JP2879739B2 - コンデンサの端子構造 - Google Patents

コンデンサの端子構造

Info

Publication number
JP2879739B2
JP2879739B2 JP1169189A JP16918989A JP2879739B2 JP 2879739 B2 JP2879739 B2 JP 2879739B2 JP 1169189 A JP1169189 A JP 1169189A JP 16918989 A JP16918989 A JP 16918989A JP 2879739 B2 JP2879739 B2 JP 2879739B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lead wire
welding
terminal
laser
strength
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1169189A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0334505A (ja
Inventor
宏次 芦野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Chemi Con Corp
Original Assignee
Nippon Chemi Con Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Chemi Con Corp filed Critical Nippon Chemi Con Corp
Priority to JP1169189A priority Critical patent/JP2879739B2/ja
Publication of JPH0334505A publication Critical patent/JPH0334505A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2879739B2 publication Critical patent/JP2879739B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はコンデンサにかかり、特にコンデンサの外
部接続用の端子構造の改良に関する。
〔従来の技術〕
通常のコンデンサ、特に比較的大型のコンデンサは、
コンデンサ素子を収納した外装ケースの開口部に、外部
接続用の端子が固着された封口板を装着して形成してい
る。
このようなコンデンサでは、封口板を貫通して封口板
の裏面に突出した端子のリベット部に、コンデンサ素子
から導出した帯状のリード線を、その先端部分に形成し
た透孔を挿通させて係留し、更にワッシャ等を装着して
これらを一体に圧接した端子構造を有している。
ところが、このようなコンデンサの端子構造では、リ
ード線と外部接続用の端子は、端子のリベット部を介し
て圧接による機械的な接続が行われているに過ぎない。
このような機械的な接続の場合、各部位間の接触抵抗は
避けられず、そのため損失やインピーダンス値が大きく
なり、また静電容量値も不安定になってしまう。
そこで、コンデンサ素子から導出したリード線と端子
のリベット部とをアーク溶接、超音波溶接、レーザ溶接
等により接続する手段が考えられている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、超音波溶接等による端子のリベット部とリー
ド線との接続では、接触抵抗が低く、電気的接続は良好
となるが、その接続強度が脆弱であるため、リード線と
リベット部とを接続したのち、外装ケースに収納する工
程中あるいは収納した後に、リード線が端子のリベット
部から離脱してしまうことがあった。また接続工程にお
ける超音波溶接の条件設定も煩雑であった。
アーク溶接等の電気的な溶接では、電気的および機械
的な接続状態は良好となるが、溶接部にカーボン等の不
純物が付着してしまう。また、冷間圧接、超音波溶接に
より接続する場合は、その溶接部にリード線および端子
とは異なる金属からなる溶接用の治具を圧着しているの
で、溶接部に異種金属が微量に残存してしまうことがあ
った。このようにカーボン、異種金属等が溶接部に付着
すると、特に電解液を使用する電解コンデンサにおいて
は、腐食等の原因となり、コンデンサの信頼性が損なわ
れる。あるいは、リード線と端子とを接続した後にカー
ボン等の不純物を除去する作業が必要になる場合があっ
た。
更に、リード線と端子のリベット部とをレーザ溶接す
ることも考えられる。しかし、コンデンサ素子から導出
される帯状のリード線は、通常0.15mm程度の厚さの比較
的薄い部材であるため、レーザ溶接での出力の調整が困
難であった。
一般にこのようなリード線とリベット部との溶接にお
いて、その溶接強度は、母体であるリード線の引っ張り
強度と同等もしくはそれ以上であることが望ましい。し
かし、例えば充分な溶接強度を求めてレーザ出力を上げ
た場合、リード線に穿孔してしまう。逆にリード線に穿
孔しないようレーザ出力を下げた場合、充分な溶接強度
を得ることが困難になり、場合によっては接続不良とな
ることがあった。
この発明の目的は、コンデンサ素子から導出した帯状
のリード線と外部接続用の端子との接続において、その
溶接強度を維持しつつ、接触抵抗を最小限に抑制する接
続構造の提供にある。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は、コンデンサの端子構造において、コンデ
ンサ素子から導出した帯状のリード線の先端部を折り返
し、この折り返し部分を、封口板を貫通した外部接続用
の端子に載置して、レーザ溶接したことを特徴としてい
る。
〔作用〕
図面に示したように、この発明では、コンデンサ素子
から導出した帯状のリード線1は、その先端部において
折り返されて、端子3の端部、すなわちリベット部4の
端面にレーザ溶接されている。
レーザ11の照射による溶接では、リード線1に溶接用
の治具等を接触させない状態で、また短い時間で溶接す
ることができるので、溶接による熱的、電気的な影響を
他の部位、例えばコンデンサ素子等に及ぼさず、良好な
接続状態を実現することができる。
また、リード線1の先端部は折り返されて溶接される
ため、所望の溶接強度を得るために充分なレーザ出力で
溶接した場合でも、リード線1に穿孔させることがなく
なる。また、レーザ溶接による溶接点7とリード線1と
の接触面積、すなわちリード線1がリベット部4に固着
される部分の面積が広くなり、強固な接続状態を得るこ
とができるようになる。
〔実施例〕
以下この発明の実施例を図面にしたがい説明する。
第1図は、この発明の実施例によるタブと端子との接
続状態を示した斜視図、第2図はこの実施例による端子
構造を示す部分断面図である。また第3図は、この発明
の実施例による接続構造と別の接続構造との溶接強度の
比較を表すグラフである。
図示しないコンデンサ素子は電極箔を巻回して形成し
ている。この電極箔には、アルミニウム等からなる帯状
のリード線1が、公知の手段で電気的に接続されてい
る。そしてリード線1は、コンデンサ素子の一方の端面
から外部に導出される。この実施例では、厚さ0.15mm、
幅5mmで引っ張り強度(いわゆる母体強度)5.40kgの帯
状リード線を使用した。
封口板8は、第2図に示すように、耐熱性の合成樹
脂、例えばフェノール樹脂等からなる硬質板10と弾性ゴ
ム等の弾性体9とを張り合わせている。そして中央部付
近には、封口板8を貫通するリベット部4と、封口板8
の一方の表面に配置された接続部5とからなる外部接続
用の端子3が固着されている。
封口板8の他方の端面には、端子3のリベット部4が
突出するとともに、リベット部4の端面には平坦部6が
形成されている。このリベット部4の平坦部6は、例え
ば圧接加工、圧延加工等により形成する。
リード線1の先端部は、一定の距離で折り返され、こ
の折返し部2が端子3のリベット部4の平坦部6に載置
される。そして、このリード線1と端子3との当接部分
において、リード線1の長手方向に対して直交する方向
にレーザ11を照射して4点の溶接点7を設ける。
この溶接点7は、イットリウム・アルミニウム・ガー
ネット(YAG)レーザを、出力エネルギー40J、パルス幅
10ms、焦点ズラシ+3.0mmの条件で照射して形成し、4
点の溶接点7をほぼ直線上に1mm間隔で配置した。この
実施例によるリード線1と端子3との剥がし強度は、平
均で6.50kgであった。
次に、この発明の実施例による端子構造(A)と、リ
ード線の先端を折り返さずにリベット部に載置し、レー
ザ溶接して4点の溶接点を設けた端子構造(B)の溶接
強度を比較した。その結果を第3図に示す。
第3図に示すように、(B)はレーザ出力40Jを越え
る出力で穿孔されてしまい、リード線が端子から剥離し
てしまった。また、(A)においても、出力48Jを越え
る出力では穿孔してしまう。更に、(B)においては24
J未満、(A)においては27J未満の出力で溶接不可能と
なった。
前述のように、溶接強度はリード線の母体強度(5.40
kg)と同等もしくはそれ以上あることが望ましい。第3
図に示したグラフにおいて(A)と(B)と比較する
と、(B)ではこの母体強度と同等の溶接強度を得るこ
とは、母体であるリード線が穿孔してしまうため困難で
あるのに対し、(A)ではほぼ同程度の溶接強度を得る
ことが可能となることが理解される。
なお、前記の実施例において、レーザ照射による溶接
点7は、直線上に配置した4点としたが、この溶接点7
は、配置されるリード線1の幅寸法、厚さ寸法に応じて
複数設ければよい。
〔発明の効果〕
以上のようにこの発明は、コンデンサの端子構造にお
いて、コンデンサ素子から導出した帯状のリード線の先
端部を折り返し、この折り返し部分を、封口板を貫通し
た外部接続用の端子に載置して、レーザ溶接したことを
特徴としているので、所望の溶接強度を得るために充分
なレーザ出力で溶接した場合でも、リード線に穿孔させ
ることがなくなる。また、レーザ溶接による溶接点とリ
ード線との接触面積、すなわちリード線がリベット部に
固着される部分の面積が広くなり、強固な接続状態を得
ることができるようになる。
また、リード線と端子とはレーザ照射により溶接され
るので、電気的な接続状態も良好になり、接触抵抗が下
がり、インピーダンス周波数特性が改善される。更に、
アーク溶接、冷間圧接等により端子とリード線とを接続
した端子構造と比較して不純物の発生、付着が見られ
ず、コンデンサの電気的特性に悪影響を及ぼすことがな
く、信頼性が向上する。
なお、レーザ溶接による溶接点をリード線の長手方向
に直交するよう設けた場合、リード線をその長手方向に
引っ張る機械的ストレスは複数の溶接点で係止され、全
体として強固な接続状態を得ることができるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例によるタブと端子との接続状
態を示した斜視図、第2図はこの実施例による端子構造
を示す部分断面図である。第3図は、この発明の実施例
による接続構造と別の接続構造との溶接強度の比較を表
すグラフである。 1……リード線、2……折返し部、3……端子、4……
リベット部、5……接続部、6……平坦部、7……溶接
点、8……封口板、9……弾性体、10……硬質板、11…
…レーザ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンデンサ素子から導出した帯状のリード
    線の先端部を折り返し、この折り返し部分を、封口板を
    貫通した外部接続用の端子に載置して、レーザ溶接した
    ことを特徴とするコンデンサの端子構造。
JP1169189A 1989-06-30 1989-06-30 コンデンサの端子構造 Expired - Fee Related JP2879739B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1169189A JP2879739B2 (ja) 1989-06-30 1989-06-30 コンデンサの端子構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1169189A JP2879739B2 (ja) 1989-06-30 1989-06-30 コンデンサの端子構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0334505A JPH0334505A (ja) 1991-02-14
JP2879739B2 true JP2879739B2 (ja) 1999-04-05

Family

ID=15881880

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1169189A Expired - Fee Related JP2879739B2 (ja) 1989-06-30 1989-06-30 コンデンサの端子構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2879739B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10131236B4 (de) 2001-06-28 2006-03-30 Epcos Ag Kondensator
WO2006005277A1 (de) * 2004-07-09 2006-01-19 Epcos Ag Kondensator und kondensatormodul
DE102004049185A1 (de) * 2004-07-09 2006-01-26 Epcos Ag Kondensator und Kondensatormodul
CN104240944B (zh) * 2014-09-01 2017-01-25 慈溪市日益电容器厂 电容器绝缘端子盖
WO2019187775A1 (ja) * 2018-03-28 2019-10-03 三洋電機株式会社 電池及びその製造方法
WO2024150716A1 (ja) * 2023-01-12 2024-07-18 パナソニックエナジー株式会社 蓄電装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0334505A (ja) 1991-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101126472B1 (ko) 전자 부품과 그 리드선, 및 그들의 제조 방법
JP2879739B2 (ja) コンデンサの端子構造
US6623885B1 (en) Power source element having connecting terminals
JPS60245115A (ja) アルミ電解コンデンサ
JP2759926B2 (ja) コンデンサの端子構造
JP2957593B2 (ja) コンデンサの製造方法
JP3309277B2 (ja) 保安機構を備えたケース入りコンデンサとその製造方法
US6725537B2 (en) Method of connecting circuit element
JP2732412B2 (ja) コンデンサの端子接続方法
JPH0684711A (ja) タブ端子および同タブ端子の電極箔への取付方法
JPH08236401A (ja) アルミ電解コンデンサの製造方法
JPH0315330B2 (ja)
JP3289321B2 (ja) チップ形アルミ電解コンデンサ
JP3726988B2 (ja) 保安装置付コンデンサ
JP2003163136A (ja) 固体電解質コンデンサおよびその製造方法
US20220271401A1 (en) Cell and manufacturing method thereof
JP3726987B2 (ja) 保安装置付コンデンサ
JP2009164164A (ja) 電極素子の製造方法および同電極素子を備えた蓄電用電気化学デバイス
JPS6091620A (ja) 電解コンデンサの電極箔と引出端子の接続方法
JPH0685384B2 (ja) 電解コンデンサのターミナルかしめ方法
JPH08236402A (ja) 電解コンデンサ
JPS6344987Y2 (ja)
JPH0381983A (ja) 電子部品の製造方法および製造装置
JPS6348117Y2 (ja)
JPH1041193A (ja) 固体電解コンデンサの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080129

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090129

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees