JP2881464B2 - 摺動用ブラシの摺動材を曲折成形する方法 - Google Patents

摺動用ブラシの摺動材を曲折成形する方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、マイクロモータ、抵抗器等に用いる金属摺
動ブラシとして幅広く利用されている摺動用ブラシの製
造方法に関するものである。
〔従来の技術〕 マイクロモータや抵抗器等は小型化の傾向があり、こ
れに対応するため摺動用ブラシは複数(多数)からなる
線材(摺動材)の略中間部をV字状に曲折成形すること
によってブラシ部の長さを短くすると共に、摺動時の振
動吸収及び接触圧力を安定させるバネ特性を有している
ことが望まれている。
従来摺動用ブラシは第7図(b)に示す如くブラシア
センブリーの台座1に曲げ部がR形状を呈しかつV字状
に角度曲折している平角線材2を有する摺動ブラシ単体
3を得るには、第7図(a)に示す如く長尺の基板4か
らなる懸帯5に連結部6を介して一方の側に台座1がほ
ぼ等間隔で設けられ、この先端部へ平角線材2が一定長
さに抵抗溶接されたものを使用している。ここで、懸帯
5には台座1と等間隔に丸形のパイロット穴9が穿孔し
てあり、このパイロット穴9をパイロットガイドとして
順次間歇的に送る装置によりプレス金型に移送され、順
次、L字成形、V字成形、修正成形の曲折成形をして、
然る後台座1を連結部6で切断して摺動ブラシ単体を得
ていたのである。
V字成形に用いるプレス金型の曲げ装置には曲率R部
を有しており、精度面で厳しい規格を満足するためにパ
ンチ及びダイの位置関係を常に正しく維持しかつ精度の
均一性を保持するダイセットを用いている。このダイセ
ット中に組込まれたパンチ、ダイ、ブロックの組合せ形
状の側面断面概略図を第5図(a)から(c)に示す。
第5図(a)は第一曲げ加工で行うL字状成形であり、
ダイプレート10中の内側R付パンチ11が図示せぬカム機
構で下側より突き上げられ、平角線材2が外側R付直角
成形ダイ12に接っするように成形される。次に、第5図
(b)に示すように第二曲げ加工のV字状成形を行い、
図示せぬパンチプレートに固持された角度パンチ13が上
方より降下し内側R付保持ダイ14と外側R付角度成形ブ
ロック15にて、平角線材2を挟み込む形状でV字形に成
形される。次に第5図(c)に示す第三曲げ加工の修正
成形により、摺動ブラシとしての角度成形と曲率R部を
確実にするために、図示せぬパンチプレートに固持取付
けられた内側R付角度修正パンチ16が上方より降下し、
内側R付修正保持ダイ17と外側R付角度修正ブロック18
にて平角線材2を最終形状のV字形に成形する。
これら一連の曲折成形される第一曲げ加工から第三曲
げ加工に至る迄の変位は、第6図に示すように平角線材
2はA点からB点迄直角に第一曲げ加工されるがB点か
らC点へスプリングバック(塑性変形の弾性回復)し、
第二曲げ加工でV字状にC点からD点まで成形されるが
前記同様スプリングバック(現象)によりD点からE点
へ変位され、第三曲げ加工に於いて最終曲げ修正を、E
点からF点まで行なうと、スプリングバックによりF点
からD点に変位し、摺動ブラシ単体3の規格寸法角度D
点からG点間を得ることになる。因みに、ここでの各角
度成形に於けるスプリングバック量は、θ=10°以内と
なっている。
従って、上記方法では使用する成形部材の数が多く、
装置が大型となるという欠点がある。又、種々のパン
チ、ダイ及びブロックを準備する必要があり、かつスプ
リングバックを考慮して数々の試打プレスを行って寸法
調整し、段階的に調整しながらパンチ、ダイ及びブロッ
ク等の寸法を決定する必要があるので金型の調整を長時
間かかるという問題がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
従って、本発明は、複数の装置を使用することなく、
簡単に複数の線材を曲折成形することができ、かつ曲折
部に歪みなどが生じない曲折成形を採用した摺動用ブラ
シの製造方法を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、線材を一旦直角の方向へ曲折成形すること
なく、線材の下方斜目直交方向から、ブラシ曲げ成形ダ
イブロックと同一曲げ角度をもった成形パンチを動作さ
せる機構を用いて、所望の角度にスプリングバックする
角度を加えた角度にいっきに曲折成形すると上記課題を
効率的に解決できるとの知見に基づいてなされたのであ
る。
すなわち、本発明は、台座に摺動材が溶接されてなる
摺動用ブラシの摺動材を曲折成形する方法であって、固
定用ダイプレートと曲折成形用オス型ダイブロックとの
間に台座及び摺動材の一部を挟持させる工程、及び摺動
材の前方斜下方から所望曲折角度をもったメス形成形パ
ンチを斜上に上昇させて摺動材を曲折成形用オス形ダイ
ブロックに押えつけて曲げ加工を行う工程を採用するこ
とを特徴とする上記方法を提供する。
次に本発明の摺動用ブラシの製造方法について実施例
1を図面に基づいて説明する。第2図(a)は製造順序
を示す平面概略図であり、第2図(b)はV字形に曲折
成形された摺動用ブラシ3の斜視図である。第2図
(a)において、基板4は例えばリン青銅合金より成る
厚さ150μm、幅5.0mm、長さ20m(長さは任意)の板状
懸帯5の側方に連結部6を介して台座1が連結されてお
り、台座1の先端部8の近傍には懸帯5と平行に1列で
あり、後に抵抗溶接される、例えばAg-Pd合金よりなる
摺動材2(摺動材の断面形状は円形、方形等任意である
が、好ましくは平角線材)と合致するようにプロジェク
ション7が形成配置されている。又、板状懸帯5には左
右両側部長手方向に順次7.0mm間隔に穿孔した直径2.0mm
のパイロット穴9を、パイロットガイドとして順次間歇
的に図示せぬ送り装置(フィーダー)で移送し、次に懸
帯5と直交する方向から図示せぬリールに巻かれた幅20
0μm、厚さ70μmの3本の金属摺動材からなる長尺平
角線材20がおのおの100μmの間隔をあけて台座1の下
側に移送、配置され、プロジェクション7に抵抗溶接さ
れる。後に台座1の先端部8から破線21迄の長さ5.0mm
に切断され、平角線材2が得られる。
このような工程で順次アセンブリーされ移送される基
板4は、プレス金型に導入される。ここで曲折成形する
摺動材2(以下、平角線材2について説明する。)の曲
げ規格寸法は、例えば内角R300±50μm、内角度θ=55
±2°である。この寸法を得るプレス金型における曲げ
加工のV字状成形は第1図(a)〜(c)の側面断面概
略図で示される工程により行われる。ここで、(a)図
は固定用ダイプレート30と傾斜角度θ=30°に外角R300
μmを形成されてなるV字状の成形用オス形ダイブロッ
ク31間に平角線材2が配置された図を示し、懸帯5に直
行する方向で下方斜目θ=30°の勾配に内側R390μm
を有するR付メス形成形パンチ33がダイプレート30とは
分離されたスライド溝付受ブロック42上に配置されてお
り、このR付メス形成形パンチ33は後方に前後動作源と
してエアシリンダ等を備えている。これを作動させるこ
とにより前方に移動させ、(b)図に示す如く平角線材
2の先端から4.0mmの位置を曲げ支点として成形ダイブ
ロック31の外角Rに接っし、折り曲げる方向で、例えば
巻き付ける方向で平角線材2をV字状に成形する。次
に、(c)図ではR付成形パンチ33が後退し、平角線材
2の成形後を示している。
その後、同一金型内で第1図(d)に示すように懸帯
押え板36と下部カッターブロック37で懸帯5を固持し、
台座1の連結部6を上部カッター38で切断線24にそって
切離し摺動ブラシ3を得ることになる。
実施例1に於ける一連の曲折成形の変位について第3
図に示すと、本発明の曲げ加工でV字状にH点からI点
まで角度θ=150°に成形されると、I点からJ点迄角
度θ=25°のスプリングバックが起り、H点からL点の
角度θ=125°となる。
本発明では、上記曲折成形を行うにあたり、第4図に
示す装置を用いるのが好ましい。ここで、41は上蓋、42
はスライド溝付受ブロック、43はシリンダ保持金具、44
