JP2877750B2 - 超格子半導体発光素子 - Google Patents

超格子半導体発光素子

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JP2877750B2
JP2877750B2 JP8853596A JP8853596A JP2877750B2 JP 2877750 B2 JP2877750 B2 JP 2877750B2 JP 8853596 A JP8853596 A JP 8853596A JP 8853596 A JP8853596 A JP 8853596A JP 2877750 B2 JP2877750 B2 JP 2877750B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超格子構造を有す
る超格子半導体発光素子に関する。
【0002】近年、光通信、計測用の光源及び光集積回
路等に用いることのできる発光素子の検討が活発に行わ
れている。最近では、例えば、従来技術文献「納富他,
“量子井戸層サブバンド間遷移レーザー”,応用物理,
第64巻,第7号,pp674−677,1995年」
において解説されているように、現在広く用いられてい
る半導体レーザとは異なる構造を有する半導体レーザー
が提案されている。上記従来技術文献で示された半導体
レーザーは、量子カスケードレーザーと呼ばれ、超格子
半導体の量子井戸のサブバンド間遷移を用いてレーザー
発振を実現している。このような超格子構造を有する超
格子半導体の量子井戸層において、第2量子化準位(第
2準位Γ2点)の電子を第1量子化準位(第1準位Γ1
点)に緩和させて発光させるためには、第2量子化準位
の電子の数を第1量子化準位の電子の数より多くする、
いわゆる反転分布を実現する必要がある。この従来の量
子カスケードレーザーでは、量子井戸層の第2量子化準
位の電子を、当該量子井戸層とは異なる空間的に離れた
量子井戸層の第1量子化準位に遷移させるように、超格
子の周期が一定でない特殊な構造にして、反転分布を実
現し、量子井戸層の第2量子化準位の電子を、当該量子
井戸層とは異なる空間的に離れた量子井戸層の第1量子
化準位に遷移させて発光させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のサブバンド間遷移を用いた量子カスケードレー
ザーでは、有効なサブバンド間の反転分布を得るため
の、超格子の周期が一定でない特殊な周期構造の超格子
半導体を作成することが非常に難しく、高価格になると
いう問題点があった。また、量子井戸層の第2量子化準
位の電子を、当該量子井戸層とは異なる空間的に離れた
量子井戸層の第1量子化準位に遷移させて発光させてい
るので、第2量子化準位と第1量子化準位間の遷移確率
が低くなり、発光効率が悪いという問題点があった。ま
た発光に寄与しない電子は素子の温度を上昇させるた
め、素子を破壊することがあり信頼性が悪いという問題
点があった。
【0004】本発明の目的は、以上の問題点を解決し
て、簡単でかつ低価格に作成することができ、しかも発
光効率がよく信頼性の高い超格子半導体発光素子を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載の超格子半導体発光素子は、2つの電極間に2つのn
型半導体層を備え、かつ上記2つのn型半導体層の間に
該障壁層と量子井戸層とが交互に積層されてなる超格子
構造を有する真性半導体i層を備えた超格子半導体発光
素子であって、所定のバイアス電圧を上記2つの電極間
に印加したときに、上記障壁層のX点の準位と当該障壁
層の一方の側に隣接する量子井戸層の1次のΓ点の準位
とが互いに共鳴するように、かつ当該障壁層のX点の準
位と当該障壁層の他方の側に隣接する量子井戸層の2次
のΓ点の準位とが互いに共鳴するように、上記各障壁層
の厚さと上記各量子井戸層の厚さとを設定し、上記バイ
アス電圧を上記2つの電極間に印加することにより、上
記一方の側に隣接する量子井戸層の1次のΓ点の準位の
電子を上記他方の側に隣接する量子井戸層の2次のΓ点
の準位に注入して、注入された電子を上記他方の側に隣
接する量子井戸層の1次のΓ点の準位に遷移させて発光
させることを特徴とする。
【0006】また、請求項2記載の超格子半導体発光素
子は、請求項1記載の超格子半導体発光素子においてさ
らに、上記超格子半導体発光素子が、下面に上記2つの
電極のうちの一方の電極が形成されたn型半導体基板上
に、上記2つのn型半導体層と、該2つのn型半導体層
の間に位置する上記真性半導体i層とを備えて構成され
ていることを特徴とする。
【0007】さらに、請求項3記載の超格子半導体発光
素子は、請求項1又は2記載の超格子半導体発光素子に
おいて、上記真性半導体i層はさらに、上記真性半導体
i層で発光した光のうちの少なくとも一部の光を反射す
るように互いに対向して設けられた2つの面を有し、レ
ーザー発振することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る実施形態について説明する。
【0009】<第1の実施形態> 図1は、本発明に係る第1の実施形態である超格子半導
体発光素子10を示す断面図である。この超格子半導体
発光素子10は、図1に示すように、障壁層21−0乃
至21−N(以下、総称する場合は21と示す。)と量
子井戸層22−0乃至22−N(以下、総称する場合は
22と示す。)とが交互に繰り返して積層されてなる超
格子構造を有する真性半導体i層15を備えたヘテロ接
合pin型ダイオード半導体素子である。ここで、当該
超格子半導体発光素子10においては、所定の逆バイア
ス電圧Vb2を電極11,12の間に印加したときに、
障壁層21−nの第1準位X1点と障壁層21−nに隣
接する量子井戸層22−(n−1)の第1準位Γ1点と
が実質的に一致して障壁層21−nの第1準位X1点と
量子井戸層22−(n−1)の第1準位Γ1点とが互い
に共鳴するように、かつ障壁層21−nの第1準位X1
点と障壁層21−nに隣接する量子井戸層22−nの第
2準位Γ2点とが実質的に一致して障壁層21−nの第
1準位X1点と障壁層21−nに隣接する量子井戸層2
2−nの第2準位Γ2点とが互いに共鳴するように、各
障壁層21の厚さと各量子井戸層22の厚さとを設定し
て、量子井戸層22−nにおいて後述する反転分布を実
現して、量子井戸層22−nの第2準位Γ2点の電子を
量子井戸層22−nの第1準位Γ点に遷移させて発光さ
せることを特徴とする。
【0010】本実施形態の超格子半導体発光素子10
は、図1に示すように、裏面に平板形状のAuからなる
電極12が形成され、Siにてなるn型不純物イオンが
例えばドープ量1018/cm3だけドープされたn型G
aAsにてなる厚さ300μmのn型半導体基板20上
に、以下の各層が順次、n型半導体基板20から近接し
た側から積層されて形成される。 (a)Siにてなるn型不純物イオンが例えばドープ量
5×1017/cm3だけドープされたn型Al0.4Ga
0.6Asにてなる厚さ1μmのn型バッファ層17; (b)i型Al0.4Ga0.6Asにてなる厚さ500Åの
i型クラッド層16; (c)超格子構造を有する厚さ約1.0μmの真性半導
体i層(i−SL)15; (d)i型GaAsにてなる厚さ500Åのi型クラッ
ド層14; (e)Beにてなるp型不純物イオンが例えばドープ量
1×1018/cm3だけドープされたp型Al0.4Ga
0.6Asにてなる厚さ2000Åのp型キャップ層1
3;並びに、 (f)厚さ方向に貫通する孔が中央部に形成されたリン
グ形状のAuからなる電極11。
【0011】なお、電極11をリング形状にするのは、
上記の積層を行った後に所定のエッチング方法により行
われる。また、上記真性半導体i層15は、量子井戸層
22−Nがi型クラッド層16に隣接するように、Ga
Asにてなり23原子層の厚さ約64Åの量子井戸層2
2と、AlAsにてなり12原子層の厚さ約34Åの障
壁層21とを交互に、例えば100周期(すなわち10
0対)で積層されて形成される。そして、電極11は逆
バイアス電圧Vbの可変直流電源30の負極に接続さ
れ、電極12は可変直流電源30の正極に接続されるこ
とによって、超格子半導体発光素子10の電極11,1
2間に所定の電界が印加されることになる。
【0012】ところで、電界によって加速された電子
は、一般にΓ点準位からX点準位に遷移できる。超格子
構造ではなく、総て単一組成のバルク型半導体である場
合には、このX点は空間的に連続して存在するため、一
旦X点に入った電子はX点の中を流れることができる。
ところが、超格子構造を有する真性半導体i層15にお
いては、障壁層21と量子井戸層22の組成が異なるた
めそのX点のエネルギー準位も大きく異なっており、障
壁層21中のX点の電子は量子井戸層22へは流れ込め
ず、障壁層21中に局在する。一旦障壁層21中のX点
に捕われた電子は一般的にその緩和時間が非常に長いた
め、障壁層21中のX点に捕われたままになる。しか
し、超格子構造を以下のようなある特殊な構造にするこ
とにより、障壁層21のX点の電子を量子井戸層22の
第2準位Γ2点に移動させて、かつ当該量子井戸層22
の第1準位Γ1点の電子を障壁層21の第1準位X1点
に高速で移動させることにより、当該量子井戸層22に
おいて第2準位Γ2点の電子の数が第1準位Γ1点の準
位の電子の数に比べて多くなる、いわゆる反転分布を実
現することができ、これによって、第2準位Γ2点の電
子を第1準位Γ1点に直接遷移させて発光させることが
できる。
【0013】まず、第1の実施形態の超格子半導体発光
素子10における真性半導体i層15のエネルギーバン
ド構造について説明する。真性半導体i層15は、各障
壁層21の厚さが各量子井戸層22の厚さに比較して薄
い半導体超格子構造を有しており、図2は、真性半導体
i層15の逆バイアス電圧Vbに対するエネルギーチャ
ート図であり、図3は、真性半導体i層15の厚さ方向
の位置に対するエネルギーバンド図である。
【0014】図2及び図3において、Γは、量子井戸層
22において、波数ベクトルk=0又は(000)とな
るときの波数ベクトルk空間における伝導帯下端の点で
あり、Xは、障壁層21において、波数ベクトルk=
(100)となるときの波数ベクトルk空間における伝
導帯下端の点である。また、障壁層21がバルク型半導
体でないときの1次の第1準位、2次の第2準位、…の
X点をそれぞれX1点、X2点、…と示す一方、量子井
戸層22がバルク型半導体でないときの1次の第1準
位、2次の第2準位、…のΓ点をそれぞれΓ1点、Γ2
点、…と示している。さらに、図2及び図3において、
Γ2(0)は量子井戸層22−0におけるΓ2点を示
し、Γ2(1)は量子井戸層22−1におけるΓ2点を
示し、以下同様である。また、X1(1/2)は、量子
井戸層22−0と量子井戸層22−1との間の障壁層2
1−1におけるX1点を示し、X1(3/2)は、量子
井戸層22−1と量子井戸層22−2との間の障壁層2
1−2におけるX1点を示し、以下同様である。
【0015】図2から明らかなように、逆バイアス電圧
Vbを高くすることにより、各X点及び各Γ点における
準位エネルギーは低下してくることがわかる。また、図
2のグラフからさらに、次のことがわかる。すなわち、
第1の実施形態では、逆バイアス電圧Vb2(=25
V)の所定の値において、量子井戸層22−0の第1準
位Γ1(0)と、量子井戸層22−0に隣接する障壁層
21−1の第1準位X1(1/2)と、量子井戸層22
−1の第2準位Γ2(1)とを実質的に一致させて共鳴
させている。これによって、量子井戸層22−0の第1
準位Γ1(0)の電子を、量子井戸層22−0に隣接す
る障壁層21−1の第1準位X1(1/2)に移動さ
せ、さらに障壁層21−1の第1準位X1(1/2)に
移動した電子を量子井戸層22−1の第2準位Γ2
(1)に移動させている。
【0016】図2においては、量子井戸層22−0、障
壁層21−1及び量子井戸層22−1のエネルギー準位
を用いて説明したが、真性半導体i層15は量子井戸層
22と障壁層21とが交互に積層された周期構造を有す
るので、上述した共鳴関係は、量子井戸層22−n、障
壁層21−(n+1)及び量子井戸層22−(n+1)
について一般的に成り立つ。ここで、n=1,2,3,
…,N−1である。すなわち、第1の実施形態では、所
定の逆バイアス電圧Vb2=25Vにおいて、以下の
(1)及び(2)の条件を満足するように、真性半導体
i層15の量子井戸層22の各厚さと障壁層21の各厚
さとを設定する。 (1)量子井戸層22−nの第1準位Γ1点と、量子井
戸層22−nに隣接する障壁層21−(n+1)の第1
準位X1点とが一致し、量子井戸層22−nの第1準位
Γ1点と障壁層21−(n+1)の第1準位X1点とが
共鳴する。 (2)かつ障壁層21−(n+1)の第1準位X1点
と、障壁層21−(n+1)に隣接する量子井戸層22
−(n+1)の第2準位Γ2点とが一致し、障壁層21
−nの第1準位X1点と量子井戸層22−nの第2準位
Γ2点とが共鳴する。 ここで、n=0,1,2,…,N−1である。また、量
子井戸層22−nの第1準位Γ1点と障壁層21−(n
+1)の第1準位X1点、及び障壁層21−(n+1)
の第1準位X1点と量子井戸層22−(n+1)の第2
準位Γ2点とはそれぞれ、各準位間の差が±20meV
以内になるように実質的に一致させればよい。
【0017】第1の実施形態の超格子半導体発光素子1
0は、以上のように構成することによって、電極11,
12間に所定の逆バイアス電圧Vb2を印加したとき
に、量子井戸層22において第2準位Γ2点の電子の数
が第1準位Γ1点の電子の数に比べて多くなる反転分布
を実現して、第2準位Γ2(1)点の電子を第1準位Γ
1(1)点に遷移させて発光させるものである。
【0018】次に、本実施形態において上述の反転分布
が実現できる理由を説明する。まず、反転分布を実現す
るためには、量子井戸層22の第2準位Γ2点に選択的
に電子を注入する必要がある。しかし、一般的に、超格
子構造の真性半導体i層15において、量子井戸層22
の第2準位Γ2点の電子は、縦波の光学フォノンである
LO(Longitudinal optical)フ
ォノンを放出して量子井戸層22の第1準位Γ1点に高
速で遷移し、かつ遷移した電子が量子井戸層22の第1
準位Γ1点に留どまる時間は比較的長いので、選択的に
量子井戸層22の第2準位Γ2点に電子を注入してもこ
れだけでは反転分布は起こらない。ここで、LOフォノ
ンを放出する量子井戸層22の第2準位Γ2点から第1
準位Γ1点への電子の遷移は、量子井戸層22を構成す
る格子に振動エネルギーを与える遷移であって、光の放
出のない非発光遷移である。
【0019】従って、この反転分布を実現するために
は、量子井戸層22の第2準位Γ2点に電子を注入し、
かつ量子井戸層22の第2準位Γ2点の電子がLOフォ
ノンを放出して第1準位Γ1点に緩和する第1の緩和時
間より短い時間で、量子井戸層22の第1準位Γ1点の
電子を掃き出させる必要がある。本発明者らは、検討の
結果、超格子構造の真性半導体i層15において、障壁
層21−nの第1準位X1点と量子井戸層22−nの第
2準位Γ2点とが略等しいエネルギーレベルを有すると
き、当該第1準位X1点の電子は当該第2準位Γ2点に
移動し、量子井戸層22−nの第1準位Γ1点と障壁層
21−(n+1)の第1準位X1点とが略等しいエネル
ギーレベルを有するとき、量子井戸層22−nの第1準
位Γ1点の電子は障壁層21−(n+1)の第1準位X
1点に高速で移動することを見いだした。本発明はこの
現象を利用したものである。
【0020】ここで、我々の検討によると、量子井戸層
22−nの第1準位Γ1点と障壁層21−(n+1)の
第1準位X1点とが略一致したときの、量子井戸層22
−nの第1準位Γ1点の電子が障壁層21−(n+1)
の第1準位X1点へ遷移する第2の緩和時間は、数百f
sec(ここで、fsecは、10-15秒である。)で
ある。これに対して、量子井戸層22−nにおいて、第
2準位Γ2点の電子がLOフォノンを放出して第1準位
Γ1点に緩和する第1の緩和時間は、我々の検討による
と数psec(ここで、psecは、10-12秒であ
る。)から数10psecである。
【0021】従って、量子井戸層22−nにおいて、第
2準位Γ2(1)点の電子がLOフォノンを放出して第
1準位Γ1点に緩和する第1の緩和時間に比べて、量子
井戸層22−nの第1準位Γ1点の電子が障壁層21−
(n+1)の第1準位X1点へ遷移する第2の緩和時間
は十分短いので、量子井戸層22−nにおいて、第2準
位Γ2点に電子を注入することにより、反転分布を実現
することができる。そして、このような反転分布が実現
されると、量子井戸層22−nにおいて、第2準位Γ2
点の電子が、第2準位Γ2点と第1準位Γ1点との差の
エネルギーに対応するエネルギーを有する光を放出して
第1準位Γ1点に直接遷移する。
【0022】以上のように構成された超格子半導体発光
素子10において、電極11,12の間に所定の逆バイ
アス電圧Vb2(=25V)を印加して、かつ図1に示
すように電極11の孔からp型キャップ層13とi型ク
ラッド層14とを介して、真性半導体i層15の量子井
戸層22−0に光を入射すると、超格子構造を有する真
性半導体i層15は、以下のような動作をする。すなわ
ち、量子井戸層22−0の価電子帯の電子は、入射され
た光によって励起されて量子井戸層22−0の第1準位
Γ1(0)点に遷移する。これによって、量子井戸層2
2−0の第1準位Γ1(0)点に電子であるキャリアが
生成される。量子井戸層22−0の第1準位Γ1(0)
点に励起された電子は、所定の逆バイアス電圧Vb2が
印加されて量子井戸層22−0の第1準位Γ1(0)点
と障壁層21−1の第1準位X1(1/2)点とが共鳴
しているので、図3の矢印101で示すように、障壁層
21−1の第1準位X1(1/2)点に移動する。障壁
層21−1の第1準位X1(1/2)点に移動した電子
は、障壁層21−1の第1準位X1(1/2)点と量子
井戸層22−1の第2準位Γ2(1)点の準位とが共鳴
しているので、図3の矢印102で示すように、量子井
戸層22−1の第2準位Γ2(1)点に移動する。
【0023】ここで、量子井戸層22−1において電子
が反転分布していて、かつ量子井戸層22−1の第2準
位Γ2(1)点が隣接する障壁層21−2のX点の準位
と大きく異なっているので、量子井戸層22−1の第2
準位Γ2(1)点の電子は、障壁層21−2を通過する
ことができない。これによって、量子井戸層22−1の
第2準位Γ2(1)点に移動した電子は、図3の矢印2
01で示すように量子井戸層22−1の第1準位Γ1
(1)点に遷移して発光する。
【0024】量子井戸層22−1の第1準位Γ1(1)
点に遷移した電子は、所定の逆バイアス電圧Vb2が印
加されて量子井戸層22−1の第1準位Γ1(1)点と
障壁層21−2の第1準位X1(3/2)点とが共鳴し
ているので、図3の矢印103で示すように、障壁層2
1−2の第1準位X1(3/2)点に高速で移動する。
障壁層21−2の第1準位X1(3/2)点に移動した
電子は、障壁層21−2の第1準位X1(3/2)点と
量子井戸層22−2の第2準位Γ2(2)点の準位とが
共鳴しているので、図3の矢印104で示すように、量
子井戸層22−2の第2準位Γ2(2)点の準位に移動
する。そして、量子井戸層22−2の第2準位Γ2
(2)点の準位に移動した電子は、量子井戸層22−2
において、図3の矢印202で示すように、第2準位Γ
2(2)点から第1準位Γ1(2)点に遷移して光を発
生する。
【0025】量子井戸層22−2の第1準位Γ1(2)
点に遷移した電子は、以下、同様にして量子井戸層22
−n(n=3,4,…,N)の第2準位Γ2点に移動し
て、量子井戸層22−nにおいて、第2準位Γ2点から
第1準位Γ1点に遷移して光を発生する。以上のように
して、各量子井戸層22−n(n=1,2,…,N)に
おいて、第2準位Γ2点から第1準位Γ1点に電子が遷
移して光を発生する。
【0026】以上のようにして、超格子半導体発光素子
10の電極11,12の間に所定の逆バイアス電圧Vb
2(=25V)を印加して、かつ電極11の孔からp型
キャップ層13とi型クラッド層14を介して、真性半
導体i層15の量子井戸層22−0に光を入射すること
により、真性半導体i層15は、量子井戸層22の第2
準位Γ点と第1準位Γ1点との差のエネルギーに対応し
た波長を有する光を発生して出力することができる。
【0027】この真性半導体i層15で発生された光
は、第1の実施形態においては、図1に示すように、真
性半導体i層15の厚さ方向に平行な側面115aから
出力するように構成する。しかしながら、本発明はこれ
に限らず、i型クラッド層14とp型キャップ層13と
を介して、電極11に設けられた孔から第2の光を出力
するようにしてもよいし、i型クラッド層16とn型バ
ッファ層17とn型半導体基板20とを介して、n型半
導体基板20側から出力するように構成してもよい。n
型半導体基板20側から出力するように構成した場合に
は、i型クラッド層16とn型バッファ層17とn型半
導体基板20とをそれぞれ、光を透過するように薄く形
成し、かつ電極12に電極11と同様に孔を形成して、
当該孔から発生した光を出力する。
【0028】以上、詳述したように、第1の実施形態の
超格子半導体発光素子10は、量子井戸層22と障壁層
21とが積層されてなる真性半導体i層15を備え、当
該量子井戸層22の各厚さと当該障壁層21の各厚さと
を、所定の逆バイアス電圧Vb2が印加されたときに、
量子井戸層22−nの第1準位Γ1点と障壁層21−
(n+1)の第1準位X1点とが互いに共鳴するよう
に、かつ障壁層21−(n+1)の第1準位X1点と量
子井戸層22−(n+1)の第2準位Γ2点とが互いに
共鳴するように設定している。これによって、量子井戸
層22−n(n=1,2,…,N)において第2準位Γ
2点の電子の数を第1準位Γ1の電子の数に比べて多く
して、第2準位Γ2点の電子を第1準位Γ1に遷移させ
ることができるので、第2準位Γ2点と第1準位Γ1点
との間の差のエネルギーに対応する波長を有する光を発
生して出力できる。
【0029】また、第1の実施形態の超格子半導体発光
素子10は、超格子の周期が一定の簡単な周期構造の真
性半導体i層15を用いて構成しているので、従来のサ
ブバンド間遷移を用いた量子カスケードレーザーに比較
して、安価に作成することができる。
【0030】さらに、第1の実施形態の超格子半導体発
光素子10は、真性半導体i層15において、量子井戸
層22−nの第2準位Γ点の電子を、当該量子井戸層2
2−nの第1準位Γ点に遷移させて発光させているの
で、従来のサブバンド間遷移を用いた量子カスケードレ
ーザーに比較して、第2準位Γ2点の電子の第1準位Γ
1点への遷移確率を大きくでき、発光効率をよくでき
る。
【0031】またさらに、第1の実施形態の超格子半導
体発光素子10は、上述のように発光効率をよくできる
ので、発光に寄与しない電子による真性半導体i層15
の温度の上昇を小さくでき、従来例に比較して、超格子
半導体発光素子10の信頼性を高くすることができる。
【0032】また、上述した第1の実施形態の超格子半
導体発光素子10を用いたレーザーダイオードは、例え
ば、真性半導体i層15の互いに平行な2つの側面11
5a,115bに、ファブリ・ペロー鏡面を形成するこ
とによって構成される。ここで、ファブリ・ペロー鏡面
とは、例えば、真性半導体i層15で発生する光に対し
て30%の所定の反射率を有する面であって、第1の実
施形態では、n型半導体基板20の結晶の方位を所定の
方向に設定して、真性半導体i層15の2つの側面11
5a,115bがそれぞれ所定のへき開面になるように
真性半導体i層15を形成した後、へき開することによ
り当該側面115a,115bそのものをファブリ・ペ
ロー鏡面として利用した。この場合、ファブリ・ペロー
鏡面として利用した真性半導体i層15の2つの側面1
15a,115bの反射率は30%に限定されず、少な
くとも真性半導体i層15で発生する光の一部分を反射
するように構成すればよい。また、第1の実施形態で
は、真性半導体i層15の2つの側面115a,115
bの間隔は、300μmに設定した。しかしながら、本
発明はこれに限定されず、真性半導体i層15の2つの
側面115a,115bの間隔は、100μmでもよい
し500μmでもよい、すなわち当該間隔は任意に設定
することができる。
【0033】以上のように構成することによって、超格
子半導体発光素子10において、真性半導体i層15に
2つの側面115a,115bからなるファブリ・ペロ
ー共振器を形成することができるので、超格子半導体発
光素子10をレーザー発振させることができる。
【0034】以上の第1の実施形態において、真性半導
体i層15における各両端の層は、量子井戸層21であ
ってもよいし、障壁層22でもあってもよい。
【0035】<第2の実施形態> 図4は、本発明に係る第2の実施形態である超格子半導
体発光素子40を示す断面図である。この超格子半導体
発光素子40は、可変直流電源30により所定のバイア
ス電圧Vbが印加された電極41と電極42との間に、
+型半導体層43と真性半導体i層15とn+型半導体
層45と、n型半導体基板46とを挟設してなるダイオ
ード素子であって、真性半導体i層15は、第1の実施
形態と同様に構成される。以下、第1の実施形態との相
違点について説明する。
【0036】この第2の実施形態においては、Siにて
なるn型不純物イオンが例えばドープ量1018/cm3
だけドープされたn型GaAsにてなる厚さ300μm
のn型半導体基板46上に、以下の各層が順次、n型半
導体基板46から近接した側から積層されて形成され
る。 (a)n+型半導体層45は、Siにてなるn型不純物
イオンが例えばドープ量1×1018/cm3だけドープ
されたn+型Al0.4Ga0.6Asにてなり、厚さ0.4
μmを有するように形成される。 (b)真性半導体i層(n-−SL)15は、第1の実
施形態と同様の障壁層21と量子井戸層22とが繰り返
し交互に積層された超格子構造を有し、厚さ約1.0μ
mを有する。 (c)n+型半導体層43は、Siにてなるn型不純物
イオンが例えばドープ量1×1018/cm3だけドープ
されたn+型Al0.4Ga0.6Asにてなり、厚さ0.4
μmを有するように形成される。
【0037】ここで、超格子構造を有する真性半導体i
層15は、当該量子井戸層22の各厚さと当該障壁層2
1の各厚さとを、25Vの所定のバイアス電圧が印加さ
れたときに、量子井戸層22−nの第1準位Γ1点と障
壁層21−(n+1)の第1準位X1点とが互いに共鳴
するように、かつ障壁層21−(n+1)の第1準位X
1点と量子井戸層22−(n+1)の第2準位Γ2点と
が互いに共鳴するように設定している。
【0038】以上のように構成された第2の実施形態の
超格子半導体発光素子40においては、第1の実施形態
と同様に、超格子構造を有する真性半導体i層15の各
層21,22の厚さを所定の値に設定しかつバイアス電
圧Vbを所定のバイアス電圧を設定する一方、可変直流
電源30によりn+型半導体層45にキャリアを注入す
る。これによって、第1の実施形態と同様に、量子井戸
層22−n(n=1,2,…,N)において第2準位Γ
2点の電子の数を第1準位Γ1の電子の数に比べて多く
でき、当該量子井戸層22−nにおいて第2準位Γ2点
の電子を第1準位Γ1に遷移させることができるので、
第2準位Γ2点と第1準位Γ1点との間の差のエネルギ
ーに対応する波長を有する光を発生して出力できる。
【0039】以上の第2の実施形態の超格子半導体発光
素子40は、第1の実施形態と同様の効果を有するとと
もに、上述したn+in+構造を有するので、光を照射す
ることなく、量子井戸層22の第2準位Γ2点と第1準
位Γ1点との間の差のエネルギーに対応する波長を有す
る光を発生して出力できる。
【0040】以上の第2の実施形態においては、n型半
導体基板46を設けているが、本発明はこれに限らず、
設けなくてもよい。
【0041】<変形例> 以上の第1と第2の実施形態では、25Vの所定の逆バ
イアス電圧Vb又はバイアス電圧を印加したときに、障
壁層21−nの第1準位X1点と量子井戸層22−(n
−1)の第1準位Γ1点とが互いに共鳴するように、か
つ障壁層21−nの第1準位X1点と障壁層21−nに
隣接する量子井戸層22−nの第2準位Γ2点とが互い
に共鳴するように、各障壁層21の厚さと各量子井戸層
22の厚さとを設定した。しかしながら、本発明はこれ
に限らず、25V以外の任意の逆バイアス電圧Vb又は
バイアス電圧を電極11,12又は電極41,42の間
に印加したときに、障壁層21−nの第1準位X1点と
量子井戸層22−(n−1)の第1準位Γ1点とが互い
に共鳴するように、かつ障壁層21−nの第1準位X1
点と障壁層21−nに隣接する量子井戸層22−nの第
2準位Γ2点とが互いに共鳴するように、各障壁層21
の厚さと各量子井戸層22の厚さとを設定してもよい。
例えば、各障壁層21を7原子層の20Å厚さに設定
し、各量子井戸層22を20原子層の56Åの厚さに設
定することにより、26Vの逆バイアス電圧Vb又はバ
イアス電圧を印加したときに、障壁層21−nの第1準
位X1点と量子井戸層22−(n−1)の第1準位Γ1
点、及び障壁層21ーnの第1準位X1点と障壁層21
−nに隣接する量子井戸層22−nの第2準位Γ2点と
を互いに共鳴させることができる。以上のように構成し
ても第1と第2の実施形態と同様の効果を有する。
【0042】以上の第1と第2の実施形態において、真
性半導体i層15は、量子井戸層22と障壁層21とを
100周期で積層したが、本発明はこれに限らず、他の
周期の積層数で構成してもよい。以上のように構成して
も、第1と第2の実施形態と同様の効果を有する。
【0043】
【発明の効果】本発明に係る超格子半導体発光素子は、
2つの電極間に2つのn型半導体層を備え、かつ上記2
つのn型半導体層の間に該障壁層と量子井戸層とが交互
に積層されてなる超格子構造を有する真性半導体i層を
備えた超格子半導体発光素子であって、所定のバイアス
電圧を上記2つの電極間に印加したときに、上記障壁層
のX点の準位と当該障壁層の一方の側に隣接する量子井
戸層の1次のΓ点の準位とが互いに共鳴するように、か
つ当該障壁層のX点の準位と当該障壁層の他方の側に隣
接する量子井戸層の2次のΓ点の準位とが互いに共鳴す
るように、上記各障壁層の厚さと上記各量子井戸層の厚
さとを設定し、上記バイアス電圧を上記2つの電極間に
印加することにより、上記一方の側に隣接する量子井戸
層の1次のΓ点の準位の電子を上記他方の側に隣接する
量子井戸層の2次のΓ点の準位に注入して、注入された
電子を上記他方の側に隣接する量子井戸層の1次のΓ点
の準位に遷移させて発光させている。このようにする
