JP2881474B2 - 金属線材走行加熱装置 - Google Patents

金属線材走行加熱装置

Info

Publication number
JP2881474B2
JP2881474B2 JP11859790A JP11859790A JP2881474B2 JP 2881474 B2 JP2881474 B2 JP 2881474B2 JP 11859790 A JP11859790 A JP 11859790A JP 11859790 A JP11859790 A JP 11859790A JP 2881474 B2 JP2881474 B2 JP 2881474B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulley
wire
metal wire
electrode
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11859790A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0417289A (ja
Inventor
誠一 小島
清二 安岡
政明 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP11859790A priority Critical patent/JP2881474B2/ja
Publication of JPH0417289A publication Critical patent/JPH0417289A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2881474B2 publication Critical patent/JP2881474B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • General Induction Heating (AREA)
  • Processes Specially Adapted For Manufacturing Cables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、例えば電線の被覆装置等に使用される金
属線材の走行加熱装置に関するものであって、金属線材
を走行させながら誘導加熱によって被覆される直前の金
属線材を予熱する装置に好適であり、誘導電流によって
加熱された金属線材の伸びを有効に吸収し、もって金属
線材が巻掛けられている電極プーリーの巻掛けられる表
面がスパークによって粗れること防ぐために利用して有
効なものである。
[従来技術及び課題] 従来の金属線材の誘導加熱装置は第8図及び第9図に
示すとおりである。この従来技術においては、繰り出し
装置Aから連続的に繰り返される金属線材(銅細線)1
が電極プーリー2からアイドラプーリー3に巻掛けら
れ、再び電極プーリー2に巻掛けられて被覆押出成形装
置Bに送り込まれる。電極プーリー2は二つのプーリー
溝U1、U2を有していて、両プーリー2、3に巻掛けられ
ているループ部Rは電極プーリー2を介して短絡され
る。ループ部Rの一辺lが誘導コイル4を貫通してい
る。したがって誘導コイルに通電すると、ループ部Rを
大電流が流れ、この電流によってループ部Rが加熱され
る。
したがって金属線材1は電極プーリー2、アルドラプ
ーリー3を通過する間に100℃〜150℃に加熱されて、連
続的に被覆押出成形装置Bに送り込まれる。
電極プーリー2はモーターMによって一定の速度で駆
動されているので、金属線材1の入線部分1′は電極プ
ーリー2によって一定の速度で巻き込まれ、出線部分
1″は電極プーリー2によって一定の速度で送り出され
る。ところで金属線材1のループ部Rはプーリー2、3
を通過する間に誘導電流によって100℃〜150℃まで加熱
されるので、ループ部Rにおいて金属線材は線膨張す
る。したがって膨張して長さが長くなった分だけ出線部
分1″の送り出し速度は入線部分1′の巻込み速度より
も早くなければならならない。この速度差を生じさせる
ために電極プーリー2の巻込み用プーリー溝U1よりも送
り出し用プーリー溝U2の径が大きい。
ところで金属線材の線膨張量と上記速度差とをプーリ
ーの溝U1、U2の径の差とを予め厳密に一致させることは
極めて困難である。上記速度差が線膨張量よりも大きい
ときは、150℃に加熱された金属線材に電極プーリー2
の回転によって張力が加えられ、線材が伸長する。この
伸長は、線径を規定値以下に縮少することになるので絶
対に避けなければならないことである。したがって実際
は線膨張量が上記速度差より大きくせざるを得ない。こ
のために実際はループ部Rにたるみを生じ、このたるみ
のために電極プーリー2に巻き付けられている部分にお
いて、金属線材が電極プーリー2の巻取り面に対して
接、離を繰り返す。この接、離に伴って金属線材と電極
プーリー2との間にスパークを生じ、このスパークによ
って金属線材の表面及び電極プーリーの巻取り面が損傷
する。また電極プーリーの巻取り面が損傷することによ
って早期にプーリーの外径が変化して使用に耐えなくな
