JP2883502B2 - 画像露光方法及び画像露光装置 - Google Patents

画像露光方法及び画像露光装置

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JP2883502B2
JP2883502B2 JP25166292A JP25166292A JP2883502B2 JP 2883502 B2 JP2883502 B2 JP 2883502B2 JP 25166292 A JP25166292 A JP 25166292A JP 25166292 A JP25166292 A JP 25166292A JP 2883502 B2 JP2883502 B2 JP 2883502B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像データに基づく光
ビームを感光材料へ2次元走査して画像形成を行う画像
露光方法及び画像露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、原稿をスリット露光し画像記録材
料、例えば感光材料へ画像記録を行う画像記録装置が知
られている。例えば、2種の画像記録材料、すなわち感
光材料と受像材料とを用いて露光された感光材料の画像
を熱現像転写によって受像材料へ転写処理する画像処理
を行う画像記録装置がある。
【0003】上記熱現像転写の画像記録装置では、感光
材料と受像材料は、内部が遮光状態とされたマガジンに
それぞれロール状に巻き取られて収容されており、画像
記録処理を行う度に順次引き出して使用される。また画
像記録装置には、熱現像転写部が配置されており、マガ
ジンから所定寸法引き出されて切断された感光材料が、
搬送ローラによって挟持搬送されながら順次原稿のスリ
ット画像が露光され、熱現像転写部へ送り込まれる。一
方、受像材料は、感光材料と同様にマガジンから所定寸
法引き出されて切断され、搬送ローラによって感光材料
と同期して熱現像転写部へ送り込まれる。熱現像転写部
においては、感光材料が受像材料と重ね合わされて挟持
搬送されながら感光材料が熱現像されると共に受像材料
へ画像が転写され、所定の画像が受像材料に記録される
構成である。
【0004】ところで、上記のような画像記録装置で
は、光ビーム、例えば3つの半導体レーザーから射出さ
れる3色のレーザービームを一方向に主走査すると共
に、この主走査と交差する方向に感光材料を搬送させる
副走査を同時または順次行いかつ、これらの走査を行い
ながら画像データ、例えば画像の濃度を表す濃度データ
に基づいて半導体レーザーを駆動することによって、感
光材料へカラー画像を形成している。
【0005】また、上記感光材料としての熱現像感光材
料を含む一般的な感光材料には、得られる発色濃度に対
して必要な露光量が定められている。従って、この画像
記録装置によって得られる画像が高い解像度や適正な色
調等を得ることができるようにするために、この画像記
録装置では画像の濃度を表す濃度データを、半導体レー
ザーのレーザービームによって照射される感光材料への
露光量データに変換している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような画像記録装置において、濃度データを、露光量デ
ータに変換する際には、感光材料の特性、例えば露光量
と発色濃度との関係を含ませるために、露光量データ
は、濃度データより、情報量を多くする、すなわちデー
タのビット数を増やす必要があった。例えば、画像の濃
度データが8ビットの情報量で入力された場合に、露光
量データとして変換される情報量は、12ビットの情報
量が必要であった。この12ビットの露光量データをデ
ジタルアナログ変換器でアナログ値に変換して、このア
ナログ値に基づいて半導体レーザーを駆動していた。
【0007】しかしながら、12ビットのデジタルアナ
ログ変換器は高価であり、各色毎に用いることは、装置
全体としてのコストが高くなってしまう。
【0008】これを解消するために、1つの12ビット
デジタルアナログ変換器をマルチプレクサ等によって切
り換えることが考えられるが、画像データの伝達速度は
高速でかつ高速に切り換えるための複雑な回路構成が更
に必要となるため、実用上好ましくない。また、上記切
り換えによって行う方法では、同時にそれぞれの半導体
レーザーを照射することができないため、処理時間が増
加するという問題がある。
【0009】本発明は、上記事実を考慮して、低コスト
でかつ光ビームを得るための1度に出力する情報量を少
なくしても仕上がり状態が良好な画像を得ることができ
る画像露光方法及び画像露光装置を提供することが目的
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、画像の濃度を表す画像デー
タを光ビームの露光量を表す露光量データに変換し該変
換された露光量データによる光ビームを所定方向に走査
することによって感光材料の感光面上へ2次元の露光を
行う画像露光方法であって、前記画像データを所定数の
露光量データに変換し、該露光量データに基づいて所定
方向に少なくとも隣接する露光部が重なるように該所定
数と同数走査することを特徴としている。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の画像露光方法であって、前記所定方向の走査は、光ビ
ームを一方向に走査する主走査および該主走査と交差す
る方向に走査する副走査であることを特徴としている。
【0012】請求項3に記載の発明の画像露光装置は、
光ビームを所定方向に少なくとも隣接する露光部が重な
るように所定数走査して感光材料の感光面上へ2次元の
露光を行う露光手段と、画像の濃度を表す画像データと
前記光ビームの露光量を表す露光量データとの関係を表
すテーブルを複数記憶しかつ、選択されたテーブルに基
づいて露光量データを出力する露光量データ出力手段
と、前記所定数走査する走査回数に応じて前記テーブル
を選択する選択手段と、を備えている。
【0013】
【作用】請求項1に記載した発明によれば、画像の濃度
を表す画像データを光ビームの露光量を表す露光量デー
タに変換し、この変換された露光量データによる光ビー
ムを、所定方向に走査することによって感光材料の感光
面上へ2次元の露光を行う。この走査には、請求項2に
記載した発明のように、一方向に走査する主走査および
該主走査と交差する方向に走査する副走査がある。ま
た、この副走査は、主走査と交差する方向に感光材料を
