JP2881990B2 - 像ぶれ補正装置及びカメラ - Google Patents

像ぶれ補正装置及びカメラ

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、カメラや光学機器等において、手振れ等に
より生じる像ぶれを補正する像ぶれ補正装置、及びその
ような像ぶれ補正装置が適用されるカメラに関するもの
である。
(従来の技術) 従来よりカメラ(撮影系)が手ブレ等で振動したとき
に生ずる結像面上における物体像の像ブレを光学的に補
正するようにした防振手段(像振れ防止装置)を有した
カメラが種々と提案されている。
この防振手段を有したカメラはその構成上、防振手段
として結像面上での結像点(物体像)を移動させて像振
れを補正する防振光学系、カメラの振れの大きさや方向
を検出する振れ検出手段、該振れ検出手段からの出力信
号に基づいて像振れ補正の為の防振光学系の駆動量を演
算する演算手段、そして該演算手段からの出力信号に基
づいて防振光学系を駆動させる駆動手段等から成ってい
る。
このうち防振光学系の1つとして例えばプリズム頂角
が可変の可変頂角プリズムがあり、この可変頂角プリズ
ムを撮影系の一部に設け、防振を図ったものが例えば特
開昭61-223819号公報で提案されている。又撮影レンズ
の一部若しくは全部を防振光学系とし、該防振光学系を
光軸に対し直角方向に平行偏心させて防振を図ったもの
が例えば特開平2-81020号公報で提案されている。
第5図は防振光学系として可変頂角プリズムを用いて
像振れ補正を行なう際の動作説明図である。
同図において可変頂角プリズム50は前後2枚の円盤状
のガラス板51,52を所定の間隔を以て配置され、その外
周を延在するベローズ状の可撓性筒状体53により密閉
し、その内部に透明液体54を封入して構成されている。
前側ガラス板51は同図において回転軸51aを中心に回転
可能に軸支されており、不図示のアクチュエーターによ
り任意に回転されるべく構成されており、そのときの回
転角は不図示の位置検出装置により検出される。後側ガ
ラス板52は前記回転軸51aとは直角な方向に回転可能に
軸支されており、前側ガラス板51と同様に不図示のアク
チュエーターと位置検出装置によって回転駆動とそのと
きの回転角が検出されている。
第5図(A)は可変頂角プリズム50が防振機能を発揮
しない、単なる平行平面板となっている位置、即ち中立
位置にある場合を示している。
同図において前後のガラス板51,52は光軸55aに対して
それぞれ直角に位置しており、従って両ガラス板は平行
状態にある為、プリズム作用は生じない。この状態では
可変頂角プリズム50に入射する平行光束a,b,cはそのま
ま可変頂角プリズムを通過し、撮影レンズ55に入射し、
その結像面56の点Pに像を結ぶ。
第5図(A)の状態から、このカメラ(撮影機器)が
角度θだけ振れる(回転する)と第5図(B)の状態に
なる。この状態では前記平行光束a,b,cに対し可変頂角
プリズム50、撮影レンズ55、結像面がθ傾いた状態とな
るので、平行光束a,b,cは点Qに像を結ぶこととなり、
所謂像振れが発生する。カメラの一部に設けた振れ検出
手段は該振れを検出し、この検出値から演算手段により
算出された値を基に駆動手段(アクチュエーター)によ
り可変頂角プリズム50のプリズム頂角が変化するように
駆動されて、これにより像振れを補正する。第5図
(C)はこのときの像振れを補正した状態を示してい
る。
一般には演算手段により算出された値を基にして不図
示のアクチュエーターにより前面ガラス51が回転軸51a
を中心に回転されると、可変頂角プリズム50は有限のプ
リズム頂角を持つプリズムとなる。このときのプリズム
作用により平行光束a,b,cは角度θ曲げられて撮影レン
ズ55に入射し結像面上の点Pに像を結ぶ。
このような像振れ補正の動作はリアルタイムで行なっ
ており、カメラがどのように振れても常に点Pに像が結
像するように制御している。又、このような制御を第5
図の紙面と垂直方向に関しても後側ガラス52によって同
