JP2877326B2 - 回転位相制御装置 - Google Patents
回転位相制御装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は回転位相制御装置に関し、特にその制御引込
時間の短縮に関するものである。
時間の短縮に関するものである。
[従来の技術] 従来、一般に回転体の回転位相を制御し、特定の基準
位相に同期して回転させる回転位相制御装置を構成する
場合、回転体から得られる回転速度情報に基いて回転速
度制御を行う回転速度制御装置を併設するのが一般的で
ある。即ち、回転速度制御装置にて回転体を目標とする
回転速度近傍の速度で回転させつつ、回転体から得られ
る回転位相情報と基準位相情報とによりこれらの位相差
を検出し、この位相差情報に基いて形成された位相エラ
ー信号により回転位相を制御するのが一般的である。
位相に同期して回転させる回転位相制御装置を構成する
場合、回転体から得られる回転速度情報に基いて回転速
度制御を行う回転速度制御装置を併設するのが一般的で
ある。即ち、回転速度制御装置にて回転体を目標とする
回転速度近傍の速度で回転させつつ、回転体から得られ
る回転位相情報と基準位相情報とによりこれらの位相差
を検出し、この位相差情報に基いて形成された位相エラ
ー信号により回転位相を制御するのが一般的である。
一方、この様な位相制御をより強く、安定に行うため
に、主として積分回路として動作する位相補償回路を設
け、上記位相エラー信号をこの位相補償回路を介して位
相制御信号として回転体の駆動系へ供給することが広く
行われている。
に、主として積分回路として動作する位相補償回路を設
け、上記位相エラー信号をこの位相補償回路を介して位
相制御信号として回転体の駆動系へ供給することが広く
行われている。
[発明が解決しようとしている問題点] ところで、上記位相補償回路の積分時定数は比較的大
きく設定される場合がある。この場合、定常状態に於る
安定性が高くなるが、過渡状態の応答特性としては制御
引込時間(ロツクインタイム)が長くなるという問題が
ある。
きく設定される場合がある。この場合、定常状態に於る
安定性が高くなるが、過渡状態の応答特性としては制御
引込時間(ロツクインタイム)が長くなるという問題が
ある。
特に、位相制御をより強くかけるために、速度制御信
号に対する位相制御信号の混合比を大とした場合には、
回転位相がオーバーシユートした後目標の位相に近づく
ことが多く、更に場合によってはハンチング現象を起こ
し、結果としてロツクインタイムを著しく長くしてい
た。
号に対する位相制御信号の混合比を大とした場合には、
回転位相がオーバーシユートした後目標の位相に近づく
ことが多く、更に場合によってはハンチング現象を起こ
し、結果としてロツクインタイムを著しく長くしてい
た。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであ
り、位相制御を強くかけてもハンチング等の現象が生じ
ることがなく、ロツクインタイムを短縮することができ
る回転位相制御装置を提供することを目的とする。
り、位相制御を強くかけてもハンチング等の現象が生じ
ることがなく、ロツクインタイムを短縮することができ
る回転位相制御装置を提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] かかる目的下に於て、本発明の回転位相制御装置は、
回転体の回転速度を制御する速度制御手段と、前記回転
体の回転位相を制御する位相制御手段とを具え、前記回
転体の回転位相と基準位相との位相差が所定範囲内に入
ったことに応じて前記位相制御手段を暫時非作動状態と
する構成とした。
回転体の回転速度を制御する速度制御手段と、前記回転
体の回転位相を制御する位相制御手段とを具え、前記回
転体の回転位相と基準位相との位相差が所定範囲内に入
ったことに応じて前記位相制御手段を暫時非作動状態と
する構成とした。