搬送することによって走査することもできる。この露光
量データには、例えば、画像データに応じた濃度に感光
材料が発色するための光ビームの露光量、すなわち光ビ
ームを発生する光源装置の駆動値に応じた値を対応させ
ることができる。この画像データを所定数の露光量デー
タに変換する。例えば、所定数の露光量データの各々に
よる光ビームの露光量の総計を、上記所定数の露光量デ
ータに変換しないときの露光量データによる光ビームの
露光量と略一致するようにすることができる。この所定
数の露光量データの各々に基づいて所定方向に少なくと
も隣接する露光部が重なるように該所定数と同数走査す
る。例えば、副走査方向に主走査が重なるように走査す
ると、感光材料の感光面上には、1画像データを変換し
た所定数の露光量データによる光ビームが副走査方向に
重ねられて走査露光される。このように、画像データ
を、所定数の露光量データに変換し、各々に基づいてこ
の所定数と同数重ねて走査露光すると、1画像データに
ついて所定数だけ多重露光することになる。従って、感
光材料側からみれば、所定数の露光量データに変換した
ときの各露光量データの情報量、例えばビット数を少な
くしても、所定数に応じて多重露光したときと1度で露
光したときとが略一致したように露光されることとな
る。このため、所定数の露光量データの情報量を少なく
しても、感光材料に形成される画像の階調が低下するこ
となく、画像データに基づく最適な階調で記録されるこ
とになる。
【0014】上記画像露光方法は、請求項3に記載した
発明である、光ビームを所定方向に少なくとも隣接する
露光部が重なるように所定数走査して感光材料の感光面
上へ2次元の露光を行う露光手段と、画像の濃度を表す
画像データと前記光ビームの露光量を表す露光量データ
との関係を表すテーブルを複数記憶しかつ、選択された
テーブルに基づいて露光量データを出力する露光量デー
タ出力手段と、前記所定数走査する走査回数に応じて前
記テーブルを選択する選択手段と、を備えた画像露光装
置によって実現できる。この画像露光装置によれば、テ
ーブルに予め記憶した露光量データを選択することによ
って出力することができるため、このテーブルに画像デ
ータと露光量データとの関係を複数記憶し、所定数走査
する走査回数に対応してテーブルを選択することによっ
て最適な露光量データを利用することができる。なお、
この画像露光装置には、請求項2に記載の一方向に走査
する主走査および該主走査と交差する方向に走査する副
走査による走査を実現せるため、感光材料上に光ビーム
を一方向に走査する主走査手段と主走査方向に交差する
方向に走査させる副走査手段とを備えてもよい。また、
この副走査手段は、主走査と交差する方向に感光材料を
搬送するようにしてもよい。
【0015】
【実施例】図1には、本発明に係る画像記録装置10の
概略全体構成図が示されている。また図2には、この画
像記録装置10の外観図が示されている。
【0016】画像記録装置10は全体として箱型に構成
されており、機台12には、前面扉13、側面扉15が
取り付けられている。各扉を開放することにより機台1
2内を露出状態とすることができる。この機台12の上
面には、スタートキー202、テストキー204及び0
〜9のテンキー206を有した操作パネル200が配設
されている。
【0017】図1に示したように、画像記録装置10の
機台12内には感材マガジン14が配置されており、感
光材料16がロール状に巻取られて収納されている。こ
の感光材料16は、感光(露光)面が装置の下方へ向い
て巻き取られている。
【0018】感材マガジン14の感光材料取出し口近傍
には、ニツプローラ18およびカッタ20が配置されて
おり、感材マガジン14から感光材料16を所定長さ引
き出した後に切断することができる。カッタ20の側方
には、複数の搬送ローラ19、21、23、24、2
6、及びガイド板27が配置されており、所定長さに切
断された感光材料16を露光部22へ搬送することがで
きる。
【0019】露光部22は搬送ローラ23と搬送ローラ
24との間に位置しており、これらの搬送ローラ間が感
光材料16の露光部(露光点)とされて感光材料16が
通過するようになっている。
【0020】露光部22の直上には、露光装置38(図
3参照)が設けられている。この露光装置38は、詳細
は後述するが制御装置206(図4参照)から出力され
るレーザー駆動信号に応じて、半導体レーザーを制御す
ると共に主走査してスリット露光するものである。
【0021】露光部22の側方にはスイッチバック部4
0が設けられており、また、露光部22の下方には水塗
布部62が設けられている。感材マガジン14の側方を
上昇し露光部22にて露光された感光材料16は、一旦
スイッチバック部40へ送り込まれた後に、搬送ローラ
26の逆回転によって、露光部22の下方に設けられた
搬送経路を経て水塗布部62へ送り込まれる構成であ
る。この水塗布部62には複数のパイプが連結されて水
を供給できるようになっている。水塗布部62の側方に
は熱現像転写部104が配置されており、水塗布された
感光材料16が送り込まれるようになっている。
【0022】一方、感材マガジン14の側方の機台12
には受材マガジン106が配置されており、受像材料1
08がロール状に巻取られて収納されている。受像材料
108の画像形成面には媒染剤を有する色素固定材料が
塗布されており、この画像形成面が装置の上方へ向いて
巻き取られている。
【0023】受材マガジン106は、感材マガジン14
と同様に、胴部とこの胴部の両端部に固定された一対の
側枠部から構成されており、機台12の前面側(図1紙
面手前側すなわち巻取られた受像材料108の幅方向)
へ引出し可能となっている。受材マガジン106の受像
材料取出し口近傍には、ニップローラ110が配置され
ており、受材マガジン106から受像材料108を引き
出すと共にそのニップを解除することができる。ニップ
ローラ110の側方にはカッタ112が配置されてい
る。
【0024】カッタ112の側方には、感材マガジン1
4の側方に位置して受像材料搬送部180が設けられて
いる。受像材料搬送部180には、搬送ローラ186、
190、114、及びガイド板182が配置されてお
り、所定長さに切断された受像材料108を熱現像転写
部104へ搬送できる。
【0025】熱現像転写部104へ搬送される感光材料
16は、貼り合わせローラ120と加熱ドラム116と
の間に送り込まれ、また、受像材料108は感光材料1
6の搬送に同期し、感光材料16が所定長さ先行した状
態で貼り合わせローラ120と加熱ドラム116との間