はシリンダ、45はストッパー調整ネジを示す。
次に実施例2について説明する。実施例2では実施例
1と同様の基板4及び装置を用いて、基板4をプレス金
型に導入し、摺動材2を内角R300±50μm、内角度θ=
90±2°の規格に曲成形する。この寸法を得るプレス金
型における曲げ加工のL字状成形は第1図(a)〜
(c)の側面断面概略図で示される工程と略同様の工程
により行われる。ここで、固定用ダイプレート30と傾斜
角度θ=70°に外角R300μmを形成されてなるV字状の
成形用オス形ダイブロック31間に平角線材2を配置し、
懸帯5に直行する方向で下方斜目θ=70°の勾配に内
側R390μmを有するR付メス形成形パンチ33を前方に移
動させ、平角線材2の先端から4.0mmの位置を曲げ支点
として成形ダイブロック31の外角Rに接っし、折り曲げ
る方向で、平角線材2をV字状に成形する。次に、R付
成形パンチ33が後退し、平角線材2がスプリグバックし
てL字形に成形される。
その後、実施例1と同様にして懸帯押え板36と下部カ
ッターブロック37で懸帯5を固持し、台座1の連結部6
を上部カッター38で切断線24にそって切離し摺動ブラシ
3を得る。
実施例2に於ける一連の曲折成形の変位について第3
図に示すと、本発明の曲げ加工でV字状にH点からK点
まで角度θ=110°に成形されると、K点からL点迄角
度θ=20°のスプリングバックが起り、H点からL点の
角度θ=90°となる。
尚、本発明では、以上のように摺動用ブラシをV字形
のほか、U字形や略L字形等に曲折することができる
が、特に内角30〜90度、好ましくは30〜70度に摺動材を
曲折成形するのに好適である。
〔発明の効果〕
本発明の方法によれば、摺動用ブラシを簡易に、任意
の角度、形状に曲折することができ、かつコンパクトな
装置で行うことができるので工業的に大きな利点があ
る。又、本発明の方法により曲折された摺動材の曲折部
には歪の発生が少いので、強度的にもすぐれた曲折摺動
ブラシが製造できる。
特に、本発明では、オス形ダイブロック上の傾斜角度
と一直線上に対抗する形でメス形成形パンチが作動する
機構を採用したので、構造上メス形成形パンチは上蓋を
取り外して簡単に着脱することができ、又オス形ダイブ
ロックもダイプレートから簡単に取り外すことができる
ので、組み立て調整の手間が省けるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法を示す概略図、第2図は懸帯に線
材を溶接し、最終的に摺動用ブラシが生産されるまでを
示す概略図、第3図は本発明の方法による線材の曲折成
形の変位を示す図、第4図は本発明による第一曲げ加工
に用いる装置の概略図、第5図は従来の方法による線材
部をV字形に成形する方法の概略図、第6図は従来法に
よる線材の曲折成形の変位を示す図、第7図は懸帯に線
材を溶接し、最終的に摺動用ブラシが生産されるまでの
従来の工程を示す概略図を示す。 図中、1は台座、2は摺動材(線材)、3は摺動用ブラ
シ、30は固定用ダイプレート、31は曲折成形用オス形ダ
イブロック、33はメス形成形パンチを示す。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01R 43/12 H01C 17/00 H01C 1/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】台座に摺動材が溶接されてなる摺動用ブラ
    シの摺動材を曲折成形する方法であって、固定用ダイプ
    レートと曲折成形用オス型ダイブロックとの間に台座及
    び摺動材の一部を挟持させる工程、及び摺動材の前方斜
    下方から所望曲折角度をもったメス形成形パンチを斜上
    に上昇させて摺動材を曲折成形用オス形ダイブロックに
    押えつけて曲げ加工を行う工程を採用することを特徴と
    する上記方法。
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