JP2882462B2 - 半導体装置の端面形成方法 - Google Patents

半導体装置の端面形成方法

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JP2882462B2
JP2882462B2 JP7234549A JP23454995A JP2882462B2 JP 2882462 B2 JP2882462 B2 JP 2882462B2 JP 7234549 A JP7234549 A JP 7234549A JP 23454995 A JP23454995 A JP 23454995A JP 2882462 B2 JP2882462 B2 JP 2882462B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の端面形
成方法に関し、特に劈開端面を有する半導体装置の端面
形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、劈開端面を有する半導体装置にお
いては、半導体基板の劈開により端面を形成しているた
め、ミラー端面を有する半導体基板の作製プロセスが複
雑となっている。
【0003】また、半導体基板の劈開はメカニカルに行
われているため、劈開する部分へのスクライブ位置等に
バラツキが生じ、素子長にバラツキが生じやすい。その
素子長にバラツキが生ずると、素子特性の均一性が低下
する。
【0004】さらに、光集積素子を作製する場合、劈開
端面を形成することができる位置が限られているので、
作製できる集積素子構造が制限されている。
【0005】これに対し、上記の劈開を行わずに端面を
形成する方法としては、ドライエッチングによってミラ
ー端面を形成する方法も提案されているが、その方法で
形成されたミラー端面の平滑性及び垂直性は劈開端面に
比して劣っており、それが半導体装置の特性の劣化の原
因になっている。
【0006】また、半導体基板の劈開を行わずに端面を
形成する方法としては、図12に示すように、半導体基
板21上の半導体装置22,23間に劈開端面22a,
22b,23a,23bを必要とする半導体層を含むV
字型の構造をエッチングによって形成し、劈開端面22
a,22b,23a,23bの部分を劈開することでミ
ラー端面を形成する方法がある。この方法については、
特開平6−29624号公報に詳述されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のV字型
の構造を形成して劈開を行う方法では、劈開位置がエッ
チングによって形成された端面と同じ位置に限られてし
まい、また端面がウェットエッチングによって形成され
るために制御性があまり高くない。そのため、この方法
では劈開位置の精密な制御が困難であり、半導体装置の
特性にばらつきを生じさせ、それが歩留りを低下させる
要因となっている。
【0008】そこで、本発明の目的は上記の問題点を解
消し、劈開位置の精密な制御を簡単なプロセスで容易に
実行することができ、半導体装置の特性にばらつきを生
じさせにくくして歩留りの向上を図ることができる半導
体装置の端面形成方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による半導体装置
の端面形成方法は、側壁の一部を劈開することにより
導体装置の端面の外側及び内側の一方にミラー端面を形
成する前記半導体装置の端面形成方法であって、前記側
壁の一部の劈開位置の幅を前記側壁の一部につながる他
の部分の幅より細くなるように前記側壁の一部の周辺部
分をエッチングする工程と、前記側壁の一部のみの劈開
で前記ミラー端面を形成する工程とを備えている。
【0010】本発明による他の半導体装置の端面形成方
法は、上記の構成のほかに、前記劈開を行って形成され
た前記ミラー端面の予め設定された上部の所定領域に対
してエッチングを行って前記ミラー端面の上部平面を前
記半導体装置表面よりも低くする工程を具備している。
【0011】本発明による別の半導体装置の端面形成方
法は、上記の構成のほかに、前記ミラー端面上にレンズ
構造を形成する工程を具備している。
【0012】本発明によるさらに別の半導体装置の端面
形成方法は、自装置内に周期構造を有しかつ側壁の一部
を劈開することによりミラー端面を形成する半導体装置
の端面形成方法であって、前記側壁の一部の劈開位置の
幅が前記側壁の一部につながる他の部分の幅より細くな
るような第1のマスクと前記周期構造用の第2のマスク