に送り込まれて重ね合わせられるようになっている。加
熱ドラム116の内部には、一対のハロゲンランプ13
2A、132Bが配置されており、加熱ドラム116の
表面を昇温できるようになっている。
【0026】この無端圧接ベルト118は、5本の巻き
掛けローラ134、、135、136、138、140
に巻き掛けられており、巻き掛けローラ134と巻き掛
けローラ140との間の無端状外側が加熱ドラム116
の外周に圧接されている。
【0027】無端圧接ベルト118の材料供給方向下流
側の加熱ドラム116下部には、屈曲案内ローラ142
が配置されている。屈曲案内ローラ142の材料供給方
向下流側の加熱ドラム116下部には、剥離爪154が
軸によって回動可能に軸支されている。剥離爪154に
よって剥離された感光材料16は、屈曲案内ローラ14
2に巻き掛けられ、廃棄感光材料収容箱178へ集積さ
れる。
【0028】屈曲案内ローラ142の側方の加熱ドラム
116近傍には、剥離ローラ174及び剥離爪176が
配置されている。剥離ローラ174および剥離爪176
の下方には受材ガイド170が配置されると共に、受材
排出ローラ172、173、175が配置されており、
剥離ローラ174および剥離爪176によって加熱ドラ
ム116から剥離された受像材料108を案内搬送する
ことができる。剥離爪176によって加熱ドラム116
の外周から剥された受像材料108は、受材ガイド17
0及び受材排出ローラ172、173、175によって
搬送されてトレイ177へ排出される構成である。
【0029】図3に示したように、露光装置38は、半
導体レーザー42a、42b、42cを備えている。こ
の半導体レーザー42a、42b、42cの各々は、後
述する制御装置206(図4参照)により駆動され、半
導体レーザー42aは波長が例えば、750nmである赤
外域のレーザービームL1を射出し、半導体レーザー4
2b、42cは各々670nm、810nmの波長のレーザ
ービームL2、L3を射出する。また、レーザービーム
L1、L2、L3の波長は、感光材料36が露光される
ことにより発色するシアン、マゼンタ及びイエローの各
色に対応されている。
【0030】半導体レーザー42aのレーザービーム射
出側にはレーザービームL1を略平行光束にするコリメ
ータレンズ及び射出光束を略円形に成形するシリンドリ
カルレンズ等から構成されるレンズ群44aが設けられ
ている。同様に、半導体レーザー42b、42cのレー
ザービーム射出側には各々レンズ群44b、44cが配
設されている。これらレンズ群44a、44b、44c
の射出側には、反射ミラー46が設けられている。
【0031】反射ミラー46で反射されたレーザービー
ムL1、L2、L3は、ポリゴンミラー48に入射され
る。ポリゴンミラー48は矢印C方向に等速回転し、こ
のポリゴンミラー48により反射されたレーザービーム
L1、L2、L3はfθレンズ50を通過して面倒れ補
正のための機能を有したシリンドリカルミラー52、5
4で順に反射され、感光材料16上を矢印A方向に主走
査される。このように、ポリゴンミラー48により主走
査されたレーザービームがスリット光として露光部22
(図1)へ至る構成になっている。感光材料16は、搬
送ローラ23、24(図1)の回転によって駆動される
ことにより、主走査方向(矢印A方向)に略直交する方
向(矢印B方向)に搬送される。これにより、感光材料
16に画像が形成される(図9参照)。この感光材料1
6の搬送方向は、副走査方向と逆方向になる。
【0032】このように、ポリゴンミラー48の回転に
よるレーザービームの走査は2次元画像を形成するため
の主走査としての機能を有し、搬送ローラ23、24に
よる感光材料16の搬送は副走査としての機能を有して
いる。
【0033】ここで、本実施例では、感光材料16に画
像を形成するための主走査について、従来の1主走査時
に搬送される感光材料16の帯状部位内を、レーザービ
ームの端部が重なるように複数回(本実施例では4回)
走査している。すなわち、図10に示したように、1主
走査中の走査1回目のレーザービームM1は走査2回目
のレーザービームM2と端部が重ねられ、走査2回目の
レーザービームM2は走査3回目のレーザービームM3
と端部が重ねられ、走査3回目のレーザービームM3は
走査4回目のレーザービームM4と端部が重ねられ、走
査4回目ののレーザービームM4は次回の主走査1回目
のレーザービームと端部が重ねられる。これらのレーザ
ービームM1,M2,M3,M4の各々の露光量の総和
は、1画像データについて、従来の1主走査時の同一部
位を露光する露光量と略一致するように制御される(詳
細は後述)。
【0034】なお、本実施例では、上記説明したように
従来の1主走査の領域を1主走査内の同一の画像データ
に基づいて4回に分けて重ねがきするように走査してい
る。従って、従来の主走査と区別するために、以下、こ
の4回に分けた走査をライン走査という。従って、例え
ば、主走査による走査線512本による画像の形成は、
本実施例では4倍のライン走査線2048本によって形
成される。
【0035】上記レンズ群44a、44b、44cから
射出されたレーザービームL1、L2、L3の光路は、
各々のレーザービームが反射ミラー46に近づくに伴っ
て接近するように鋭角を成して構成されている。また、
ポリゴンミラー48に入射されるレーザービームL1、
L2、L3は、ポリゴンミラー48の反射面上の略同一
の部位でかつ主走査方向の略同一の直線上であると共に
所定間隔を隔てた位置に照射されるようになっている。
【0036】従って、半導体レーザー42a、42b、
42cを同時に点灯すると、感光材料16に照射される
レーザービームL1、L2、L3は、主走査方向に所定
間隔(本実施例では、13.3mmの等間隔)を隔てた
照射位置になる(図9参照)。
【0037】なお、上記反射ミラー52の反射側でか
つ、ポリゴンミラー48による主走査の端部(図3反矢
印A方向の端部)のレーザービームが入射される位置に
は、反射ミラー56が配設されている。この反射ミラー
56の射出側には、光センサ58が配設されている。こ
の光センサ58にはフォトダイオードやCCDセンサ等
のセンサが用いられ、光センサ58から出力される信号
(SOS)は主走査(詳細にはライン走査)及び感光材
料16の搬送を行う(副走査)ときのタイミングをとる
ために用いられる。
【0038】図4に示したように、制御装置206は、
マイクロコンピュータ240を含んで構成されており、
