JP2878969B2 - 自動変速機の制御装置 - Google Patents
自動変速機の制御装置Info
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H61/00—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
- F16H61/20—Preventing gear creeping ; Transmission control during standstill, e.g. hill hold control
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60W—CONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
- B60W2552/00—Input parameters relating to infrastructure
- B60W2552/15—Road slope, i.e. the inclination of a road segment in the longitudinal direction
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60W—CONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
- B60W30/00—Purposes of road vehicle drive control systems not related to the control of a particular sub-unit, e.g. of systems using conjoint control of vehicle sub-units
- B60W30/18—Propelling the vehicle
- B60W30/18009—Propelling the vehicle related to particular drive situations
- B60W30/18109—Braking
- B60W30/18118—Hill holding
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H59/00—Control inputs to control units of change-speed-, or reversing-gearings for conveying rotary motion
- F16H59/60—Inputs being a function of ambient conditions
- F16H59/66—Road conditions, e.g. slope, slippery
- F16H2059/663—Road slope
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H61/00—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
- F16H61/20—Preventing gear creeping ; Transmission control during standstill, e.g. hill hold control
- F16H2061/205—Hill hold control, e.g. with torque converter or a friction device slightly engaged to keep vehicle stationary
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H61/00—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
- F16H61/20—Preventing gear creeping ; Transmission control during standstill, e.g. hill hold control
- F16H2061/207—Preventing gear creeping ; Transmission control during standstill, e.g. hill hold control by neutral control
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Control Of Transmission Device (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機の制御装置
に関するものである。
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動変速機においては、エンジン
によって発生させられた回転を受ける流体伝動装置とし
てのトルクコンバータと、該トルクコンバータから伝達
された回転を変速する変速装置とを有し、該変速装置は
複数の歯車要素から成るプラネタリギヤユニットを備
え、車速、スロットル開度等に対応させてあらかじめ設
定された変速パターンに従って変速を行うようになって
いる。
によって発生させられた回転を受ける流体伝動装置とし
てのトルクコンバータと、該トルクコンバータから伝達
された回転を変速する変速装置とを有し、該変速装置は
複数の歯車要素から成るプラネタリギヤユニットを備
え、車速、スロットル開度等に対応させてあらかじめ設
定された変速パターンに従って変速を行うようになって
いる。
【0003】ところで、自動変速機においては、P(パ
ーキング)レンジ、R(リバース)レンジ、N(ニュー
トラル)レンジ、D(ドライブ)レンジ、S(セカン
ド)レンジ、L(ロー)レンジ等を選択することができ
るようになっているが、例えば、シフトレバーによって
レンジをNレンジからDレンジにレンジを切り換える
と、アイドリング状態のエンジンの回転がトルクコンバ
ータを介して変速装置に伝達され、アクセルペダルを踏
み込まなくても車両が少しずつ前進するクリープ現象が
発生する。
ーキング)レンジ、R(リバース)レンジ、N(ニュー
トラル)レンジ、D(ドライブ)レンジ、S(セカン
ド)レンジ、L(ロー)レンジ等を選択することができ
るようになっているが、例えば、シフトレバーによって
レンジをNレンジからDレンジにレンジを切り換える
と、アイドリング状態のエンジンの回転がトルクコンバ
ータを介して変速装置に伝達され、アクセルペダルを踏
み込まなくても車両が少しずつ前進するクリープ現象が
発生する。
【0004】そこで、車両を前進させるためのDレン
ジ、Sレンジ、Lレンジ等のレンジ(以下「前進レン
ジ」という。)が選択されていて、車両が実質的に停止
させられているときに、前記変速装置の前進走行時に係
合されるフォワードクラッチ、すなわち、第1クラッチ
の油圧サーボの油圧を低下させ、第1クラッチを解放さ
せるか又は滑らせるかして疑似的なニュートラル状態
(以下「疑似ニュートラル状態」という。)を形成し、
前記クリープ現象が発生するのを防止するようにしてい
る。
ジ、Sレンジ、Lレンジ等のレンジ(以下「前進レン
ジ」という。)が選択されていて、車両が実質的に停止
させられているときに、前記変速装置の前進走行時に係
合されるフォワードクラッチ、すなわち、第1クラッチ
の油圧サーボの油圧を低下させ、第1クラッチを解放さ
せるか又は滑らせるかして疑似的なニュートラル状態
(以下「疑似ニュートラル状態」という。)を形成し、
前記クリープ現象が発生するのを防止するようにしてい
る。
【0005】そして、前記疑似ニュートラル状態を形成
するに当たり、登坂路において運転者の意に反して車両
が後退するのを防止するために、ヒルホールド制御を同
時に行うようにしている(特開昭59−29861号公
報参照)。この場合、前記変速装置におけるシフト用の
ブレーキが係合させられ、ワンウェイクラッチの作用に
よって出力軸の逆方向の回転を阻止し、車両が後退する
のを防止するようにしている。
するに当たり、登坂路において運転者の意に反して車両
が後退するのを防止するために、ヒルホールド制御を同
時に行うようにしている(特開昭59−29861号公
報参照)。この場合、前記変速装置におけるシフト用の
ブレーキが係合させられ、ワンウェイクラッチの作用に
よって出力軸の逆方向の回転を阻止し、車両が後退する
のを防止するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の自動変速機の制御装置においては、路面の傾斜がほ
とんどなく、ヒルホールド制御を行う必要がない場合で
も、第1クラッチの油圧サーボの油圧を低下させている
間は前記ブレーキが常に係合させられるので、ブレーキ
の耐久性が低下してしまう。
来の自動変速機の制御装置においては、路面の傾斜がほ
とんどなく、ヒルホールド制御を行う必要がない場合で
も、第1クラッチの油圧サーボの油圧を低下させている
間は前記ブレーキが常に係合させられるので、ブレーキ
の耐久性が低下してしまう。
【0007】そこで、傾斜センサによって車両の傾斜角
度を検出し、傾斜角度に基づいてヒルホールド制御を行
うことが考えられる。ところが、車両の積載量が多い場
合、勾配(こうばい)が急な登坂路に停車した場合、ト
レーラーによって牽引(けんいん)された状態の場合等
において、傾斜角度だけに基づいてヒルホールド制御を
行うと、実際の登坂路における車両が後退しようとする
状態に対応させてヒルホールド制御を行うことができな
い。
度を検出し、傾斜角度に基づいてヒルホールド制御を行
うことが考えられる。ところが、車両の積載量が多い場
合、勾配(こうばい)が急な登坂路に停車した場合、ト
レーラーによって牽引(けんいん)された状態の場合等
において、傾斜角度だけに基づいてヒルホールド制御を
行うと、実際の登坂路における車両が後退しようとする
状態に対応させてヒルホールド制御を行うことができな
い。
【0008】本発明は、前記従来の自動変速機の制御装
置の問題点を解決して、ブレーキの耐久性を向上させる
ことができ、実際の登坂路における車両が後退しようと
する状態に対応させてヒルホールド制御を行うことがで
きる自動変速機の制御装置を提供することを目的とす
る。
置の問題点を解決して、ブレーキの耐久性を向上させる
ことができ、実際の登坂路における車両が後退しようと
する状態に対応させてヒルホールド制御を行うことがで
きる自動変速機の制御装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の自
動変速機の制御装置においては、エンジンの回転を変速
装置に伝達する流体伝動装置と、前進走行レンジが選択
されたときに係合させられるクラッチと、前記変速装置
の出力軸の逆方向の回転を阻止するブレーキと、油圧の
供給によって前記クラッチを係合させるための第1の油
圧サーボと、油圧の供給によって前記ブレーキを係合さ
せるための第2の油圧サーボと、前記第1、第2の油圧
サーボに油圧を供給する油圧制御装置と、運転者によっ
て操作されるフットブレーキのブレーキ力を検出するブ
レーキ力検出装置とを有する。
動変速機の制御装置においては、エンジンの回転を変速
装置に伝達する流体伝動装置と、前進走行レンジが選択
されたときに係合させられるクラッチと、前記変速装置
の出力軸の逆方向の回転を阻止するブレーキと、油圧の
供給によって前記クラッチを係合させるための第1の油
圧サーボと、油圧の供給によって前記ブレーキを係合さ
せるための第2の油圧サーボと、前記第1、第2の油圧
サーボに油圧を供給する油圧制御装置と、運転者によっ
て操作されるフットブレーキのブレーキ力を検出するブ
レーキ力検出装置とを有する。
【0010】また、前記油圧制御装置は、前記ブレーキ
力を評価するブレーキ力評価手段と、前進走行レンジが
選択され、車両が停止状態にあり、エンジンがアイドル
リング状態にあり、かつ、ブレーキ力が検出されたとき
に、前記第1の油圧サーボの油圧を低くする減圧手段
と、前進走行レンジが選択され、車両が停止状態にあ
り、エンジンがアイドルリング状態にあり、かつ、前記
ブレーキ力が設定値以上であると判断されたときに、前
記第2の油圧サーボに油圧を供給する油圧供給手段とを
備える。
力を評価するブレーキ力評価手段と、前進走行レンジが
選択され、車両が停止状態にあり、エンジンがアイドル
リング状態にあり、かつ、ブレーキ力が検出されたとき
に、前記第1の油圧サーボの油圧を低くする減圧手段
と、前進走行レンジが選択され、車両が停止状態にあ
り、エンジンがアイドルリング状態にあり、かつ、前記
ブレーキ力が設定値以上であると判断されたときに、前
記第2の油圧サーボに油圧を供給する油圧供給手段とを
備える。
【0011】本発明の他の自動変速機の制御装置におい
ては、前記減圧手段は、前進走行レンジが選択され、車
両が停止状態にあり、エンジンがアイドルリング状態に
あり、かつ、前記ブレーキ力が前記設定値より小さく第
1の設定値以上である第1の領域にあると判断されたと
きに、前記第1の油圧サーボの油圧を低くする。本発明
の更に他の自動変速機の制御装置においては、前記油圧
供給手段は、前進走行レンジが選択され、車両が停止状
態にあり、エンジンがアイドルリング状態にあり、か
つ、前記ブレーキ力が前記設定値以上であり第2の設定
値より小さい第2の領域にあると判断されたときに、前
記第2の油圧サーボに油圧を供給する。
ては、前記減圧手段は、前進走行レンジが選択され、車
両が停止状態にあり、エンジンがアイドルリング状態に
あり、かつ、前記ブレーキ力が前記設定値より小さく第
1の設定値以上である第1の領域にあると判断されたと
きに、前記第1の油圧サーボの油圧を低くする。本発明
の更に他の自動変速機の制御装置においては、前記油圧
供給手段は、前進走行レンジが選択され、車両が停止状
態にあり、エンジンがアイドルリング状態にあり、か
つ、前記ブレーキ力が前記設定値以上であり第2の設定
値より小さい第2の領域にあると判断されたときに、前
記第2の油圧サーボに油圧を供給する。
【0012】
【作用及び発明の効果】本発明によれば、前記のように
自動変速機の制御装置においては、エンジンの回転を変
速装置に伝達する流体伝動装置と、前進走行レンジが選
択されたときに係合させられるクラッチと、前記変速装
置の出力軸の逆方向の回転を阻止するブレーキと、油圧
の供給によって前記クラッチを係合させるための第1の
油圧サーボと、油圧の供給によって前記ブレーキを係合
させるための第2の油圧サーボと、前記第1、第2の油
圧サーボに油圧を供給する油圧制御装置と、運転者によ
って操作されるフットブレーキのブレーキ力を検出する
ブレーキ力検出装置とを有する。
自動変速機の制御装置においては、エンジンの回転を変
速装置に伝達する流体伝動装置と、前進走行レンジが選
択されたときに係合させられるクラッチと、前記変速装