[作用] 上述の如く構成することにより、回転体の回転位相が
目標位相に近づいた時位相制御が非作動となるので、回
転体は所望の回転速度で回転でき、かつ積分処理に伴う
処理の遅れも生じないので回転位相が制御目標位相をオ
ーバーシユートすることがなくなる。従って、位相制御
を強くかけても、ハンチング現象は発生せず、ロツクイ
ンタイムを短縮することが可能になった。
目標位相に近づいた時位相制御が非作動となるので、回
転体は所望の回転速度で回転でき、かつ積分処理に伴う
処理の遅れも生じないので回転位相が制御目標位相をオ
ーバーシユートすることがなくなる。従って、位相制御
を強くかけても、ハンチング現象は発生せず、ロツクイ
ンタイムを短縮することが可能になった。
[実施例] 以下、本発明の実施例について説明する。
第1図は本発明をVTRの回転シリンダ制御系に適用し
た一実施例の構成を示す図、第2図は第1図の動作を説
明するためのタイミングチヤートである。
た一実施例の構成を示す図、第2図は第1図の動作を説
明するためのタイミングチヤートである。
第1図に於て、1はVTRの回転上シリンダを回転駆動
するドラムモータ、2はドラムモータ1の回転速度に比
例した周波数の速度検出パルス(FG)を発生する回転周
波数検出器、3はドラムモータ1の回転位相を示すパル
ス(PG)を発生する回転位相検出器、14は所望の回転速
度に対応する周波数の速度基準信号(RS)を発生する速
度基準信号発生器、4はFG及び速度基準信号に基づきド
ラムモータ1の回転速度と目標速度との速度差に応じた
速度制御情報(ES)及びこの速度差を示す速度差情報
(SD)を出力する速度検波回路、5は基準位相を示す位
相基準信号(RP)を発生する位相基準信号発生器、6は
位相基準信号に従う目標位相に対するPGの位相差を示す
位相差情報(PD)及びこの位相差に応じた位相エラー情
報(PE)を出力する位相検波回路、7は位相補償回路と
して作用するデイジタルフイルタ、8はデイジタルフイ
ルタ7の出力する位相制御情報(EP)、上記速度制御情
報(ES)等を加算して回転制御情報(CT)を形成する加
算器、9はデイジタルフイルタ7の各遅延枝のデータ
(Z-1データ)をプリセツトするプリセツトデータ(P
R)を発生するプリセツトデータ発生器、10はデイジタ
ル−アナログ(D/A)変換器、11はドラムモータ1を駆
動する駆動回路、12は駆動回路11,デイジタルフイルタ
7,積分回路16の動作,及び各スイツチ15,18を切り換え
る制御回路、13はVTRの操作部である。
するドラムモータ、2はドラムモータ1の回転速度に比
例した周波数の速度検出パルス(FG)を発生する回転周
波数検出器、3はドラムモータ1の回転位相を示すパル
ス(PG)を発生する回転位相検出器、14は所望の回転速
度に対応する周波数の速度基準信号(RS)を発生する速
度基準信号発生器、4はFG及び速度基準信号に基づきド
ラムモータ1の回転速度と目標速度との速度差に応じた
速度制御情報(ES)及びこの速度差を示す速度差情報
(SD)を出力する速度検波回路、5は基準位相を示す位
相基準信号(RP)を発生する位相基準信号発生器、6は
位相基準信号に従う目標位相に対するPGの位相差を示す
位相差情報(PD)及びこの位相差に応じた位相エラー情
報(PE)を出力する位相検波回路、7は位相補償回路と
して作用するデイジタルフイルタ、8はデイジタルフイ
ルタ7の出力する位相制御情報(EP)、上記速度制御情
報(ES)等を加算して回転制御情報(CT)を形成する加
算器、9はデイジタルフイルタ7の各遅延枝のデータ
(Z-1データ)をプリセツトするプリセツトデータ(P
R)を発生するプリセツトデータ発生器、10はデイジタ
ル−アナログ(D/A)変換器、11はドラムモータ1を駆
動する駆動回路、12は駆動回路11,デイジタルフイルタ
7,積分回路16の動作,及び各スイツチ15,18を切り換え
る制御回路、13はVTRの操作部である。
前記速度検波回路4は前記目標速度に対するドラムモ