マイクロコンピュータ240は、CPU242、RAM
244、ROM246、入出力ポート248及びこれを
接続するデータバスやコントロールバス等のバス250
で構成されている。
【0039】なお、制御装置206のROM246に
は、画像記録装置10の制御プログラムの他に、作業員
が目視することによって、半導体レーザー42a,42
b,42cにより照射されたレーザービームの感光材料
16における主走査及び副走査のそれぞれの走査方向の
位置ズレ量を認知することができるテストパターンを画
像として形成できる画像データが予め記憶されている。
【0040】入出力ポート248には、感光材料搬送部
262、及び受像材料搬送部264への信号線252、
254が接続され、各駆動部の駆動を制御すると共に装
置各部に配設されたセンサからの信号を受けて、感光材
料16及び受像材料108の搬送を制御している。ま
た、入出力ポート248には、露光装置38のポリゴン
ミラー48の回転等の露光駆動部266への信号線25
6が接続されかつ、光センサ58が接続され、ポリゴン
ミラー48等を駆動制御している。
【0041】この入出力ポート248には、画像記録装
置10によって記録する画像のC色用の画像データ、M
色用の画像データ、及びY色用の画像データを各々独立
して記憶したフレームメモリ268が接続されている。
なお、これらの画像データは、入出力ポート248にホ
ストコンピュータ等の画像データ出力装置を接続し、画
像データ出力装置から入力されるようにしてもよい。ま
た、スキャナ等の画像読取装置から入力されるデータを
用いてもよい。
【0042】また、入出力ポート248には、前記操作
パネル200からの信号線256が接続され、スタート
スイッチ202、テストキー203及びテンキー204
からの入力信号を受けるようになっている。
【0043】更に、入出力ポート248には、入力され
る画像データを半導体レーザー42aの駆動信号に変換
するためのC色用のデータ処理部270を介して半導体
レーザー42aに接続されている。同様に、入出力ポー
ト248には、M色用のデータ処理部272を介して半
導体レーザー42bに接続され、Y色用のデータ処理部
274を介して半導体レーザー42cに接続されてい
る。
【0044】次に、データ処理部270、272、27
4について図5に示したブロック図を参照して説明す
る。なお、データ処理部270、272、274は同一
の構成のため各個別説明を省略し、以下、M色用のデー
タ処理部272を例として説明する。
【0045】図5に示したように、データ処理部272
は、ラインバッファ70を備えており、このラインバッ
ファ70は信号線90、91を介して入出力ポート24
8に接続されている。ラインバッファ70は信号線90
を介して入力される1主走査分の画像データを一次的に
記憶し、信号線91から入力される指示信号によって後
述する補正用メモリ72へ信号線92を介して順次画像
データを出力する。
【0046】なお、本実施例では、従来の画像記録装置
による1主走査を4回のライン走査にわけて行うため、
信号線91を介して入出力ポート248から出力される
指示信号は、ラインバッファ70に記憶された1主走査
分の画像データを4回同じ画像データを出力するよう
に、4回出力されるようになっている。
【0047】補正用メモリ72は、SRAM等の記憶素
子で構成され、入力される1ライン走査分の画像データ
を複数(本実施例では8ライン分)記憶できるようにな
っている。このため、補正用メモリ72は1ライン走査
毎の記憶領域として、仮想的に第1ライン記録領域72
A、第2ライン記録領域72B、第3ライン記録領域7
2C、第4ライン記録領域72D、第5ライン記録領域
72E、第6ライン記録領域72F、第7ライン記録領
域72G、第8ライン記録領域72H、をアドレスによ
って指定できるようになっている(図12(1)参
照)。
【0048】この補正用メモリ72には、この補正用メ
モリ72の画像データ入出力時のアドレスを指示するた
めのアドレス発生カウンタ88が信号線93を介して接
続されている。また、補正用メモリ72の出力側は信号
線94を介してセレクタ74に接続されている。
【0049】また、補正用メモリ72は、リードモディ
ファイライトモードで作動するように構成されている。
このリードモディファイライトモードは、同一のアドレ
スによって、データの読出及び記憶を順次行うモードで
あり、補正用メモリ72は信号線93からのアドレスの
指定によって補正用メモリ72内の画像データを信号線
94を介して出力すると共に信号線92を介して入力さ
れる画像データを記憶するようになっている。従って、
補正用メモリ72は、同一のアドレスによって、画像デ
ータの読みだし及び記憶を行うことができる。
【0050】なお、補正用メモリ72は、複数のライン
メモリによって構成されるようにしてもよい。また、上
記補正用メモリ72は、リードモディファイライトモー
ドでの作動に限定されず、ラインバッファ70からの1
ライン走査分の画像データを順次記憶し、この記憶され
た1ライン走査分の画像データの何れかを選択して出力
するようにしてもよい。
【0051】上記アドレス発生カウンタ88は、1画素
の読取又は書込周期に対応する画素クロックと同等の読
出クロック(RCLK)毎にアップカウントするカウン
タ作動してアドレスを発生するもので、このアドレス発
生カウンタ88には、アドレス発生カウンタ88の作動
可能信号(所謂、イネーブル信号)を発生するカウンタ
イネーブル発生回路84(図7参照)及びアドレス発生
カウンタ88のアドレスを初期状態(アドレス0)に戻
すためのリセット信号を発生するカウンタリセット回路
86(図8参照)を介して入出力ポート248に接続さ
れている。
【0052】補正用メモリ72からの画像データが入力
されるセレクタ74の出力側は、後述するルックアップ
テーブル(以下、LUTという。)76に接続されてい
る。また、セレクタ74は、出力信号について、信号線
94を介して入力される画像データと、LUT76のバ
ンク切換信号(後述)との何れか一方を出力するための
選択信号が入力されるように信号線95を介して入出力
ポート248に接続されている。
【0053】LUT76は、SRAM等の記憶素子で構
成され、画像データに対する画像の濃度を表す濃度デー
タと半導体レーザー42bの駆動値を表す駆動データと
が予め対応されたテーブルとして記憶されている。この
LUT76には、入力される画像データが8ビットのア
ドレスとして指定され、この8ビットのアドレスに対応
して記憶されている10ビットの半導体レーザー42b