置の出力軸の逆方向の回転を阻止するブレーキと、油圧
の供給によって前記クラッチを係合させるための第1の
油圧サーボと、油圧の供給によって前記ブレーキを係合
させるための第2の油圧サーボと、前記第1、第2の油
圧サーボに油圧を供給する油圧制御装置と、運転者によ
って操作されるフットブレーキのブレーキ力を検出する
ブレーキ力検出装置とを有する。
【0013】この場合、前進走行レンジが選択される
と、第1の油圧サーボに油圧が供給されて前記クラッチ
が係合させられ、エンジンの回転は流体伝動装置を介し
て変速装置に伝達される。そして、第2の油圧サーボに
油圧が供給されると、ブレーキが係合させられ、変速装
置の出力軸の逆方向の回転が阻止される。
と、第1の油圧サーボに油圧が供給されて前記クラッチ
が係合させられ、エンジンの回転は流体伝動装置を介し
て変速装置に伝達される。そして、第2の油圧サーボに
油圧が供給されると、ブレーキが係合させられ、変速装
置の出力軸の逆方向の回転が阻止される。
【0014】そして、前記油圧制御装置は、前記ブレー
キ力を評価するブレーキ力評価手段と、前進走行レンジ
が選択され、車両が停止状態にあり、エンジンがアイド
ルリング状態にあり、かつ、ブレーキ力が検出されたと
きに、前記第1の油圧サーボの油圧を低くする減圧手段
と、前進走行レンジが選択され、車両が停止状態にあ
り、エンジンがアイドルリング状態にあり、かつ、前記
ブレーキ力が設定値以上であると判断されたときに、前
記第2の油圧サーボに油圧を供給する油圧供給手段とを
備える。
キ力を評価するブレーキ力評価手段と、前進走行レンジ
が選択され、車両が停止状態にあり、エンジンがアイド
ルリング状態にあり、かつ、ブレーキ力が検出されたと
きに、前記第1の油圧サーボの油圧を低くする減圧手段
と、前進走行レンジが選択され、車両が停止状態にあ
り、エンジンがアイドルリング状態にあり、かつ、前記
ブレーキ力が設定値以上であると判断されたときに、前
記第2の油圧サーボに油圧を供給する油圧供給手段とを
備える。
【0015】そして、前進走行レンジが選択され、車両
が停止状態にあり、エンジンがアイドルリング状態にあ
り、かつ、ブレーキ力が検出されると、前記第1の油圧
サーボの油圧が低くされ、疑似ニュートラル制御が行わ
れる。また、前進走行レンジが選択され、車両が停止状
態にあり、エンジンがアイドルリング状態にあり、か
つ、前記ブレーキ力が設定値以上であると判断されたと
きに、前記第2の油圧サーボに油圧が供給され、前記ブ
レーキが係合させられ、ヒルホールド制御が行われる。
が停止状態にあり、エンジンがアイドルリング状態にあ
り、かつ、ブレーキ力が検出されると、前記第1の油圧
サーボの油圧が低くされ、疑似ニュートラル制御が行わ
れる。また、前進走行レンジが選択され、車両が停止状
態にあり、エンジンがアイドルリング状態にあり、か
つ、前記ブレーキ力が設定値以上であると判断されたと
きに、前記第2の油圧サーボに油圧が供給され、前記ブ
レーキが係合させられ、ヒルホールド制御が行われる。
【0016】例えば、路面の勾配が緩やかである場合、
車両の重量がそれほど多くない場合等においては、ヒル
ホールド制御が行われなくても車両の後退は少ない。し
たがって、ヒルホールド制御を行うことなく、疑似ニュ
ートラル制御だけを行う。また、路面の勾配が比較的急
であり、車両を確実に停車させておく必要がある場合、
路面の勾配は緩やかであるが、車両の重量が多い場合等
においては、疑似ニュートラル制御を行うとともに、ヒ
ルホールド制御を行う。
車両の重量がそれほど多くない場合等においては、ヒル
ホールド制御が行われなくても車両の後退は少ない。し
たがって、ヒルホールド制御を行うことなく、疑似ニュ
ートラル制御だけを行う。また、路面の勾配が比較的急
であり、車両を確実に停車させておく必要がある場合、
路面の勾配は緩やかであるが、車両の重量が多い場合等
においては、疑似ニュートラル制御を行うとともに、ヒ
ルホールド制御を行う。
【0017】このように、必要なときにだけヒルホール
ド制御を行うようになっているので、ブレーキを不要に
係合することがなく、ブレーキの耐久性を向上させるこ
とができる。また、実際の登坂路における車両が後退し
ようとする状態に対応させてヒルホールド制御を行うこ
とができる。本発明の他の自動変速機の制御装置におい
ては、前記減圧手段は、前進走行レンジが選択され、車
両が停止状態にあり、エンジンがアイドルリング状態に
あり、かつ、前記ブレーキ力が前記設定値より小さく第
1の設定値以上である第1の領域にあると判断されたと
きに、前記第1の油圧サーボの油圧を低くする。
ド制御を行うようになっているので、ブレーキを不要に
係合することがなく、ブレーキの耐久性を向上させるこ
とができる。また、実際の登坂路における車両が後退し
ようとする状態に対応させてヒルホールド制御を行うこ
とができる。本発明の他の自動変速機の制御装置におい
ては、前記減圧手段は、前進走行レンジが選択され、車
両が停止状態にあり、エンジンがアイドルリング状態に
あり、かつ、前記ブレーキ力が前記設定値より小さく第
1の設定値以上である第1の領域にあると判断されたと
きに、前記第1の油圧サーボの油圧を低くする。
【0018】したがって、ブレーキ力が前記第1の設定
値より小さく第1の領域にないと判断されたときには、
前記第1の油圧サーボの油圧は低くされず、前進走行レ
ンジの状態が維持され、クリープ力が発生させられる。
その結果、例えば、渋滞時において、フットブレーキを
軽く踏みながら、クリープ現象におけるクリープ力によ
って車両を前進させることができる。また、登坂路にお
いては、車両が後退するのをほとんどフットブレーキを
踏むことなく、クリープ力によって防止することができ
る。
値より小さく第1の領域にないと判断されたときには、
前記第1の油圧サーボの油圧は低くされず、前進走行レ
ンジの状態が維持され、クリープ力が発生させられる。
その結果、例えば、渋滞時において、フットブレーキを
軽く踏みながら、クリープ現象におけるクリープ力によ
って車両を前進させることができる。また、登坂路にお
いては、車両が後退するのをほとんどフットブレーキを
踏むことなく、クリープ力によって防止することができ
る。
【0019】本発明の更に他の自動変速機の制御装置に
おいては、前記油圧供給手段は、前進走行レンジが選択
され、車両が停止状態にあり、エンジンがアイドルリン
グ状態にあり、かつ、前記ブレーキ力が前記設定値以上
であり第2の設定値より小さい第2の領域にあると判断
されたときに、前記第2の油圧サーボに油圧を供給す
る。
おいては、前記油圧供給手段は、前進走行レンジが選択
され、車両が停止状態にあり、エンジンがアイドルリン
グ状態にあり、かつ、前記ブレーキ力が前記設定値以上
であり第2の設定値より小さい第2の領域にあると判断
されたときに、前記第2の油圧サーボに油圧を供給す
る。
【0020】したがって、ブレーキ力が前記第2の設定
値以上であり第2の領域にない場合には、前記第2の油
圧サーボには油圧は供給されず、疑似ニュートラル制御
もヒルホールド制御も行われず、前進走行レンジの状態
を維持する。その結果、ブレーキの容量を勾配抵抗に対
応させて大きくする必要がなく、変速装置を小型化する
ことができるとともに、ブレーキを解放するときにショ
ックが生じるのを防止することができる。また、クリー
プ力によって勾配に対する抵抗力を持たせることができ
る。
値以上であり第2の領域にない場合には、前記第2の油
圧サーボには油圧は供給されず、疑似ニュートラル制御
もヒルホールド制御も行われず、前進走行レンジの状態
を維持する。その結果、ブレーキの容量を勾配抵抗に対
応させて大きくする必要がなく、変速装置を小型化する
ことができるとともに、ブレーキを解放するときにショ
ックが生じるのを防止することができる。また、クリー
プ力によって勾配に対する抵抗力を持たせることができ
る。
【0021】さらに、運転者がフットブレーキを操作し
た状態でアクセルペダルを踏み込むことがなくなるの
で、クラッチに余分な熱負荷が発生するのを防止するこ
とができる。
た状態でアクセルペダルを踏み込むことがなくなるの
で、クラッチに余分な熱負荷が発生するのを防止するこ
とができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の実施例における
自動変速機の機能図である。図に示すように、エンジン
10の回転を変速装置16に伝達する流体伝動装置とし
てのトルクコンバータ12と、前進走行レンジが選択さ
れたときに係合させられるクラッチとしての第1クラッ
チC1と、該第1クラッチC1の係合によってロックさ
れ、前進の1速を達成するワンウェイクラッチとしての
第2ワンウェイクラッチF2と、係合させられたときに
前記第2ワンウェイクラッチF2をロックさせ、前記変
速装置16の出力軸の逆方向の回転を阻止するブレーキ
としての第1ブレーキB1と、油圧の供給によって前記
第1クラッチC1を係合させるための第1の油圧サーボ
としての油圧サーボC−1と、油圧の供給によって前記
第1ブレーキB1を係合させるための第2の油圧サーボ
としての油圧サーボB−1と、前記油圧サーボC−1及
び油圧サーボB−1に油圧を供給する油圧制御装置40
と、運転者によって操作されるフットブレーキのブレー
キ力を検出するブレーキ力検出装置52とを有する。
ながら詳細に説明する。図1は本発明の実施例における
自動変速機の機能図である。図に示すように、エンジン
10の回転を変速装置16に伝達する流体伝動装置とし
てのトルクコンバータ12と、前進走行レンジが選択さ
れたときに係合させられるクラッチとしての第1クラッ
チC1と、該第1クラッチC1の係合によってロックさ
れ、前進の1速を達成するワンウェイクラッチとしての
第2ワンウェイクラッチF2と、係合させられたときに
前記第2ワンウェイクラッチF2をロックさせ、前記変
速装置16の出力軸の逆方向の回転を阻止するブレーキ
としての第1ブレーキB1と、油圧の供給によって前記
第1クラッチC1を係合させるための第1の油圧サーボ
としての油圧サーボC−1と、油圧の供給によって前記
第1ブレーキB1を係合させるための第2の油圧サーボ
としての油圧サーボB−1と、前記油圧サーボC−1及
び油圧サーボB−1に油圧を供給する油圧制御装置40
と、運転者によって操作されるフットブレーキのブレー
キ力を検出するブレーキ力検出装置52とを有する。
【0023】そして、該油圧制御装置40は、前記ブレ
ーキ力を評価するブレーキ力評価手段90と、Dレンジ
が選択され、車両が停止状態にあり、エンジン10がア
イドルリング状態にあり、かつ、ブレーキ力が検出され
たときに、前記油圧サーボC−1の油圧を低くする減圧
手段91と、Dレンジが選択され、車両が停止状態にあ
り、エンジン10がアイドルリング状態にあり、かつ、
前記ブレーキ力が設定値以上であると判断されたとき
に、前記油圧サーボB−1に油圧を供給する油圧供給手
段92とを備える。
ーキ力を評価するブレーキ力評価手段90と、Dレンジ
が選択され、車両が停止状態にあり、エンジン10がア
イドルリング状態にあり、かつ、ブレーキ力が検出され
たときに、前記油圧サーボC−1の油圧を低くする減圧
手段91と、Dレンジが選択され、車両が停止状態にあ
り、エンジン10がアイドルリング状態にあり、かつ、
前記ブレーキ力が設定値以上であると判断されたとき
に、前記油圧サーボB−1に油圧を供給する油圧供給手
段92とを備える。
【0024】図2は本発明の実施例における自動変速機
の概略図、図3は本発明の実施例における自動変速機の
作動を示す図である。図に示すように、エンジン10に
よって発生させられた回転は、出力軸11を介して流体
伝動装置としてのトルクコンバータ12に伝達される。
該トルクコンバータ12は流体を介してエンジン10の
回転を出力軸14に伝達するが、車速が設定値以上にな
ると、ロックアップクラッチL/Cが係合させられ、エ
ンジン10の回転を出力軸14に直接伝達することがで
きるようになっている。
の概略図、図3は本発明の実施例における自動変速機の
作動を示す図である。図に示すように、エンジン10に
よって発生させられた回転は、出力軸11を介して流体
伝動装置としてのトルクコンバータ12に伝達される。
該トルクコンバータ12は流体を介してエンジン10の
回転を出力軸14に伝達するが、車速が設定値以上にな
ると、ロックアップクラッチL/Cが係合させられ、エ
ンジン10の回転を出力軸14に直接伝達することがで
きるようになっている。
【0025】該出力軸14には、前進4段後進1段の変
速を行う変速装置16が接続される。該変速装置16は
前進3段後進1段の変速を行う主変速機18及びアンダ
ドライブの副変速機19から成る。そして、主変速機1
8の回転はカウンタドライブギヤ21及びカウンタドリ
ブンギヤ22を介して副変速機19に伝達され、該副変
速機19の出力軸23の回転は出力ギヤ24及びリング
ギヤ25を介してディファレンシャル装置26に伝達さ
れる。
速を行う変速装置16が接続される。該変速装置16は
前進3段後進1段の変速を行う主変速機18及びアンダ
ドライブの副変速機19から成る。そして、主変速機1
8の回転はカウンタドライブギヤ21及びカウンタドリ
ブンギヤ22を介して副変速機19に伝達され、該副変
速機19の出力軸23の回転は出力ギヤ24及びリング
ギヤ25を介してディファレンシャル装置26に伝達さ
れる。
【0026】該ディファレンシャル装置26において
は、出力ギヤ24及びリングギヤ25を介して伝達され
た回転が差動され、差動された回転が左右の駆動軸2
7、28を介して図示しない駆動輪に伝達される。前記
主変速機18は、第1のプラネタリギヤユニット31及
び第2のプラネタリギヤユニット32を有するととも
に、両プラネタリギヤユニット31、32の各要素間に
おいてトルクの伝達を選択的に行うために、第1クラッ
チC1、第2クラッチC2、第1ブレーキB1、第2ブ
レーキB2、第3ブレーキB3、第1ワンウェイクラッ
チF1及び第2ワンウェイクラッチF2を有する。な
お、前記第1クラッチC1は図1のクラッチCに相当す
る。
は、出力ギヤ24及びリングギヤ25を介して伝達され
た回転が差動され、差動された回転が左右の駆動軸2
7、28を介して図示しない駆動輪に伝達される。前記
主変速機18は、第1のプラネタリギヤユニット31及
び第2のプラネタリギヤユニット32を有するととも
に、両プラネタリギヤユニット31、32の各要素間に
おいてトルクの伝達を選択的に行うために、第1クラッ
チC1、第2クラッチC2、第1ブレーキB1、第2ブ
レーキB2、第3ブレーキB3、第1ワンウェイクラッ
チF1及び第2ワンウェイクラッチF2を有する。な
お、前記第1クラッチC1は図1のクラッチCに相当す
る。
【0027】前記第1のプラネタリギヤユニット31
は、互いに並列に配設された第3ブレーキB3及び第2
ワンウェイクラッチF2を介して駆動装置ケース34と
連結されたリングギヤR1 、出力軸14に外嵌(がいか
ん)されるとともに、回転自在に支持されたサンギヤ軸
36に形成されたサンギヤS1 、カウンタドライブギヤ
21と連結されたキャリヤCR1 、並びにリングギヤR
1 とサンギヤS1 との間において噛合(しごう)させら
れるとともに、前記キャリヤCR1 によって回転自在に
支持されたピニオンP1A、P1Bから成る。
は、互いに並列に配設された第3ブレーキB3及び第2
ワンウェイクラッチF2を介して駆動装置ケース34と
連結されたリングギヤR1 、出力軸14に外嵌(がいか
ん)されるとともに、回転自在に支持されたサンギヤ軸
36に形成されたサンギヤS1 、カウンタドライブギヤ
21と連結されたキャリヤCR1 、並びにリングギヤR
1 とサンギヤS1 との間において噛合(しごう)させら
れるとともに、前記キャリヤCR1 によって回転自在に
支持されたピニオンP1A、P1Bから成る。
【0028】そして、前記サンギヤ軸36は第2クラッ
チC2を介して出力軸14と連結される。また、サンギ
ヤ軸36は第1ブレーキB1を介して駆動装置ケース3
4と連結されるとともに、直列に配設された第1ワンウ
ェイクラッチF1及び第2ブレーキB2を介して駆動装
置ケース34と連結される。一方、前記第2のプラネタ
リギヤユニット32は、第1クラッチC1を介して出力
軸14と連結されたリングギヤR2 、前記サンギヤ軸3
6にサンギヤS1 と一体に形成されたサンギヤS2 、前
記キャリヤCR1 と連結されたキャリヤCR 2 、及び前
記リングギヤR2 とサンギヤS2 との間において噛合さ
せられ、キャリヤCR2 によって回転自在に支持される
とともに、前記ピニオンP1Bと一体に形成されたピニオ
ンP2 から成る。
チC2を介して出力軸14と連結される。また、サンギ
ヤ軸36は第1ブレーキB1を介して駆動装置ケース3
4と連結されるとともに、直列に配設された第1ワンウ
ェイクラッチF1及び第2ブレーキB2を介して駆動装
置ケース34と連結される。一方、前記第2のプラネタ
リギヤユニット32は、第1クラッチC1を介して出力
軸14と連結されたリングギヤR2 、前記サンギヤ軸3
6にサンギヤS1 と一体に形成されたサンギヤS2 、前
記キャリヤCR1 と連結されたキャリヤCR 2 、及び前
記リングギヤR2 とサンギヤS2 との間において噛合さ
せられ、キャリヤCR2 によって回転自在に支持される
とともに、前記ピニオンP1Bと一体に形成されたピニオ
ンP2 から成る。
【0029】そして、前記カウンタドライブギヤ21
は、副変速機19に配設されたカウンタドリブンギヤ2
2と噛合させられ、主変速機18において変速された回
転を副変速機19に伝達する。該副変速機19は、第3
のプラネタリギヤユニット38を有するとともに、該第
3のプラネタリギヤユニット38の各要素間においてト
ルクの伝達を選択的に行うために、第3クラッチC3、
第4ブレーキB4及び第3ワンウェイクラッチF3を有
する。
は、副変速機19に配設されたカウンタドリブンギヤ2
2と噛合させられ、主変速機18において変速された回
転を副変速機19に伝達する。該副変速機19は、第3
のプラネタリギヤユニット38を有するとともに、該第
3のプラネタリギヤユニット38の各要素間においてト
ルクの伝達を選択的に行うために、第3クラッチC3、
第4ブレーキB4及び第3ワンウェイクラッチF3を有
する。
【0030】前記第3のプラネタリギヤユニット38
は、カウンタドリブンギヤ22と連結されたリングギヤ
R3 、出力軸23に回転自在に外嵌されたサンギヤ軸3
9に形成されたサンギヤS3 、前記出力軸23に固定さ
れたキャリヤCR3 、及びリングギヤR3 とサンギヤS
3 との間において噛合させられるとともに、前記キャリ
アCR3 によって回転自在に支持されたピニオンP3 か
ら成る。
は、カウンタドリブンギヤ22と連結されたリングギヤ
R3 、出力軸23に回転自在に外嵌されたサンギヤ軸3
9に形成されたサンギヤS3 、前記出力軸23に固定さ
れたキャリヤCR3 、及びリングギヤR3 とサンギヤS
3 との間において噛合させられるとともに、前記キャリ
アCR3 によって回転自在に支持されたピニオンP3 か
ら成る。
【0031】次に、前記構成の自動変速機の動作につい
て説明する。なお、図3において、S1は第1ソレノイ
ドバルブ、S2は第2ソレノイドバルブ、S3は第3ソ
レノイドバルブ、C1は第1クラッチ、C2は第2クラ
ッチ、C3は第3クラッチ、B1は第1ブレーキ、B2
は第2ブレーキ、B3は第3ブレーキ、B4は第4ブレ
ーキ、F1は第1ワンウェイクラッチ、F2は第2ワン
ウェイクラッチ、F3は第3ワンウェイクラッチであ
る。また、RはRレンジを、NはNレンジを、DはDレ
ンジを、1STは1速の変速段を、2NDは2速の変速
段を、3RDは3速の変速段を、4THは4速の変速段
を示す。
て説明する。なお、図3において、S1は第1ソレノイ
ドバルブ、S2は第2ソレノイドバルブ、S3は第3ソ
レノイドバルブ、C1は第1クラッチ、C2は第2クラ
ッチ、C3は第3クラッチ、B1は第1ブレーキ、B2
は第2ブレーキ、B3は第3ブレーキ、B4は第4ブレ
ーキ、F1は第1ワンウェイクラッチ、F2は第2ワン
ウェイクラッチ、F3は第3ワンウェイクラッチであ
る。また、RはRレンジを、NはNレンジを、DはDレ
ンジを、1STは1速の変速段を、2NDは2速の変速
段を、3RDは3速の変速段を、4THは4速の変速段
を示す。
【0032】そして、○印は第1ソレノイドバルブS
1、第2ソレノイドバルブS2及び第3ソレノイドバル
ブS3がオンの状態を、第1クラッチC1、第2クラッ
チC2、第3クラッチC3、第1ブレーキB1、第2ブ
レーキB2、第3ブレーキB3及び第4ブレーキB4が
係合させられた状態を、第1ワンウェイクラッチF1、
第2ワンウェイクラッチF2及び第3ワンウェイクラッ
チF3がロックされた状態を示す。また、×印は第1ソ
レノイドバルブS1、第2ソレノイドバルブS2及び第
3ソレノイドバルブS3がオフの状態を、第1クラッチ
C1、第2クラッチC2、第3クラッチC3、第1ブレ
ーキB1、第2ブレーキB2、第3ブレーキB3及び第
4ブレーキB4が解放された状態を、第1ワンウェイク
ラッチF1、第2ワンウェイクラッチF2及び第3ワン
ウェイクラッチF3がフリーの状態を示す。
1、第2ソレノイドバルブS2及び第3ソレノイドバル
ブS3がオンの状態を、第1クラッチC1、第2クラッ
チC2、第3クラッチC3、第1ブレーキB1、第2ブ
レーキB2、第3ブレーキB3及び第4ブレーキB4が
係合させられた状態を、第1ワンウェイクラッチF1、
第2ワンウェイクラッチF2及び第3ワンウェイクラッ
チF3がロックされた状態を示す。また、×印は第1ソ
レノイドバルブS1、第2ソレノイドバルブS2及び第
3ソレノイドバルブS3がオフの状態を、第1クラッチ
C1、第2クラッチC2、第3クラッチC3、第1ブレ
ーキB1、第2ブレーキB2、第3ブレーキB3及び第
4ブレーキB4が解放された状態を、第1ワンウェイク
ラッチF1、第2ワンウェイクラッチF2及び第3ワン
ウェイクラッチF3がフリーの状態を示す。
【0033】なお、△印は疑似ニュートラル状態が形成
された時にオン・オフさせられる状態を、(○)印はエ
ンジンブレーキ時に係合させられる状態を示す。Dレン
ジの1速時においては、第1クラッチC1及び第4ブレ
ーキB4が係合させられ、第2ワンウェイクラッチF2
及び第3ワンウェイクラッチF3がロック状態になる。
そして、入力軸14の回転は第1クラッチC1を介して
リングギヤR2 に伝達され、この状態において第2ワン
ウェイクラッチF2によってリングギヤR1 の回転が阻
止されているので、サンギヤS2 を空転させながらキャ
リヤCR2 の回転は大幅に減速させられ、該回転がカウ
ンタドライブギヤ21に伝達される。
された時にオン・オフさせられる状態を、(○)印はエ
ンジンブレーキ時に係合させられる状態を示す。Dレン
ジの1速時においては、第1クラッチC1及び第4ブレ
ーキB4が係合させられ、第2ワンウェイクラッチF2
及び第3ワンウェイクラッチF3がロック状態になる。
そして、入力軸14の回転は第1クラッチC1を介して
リングギヤR2 に伝達され、この状態において第2ワン
ウェイクラッチF2によってリングギヤR1 の回転が阻
止されているので、サンギヤS2 を空転させながらキャ
リヤCR2 の回転は大幅に減速させられ、該回転がカウ
ンタドライブギヤ21に伝達される。
【0034】該カウンタドライブギヤ21からカウンタ
ドリブンギヤ22に伝達された回転は、リングギヤR3
に伝達されるが、第4ブレーキB4によってサンギヤS
3 の回転が阻止されているので、キャリヤCR3 の回転
は更に減速させられ、該回転が出力軸23に伝達され
る。また、Dレンジの2速時においては、第1クラッチ
C1、第1ブレーキB1、第2ブレーキB2及び第4ブ
レーキB4が係合させられ、第1ワンウェイクラッチF
1及び第3ワンウェイクラッチF3がロック状態にな
る。そして、入力軸14の回転は第1クラッチC1を介
してリングギヤR2 に伝達され、かつ、第2ブレーキB
2及び第1ワンウェイクラッチF1によってサンギヤS
2 の回転が停止させられているので、リングギヤR2 の
回転は減速させられてキャリヤCR2 に伝達され、該キ
ャリヤCR2 の回転はリングギヤR1 を空転させながら
カウンタドライブギヤ21に伝達される。
ドリブンギヤ22に伝達された回転は、リングギヤR3
に伝達されるが、第4ブレーキB4によってサンギヤS
3 の回転が阻止されているので、キャリヤCR3 の回転
は更に減速させられ、該回転が出力軸23に伝達され
る。また、Dレンジの2速時においては、第1クラッチ
C1、第1ブレーキB1、第2ブレーキB2及び第4ブ
レーキB4が係合させられ、第1ワンウェイクラッチF
1及び第3ワンウェイクラッチF3がロック状態にな
る。そして、入力軸14の回転は第1クラッチC1を介
してリングギヤR2 に伝達され、かつ、第2ブレーキB
2及び第1ワンウェイクラッチF1によってサンギヤS
2 の回転が停止させられているので、リングギヤR2 の
回転は減速させられてキャリヤCR2 に伝達され、該キ
ャリヤCR2 の回転はリングギヤR1 を空転させながら
カウンタドライブギヤ21に伝達される。
【0035】該カウンタドライブギヤ21からカウンタ
ドリブンギヤ22に伝達された回転は、リングギヤR3
に伝達されるが、第4ブレーキB4によってサンギヤS
3 の回転が阻止されているので、キャリヤCR3 の回転
は減速させられ、該回転が出力軸23に伝達される。次
に、Dレンジの3速時においては、第1クラッチC1、
第3クラッチC3、第1ブレーキB1及び第2ブレーキ
B2が係合させられ、第1ワンウェイクラッチF1がロ
ック状態になる。そして、入力軸14の回転は、第1ク
ラッチC1を介してリングギヤR2 に伝達され、かつ、
第2ブレーキB2及び第1ワンウェイクラッチF1によ
ってサンギヤS2 の回転が停止させられているので、リ
ングギヤR2 の回転は減速させられてキャリヤCR2 に
伝達され、該キャリヤCR2 の回転はリングギヤR1 を
空転させながらカウンタドライブギヤ21に伝達され
る。
ドリブンギヤ22に伝達された回転は、リングギヤR3
に伝達されるが、第4ブレーキB4によってサンギヤS
3 の回転が阻止されているので、キャリヤCR3 の回転
は減速させられ、該回転が出力軸23に伝達される。次
に、Dレンジの3速時においては、第1クラッチC1、
第3クラッチC3、第1ブレーキB1及び第2ブレーキ
B2が係合させられ、第1ワンウェイクラッチF1がロ
ック状態になる。そして、入力軸14の回転は、第1ク
ラッチC1を介してリングギヤR2 に伝達され、かつ、
第2ブレーキB2及び第1ワンウェイクラッチF1によ
ってサンギヤS2 の回転が停止させられているので、リ
ングギヤR2 の回転は減速させられてキャリヤCR2 に
伝達され、該キャリヤCR2 の回転はリングギヤR1 を
空転させながらカウンタドライブギヤ21に伝達され
る。
【0036】該カウンタドライブギヤ21からカウンタ
ドリブンギヤ22に伝達された回転は、リングギヤR3
に伝達されるが、第3クラッチC3によってキャリヤC
R3とサンギヤS3 との相対的な回転が阻止されている
ので、第3のプラネタリギヤユニット38が直結状態に
なる。したがって、カウンタドリブンギヤ22の回転は
そのまま出力軸23に伝達される。
ドリブンギヤ22に伝達された回転は、リングギヤR3
に伝達されるが、第3クラッチC3によってキャリヤC
R3とサンギヤS3 との相対的な回転が阻止されている
ので、第3のプラネタリギヤユニット38が直結状態に
なる。したがって、カウンタドリブンギヤ22の回転は
そのまま出力軸23に伝達される。
【0037】次に、Dレンジの4速時においては、第1
クラッチC1、第2クラッチC2、第3クラッチC3及
び第2ブレーキB2が係合される。そして、入力軸14
の回転は、第1クラッチC1を介してリングギヤR2 に
伝達されるとともに、第2クラッチC2を介してサンギ
ヤS2 に伝達され、第1、第2のプラネタリギヤユニッ
ト31、32が直結状態になる。したがって、出力軸1
1の回転はそのままカウンタドライブギヤ21に伝達さ
れる。
クラッチC1、第2クラッチC2、第3クラッチC3及
び第2ブレーキB2が係合される。そして、入力軸14
の回転は、第1クラッチC1を介してリングギヤR2 に
伝達されるとともに、第2クラッチC2を介してサンギ
ヤS2 に伝達され、第1、第2のプラネタリギヤユニッ
ト31、32が直結状態になる。したがって、出力軸1
1の回転はそのままカウンタドライブギヤ21に伝達さ
れる。
【0038】該カウンタドライブギヤ21からカウンタ
ドリブンギヤ22に伝達された回転は、リングギヤR3
に伝達されるが、第3クラッチC3によってキャリヤC
R3とサンギヤS3 との相対的な回転が阻止されている
ので、第3のプラネタリギヤユニット38が直結状態に
なる。したがって、カウンタドリブンギヤ22の回転は
そのまま出力軸23に伝達される。
ドリブンギヤ22に伝達された回転は、リングギヤR3
に伝達されるが、第3クラッチC3によってキャリヤC
R3とサンギヤS3 との相対的な回転が阻止されている
ので、第3のプラネタリギヤユニット38が直結状態に
なる。したがって、カウンタドリブンギヤ22の回転は
そのまま出力軸23に伝達される。
【0039】ところで、前記自動変速機には、第1クラ
ッチC1、第2クラッチC2、第3クラッチC3、第1
ブレーキB1、第2ブレーキB2、第3ブレーキB3及
び第4ブレーキB4を係脱するために図示しない油圧回
路が配設され、該油圧回路を油圧制御装置40によって
制御することができるようになっている。そして、油圧
制御装置40は自動変速機制御装置(ECU)41に接
続され、該自動変速機制御装置41の制御プログラムに
従って油圧制御装置40が制御される。
ッチC1、第2クラッチC2、第3クラッチC3、第1
ブレーキB1、第2ブレーキB2、第3ブレーキB3及
び第4ブレーキB4を係脱するために図示しない油圧回
路が配設され、該油圧回路を油圧制御装置40によって
制御することができるようになっている。そして、油圧
制御装置40は自動変速機制御装置(ECU)41に接
続され、該自動変速機制御装置41の制御プログラムに
従って油圧制御装置40が制御される。
【0040】また、前記自動変速機制御装置41には、
ニュートラルスタートスイッチ(N.S.S.W.)4
5、油温センサ46、回転数センサ47、ブレーキスイ
ッチ48、エンジン回転数センサ49、スロットル開度
センサ50、車速センサ51及び車両勾配抵抗検出装置
52が接続される。該車両勾配抵抗検出装置52は車両
の勾配抵抗を検出するためのものである。本実施例にお
いて車両勾配抵抗検出装置52は、車両の勾配抵抗に対
応するブレーキ力を、図示しないブレーキペダルのブレ
ーキストロークによって検出する。該ブレーキストロー
クのほかに、ブレーキパイプ内の油圧、プレーキペダル
の踏力等によってブレーキ力を検出することもできる。
ニュートラルスタートスイッチ(N.S.S.W.)4
5、油温センサ46、回転数センサ47、ブレーキスイ
ッチ48、エンジン回転数センサ49、スロットル開度
センサ50、車速センサ51及び車両勾配抵抗検出装置
52が接続される。該車両勾配抵抗検出装置52は車両
の勾配抵抗を検出するためのものである。本実施例にお
いて車両勾配抵抗検出装置52は、車両の勾配抵抗に対
応するブレーキ力を、図示しないブレーキペダルのブレ
ーキストロークによって検出する。該ブレーキストロー
クのほかに、ブレーキパイプ内の油圧、プレーキペダル
の踏力等によってブレーキ力を検出することもできる。
【0041】そして、ニュートラルスタートスイッチ4
5によって図示しないシフトレバーのシフトポジショ
ン、すなわち、選択されたレンジを、油温センサ46に
よって油圧回路内の油の温度を、回転数センサ47によ
って第1クラッチC1の入力側、すなわち出力軸14の
回転数(以下「クラッチ入力側回転数」という。)NC1
を検出することができる。
5によって図示しないシフトレバーのシフトポジショ
ン、すなわち、選択されたレンジを、油温センサ46に
よって油圧回路内の油の温度を、回転数センサ47によ
って第1クラッチC1の入力側、すなわち出力軸14の
回転数(以下「クラッチ入力側回転数」という。)NC1
を検出することができる。
【0042】また、ブレーキスイッチ48によって図示
しないブレーキペダルが踏み込まれているかどうかを、
エンジン回転数センサ49によってエンジン回転数NE
を、スロットル開度センサ50によってスロットル開度
θを、車速センサ51によって車速vを検出することが
できる。次に、前記油圧回路について説明する。
しないブレーキペダルが踏み込まれているかどうかを、
エンジン回転数センサ49によってエンジン回転数NE
を、スロットル開度センサ50によってスロットル開度
θを、車速センサ51によって車速vを検出することが
できる。次に、前記油圧回路について説明する。
【0043】図4は本発明の実施例における自動変速機
の油圧回路を示す第1の図、図5は本発明の実施例にお
ける自動変速機の油圧回路を示す第2の図である。図に
おいて、プライマリバルブ59は油圧源54からの油圧
を調整し、ライン圧として油路L−21に出力する。そ
して、マニュアルバルブ55はポート1、2、3、D、
PL 、Rを有し、前記プライマリバルブ59から油路L
−21及び油路L−4を介してポートPL に供給された
ライン圧が、図示しないシフトレバーを操作することに
よって各ポート1、2、3、D、Rにそれぞれ1レンジ
圧、2レンジ圧、3レンジ圧、前進レンジ圧であるDレ
ンジ圧、Rレンジ圧として発生させられる。
の油圧回路を示す第1の図、図5は本発明の実施例にお
ける自動変速機の油圧回路を示す第2の図である。図に
おいて、プライマリバルブ59は油圧源54からの油圧
を調整し、ライン圧として油路L−21に出力する。そ
して、マニュアルバルブ55はポート1、2、3、D、
PL 、Rを有し、前記プライマリバルブ59から油路L
−21及び油路L−4を介してポートPL に供給された
ライン圧が、図示しないシフトレバーを操作することに
よって各ポート1、2、3、D、Rにそれぞれ1レンジ
圧、2レンジ圧、3レンジ圧、前進レンジ圧であるDレ
ンジ圧、Rレンジ圧として発生させられる。
【0044】前記シフトレバーを前進ドライブ位置に置
くと、前記ポートDに発生させられたDレンジ圧の油
は、油路L−1を介して第2ソレノイドバルブS2に、
油路L−2を介して1−2シフトバルブ57に、油路L
−3を介してB−1シーケンスバルブ56に供給され
る。また、前記プライマリバルブ59からのライン圧
は、油路L−21を介して第3ソレノイドバルブS3に
供給される。
くと、前記ポートDに発生させられたDレンジ圧の油
は、油路L−1を介して第2ソレノイドバルブS2に、
油路L−2を介して1−2シフトバルブ57に、油路L
−3を介してB−1シーケンスバルブ56に供給され
る。また、前記プライマリバルブ59からのライン圧
は、油路L−21を介して第3ソレノイドバルブS3に
供給される。
【0045】そして、油路L−21からのライン圧は、
油路L−4を介してソレノイドモジュレータバルブ58
に、更に油路L−5を介して第1ソレノイドバルブS1
及び2−3シフトバルブ60に供給される。前記第1ソ
レノイドバルブS1、第2ソレノイドバルブS2及び第
3ソレノイドバルブS3は油圧制御装置40(図2)か
らの信号を受けてオン・オフさせられ、前記第1ソレノ
イドバルブS1は油路L−8を介して1−2シフトバル
ブ57及び3−4シフトバルブ62に信号油圧を供給
し、第2ソレノイドバルブS2は油路L−9を介して2
−3シフトバルブ60に信号油圧を供給し、第3ソレノ
イドバルブS3は油路L−10を介してニュートラルリ
レーバルブ64に信号油圧を供給する。
油路L−4を介してソレノイドモジュレータバルブ58
に、更に油路L−5を介して第1ソレノイドバルブS1
及び2−3シフトバルブ60に供給される。前記第1ソ
レノイドバルブS1、第2ソレノイドバルブS2及び第
3ソレノイドバルブS3は油圧制御装置40(図2)か
らの信号を受けてオン・オフさせられ、前記第1ソレノ
イドバルブS1は油路L−8を介して1−2シフトバル
ブ57及び3−4シフトバルブ62に信号油圧を供給
し、第2ソレノイドバルブS2は油路L−9を介して2
−3シフトバルブ60に信号油圧を供給し、第3ソレノ
イドバルブS3は油路L−10を介してニュートラルリ
レーバルブ64に信号油圧を供給する。
【0046】前記1−2シフトバルブ57は1速時に上
半位置(スプールの上側位置)を、2速、3速及び4速
時に下半位置(スプールの下側位置)を採り、2−3シ
フトバルブ60は1速及び2速時に下半位置を、3速及
び4速時に上半位置を採り、3−4シフトバルブ62は
1速及び4速時に上半位置を、2速及び3速時に下半位
置を採り、ニュートラルリレーバルブ64は疑似ニュー
トラル状態時に上半位置を、1速〜4速時に下半位置を
採る。
半位置(スプールの上側位置)を、2速、3速及び4速
時に下半位置(スプールの下側位置)を採り、2−3シ
フトバルブ60は1速及び2速時に下半位置を、3速及
び4速時に上半位置を採り、3−4シフトバルブ62は
1速及び4速時に上半位置を、2速及び3速時に下半位
置を採り、ニュートラルリレーバルブ64は疑似ニュー
トラル状態時に上半位置を、1速〜4速時に下半位置を
採る。
【0047】前記ソレノイドモジュレータバルブ58は
油路L−12を介してリニアソレノイドバルブ66に接
続され、該リニアソレノイドバルブ66は油路L−13
を介してC−1コントロールバルブ67に接続される。
また、リニアソレノイドバルブ66は、更に油路L−2
2を介してプライマリバルブ59に接続される。そし
て、前記リニアソレノイドバルブ66は油圧制御装置4
0からの信号を受けて制御され、C−1コントロールバ
ルブ67に制御油圧としてスロットル圧を供給する。ま
た、前記C−1コントロールバルブ67には、油路L−
3、L−14を介してDレンジ圧が供給され、C−1コ
ントロールバルブ67は、供給されたDレンジ圧を前記
リニアソレノイドバルブ66からのスロットル圧に対応
した油圧サーボC−1の油圧(以下「C−1油圧」とい
う。)PC1に調圧し、油路L−15に供給する。
油路L−12を介してリニアソレノイドバルブ66に接
続され、該リニアソレノイドバルブ66は油路L−13
を介してC−1コントロールバルブ67に接続される。
また、リニアソレノイドバルブ66は、更に油路L−2
2を介してプライマリバルブ59に接続される。そし
て、前記リニアソレノイドバルブ66は油圧制御装置4
0からの信号を受けて制御され、C−1コントロールバ
ルブ67に制御油圧としてスロットル圧を供給する。ま
た、前記C−1コントロールバルブ67には、油路L−
3、L−14を介してDレンジ圧が供給され、C−1コ
ントロールバルブ67は、供給されたDレンジ圧を前記
リニアソレノイドバルブ66からのスロットル圧に対応
した油圧サーボC−1の油圧(以下「C−1油圧」とい
う。)PC1に調圧し、油路L−15に供給する。
【0048】前記ニュートラルリレーバルブ64は疑似
ニュートラル状態において上半位置を採る。したがっ
て、疑似ニュートラル状態において、油路L−15に発
生させられたC−1油圧PC1は油路L−16、ニュート
ラルリレーバルブ64及び油路L−17を介して油圧サ
ーボC−1に供給される。また、C−1油圧PC1の油は
油路L−23、L−24を介して油圧供給手段92(図
1)としてのB−1モジュレートバルブ70に供給され
るようになっている。
ニュートラル状態において上半位置を採る。したがっ
て、疑似ニュートラル状態において、油路L−15に発
生させられたC−1油圧PC1は油路L−16、ニュート
ラルリレーバルブ64及び油路L−17を介して油圧サ
ーボC−1に供給される。また、C−1油圧PC1の油は
油路L−23、L−24を介して油圧供給手段92(図
1)としてのB−1モジュレートバルブ70に供給され
るようになっている。
【0049】そして、ニュートラルリレーバルブ64は
1速〜4速時において通常下半位置を採る。したがっ
て、1速〜4速時においてDレンジ圧の油は、油路L−
3、ニュートラルリレーバルブ64及び油路L−17を
介して油圧サーボC−1に供給される。そして、疑似ニ
ュートラル状態において、ニュートラルリレーバルブ6
4は上半位置に切り換えられ、油路L−16と油路L−
17とを連結する。
1速〜4速時において通常下半位置を採る。したがっ
て、1速〜4速時においてDレンジ圧の油は、油路L−
3、ニュートラルリレーバルブ64及び油路L−17を
介して油圧サーボC−1に供給される。そして、疑似ニ
ュートラル状態において、ニュートラルリレーバルブ6
4は上半位置に切り換えられ、油路L−16と油路L−
17とを連結する。
【0050】なお、68は油路L−17に配設され、C
−1油圧PC1の脈動を吸収するダンパバルブ、B−1は
第1ブレーキB1の油圧サーボ、B−2は第2ブレーキ
B2の油圧サーボ、B−4は第4ブレーキB4の油圧サ
ーボである。次に、疑似ニュートラル状態を形成する際
の動作について説明する。まず、車両が停止状態になっ
たかどうかを判断し、停止状態になった場合、前記第1
クラッチC1を徐々に解放し、この間、エンジン回転数
NE 及びクラッチ入力側回転数NC1を検出して両者が安
定するのを待機する。
−1油圧PC1の脈動を吸収するダンパバルブ、B−1は
第1ブレーキB1の油圧サーボ、B−2は第2ブレーキ
B2の油圧サーボ、B−4は第4ブレーキB4の油圧サ
ーボである。次に、疑似ニュートラル状態を形成する際
の動作について説明する。まず、車両が停止状態になっ
たかどうかを判断し、停止状態になった場合、前記第1
クラッチC1を徐々に解放し、この間、エンジン回転数
NE 及びクラッチ入力側回転数NC1を検出して両者が安
定するのを待機する。
【0051】前記エンジン回転数NE 及びクラッチ入力
側回転数NC1が安定すると、第1クラッチC1が解放さ
れていることが分かるので、リニアソレノイドバルブ6
6から供給される前記スロットル圧を制御し、わずかず
つC−1油圧PC1を高くして第1クラッチC1を徐々に
係合させる。そして、前記エンジン回転数NE とクラッ
チ入力側回転数NC1との差回転ΔNの変化量によって第
1クラッチC1の係合状態を検出し、差回転ΔNに変化
がないとき、すなわち、第1クラッチC1が解放されて
いる場合には、前記C−1油圧PC1を高くして第1クラ
ッチC1の係合を生じさせるようにする。また、差回転
ΔNに変化がある場合、すなわち、第1クラッチC1の
滑り係合が開始されている場合には、前記C−1油圧P
C1を低くして第1クラッチC1を解放させるようにす
る。
側回転数NC1が安定すると、第1クラッチC1が解放さ
れていることが分かるので、リニアソレノイドバルブ6
6から供給される前記スロットル圧を制御し、わずかず
つC−1油圧PC1を高くして第1クラッチC1を徐々に
係合させる。そして、前記エンジン回転数NE とクラッ
チ入力側回転数NC1との差回転ΔNの変化量によって第
1クラッチC1の係合状態を検出し、差回転ΔNに変化
がないとき、すなわち、第1クラッチC1が解放されて
いる場合には、前記C−1油圧PC1を高くして第1クラ
ッチC1の係合を生じさせるようにする。また、差回転
ΔNに変化がある場合、すなわち、第1クラッチC1の
滑り係合が開始されている場合には、前記C−1油圧P
C1を低くして第1クラッチC1を解放させるようにす
る。
【0052】このような動作を繰り返すことによって、
第1クラッチC1の油圧サーボC−1は、クラッチピス
トンのロスストロークがほとんどない状態で、かつ、滑
り係合が開始される直前の状態にすることができる。し
たがって、疑似ニュートラル状態において図示しないア
クセルペダルが踏み込まれ、第1クラッチC1を再び係
合させる際に、クラッチピストンのロスストロークによ
る係合遅れが発生したり、エンジン10(図2)の空吹
きが発生したり、係合ショックが発生したりするのを防
止することができる。
第1クラッチC1の油圧サーボC−1は、クラッチピス
トンのロスストロークがほとんどない状態で、かつ、滑
り係合が開始される直前の状態にすることができる。し
たがって、疑似ニュートラル状態において図示しないア
クセルペダルが踏み込まれ、第1クラッチC1を再び係
合させる際に、クラッチピストンのロスストロークによ
る係合遅れが発生したり、エンジン10(図2)の空吹
きが発生したり、係合ショックが発生したりするのを防
止することができる。
【0053】また、疑似ニュートラル状態においては滑
り係合状態が形成されないので、車両にアイドル振動を
発生させたり、燃費を低減するという効果を低下させた
りすることがなくなる。さらに、第1クラッチC1の図
示しない摩擦材を発熱させたり、該摩擦材の耐久性を低
下させたりすることがない。そして、通常、油圧サーボ
C−1に供給される油圧を変化させる場合には、油圧制
御装置40がリニアソレノイドバルブ66に指令したス
ロットル圧と実際の油圧との間にタイムラグが生じる
が、本実施例においては、前記自動変速機制御装置41
は所定時間が経過するたびに差回転ΔNの変化量を判断
するので、前記タイムラグの間に、誤ってスロットル圧
を更に変化させることがなくなる。
り係合状態が形成されないので、車両にアイドル振動を
発生させたり、燃費を低減するという効果を低下させた
りすることがなくなる。さらに、第1クラッチC1の図
示しない摩擦材を発熱させたり、該摩擦材の耐久性を低
下させたりすることがない。そして、通常、油圧サーボ
C−1に供給される油圧を変化させる場合には、油圧制
御装置40がリニアソレノイドバルブ66に指令したス
ロットル圧と実際の油圧との間にタイムラグが生じる
が、本実施例においては、前記自動変速機制御装置41
は所定時間が経過するたびに差回転ΔNの変化量を判断
するので、前記タイムラグの間に、誤ってスロットル圧
を更に変化させることがなくなる。
【0054】また、エンジン10のアイドリング回転数
が変化した場合、トルクコンバータ12の入力側回転数
も変化するが、それに応じてトルクコンバータ12の出
力側回転数も変化する。したがって、前記差回転ΔNの
変化量を検出する場合は、アイドリング回転数の変化に
伴って第1クラッチC1の係合状態を誤って検出するこ
とがなくなる。
が変化した場合、トルクコンバータ12の入力側回転数
も変化するが、それに応じてトルクコンバータ12の出
力側回転数も変化する。したがって、前記差回転ΔNの
変化量を検出する場合は、アイドリング回転数の変化に
伴って第1クラッチC1の係合状態を誤って検出するこ
とがなくなる。
【0055】図6は本発明の実施例における自動変速機
制御装置の動作を示すメインフローチャート、図21は
本発明の実施例における自動変速機制御装置のタイムチ
ャートである。なお、図21は後述する各サブルーチン
の説明において援用される。 ステップS1 クラッチ入力側回転数NC1の変化量に基
づいて車速ゼロ推定処理を行う。 ステップS2 図示しないアクセルペダルが解放され、
図示しないブレーキペダルが踏み込まれて車両が停止状
態になると、疑似ニュートラル状態の開始条件が成立す
るのを待機する。開始条件が成立するとステップS3に
進む。
制御装置の動作を示すメインフローチャート、図21は
本発明の実施例における自動変速機制御装置のタイムチ
ャートである。なお、図21は後述する各サブルーチン
の説明において援用される。 ステップS1 クラッチ入力側回転数NC1の変化量に基
づいて車速ゼロ推定処理を行う。 ステップS2 図示しないアクセルペダルが解放され、
図示しないブレーキペダルが踏み込まれて車両が停止状
態になると、疑似ニュートラル状態の開始条件が成立す
るのを待機する。開始条件が成立するとステップS3に
進む。
【0056】この場合、車速のゼロ推定が終了したこ
と、スロットル開度θが所定値以下であること、油温セ
ンサ46(図2)によって検出された油の温度が所定値
以上であること、ブレーキスイッチ48がオンであるこ
との各条件のすべてが満たされると、開始条件が成立し
たと判断される。 ステップS3 疑似ニュートラル制御・ヒルホールド制
御の実行判断を行う。 ステップS4 第1クラッチ解放制御処理を行う。この
場合、C−1油圧PC1を、入力トルクに対応するエンジ
ン回転数NE によって設定されるスロットル圧にする。
その後、C−1油圧PC1を設定圧ずつ低くする。 ステップS5 ニュートラル状態制御処理を行う。この
場合、エンジン回転数N E 及びクラッチ入力側回転数N
C1が安定するのを待機し、安定した後、エンジン回転数
NE 及びクラッチ入力側回転数NC1に基づいて、設定圧
ずつ高くしたり設定圧ずつ低くしたりしてC−1油圧P
C1を保持する。 ステップS6 第1クラッチ係合制御処理を行う。この
場合、C−1油圧PC1をスロットル開度θ、エンジン回
転数NE 等に基づいて設定された設定圧ずつ高くし、油
圧サーボC−1(図5)のピストンストロークを終了さ
せる。該油圧サーボC−1のピストンストロークが終了
した後、C−1油圧PC1を設定圧ずつ高くし、係合ショ
ックが発生するのを防止する。
と、スロットル開度θが所定値以下であること、油温セ
ンサ46(図2)によって検出された油の温度が所定値
以上であること、ブレーキスイッチ48がオンであるこ
との各条件のすべてが満たされると、開始条件が成立し
たと判断される。 ステップS3 疑似ニュートラル制御・ヒルホールド制
御の実行判断を行う。 ステップS4 第1クラッチ解放制御処理を行う。この
場合、C−1油圧PC1を、入力トルクに対応するエンジ
ン回転数NE によって設定されるスロットル圧にする。
その後、C−1油圧PC1を設定圧ずつ低くする。 ステップS5 ニュートラル状態制御処理を行う。この
場合、エンジン回転数N E 及びクラッチ入力側回転数N
C1が安定するのを待機し、安定した後、エンジン回転数
NE 及びクラッチ入力側回転数NC1に基づいて、設定圧
ずつ高くしたり設定圧ずつ低くしたりしてC−1油圧P
C1を保持する。 ステップS6 第1クラッチ係合制御処理を行う。この
場合、C−1油圧PC1をスロットル開度θ、エンジン回
転数NE 等に基づいて設定された設定圧ずつ高くし、油
圧サーボC−1(図5)のピストンストロークを終了さ
せる。該油圧サーボC−1のピストンストロークが終了
した後、C−1油圧PC1を設定圧ずつ高くし、係合ショ
ックが発生するのを防止する。
【0057】次に、図6のステップS1における車速ゼ
ロ推定処理のサブルーチンについて説明する。図7は本
発明の実施例における車速ゼロ推定処理のフローチャー
トである。 ステップS1−1 現在のクラッチ入力側回転数N
C1(i) から時間Δtだけ前のクラッチ入力側回転数N
C1(i-1) を減算することによって回転数差ΔNC1(i) を
計算する。この場合、前記時間Δtは前記自動変速機制
御装置41(図2)内のクロックによって設定され、時
間Δtごとにクラッチ入力側回転数NC1が検出されるよ
うになっている。 ステップS1−2 回転数差ΔNC1(i) を時間Δtで除
算することによって車両の減速度Aを計算する。 ステップS1−3 現在のクラッチ入力側回転数N
C1(i) を減速度Aで除算することによって車両が停止状
態になるまでの時間T1 を計算する。 ステップS1−4 現在のクラッチ入力側回転数N
C1(i) が計測することができないぐらい低くなるのを待
機する。低くなった場合はステップS1−5に進み、低
くならない場合はステップS1−1に戻る。 ステップS1−5 図示しないタイマによって計時し、
時間T1 が経過するのを待機し、時間T1 が経過した場
合は、車速がゼロになったと推定する。
ロ推定処理のサブルーチンについて説明する。図7は本
発明の実施例における車速ゼロ推定処理のフローチャー
トである。 ステップS1−1 現在のクラッチ入力側回転数N
C1(i) から時間Δtだけ前のクラッチ入力側回転数N
C1(i-1) を減算することによって回転数差ΔNC1(i) を
計算する。この場合、前記時間Δtは前記自動変速機制
御装置41(図2)内のクロックによって設定され、時
間Δtごとにクラッチ入力側回転数NC1が検出されるよ
うになっている。 ステップS1−2 回転数差ΔNC1(i) を時間Δtで除
算することによって車両の減速度Aを計算する。 ステップS1−3 現在のクラッチ入力側回転数N
C1(i) を減速度Aで除算することによって車両が停止状
態になるまでの時間T1 を計算する。 ステップS1−4 現在のクラッチ入力側回転数N
C1(i) が計測することができないぐらい低くなるのを待
機する。低くなった場合はステップS1−5に進み、低
くならない場合はステップS1−1に戻る。 ステップS1−5 図示しないタイマによって計時し、
時間T1 が経過するのを待機し、時間T1 が経過した場
合は、車速がゼロになったと推定する。
【0058】次に、図6のステップS4における疑似ニ
ュートラル制御・ヒルホールド制御の実行判断処理のサ
ブルーチンについて、図8から10までに基づいて説明
する。図8は本発明の実施例における疑似ニュートラル
制御・ヒルホールド制御の実行判断処理のフローチャー
ト、図9は本発明の実施例におけるストロークとブレー
キ力との関係図、図10は本発明の実施例における疑似
ニュートラル制御・ヒルホールド制御の実行判断処理の
判断基準を示す図である。なお、図9において、横軸に
ストロークδを、縦軸にブレーキ力Fを採ってある。
ュートラル制御・ヒルホールド制御の実行判断処理のサ
ブルーチンについて、図8から10までに基づいて説明
する。図8は本発明の実施例における疑似ニュートラル
制御・ヒルホールド制御の実行判断処理のフローチャー
ト、図9は本発明の実施例におけるストロークとブレー
キ力との関係図、図10は本発明の実施例における疑似
ニュートラル制御・ヒルホールド制御の実行判断処理の
判断基準を示す図である。なお、図9において、横軸に
ストロークδを、縦軸にブレーキ力Fを採ってある。
【0059】フットブレーキのストロークδとブレーキ
力Fとは図10に示すような相関関係がある。したがっ
て、フットブレーキのストロークδを検出することによ
って、車両の勾配抵抗に対応するブレーキ力を検出する
ことができる。なお、図10において、F2 はブレーキ
力F.設定値、F1 は設定値F2 より小さい第1の設定
値、F3 は設定値F2 より大きい第2の設定値、δ1 、
δ2 、δ3 は第1の設定値F1 、設定値F2 、第2の設
定値F3 に対応するストロークδの値である。
力Fとは図10に示すような相関関係がある。したがっ
て、フットブレーキのストロークδを検出することによ
って、車両の勾配抵抗に対応するブレーキ力を検出する
ことができる。なお、図10において、F2 はブレーキ
力F.設定値、F1 は設定値F2 より小さい第1の設定
値、F3 は設定値F2 より大きい第2の設定値、δ1 、
δ2 、δ3 は第1の設定値F1 、設定値F2 、第2の設
定値F3 に対応するストロークδの値である。
【0060】そして、前記ブレーキ力評価手段90(図
1)は、ストロークδが 0<δ<δ1 の領域にある場合、ブレーキ力Fは第1の設定値F1 よ
り小さく 0<F<F1 であると評価する。この場合、疑似ニュートラル制御も
ヒルホールド制御も行わない。
1)は、ストロークδが 0<δ<δ1 の領域にある場合、ブレーキ力Fは第1の設定値F1 よ
り小さく 0<F<F1 であると評価する。この場合、疑似ニュートラル制御も
ヒルホールド制御も行わない。
【0061】例えば、渋滞時において、図示しないフッ
トブレーキを軽く踏みながら、クリープ現象におけるク
リープ力によって車両を前進させる場合、又は登坂路に
おいてほとんどフットブレーキを踏まず、クリープ力に
よって車両が後退するのを阻止する場合には、クリープ
力を発生させる必要がある。したがって、前進走行レン
ジの状態を維持する。
トブレーキを軽く踏みながら、クリープ現象におけるク
リープ力によって車両を前進させる場合、又は登坂路に
おいてほとんどフットブレーキを踏まず、クリープ力に
よって車両が後退するのを阻止する場合には、クリープ
力を発生させる必要がある。したがって、前進走行レン
ジの状態を維持する。
【0062】また、前記ブレーキ力評価手段90は、ス
トロークδが δ1 ≦δ<δ2 の領域にある場合、ブレーキ力Fは第1の設定値F1 以
上であり、設定値F2 より小さく、 F1 ≦F<F2 であって、第1の領域としての疑似ニュートラル制御領
域にあると評価する。例えば、路面の勾配が緩やかであ
る場合、車両の重量がそれほど多くない場合等において
は、ヒルホールド制御が行われなくても車両の後退は少
ない。したがって、ヒルホールド制御を行うことなく、
疑似ニュートラル制御だけを行う。
トロークδが δ1 ≦δ<δ2 の領域にある場合、ブレーキ力Fは第1の設定値F1 以
上であり、設定値F2 より小さく、 F1 ≦F<F2 であって、第1の領域としての疑似ニュートラル制御領
域にあると評価する。例えば、路面の勾配が緩やかであ
る場合、車両の重量がそれほど多くない場合等において
は、ヒルホールド制御が行われなくても車両の後退は少
ない。したがって、ヒルホールド制御を行うことなく、
疑似ニュートラル制御だけを行う。
【0063】そして、前記ブレーキ力評価手段90は、
ストロークδが δ2 ≦δ<δ3 の領域にある場合、ブレーキ力Fは設定値F2 以上であ
り、第2の設定値F3 より小さく、 F2 ≦F<F3 であって、第2の領域としてのヒルホールド制御領域に
あると評価する。例えば、路面の勾配が比較的急であ
り、車両を確実に停車させておく必要がある場合、路面
の勾配は緩やかであるが、車両の重量が多い場合等にお
いては、疑似ニュートラル制御を行うとともに、ヒルホ
ールド制御を行う。
ストロークδが δ2 ≦δ<δ3 の領域にある場合、ブレーキ力Fは設定値F2 以上であ
り、第2の設定値F3 より小さく、 F2 ≦F<F3 であって、第2の領域としてのヒルホールド制御領域に
あると評価する。例えば、路面の勾配が比較的急であ
り、車両を確実に停車させておく必要がある場合、路面
の勾配は緩やかであるが、車両の重量が多い場合等にお
いては、疑似ニュートラル制御を行うとともに、ヒルホ
ールド制御を行う。
【0064】さらに、前記ブレーキ力評価手段90は、
ストロークδが δ3 ≦δ の領域にある場合、ブレーキ力Fは第2の設定値F3 よ
り大きく、 F3 ≦F であると評価する。
ストロークδが δ3 ≦δ の領域にある場合、ブレーキ力Fは第2の設定値F3 よ
り大きく、 F3 ≦F であると評価する。
【0065】例えば、路面の勾配が極めて急である場
合、車両の重量が極めて多い場合等においては、ヒルホ
ールド制御を行おうとすると、車両の勾配抵抗を大きく
する必要があり、第1ブレーキB1の容量を勾配抵抗に
対応させて大きくする必要がある。したがって、変速装
置16が大型化するとともに、第1ブレーキB1を解放
するときに大きなショックが生じてしまう。
合、車両の重量が極めて多い場合等においては、ヒルホ
ールド制御を行おうとすると、車両の勾配抵抗を大きく
する必要があり、第1ブレーキB1の容量を勾配抵抗に
対応させて大きくする必要がある。したがって、変速装
置16が大型化するとともに、第1ブレーキB1を解放
するときに大きなショックが生じてしまう。
【0066】また、路面の勾配が極めて急である場合、
車両の重量が極めて多い場合等においては疑似ニュート
ラル制御を行おうとすると、運転者はフットブレーキを
操作した状態でアクセルペダルを踏み込むことになるの
で、第1クラッチC1に余分な熱負荷が発生する。すな
わち、通常の発進時においては、運転者はブレーキペダ
ルを解放した後に、アクセルペダルを踏み込む。したが
って、ブレーキペダルの解放によって第1クラッチC1
の係合を開始し、第1クラッチC1がほぼ係合された後
にアクセルペダルが踏み込まれるので、第1クラッチC
1に余分な熱負荷が発生することはない。
車両の重量が極めて多い場合等においては疑似ニュート
ラル制御を行おうとすると、運転者はフットブレーキを
操作した状態でアクセルペダルを踏み込むことになるの
で、第1クラッチC1に余分な熱負荷が発生する。すな
わち、通常の発進時においては、運転者はブレーキペダ
ルを解放した後に、アクセルペダルを踏み込む。したが
って、ブレーキペダルの解放によって第1クラッチC1
の係合を開始し、第1クラッチC1がほぼ係合された後
にアクセルペダルが踏み込まれるので、第1クラッチC
1に余分な熱負荷が発生することはない。
【0067】ところが、路面の勾配が極めて急である場
合、車両の重量が極めて多い場合等においては運転者は
車両が後退するのを防止しようとして、ブレーキペダル
を踏み込んだままアクセルペダルを踏み込む場合が多
く、このような状況において疑似ニュートラル制御を行
おうとすると、アクセルペダルを踏み込むことによって
第1クラッチC1の係合が開始される。この場合、第1
クラッチC1の係合が十分に行われていない状態ではエ
ンジン10の回転が高くなり、その後第1クラッチC1
が完全に係合しようとする。したがって、第1クラッチ
C1に余分な熱負荷が発生してしまう。
合、車両の重量が極めて多い場合等においては運転者は
車両が後退するのを防止しようとして、ブレーキペダル
を踏み込んだままアクセルペダルを踏み込む場合が多
く、このような状況において疑似ニュートラル制御を行
おうとすると、アクセルペダルを踏み込むことによって
第1クラッチC1の係合が開始される。この場合、第1
クラッチC1の係合が十分に行われていない状態ではエ
ンジン10の回転が高くなり、その後第1クラッチC1
が完全に係合しようとする。したがって、第1クラッチ
C1に余分な熱負荷が発生してしまう。
【0068】また、路面の勾配が極めて急である場合、
車両の重量が極めて大きい場合等においては、勾配に対
する抵抗力をクリープ力に持たせる方が好ましい。そこ
で、路面の勾配が極めて急である場合、車両の重量が極
めて多い場合等においては、疑似ニュートラル制御もヒ
ルホールド制御も行わず、Dレンジの状態を維持する。
車両の重量が極めて大きい場合等においては、勾配に対
する抵抗力をクリープ力に持たせる方が好ましい。そこ
で、路面の勾配が極めて急である場合、車両の重量が極
めて多い場合等においては、疑似ニュートラル制御もヒ
ルホールド制御も行わず、Dレンジの状態を維持する。
【0069】このように、必要なときだけヒルホールド
制御を行うようになっているので、第1ブレーキB1を
不要に係合することがなく、第1ブレーキBの耐久性を
向上させることができる。また、実際の坂路における車
両が後退しようとする状態に対応させてヒルホールド制
御を行うことができる。 ステップS3−1 ブレーキ力Fが第1の設定値F1 よ
り小さいかどうかを判断する。ブレーキ力Fが第1の設
定値F1 より小さい場合は疑似ニュートラル制御・ヒル
ホールド制御の実行判断処理を終了し、ブレーキ力Fが
第1の設定値F1以上である場合はステップS3−2に
進む。 ステップS3−2 ブレーキ力Fが設定値F2 より小さ
いかどうかを判断する。ブレーキ力Fが設定値F2 より
小さい場合はステップS3−3に、ブレーキ力Fが設定
値F2 以上である場合はステップS3−4に進む。 ステップS3−3 疑似ニュートラル制御の実行フラグ
FLAG1をオンにする。 ステップS3−4 ブレーキ力Fが第2の設定値F3 よ
り小さいかどうかを判断する。ブレーキ力Fが第2の設
定値F3 より小さい場合はステップS3−5に進み、ブ
レーキ力Fが第2の設定値F3 以上である場合は疑似ニ
ュートラル制御・ヒルホールド制御の実行判断処理を終
了する。 ステップS3−5 疑似ニュートラル制御の実行フラグ
FLAG1をオンにする。 ステップS3−6 ヒルホールド制御の実行フラグFL
AG2をオンにする。
制御を行うようになっているので、第1ブレーキB1を
不要に係合することがなく、第1ブレーキBの耐久性を
向上させることができる。また、実際の坂路における車
両が後退しようとする状態に対応させてヒルホールド制
御を行うことができる。 ステップS3−1 ブレーキ力Fが第1の設定値F1 よ
り小さいかどうかを判断する。ブレーキ力Fが第1の設
定値F1 より小さい場合は疑似ニュートラル制御・ヒル
ホールド制御の実行判断処理を終了し、ブレーキ力Fが
第1の設定値F1以上である場合はステップS3−2に
進む。 ステップS3−2 ブレーキ力Fが設定値F2 より小さ
いかどうかを判断する。ブレーキ力Fが設定値F2 より
小さい場合はステップS3−3に、ブレーキ力Fが設定
値F2 以上である場合はステップS3−4に進む。 ステップS3−3 疑似ニュートラル制御の実行フラグ
FLAG1をオンにする。 ステップS3−4 ブレーキ力Fが第2の設定値F3 よ
り小さいかどうかを判断する。ブレーキ力Fが第2の設
定値F3 より小さい場合はステップS3−5に進み、ブ
レーキ力Fが第2の設定値F3 以上である場合は疑似ニ
ュートラル制御・ヒルホールド制御の実行判断処理を終
了する。 ステップS3−5 疑似ニュートラル制御の実行フラグ
FLAG1をオンにする。 ステップS3−6 ヒルホールド制御の実行フラグFL
AG2をオンにする。
【0070】次に、図6のステップS4における第1ク
ラッチ解放制御処理のサブルーチンについて、図11か
ら14までに基づいて説明する。図11は本発明の実施
例における第1クラッチ解放制御処理の第1のフローチ
ャート、図12は本発明の実施例における第1クラッチ
解放制御処理の第2のフローチャート、図13本発明の
実施例における2速の変速時のタイムチャート、図14
は本発明の実施例におけるエンジン回転数とスロットル
圧との関係図である。なお、図14において、横軸にエ
ンジン回転数NE を、縦軸にスロットル圧PTHを採って
ある。 ステップS4−1 ヒルホールド制御の実行フラグFL
AG2がオンであるかどうかを判断する。オンである場
合はステップS4−2に、オフである場合はステップS
4−5に進む。 ステップS4−2 2速の変速出力を発生させ、第1ブ
レーキB1(図2)を係合させてヒルホールド制御を行
う。 ステップS4−3 図示しないタイマによって時間T2
の計時を開始する。 ステップS4−4 時間T2 が経過するのを待機するこ
とによって、第1ブレーキB1が係合されるのを待機す
る。時間T2 の値は、図13に示すように油圧サーボC
−1(図5)の油圧が低下させられるまでのタイムラグ
と油圧サーボB−1を係合させるまでのタイムラグを考
慮して設定される。これによって、第1ブレーキB1が
係合させられた後に第1クラッチC1が解放されるの
で、変速に伴ってショックが発生するのを防止すること
ができ、滑らかにニュートラル制御状態に入ることがで
きる。 ステップS4−5 疑似ニュートラル制御の実行フラグ
FLAG1がオンであるかどうかを判断する。オンであ
る場合はステップS4−6に進み、オフである場合は第
1クラッチ解放制御処理を終了する。 ステップS4−6 第3ソレノイドバルブS3に供給さ
れる信号S3 をオンにし、ニュートラルリレーバルブ6
4を上半位置に切り換え、C−1油圧PC1を制御可能な
状態にする。 ステップS4−7 入力トルクに対応するエンジン回転
数NE を検出し、参照エンジン回転数NEmにエンジン回
転数NE をセットする。 ステップS4−8 図14の関係図に基づいて、エンジ
ン回転数NE に応じて第1クラッチC1が滑り係合を開
始する直前の値にまでスロットル圧PTHを低下させ、C
−1油圧PC1を低下させる。 ステップS4−9 再び入力トルクに対応するエンジン
回転数NE を検出する。 ステップS4−10 エンジン回転数NE が参照エンジ
ン回転数NEmと比較して変化しているかどうかを判断す
る。変化していない場合はステップS4−11に、変化
している場合はステップS4−12に進む。 ステップS4−11 スロットル圧PTHすなわちC−1
油圧PC1を、エンジン回転数NE に対応した時間Δtご
とに設定圧ΔPずつ低く(スイープダウン)する。 ステップS4−13 参照エンジン回転数NEmに対応さ
せて時間Δt及び設定圧ΔPを変更する。この時点にお
けるエンジン回転数NE に対応するスロットル圧PTHが
図14の関係図から求められ、該スロットル圧PTHがそ
の時点におけるC−1油圧PC1より低い場合は、前記ス
ロットル圧PTHの設定を変更する。そして、この時点に
おける参照エンジン回転数NEmにエンジン回転数NE を
セットする。 ステップS4−11 第1クラッチC1が滑り始めた
後、速度比e e=NC1/NE が定数e1 より大きくなるまで第1クラッチC1が解放
されるのを待機し、速度比eが定数e1 より大きくなる
と、ステップS4−11の減圧を停止する。前記定数e
1 は、第1クラッチC1を解放した時のエンジン回転数
NE の変化の遅れを考慮して、例えば0.75とする。
なお、速度比eの代わりにクラッチ入力側回転数NC1を
使用してもよい。
ラッチ解放制御処理のサブルーチンについて、図11か
ら14までに基づいて説明する。図11は本発明の実施
例における第1クラッチ解放制御処理の第1のフローチ
ャート、図12は本発明の実施例における第1クラッチ
解放制御処理の第2のフローチャート、図13本発明の
実施例における2速の変速時のタイムチャート、図14
は本発明の実施例におけるエンジン回転数とスロットル
圧との関係図である。なお、図14において、横軸にエ
ンジン回転数NE を、縦軸にスロットル圧PTHを採って
ある。 ステップS4−1 ヒルホールド制御の実行フラグFL
AG2がオンであるかどうかを判断する。オンである場
合はステップS4−2に、オフである場合はステップS
4−5に進む。 ステップS4−2 2速の変速出力を発生させ、第1ブ
レーキB1(図2)を係合させてヒルホールド制御を行
う。 ステップS4−3 図示しないタイマによって時間T2
の計時を開始する。 ステップS4−4 時間T2 が経過するのを待機するこ
とによって、第1ブレーキB1が係合されるのを待機す
る。時間T2 の値は、図13に示すように油圧サーボC
−1(図5)の油圧が低下させられるまでのタイムラグ
と油圧サーボB−1を係合させるまでのタイムラグを考
慮して設定される。これによって、第1ブレーキB1が
係合させられた後に第1クラッチC1が解放されるの
で、変速に伴ってショックが発生するのを防止すること
ができ、滑らかにニュートラル制御状態に入ることがで
きる。 ステップS4−5 疑似ニュートラル制御の実行フラグ
FLAG1がオンであるかどうかを判断する。オンであ
る場合はステップS4−6に進み、オフである場合は第
1クラッチ解放制御処理を終了する。 ステップS4−6 第3ソレノイドバルブS3に供給さ
れる信号S3 をオンにし、ニュートラルリレーバルブ6
4を上半位置に切り換え、C−1油圧PC1を制御可能な
状態にする。 ステップS4−7 入力トルクに対応するエンジン回転
数NE を検出し、参照エンジン回転数NEmにエンジン回
転数NE をセットする。 ステップS4−8 図14の関係図に基づいて、エンジ
ン回転数NE に応じて第1クラッチC1が滑り係合を開
始する直前の値にまでスロットル圧PTHを低下させ、C
−1油圧PC1を低下させる。 ステップS4−9 再び入力トルクに対応するエンジン
回転数NE を検出する。 ステップS4−10 エンジン回転数NE が参照エンジ
ン回転数NEmと比較して変化しているかどうかを判断す
る。変化していない場合はステップS4−11に、変化
している場合はステップS4−12に進む。 ステップS4−11 スロットル圧PTHすなわちC−1
油圧PC1を、エンジン回転数NE に対応した時間Δtご
とに設定圧ΔPずつ低く(スイープダウン)する。 ステップS4−13 参照エンジン回転数NEmに対応さ
せて時間Δt及び設定圧ΔPを変更する。この時点にお
けるエンジン回転数NE に対応するスロットル圧PTHが
図14の関係図から求められ、該スロットル圧PTHがそ
の時点におけるC−1油圧PC1より低い場合は、前記ス
ロットル圧PTHの設定を変更する。そして、この時点に
おける参照エンジン回転数NEmにエンジン回転数NE を
セットする。 ステップS4−11 第1クラッチC1が滑り始めた
後、速度比e e=NC1/NE が定数e1 より大きくなるまで第1クラッチC1が解放
されるのを待機し、速度比eが定数e1 より大きくなる
と、ステップS4−11の減圧を停止する。前記定数e
1 は、第1クラッチC1を解放した時のエンジン回転数
NE の変化の遅れを考慮して、例えば0.75とする。
なお、速度比eの代わりにクラッチ入力側回転数NC1を
使用してもよい。
【0071】差回転ΔNが変化したかどうかを判断する
ことによって第1クラッチC1の係合状態を検出する
と、例えば、第1クラッチC1が完全に係合している状
態及び解放された状態のいずれにおいても差回転ΔNは
変化しない。したがって、第1クラッチC1が完全に係
合している状態と第1クラッチC1が解放された状態と
を区別するのが困難になってしまう。
ことによって第1クラッチC1の係合状態を検出する
と、例えば、第1クラッチC1が完全に係合している状
態及び解放された状態のいずれにおいても差回転ΔNは
変化しない。したがって、第1クラッチC1が完全に係
合している状態と第1クラッチC1が解放された状態と
を区別するのが困難になってしまう。
【0072】そこで、速度比eが定数e1 より大きくな
るのを待機することによって、確実に第1クラッチC1
を滑り係合が開始される直前の状態にすることができ
る。次に、図6のステップS5におけるニュートラル状
態制御処理のサブルーチンについて、図15から18ま
でに基づいて説明する。図15は本発明の実施例におけ
るニュートラル状態制御処理の第1のフローチャート、
図16は本発明の実施例におけるニュートラル状態制御
処理の第2のフローチャート、図17は本発明の実施例
における疑似ニュートラル状態の第1クラッチの状態を
示す図、図18は本発明の実施例におけるニュートラル
状態制御時のエンジン回転数、クラッチ入力側回転数、
C−1油圧のタイムチャートである。なお、図17にお
いて、横軸にピストンストロークを、縦軸に差回転ΔN
及び(ひきずり)トルクを採ってある。 ステップS5−1 疑似ニュートラル制御の実行フラグ
FLAG1がオンであるかどうかを判断する。オンであ
る場合はステップS5−2に進み、オフである場合はニ
ュートラル状態制御処理を終了する。 ステップS5−2 油圧制御フラグFG、図示しないカ
ウンタのカウント値C、参照差回転ΔNm の初期値を次
のようにセットする。
るのを待機することによって、確実に第1クラッチC1