とを前記半導体装置表面に形成する工程と、前記第1の
マスクに基づいて前記ミラー端面と同一平面上で互いに
略対称な二方向からエッチングを行って前記側壁の一部
の劈開面を逆三角形形状としかつ前記第2のマスクに基
づいて前記半導体装置表面に対するエッチングを行って
前記周期構造を形成する工程と、前記側壁の一部のみの
劈開で前記ミラー端面を形成する工程とを備えている。
【0013】
【発明の実施の形態】まず、本発明の作用について以下
に述べる。
【0014】本発明の端面形成方法では、劈開端面を形
成する領域にエッチングによって半導体装置間に形成す
る架橋の形状を幅の狭い部分と幅の広い部分とを交互に
形成した構造とする。
【0015】すなわち、図11(a)に示すように、劈
開端面2a,3aを形成する領域で架橋構造4の幅を狭
くし、架橋構造4の他の部分の幅を劈開端面2a,3a
を形成する領域の幅よりも広くする。
【0016】このように形成された架橋構造4を劈開す
ることで、強度の弱い架橋構造4の幅が狭い部分から劈
開が行われるので、図11(b)に示すように、劈開後
に劈開端面2a,3aをミラー端面2a,2bとする半
導体装置2,3を形成することができる。
【0017】よって、半導体基板1を劈開することな
く、劈開端面2a,3aを形成することができ、かつ劈
開端面2a,3aの形成位置(劈開位置)の精密な制御
を行うことができるので、劈開位置の精密な制御を簡単
なプロセスで容易に実行することができ、半導体装置の
特性にばらつきを生じさせにくくして歩留りの向上を図
ることができる。
【0018】次に、本発明の実施例について図面を参照
して説明する。図1は本発明の一実施例による架橋構造
の形成工程を示す断面図であり、図2は本発明の一実施
例による架橋構造を示す斜視図であり、図3は本発明の
一実施例による劈開端面形成後の半導体装置を示す斜視
図である。
【0019】これら図1〜図3を用いて本発明の一実施
例によるミラー端面の形成工程について説明する。以
下、Inp(100)基板上に<011>方向にストラ
イプ構造を有する半導体レーザ、つまりストライプ位置
Aに沿ってレーザ光が出射される半導体レーザ[図1
(a)参照]のミラー端面を形成する方法について説明
する。
【0020】まず、半導体基板1上に積層して形成され
た半導体装置2,3と架橋構造4とをマスクするための
酸化膜マスク5を半導体装置2,3上に形成する[図1
(a)参照]。
【0021】この場合、架橋構造4に対応する酸化膜マ
スク5は劈開端面2a,3aを形成する位置及び架橋構
造4の劈開位置4a各々の幅が、それらの位置につなが
る架橋構造の他の部分の幅よりも狭くなるようなパター
ンで形成される。
【0022】この酸化膜マスク5のパターンを基に、劈
開端面2a,3aと同一平面上で互いに略対称な二方向
からエッチングを行って劈開端面2a,3aの端面形状
を逆三角形(くさび形)とする。
【0023】すなわち、塩素ガスを使用した反応性イオ
ンエッチングを矢印Bの方向から行って領域6a,6b
をエッチングする[図1(b)参照]。次に、反応性イ
オンエッチングを矢印Cの方向から行って領域6c,6
dをエッチングする[図1(c)参照]。これによっ
て、断面が逆三角形の架橋構造4が半導体装置2,3間
に形成される[図1(d)及び図2参照]。
【0024】上記の処理で形成された架橋構造4を図示
せぬスクライブ(Scribe)装置を用いて劈開する
と、架橋構造4の幅が狭い部分、つまり劈開端面2a,
3aを形成する位置及び架橋構造4の劈開位置4a各々
の強度が他の部分よりも弱いので、その位置で劈開が行
われ、半導体装置2,3各々に劈開端面2a,3aが形
成される。すなわち、劈開端面2a,3aを劈開ミラー
端面とする半導体レーザが形成される。
【0025】これら劈開端面2a,3aに反射膜コーテ
ィングを施し、さらに半導体基板1の劈開を行うことで
半導体装置2,3を分離すると、半導体基板の劈開によ
ってミラー端面を形成する方法と比較して同等の特性を
有する半導体レーザを得ることができる。
【0026】この場合、劈開端面2a,3aの形成位置
(劈開位置)の精密な制御を行うことで、共振器長を素
子間でそろえることができるので、発振閾値及びスロー
プ効率の偏差(レーザの電流・光出力特性の効率のバラ
ツキ)を従来例の約半分とすることができ、均一な特性
を得ることができる。
【0027】本発明の一実施例ではInp(100)基
板上に<011>方向にストライプ構造を有する半導体
レーザについて劈開端面2a,3aを作製しているが、