の駆動データとして出力するようになっている。
【0054】また、本実施例では、上記説明したよう
に、従来の1主走査に対して4ライン走査している。こ
のために、LUT76は、1画像データについて各々が
関係を有すると共に、各ライン走査時に対応しかつ独立
した4つのLUTバンク76A、76B、76C、76
Dが並列に接続された構成になっている(図6参照)。
この各々のLUTバンク76A、76B、76C、76
Dには、1画像データにより出力される各駆動データ
(10ビット)によってのレーザービームの露光量の総
和が、従来の12ビットの駆動データによる露光量と略
一致するように、画像データと駆動データとが定められ
ている。
【0055】従って、LUT76は、1画像データ、す
なわち同一アドレスでかつマイクロコンピュータ240
から信号線95及びセレクタ74を介して入力されるバ
ンク切換信号に応じてLUTバンク76A、76B、7
6C、76Dが切り換えられて1駆動データを出力す
る。
【0056】なお、上記LUTバンク76A、76B、
76C、76Dの関係は、以下の方法によって定めるこ
とができる。従来の仕上がり状態が良好なプリントを得
ることができた12ビットの駆動データを単純に4で除
算した値を、各LUTバンク76A〜76Dに記憶し、
重ね記録を行い、これを目視や検出器で濃度状態を判断
し、良好なプリントを得ることができるまで、多数の画
像データについて各LUTバンク76A〜76Dの駆動
データを微調整し設定する。この最終的に調整された駆
動データを各LUTバンク76A〜76Dの最適な駆動
データとして定める。
【0057】このLUT76の出力側は、第1のラッチ
回路78及び第2のラッチ回路80を介して入力10ビ
ットのデジタルアナログ変換器82のデジタル入力側に
接続されている。
【0058】この第1のラッチ回路78及び第2のラッ
チ回路80は、LUT76から出力される10ビットの
駆動データを第1のラッチ回路78で8ビットに第2の
ラッチ回路80で2ビットに分けてラッチしている。ま
た、第1のラッチ回路78及び第2のラッチ回路80を
別個に設けることなく、10ビットのラッチ回路を設け
てもよい。また、第1のラッチ回路78及び第2のラッ
チ回路80の出力側は、10ビット配列でデジタルアナ
ログ変換器82のデジタル入力側に接続されており、デ
ジタルアナログ変換器82には10ビットの駆動データ
が入力されるようになっている。
【0059】デジタルアナログ変換器82のアナログ出
力側は、半導体レーザー42bに接続されており、第1
のラッチ回路78及び第2のラッチ回路80にラッチさ
れた合計10ビットのデータに応じてアナログ値に変換
された信号が半導体レーザー42bに入力される。
【0060】図7には、上記カウンタイネーブル発生回
路84の1回路例を示した。カウンタイネーブル発生回
路84は、シフトレジスタ310及びセレクタ312を
有しており、このシフトレジスタ310には全ライン走
査時間にハイレベルとなるライン信号(LINE)が入
力される。シフトレジスタ310では、入力された信号
を1〜8ライン走査時間遅延させてセレクタ312へ出
力する。
【0061】セレクタ312の制御側(図7のセレクタ
312におけるA点,B点,C点)には、加算器314
の出力側が接続されている。この加算器314には、設
定レジスタ340(図8参照)が接続され、レーザービ
ームの感光材料16の搬送方向にズレた本数が4ビット
のデータとして入力される。セレクタ312は、加算器
314から出力される設定データに応じて遅延された信
号を出力する。
【0062】例えば、上記ずれがない場合には、セレク
タ312から出力される信号は常時ローレベルとなる。
また、上記ずれた本数が2本と設定された場合に、セレ
クタ312から出力される信号は、上記ライン信号のハ
イレベルの時間が2ライン走査時間遅延したライン信号
が出力される。従って、上記ずれた本数が2本と設定さ
れた場合には、OR回路318から出力される信号は、
シフトレジスタ310に入力されるライン信号とセレク
タ312から出力される信号との論理和となり、通常の
ズレのない場合より2ライン走査時間分長い信号が出力
されることになり、1ライン走査時間内で画像記録時間
だけハイレベルとなるゲート信号(GATE)と共にA
ND回路319に入力される。
【0063】従って、カウンタイネーブル発生回路84
からは、ズレのない場合に比べて設定されたズレ本数に
応じた回数分だけ多くイネーブル信号が出力されること
になる。
【0064】図8には、上記カウンタリセット回路86
の1回路例を示した。カウンタリセット回路86は、カ
ウンタ330を備えている。このカウンタ330は1ラ
イン走査毎に所定時間だけハイレベルとなるパルス信号
(RSTR)によってアップカウントするカウンタとし
て作動するもので、出力側は、パラレルにOR回路33
2の入力側に接続されている。従って、OR回路332
は、カウンタ330がリセットされたときにのみローレ
ベルの信号を出力する。OR回路332のの出力側はフ
リップフロップ回路334、336を介してNAND回
路338の一方の入力側に接続され、他方はフリップフ
ロップ回路334の出力側に接続されている。なおフリ
ップフロップ回路334、336には、図示しないクロ
ック信号が入力されるようになっており、このクロック
信号は、フリップフロップ回路334よりフリップフロ
ップ回路336が遅く動作するようにクロック信号の位
相が半クロックずれている。
【0065】また、上記カウンタ330の出力側は比較
回路342の一方の入力側に接続されている。比較回路
342の他方の入力側は、設定レジスタ340に接続さ
れている。この設定レジスタ340は、この操作パネル
200のテンキー204によって設定されたレーザービ
ームの感光材料搬送方向にズレた本数に応じた信号(D
Z)が記憶されるようになっている。比較回路342の
出力側はフリップフロップ回路344を介して上記カウ
ンタ330に接続されている。
【0066】従って、カウンタ330がアップカウント
し、比較回路342の入力信号が一致、すなわち上記ズ
レた本数と一致したカウント値になると、比較回路34
2は、出力信号がハイレベルとなり、この出力信号によ
ってフリップフロップ回路344が1画素クロックと同
等の読出クロック(RCLK)に同期しかつ1ライン走
査の時間幅だけローレベルとなる信号をカウンタ330
に出力し、カウンタ330がリセットされる。OR回路
332がハイレベルの信号を出力することによってフリ