様に行なっている。
第6図は防振光学系として撮影レンズを用い、該撮影
レンズを光軸と垂直方向に平行偏心させて像振れ補正を
行なった動作説明図である。
図中、60は撮影レンズ、60aは光軸、61は結像面であ
る。撮影レンズ60は不図示の機構により第6図紙面の上
下方向及び表裏方向(垂直方向)に平行偏心可能に保持
され、不図示のアクチュエーターにて駆動制御される。
又、その駆動ストロークは不図示の位置検出装置により
検出される。
第6図(A)は撮影レンズ60が防振機能を発揮しない
中立位置にある状態を示し、この状態では撮影レンズ60
に入射する平行光束a,b,cは結像面61上の点Pに像を結
ぶ。
第6図(B)は第6図(A)の状態からカメラが角度
θだけ振れた(回転した)状態を示しており、この状態
では前記平行光束a,b,cは撮影レンズ60により点Qに像
を結ぶこととなり、所謂像振れが発生する。そこで、こ
の像振れを補正するために前述の第5図の可変頂角プリ
ズムで説明したのと同様に振れ検出手段の検出値から演
算手段により算出された値を基に不図示のアクチュエー
ターにて撮影レンズ60を第6図(B)の位置より矢印X
方向に平行偏心される。
第6図(C)はこのときの平行偏心させた状態を示し
ており、これにより像振れを補正している。即ち前記の
平行光束a,b,cが撮影レンズ60により点Qの位置から点
Pに像を結ぶようにしている。
このような像振れ補正の動作は可変頂角プリズムを用
いた場合と同様にリアルタイムで行なっている。又、第
6図の紙面と垂直方向に関しても同様に行なっている。
(発明が解決しようとする問題点) 防振光学系により像振れを補正する場合には光束を可
変頂角プリズムを通過させたり、平行偏心させた撮影レ
ンズを通過させて行なっている。
この為、防振を行なうと防振を行なわないときの像振
れによる光学性能の低下に比べると非常に小さいが物体
像の光学性能が像振れ補正量に比例して僅かであるが低
下してくる。例えば可変頂角プリズムを用いる場合には
非点収差と共に内部に封入された液体や気体等の分散の
影響によりプリズム頂角が大きくなる程、色収差が多く
発生してくる。
又、撮影レンズを平行偏心させて防振を行なう場合、
例えば前述のように撮影レンズ全体を平行偏心させた場
合には結像面上の像の周辺光量が多少アンバランスにな
ってくる。この他撮影レンズの一部のレンズ群を平行偏
心させて像振れ補正を行なう場合にも僅かであるが光学
性能が画面中心に対して非対称に低下してくる。
本発明の目的は、像ぶれ補正を行いながら閃光撮影を
行う際に、良好な像が得られるようにすることのできる
像ぶれ補正装置及び像ぶれ補正装置が適用されるカメラ
を提供しようとするものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明の像ぶれ補正装置は、 (1−1)閃光撮影のための光を発する発光手段と共に
用いられるものであって、変位することにより通過光束
を偏向して像ぶれを補正する像ぶれ補正手段と、前記像
ぶれ補正手段が実質通過光束を偏向しない位置にある状
態で、前記発光手段に発光動作を行わせるための制御手
段とを有することを特徴としている。
(1−2)閃光撮影のための光を発する発光手段と共に
用いられるものであって、像ぶれを補正する像ぶれ補正
手段と、前記像ぶれ補正手段に像ぶれ補正動作を行わせ
て撮影を行う場合に、前記発光手段が発光する際に、前
記像ぶれ補正手段による像ぶれ補正動作を禁止する禁止
手段を有することを特徴としている。
(1−3)閃光撮影のための光を発する発光手段と共に
用いられるカメラに適用される像ぶれ補正装置であっ
て、変位することにより像ぶれを補正する像ぶれ補正手
段と、前記カメラの露光開始時点に前記像ぶれ補正手段
を所定の位置に位置させる作用手段と、前記発光手段の
発光動作が行われた後、前記カメラによる露光が行われ
ている状態で、前記像ぶれ補正手段による像ぶれ補正動
作を実行する制御手段とを有することを特徴としてい
る。