半導体アンプあるいは導波路構造の受光素子等の劈開端
面を有する半導体装置についても本発明の一実施例の方
法を適用することができる。また、GaAs系の半導体
装置についても上記と同様に適用することができる。
【0028】図4は本発明の他の実施例の平面図であ
る。図において、本発明の他の実施例では半導体装置
2,3をつなぐ架橋構造4の代わりに、劈開端面2a,
3aから夫々突出部7a,7bが残るように酸化膜マス
ク5のパターンを形成し、上記の処理と同様に矢印B,
Cの方向に反応性イオンエッチングを行っている。
【0029】この場合、突出部7a,7bに対して夫々
別々に劈開を行うことが可能となるので、架橋構造4を
形成して劈開端面2a,3aを作製する場合よりも容易
に劈開を行うことができる。
【0030】図5は本発明の別の実施例の平面図であ
る。図において、本発明の別の実施例では自装置内に周
期構造を有する半導体装置2,3を劈開する場合、周期
構造と架橋構造4とを同時に形成することで、劈開位置
の精密な制御を行っている。
【0031】本発明の別の実施例では一次の回析格子を
有する分布帰還型(DFB:Distributed
Feedback)半導体レーザを周期構造を有する半
導体装置として使用し、劈開端面2a,3aの位置を精
密制御している。
【0032】この場合、回析格子8aの作製に電子ビー
ム露光を用いて露光パターン8bを作製し、同時にスト
ライプ領域にミラー端面を作製するための架橋構造4と
なるパターン9a,9bを電子ビームレジストに作製し
ている。
【0033】電子ビームレジストとしてはポジ型のもの
を使用し、エッチングによって回析格子8aを形成する
ため、回析格子8aの谷の部分が劈開位置、つまり劈開
端面2a,3aを形成する位置及び架橋構造4の劈開位
置4aとなるように架橋構造4を形成している。
【0034】このパターンを酸化膜に転写し、塩素ガス
を用いた反応性イオンエッチングによって回析格子8a
が目的の深さとなるようにエッチングを行う。続いて、
回析格子8a部分をレジストを用いて保護し、メタンガ
スを用いた反応性イオンエッチングによって架橋構造4
を形成する。
【0035】この場合、架橋構造4は、本発明の一実施
例と同様に、劈開端面2a,3aを形成する位置及び架
橋構造4の劈開位置4a各々の幅がそれらの位置につな
がる架橋構造4の他の部分の幅よりも狭くなるようにか
つ断面形状が逆三角形(くさび形)となるように形成さ
れている。
【0036】したがって、架橋構造4をスクライブ装置
を用いて劈開すると、架橋構造4の幅が狭い部分、つま
り劈開端面2a,3aを形成する位置及び架橋構造4の
劈開位置4a各々の強度が他の部分よりも弱いので、そ
の位置で劈開が行われ、半導体装置2,3各々に劈開端
面2a,3aが形成される。また、回析格子8aの端面
位相の精密制御が可能な分布帰還型半導体レーザが作製
可能となる。
【0037】本発明の別の実施例によって形成した半導
体レーザは均一な発振閾値及びスロープ効率を有してお
り、単一モード歩留りも従来の製造方法に比較して大幅
に改善される。さらに、本発明の別の実施例をアナログ
変調用半導体レーザに適用した場合にはレーザ端面での
回析格子位相の違いに基づくレーザの電界強度分布を制
御することができるので、変調歪のバラツキ抑制が可能
となり、高い低歪歩留りが得られる。
【0038】図6は本発明のさらに別の実施例による劈
開端面の形成方法を示す斜視図であり、図7は本発明の
さらに別の実施例による劈開端面形成後の半導体装置を
示す斜視図であり、図8は本発明のさらに別の実施例に
よる劈開端面にレンズ構造を形成した状態を示す断面図
である。これらの図6〜図8を用いて本発明のさらに別
の実施例による劈開端面の形成について説明する。
【0039】本発明のさらに別の実施例では、架橋構造
4を劈開して形成した劈開端面2bのストライプ上部の
エッチングを行う領域10に対してもエッチングを行い
[図6(a)参照]、劈開端面2bを整形している[図
6(b)参照]。
【0040】すなわち、本発明のさらに別の実施例では
上記の方法で劈開端面2bを整形することによって、劈
開端面2b(ミラー端面)とエッチングによって形成し
たエッチング面11a,11bとの位置関係を制御して
いる(図7参照)。
【0041】劈開端面2bとエッチング面11a,11
bとの位置関係を制御した後に、形成した端面上に結晶
成長を行って結晶成長膜12を形成し、劈開端面2bに
レンズ構造を形成する(図8参照)。
【0042】上記の方法によって作製した半導体装置2
