JP2880220B2 - ガス遮断器 - Google Patents

ガス遮断器

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JP2880220B2
JP2880220B2 JP2000553A JP55390A JP2880220B2 JP 2880220 B2 JP2880220 B2 JP 2880220B2 JP 2000553 A JP2000553 A JP 2000553A JP 55390 A JP55390 A JP 55390A JP 2880220 B2 JP2880220 B2 JP 2880220B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ガス遮断器に係り、特に、大容量遮断器に
必須のダブルフロー方式遮断部の改良に関する。
〔従来の技術〕
ガス遮断器で主流を占めているパツフア式における低
操作力化は、アーク熱を積極的に利用してガス圧力を上
昇させ、ガス圧縮のための外力を低減する自力消弧型併
用方式によるものが一般的になつて来ている。また、パ
ツフア式では、固定側と可動側の双方に高圧となつたガ
スを吹付けるダブルフロー方式が大電流遮断に必須の技
術である。
以上の点から、ダブルフロー方式において、アーク熱
により高圧となつたガスをより効果的にアークに吹付け
るパツフア式遮断部の構成が提案されている。以下、第
9図から第11図によりその従来技術例について説明す
る。
第9図は投入状態を示す。遮断部は、主に電流通電の
ための主固定子1,主可動子2と、固定子3,可動子4,絶縁
ノズル5,可動子4の内側に設けられた中空ノズル6,小径
のパツフアシリンダ7と固定ピストン8等から構成され
ている。中空ノズル6のガス流路9の開口部10は、シリ
ンダ11の側面に配置されている。また、シリンダ11の外
周には、開口部10を適切な遮断動作位置まで閉止する排
気ガイド12が設けられている。ここで、13はパツフア
室、14は給気口、15は排気口である。
第10図は遮断動作初期を示す。固定子3と可動子4の
間にアーク16が発生し、シリンダ11内とパツフア室13の
消弧性ガスを加熱するが、可動子4側の開口部10は、排
気ガイド12によつて閉止されているので、この時点での
無駄なガス流は生じない。
第11図は遮断動作中期を示す。固定子3が絶縁ノズル
5を抜け出た時点で、可動側の開口部10も排気ガイド12
から抜け出し、両方向へのガス流が同時に発生してアー
ク16を消弧する。
従来技術によれば、可動側のガス流路9が短縮された
ことによる流路抵抗の低減,流路面積や開口部10面積設
定の自由度の増大等から、効果的なガス吹付けが可能な
ダブルフロー方式とすることができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上記従来技術例は、遮断部の外周部に排気ガ
イド12を設置していることから、遮断部が収納されてい
る容器のハンドホール等からの遮断部点検や、固定子3,
可動子4,絶縁ノズル5等の解体,組立が容易でない欠点
があつた。
本発明の目的は、遮断部容器外からの遮断部点検,解
体,組立を容易にすることにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明のガス遮断器は、
固定子と、該固定子と接離する可動子と、該可動子側に
設けられ可動子と一体に動作するシリンダと固定ピスト
ンで形成されるパッファ室と、前記可動子の外周側に設
けられた絶縁ノズルと、前記可動子の中央部に設けられ
た中空ノズルと、前記シリンダの外周側面に形成される
開口部と前記中空ノズルとを連通して前記パッファ室か
ら供給されるガスを排気するためのガス流路と、前記可
動子の往復運動により前記開口部を開閉する排気ガイド
を備えてガス遮断器であって、前記排気ガイドが先端側
の第1のガイド部材と第2のガイド部材に分割されると
ともに、前記第1のガイド部材を可動子の往復運動方向
に移動可能に形成したことを特徴とするものである。
〔作用〕
排気ガイド12の先端部を移動できるようにすること
で、遮断部の点検,解体,組立等を容易にすることがで
きる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を説明する。
第1図は、ハンドホール17が設けられた容器18内に収
納された遮断部を遮断状態で示した。
第9図ないし第11図の従来例と同一部材には同一符号
を付している。従来例と異なる点は、排気ガイド12をガ
イド部材19,20に分割し、分割部をボルト21により連結
したところにある。第2図は、第1図に示したハンドホ
ール17からボルト21を外し、ガイド部材19を可動側に移
動した状態を示している。このように、排気ガイド12を
ガイド部材19,20に分割して移動できるようにすること
で、ハンドホール17からの絶縁ノズル5,シリンダ11外周
部,開口部10等の点検や、固定子3,可動子4,絶縁ノズル
5等の解体,組立を容易とすることができる効果があ
る。
第3図は、遮断動作時に開口部10から放出される高温
ガスが直接容器18に到達することを防止するためのガス
シールドと排気ガイド12を兼ねたガイド部材22,23を分
割して設けたもので、途中をボルト24により連結してい
る。第4図,第5図にはそのガイド部材22,23の斜視図
を示した。第4図に示すように、ガイド部材22,23は、
開口部10の無い部分に設けられた切欠き25,26をそれぞ
れ設けている。ガイド部材22の可動側への移動は、ボル
ト24を外してガイド部材22を周方向にある角度回転し、
切欠き25,26に互いの部材を挿入することによりなされ
る。移動後の状態を第5図に示した。このように構成す
ることでも、第1図の実施例と同様の効果が得られる。
第6図は、第4図の実施例での切欠き25,26部の外側
に、ガイド部材22に固定されたガス遮蔽板27を設けたも
のである。このように構成することで、大電流化するに
つれて増大する高温ガスのガイド部材22,23外部への放
出を防止できる効果がある。
第7図は、第3図の実施例でのガイド部材22を、さら
に、軸方向に分割したガイド部材28,29を設けたもので
ある。本実施例によれば、第6図でのガス遮蔽板27が不
用となる効果がある。
第8図は、第3図の実施例のさらに異なる実施例で、
外径の異なるガイド材30,31を設け、一方のガイド部材3
0を移動できるようにしたものである。ここで、32はガ
イド部材30と31を連結するボルトである。このように構
成することでも第1図と同様の効果が得られる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、排気ガイドを第1のガイド部材と第
2のガイド部材に分割し、排気ガイドの先端側である第
1のガイド部材を移動できるようにしたので、排気ガイ
ドを取り外すことなく遮断器容器のハンドホール等を利
用して遮断器容器外から遮断部の点検、解体、組立を容
易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図,第2図は、本発明の一実施例のガス遮断器の断
面図、第3図は、本発明の異なる実施例のガス遮断器の
断面図、第4図,第5図は、第3図を説明する部分斜視
図、第6図,第7図は、第3図のさらに異なる実施例の
部分斜視図、第8図は、本発明の異なる実施例のガス遮
断器の断面図、第9図,第10図,第11図は、従来技術例
の遮断動作を説明するガス遮断器の断面図である。 3……固定子、4……可動子、5……絶縁ノズル、6…
…中空ノズル、10……開口部、11……シリンダ、12……
排気ガイド、19,20,22,23,27,28,29,30……ガイド部
材、25,26……切欠き。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01H 33/91

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定子と、該固定子と接離する可動子と、
    該可動子側に設けられ可動子と一体に動作するシリンダ
    と固定ピストンで形成されるパッファ室と、前記可動子
    の外周側に設けられた絶縁ノズルと、前記可動子の中央
    部に設けられた中空ノズルと、前記シリンダの外周側面
    に形成される開口部と前記中空ノズルとを連通して前記
    パッファ室から供給されるガスを排気するためのガス流
    路と、前記可動子の往復運動により前記開口部を開閉す
    る排気ガイドを備えてガス遮断器であって、前記排気ガ
    イドが先端側の第1のガイド部材と第2のガイド部材に
    分割されるとともに、前記第1のガイド部材を可動子の
    往復運動方向に移動可能に形成したことを特徴とするガ
    ス遮断器。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載のガス遮断器に
    おいて、前記第1及び第2のガイド部材の分割部は周方
    向に切欠きが複数個設けられたものであって、前記第1
    及び第2のガイド部材の前記分割部側の部材が互いに前
    記切欠きに挿入できるように構成したガス遮断器。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第2項記載のガス遮断器に
    おいて、前記切欠き部外側にガス遮断板を設けたガス遮
    断器。
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KR101460299B1 (ko) * 2010-10-04 2014-11-11 현대중공업 주식회사 가스배출안내부를 적용한 가스절연차단기

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