ップフロップ回路334、336が作動するが、フリッ
プフロップ回路336のクロックのタイミングがフリッ
プフロップ回路334のクロックのタイミングより遅く
されているため、フリップフロップ回路334が動作し
てからフリップフロップ回路336のクロック入力ま
で、共にハイレベルの信号となる。従って、NAND回
路338からは、設定レジスタ340に設定されたズレ
た本数毎にローレベルの信号が出力されることになり、
アドレス発生カウンタ88がリセットされる。
【0067】次に本実施例の作用を説明する。先ず、ス
タートキー202が操作されると、画像記録処理が開始
される。この画像記録処理は、以下の手順で実行され
る。
【0068】感材マガジン14がセットされた状態で、
ニツプローラ18が作動され、感光材料16がニツプロ
ーラ18によって引き出される。所定長さ引き出されて
カッタ20によって所定長さに切断された感光材料16
は、反転されてその感光(露光)面を上方へ向けた状態
で露光部22へ搬送される。
【0069】この露光部22では、感光材料16の搬送
と同時に露光装置38が作動して画像データに基づいて
後述するデータ処理部の各々から出力される3つの半導
体レーザーの各駆動データに応じた露光量のレーザービ
ームの走査を行い、露光部22に位置する感光材料16
へ走査露光される。
【0070】露光が開始された後は、露光後の感光材料
16が一旦スイッチバック部40へ送り込まれた後に、
搬送ローラ26の逆回転によって水塗布部62へ送り込
まれる。水塗布部62では感光材料16に水が塗布され
かつ余分な水が除去されて、この水塗布部62において
画像形成用溶媒としての水が塗布された感光材料16
は、熱現像転写部104へ送り込まれる。
【0071】一方、感光材料16への走査露光が開始さ
れるに伴って、受像材料108も受材マガジン106か
らニツプローラ110によって引き出されて搬送され
る。所定長さ引き出されてカッタ112により所定長さ
に切断された受像材料108は、ガイド板182によっ
て案内されながら搬送ローラ190、186、114に
よって搬送され、熱現像転写部104の直前で待機状態
となる。
【0072】熱現像転写部104では、感光材料16が
加熱ドラム116外周と貼り合わせローラ120との間
へ送り込まれたことが検出されると、受像材料108の
搬送が再開されて貼り合わせローラ120へ送り込まれ
ると共に、加熱ドラム116が作動される。貼り合わせ
ローラ120によって重ね合わされた感光材料16と受
像材料108とは、重ね合わせた状態のままで加熱ドラ
ム116によって加熱され、感光材料16が可動性の色
素を放出し、同時にこの色素が受像材料108の色素固
定層に転写されて画像が得られる。
【0073】その後、感光材料16と受像材料108と
が挟持搬送され加熱ドラム116の下部に達すると、剥
離爪154が移動され、受像材料108よりも所定長さ
先行して搬送される感光材料16の先端部に剥離爪15
4が係合して感光材料16の先端部を加熱ドラム116
の外周から剥離させる。さらに、剥離爪154の復帰移
動し、感光材料16は屈曲案内ローラ142に巻き掛け
られ、下方へ移動され廃棄感光材料収容箱178内に集
積される。
【0074】一方、感光材料16と分離し加熱ドラム1
16に密着されたままの状態で移動する受像材料108
は、剥離ローラ174へ送られ剥離されて、さらに剥離
ローラ174に巻き掛けられながら下方へ移動され、受
材ガイド170に案内されながら受材排出ローラ17
2、173、175によって搬送されてトレイ177へ
排出される。
【0075】ここで、画像記録装置10は、テストキー
203を押圧することによって、テストモードとなり、
テストパターンが出力される。この出力されたテストパ
ターンを作業員が目視によって各レーザービームの位置
ズレ量を計測する。計測された位置ズレ量は、テンキー
204の押圧によって制御装置206に入力されかつ、
設定レジスタ340へ記憶される。
【0076】先ず、半導体レーザーのレーザービームが
感光材料16において位置ズレがなく露光される場合に
ついて、画像データによる感光材料16への画像形成及
びデータ処理部の作動と共に説明する。なお、データ処
理部270、272、274は同一の構成のため、M色
用のデータ処理部272を説明する。
【0077】なお、上記説明したように本実施例では、
1主走査分の画像データを4回読み出している。この4
回読み出す1主走査分の画像データについて混乱を避け
るため、1主走査分の複数の画像データを、読みだし回
数に応じて、ラインデータ、ラインデータ、ライン
データ、ラインデータ、として説明する。
【0078】フレームメモリ268から読み出される1
主走査分の画像データがラインバッファ70に順に記憶
される。このラインバッファ70からは主走査の順で画
素毎に画像データが出力される。この画素の読みだし時
には、補正用メモリ72は作動(所謂、アクセス)され
ない。
【0079】次に、1主走査を4回のライン走査にわけ
て行うため、ラインバッファ70に再度画像データの出
力が指示され、記憶された1主走査の画像データがライ
ンデータとして上記と同様にして出力される。
【0080】この補正用メモリ72を介して出力された
画像データによってLUT76が10ビットの駆動デー
タを1ライン走査分出力し、順次駆動データをデジタル
アナログ変換器82がアナログ値に変換する。従って、
半導体レーザー42bは順次1ライン走査分の画像デー
タに対応する露光量で制御される。
【0081】同様にラインデータを出力するようにラ
インバッファ70が指示され、上記と同様にして半導体
レーザー42bは順次ラインデータの各画像データに
対応する露光量で制御される。同様にラインデータを
出力するようにラインバッファ70が指示され、上記と
同様にして半導体レーザー42bは順次ラインデータ
の各画像データに対応する露光量で制御される。
【0082】ラインバッファ70から4回の1ライン走
査分の画像データ出力が終了すると、次の主走査の1主
走査分の画像データがラインバッファ70に順に記憶さ
れる。上記を全ての主走査分、すなわち1画面だけ繰り
返すことによってM色の2次元画像を感光材料16に形
成できる。従って、データ処理部270、274につい
ても同様に画像データを処理することによって、C色及
びY色の2次元画像を感光材料16に形成できる。
【0083】図13(1)には、これらのデータ処理部
270、272、274における画像データの出力タイ
ミングを示した。図中、同一のライン走査を行うときの