ータ1の回転速度の大小を示す速度状態情報(SS)を発
生する。この情報(SS)は例えばドラムモータ1の回転
速度が目標速度より大である時「−1」,小である時
「+1」となる。同様に位相検波回路6は前記PGの位相
が基準位相より進んでいる場合「+1」,遅れている場
合「−1」となる位相状態情報(SP)を発生する。15は
端子a,b,cに選択的に接続され、速度状態情報SSもしく
は位相状態情報SPを出力するスイツチ、16は積分回路、
17は加算器である。また18は端子a,bに選択的に接続さ
れ、位相制御情報EPを加算器8へ供給するか否かを切り
換えるスイツチである。
ータ1の回転速度の大小を示す速度状態情報(SS)を発
生する。この情報(SS)は例えばドラムモータ1の回転
速度が目標速度より大である時「−1」,小である時
「+1」となる。同様に位相検波回路6は前記PGの位相
が基準位相より進んでいる場合「+1」,遅れている場
合「−1」となる位相状態情報(SP)を発生する。15は
端子a,b,cに選択的に接続され、速度状態情報SSもしく
は位相状態情報SPを出力するスイツチ、16は積分回路、
17は加算器である。また18は端子a,bに選択的に接続さ
れ、位相制御情報EPを加算器8へ供給するか否かを切り
換えるスイツチである。
第2図は第1図の位相検波回路6の動作を説明するた
めのタイミングチヤートであり、位相検波回路6はPGを
DL−1,DL−2に示す信号に順次整形し、この信号DL−2
を用いて第2図TRに示す如き台形波に対応するデジタル
データを発生する。このデータTRは基準信号RCの立ち上
がりタイミング(図中Sで示す)でサンプリングされ、
位相エラー情報PEとなる。この位相制御の目的は台形波
データTRが所定値となるタイミング(図中P0で示す)と
サンプリングタイミングSを同一タイミングにする処に
あり、Sは図示のS′に近づいていく。また、該回路6
は台形波データTRのP0点と基準信号RCのS点との時間差
を位相差情報PDとして出力する。
めのタイミングチヤートであり、位相検波回路6はPGを
DL−1,DL−2に示す信号に順次整形し、この信号DL−2
を用いて第2図TRに示す如き台形波に対応するデジタル
データを発生する。このデータTRは基準信号RCの立ち上
がりタイミング(図中Sで示す)でサンプリングされ、
位相エラー情報PEとなる。この位相制御の目的は台形波
データTRが所定値となるタイミング(図中P0で示す)と
サンプリングタイミングSを同一タイミングにする処に
あり、Sは図示のS′に近づいていく。また、該回路6
は台形波データTRのP0点と基準信号RCのS点との時間差
を位相差情報PDとして出力する。
以下、本実施例の動作を説明する。
初期状態に於て、ドラムモータ1は停止している。速
度検波回路4はFGの周期が長い程速度制御情報ESの値を
大きくするので、該情報ESに従い回転制御情報CTの値も
大きくなっているが、制御回路12は駆動回路11を非通電
状態としている。また、この時制御回路12は、スイツチ
15をC端子,スイツチ18はa端子に接続し、積分回路16
をリセツトすると共にデジタルフイルタ7の各遅延枝の
データをプリセツトデータPRでプリセツトする。
度検波回路4はFGの周期が長い程速度制御情報ESの値を
大きくするので、該情報ESに従い回転制御情報CTの値も
大きくなっているが、制御回路12は駆動回路11を非通電
状態としている。また、この時制御回路12は、スイツチ
15をC端子,スイツチ18はa端子に接続し、積分回路16
をリセツトすると共にデジタルフイルタ7の各遅延枝の
データをプリセツトデータPRでプリセツトする。
この状態で操作部13よりVTRによる信号の記録もしく
は再生が命じられると、制御回路12は駆動回路11を通電
可能とし、以後、回転制御情報CTに従いドラムモータ1
が駆動される。
は再生が命じられると、制御回路12は駆動回路11を通電
可能とし、以後、回転制御情報CTに従いドラムモータ1
が駆動される。