と、n型半導体層を介して上記真性半導体i層にキャリ
アを注入することができ、量子井戸層の2次のΓ点の準
位と量子井戸層の1次のΓ点の準位との差のエネルギー
に対応する波長を有する光を発生することができる。こ
れによって、従来例に比較して、簡単でかつ低価格に作
成することができ、しかも発光効率がよく信頼性の高い
超格子半導体発光素子を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る第1の実施形態である超格子半
導体発光素子10を示す縦断面図である。
【図2】 図1の超格子半導体発光素子10に対して逆
バイアス電圧Vbを印加したときの真性半導体i層の各
点における準位エネルギーを示すエネルギーチャート図
である。
【図3】 図1の超格子半導体発光素子10の真性半導
体i層の厚さ方向の位置に対する準位エネルギーを示す
エネルギーバンド図である。
【図4】 本発明に係る第2の実施形態である超格子半
導体発光素子40を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10,40…超格子半導体発光素子、11,12…電
極、13…p型キャップ層、14…i型クラッド層、1
5…超格子構造を有する真性半導体i層、16…i型ク
ラッド層、17…n型バッファ層、20…n型半導体基
板、21−0乃至21−N…障壁層、22−0乃至22
−N…量子井戸層、30…可変直流電源、41,42…
電極、43,45…n+型半導体層、46…n型半導体
基板、151a,151b…真性半導体i層15の側
面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大谷 直毅 京都府相楽郡精華町大字乾谷小字三平谷 5番地 株式会社エイ・ティ・アール光 電波通信研究所内 (72)発明者 冨永 浩司 京都府相楽郡精華町大字乾谷小字三平谷 5番地 株式会社エイ・ティ・アール光 電波通信研究所内 (72)発明者 渡辺 敏英 京都府相楽郡精華町大字乾谷小字三平谷 5番地 株式会社エイ・ティ・アール光 電波通信研究所内 (56)参考文献 特開 平9−260723(JP,A) 特開 平5−218577(JP,A) 特開 平4−211188(JP,A) 特開 平6−164067(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01S 3/18 H01L 33/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの電極間に2つのn型半導体層を備
    え、かつ上記2つのn型半導体層の間に該障壁層と量子
    井戸層とが交互に積層されてなる超格子構造を有する真
    性半導体i層を備えた超格子半導体発光素子であって、 所定のバイアス電圧を上記2つの電極間に印加したとき
    に、上記障壁層のX点の準位と当該障壁層の一方の側に
    隣接する量子井戸層の1次のΓ点の準位とが互いに共鳴
    するように、かつ当該障壁層のX点の準位と当該障壁層
    の他方の側に隣接する量子井戸層の2次のΓ点の準位と
    が互いに共鳴するように、上記各障壁層の厚さと上記各
    量子井戸層の厚さとを設定し、 上記バイアス電圧を上記2つの電極間に印加することに
    より、上記一方の側に隣接する量子井戸層の1次のΓ点
    の準位の電子を上記他方の側に隣接する量子井戸層の2
    次のΓ点の準位に注入して、注入された電子を上記他方
    の側に隣接する量子井戸層の1次のΓ点の準位に遷移さ
    せて発光させることを特徴とする超格子半導体発光素
    子。
  2. 【請求項2】 上記超格子半導体発光素子は、下面に上
    記2つの電極のうちの一方の電極が形成されたn型半導
    体基板上に、上記2つのn型半導体層と、該2つのn型
    半導体層の間に位置する上記真性半導体i層とを備えて
    いる請求項1記載の超格子半導体発光素子。
  3. 【請求項3】 上記真性半導体i層はさらに、上記真性
    半導体i層で発光した光のうちの少なくとも一部の光を
    反射するように互いに対向して設けられた2つの面を有
    し、レーザー発振することを特徴とする請求項1又は2
    記載の超格子半導体発光素子。
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