JP2878465B2 - ドットプリンタのヘッド駆動時間設定方法 - Google Patents
ドットプリンタのヘッド駆動時間設定方法Info
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- JP2878465B2 JP2878465B2 JP6272891A JP6272891A JP2878465B2 JP 2878465 B2 JP2878465 B2 JP 2878465B2 JP 6272891 A JP6272891 A JP 6272891A JP 6272891 A JP6272891 A JP 6272891A JP 2878465 B2 JP2878465 B2 JP 2878465B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドットインパクトプリ
ンタにおける印字ヘッドの駆動時間を適切に設定できる
ようにしたヘッド駆動時間設定方法に関する。
ンタにおける印字ヘッドの駆動時間を適切に設定できる
ようにしたヘッド駆動時間設定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来のドットプリンタのヘッド
駆動回路の一例を示す図である。この図は、1つのヘッ
ドコイルの部分の回路のみを示す。この図においては、
放電用抵抗1を介してヘッド駆動信号HEADが入力され
る。尚、このヘッド駆動信号HEADは、反転入力である。
抵抗4及びコンデンサ3は、積分回路を構成し、電源電
圧VCCから積分波形を作り出す。クランプダイオード2
は、電圧制限用のダイオードである。抵抗5及び6は、
コンパレータ8の閾値を決める分圧抵抗回路を構成し、
これらの抵抗値はR1 及びR2 である。抵抗7及び8
は、コンパレータ9の閾値を決める分圧抵抗回路を構成
し、これらの抵抗値はR3 及びR4 である。サブ駆動ト
ランジスタ10は、メイン駆動トランジスタ12のベー
ス電流を決定する。AND回路11は、ヘッド駆動信号
HEADと制御信号φn とのAND論理回路を構成し、スイ
ッチトランジスタ16への信号を決定する。ヘッドコイ
ル15は、印字ヘッド(図示省略)を駆動させるコイル
である。このヘッドコイル15は、メイン駆動トランジ
スタ12とスイッチトランジスタ16との間に接続され
ている。このヘッドコイル15の所定箇所には、回生ダ
イオード13、14がそれぞれ接続されている。
駆動回路の一例を示す図である。この図は、1つのヘッ
ドコイルの部分の回路のみを示す。この図においては、
放電用抵抗1を介してヘッド駆動信号HEADが入力され
る。尚、このヘッド駆動信号HEADは、反転入力である。
抵抗4及びコンデンサ3は、積分回路を構成し、電源電
圧VCCから積分波形を作り出す。クランプダイオード2
は、電圧制限用のダイオードである。抵抗5及び6は、
コンパレータ8の閾値を決める分圧抵抗回路を構成し、
これらの抵抗値はR1 及びR2 である。抵抗7及び8
は、コンパレータ9の閾値を決める分圧抵抗回路を構成
し、これらの抵抗値はR3 及びR4 である。サブ駆動ト
ランジスタ10は、メイン駆動トランジスタ12のベー
ス電流を決定する。AND回路11は、ヘッド駆動信号
HEADと制御信号φn とのAND論理回路を構成し、スイ
ッチトランジスタ16への信号を決定する。ヘッドコイ
ル15は、印字ヘッド(図示省略)を駆動させるコイル
である。このヘッドコイル15は、メイン駆動トランジ
スタ12とスイッチトランジスタ16との間に接続され
ている。このヘッドコイル15の所定箇所には、回生ダ
イオード13、14がそれぞれ接続されている。
【0003】次に、上述したヘッド駆動回路の動作を詳
細に説明する。まず、印字命令信号として、放電用抵抗
1を介してヘッド駆動信号HEADが入ると、コンパレータ
8への入力電圧V1は、電源電圧VCCと抵抗1、抵抗4
とで決まる電圧になる。仮に、コンデンサ3に電荷が蓄
えられていたとしても、放電用抵抗1の抵抗値を小さく
設定しておけば、急速に放電する。電圧V1 が電源電圧
VCCからツェナーダイオードを介して定まる電圧V0
と、分圧抵抗R1 、R2 により定まる電圧よりも下がる
と、コンパレータ8の出力V2 はハイレベルとなる。ま
た、コンパレータ9の出力V3 も同様に変化する。この
とき、コンパレータ9の+入力に入る閾値電圧をコンパ
レータ8の+入力に入る閾値電圧よりも低く設定してお
けば、コンパレータ8の出力の方が早く反転するが、コ
ンデンサ3の放電時間を短く設定しておけば、その反転
するまでの時間は短くなる。これにより、コンパレータ
9の出力反転の方がわずかに遅いもののほぼ同時に反転
し、まず、メイン駆動トランジスタ12が導通し、次
に、スイッチトランジスタ16が導通する。そして、電
源電圧VCCからヘッドコイル15に駆動電流が流れる。
細に説明する。まず、印字命令信号として、放電用抵抗
1を介してヘッド駆動信号HEADが入ると、コンパレータ
8への入力電圧V1は、電源電圧VCCと抵抗1、抵抗4
とで決まる電圧になる。仮に、コンデンサ3に電荷が蓄
えられていたとしても、放電用抵抗1の抵抗値を小さく
設定しておけば、急速に放電する。電圧V1 が電源電圧
VCCからツェナーダイオードを介して定まる電圧V0
と、分圧抵抗R1 、R2 により定まる電圧よりも下がる
と、コンパレータ8の出力V2 はハイレベルとなる。ま
た、コンパレータ9の出力V3 も同様に変化する。この
とき、コンパレータ9の+入力に入る閾値電圧をコンパ
レータ8の+入力に入る閾値電圧よりも低く設定してお
けば、コンパレータ8の出力の方が早く反転するが、コ
ンデンサ3の放電時間を短く設定しておけば、その反転
するまでの時間は短くなる。これにより、コンパレータ
9の出力反転の方がわずかに遅いもののほぼ同時に反転
し、まず、メイン駆動トランジスタ12が導通し、次
に、スイッチトランジスタ16が導通する。そして、電
源電圧VCCからヘッドコイル15に駆動電流が流れる。
【0004】図3は、駆動電流のタイミングチャートで
あり、図4は、駆動電流の立ち上がりのタイミングを示
すグラフである。図3に示すように、駆動電流は、印字
ヘッドが動作を始めるまで、急激に立ち上がり、印字ヘ
ッドが動作し始めたら、一定値に保つ。そして、駆動電
流が頂点に達して、印字動作が終了した後、印字ヘッド
を急激に戻すため、電流を速やかに減少させる必要があ
る。この場合の理想的な電流波形を図3中の点線で示
す。印字ヘッドが動作を始めるために必要な駆動電流は
印字ヘッドによって同時に印字されるドット数によって
異なる。駆動電流は、傾きVCC/L(Lはヘッドコイル
のインダクタンス)によって上昇するが、印字ヘッドの
動きによりインダクタンスLも変化し、抵抗分もあるの
で、実際には直線にならず、図3のように曲線を描く。
次に、ヘッド駆動信号HEADがハイレベルに達すると、先
にロウレベルに達したのとは逆に、まず電圧V3 がロウ
レベルになり、次に電圧V2 がロウレベルになる。この
とき、コンデンサ3と抵抗1とで決まる時定数より抵抗
4とコンデンサ3とで決まる時定数を大きく設定してお
けば、ヘッド駆動信号HEADがハイレベルに変化する際に
は大きな時間差を作ることができる。この様子を図4に
示す。印字ヘッドに流れる電流はDT1 期間において
は、メイン駆動トランジスタ12及びスイッチトランジ
スタ16の双方とも導通しているため、電源電圧VCC、
メイン駆動トランジスタ12、ヘッドコイル15、スイ
ッチトランジスタ16の順に流れる。DT2 期間におい
ては、スイッチトランジスタ16は非導通状態となった
が、ヘッドコイル15に蓄えられたエネルギーを消費す
るため、電流はすぐには減少せず、トランジスタ12、
ヘッドコイル15、ダイオード14と流れ、メイン駆動
トランジスタ12に戻る。このとき、電流値の変化は、
τ=LRで減少する。DT3 期間においては、メイン駆
動トランジスタ12も非導通となるため、電流はアース
から、ダイオード13、ヘッドコイル15、回生ダイオ
ード14を介して電源に戻り、急激に電流は減少する。
あり、図4は、駆動電流の立ち上がりのタイミングを示
すグラフである。図3に示すように、駆動電流は、印字
ヘッドが動作を始めるまで、急激に立ち上がり、印字ヘ
ッドが動作し始めたら、一定値に保つ。そして、駆動電
流が頂点に達して、印字動作が終了した後、印字ヘッド
を急激に戻すため、電流を速やかに減少させる必要があ
る。この場合の理想的な電流波形を図3中の点線で示
す。印字ヘッドが動作を始めるために必要な駆動電流は
印字ヘッドによって同時に印字されるドット数によって
異なる。駆動電流は、傾きVCC/L(Lはヘッドコイル
のインダクタンス)によって上昇するが、印字ヘッドの
動きによりインダクタンスLも変化し、抵抗分もあるの
で、実際には直線にならず、図3のように曲線を描く。
次に、ヘッド駆動信号HEADがハイレベルに達すると、先
にロウレベルに達したのとは逆に、まず電圧V3 がロウ
レベルになり、次に電圧V2 がロウレベルになる。この
とき、コンデンサ3と抵抗1とで決まる時定数より抵抗
4とコンデンサ3とで決まる時定数を大きく設定してお
けば、ヘッド駆動信号HEADがハイレベルに変化する際に
は大きな時間差を作ることができる。この様子を図4に
示す。印字ヘッドに流れる電流はDT1 期間において
は、メイン駆動トランジスタ12及びスイッチトランジ
スタ16の双方とも導通しているため、電源電圧VCC、
メイン駆動トランジスタ12、ヘッドコイル15、スイ
ッチトランジスタ16の順に流れる。DT2 期間におい
ては、スイッチトランジスタ16は非導通状態となった
が、ヘッドコイル15に蓄えられたエネルギーを消費す
るため、電流はすぐには減少せず、トランジスタ12、
ヘッドコイル15、ダイオード14と流れ、メイン駆動
トランジスタ12に戻る。このとき、電流値の変化は、
τ=LRで減少する。DT3 期間においては、メイン駆
動トランジスタ12も非導通となるため、電流はアース
から、ダイオード13、ヘッドコイル15、回生ダイオ
ード14を介して電源に戻り、急激に電流は減少する。
【0005】一方、印字ヘッドの電流値そのものは既に
述べたように、電源電圧VCCとヘッドコイル15の抵抗
で定まるが、電源電圧VCCは一般的に駆動電流の増加に
伴って減少する。駆動電流は、印字ヘッドの種類によっ
て異なるが、一般に1ピン当り1〜1.5 Aであり、10
ピン同時に打つと仮定して電源電圧VCCから流れる電流
は、10A以上になる。従って、基板のパターンの複雑
さや電線の長さによる電圧降下と言えども無視できなく
なる。従って、駆動電流が図4の点線で示す電流値に達
する時間は電源電圧VCCによって異なる。そこで、上述
したように、駆動時間DT1 、DT2 を一意的に定め
ず、基本的なヘッド駆動信号HEADに加え、ヘッドピン数
により電源電圧VCCから作成する積分回路により、それ
らのタイミングを定めているのである。これにより、ヘ
ッド駆動信号HEADに対し、電源電圧VCCが高ければ、駆
動時間DT1 、DT2 は比較的短くなり、逆に低ければ
長くなる。このため、電源電圧VCCに対し、駆動時間D
T1 、DT2 はほぼリニアに変化させることが可能とな
る。
述べたように、電源電圧VCCとヘッドコイル15の抵抗
で定まるが、電源電圧VCCは一般的に駆動電流の増加に
伴って減少する。駆動電流は、印字ヘッドの種類によっ
て異なるが、一般に1ピン当り1〜1.5 Aであり、10
ピン同時に打つと仮定して電源電圧VCCから流れる電流
は、10A以上になる。従って、基板のパターンの複雑
さや電線の長さによる電圧降下と言えども無視できなく
なる。従って、駆動電流が図4の点線で示す電流値に達
する時間は電源電圧VCCによって異なる。そこで、上述
したように、駆動時間DT1 、DT2 を一意的に定め
ず、基本的なヘッド駆動信号HEADに加え、ヘッドピン数
により電源電圧VCCから作成する積分回路により、それ
らのタイミングを定めているのである。これにより、ヘ
ッド駆動信号HEADに対し、電源電圧VCCが高ければ、駆
動時間DT1 、DT2 は比較的短くなり、逆に低ければ
長くなる。このため、電源電圧VCCに対し、駆動時間D
T1 、DT2 はほぼリニアに変化させることが可能とな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の技術には、次のような問題があった。即ち、電
源電圧VCCに対して、印字ヘッドが要求する時間変化の
曲線と積分回路によって作成される時間変化の曲線が異
なっていた。従って、積分回路で構成する限り、タイミ
ングの変化量は、図2に示すτ(=CR)及び抵抗値R
1 、R2 、及びR3 、R4 に依存する。一方、ヘッドコ
イルが要求する電源電圧と時間変化の要求は2次曲線に
近いものである。つまり、積分回路を使用した場合に、
理想的な良い積分定数を見つけ出すことは不可能であ
る。このような理由から、ヘッド駆動時間の設定が適切
に行なわれなくなり、用紙に印字する際にドット抜けが
生じたり、逆に用紙にピンが引っ掛かったりするおそれ
があるという問題があった。一方、単に、A/D変換回
路等を用いて印字ヘッドの駆動電流の立ち上がり時に電
源電圧VCCを測定したのでは、検出タイミングが遅すぎ
るという問題がある。本発明は、以上の点に着目してな
されたもので、電源電圧VCCの検出タイミングをヘッド
駆動信号HEADの立ち下がり時と、その時から所定時間後
の時点とに設け、駆動電流の立ち上がり時の電源電圧V
CCを予想し、これに応じてヘッド駆動時間を補正するこ
とにより最適なタイミングで印字が行なえるようにした
ヘッド駆動時間設定方法を提供することを目的とするも
のである。
た従来の技術には、次のような問題があった。即ち、電
源電圧VCCに対して、印字ヘッドが要求する時間変化の
曲線と積分回路によって作成される時間変化の曲線が異
なっていた。従って、積分回路で構成する限り、タイミ
ングの変化量は、図2に示すτ(=CR)及び抵抗値R
1 、R2 、及びR3 、R4 に依存する。一方、ヘッドコ
イルが要求する電源電圧と時間変化の要求は2次曲線に
近いものである。つまり、積分回路を使用した場合に、
理想的な良い積分定数を見つけ出すことは不可能であ
る。このような理由から、ヘッド駆動時間の設定が適切
に行なわれなくなり、用紙に印字する際にドット抜けが
生じたり、逆に用紙にピンが引っ掛かったりするおそれ
があるという問題があった。一方、単に、A/D変換回
路等を用いて印字ヘッドの駆動電流の立ち上がり時に電
源電圧VCCを測定したのでは、検出タイミングが遅すぎ
るという問題がある。本発明は、以上の点に着目してな
されたもので、電源電圧VCCの検出タイミングをヘッド
駆動信号HEADの立ち下がり時と、その時から所定時間後
の時点とに設け、駆動電流の立ち上がり時の電源電圧V
CCを予想し、これに応じてヘッド駆動時間を補正するこ
とにより最適なタイミングで印字が行なえるようにした
ヘッド駆動時間設定方法を提供することを目的とするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のドットプリンタ
のヘッド駆動時間設定方法は、印字ヘッドへの駆動電流
の出力直後の駆動開始タイミングと、前記駆動電流を遮
断する駆動終了タイミングとの間の複数の所定タイミン
グで電源電圧を検出し、当該複数の所定タイミングで検
出された電源電圧により電源電圧の変化分を求め、当該
電源電圧の変化分に応じて印字ヘッドの駆動時間を補正
することを特徴とするものである。
のヘッド駆動時間設定方法は、印字ヘッドへの駆動電流
の出力直後の駆動開始タイミングと、前記駆動電流を遮
断する駆動終了タイミングとの間の複数の所定タイミン
グで電源電圧を検出し、当該複数の所定タイミングで検
出された電源電圧により電源電圧の変化分を求め、当該
電源電圧の変化分に応じて印字ヘッドの駆動時間を補正
することを特徴とするものである。
【0008】
【作用】本発明のドットプリンタのヘッド駆動時間設定
方法においては、制御回路により印字ヘッドへの駆動電
流の出力直後の駆動開始タイミングと、前記駆動電流を
遮断する駆動終了タイミングとの間の複数の所定タイミ
ングで電源電圧を検出する。そして、当該複数の所定タ
イミングで検出された電源電圧により電源電圧の変化分
を求め、当該電源電圧の変化分に応じて印字ヘッドの駆
動時間を補正する。
方法においては、制御回路により印字ヘッドへの駆動電
流の出力直後の駆動開始タイミングと、前記駆動電流を
遮断する駆動終了タイミングとの間の複数の所定タイミ
ングで電源電圧を検出する。そして、当該複数の所定タ
イミングで検出された電源電圧により電源電圧の変化分
を求め、当該電源電圧の変化分に応じて印字ヘッドの駆
動時間を補正する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1は、本発明のヘッド駆動時間設定方法
の実施例のブロック図である。図示の回路には、制御回
路22が備えられている。この制御回路22には、ドラ
イバ17、18と、A/D変換回路19とが接続されて
いる。ドライバ17、18は、各々サブ駆動トランジス
タ10、スイッチトランジスタ16を駆動させる。これ
らのドライバ17、18と、サブ駆動トランジスタ1
0、スイッチトランジスタ16の各々のベースとの間に
は、プルアップ抵抗20、21がそれぞれ接続されてい
る。A/D変換回路19は、電源電圧VCCをディジタル
信号に変換して制御回路22に入力する。このA/D変
換回路19は、図示のように、専用のICを用いた外付
けの回路とする場合のほか、制御回路22としてA/D
変換回路内蔵型マイクロコンピュータ等を用いることも
できる。いずれの場合にも図示の回路は容易に構成する
ことができる。その他の構成については、前述した図2
に示す従来のものと同様である。
に説明する。図1は、本発明のヘッド駆動時間設定方法
の実施例のブロック図である。図示の回路には、制御回
路22が備えられている。この制御回路22には、ドラ
イバ17、18と、A/D変換回路19とが接続されて
いる。ドライバ17、18は、各々サブ駆動トランジス
タ10、スイッチトランジスタ16を駆動させる。これ
らのドライバ17、18と、サブ駆動トランジスタ1
0、スイッチトランジスタ16の各々のベースとの間に
は、プルアップ抵抗20、21がそれぞれ接続されてい
る。A/D変換回路19は、電源電圧VCCをディジタル
信号に変換して制御回路22に入力する。このA/D変
換回路19は、図示のように、専用のICを用いた外付
けの回路とする場合のほか、制御回路22としてA/D
変換回路内蔵型マイクロコンピュータ等を用いることも
できる。いずれの場合にも図示の回路は容易に構成する
ことができる。その他の構成については、前述した図2
に示す従来のものと同様である。
【0010】次に、上述した回路の動作を説明する。図
5は、電源電圧VCCの検出のタイミングの説明図であ
り、図6は、駆動時間の計算手順を説明するフローチャ
ートであり、図7は、電源電圧VCCと印字本数と駆動時
間との関係図であり、また、図8は、電源電圧VCCの予
測式の説明図である。まず、制御回路22によって、印
字動作の際の印字本数により駆動時間DT1、DT2 を
制御回路22内のテーブルから引き出してセットする
(ステップS1)。印字のために必要な駆動時間DT1
は、前述したように、印字ヘッド内で動作するピンの本
数や電源電圧VCCによって異なる。この関係を図7に示
す。同図中すべての点について駆動時間DT1 、DT2
のテーブルを作るのはメモリの制約により問題があり、
また、その必要もない。このため、駆動時間DT1 、D
T2 のテーブルは、これらの各点を適当に間引いて作成
する。テーブルにセットする駆動時間DT1 、DT2
は、電源電圧VCCが最大となる時、即ち駆動時間DT1
、DT2 が最小となる時を想定した値をセットする。
5は、電源電圧VCCの検出のタイミングの説明図であ
り、図6は、駆動時間の計算手順を説明するフローチャ
ートであり、図7は、電源電圧VCCと印字本数と駆動時
間との関係図であり、また、図8は、電源電圧VCCの予
測式の説明図である。まず、制御回路22によって、印
字動作の際の印字本数により駆動時間DT1、DT2 を
制御回路22内のテーブルから引き出してセットする
(ステップS1)。印字のために必要な駆動時間DT1
は、前述したように、印字ヘッド内で動作するピンの本
数や電源電圧VCCによって異なる。この関係を図7に示
す。同図中すべての点について駆動時間DT1 、DT2
のテーブルを作るのはメモリの制約により問題があり、
また、その必要もない。このため、駆動時間DT1 、D
T2 のテーブルは、これらの各点を適当に間引いて作成
する。テーブルにセットする駆動時間DT1 、DT2
は、電源電圧VCCが最大となる時、即ち駆動時間DT1
、DT2 が最小となる時を想定した値をセットする。
【0011】一方、制御回路22は、電源電圧VCCをA
/D変換回路19を介して読み取り、メモリに格納して
おく(ステップS2)。このタイミングは、図5中のT
0 である。最小にセットした駆動時間DT1 の期間中適
当なタイミングで再び電源電圧VCCを読み取る(ステッ
プS3、S4)。このときの電源電圧VCC1 とタイミン
グT0 で検出した電源電圧VCC0 との変化分を△Vとす
る。そして、この変化分△Vにより駆動時間DT1 後の
電源電圧VCC2 を予想する(ステップS5)。この電圧
は図5において、タイミングT0 からタイミングT1 ま
での電圧の変化分△Vに対し、ある係数を掛けた値であ
ることが予想される。この係数は予めプログラムされた
式に従い、制御回路22内で求める。この係数は図8の
モデルにより考察すると、図中の△V1 の式で与えられ
る。
/D変換回路19を介して読み取り、メモリに格納して
おく(ステップS2)。このタイミングは、図5中のT
0 である。最小にセットした駆動時間DT1 の期間中適
当なタイミングで再び電源電圧VCCを読み取る(ステッ
プS3、S4)。このときの電源電圧VCC1 とタイミン
グT0 で検出した電源電圧VCC0 との変化分を△Vとす
る。そして、この変化分△Vにより駆動時間DT1 後の
電源電圧VCC2 を予想する(ステップS5)。この電圧
は図5において、タイミングT0 からタイミングT1 ま
での電圧の変化分△Vに対し、ある係数を掛けた値であ
ることが予想される。この係数は予めプログラムされた
式に従い、制御回路22内で求める。この係数は図8の
モデルにより考察すると、図中の△V1 の式で与えられ
る。
【0012】この式は、以下のようにして算出される。
即ち、電源電流を三角波とすると、タイミングT0 から
タイミングT1 までの平均電流Iave は次式(1) のよう
になる。 Iave =I1 /2 (1) 従って、タイミングT0 からタイミングT1 までの電圧
の変化分△Vは、次式(2) のようになる。 △V=Iave (T1 −T0 )/C (2) ここに、Cは、定数である。この式をIave について表
わせば、次式(3) のようになる。 Iave =△V・C/(T1 −T0 ) (3) また、電流I1 、I2 の関係は、次式(4) のようにな
る。 I2 =I1 (T2 −T0 )/(T1 −T0 ) (4) 従って、電流I2 と、平均電流Iave の関係は、次式
(5) のようになる。 I2 =2Iave (T2 −T0 )/(T1 −T0 ) (5) 一方、タイミングT0 からタイミングT2 までの電圧の
変化分△V1 は、次式(6) のようになる。 △V1 =(I2 /2)・(T2 −T0 )/C (6) 上記式(6) に、上記式(5) 及び(3) 代入することによ
り、図示の式が得られる。
即ち、電源電流を三角波とすると、タイミングT0 から
タイミングT1 までの平均電流Iave は次式(1) のよう
になる。 Iave =I1 /2 (1) 従って、タイミングT0 からタイミングT1 までの電圧
の変化分△Vは、次式(2) のようになる。 △V=Iave (T1 −T0 )/C (2) ここに、Cは、定数である。この式をIave について表
わせば、次式(3) のようになる。 Iave =△V・C/(T1 −T0 ) (3) また、電流I1 、I2 の関係は、次式(4) のようにな
る。 I2 =I1 (T2 −T0 )/(T1 −T0 ) (4) 従って、電流I2 と、平均電流Iave の関係は、次式
(5) のようになる。 I2 =2Iave (T2 −T0 )/(T1 −T0 ) (5) 一方、タイミングT0 からタイミングT2 までの電圧の
変化分△V1 は、次式(6) のようになる。 △V1 =(I2 /2)・(T2 −T0 )/C (6) 上記式(6) に、上記式(5) 及び(3) 代入することによ
り、図示の式が得られる。
【0013】図示の式を用いることにより、すべての印
字ピンの本数や電源電圧VCCについての電圧の変化分の
テーブルを用意する必要はなくなる。即ち、予想される
最終電圧についての駆動時間DT1 のテーブルを用意す
るだけで電源電圧VCCに対応した最適な駆動時間DT1
を決めることが可能となる。以上のようにして、駆動時
間DT1 、DT2 を補正する(ステップS6)。これに
より、本プログラムの処理は、終了する。
字ピンの本数や電源電圧VCCについての電圧の変化分の
テーブルを用意する必要はなくなる。即ち、予想される
最終電圧についての駆動時間DT1 のテーブルを用意す
るだけで電源電圧VCCに対応した最適な駆動時間DT1
を決めることが可能となる。以上のようにして、駆動時
間DT1 、DT2 を補正する(ステップS6)。これに
より、本プログラムの処理は、終了する。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のヘッド駆
動時間設定方法によれば、電源電圧の検出をヘッド駆動
タイミング中に2回以上行ない、最終的に達する電源電
圧を予想するようにしたので、印字ヘッドの動作時に流
れる最終的な電流が予想でき、電源電圧に対応して印字
ヘッドを最適なタイミングで動作させることができる。
従って、印字ピンが用紙に届かずに印字濃度が薄くなっ
たり、印字ピンが出すぎて用紙に引っ掛かったりするこ
とを防止することができる。また、電源電圧の検出を最
低2回行なうようにしたため、例えば、制御回路等のフ
ァームウェア上の処理時間は増すが、印字ヘッドの駆動
の終了時に測定するのに比べて、電源電圧の検出に対す
る時間的な余裕もあるので、逆に制御回路等の負担が軽
減される効果も期待できる。
動時間設定方法によれば、電源電圧の検出をヘッド駆動
タイミング中に2回以上行ない、最終的に達する電源電
圧を予想するようにしたので、印字ヘッドの動作時に流
れる最終的な電流が予想でき、電源電圧に対応して印字
ヘッドを最適なタイミングで動作させることができる。
従って、印字ピンが用紙に届かずに印字濃度が薄くなっ
たり、印字ピンが出すぎて用紙に引っ掛かったりするこ
とを防止することができる。また、電源電圧の検出を最
低2回行なうようにしたため、例えば、制御回路等のフ
ァームウェア上の処理時間は増すが、印字ヘッドの駆動
の終了時に測定するのに比べて、電源電圧の検出に対す
る時間的な余裕もあるので、逆に制御回路等の負担が軽
減される効果も期待できる。
【図1】本発明のヘッド駆動時間設定方法の実施例のブ
ロック図である。
ロック図である。
【図2】従来のドットプリンタのヘッド駆動回路の一例
の回路図である。
の回路図である。
【図3】駆動電流のタイミングチャートである。
【図4】電流の立ち上がりのタイミングを示す図であ
る。
る。
【図5】電源電圧VCCの検出のタイミングの説明図であ
る。
る。
【図6】駆動時間の計算手順を説明するフローチャート
である。
である。
【図7】電源電圧VCCと印字本数と駆動時間との関係図
である。
である。
【図8】電源電圧VCCの予測式の説明図である。
10 サブ駆動トランジスタ 12 メイン駆動トランジスタ 13、14 回生ダイオード 16 スイッチトランジスタ 17、18 ドライバ 19 A/D変換回路 20、21 プルアップ抵抗 22 制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿久津 直司 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−204755(JP,A) 特開 昭58−200512(JP,A) 特開 昭58−104762(JP,A) 特開 昭63−9556(JP,A) 特開 平4−62161(JP,A) 特開 平4−223184(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/51 B41J 2/515
Claims (1)
- 【請求項1】 印字ヘッドへの駆動電流の出力直後の駆
動開始タイミングと、前記駆動電流を遮断する駆動終了
タイミングとの間の複数の所定タイミングで電源電圧を
検出し、当該複数の所定タイミングで検出された電源電
圧により電源電圧の変化分を求め、当該電源電圧の変化
分に応じて印字ヘッドの駆動時間を補正することを特徴
とするドットプリンタのヘッド駆動時間設定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6272891A JP2878465B2 (ja) | 1991-03-04 | 1991-03-04 | ドットプリンタのヘッド駆動時間設定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6272891A JP2878465B2 (ja) | 1991-03-04 | 1991-03-04 | ドットプリンタのヘッド駆動時間設定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04276469A JPH04276469A (ja) | 1992-10-01 |
JP2878465B2 true JP2878465B2 (ja) | 1999-04-05 |
Family
ID=13208719
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6272891A Expired - Fee Related JP2878465B2 (ja) | 1991-03-04 | 1991-03-04 | ドットプリンタのヘッド駆動時間設定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2878465B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4581606B2 (ja) * | 2004-09-30 | 2010-11-17 | セイコーエプソン株式会社 | 印刷装置及びその印刷制御方法 |
-
1991
- 1991-03-04 JP JP6272891A patent/JP2878465B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04276469A (ja) | 1992-10-01 |
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