本発明のカメラは、 (2−1)変位することにより通過光束を偏向して像ぶ
れを補正する像ぶれ補正手段と、閃光撮影のための光を
発する発光手段とが適用されるカメラであって、前記像
ぶれ補正手段が実質通過光束を偏向しない位置にある状
態で、前記発光手段に発光動作を行わせるための制御手
段を有することを特徴としている。
(2−2)像ぶれを補正する像ぶれ補正手段と、閃光撮
影のための光を発する発光手段とが適用されるカメラで
あって、前記像ぶれ補正手段に像ぶれ補正動作を行わせ
て撮影を行う場合に、前記発光手段が発光する際に、前
記像ぶれ補正手段による像ぶれ補正動作を禁止する禁止
手段を有することを特徴としている。
(2−3)変位することにより像ぶれを補正する像ぶれ
補正手段と、閃光撮影のための光を発する発光手段とが
適用されるカメラであって、前記カメラの露光開始時点
に前記像ぶれ補正手段を中立位置に位置させる作用手段
と、前記発光手段の発光動作が行われた後、前記像ぶれ
補正手段による像ぶれ補正動作を実行している状態での
露光を行わせる制御手段とを有することを特徴としてい
る。
(実施例) 第1図は本発明の第1実施例の構成及び回路の一部を
示す要部概略図、第2図は本発明の動作を示すフローチ
ャート図である。
第1図において1はカメラ本体、2は防振手段の一要
素を構成する防振光学系であり、本実施例では可変頂角
プリズムより成っている。可変頂角プリズム2は前方ガ
ラス板3、後方ガラス板4、可撓性筒状体5そして内部
に封入された液体6とを有している。可変頂角プリズム
2の光学的作用は第5図(A)〜(C)で示したものと
本質的に同じである。7は前方保持環であり前方ガラス
板3を保持している。8は後方保持環であり、後方ガラ
ス板4を保持している。前方(後方)保持環7(8)の
一方に設けられた腕部7a(8a)には銅線を偏平状に巻い
たコイル9(10)が固着され、他方に設けられた腕部7b
(8b)の先端部にはスリットが形成されている。前方
(後方)保持環7(8)は光軸と直交する軸7C(8C)を
中心に回転可能に保持されている。
11はヨーク、12は永久磁石でヨーク11間に配置されて
おり、これらの各要素で閉磁気回路を構成している。又
ヨーク11はコイル9(10)を挟み込むように配置され、
コイル9(10)を直角方向に磁界が貫くように設定され
ている。従って、コイル9(10)に電流を流せばフレミ
ングの法則に従ってコイルに駆動力が発生し、前方保持
環7及び後方保持環8はそれぞれ軸7a及び8aを中心に自
在に回転する。このとき前方(後方)ガラス板3(4)
は前方(後方)保持環7(8)とそれぞれ一体的に運動
するのでコイル9(10)の運動は前方(後方)ガラス板
3(4)の回転運動となる。
これにより第5図で示した動作と同様にしてプリズム
頂角を変えている。13は発光素子で例えば発光ダイオー
ド等から成っている。14は受光素子であり光束に入射位
置により出力信号が変化する特性を有しており、前方
(後方)保持環7(8)の腕部7b(8b)に設けられたス
リットに対し対向配置されている。
発光素子13と受光素子14により可変頂角プリズム2の
駆動角度(プリズム頂角)を検出している。即ち発光素
子13から発光された光束はスリット面上に入射し、この
うちスリットを通過した光束のみが受光素子14面上の所
定位置に入射するようにしている。このときスリットは
前方(後方)保持環7(8)の回転に応じて、その位置
が移動するので、それに伴い受光素子14で受光される光
束の受光位置(入射位置)も変化する。本実施例ではこ
のときの受光素子14からの出力信号から前方(後方)ガ
ラス板3(4)の駆動角度を検出している。
15はレンズ鏡筒であり、その内部には撮影レンズ16が
保持されている。17は結像面(感光面)である。18はP
振れ検出手段でカメラのピッチング方向(垂直方向)の
振れ量を検出している。19はY振れ検出手段でカメラの
ヨーイング方向(水平方向)の振れ量を検出している。
これらのP(Y)振れ検出手段18(19)の構成は例えば
本出願人による特開平1-296106号公報に開示されてい
る。
20はキセノン管でありストロボ光を照射している。21
は反射笠でありキセノン管20からのストロボ光を被写体
側へ効率的に照射している。22はカメラのレリーズスイ
ッチ、23は距離測定装置であり、被写体までの距離を測
定している。距離測定装置23としては、例えば投光素子
と受光素子とを用いた公知のアクティブタイプの3角測
量方式を利用したものを用いている。24はP駆動回路で
あり、ピッチング方向の補正を司どるコイル9を駆動し
ている。25はY位置検出回路であり、可変頂角プリズム
2のヨーイング方向の補正角度を検出している。26はP
振れ検出回路でありP振れ検出手段18を駆動してピッチ
ング方向の振れ量を検出している。27はY振れ検出回路
であり、Y振れ検出手段19を駆動してヨーイング方向の
振れ量を検出している。28はレリーズ回路であり、レリ
ーズスイッチ22の状態を検出している。29は距離測定回
路であり、距離測定装置23を駆動して被写体までの距離
を測定している。30は発光回路でありキセノン管20の発
光を制御している。31はY駆動回路であり、ヨーイング
方向の補正を司どるコイル10を駆動している。32はP位
置検出回路であり可変頂角プリズム2のピッチング方向
の補正角を検出している。33はマイクロコンピュータ
(以下「CPU」と称する。)であり、前記各種の回路を
駆動制御している。
次に本実施例の動作について第2図のフローチャート
図を参照しながら説明する。
不図示のメインスイッチが投入されるとカメラの作動
が開始し、まずCPU33が作動しレリーズ回路28を作動し
て撮影者の撮影意志を検出する。撮影者がレリーズスイ
ッチ22の第1ストローク分を押し込むとSW1がONされ、
レリーズ回路28がその状態を検出し、CPU33はP(Y)
振れ検出回路26(27),P(Y)位置検出回路32(25),P
(Y)駆動回路24(31)、距離測定回路29及び不図示の
測光回路を作動させる。CPU33はP(Y)振れ検出回路2
6(27)の検出値に基づいて可変頂角プリズム2の駆動
角を算出し、P(Y)位置検出回路32(25)で検出され
た可変頂角プリズム2の駆動角が算出値となるべくP
(Y)駆動回路24(31)を用いてリアルタイムに可変頂
角プリズム2をピッチング方向とヨーイング方向のそれ
ぞれに駆動して像振れの補正を行なう。また、CPU33は
距離測定回路29を用いて被写体までの距離を演算し、又
不図示の測光回路を用いて被写体輝度を測定して露光時
間及び撮影レンズ16の開口径を決定すると同時にストロ
ボ作動状態を決定する。
次に再びCPU33によりSW1の状態を見て、SW1がOFFなら
ば撮影者の撮影意図は中断されたと判断して後述の作動
停止状態へ行き、ON状態のままならば撮影者がレリーズ
スイッチ22の第2ストローク分押し込んでSW2がONされ
るまで現状態を保つ、SW2がONされれば、ストロボ撮影
か否かを判定し(前述の被写体輝度からの判定結果及び
マニュアル動作の強制発光SWの状態等から判断)、スト
ロボ装置を作動さす場合は前述の被写体距離情報からス
トロボの適正発光量を決定して発光回路30を作動させ
る。その後、前述の被写体距離情報に基づいて撮影レン
ズ16のフォーカスレンズを駆動して焦点距離調節を行な
う。
次に可変頂角プリズム2の0リセットは次のようにし
て行う。動作としてはP(Y)振れ検出回路26(27)の
出力値に無関係に可変頂角プリズム2を中立位置に強制
的に位置させ、この中立位置から再び前述の振れ補正動
作を開始させる。
尚、ここで中立位置とは可変頂角プリズムのプリズム
頂角が0で全体として平行平面状となり、防振機能が発
揮されない位置をいう。こ中立位置では通過光束は光学
性能の影響を殆んど受けない。本実施例では、このよう
に露光中は出来る限り防振光学系(可変頂角プリズム)
を中立位置に近い所で使用するようにして光学性能の低
下を極力避けている。
その後、シャッターを開口させて露光を開始する。こ
のときストロボ撮影でない場合は前述の測光回路にて測