る。
そこで、本発明は、電極プーリ2のプーリー溝U1、U2
の径の差異の大小に関わらず、ループ部Rのたるみの発
生を防止して、上記スパークの発生を完全に防止するこ
とをその課題とするものである。
[課題を解決するために講じた手段] 上記課題を解決するために講じた本発明の手段は次の
(イ)〜(ハ)の要素によって構成されるものである。
(イ)電極プーリーを入線用プーリーと出線用プーリー
の二つのプーリーで構成すること、 (ロ)入線用プーリーをベアリングを介して駆動軸に回
転自在に支承させ、出線用プーリーを駆動軸に連結した
こと、 (ハ)入線用プーリーの側面に刷子を圧接させて、この
刷子を介して入線プーリーと出線プーリーとを導通させ
たこと。
[作用] 金属線材1の入線部分を入線用プーリーに巻掛け、ア
イドラープーリーに巻掛けられ、さらに出線用プーリー
に巻掛けられて、ループ部R(第1図参照)が形成され
る。
出線用プーリーはモータM(第9図参照)によって駆
動軸を介して回動され、金属線材は一定速度で繰り出さ
れて、被覆押出成形装置へ送り出される。
入線用プーリーは出線用プーリーと刷子を介して導通
されているので、ループ部Rは入線用プーリー、出線用
プーリー、刷子を介して閉回路を形成する。
出線用プーリーによって金属線材が一定速度で繰り出
され、ループ部Rの走行と刷子と入線用プーリーとの摩
擦力とによって入線用プーリーが、ループ部Rの走行速
度と等速で回転する。入線用プーリーは出線用プーリー
に対して相対的に回転可能であるから、入線用プーリー
の周速が、出線用プーリーの周速に比してループ部Rに
おける線膨張分だけ遅い速度で、入線用プーリーは回転
する。両プーリーの回転速度差をもって両プーリーは相
対的に回転することになる。
電極プーリーのうち出線用プーリーによって金属線材
のループ部Rが駆動され、ループ部Rと刷子による摩擦
駆動力とによって入線部分1′が入線用プーリーに巻込
(引き込)まれるので、もっぱらループ部Rの張力によ
って入線部分を引込む場合に比してループ部Rにかかる
張力を極めて小さくすることができる。
入線用プーリーの回転力によって入線用プーリーに入
線部分を引込み、出線用プーリーの回転力によってルー
プ部Rを引張りつつ出線部分を送り出すので、ループ部
Rにたるみを生じることは全くない。
[実 施 例] まず第1図、第2図を参照しつつ第一実施例を説明す
る。
モータMによって駆動される駆動軸に出線用プーリー
21を固定し、これに隣接させて、ベアリング23を介して
入線用プーリー22を回転自在に支承させている。出線用
プーリーの直径d1は入線用プーリーd2に比して、ループ
部R(第8図参照)における金属線材の線膨張を考慮し
て若干大径にすることが好ましいが、両プーリーの直径
を等しくしても支障はない。
出線用プーリー21の同心円上に設けられた4つの刷子
保持孔34に付勢ばね35とカーボン刷子ロッド36とを嵌合
保持させ、ボス37に螺合させたエンドキャップ38によっ
て付勢ばね35を押えて、このばねによってカーボン刷子
ロッド36を入線用プーリー22の側面に圧接させている。
このカーボン刷子ロッド36及び両プーリー21、22を介し
て入線用プーリー22に巻付けられた入線部分1′(第8
図参照)と出線用プーリー21に巻付けられた出線部分
1″とが短絡される。
カーボン刷子ロッド36の入線用プーリー22に対する圧
接力が強すぎると、両プーリーは、カーボン刷子ロッド
36による摩擦伝動によって、等速で回転し、結局ループ
部Rにたるみを生じることになるので、カーボン刷子ロ
ッドの入線用プーリー22に対する圧接力の大きさは、入
線部分1′の引込み抵抗のために入線用プーリー22がカ
ーボン刷子ロッド36に対してスリップする程度の大きさ
に調整されなければならない。エンドキャップ38を締
め、あるいは弛めることによって上記圧接力の調整を行
う。カーボン刷子ロッド36は摩擦係数が小さいので、入
線用プーリー22とカーボン刷子ロッド36との摩擦力の微
調整を容易に行うことができる。
次いで第3図、第4図を参照しつつ第2実施例を説明
する。
この例においては、入線用プーリー、出線用プーリー
と駆動軸との関係は第一実施例と同じであるが、駆動軸
Sの先端を延長し、駆動軸の先端のねじ部に保持キャッ
プ51を螺合させている。この保持キャップ51に軸方向に
摺動自在にカーボン刷子リング52を嵌合保持させ、保持
キャップ51内の付勢ばね53によってカーボン刷子リング
52を入線用リング22の側面に圧接させている。
保持キャップ51の内周面に4つの軸方向突起54を突設
してあり、カーボン刷子リング52の外周に4つの軸方向
溝55を設けてあり、この軸方向溝55に保持キャップ51の
軸方向突起51を係合させている。
入線用プーリー22は、カーボン刷子リング52、保持キ
ャップ51、駆動軸Sを介して出線用プーリーと導通され
る。この導通路電流は極めて大きく、そのためにカーボ
ン刷子リング54と保持キャップ51間の摺動面の電気抵抗
が大きいので、この電気抵抗を軽減するためにカーボン
刷子リング52と保持キャップ51とをリード線56によって
電気的に接続させることが好ましい。