ドラムモータ1が起動後、加速され目標の回転速度近
傍となり、速度差情報SDの絶対値が所定値TH1以下にな
ったことを制御回路12が検出すると、該回路12はスイツ
チ15をa端子に切換え、速度状態情報SSを積分回路16に
入力する。この積分回路16の出力は速度補正情報ASとし
て加算器17に供給され、モータ1の回転速度がより正確
に目標速度に一致する様作用する。
傍となり、速度差情報SDの絶対値が所定値TH1以下にな
ったことを制御回路12が検出すると、該回路12はスイツ
チ15をa端子に切換え、速度状態情報SSを積分回路16に
入力する。この積分回路16の出力は速度補正情報ASとし
て加算器17に供給され、モータ1の回転速度がより正確
に目標速度に一致する様作用する。
この後、ドラムモータ1の回転速度が更に目標速度に
近づき、速度差情報SDの絶対値が所定値TH2(<TH1)以
下になったことを制御回路12が検出すると、該回路12は
スイツチ15及びスイツチ18をb端子に接続し、積分回路
16のリセツト及びデジタルフイルタ7のプリセツトを行
う。これによって位相制御情報EPが加算器8に供給され
る。これに伴い、位相制御情報EPの作用により、位相基
準信号RCの位相がPGに対して総体的に第2図の実線の位
相から点線の位相へと移動していく。また、積分回路16
には位相状態情報SPが入力される。この時、積分回路16
の出力は位相補正情報APとして加算器17に供給され、モ
ータ1の回転位相が目標位相とより正確に一致する様作
用する。
近づき、速度差情報SDの絶対値が所定値TH2(<TH1)以
下になったことを制御回路12が検出すると、該回路12は
スイツチ15及びスイツチ18をb端子に接続し、積分回路
16のリセツト及びデジタルフイルタ7のプリセツトを行
う。これによって位相制御情報EPが加算器8に供給され
る。これに伴い、位相制御情報EPの作用により、位相基
準信号RCの位相がPGに対して総体的に第2図の実線の位
相から点線の位相へと移動していく。また、積分回路16
には位相状態情報SPが入力される。この時、積分回路16
の出力は位相補正情報APとして加算器17に供給され、モ
ータ1の回転位相が目標位相とより正確に一致する様作
用する。
ここで、この位相制御開始時のPGと目標位相との位相
差をとすると、位相差を小さくするということは位
相制御により回転速度が目標速度から変化することであ
り、この変化量(オフセツト量)が大きいほどの変化
する速度も大きく、S点がS′点に到達する時間に短く
なる。ところが前述の如く、このオフセツト量は速度制
御情報ESと位相制御情報EPの比で決まり、あまりオフセ
ツト量を大きくする、即ち位相制御を強くかけるとS点
はS′点を通過し、オーバーシユートしてしまうのが通
例である。
差をとすると、位相差を小さくするということは位
相制御により回転速度が目標速度から変化することであ
り、この変化量(オフセツト量)が大きいほどの変化
する速度も大きく、S点がS′点に到達する時間に短く
なる。ところが前述の如く、このオフセツト量は速度制
御情報ESと位相制御情報EPの比で決まり、あまりオフセ
ツト量を大きくする、即ち位相制御を強くかけるとS点
はS′点を通過し、オーバーシユートしてしまうのが通
例である。
そこで、S点がP1〜P2点間に入ったこと、即ち、位相
差情報PDの絶対値が所定値TH3以下となったことを制御
回路12で検出すると、該回路12は一旦スイツチ18をa端
子に接続し、積分回路16をリセツトすると共にスイツチ
15もa端子に接続して再度速度調整を行う。これによっ
て、急速に目標位相に近づいて来たモータ1の回転位相
を目標位相近傍に停止させることができ、オーバーシユ
ートを低減できる。
差情報PDの絶対値が所定値TH3以下となったことを制御
回路12で検出すると、該回路12は一旦スイツチ18をa端
子に接続し、積分回路16をリセツトすると共にスイツチ
15もa端子に接続して再度速度調整を行う。これによっ
て、急速に目標位相に近づいて来たモータ1の回転位相
を目標位相近傍に停止させることができ、オーバーシユ
ートを低減できる。
そして、モータ1の回転速度が再び目標速度に近づ
き、速度エラー情報SDの絶対値が所定値TH2以下になる
と、制御回路12は再びデジタルフイルタ7をプリセツト
すると共に積分回路16をリセツトし、スイツチ15,スイ
ツチ18をb端子に接続して位相制御を行う。これによっ
て、安定した位相制御状態に速やかに移行することにな
る。
き、速度エラー情報SDの絶対値が所定値TH2以下になる
と、制御回路12は再びデジタルフイルタ7をプリセツト
すると共に積分回路16をリセツトし、スイツチ15,スイ
ツチ18をb端子に接続して位相制御を行う。これによっ
て、安定した位相制御状態に速やかに移行することにな
る。
上述の構成の実施例によれば、位相制御情報EPの位相
差情報PDに対するゲインを大きくとって、位相制御を強
くかけた場合においても、ハンチング現象などを生じる
ことがなく速やかに位相制御引込状態となる。しかも、
定常状態に於てデイジタルフイルタ7の積分時定数を充
分大きくとることができるので安定した位相制御が可能
である。
差情報PDに対するゲインを大きくとって、位相制御を強
くかけた場合においても、ハンチング現象などを生じる
ことがなく速やかに位相制御引込状態となる。しかも、
定常状態に於てデイジタルフイルタ7の積分時定数を充
分大きくとることができるので安定した位相制御が可能
である。
また、積分回路16の作用によりモータ1の回転位相が
目標位相に完全に一致するまで回転制御情報CTが変化
し、モータの回転位相を完全に目標位相に一致させるこ
とができる。
目標位相に完全に一致するまで回転制御情報CTが変化
し、モータの回転位相を完全に目標位相に一致させるこ
とができる。
一旦、回転位相制御が定常状態になった後は位相制御
を非作動とすることはない。但し、何らかの外乱によっ
て所定以上の位相ズレが生じた場合には、上述の説明と
同一の課程により定常状態に導くことにより同様に速や
かに位相制御引込が行える。
を非作動とすることはない。但し、何らかの外乱によっ
て所定以上の位相ズレが生じた場合には、上述の説明と
同一の課程により定常状態に導くことにより同様に速や
かに位相制御引込が行える。
上述の如き構成の回転制御装置の制御情報の処理は、
マイクロコンピユータ等のプロセツサにてソフトウエア
で実現することができる。特に、上述の実施例の如く回
転制御の状態を監視しつつ、情報の処理特性を変化せし
める装置では、ハードウエアが大型化しがちであるので
ソフトウエアで制御系の大部分の処理を行うのが有利で
ある。
マイクロコンピユータ等のプロセツサにてソフトウエア
で実現することができる。特に、上述の実施例の如く回
転制御の状態を監視しつつ、情報の処理特性を変化せし
める装置では、ハードウエアが大型化しがちであるので
ソフトウエアで制御系の大部分の処理を行うのが有利で
ある。
第3図は第1図の破線Yの範囲をマイクロコンピユー
タで置換した場合のこのコンピユータの動作を説明する
フローチヤートである。
タで置換した場合のこのコンピユータの動作を説明する
フローチヤートである。
操作部13より記録または再生の開始/停止信号(S/
S)が入力されると(ステツプS1)、ステツプS2で変数S
Tに0を置数した後、ステツプS3〜S5で各信号の入力を
待つ処理待機状態に移行する。変数STはこの制御回路の
状態を示すもので初期状態から定常状態までで0から4
まで変化する。
S)が入力されると(ステツプS1)、ステツプS2で変数S
Tに0を置数した後、ステツプS3〜S5で各信号の入力を
待つ処理待機状態に移行する。変数STはこの制御回路の
状態を示すもので初期状態から定常状態までで0から4
まで変化する。
処理待機状態に於て、FGが入力されると(ステツプS
3)速度制御情報ES及び速度補正情報ASの更新を行い、
一方、PGが入力されると(ステツプS4)位相制御情報EP