は従来に比べてレーザ放射角が約半分に制御され、ファ
イバへの結合効率が大幅に改善される。尚、上記の方法
ではレンズ構造の形成に結晶成長を用いているが、酸化
膜等の成膜(酸化膜コーティング)によってレンズ構造
を形成することも可能である。
【0043】図9は本発明のさらにまた別の実施例によ
る劈開端面に凹レンズ構造を形成した状態を示す断面図
であり、図10は本発明のさらにまた別の実施例による
架橋構造の形成工程を示す断面図である。これら図9及
び図10を用いて本発明のさらにまた別の実施例による
架橋構造の形成及び劈開端面への凹レンズ構造の形成に
ついて説明する。
【0044】本発明のさらにまた別の実施例では劈開端
面2cを半導体装置2の端面よりも内側に設けるため、
半導体基板1上に積層して形成された半導体装置2と架
橋構造4とをマスクするための酸化膜マスク5を半導体
装置2上に形成する[図10(a)参照]。このとき、
劈開端面2cを形成するための領域における架橋構造4
の幅(破線Dに沿った架橋構造4の幅)を狭くし、架橋
構造4の他の部分の幅(例えば、破線Eに沿った架橋構
造4の幅)を劈開端面2cを形成する領域の幅よりも広
くする。
【0045】すなわち、半導体装置2に対応する酸化膜
マスク5は劈開端面2cをその端面よりも内側に形成す
るような切込みが入ったパターンで、また架橋構造4に
対応する酸化膜マスク5は劈開端面2cを形成する位置
及び架橋構造4の劈開位置各々の幅が、それらの位置に
つながる架橋構造の他の部分の幅よりも狭くなるような
パターンで夫々形成される。
【0046】この酸化膜マスク5のパターンを基に、劈
開端面2cと同一平面上で互いに略対称な二方向からエ
ッチングを行って劈開端面2Cの端面形状を逆三角形
(くさび形)とする。
【0047】つまり、塩素ガスを使用した反応性イオン
エッチングを矢印Bの方向から行って領域13a,13
bをエッチングし、次に反応性イオンエッチングを矢印
Cの方向から行って領域13c,13dをエッチングす
る[図10(b)参照]。これによって、半導体装置2
の端面の内側に断面が逆三角形の劈開端面2cが形成さ
れる[図9及び図10(c)参照]。
【0048】同様に、反応性イオンエッチングを矢印B
の方向から行って領域14a,14bをエッチングし、
次に反応性イオンエッチングを矢印Cの方向から行って
領域14c,14dをエッチングする[図10(d)参
照]。これによって、断面が逆三角形の架橋構造4が形
成される[図10(e)参照]。
【0049】上記の処理で形成された架橋構造4をスク
ライブ装置を用いて劈開すると、架橋構造4の幅が狭い
部分、つまり劈開端面2cを形成する位置及び架橋構造
4の劈開位置各々の強度が他の部分よりも弱いので、そ
の位置で劈開が行われ、半導体装置2に劈開端面2cが
形成される。すなわち、劈開端面2cを劈開ミラー端面
とする半導体レーザが形成される。
【0050】この劈開端面2c上に結晶成長を行って結
晶成長膜12を形成し、劈開端面2cにレンズ構造を形
成する(図8参照)。この場合、劈開端面2cが半導体
装置2の端面よりも内側に入っているので、形成される
レンズ構造は凹レンズ構造となる。
【0051】この方法によって作製した半導体装置2は
従来に比べてレーザ放射角が約半分に制御され、ファイ
バへの結合効率が大幅に改善される。尚、上記の方法で
はレンズ構造の形成に結晶成長を用いているが、酸化膜
等の成膜(酸化膜コーティング)によってレンズ構造を
形成することも可能である。
【0052】この劈開端面2cを形成した後に半導体基
板1の劈開を行うことで半導体装置2を分離すると、従
来の半導体基板の劈開によってミラー端面を形成する方
法と比較して同等の特性を有する半導体レーザを得るこ
とができる。
【0053】その場合、半導体基板1を劈開することな
く、劈開端面2a,3aを形成することができ、かつ劈
開端面2cの形成位置(劈開位置)の精密な制御を行う
ことができるので、劈開位置の精密な制御を簡単なプロ
セスで容易に実行することができ、半導体装置の特性に
ばらつきを生じさせにくくして歩留りの向上を図ること
ができる。
【0054】また、劈開端面2cの形成位置(劈開位
置)の精密な制御を行うことで、共振器長を素子間でそ
ろえることができるので、発振閾値及びスロープ効率の
偏差(レーザの電流・光出力特性の効率のバラツキ)を
従来例の約半分とすることができ、均一な特性を得るこ
とができる。
【0055】このように、半導体装置2,3の劈開端面
2a〜2c,3aを形成する位置及び劈開位置4aに対