保持キャップ51を回動操作して、付勢ばね53によるカ
ーボン刷子リング52の入線用プーリー22に対する圧接力
を調整する。
さらに第5図、第6図、第7図を参照しつつ第三実施
例を説明する。
この例においては、入線用プーリー22をベアリング23
によって駆動軸Sに回動自在に支承させているととも
に、そのベアリングのインナーレース71と軸Sの肩S1
の間にばね72を介在させ、このばね72とワッシャー73と
によってインナーレース71を挟持させ、これによってイ
ンナーレース71を駆動軸Sに固定している。したがって
ナット74を回動させることによって、ベアリング23を左
右に摺動させて、その軸方向位置を変えることができ
る。
出線用プーリー21の側面にスリップリング75を固定し
てあり、入線用プーリー22の側面に弾性金属舌片76の一
端を固定してあって、弾性金属舌片76の他端をスリップ
リング75に圧接させている。この圧接力は、ナット74を
回動させて、入線用プーリー22の軸方向位置を変えるこ
とによって調整される。入線用プーリー22を出線用プー
リー21に近ずけると弾性金属舌片76の撓み量が大きくな
って、その弾発力が増大し、スリップリング75に対する
圧接力が増大する。弾性金属舌片が第一、第二実施例の
カーボン刷子に相当し、これを介して両プーリーを導通
させる。
[効果] 前記の本発明の課題は新規である。したがって、この
新規な課題を解決して、スパークによる金属線材の表面
損傷及び電極プーリーの外周面損傷を効果的に防止でき
ることが、本発明の特有の効果であり、さらに本発明
は、金属線材の加熱されたループ部に過大の張力をかけ
ることがないので、張力による伸長を防止し、この伸長
による線径の縮少を防止できるという特有の効果を生じ
ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は第一実施例の断面図、第2図は第一実施例の側
面図、第3図は第二実施例の断面図、第4図は第3図に
おけるX−X断面図、第5図は第三実施例の断面図、第
6図は第5図におけるA−A断面図、第7図は第6図に
おけるB−B矢視図、第8図は従来の金属線材走行加熱
装置の正面図、第9図は第8図における電極プーリーの
断面図である。 図中1……金属線材、1′……入線部分、1″……出線
部分、2……電極プーリー、3……アイドラプーリー、
4……誘導コイル、21……出線用プーリー、22……入線
用プーリー、23……ベアリング、34……刷子保持孔、3
5、53……付勢ばね、36……カーボン刷子ロッド、37…
…ボス、38……エンドキャップ、51……保持キャップ、
52……カーボン刷子リング、55……突起、56……リード
線、71……インナレース、72……ばね、73……ワッシャ
ー、74……ナット、75……スリップリング、76……弾性
金属舌片、A……繰り出し装置、B……被覆押出成形装
置、U1……巻込み用のプーリー溝、U2……送り出し用の
プーリー溝、R……ループ部、l……ループ部の一辺、
M……モータ、d1……出線用プーリーの直径、d2……入
線用プーリーの直径、S……駆動軸、S1……軸Sの肩で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭60−162396(JP,U) 特公 昭48−40773(JP,B1) 実公 昭45−13980(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05B 6/10 351 H01B 13/00 501 H01B 13/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電極プーリーとアイドラプーリーと誘導コ
    イルとを有する金属線材走行加熱装置において、電極プ
    ーリーを入線用プーリーと出線用プーリーの二つのプー
    リーで構成し、入線用プーリーをベアリングを介して駆
    動軸に回転自在に支承させ、出線用プーリーを駆動軸に
    連結し、入線用プーリーの側面に刷子を圧接させて、こ
    の刷子を介して入線プーリーと出線プーリーとを導通さ
    せた、金属線材走行加熱装置。
JP11859790A 1990-05-10 1990-05-10 金属線材走行加熱装置 Expired - Fee Related JP2881474B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11859790A JP2881474B2 (ja) 1990-05-10 1990-05-10 金属線材走行加熱装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11859790A JP2881474B2 (ja) 1990-05-10 1990-05-10 金属線材走行加熱装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0417289A JPH0417289A (ja) 1992-01-22
JP2881474B2 true JP2881474B2 (ja) 1999-04-12