を滑り係合が開始される直前の状態にすることができ
る。次に、図6のステップS5におけるニュートラル状
態制御処理のサブルーチンについて、図15から18ま
でに基づいて説明する。図15は本発明の実施例におけ
るニュートラル状態制御処理の第1のフローチャート、
図16は本発明の実施例におけるニュートラル状態制御
処理の第2のフローチャート、図17は本発明の実施例
における疑似ニュートラル状態の第1クラッチの状態を
示す図、図18は本発明の実施例におけるニュートラル
状態制御時のエンジン回転数、クラッチ入力側回転数、
C−1油圧のタイムチャートである。なお、図17にお
いて、横軸にピストンストロークを、縦軸に差回転ΔN
及び(ひきずり)トルクを採ってある。 ステップS5−1 疑似ニュートラル制御の実行フラグ
FLAG1がオンであるかどうかを判断する。オンであ
る場合はステップS5−2に進み、オフである場合はニ
ュートラル状態制御処理を終了する。 ステップS5−2 油圧制御フラグFG、図示しないカ
ウンタのカウント値C、参照差回転ΔNm の初期値を次
のようにセットする。
【0073】FG←オフ C←0 ΔNm ←その時点における値(NE −NC1) ステップS5−3、S5−4 C−1油圧PC1を第1ク
ラッチ解放制御処理における最終値に保持する。第1ク
ラッチC1が所定の状態まで解放されたことが確認され
た後、直ちに差回転ΔNが変化したかどうかの判断を開
始すると、第1クラッチ解放制御処理における減圧によ
る差回転ΔNの変化によって誤判断してしまう可能性が
ある。そこで、図示しないタイマによって計時し、前記
C−1油圧PC1の保持を時間T3 が経過するまで継続す
る。これにより、差回転ΔNが変化したかどうかの判断
を遅延させ、第1クラッチC1が解放された直後の不安
定な状態においてC−1油圧PC1が制御されるのを防止
することができる。 ステップS5−5 エンジン回転数NE とクラッチ入力
側回転数NC1との差回転ΔNを計算する。 ステップS5−6 あらかじめ設定されたサンプリング
タイムになったかどうか、例えば1.0〔sec〕又は
0.5〔sec〕が経過したかどうかを判断する。サン
プリングタイムになった場合はステップS5−7に、サ
ンプリングタイムになっていない場合はステップS5−
13に進む。 ステップS5−7 差回転ΔNと参照差回転ΔNm との
差の絶対値が設定値ΔN R 以下であるかどうか、すなわ
ち、差回転ΔNの変化量が設定値ΔNR 以下であるかど
うかを判断する。設定値ΔNR 以下である場合はステッ
プS5−8に、設定値ΔNR より大きい場合はステップ
S5−10に進む。該設定値ΔNR は、図17に示すよ
うに第1クラッチC1の作動状態と非作動状態とを判別
するためにあらかじめ設定される。
ラッチ解放制御処理における最終値に保持する。第1ク
ラッチC1が所定の状態まで解放されたことが確認され
た後、直ちに差回転ΔNが変化したかどうかの判断を開
始すると、第1クラッチ解放制御処理における減圧によ
る差回転ΔNの変化によって誤判断してしまう可能性が
ある。そこで、図示しないタイマによって計時し、前記
C−1油圧PC1の保持を時間T3 が経過するまで継続す
る。これにより、差回転ΔNが変化したかどうかの判断
を遅延させ、第1クラッチC1が解放された直後の不安
定な状態においてC−1油圧PC1が制御されるのを防止
することができる。 ステップS5−5 エンジン回転数NE とクラッチ入力
側回転数NC1との差回転ΔNを計算する。 ステップS5−6 あらかじめ設定されたサンプリング
タイムになったかどうか、例えば1.0〔sec〕又は
0.5〔sec〕が経過したかどうかを判断する。サン
プリングタイムになった場合はステップS5−7に、サ
ンプリングタイムになっていない場合はステップS5−
13に進む。 ステップS5−7 差回転ΔNと参照差回転ΔNm との
差の絶対値が設定値ΔN R 以下であるかどうか、すなわ
ち、差回転ΔNの変化量が設定値ΔNR 以下であるかど
うかを判断する。設定値ΔNR 以下である場合はステッ
プS5−8に、設定値ΔNR より大きい場合はステップ
S5−10に進む。該設定値ΔNR は、図17に示すよ
うに第1クラッチC1の作動状態と非作動状態とを判別
するためにあらかじめ設定される。
【0074】前記差回転ΔNを計算する場合に、図示し
ない入力側回転数センサ、出力側回転数センサの検出誤
差が発生したり、計算の誤差が発生したりすると、差回
転ΔNが変化したと誤って判断される可能性がある。そ
こで、第1クラッチC1が係合させられる直前の状態か
ら係合を開始すると急激に差回転ΔNが変化することに
着目し、差回転ΔNの変化量が設定値ΔNR より大きく
なった場合に差回転ΔNが変化したと判断することによ
って、差回転ΔNが変化したかどうかの誤判断を防止す
ることができる。
ない入力側回転数センサ、出力側回転数センサの検出誤
差が発生したり、計算の誤差が発生したりすると、差回
転ΔNが変化したと誤って判断される可能性がある。そ
こで、第1クラッチC1が係合させられる直前の状態か
ら係合を開始すると急激に差回転ΔNが変化することに
着目し、差回転ΔNの変化量が設定値ΔNR より大きく
なった場合に差回転ΔNが変化したと判断することによ
って、差回転ΔNが変化したかどうかの誤判断を防止す
ることができる。
【0075】また、前記設定値ΔNR を油温によって変
更すると、油の低温状態から高温状態までC−1油圧P
C1を良好に制御することができる。 ステップS5−8 カウンタのカウント値Cが設定値C
R より小さいかどうかを判断する。設定値CR より小さ
い場合はステップS5−9に、設定値CR 以上である場
合はステップS5−16に進む。 ステップS5−9 差回転ΔNの変化がないので、第1
クラッチC1が非作動状態にあると判断する。この状態
においては、クラッチピストンが戻り過ぎている可能性
があるので、図18に示すようにC−1油圧PC1を設定
圧ΔPUPの分だけ高くする。
更すると、油の低温状態から高温状態までC−1油圧P
C1を良好に制御することができる。 ステップS5−8 カウンタのカウント値Cが設定値C
R より小さいかどうかを判断する。設定値CR より小さ
い場合はステップS5−9に、設定値CR 以上である場
合はステップS5−16に進む。 ステップS5−9 差回転ΔNの変化がないので、第1
クラッチC1が非作動状態にあると判断する。この状態
においては、クラッチピストンが戻り過ぎている可能性
があるので、図18に示すようにC−1油圧PC1を設定
圧ΔPUPの分だけ高くする。
【0076】PC1←PC1+ΔPUP さらに、前記参照差回転ΔNm に差回転ΔNをセット
し、油圧制御フラグFGをオンにする。 ΔNm ←ΔN FG←オン ステップS5−10 差回転ΔNの変化量が減少する傾
向にあるかどうか、すなわち、差回転ΔNから参照回転
数ΔNm を減算した値が設定値ΔNR 以下であるかどう
かを判断する。設定値ΔNR 以下である場合はステップ
S5−12に、設定値ΔNR より大きい場合はステップ
S5−11に進む。 ステップS5−11 第1クラッチC1が非作動状態か
ら作動状態に移行しつつあると判断することができるの
で、減圧手段91(図1)は、C−1油圧PC1を設定圧
ΔPDOWNの分だけ低くする。
し、油圧制御フラグFGをオンにする。 ΔNm ←ΔN FG←オン ステップS5−10 差回転ΔNの変化量が減少する傾
向にあるかどうか、すなわち、差回転ΔNから参照回転
数ΔNm を減算した値が設定値ΔNR 以下であるかどう
かを判断する。設定値ΔNR 以下である場合はステップ
S5−12に、設定値ΔNR より大きい場合はステップ
S5−11に進む。 ステップS5−11 第1クラッチC1が非作動状態か
ら作動状態に移行しつつあると判断することができるの
で、減圧手段91(図1)は、C−1油圧PC1を設定圧
ΔPDOWNの分だけ低くする。
【0077】PC1←PC1−ΔPDOWN さらに、参照差回転ΔNm に差回転ΔNをセットし、油
圧制御フラグFGをオフにするとともに、前記カウンタ
のカウント値Cから値“1”を減算する。そして、この
時点のC−1油圧PC1を参照C−1油圧PC1m としてセ
ットする。 ΔNm ←ΔN FG←オフ C←C−1(ただし、C<0になった場合はC=0とす
る。) PC1m ←PC1 ステップS5−12 第1クラッチC1が作動状態から
非作動状態に移行しつつあると判断することができるの
で、C−1油圧PC1をその時点の値に保持し、油圧制御
フラグFGをオフにする。
圧制御フラグFGをオフにするとともに、前記カウンタ
のカウント値Cから値“1”を減算する。そして、この
時点のC−1油圧PC1を参照C−1油圧PC1m としてセ
ットする。 ΔNm ←ΔN FG←オフ C←C−1(ただし、C<0になった場合はC=0とす
る。) PC1m ←PC1 ステップS5−12 第1クラッチC1が作動状態から
非作動状態に移行しつつあると判断することができるの
で、C−1油圧PC1をその時点の値に保持し、油圧制御
フラグFGをオフにする。
【0078】FG←オフ すなわち、第1クラッチC1が作動状態から非作動状態
に移行しつつある場合には、差回転ΔNは減少する方向
に変化する。この時、C−1油圧PC1を更に低くする
と、クラッチピストンが急激に後退し、過大なロススト
ロークを生じるような状態になる可能性がある。そこ
で、第1クラッチC1が作動状態から非作動状態に移行
しつつある場合には、C−1油圧PC1の減圧を一旦(い
ったん)禁止し、その時点の値に保持する。 ステップS5−13 油圧制御フラグFGがオンである
かどうか、すなわち、前回のサンプリングタイムにおい
てC−1油圧PC1が高くされたかどうかを判断する。油
圧制御フラグFGがオンである場合はステップS5−1
4に、油圧制御フラグFGがオフである場合はステップ
S5−16に進む。 ステップS5−14 前回のサンプリングタイムにおい
てC−1油圧PC1が高くされているので、差回転ΔNか
ら参照回転数ΔNm を減算した値が設定値ΔNR以下で
あるかどうかを判断する。設定値ΔNR 以下である場合
はステップS5−15に、設定値ΔNR より大きい場合
はステップS5−16に進む。 ステップS5−15 前回のサンプリングの時点におい
てC−1油圧PC1が高くされたことによって差回転ΔN
が変化したことになる。したがって、第1クラッチC1
は係合状態にあると判断し、C−1油圧PC1を設定圧Δ
PDOWNの分だけ低くする。
に移行しつつある場合には、差回転ΔNは減少する方向
に変化する。この時、C−1油圧PC1を更に低くする
と、クラッチピストンが急激に後退し、過大なロススト
ロークを生じるような状態になる可能性がある。そこ
で、第1クラッチC1が作動状態から非作動状態に移行
しつつある場合には、C−1油圧PC1の減圧を一旦(い
ったん)禁止し、その時点の値に保持する。 ステップS5−13 油圧制御フラグFGがオンである
かどうか、すなわち、前回のサンプリングタイムにおい
てC−1油圧PC1が高くされたかどうかを判断する。油
圧制御フラグFGがオンである場合はステップS5−1
4に、油圧制御フラグFGがオフである場合はステップ
S5−16に進む。 ステップS5−14 前回のサンプリングタイムにおい
てC−1油圧PC1が高くされているので、差回転ΔNか
ら参照回転数ΔNm を減算した値が設定値ΔNR以下で
あるかどうかを判断する。設定値ΔNR 以下である場合
はステップS5−15に、設定値ΔNR より大きい場合
はステップS5−16に進む。 ステップS5−15 前回のサンプリングの時点におい
てC−1油圧PC1が高くされたことによって差回転ΔN
が変化したことになる。したがって、第1クラッチC1
は係合状態にあると判断し、C−1油圧PC1を設定圧Δ
PDOWNの分だけ低くする。
【0079】PC1←PC1−ΔPDOWN さらに、参照差回転ΔNm に差回転ΔNをセットし、油
圧制御フラグFGをオフにするとともに、前記カウンタ
のカウント値Cに値“1”を加算する。そして、ステッ
プS5−11と同様に、この時点のC−1油圧PC1を参
照C−1油圧P C1m としてセットする。
圧制御フラグFGをオフにするとともに、前記カウンタ
のカウント値Cに値“1”を加算する。そして、ステッ
プS5−11と同様に、この時点のC−1油圧PC1を参
照C−1油圧P C1m としてセットする。
【0080】ΔNm ←ΔN FG←オフ C←C+1 PC1m ←PC1 前述したように、各サンプリングタイムにおいて差回転
ΔNが変化したかどうかが判断されるが、その判断によ
ってC−1油圧PC1を高くした場合、第1クラッチC1
の係合が直ちに開始され、第1クラッチC1が滑り係合
状態になり、トルクの伝達が開始されてアイドル振動を
発生させることがある。そこで、第1クラッチC1が係
合を開始している状態において、差回転ΔNが増加する
方向に変化した場合には、次のサンプリングタイムにな
るのを待つことなくC−1油圧P C1を低くする。このよ
うにして、第1クラッチC1が滑り係合状態になるのを
防止し、アイドル振動が発生するのを防止することがで
きる。
ΔNが変化したかどうかが判断されるが、その判断によ
ってC−1油圧PC1を高くした場合、第1クラッチC1
の係合が直ちに開始され、第1クラッチC1が滑り係合
状態になり、トルクの伝達が開始されてアイドル振動を
発生させることがある。そこで、第1クラッチC1が係
合を開始している状態において、差回転ΔNが増加する
方向に変化した場合には、次のサンプリングタイムにな
るのを待つことなくC−1油圧P C1を低くする。このよ
うにして、第1クラッチC1が滑り係合状態になるのを
防止し、アイドル振動が発生するのを防止することがで
きる。
【0081】また、前述したように、各サンプリングタ
イムにおいて差回転ΔNの変化量が設定値ΔNR より大
きい場合にだけC−1油圧PC1が変更される。この場
合、例えば、微小量ずつ差回転ΔNが変化すると、第1
クラッチC1が係合状態に移行しているのにもかかわら
ず、C−1油圧PC1の変更が行われないことがある。そ
こで、C−1油圧PC1の変更が行われたときだけ参照差
回転ΔNm を更新することによって、微小量ずつ差回転
ΔNが変化して第1クラッチC1が係合状態に移行して
いる場合には、C−1油圧PC1の変更を確実に行うこと
ができる。 ステップS5−16 第1クラッチC1のニュートラル
状態の終了条件が成立しているかどうかを判断する。終
了条件が成立している場合はニュートラル状態制御処理
を終了し、終了条件が成立していない場合はステップS
5−5に戻り、前記処理を繰り返す。
イムにおいて差回転ΔNの変化量が設定値ΔNR より大
きい場合にだけC−1油圧PC1が変更される。この場
合、例えば、微小量ずつ差回転ΔNが変化すると、第1
クラッチC1が係合状態に移行しているのにもかかわら
ず、C−1油圧PC1の変更が行われないことがある。そ
こで、C−1油圧PC1の変更が行われたときだけ参照差
回転ΔNm を更新することによって、微小量ずつ差回転
ΔNが変化して第1クラッチC1が係合状態に移行して
いる場合には、C−1油圧PC1の変更を確実に行うこと
ができる。 ステップS5−16 第1クラッチC1のニュートラル
状態の終了条件が成立しているかどうかを判断する。終
了条件が成立している場合はニュートラル状態制御処理
を終了し、終了条件が成立していない場合はステップS
5−5に戻り、前記処理を繰り返す。
【0082】次に、図6のステップS6における第1ク
ラッチ係合制御処理のサブルーチンについて、図19及
び20に基づいて説明する。図19は本発明の実施例に
おけるスロットル開度と設定値との関係図、図20は本
発明の実施例における第1クラッチ係合制御処理のフロ
ーチャートである。なお、図19において、横軸にスロ
ットル開度θを、縦軸に設定値を採ってある。 ステップS6−1 疑似ニュートラル制御の実行フラグ
FLAG1がオンであるかどうかを判断する。オンであ
る場合はステップS6−2に進み、オフである場合は第
1クラッチ係合制御処理を終了する。 ステップS6−2 ニュートラル状態制御の終了条件が
成立した時点のクラッチ入力側回転数NC1(i) を値N5
として自動変速機制御装置41(図2)内の図示しない
メモリに記憶する。 ステップS6−3 ステップS5−11、S5−12に
おいてセットされた参照C−1油圧PC1m に定数PC1S
を加算し、加算した値をC−1油圧PC1としてセットす
る。なお、定数PC1S は油圧サーボC−1(図5)の図
示しないクラッチピストンを確実にストロークさせるこ
とができ、かつ、係合ショックを低減させることができ
る値に設定される。 ステップS6−4 クラッチ入力側回転数NC1が値N5
から定数DSNを減算した値より小さくなるのを待機
し、クラッチ入力側回転数NC1が値N5 から定数DSN
を減算した値より小さくなると、第1クラッチC1の係
合の開始を判定し、ステップS6−5に進む。 ステップS6−5 ヒルホールド制御の実行フラグFL
AG2がオンであるかどうかを判断する。オンである場
合はステップS6−6に、オフである場合はステップS
6−7に進む。 ステップS6−6 1速の変速出力を発生させて、ヒル
ホールド制御を終了する。 ステップS6−7 リニアソレノイドバルブ66(図
4)からの制御油圧を変更し、C−1油圧PC1を高くし
て圧力PB にし、その後、時間ΔtB が経過するごとに
設定圧ΔPB ずつC−1油圧PC1を高くして第1クラッ
チC1の係合を続ける。 ステップS6−8 クラッチ入力側回転数NC1が定数D
ENより小さくなるのを待機する。 ステップS6−9 図示しないタイマによって計時し、
時間T4 が経過するのを待機する。
ラッチ係合制御処理のサブルーチンについて、図19及
び20に基づいて説明する。図19は本発明の実施例に
おけるスロットル開度と設定値との関係図、図20は本
発明の実施例における第1クラッチ係合制御処理のフロ
ーチャートである。なお、図19において、横軸にスロ
ットル開度θを、縦軸に設定値を採ってある。 ステップS6−1 疑似ニュートラル制御の実行フラグ
FLAG1がオンであるかどうかを判断する。オンであ
る場合はステップS6−2に進み、オフである場合は第
1クラッチ係合制御処理を終了する。 ステップS6−2 ニュートラル状態制御の終了条件が
成立した時点のクラッチ入力側回転数NC1(i) を値N5
として自動変速機制御装置41(図2)内の図示しない
メモリに記憶する。 ステップS6−3 ステップS5−11、S5−12に
おいてセットされた参照C−1油圧PC1m に定数PC1S
を加算し、加算した値をC−1油圧PC1としてセットす
る。なお、定数PC1S は油圧サーボC−1(図5)の図
示しないクラッチピストンを確実にストロークさせるこ
とができ、かつ、係合ショックを低減させることができ
る値に設定される。 ステップS6−4 クラッチ入力側回転数NC1が値N5
から定数DSNを減算した値より小さくなるのを待機
し、クラッチ入力側回転数NC1が値N5 から定数DSN
を減算した値より小さくなると、第1クラッチC1の係
合の開始を判定し、ステップS6−5に進む。 ステップS6−5 ヒルホールド制御の実行フラグFL
AG2がオンであるかどうかを判断する。オンである場
合はステップS6−6に、オフである場合はステップS
6−7に進む。 ステップS6−6 1速の変速出力を発生させて、ヒル
ホールド制御を終了する。 ステップS6−7 リニアソレノイドバルブ66(図
4)からの制御油圧を変更し、C−1油圧PC1を高くし
て圧力PB にし、その後、時間ΔtB が経過するごとに
設定圧ΔPB ずつC−1油圧PC1を高くして第1クラッ
チC1の係合を続ける。 ステップS6−8 クラッチ入力側回転数NC1が定数D
ENより小さくなるのを待機する。 ステップS6−9 図示しないタイマによって計時し、
時間T4 が経過するのを待機する。
【0083】この場合、前記定数PC1S 、圧力PB 、設
定圧ΔPB 等の設定値はスロットル開度θなどの入力ト
ルクTT に対応した変数に基づいて設定される。なお、
本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明
の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、そ
れらを本発明の範囲から排除するものではない。
定圧ΔPB 等の設定値はスロットル開度θなどの入力ト
ルクTT に対応した変数に基づいて設定される。なお、
本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明
の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、そ
れらを本発明の範囲から排除するものではない。
【図1】本発明の実施例における自動変速機の機能図で
ある。
ある。
【図2】本発明の実施例における自動変速機の概略図で
ある。
ある。
【図3】本発明の実施例における自動変速機の作動を示
す図である。
す図である。
【図4】本発明の実施例における自動変速機の油圧回路
を示す第1の図である。
を示す第1の図である。
【図5】本発明の実施例における自動変速機の油圧回路
を示す第2の図である。
を示す第2の図である。
【図6】本発明の実施例における自動変速機制御装置の
動作を示すメインフローチャートである。
動作を示すメインフローチャートである。
【図7】本発明の実施例における車速ゼロ推定処理のフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図8】本発明の実施例における疑似ニュートラル制御
・ヒルホールド制御の実行判断処理のフローチャートで
ある。
・ヒルホールド制御の実行判断処理のフローチャートで
ある。
【図9】本発明の実施例におけるストロークとブレーキ
力との関係図である。
力との関係図である。
【図10】本発明の実施例における疑似ニュートラル制
御・ヒルホールド制御の実行判断処理の判断基準を示す
図である。
御・ヒルホールド制御の実行判断処理の判断基準を示す
図である。
【図11】本発明の実施例における第1クラッチ解放制
御処理の第1のフローチャートである。
御処理の第1のフローチャートである。
【図12】本発明の実施例における第1クラッチ解放制
御処理の第2のフローチャートである。
御処理の第2のフローチャートである。
【図13】本発明の実施例における2速の変速時のタイ
ムチャートである。
ムチャートである。
【図14】本発明の実施例におけるエンジン回転数とス
ロットル圧との関係図である。
ロットル圧との関係図である。
【図15】本発明の実施例におけるニュートラル状態制
御処理の第1のフローチャートである。
御処理の第1のフローチャートである。
【図16】本発明の実施例におけるニュートラル状態制
御処理の第2のフローチャートである。
御処理の第2のフローチャートである。
【図17】本発明の実施例における疑似ニュートラル状
態の第1クラッチの状態を示す図である。
態の第1クラッチの状態を示す図である。
【図18】本発明の実施例におけるニュートラル状態制
御時のエンジン回転数、クラッチ入力側回転数、C−1
油圧のタイムチャートである。
御時のエンジン回転数、クラッチ入力側回転数、C−1
油圧のタイムチャートである。
【図19】本発明の実施例におけるスロットル開度と設
定値との関係図である。
定値との関係図である。
【図20】本発明の実施例における第1クラッチ係合制
御処理のフローチャートである。
御処理のフローチャートである。
【図21】本発明の実施例における自動変速機制御装置
のタイムチャートである。
のタイムチャートである。
10 エンジン 16 変速装置 40 油圧制御装置 91 減圧手段 92 油圧供給手段 B1 第1ブレーキ C1 第1クラッチ F2 第2ワンウェイクラッチ B−1 第2の油圧サーボ C−1 第1の油圧サーボ 52 ブレーキ力検出装置 92 油圧供給手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 義久 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48
Claims (3)
- 【請求項1】 エンジンの回転を変速装置に伝達する流
体伝動装置と、前進走行レンジが選択されたときに係合
させられるクラッチと、前記変速装置の出力軸の逆方向
の回転を阻止するブレーキと、油圧の供給によって前記
クラッチを係合させるための第1の油圧サーボと、油圧
の供給によって前記ブレーキを係合させるための第2の
油圧サーボと、前記第1、第2の油圧サーボに油圧を供
給する油圧制御装置と、運転者によって操作されるフッ
トブレーキのブレーキ力を検出するブレーキ力検出装置
とを有するとともに、前記油圧制御装置は、前記ブレー
キ力を評価するブレーキ力評価手段と、前進走行レンジ
が選択され、車両が停止状態にあり、エンジンがアイド
ルリング状態にあり、かつ、ブレーキ力が検出されたと
きに、前記第1の油圧サーボの油圧を低くする減圧手段
と、前進走行レンジが選択され、車両が停止状態にあ
り、エンジンがアイドルリング状態にあり、かつ、前記
ブレーキ力が設定値以上であると判断されたときに、前
記第2の油圧サーボに油圧を供給する油圧供給手段とを
備えることを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 【請求項2】 前記減圧手段は、前進走行レンジが選択
され、車両が停止状態にあり、エンジンがアイドルリン
グ状態にあり、かつ、前記ブレーキ力が前記設定値より
小さく第1の設定値以上である第1の領域にあると判断
されたときに、前記第1の油圧サーボの油圧を低くする
請求項1に記載の自動変速機の制御装置。 - 【請求項3】 前記油圧供給手段は、前進走行レンジが
選択され、車両が停止状態にあり、エンジンがアイドル
リング状態にあり、かつ、前記ブレーキ力が前記設定値
以上であり第2の設定値より小さい第2の領域にあると
判断されたときに、前記第2の油圧サーボに油圧を供給
する請求項1に記載の自動変速機の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6139210A JP2878969B2 (ja) | 1994-06-21 | 1994-06-21 | 自動変速機の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6139210A JP2878969B2 (ja) | 1994-06-21 | 1994-06-21 | 自動変速機の制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH084894A JPH084894A (ja) | 1996-01-12 |
JP2878969B2 true JP2878969B2 (ja) | 1999-04-05 |
Family
ID=15240099
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6139210A Expired - Fee Related JP2878969B2 (ja) | 1994-06-21 | 1994-06-21 | 自動変速機の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2878969B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106062434A (zh) * | 2014-03-03 | 2016-10-26 | 加特可株式会社 | 车辆用无级变速器的控制装置 |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6173228B1 (en) * | 1998-07-31 | 2001-01-09 | Caterpillar Inc. | Method and apparatus for controlling a transmission associated with a neutralize mode |
JP2005308082A (ja) * | 2004-04-21 | 2005-11-04 | Toyota Motor Corp | 車両の制御装置 |
JP5369924B2 (ja) * | 2009-06-18 | 2013-12-18 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | 動力伝達装置用の流体圧制御装置 |
JP5775113B2 (ja) * | 2013-06-11 | 2015-09-09 | 本田技研工業株式会社 | 自動変速機の制御装置 |
US9951864B2 (en) * | 2015-11-12 | 2018-04-24 | Honda Motor Co., Ltd. | Control apparatus for an automatic transmission |
-
1994
- 1994-06-21 JP JP6139210A patent/JP2878969B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106062434A (zh) * | 2014-03-03 | 2016-10-26 | 加特可株式会社 | 车辆用无级变速器的控制装置 |
CN106062434B (zh) * | 2014-03-03 | 2017-11-24 | 加特可株式会社 | 车辆用无级变速器的控制装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH084894A (ja) | 1996-01-12 |
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