リ
ットル/min を指示する演算処理が行なわれ、その指示
量が自動注入制御操作盤9を通じてスラリーポンプ5に
送られる注入制御が実行される。この場合、貫入速度は
刻々と変化するはずであるが、その変化の幅が0.9〜
1.0m/min の領域に納まっているかぎり、スラリー
ポンプ5の出力は100リットル/min に維持される。
深度計が10〜20mを計測している時は注入量が15
6リットルになり、図4の速度パターンの中では該当す
る注入量の速度ブロックが存在しないが、基準設計量を
100%に設定してそれぞれ深度毎に変更する注入量が
次のように設定される。
【0014】例えば深度が10〜20mの注入量に対す
る深度パターン設定値は、既に5m〜10mの設計注入
量が100リットル/min となっているので、その10
0リットル/min を基準設計注入量の100%と定め、
次の数1のように算定される。
【0015】
【数1】
【0016】この様に設定を各深度パターンの注入量に
対して設定すると、20〜30mの間は0リットルなの
で0%、30〜35mの範囲は180リットルなので1
80%、のようになる。深度毎に設定された数値により
深度によって設定注入量が変化しても、基準となる設定
された注入量を基に増減量の制御を行ない、速度パター
ンの領域ブロックを異ならせるほど貫入速度が変化する
と該当の領域ブロックを選択しながら注入制御を実行す
る。例えば10〜20mの深度パターンで施工している
とき、貫入速度が0.8m/min を計測した場合は、図
4の速度パターンの中から第4ブロックが選択され、9
0リットル/min を指示すると同時に156%増の演算
処理が行なわれ、吐出量は140.4リットルに制御す
ることになる。貫入速度が0.99m/min にもどれ
ば、速度パターンの第5ブロックが選択され、100リ
ットルに対して156%増の156リットル/min を指
示する制御が実行される。以下同様に各深度パターンで
設定された範囲毎に注入量を制御していく。深度パター
ンの設定は、2軸の場合は2軸それぞれに異なった深度
パターンを設定できる。
【0017】以下同様にして、図3のような深度パター
ンと、それに基づく図4のような速度パターンとに基づ
いて、貫入速度の刻々の変化にバタバタと惑わされるこ
とのない、言わば誤操作、見落し、操作遅れのない、落
着いて安定した注入制御が実行され、精度及び信頼性の
高い注入が行なわれるのである。処理機が2軸又は2軸
以上の攪拌翼をもつ多軸処理機であっても、各軸のスラ
リーポンプ5はポンプ出力を基準設計注入量の百分率の
増減として単純に制御できるので、左右非対称の注入制
御(図6)、又は図7のような傾斜のある改良設計でも
容易に実施できるのである。
【0018】
【本発明が奏する効果】本発明に係る地盤改良の混合処
理工法における自動注入制御方法は、貫入速度の多少の
ブレ及び地盤の硬さによる貫入速度の変化に追従するこ
とのできる安定した注入管理が可能で、施工性と品質の
向上を期待できる。また、設計注入量に対する注入過多
が少なくなり、ランニングコストの低減が図れる。そし
て、施工深度データと貫入速度データとに基づくシーケ
ンス型の自動制御を行なうから、貫入時のみならず、引
抜き時の注入制御にも全く同様に適用でき便利である。
その上、注入量の制御はスラリーポンプ5の出力を基準
設計注入量の百分率の増減として制御されるから、極め
て単純である。特に多軸処理機による施工においては、
左右非対称の注入制御、又は傾斜のある改良設計の注入
制御が容易に可能であり、地盤改良の改良設計の多様性
にフレキシブルに適応し実施できるのである。その他、
下記の効果を奏する。 (1) 地盤改良工事に於いて、各軸別々に深度に対応し
て安定材を注入することが可能である為、改良設計によ
り改良境界が平面的、垂直断面的に対応が可能である。 (2) 深さ方向に傾斜が必要な地盤改良でも、傾斜に必
要な段差を設けることが可能で、余分な安定材を注入す
ることがなく、低コストの施工が可能になる。 (3) 安定材注入ポンプは同規格、同能力仕様でも直線
的な比例吐出を得られないが、本発明の制御方法によれ
ば、1台毎に補正することが可能で有る。極端な例を挙
げれば、全く別の能力、仕様のポンプを組み合わせて制
御することさえも可能である。従って、自動注入制御を