Family

ID=14740518

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11859790A Expired - Fee Related JP2881474B2 (ja) 1990-05-10 1990-05-10 金属線材走行加熱装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2881474B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4640260B2 (ja) * 2006-05-19 2011-03-02 住友電気工業株式会社 フラットケーブルの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0417289A (ja) 1992-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1233154A (en) Tape winding apparatus
JP2881474B2 (ja) 金属線材走行加熱装置
JPH0210070B2 (ja)
JP2001184761A (ja) テープ張力を調整する方法
DK0652176T3 (da) Opviklingsanordning til fleksible fladedannelser samt fremgangsmåde til opvikling af fleksible fladedannelser
US5620150A (en) Tension servo apparatus for magnetic tape
US3359768A (en) Wire coiling
DK145149B (da) Fremgangsmaade til fremstilling af et kabel med et ledende kappelag og et apparat til udfoerelse af fremgangsmaaden
JPH0229094Y2 (ja)
JP2504370Y2 (ja) テ―ピング装置
SU45659A1 (ru) Приспособление дл регулировани числа оборотов катушки с электрическим проводником на повозках
JPS63300823A (ja) ワイヤ張力付与装置
US3530274A (en) Apparatus for continuously heating wire
US1378961A (en) Apparatus for covering cores
US2545193A (en) Tensioning drive device
US1945233A (en) Speed governing mechanism
SU931634A1 (ru) Устройство дл регулировани нат жени длинномерного материала
SU1073812A1 (ru) Устройство дл намотки кольцевых обмоток
JPS5842105B2 (ja) 糸条の巻取装置
SU106203A1 (ru) Станок дл намотки электрических сопротивлений
KR920003500Y1 (ko) 테이프 레코더의 릴 구동장치
SU441602A1 (ru) Устройство дл регулировани нат жени провода
JPH06206664A (ja) リールから引き出される糸、テープ等の張力装置
JPS6312575A (ja) 線状体の繰出張力調整装置
GB2029119A (en) Torque transmission device

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees