JP2879381B2 - 海上移動無線局の位置確認システム - Google Patents

海上移動無線局の位置確認システム

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JP2879381B2
JP2879381B2 JP3082469A JP8246991A JP2879381B2 JP 2879381 B2 JP2879381 B2 JP 2879381B2 JP 3082469 A JP3082469 A JP 3082469A JP 8246991 A JP8246991 A JP 8246991A JP 2879381 B2 JP2879381 B2 JP 2879381B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハーバーレーダーシス
テム等における被管制海上移動無線局(船舶局)の位置
確認に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、東京湾等、レーダーにより航路管
制を行っているシステムでは、情報提供、航路管制など
を適切に行うため、大型船がレーダー監視エリアを航行
中、レーダーで各船を識別する必要があるため、これら
の船舶は、予め設定された位置通報ラインを最初に通過
するときに、VHF無線電話、又は船舶電話により定め
られた通報事項を口頭連絡で通報している。これを位置
通報と呼称している。通報事項は下記(1)〜(3)を
必須としている。
【0003】(1)船名 (2)通過時刻(日本標準時24時制) (3)通過ラインの略称 上記(1)〜(3)の他海域の特異性により項目等が追
加される場合がある。基地局側では上記VHF交信結果
得た位置通報ライン通過情報から該位置通報ラインの付
近にあるレーダー映像のうち最も適当と思はれるものに
運用者が予め定めてある船名に対応した識別符号(以下
ID符号と略称)を付与している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、東京湾
等海上交通の輻輳する海域にあっては、移動無線局を有
する船側では海上の見張り、ポートサービス、代理店等
との連絡でブリッジが煩忙の極にある最中に航路通報を
行うことになり、乗員数が縮小の方向にある船側の負担
は小さくないと勘案される。
【0005】また基地局側でも、開海域と、航路が接続
する部分では船舶が航路入口に集束して来るので、この
付近に位置通報ラインがあると、どの映像がID付与対
象船なのか判断に苦しむという問題がある。
【0006】本発明は、以上述べた海上移動無線局を有
する船舶において、海上交通の輻輳する航路およびその
付近において、ハーバーレーダー局等から求められる船
位に関する情報提供についての負担を軽減すると共に、
ハーバーレーダー局側でレーダー映像に対するID付与
操作を自動化し、誤って別の目標にIDを付与する確率
を小さくすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る海上移動無
線局の位置確認システムは、レーダサービスエリアに到
達した特定の船の移動局から交信に使用するチャンネル
番号を音声で遭難、安全、呼出し用の国際VHFのチャ
ンネルでハーバーレーダ局から受信する手段と、移動局
側で移動局の位置を求めて、船位情報として時刻と共に
出力する電子航法装置部と、交信に使用するチャンネル
に変更したことが知らせられると、少なくとも予め記憶
されている移動局を搭載した船名、信号符字を発生する
通報データ発生部と、通常は前記遭難、安全、呼出し用
の国際VHFのチャンネルに設定され、移動局のハンド
セットのプレス釦を押下して使用するチャンネルについ
てそのチャンネルで交信した後に、切替えられて、他の
所定の国際VHFのチャンネルとし、入力するデータを
所定の間自動送信する送受信部、交信チャンネルが決定
したことが知らせられると、電子航法装置部からの船位
情報及び時刻並びに通報データ発生部から発生される船
名、信号符字とを予め設定されている通信規約に基づい
て、編集して通報データとして出力する通報データ作成
手段、チャンネルで音声交信が終了したことが知らせら
れると、移動局のハンドセットからの音声信号の代わり
に通報データに切替えて前記送受信部に出力する切替部
とからなる移動局のVHF無線機と、ハーバーレーダ局
は少なくとも、内部に国際VHFの必要チャンネル数に
対応する数のVHF無線機を有し、移動局から送信され
る交信チャンネル確認に関する音声信号を遭難、安全、
呼出し用のチャンネルのVHF無線機で受信して、交信
チャンネルを選択し、そのチャンネルを選択するチャン
ネル選択信号が入力すると、対応するチャンネルのVH
F無線機が動作状態となり、移動局から送信された通報
データを出力するレーダ局の送受信機部と、選択された
チャンネルのVHF無線機からの通報データが予め定め
られている通信規約通りであれば、船名及信号符字を取
り出し、予め格納してある船名、信号符字に対応したI
Dを取り出し、そのIDと船位、時刻の情報を送出する
データ処理装置部と、データ処理装置部から出力される
移動局の船位情報、時刻及びIDに基づいて、最も適合
度の良い映像を前記表示部から読み、その映像にIDを
付与するレーダデータ処理装置部とを備えたものであ
る。
【0008】
【作用】本発明においては、移動局がレーダサービスエ
リアに到達し、国際VHFで少なくとも、船名、信号符
字、時刻並びに船位情報を自動送信する所定のチャンネ
ルがハーバーレーダ局から移動局に知らせられると、ハ
ーバーレーダ局側及び移動局側は、そのチャンネルのみ
を送受信するVHF無線機を選択して動作させる。 そ
して、移動局は送受信機のチャンネルが切替えたことが
知らせられると、送受信部のチャンネルを船位情報を自
動送信させる所定のチャンネルに設定し、必要な音声交
信の終了後、通報データ発生部、通報データ作成手段及
び切替部にデータ送信開始を知らせる信号を出力させ
る。
【0009】すると、切替部は音声信号の代わりに通報
データ作成手段からのデータを送受信部に出力するよう
に切替わり、通報データ発生部は少なくとも予め記憶さ
れている移動局を搭載した船名、信号符字を発生し、通
報データ作成手段は電子航法装置部からの船位情報及び
時刻並びに通報データ発生部から発生される船名、信号
符字とを予め設定されている通信規約に基づいて、編集
して通報データとして送受信部に出力する。
【0010】そして、送受信部は通報データを設定され
た国際VHFのチャンネルの電波に乗せて、ハーバーレ
ーダ局に送信する。
【0011】ハーバーレーダ局側は選択したVHF無線
機からの通報データが予め定められている通信規約通り
であれば、データ処理装置部が船名及信号符字を取り出
し、予め格納してある船名、信号符字に対応したIDを
取出し、レーダデータ処理装置部はデータ処理装置部か
ら出力される移動局の船位情報、時刻及びIDに基づい
て、最も適合度の良い映像を表示部から読み、その映像
にIDを付与する。
【0012】
【実施例】本発明の概略は、海上移動無線局における船
側の負担を軽減するために、外航商船において装備が必
須となっているVHF無線電話装置(国際VHF無線電
話装置以下国際VHFと略称)の改良又はデータ転送用
アダプタの付加と、海上交通センター等基地局側VHF
装置等の一部改良の他適切なソフトウエア処理等の付加
により、船舶の実位置を船側から通知し、レーダー映像
との対応をとり、ID付与を自動的に行うものである。
【0013】このため、海上移動無線通信業務に割当て
られている国際VHFのチャンネルを使用するもので、
チャンネル6,15,16,17,75,76を除くチ
ャンネルでは高速データ伝送及びファクシミリ伝送が認
められていることを利用するものである。
【0014】図1は本発明の一実施例を示す海上移動局
位置確認システムの概略構成図であって、ハーバーレー
ダー局側と移動局側の構成例を示す。次に、ハーバーレ
ーダー局側から説明する。
【0015】1は外部のレーダー装置からのレーダーデ
ータ、2はレーダーデータ処理装置部であり、少なくと
も後述するデータ処理装置部から出力される移動局の船
位情報(緯度、経度)、時刻及びその移動局(又は船)
を識別するためのIDに基づいて、レーダー映像の対応
を点検して通報された時刻と船位から最も適合度の良い
レーダー映像を選択し、その映像にIDを付与の上で後
述するディスプレイ装置部に送出して、対応する船のビ
デオ映像にIDを表示させるものである。また、ここで
レーダーデータの量子化、追尾処理等を行ものである。
【0016】3は表示部等を有したディスプレイ装置
部、4はデータ処理装置部であり、少なくとも、後述す
る端局装置部6から入力する船名、移動局の識別ための
信号符字、船位情報(緯度、経度)、仕向港、仕出港、
積荷の種類、通過時刻等を含む通報データを解析し、船
名及信号符字を取り出し、後述する記憶装置部5の中に
予め格納してある入港予定船のデータ11を検索し、船
名、信号符字に対応した予め航路管制計画段階で定めて
あったID等のデータを取り出し、そのIDと船位、時
刻等の情報をディスプレイ装置部3及びレーダーデータ
処理装置部2に送出するものである。
【0017】5は記憶装置部であり、予め代理店等から
の情報により、所定の海域内の通報ラインを通過する船
の入港予定、その船に対応する信号符字、船名、ID等
がそれぞれ対応し複数組格納されたものである。また、
IDは予め航路管制計画段階で定められたものである。
【0018】6は本発明に係わる端局装置であり、常時
CH16用のVHF用無線機のみを動作状態にし、後述
するチャンネル選択信号が入力すると、そのチャンネル
選択信号に対応するVHF無線機のみを動作させて、移
動局から送信された通報データを検出し、その通報デー
タが予め定められている通信規約通りであればビットシ
リアル信号に変換した通報データを出力するものであ
る。この部分については図を用いて後述する。
【0019】7はハーバーレーダー局のVHF無線機群
部であり、少なくとも内部に必要チャンネル数に対応す
る数のVHF無線機を有し、端局装置部6からチャンネ
ル選択信号に基づいて動作状態となり、移動局から送信
された通報データを端局装置6に出力するものである。
【0020】8はハーバーレーダー局側の16CH用の
アンテナ、8nはCHn用のアンテナ、8n+mはCH
n+m用のアンテナである。
【0021】9はハーバーレーダー局側の音声の送受話
用の電話機であるハンドセットであり、プレス信号用釦
9−1が押されると音声用プレス信号を端局装置6に出
力して選択されたチャンネルから電波が発射可能とな
り、発生された音声を音声信号に変換して端局装置6に
出力し、プレス信号用釦9−1を離すと、選択されたチ
ャンネルを受信状態にさせるものである。
【0022】次に移動局側を説明する。12は通報デー
タ発生部であり、例えばROM、RAM、フロッピーデ
ィスク等の記録媒体が挿入され、後述するVHF無線機
指示に基づいて記録媒体に記録されている船名、移動局
の識別符号、仕向港、仕出港、積荷の種類等(以下第1
の通報データという)をVHF無線機に出力するもので
ある。
【0023】13は周知のロランC,デッカ,GPS等
の電子航法装置であり、船舶局である移動局の位置(緯
度、経度)を求めて、その位置データ(以下船位情報と
いう)をVHF無線機に出力するものである。
【0024】14は本発明に係わる移動局のVHF無線
機部であり、常時国際VHF帯の遭難、安全、呼出しの
ために行うチャンネル(この場合はチャンネル16)が
予め設定され、ハーバーレーダー局(以下レーダ局とい
う)とそのチャンネルで音声により交信し、船位情報を
知らせる使用チャンネルを確認して、後述するデータ用
プレス釦が押下されると、その国際VHF帯のチャンネ
ルの搬送波に、通報データ発生部からの通報データ及び
電子航法装置13からの船位情報及び時刻(以下総称し
て通報データという)を所定の通信規約に基づいて編集
して自動的にアンテナを介して送信するものである。
【0025】この移動局のVHF無線機部14について
は図面を用いて後述する。また、後述するハンドセット
及びレーダ局のハンドセットからの通信方式は単信式で
ある。 15は移動局のハンドセットであり、付属して
いるプレス信号送出用の押釦15−1が押されると音声
用プレス信号をVHF無線機部に出力し、レーダ局への
音声送信ができるように備えられたものである。16は
移動局のアンテナである。 上記のように構成された海
上移動局位置確認システムについて以下に概略動作を説
明する。この場合は、全体の流れをつかむため移動局側
は大型の外航船A号と仮定して動作を説明する。
【0026】これはA号が、公知のレーダーサービスエ
リヤ内にはいったと船側で判断したとすれば、初めに、
移動局であるA号から国際VHFで基地局であるレーダ
局を呼び出して交信する。これは図1から分かるよう
に、VHF無線機14をチャンネル16に設定してお
き、ハンドセット15のプレス信号送出用の押釦15−
1を押し、VHF無線機14,アンテナ16等により、
通常の交信として、船名、時刻等とさらに船位情報を送
信させるチャンネルを確認する。
【0027】レーダ局から反信するチャンネルを通知さ
れると、A号のオペレータも同様にチャンネルを切替
え、音声交信終了後は後述するデータ用プレス釦を押し
て、電子航法装置部13から常時入力する船位情報(緯
度,経度)、時刻と通報データ発生部12からの通報デ
ータとを編集し、所定の通信規約に基づいて通報データ
をレーダ局に送信させる。
【0028】次に、レーダ局では、CH16以外の交信
用チャンネルのアンテアナ8n、8n+mのいずれかを
介してVHF無線機群部7のチャンネルのVHF無線機
(図示せず)が受信した移動局からの通報データを得
て、その通報データを端局装置部6が内部で、予め定め
てあった規約通りのデータを受信したと判断した場合、
データ処理装置4に該通報データを送出する。
【0029】そして、データ処理装置4は、入力する通
報データを解析し、船名及信号符字を取り出し、記憶装
置部5の中に予め格納してある入港予定船のデータ11
を検索し、船名、信号符字に対応した予め航路管制計画
段階で定めてあったID等のデータを取り出し、そのI
D、通報データ(船位、時刻等)の情報をディスプレイ
装置部3及びレーダーデータ処理装置部2に送出する。
【0030】次に、レーダーデータ処理装置部2では通
報データの船位情報と、レーダー映像の対応を点検して
通報された時刻と船位から最も適合度の良いレーダー映
像を選択し、その映像にIDを付与の上でディスプレイ
装置部3に送出する。かくしてディスプレイ装置部3で
表示される処理されたビデオ(通常シンボルマークであ
ることが多い)にIDが付与されて表示される。
【0031】またレーダデータ1による生映像を表示す
れば、生映像にIDを付与することも可能である。
【0032】データ処理装置部4からディスプレイ装置
部3に直接送出された通報データはキャラクタディスプ
レイ装置又はプリンタ等に必要なデータを出力するのに
使用してもよい。
【0033】つまり、A号が、公知のレーダーサービス
エリヤ内にはいったと船側で判断したとき本発明による
通信を行い、位置通報ラインに関係無く、ハーバーレー
ダー局側に本船(A号)の位置を通知し、レーダー映像
にID符号を付与できるようにするものである。
【0034】図2は移動局側の本発明にかかわる最も特
徴とする部分を示す概略構成図である。図において、1
2〜16は上記図1と同様なものであり、23はCH選
択付送受信部であり、予め使用する複数のチャンネルが
国際VHF帯による周波数で設定され、特に海域内のレ
ーダサービスエリアに本移動局が到達すると、遭難、安
全、呼出しのためのチャンネル(この場合はチャンネル
16)に手動による押釦又はロータリースイッチ等によ
り予め選択され、後述するプレス信号(この場合は通常
の音声用プレス信号と本発明に用いるデータ用プレス信
号)が入力すると、チャンネル16でアンテナ16を介
して送信させ、また選択されたチャンネルを知らせるチ
ャンネル選択信号を後述する電圧接点変換部に出力する
ものである。
【0035】25はデータ用プレス押釦であり、音声に
よりハーバーレーダー局等と必要な交信終了後にハンド
セット15によりCH選択付送受信部23、アンテナ1
6を介して送信された後に押下され、その押下による接
点信号を送出し、後述する通報データを自動的に送信さ
せるものである。
【0036】26は制御部であり、データ用押釦25か
らの接点信号が入力するとデータプレスが入力したと
し、そのパルス幅を後述するシリアルの通報データ分の
幅とした信号を出力すると共に、後述するデータ編集・
プロトコル作成部に自局の識別符号、船位、時刻等を編
集させる編集指令信号を出力し、またその信号の送出及
び通報データの送出タイミング等を作成し、その送出タ
イミングに基づいて、データ用プレス信号を後述する電
圧接点変換部に出力し、かつ編集指令信号を出力するも
のである。
【0037】27はデータ編集・プロトコル作成部であ
り、制御部26から編集指令信号が入力すると、後述す
るバッファメモリからの移動局の位置データ及び記録媒
体読取装置部から船名、識別符号、仕向港、仕出港、積
荷の種類等を読み(総称して通報データという)、所定
の編集をしてパラレルの通報データとして出力するもの
である。
【0038】28は電子航法装置13からの位置データ
を一時記憶するバッファメモリ、29は制御部26から
の信号が入力するとチャンネル選択信号とから電圧変換
し、データ用プレス信号として出力する電圧接点変換
部、30はデータ編集・プロトコル作成部27からのパ
ラレルの通報データをシリアルの通報データに変換する
データ変換部である。
【0039】31は切替スイッチであり、電圧接点変換
部29からのデータ用プレス信号が入力するまでは、ハ
ンドセット15からの音声信号を伝達する送話用音声ラ
インをCH選択付送信受信部23と接続して、音声信号
をCH選択付送信受信部23に入力させ、データ用プレ
ス信号が入力すると、データ変換部30とCH選択付送
信受信部23をデータラインを介して接続させて、シリ
アルの通報データをCH選択付送信受信部23に切替て
入力させるものである。
【0040】上記のように構成された図2の移動局のV
HF無線機について、以下に動作を説明する。
【0041】レーダサービスエリアに自船が到達する
と、オペレータは通常の国際VHF電話交信により交信
で使用するチャンネルを確認するために、チャンネル1
6にCH選択付送受信部9の押釦又はロータリースイッ
チ等を手動により設定する。
【0042】次に、CH選択付送受信部23はハンドセ
ット15のプレス釦15−1が押され音声用プレス信号
が入力すると、CH選択付送受信部23はチャンネル1
6について送信状態となり、ハンドセット15からの音
声信号をチャンネル16の搬送数に乗せてアンテナ16
を介して送信させると共に、チャンネル選択信号を電圧
接点変換部29に出力する。
【0043】そして、移動局のオペレータはプレス釦1
5−1を押しながら、音声を送ると音声信号は切替スイ
ッチ31により送話用音声ラインを介してCH選択付送
受信部23に入力される。
【0044】音声信号が入力すると、その信号を設定さ
れた国際VHF帯のチャンネル16でレーダ局にアンテ
ナ16を介して送信する。
【0045】次に、レーダ局から交信に使用する国際V
HF帯のチャンネルが通知されるとCH選択付送受信部
23でチャンネルを選択し、通常の交信が終了した時点
で直ちにデータ用プレス釦25を押す。データ用プレス
釦25は瞬間的に押すだけで良い。
【0046】データ用プレス釦25の押下により制御部
26内のシーケンサにトリガがかかり、データ編集・プ
ロトコル作成部27にデータ編集指令信号を出力するの
と同時にデータ用プレス釦25による信号を電圧接点変
換部29に出力し、電圧接点変換部29により、音声用
プレス信号と同様なデータ用プレス信号をCH選択付送
受信部23に出力させ、かつ切替スイッチ31をデータ
ラインに切換させる。このデータ用プレス信号は音声用
プレス信号と同様であるからCH選択付送受信部23は
音声用プレス信号の場合と同様に、本装置からのデータ
を送信するように設定する。
【0047】また、電圧接点変換部29はCH選択付送
受信部23により許容されていないチャンネル(16C
H等)でのデータ送信を避けるためにCH選択付送受信
部23からチャンネル選択信号を受けとり、データ用プ
レス信号の出力を制御する。次に、データ編集・プロト
コル作成部27は制御部26からデータ編集指令指令信
号を受けとると直ちにその時点の船位情報のデータを得
るために電子航法装置部から常時バァファメモリ28に
送出されている電子航法装置部13が出力した船位情報
のデータを読む。
【0048】次に、通報データ発生部12からの半固定
の識別符号等のデータを読み取り、船位データと共にデ
ータ編集の上予め定めた通信規約に従い、パラレルの通
報データとして順次1バイトずつデータ変換部30に出
力する。
【0049】データ変換部30では入力された1バイト
のパラレルの通報データをシリアルの通報データに変換
し、切替スイッチ31、CH選択付送受信部23及びア
ンテナ16を経由し、全てのパラレルの通報データがシ
リアルに変換されて転送されるまで必要なバイト数でハ
ーバーレーダー局に送信する。この一連の送信が終る
と、CH選択付送受信部23はオフとなり、チャンネル
選択信号をオフし、電圧接点変換部29からのデータ用
プレス信号をオフにさせる。データ用プレス信号がオフ
になると切替スイッチ31は音声ラインに戻る。
【0050】図3は基地局側の本発明にかかわる最も特
徴とする部分を示す概略構成図である。この場合は、簡
単のため2個のチャンネルn,n+mの場合の例を示
し、遭難、安全及び呼出し用の無線機については図示を
省略する。
【0051】図において、4〜8は上記図1と同様なも
のであり、7nはVHF無線機の送受信機群7の中のC
Hn用のVHF無線機であり、チャンネル選択信号nが
入力すると送信可能な状態となり、アンテナ8nを介し
て、入力した電波は音声帯域の信号とし、その信号を後
述する制御部を介してハンドセット9に出力し、後述す
るプレス信号が入力すると、自装置のハンドセット9か
ら入力する音声信号を受付けて送信するものである。
【0052】7n+mは送受信機群7の中のCHn+m
用のVHF無線機であり、CHn用のVHF無線機7a
と同様なものであるが、チャンネル選択信号n+mによ
って動作状態となるものである。
【0053】47は制御部であり、後述するチャンネル
選択信号が入力すると、そのチャンネル選択信号に対応
するVHF無線機に、音声用プレス信号が入力している
間はその音声用プレス信号及び入力する音声信号を出力
するものである。
【0054】48はCHn用検出・規約判定部であり、
CHn用VHF無線機7nのチャンネルを指定したチャ