時間のずれは、レーザービームの露光位置が異なること
によって(図9)、各レーザービームが主走査開始から
光センサ58を通過するまでの時間が異なるためであ
る。このように、各レーザービームによる画像記録が一
致するので、色ずれなく画像を記録できる。
【0084】次に、レーザービームの位置ズレ量が入力
され、設定レジスタ340に記憶された場合における画
像記録装置の作動について説明する。
【0085】図11に示したように、レーザービームL
2が、レーザービームL1,L3より2ラインずれた場
合、設定レジスタ340には「2」が記憶される。この
場合、図13(1)に示したタイミングで各半導体レー
ザーを駆動すると、半導体レーザー42b、すなわちM
色の画像のみが2ライン分だけずれて記録される。そこ
で、本実施例では、このずれたライン分だけ画像データ
の出力を遅延させている。すなわち、補正用メモリ72
にこのずれ分に応じたライン走査数の画像データを記憶
させ、この補正用メモリ72から出力する1ライン走査
の画像データの出力タイミングをずれ分に応じて遅延さ
せている。
【0086】なお、上記と同様に、4回読み出す1主走
査分の画像データを混乱を避けるため、1主走査分の複
数の画像データを、読みだし回数に応じてラインデータ
、、、、として説明する。
【0087】フレームメモリ268から読み出される1
主走査分の画像データがラインバッファ70に順に記憶
される。このラインバッファ70からは主走査の順で画
素毎に画像データが出力され、この画素の読みだし時に
アドレス発生カウンタ88が1ライン走査分のアドレス
を順に発生して、このアドレス順に1ライン走査分のラ
インデータが補正用メモリ72の第1ライン記録領域
72Aに記憶される(図12(1))。このとき、レー
ザービームL2のズレ量(2ライン)が設定されている
ため、ラインデータの記憶が終了してもアドレス発生
カウンタ88はリセットされずにアップカウントを継続
する。
【0088】次にラインデータの出力が指示される
と、アドレス発生カウンタ88がアップカウントを継続
しているため、ラインデータは補正用メモリ72の第
2ライン記録領域72Bに記憶される(図12
(2))。このとき、カウンタリセット回路86ではカ
ウンタ330の出力とズレ量(2ライン)の設定値とが
一致するため、カウンタリセット回路86はアドレス発
生カウンタ88をリセットし、アドレス発生カウンタ8
8による補正用メモリ72のアドレスは初期(0)に戻
される。
【0089】次にラインデータの出力が指示される
と、アドレス発生カウンタ88のアップカウントに伴っ
て、ラインデータは補正用メモリ72の第1ライン記
録領域72Aに記憶される(図12(3))。このと
き、補正用メモリ72はアドレス発生カウンタ88によ
る同一のアドレスによって、記憶されたラインデータ
を順次出力すると共にラインデータを記憶する。
【0090】この補正用メモリ72から出力されたライ
ンデータの各画像データによってLUT76が10ビ
ットの駆動データを1ライン走査分出力し、順次駆動デ
ータをデジタルアナログ変換器82がアナログ値に変換
する。従って、半導体レーザー42bは順次1ライン走
査分の画像データに対応する露光量で制御される。
【0091】同様にラインデータが出力されるときに
はアドレス発生カウンタ88がリセットされずにアップ
カウントを継続しているため、補正用メモリ72は第2
ライン記録領域72Bに移行して記憶された画像データ
が出力されると共に、ラインデータが記憶される。
【0092】このように、補正用メモリ72には、設定
されたズレ量に対応するライン走査分の画像データが記
憶され、順次このズレ量に対応して出力される。
【0093】図13(2)には、上記位置ずれ補正を含
むデータ処理部270、272、274における画像デ
ータの出力タイミングを示した。このように、半導体レ
ーザー42bを駆動するための画像データの出力タイミ
ングが位置ずれ分だけ遅延されることによって、各レー
ザービームによる感光材料16の画像記録位置が一致す
るので、色ずれなく画像を記録できる。
【0094】従って、上記を全ての各々のデータ処理部
について行うことによってC色、M色及びY色の各々が
色ずれがない2次元画像を感光材料16に形成できる。
【0095】このように、本実施例では、3つのレーザ
ービームの位置ズレ量の調整を各々のレーザービームの
露光開始時期を変更することによって行っているため、
複雑な光学系の調整を行うことなく、色ずれの補正を行
うことができ、仕上がり状態が良好な画像を得ることが
できる。
【0096】次に、本実施例のLUT76は、図14に
示したように、ライン走査に応じてLUT76内のLU
Tバンクを切り換えて使用している。
【0097】すなわち、LUT76は、ラインデータ
の画像データが入力されるときにはマイクロコンピュー
タ240から入力されるバンク切換信号によりLUTバ
ンク76Aに切り換わる。同様に、ラインデータの画
像データが入力されるときにはLUTバンク76Bに切
り換わり、ラインデータの画像データが入力されると
きにはLUTバンク76Cに切り換わり、ラインデータ
の画像データが入力されるときにはLUTバンク76
Dに切り換わる。
【0098】これらLUTバンク76A〜76Dは独立
して構成されているため、出力される10ビットの駆動
データも独立している。従って、これら4つのLUTバ
ンク76A〜76Dの何れかに切り換える作動は、LU
T76に総合的に2ビットのデータを付与することと等
価になる。従って、従来、LUTによって12ビットの
駆動データを出力したものから情報量を減じて10ビッ
トの駆動データを出力して半導体レーザーを駆動するよ
うにしても、感光材料16へ12ビットの駆動データで
露光されたときと同様の露光制御を行うことができる。
【0099】なお、感光材料には、同一画像データであ
っても各ライン走査毎に異なる露光量のレーザービーム
が露光されるが、本実施例ではこれらライン走査につい
て端部を重ねて露光するようにしているため、実質的に
濃度むらとならない範囲内に濃度変動を抑えることがで
きる。このため、12ビットの駆動データで画像を記録
する従来の画像記録装置と同様の階調度で画像を記録す
ることができる。
【0100】このように、LUT76は10ビットの駆
動データを出力しても12ビットの駆動データを出力し
たときと等価な階調で画像を形成することができるた
め、コストが高い12ビットのデジタルアナログ変換器
を用いることなく、安価な10ビットのデジタルアナロ
グ変換器を用いることができる。
【0101】上記実施例では、感光材料の搬送方向にレ
ーザービームに位置ズレが生じた場合の例を説明した
が、本発明は、これに限定されるものではなく、レーザ
ービームに主走査方向の位置ずれが生じた場合であって
も以下のようにして容易に適用することができる。
【0102】半導体レーザー42a,42b,42cの
レーザービームL1,L2,L3による記録開始のタイ
ミングは、各半導体レーザーの主走査開始から光センサ
58を通過するまでの時間t1,t2,t3(図13
(1)参照)によって定まる。従って、これらの時間t
1,t2,t3を変更することによって、レーザービー
ムL1,L2,L3による記録開始のタイミングを変更
することができる。
【0103】そこで、図15(1)に示したように、1
画素の記録または読取に相当する時間を複数(例えば
8)に分割した基準クロックCKを形成する。次に、例
えば、半導体レーザー42aによるC色を記録するため
の開始信号(図15(2)参照)及び前記基準クロック
CKに同期した画素クロック(図15(3)参照)を3
色中の基準とする。この基準の色(C)に対して他の色
の位置ズレを補正する。すなわち、半導体レーザー42
bによるM色または半導体レーザー42cによるY色を
記録するための開始信号(図15(4)参照)及び前記
基準クロックCKに同期した画素クロック(図15
(5)参照)を、前記基準の色(C)の開始信号から基
準クロックCKに同期してカウントすることによって形
成するようにする。次にカウント値を可変設定が可能な
構成とする。このカウント値を、M色またはY色のレー
ザービームの位置ズレに応じて設定することにより、基
準の色(C)の開始信号からM色またはY色の開始信号
までの時間txを可変とすることことができる(図15
(5)矢印A方向参照)。このようにすることによっ
て、1主走査(ライン走査)中であっても位置ずれが生
じない画像を形成することができる。
【0104】このレーザービームの主走査方向における
位置ずれ補正の構成は、上記実施例における補正用メモ
リ72の画像データ読みだしタイミングを形成するため
の回路、すなわち、カウンタイネーブル回路84、カウ
ンタリセット回路86及びアドレス発生カウンタ86に
付加するようにしてもよい。また、ラインメモリをデジ
タルアナログ変換器82以前に設けてこのラインメモリ
の読みだしタイミングを上記のように設定可能にしても
よい。
【0105】なお、上記実施例では、半導体レーザーに
よるレーザービームを光ビームとして露光した場合につ
いて説明したが、光ビームはレーザービームに限定され
ない。例えば、LED素子による光ビームやハロゲンラ
ンプ等の光源から得た光ビームを用いてもよい。
【0106】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の画
像露光方法によれば、少ない情報量で光ビームの露光量
を制御することができるため、仕上がり状態を低下させ
ることなく最適な階調の画像を形成することができる、
という優れた効果を有する。
【0107】また、請求項3に記載の画像露光装置によ
れば、テーブルに記憶された光ビームの露光量を制御す
るための露光量データの出力される情報量、例えばビッ
ト数を少なくできるため、各素子で処理する情報量を減
少させることができ、装置全体としてのコストを低下さ
せることができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る画像記録装置の概略全体
構成図である。
【図2】本実施例の画像記録装置の外観を示す斜視図で
ある。
【図3】露光装置の概略構成を示す斜視図である。
【図4】制御装置のブロック図である。
【図5】データ処理部の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図6】ルックアップテーブルの内部構成を説明するた
めのイメージ図である。
【図7】カウンタイネーブル発生回路の1例を示す回路
図である。
【図8】カウンタリセット回路の1例を示す回路図であ
る。
【図9】主走査され感光材料搬送されたときのレーザー
ビームの露光状態を示すイメージ図である。
【図10】レーザービームが重ねられて主走査され感光
材料が搬送された状態を示すイメージ図である。
【図11】主走査され感光材料搬送されたときのレーザ
ービームの露光状態を示すイメージ図である。
【図12】補正用メモリの作動を説明するためのイメー
ジ図である。
【図13】画像データの出力タイミングを説明するため
のタイミングチャートである。
【図14】ルックアップテーブルのバンク切換を説明す
るためのタイミングチャートである。
【図15】主走査方向の位置ズレ補正を説明するための
タイミングチャートである。
【符号の説明】
10 画像記録装置 16 感光材料 38 露光装置 48 ポリゴンミラー 58 光センサ 72 補正用メモリ 76 ルックアップテーブル 104 熱現像転写部 108 受像材料 206 制御装置

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像の濃度を表す画像データを光ビーム
    の露光量を表す露光量データに変換し該変換された露光
    量データによる光ビームを所定方向に走査することによ
    って感光材料の感光面上へ2次元の露光を行う画像露光
    方法であって、 前記画像データを所定数の露光量データに変換し、該露
    光量データに基づいて所定方向に少なくとも隣接する露
    光部が重なるように該所定数と同数走査することを特徴
    とする画像露光方法。
  2. 【請求項2】 前記所定方向の走査は、光ビームを一方
    向に走査する主走査および該主走査と交差する方向に走
    査する副走査であることを特徴とする請求項1に記載の
    画像露光方法。
  3. 【請求項3】 光ビームを所定方向に少なくとも隣接す
    る露光部が重なるように所定数走査して感光材料の感光
    面上へ2次元の露光を行う露光手段と、 画像の濃度を表す画像データと前記光ビームの露光量を
    表す露光量データとの関係を表すテーブルを複数記憶し
    かつ、選択されたテーブルに基づいて露光量データを出
    力する露光量データ出力手段と、 前記所定数走査する走査回数に応じて前記テーブルを選
    択する選択手段と、 を備えた画像露光装置。
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