実施する上で現在使用している市販のポンプがほとんど
同一の形式、能力のポンプでも吐出量に差があって問題
となっていた従来の課題は解決したことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】地盤改良の混合処理工法の実施要領図である。
【図2】本発明に係る制御系モデルを表わしたブロック
線図である。
【図3】各施工深度における設計注入量の変化の一例を
表わした深度パターンの図である。
【図4】ある施工深度の設計注入量を貫入速度に基づい
てブロック分けした速度パターンの一例を示した図表で
ある。
【図5】貫入速度と注入量の関係を示したグラフであ
る。
【図6】左右非対称の改良設計のモデル図である。
【図7】傾斜のある改良設計のモデル図である。
【図8】従来の制御系モデルを表わしたブロック線図で
ある。
【符号の説明】
1 ベースマシン 3 攪拌翼 5 スラリーポンプ 6 流量計 8 自動注入制御装置 11 速度、深度計

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理機によって地盤を回転掘削しなが
    ら、又は掘削土を攪拌しながら安定材を注入し掘削土と
    攪拌混合処理して地盤改良を行なう混合処理工法におい
    て、 処理機の掘削貫入の速度に応じて、設計上決められてい
    る安定材の注入量に不足しないことを限度に安定材の注
    入量を前記処理機の掘削貫入速度のバラつきに応じたブ
    ロック分けを行なうと共に各々の注入量は基準設計量に
    対する百分率で特定し、処理機は施工上有利な一定の掘
    削貫入速度を目標に制御し、刻々変化する掘削貫入速度
    を常時計測して制御装置へ入力し、制御装置では入力さ
    れた前記掘削貫入速度を前記ブロック分けされた速度領
    域と照合し、さらに深度パターン毎に該当する注入量を
    求める演算処理を行ない、その演算結果は各攪拌翼のス
    ラリーポンプの出力を基準設計注入量の百分率の増減と
    して制御し該当注入量の安定材を注入することを特徴と
    する、地盤改良の混合処理工法における安定材の自動注
    入制御方法。
  2. 【請求項2】 処理機によって地盤を回転掘削しなが
    ら、又は掘削土を攪拌しながら安定材を注入し掘削土と
    攪拌混合処理して地盤改良を行なう混合処理工法におい
    て、 処理機の施工深度及び掘削貫入の速度に応じて、設計上
    決められている安定材の注入量に不足しないことを限度
    に安定材の注入量を前記処理機の掘削貫入速度のバラつ
    きに応じたブロック分けを行なうと共に各々の注入量は
    基準設計量に対する百分率で特定し、処理機は施工上有
    利な一定の掘削貫入速度を目標に制御し、刻々変化する
    掘削貫入速度及び施工深度を常時計測して制御装置へ入
    力し、制御装置では入力された前記掘削貫入速度を前記
    ブロック分けされた速度領域と照合し、さらに深度パタ
    ーン毎に該当する注入量を求める演算処理を行い、その
    演算結果は各攪拌翼のスラリーポンプの出力を基準設計
    注入量の百分率の増減として制御し該当注入量の安定材
    を注入することを特徴とする、地盤改良の混合処理工法
    における安定材の自動注入制御方法。
  3. 【請求項3】 2軸以上多軸の攪拌翼をもつ処理機によ
    って地盤を回転掘削しながら、又は掘削土を攪拌しなが
    ら安定材を注入し掘削土と攪拌混合処理して地盤改良を
    行なう混合処理工法において、 制御装置では入力された掘削貫入速度を深度パターン毎
    にブロック分けされた速度領域と照合し、さらに深度パ
    ターン毎に該当する注入量を求める演算処理は各攪拌翼
    毎に行ない、その演算結果は各攪拌翼のスラリーポンプ
    毎にその出力を基準設計注入量の百分率の増減として制
    御し、各攪拌翼毎に独立して該当注入量の安定材を注入
    することを特徴とする、請求項1又は2に記載した地盤
    改良の混合処理工法における安定材の自動注入制御方
    法。
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