定された被写体輝度に応じた露出時間及び開口径にて適
正露光が行なわれた後露光が終了する。その後P(Y)
振れ検出回路26(27),P(Y)位置検出回路32(25),P
(Y)駆動回路24(31)、距離測定回路29及び測光回路
を停止して動作は終了し再びSW1は待機状態となる。ス
トロボ撮影の場合には、まず前述と同様にして可変頂角
プリズム2の0リセットを行なった後露光を開始する。
このとき露光中ピッチング方向とヨーイング方向のそれ
ぞれの補正角度をP(Y)位置検出回路32(25)で検出
して共に可変頂角プリズム2が中立位置と見なせる位置
近傍に位置する時にストロボ発光を行う、その後前述の
測光回路にて測定された被写体輝度に応じた露光が終了
するまで露光が続けられ、終了後は前述と同様に動作を
停止して再びSW1待機状態となる。また、露光中に中立
位置と見なせる位置に可変頂角プリズム2が位置しなか
った場合は露光終了直前に強制発光させた後に露光を終
了とし前述の停止動作を行なう。
以上のように本実施例では防振手段を用いたときの光
学性能の低下が極めて少なくなる状態でストロボ撮影す
るようにしている。
一般に防振手段を用いれば像振れを補正して良好なる
画像を得ることができるが像振れを全く無くすことは大
変難しい。例えば、一般に像面上の像振れ量は露光時間
が長くなる程大きくなり、従って像振れ補正を行っても
その補正残り量も大きくなる。この為ある限界の露光時
間を越えると結果として許容値以上の像振れが生じてし
まう。このように限界の露光時間を越えてしまう場合は
通常、ストロボ撮影を行なうわけであるが、それ以外に
もストロボ光が被写体にとどく場合にはストロボ撮影を
行なった方が主被写体に関する限り像振れの少ない良い
像を得ることができる。つまり、主被写体の露出はスト
ロボ光が支配的となり、そのストロボ光による露光時間
は一瞬であるため像面上の像振れはほとんど無視するこ
とができる。従って光学性能の劣化の原因は前述の従来
例で説明したように防振光学系が中立位置からずれたこ
とによる光学性能の劣化だけとなる。
この結果、ストロボ発光をする時点を防振光学系が中
立位置近傍に位置する時に行った方が良い像が得られ
る。そこでストロボ撮影を行う場合には最初から像振れ
補正を行なわずに防振光学系を中立位置に保持した状態
で露光動作を行なうということが考えられる。この場合
ストロボ光のとどく主被写体に関しては適正露光で像振
れの無い像を得ることができる。しかしながら主被写体
よりも遠い背景に関しては充分な露出が得られない。こ
のような背景に関しても適正な露出を得る為には自然光
による長秒時露光が必要となってくる。しかしながら像
振れ補正を行なわないと像振れが大きくなってしまう。
例えば逆光時の日中シンクロはその良い例で、主被写体
はストロボ光の露光で決定され、背景は自然光で決定さ
れる。
そこで本発明はこのような場合に、主被写体はストロ
ボ光を用いて像振れの無い露光を行ない、背景に関して
は自然光にて防振効果を発揮させた像を得ているしかも
主被写体に関しては防振光学系の補正動作を行ったとき
に生じる光学性能の低下の無い像を得ることができる。
第3図は本発明の第2実施例の構成及び回路の一部を
示す要部概略図である。同図において第1図で示した要
素と同一要素には同符番を付している。
第3図において35,36は各々撮影レンズを構成するレ
ンズである。本実施例では後述するようにレンズ35を防
振光学系として用いている。レンズ35は前玉枠37により
保持されており、レンズ36は後玉枠38により保持されて
いる。39は前玉地板で前記前玉枠37を保持すると共に平
行リンクを構成する4本のワイヤー40を介して本体1に
取付けられており、光軸と直角方向の平面内で自在に平
行移動可能に構成されている。41,42は各々巻線コイル
であり前玉地板39に固着されており、それぞれ該前玉地
板39を上下方向及び左右方向及び左右方向に駆動する駆
動力を発生する。43,44は各々ヨークでコの字形の磁路
を形成し、永久磁石45との組合せにて閉磁気回路を構成
しており、前記コイル41、及び42とでムービングコイル
型のアクチュエータを構成している。46は発光素子、47
は受光素子であり入射位置により出力信号の変化するも
のであり、前記前玉地板39に設けられたスリット39aに
対して対向して配置されている。発光素子46と受光素子
47により該前玉地板39(即ちレンズ35)の上下及び左右
方向の移動量を検出している。
本実施例における像振れ補正動作のうち第1実施例に
比べて主に異なるのは防振光学系として可変頂角プリズ
ムの変わりに撮影レンズの一部のレンズ35を平行偏心さ
せている点だけであり、この他の構成は本質的に第1図
と同様である。
即ち、防振機能を発揮させるときにはレンズ35を平行
偏心させる点が異なるがその制御方法は第1実施例で示
した第2図のフローチャートと同じである。
第2実施例においても前述の第1実施例と同様に、主
被写体はストロボ光にて像振れの無い露光を行ない、背
景に関しては自然光にて防振効果のある像を得、しかも
主被写体に関しては防振光学系の補正動作を行ったとき
に生ずる光学性能の低下の無い像を得ることができる。
第4図は本発明の第3実施例の動作を示すフローチャ
ート図である。
本実施例における動作原理は前述の第1,第2に実施例
の双方に適用可能である。本実施例に於いて前述の第1
及び第2実施例と異なるのは、露光開始から露光終了ま
での間に防振光学系が防振動作中に所謂中立位置と見な
せる位置に来なかった場合の動作について特定している
点である。具体的な動作としては、露光終了まで防振光
学系が中立位置と見なせる位置に来ない場合には露光終
了直前に防振光学系を強制的に中立位置に位置せしめて
ストロボ発光を行い、その後露光を終了するようにして
いることである。
以上の構成によれば露光中に防振光学系が中立位置に
来なくとも、主被写体はストロボ光にて像振れ及び補正
動作に伴なう光学性能の低下の無い像を得ることがで
き、しかも背景は自然光の露光が支配的であるのでスト
ロボ光の影響は少なく防振効果のある良好なる像を得る
ことができる。
尚、本発明において防振光学系としては前述の他に例
えば特公昭57-7415号公報、、特公昭57-7416号公報、特
公昭56-34847号公報、特公昭56-40804号公報等で提案さ
れている光学要素が適用可能である。
尚、以上の各実施例において、可変頂角プリズム2を
構成する前方ガラス板3と後方ガラス板4、そして撮影
レンズを構成するレンズ35が本発明の像ぶれ補正手段
に、キセノン管20が本発明の発光手段にそれぞれ相当す
る。
第2図のステップA,第4図のステップB,ステップCが
本発明の発光手段に発光動作を行わせるための制御手段
に相当する。
第4図のステップCが本発明の像ぶれ補正動作を禁止
する禁止手段に相当する。
第2図のステップDと第4図のステップEが本発明の
像ぶれ補正手段を所定の位置に位置させる作用手段に相
当する。
第2図のステップFと第4図のステップGが本発明の
像ぶれ補正動作を実行している状態での露光を行わせる
制御手段に相当する。
(発明の効果〕 以上説明したように、請求項1,2の発明によれば、像
ぶれ補正を行いながら閃光発光を行う場合に、光学性能
の低下の少ない良好な像が得られるものである。
請求項3,4に示される発明によれば、発光手段が発光
する際には像ぶれ補正動作が行われないようにしている
ので、発光手段の発光によりノイズが発生し、そのノイ
ズにより像ぶれ補正手段が誤動作してしまうことを未然
に防ぐことができる。
また、請求項4,5に示される発明によれば、発光手段
による発光動作が行われた後に像ぶれ補正動作が行われ
るようになっているので、発光手段の光がとどかない物
体や背景に関して適正露光とするために露光時間を長く
する撮影の際にも像ぶれのない撮影結果が得られるよう
にすることができ、更に、上記のような長い露光時間像
ぶれ補正を継続するということは、像ぶれ補正手段が動
作範囲端に達してしまう可能性が高くなるが、その点に
ついても、露光開始時点で像ぶれ補正手段を中立位置に
位置させるようにしているので、像ぶれ補正手段の各動
作方向に実質均等に動作範囲を持たせた状態から露光時
の像ぶれ補正動作を開始させることができるようにな
り、上記のような動作範囲端に達してしまう可能性を極
力小さくすることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1,第3図は本発明の第1,第2実施例の構成及び回路の
一部を示す要部概略図、第2図は本発明の第1実施例の
動作を示すフローチャート図、第4図は本発明の第3実
施例の動作を示すフローチャート図、第5図,第6図は
従来の防振光学系による像振れの補正動作を示す光学系
の要部概略図である。 図中1はカメラ本体、2は防振光学系、9,10はコイル、
11はヨーク、12は永久磁石、13は発光素子、14は受光素
子、16は撮影レンズ、17は結像面、18,19は振れ検出手
段、20はキセノン管、22はレリーズスイッチ、23は距離
測定装置、24、31は駆動回路、25,32は位置検出回路、2
6,27は振れ検出回路である。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】変位することにより通過光束を偏向して像
    ぶれを補正する像ぶれ補正手段と、閃光撮影のための光
    を発する発光手段とが適用されるカメラであって、前記
    像ぶれ補正手段が実質通過光束を偏向しない位置にある
    状態で、前記発光手段に発光動作を行わせるための制御
    手段を有することを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】閃光撮影のための光を発する発光手段と共
    に用いられるものであって、変位することにより通過光
    束を偏向して像ぶれを補正する像ぶれ補正手段と、前記
    像ぶれ補正手段が実質通過光束を偏向しない位置にある
    状態で、前記発光手段に発光動作を行わせるための制御
    手段とを有することを特徴とする像ぶれ補正装置。
  3. 【請求項3】像ぶれを補正する像ぶれ補正手段と、閃光
    撮影のための光を発する発光手段とが適用されるカメラ
    であって、前記像ぶれ補正手段に像ぶれ補正動作を行わ
    せて撮影を行う場合に、前記発光手段が発光する際に、
    前記像ぶれ補正手段による像ぶれ補正動作を禁止する禁
    止手段を有することを特徴とするカメラ。
  4. 【請求項4】閃光撮影のための光を発する発光手段と共
    に用いられるものであって、像ぶれを補正する像ぶれ補
    正手段と、前記像ぶれ補正手段に像ぶれ補正動作を行わ
    せて撮影を行う場合に、前記発光手段が発光する際に、
    前記像ぶれ補正手段による像ぶれ補正動作を禁止する禁
    止手段を有することを特徴とする像ぶれ補正装置。
  5. 【請求項5】変位することにより像ぶれを補正する像ぶ
    れ補正手段と、閃光撮影のための光を発する発光手段と
    が適用されるカメラであって、前記カメラの露光開始時
    点に前記像ぶれ補正手段を中立位置に位置させる作用手
    段と、前記発光手段の発光動作が行われた後、前記像ぶ
    れ補正手段による像ぶれ補正動作を実行している状態で
    の露光を行わせる制御手段とを有することを特徴とする
    カメラ。
  6. 【請求項6】閃光撮影のための光を発する発光手段と共
    に用いられるカメラに適用される像ぶれ補正装置であっ
    て、変位することにより像ぶれを補正する像ぶれ補正手
    段と、前記カメラの露光開始時点に前記像ぶれ補正手段
    を所定の位置に位置させる作用手段と、前記発光手段の
    発光動作が行われた後、前記カメラによる露光が行われ
    ている状態で、前記像ぶれ補正手段による像ぶれ補正動
    作を実行する制御手段とを有することを特徴とする像ぶ
    れ補正装置。
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