ンネル信号nが入力するとCHn用VHF無線機7nか
らの受信信号を読み信号濾波、通報データの検出をし、
その通報データが予め定められている通信規約に基づい
ているかを判定し、通信規約通りであればその通報デー
タを出力するものである。
【0055】49はCHn+m用検出・規約判定部であ
り、CHn+m用VHF無線機7n+mのチャンネルを
指定したチャンネル信号n+mが入力するとCHn+m
用VHF無線機7n+mからの受信信号を読み信号濾
波、通報データの検出をし、その通報データが予め定め
られている通信規約に基づいているかを判定し、通信規
約通りであればその通報データを出力するものである。
【0056】50はCHn検出・規約判定部48からの
通報データを一時記憶するCHn用データバッファであ
る。51はCHn+m用検出・規約判定部49からの通
報データを一時記憶するCHn+m用データバッファで
ある。
【0057】52は外部のデータ処理装置と端局とのイ
ンターフェイス部であり、例えばRS232C等の標準
的なシリアルインターフェイス又は特定用途向インター
フェースである。インタフェース部52とデータ処理装
置54間は例えば標準的なシリアルインターフェイスで
も良い。
【0058】次に動作について説明する。初めに、レー
ダ局側のオペレータはハンドセット9から移動局の交信
音(CH16で入力)が入力すると、ハンドセット9の
キーを押して、交信に使用するチャンネルを通知する。
この応答はCH16で行われる。
【0059】そして、音声により交信が終了し使用する
チャンネルが分かるとキーボード等でそのチャンネル番
号に対応するチャンネル選択信号を端局装置部に入力さ
せる。この場合は使用するチャンネルはチャンネル14
とし、チャンネル選択信号nとする。
【0060】次に、CHn用VHF無線機7nはチャン
ネル選択信号nに基づいてチャンネルを切替え、入力す
る通報データをCHn用検出・規約判定部48と制御部
47に出力する。
【0061】CHn用検出・規約判定部48は、チャン
ネル選択信号nが入力すると、CHn用VHF無線機7
nからの受信信号を読み、信号濾波、通報データの検出
をし、その通報データが予め定められている通信規約に
基づいているかを判定し、通信規約通りであればその通
報データをCHn用データバッファに出力する。
【0062】CHn用データバッファ50はCHn検出
・規約判定部48からの通報データを一時記憶し、イン
ターフェイス部52に出力する。そして、ビットシリア
ル信号に変換されて出力する。
【0063】図4は移動局側から見たタイムシーケンス
の例を説明する図である。61は音声用プレス信号、6
2は音声信号であり、61,62は通常、ひとつの交信
で数回のオン,オフが行なわれる。63は音声による交
信が終った時点で押されるデータ用プレス釦による信号
で瞬間的なものである。64は63から作成されるデー
タ用プレス信号である。65は通報データのデータ信号
である。
【0064】同図は、音声用プレス信号61をデータ用
プレス信号64として出力することにより通報データの
データ信号65を出力することを可能としていることを
示すものでもある。
【0065】図5は通信規約の1例を説明するための図
で、最も簡単な言わゆる無手順方式の1例である。適当
な先頭キャラクタと、終末キャラクタの間にデリミッタ
(図の例ではCR)で区切ったデータを順番に並べたも
のである。受信側はこの順番でデータが並んでいるもの
とし、処理を実行する。
【0066】図3の検出・規約判定部48には図に示す
ような規約が設定され、通報データ発生部12はこの規
約に基づいて通報データが設定されている。
【0067】なお、上記実施例では移動局側から呼出す
ことを示したがハーバーレーダー局側では予め代理店等
からの国際VHF以外の情報伝達手段により航路入航予
定時刻を承知しているので、予定時刻付近で、国際VH
Fのサービスエリヤ内にはいったと考えられる時点から
交信を図り、確定した入航時刻の通知を受けるようにし
てもよい。
【0068】また、本発明は国際VHFに限らず船舶回
線等の通信回線によってもよい。
【0069】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、移動局が
レーダサービスエリアに到達すると、国際VHF又は船
舶電話回線で船名、信号符字、時刻並びに船位情報(通
報データ)を自動送信する所定のチャンネルをハーバー
レーダ局に知らせ、ハーバーレーダ局側は、そのチャン
ネルのみを受信するVHF無線機又は船舶電話回線用無
線機を選択して動作させ、移動局からの通報データを通
信規約に基づいて、判断し対応するIDを取出し、船位
情報、時刻及びIDに基づいて、最も適合度の良い映像
を表示部から読み、その映像にIDを付与するようにし
たので、海上交通が輻輳する海域でのハーバーレーダ局
との交信に伴う操船者側の負担を軽減すると共に、ハー
バーレーダ局側においても、複数船舶が入航するときの
レーダ映像の区別が不要となり、運用者の負担を軽減で
きるという効果が得られている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す海上移動局位置確認シ
ステムの概略構成図
【図2】移動局側の本発明にかかわる最も特徴とする部
分を示す概略構成図
【図3】基地局側の本発明にかかわる最も特徴とする部
分を示す概略構成図
【図4】移動局側から見たタイムシーケンスの例を説明
する図
【図5】通信規約の1例を説明するための図
【符号の説明】
1 レーダーデータ 2 レーダーデータ処理装置部 3 ディスプレイ装置部 4 データ処理装置部 5 記憶装置部 6 端局装置 7 VHF無線機群部 8 16CH用のアンテナ 8n CHn用のアンテナ 8n+m CHn+m用のアンテナ 9 ハンドセット 12 通報データ発生部 13 電子航法装置 14 VHF無線機部 15 ハンドセット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01S 7/00 - 7/42 G01S 13/00 - 13/95 G08G 3/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーダサービスエリアに到達した特定の
    船の移動局から交信に使用するチャンネル番号が音声で
    遭難、安全、呼出し用の国際VHFのチャンネルでハー
    バーレーダ局に送信されると、該ハーバーレーダ局は送
    信された通報データに基づいて、前記移動局の位置を確
    認する海上移動無線局の位置確認システムにおいて、前
    記移動局の位置を求めて、船位情報として時刻と共に出
    力する電子航法装置部と、予め記憶されている移動局を
    搭載した船名、信号符字を発生する通報データ発生部
    と、通常は前記遭難、安全、呼出し用の国際VHFのチ
    ャンネルに設定され、前記移動局のハンドセットのプレ
    ス釦を押下して反信号することにより使用するチャンネ
    ルを確認後に、切替えられて、他の所定の国際VHFの
    チャンネルとなり、入力するデータを所定の間自動送信
    する送受信部、前記電子航法装置部からの船位情報及び
    時刻並びに前記通報データ発生部から発生される船名、
    信号符字とを予め設定されている通信規約に基づいて、
    編集して通報データとして出力する通報データ作成手
    段、前記移動局のハンドセットからの音声信号の代わり
    に前記通報データに切替えて前記送受信部に出力する切
    替部とからなる移動局のVHF無線機と、ハーバーレー
    ダ局は少なくとも、内部に国際VHFの必要チャンネル
    数に対応する数のVHF無線機を有し、前記移動局から
    送信される音声呼出しを遭難、安全、呼出し用のチャン
    ネルのVHF無線機で受信して、船位情報を自動送信さ
    せるチャンネルを知らせ、そのチャンネルを選択するチ
    ャンネル選択信号が入力すると、対応するチャンネルの
    VHF無線機が動作状態となり、移動局から送信された
    前記通報データを出力するレーダ局の送受信機部と、前
    記選択されたチャンネルのVHF無線機からの通報デー
    タが予め定められている通信規約通りであれば、船名及
    信号符字を取り出し、予め格納してある船名、信号符字
    に対応したIDを取り出し、そのIDと船位、時刻の情
    報を送出するデータ処理装置部と、前記データ処理装置
    部から出力される移動局の船位情報、時刻及びIDに基
    づいて、最も適合度の良い映像を前記表示部から読み、
    その映像にIDを付与するレーダデータ処理装置部とか
    らなることを特徴とする海上移動無線局の位置確認シス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記移動局の送受信部及びハーバーレー
    ダ局は船舶電話回線により送受信することを特徴とする
    請求項1記載の海上移動無線局の位置確認システム。
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