応する架橋構造4の幅を架橋構造4の他の部分の幅より
細くなるように半導体装置2,3のエッチングを行い、
劈開端面2a〜2c,3aを形成する位置及び劈開位置
4aのみの劈開でミラー端面を形成することによって、
簡単なプロセスで、半導体基板1を劈開することなく、
半導体装置2,3のミラー端面を精度よく形成すること
が可能となる。
【0056】よって、劈開位置の精密な制御を簡単なプ
ロセスで容易に実行することができ、半導体装置の特性
にばらつきを生じさせにくくして歩留りの向上を図るこ
とができる。また、半導体基板1上の任意の位置に劈開
端面2a〜2c,3aを形成することが可能となるの
で、光集積素子を容易に作製することができる。
【0057】尚、請求項の記載に関連して本発明はさら
に次の態様をとりうる。
【0058】(1)自装置内に周期構造を有しかつ側壁
の一部を劈開することによりミラー端面を形成する半導
体装置の端面形成方法であって、前記側壁の一部の劈開
位置の幅が前記側壁の一部につながる他の部分の幅より
細くなるような第1のマスクと前記周期構造用の第2の
マスクとを前記半導体装置表面に形成する工程と、前記
第1のマスクに基づいて前記ミラー端面と同一平面上で
互いに略対称な二方向からエッチングを行って前記側壁
の一部の劈開面を逆三角形形状としかつ前記第2のマス
クに基づいて前記半導体装置表面に対するエッチングを
行って前記周期構造を形成する工程と、前記側壁の一部
のみの劈開で前記ミラー端面を形成する工程と、前記劈
開を行って形成された前記ミラー端面の予め設定された
上部の所定領域に対してエッチングを行って前記ミラー
端面の上部平面を前記半導体装置表面よりも低くする工
程とを有することを特徴とする端面形成方法。
【0059】(2)前記ミラー端面上にレンズ構造を形
成する工程を含むことを特徴とする(1)記載の端面形
成方法。
【0060】(3)前記レンズ構造を形成する工程は、
前記ミラー端面上に酸化膜コーティングを行うことで前
記レンズ構造を形成したことを特徴とする(2)記載の
端面形成方法。
【0061】(4)前記レンズ構造を形成する工程は、
前記ミラー端面上に結晶成長を行うことで前記レンズ構
造を形成したことを特徴とする(2)記載の端面形成方
法。
【0062】(5)自装置内に周期構造を有しかつ側壁
の一部を劈開することによりミラー端面を形成する半導
体装置の端面形成方法であって、前記側壁の一部の劈開
位置の幅が前記側壁の一部につながる他の部分の幅より
細くなるような第1のマスクと前記周期構造用の第2の
マスクとを前記半導体装置表面に形成する工程と、前記
第1のマスクに基づいて前記ミラー端面と同一平面上で
互いに略対称な二方向からエッチングを行って前記側壁
の一部の劈開面を逆三角形形状としかつ前記第2のマス
クに基づいて前記半導体装置表面に対するエッチングを
行って前記周期構造を形成する工程と、前記側壁の一部
のみの劈開で前記ミラー端面を形成する工程と、前記ミ
ラー端面上にレンズ構造を形成する工程とを有すること
を特徴とする端面形成方法。
【0063】(6)前記レンズ構造を形成する工程は、
前記ミラー端面上に酸化膜コーティングを行うことで前
記レンズ構造を形成したことを特徴とする(5)記載の
端面形成方法。
【0064】(7)前記レンズ構造を形成する工程は、
前記ミラー端面上に結晶成長を行うことで前記レンズ構
造を形成したことを特徴とする(5)記載の端面形成方
法。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、半
導体装置の側壁の一部の劈開位置の幅をその側壁の一部
につながる他の部分の幅より細くなるように側壁の一部
の周辺部分をエッチングし、この側壁の一部のみの劈開
でミラー端面を形成することによって、劈開位置の精密
な制御を簡単なプロセスで容易に実行することができ、
半導体装置の特性にばらつきを生じさせにくくして歩留
りの向上を図ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による架橋構造の形成工程を
示す断面図である。
【図2】本発明の一実施例による架橋構造を示す斜視図
である。
【図3】本発明の一実施例による劈開端面形成後の半導
体装置を示す斜視図である。
【図4】本発明の他の実施例の平面図である。
【図5】本発明の別の実施例の平面図である。
【図6】本発明のさらに別の実施例による劈開端面の形
成方法を示す斜視図である。
【図7】本発明のさらに別の実施例による劈開端面形成
後の半導体装置を示す斜視図である。
【図8】本発明のさらに別の実施例による劈開端面にレ
ンズ構造を形成した状態を示す断面図である。
【図9】本発明のさらにまた別の実施例による劈開端面
に凹レンズ構造を形成した状態を示す断面図である。
【図10】本発明のさらにまた別の実施例による架橋構
造の形成工程を示す断面図である。
【図11】(a)は本発明による架橋構造を形成した状
態を示す図、(b)は本発明による劈開後の状態を示す
図である。
【図12】従来例による劈開位置を示す図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2,3 半導体装置 2a〜2c,3a 劈開端面 4 架橋構造 5 酸化膜マスク 6a〜6d,10,13a〜13d,14a〜14d
エッチングする領域 7a,7b 突出部 8a 回析格子 8b,9a,9b 露光領域 11a,11b エッチング面 12 結晶成長膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−285327(JP,A) 特開 平7−115244(JP,A) 特開 平2−199882(JP,A) 特開 平6−37404(JP,A) 特開 平4−206549(JP,A) 特開 昭61−77385(JP,A) 特開 平3−285380(JP,A) 特開 平7−170018(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01S 3/18

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側壁の一部を劈開することにより半導体
    装置の端面の外側及び内側の一方にミラー端面を形成す
    前記半導体装置の端面形成方法であって、前記側壁の
    一部の劈開位置の幅を前記側壁の一部につながる他の部
    分の幅より細くなるように前記側壁の一部の周辺部分を
    エッチングする工程と、前記側壁の一部のみの劈開で前
    記ミラー端面を形成する工程とを有することを特徴とす
    る端面形成方法。
  2. 【請求項2】 前記エッチングを行う工程は、前記側壁
    の一部の劈開位置の幅が前記側壁の一部につながる他の
    部分の幅より細くなるようなマスクを前記半導体装置表
    面に形成する工程と、前記マスクに基づいて前記ミラー
    端面と同一平面上で互いに略対称な二方向からエッチン
    グを行って前記側壁の一部の劈開面を逆三角形形状とす
    る工程とを含むことを特徴とする請求項1記載の端面形
    成方法。
  3. 【請求項3】 前記劈開を行って形成された前記ミラー
    端面の予め設定された上部の所定領域に対してエッチン
    グを行って前記ミラー端面の上部平面を前記半導体装置
    表面よりも低くする工程を含むことを特徴とする請求項
    1または請求項2記載の端面形成方法。
  4. 【請求項4】 前記ミラー端面上にレンズ構造を形成す
    る工程を含むことを特徴とする請求項1から請求項3の
    いずれか記載の端面形成方法。
  5. 【請求項5】 前記レンズ構造を形成する工程は、前記
    ミラー端面上に酸化膜コーティングを行うことで前記レ
    ンズ構造を形成したことを特徴とする請求項4記載の端
    面形成方法。
  6. 【請求項6】 前記レンズ構造を形成する工程は、前記
    ミラー端面上に結晶成長を行うことで前記レンズ構造を
    形成したことを特徴とする請求項4記載の端面形成方
    法。
  7. 【請求項7】 自装置内に周期構造を有しかつ側壁の一
    部を劈開することによりミラー端面を形成する半導体装
    置の端面形成方法であって、前記側壁の一部の劈開位置
    の幅が前記側壁の一部につながる他の部分の幅より細く
    なるような第1のマスクと前記周期構造用の第2のマス
    クとを前記半導体装置表面に形成する工程と、前記第1
    のマスクに基づいて前記ミラー端面と同一平面上で互い
    に略対称な二方向からエッチングを行って前記側壁の一
    部の劈開面を逆三角形形状としかつ前記第2のマスクに
    基づいて前記半導体装置表面に対するエッチングを行っ
    て前記周期構造を形成する工程と、前記側壁の一部のみ
    の劈開で前記ミラー端面を形成する工程とを有すること
    を特徴とする端面形成方法。
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