及び位相補正情報APの更新を行う。そして、夫々の更新
処理の後、出力制御情報CTをES,EP,AS及びAPの和として
演算し(ステツプS16,S27)、該情報CTの更新を行う。
3)速度制御情報ES及び速度補正情報ASの更新を行い、
一方、PGが入力されると(ステツプS4)位相制御情報EP
及び位相補正情報APの更新を行う。そして、夫々の更新
処理の後、出力制御情報CTをES,EP,AS及びAPの和として
演算し(ステツプS16,S27)、該情報CTの更新を行う。
以下、初期状態から順を追って説明する。FGが入力さ
れると(ステツプS3)、ステツプS6へ行き、このFGと直
前のFGの入力時刻の差TEが演算され、一方速度基準信号
RSの時間差XEも演算される。これらは夫々FG,RSの周期
を示しており,速度差情報SDはこれらの関数Fa(TE,X
E)で与えられる。速度制御情報ESはこの速度差情報SD
の関数Fs(SD)で与えられ、速度状態情報SSは速度差情
報SDの正負によって与えられる。但し、速度制御のルー
プフイルタに対応する処理を行う場合は速度差情報SDに
従う速度エラー情報SEを所定期間蓄積し、これらの蓄積
情報から速度制御情報ESを得ればよい。ST=0の時は、
ステツプS7を介してステツプS8へ行き、速度差情報の絶
対値|SD|が所定値TH1より小さいか否かが常に監視され
る。
れると(ステツプS3)、ステツプS6へ行き、このFGと直
前のFGの入力時刻の差TEが演算され、一方速度基準信号
RSの時間差XEも演算される。これらは夫々FG,RSの周期
を示しており,速度差情報SDはこれらの関数Fa(TE,X
E)で与えられる。速度制御情報ESはこの速度差情報SD
の関数Fs(SD)で与えられ、速度状態情報SSは速度差情
報SDの正負によって与えられる。但し、速度制御のルー
プフイルタに対応する処理を行う場合は速度差情報SDに
従う速度エラー情報SEを所定期間蓄積し、これらの蓄積
情報から速度制御情報ESを得ればよい。ST=0の時は、
ステツプS7を介してステツプS8へ行き、速度差情報の絶
対値|SD|が所定値TH1より小さいか否かが常に監視され
る。
回転速度が目標速度に近づくまでは|SD|>TH1であ
り、速度補正情報ASは常に0とされ(ステツプS14)、
出力制御情報CTは速度制御情報ESのみの更新が反映され
たものとなる。
り、速度補正情報ASは常に0とされ(ステツプS14)、
出力制御情報CTは速度制御情報ESのみの更新が反映され
たものとなる。
一方、PGが入力されると、ステツプS17へ行き、PGの
入力時刻と直前の位相基準信号RPの入力時刻との差ZEを
演算し、隣接する位相基準信号RPの時間差REに対しZE≦
1/2RPであれば、ZEを位相差情報PDとし、ZE>1/2RPであ
ればRP−ZEを位相差情報PDとする。また、位相エラー情
報PEはPDの関数FP(PD)で与えられ、位相状態情報SPは
位相差情報PDの正負によって与えられる。
入力時刻と直前の位相基準信号RPの入力時刻との差ZEを
演算し、隣接する位相基準信号RPの時間差REに対しZE≦
1/2RPであれば、ZEを位相差情報PDとし、ZE>1/2RPであ
ればRP−ZEを位相差情報PDとする。また、位相エラー情
報PEはPDの関数FP(PD)で与えられ、位相状態情報SPは
位相差情報PDの正負によって与えられる。
回転速度が目標速度に近づくまではST=0であるので
(ステツプS18)、位相制御情報EP位相補正情報APは0
とされ(ステツプS25)、ステツプS26で出力制御情報CT
の更新は行われない。
(ステツプS18)、位相制御情報EP位相補正情報APは0
とされ(ステツプS25)、ステツプS26で出力制御情報CT
の更新は行われない。
モータ1の回転速度が目標速度に近づき|SD|<TH1と
判定されると(ステツプS8)、STに1を置数し(ステツ
プS9)、速度補正情報ASをリセツト(ステツプS10)し
た後、この速度補正情報ASに速度状態情報SSを積算して
いく(ステツプS15)。ST=1の場合、ステツプS11から
ステツプS15へ行くので、速度制御情報ES,速度補正情報
AS共次々に更新されることになり、モータ1の回転速度
は目標速度に更に近づくことになる。
判定されると(ステツプS8)、STに1を置数し(ステツ
プS9)、速度補正情報ASをリセツト(ステツプS10)し
た後、この速度補正情報ASに速度状態情報SSを積算して
いく(ステツプS15)。ST=1の場合、ステツプS11から
ステツプS15へ行くので、速度制御情報ES,速度補正情報
AS共次々に更新されることになり、モータ1の回転速度
は目標速度に更に近づくことになる。
ST=1の状態で、モータ1の回転速度が更に目標速度
に近づき、|SD|<TH2となると(ステツプS11)、ST=2
とされ(ステツプS12)、蓄積されていた所定期間分の
位相エラー情報PEを全てプリセツトデータPRで置換する
(ステツプS13)。そして、速度補正情報ASを0とし
(ステツプS14)、速度制御情報ESのみの更新を行う。
に近づき、|SD|<TH2となると(ステツプS11)、ST=2
とされ(ステツプS12)、蓄積されていた所定期間分の
位相エラー情報PEを全てプリセツトデータPRで置換する
(ステツプS13)。そして、速度補正情報ASを0とし
(ステツプS14)、速度制御情報ESのみの更新を行う。
一方、ST=2では、ステツプS18からステツプS19を介
してステツプS20へ行き、これまで0であった位相補正
情報APに位相状態情報SPを積算していく。そして、所定
期間分の位相エラー情報PE(t)〜PE(t−n)に対し
て第1図のデジタルフイルタ7に相当する演算を施し、
位相制御情報EPを得る(ステツプS21)。その後上記PE
(t)〜PE(t−n)をPE(t−1)〜PE(t−n−
1)にシフトし(ステツプS22)、新たな位相制御情報E
P及び位相補正情報APに従い、出力制御情報CTの更新を
行い(ステツプS26)位相制御が実行される。
してステツプS20へ行き、これまで0であった位相補正
情報APに位相状態情報SPを積算していく。そして、所定
期間分の位相エラー情報PE(t)〜PE(t−n)に対し
て第1図のデジタルフイルタ7に相当する演算を施し、
位相制御情報EPを得る(ステツプS21)。その後上記PE
(t)〜PE(t−n)をPE(t−1)〜PE(t−n−
1)にシフトし(ステツプS22)、新たな位相制御情報E
P及び位相補正情報APに従い、出力制御情報CTの更新を
行い(ステツプS26)位相制御が実行される。
ST=2に於て、回転位相が目標位相にほぼ一致した
ら、位相差情報の絶対値|PD|が小さな所定値TH3未満と
なり、これを判定して(ステツプS19)、ST=3とし
(ステツプS23)、速度補正情報ASをリセツトする(ス
テツプS24)と共に、位相制御情報EP,位相補正情報AP共
に0とする。そしてST=1の場合と同様に速度制御,速
度補正のみを行う。
ら、位相差情報の絶対値|PD|が小さな所定値TH3未満と
なり、これを判定して(ステツプS19)、ST=3とし
(ステツプS23)、速度補正情報ASをリセツトする(ス
テツプS24)と共に、位相制御情報EP,位相補正情報AP共
に0とする。そしてST=1の場合と同様に速度制御,速
度補正のみを行う。
ST=3に於て、速度差情報の絶対値が再び所定値TH2
未満になると(ステツプS11)、ST=4とし(ステツプS
12)、所定期間の位相エラー情報PE(t)〜PE(t−
n)をプリセツトして、ST=2の場合と同様に位相制
御、位相補正処理を行う。
未満になると(ステツプS11)、ST=4とし(ステツプS
12)、所定期間の位相エラー情報PE(t)〜PE(t−
n)をプリセツトして、ST=2の場合と同様に位相制
御、位相補正処理を行う。
処理待機状態に於て、操作部13から記録または再生の
停止がS/S入力として与えられると(ステツプS5)、出
力制御情報CTを直ちに0としモータ1の回転を停止す
る。
停止がS/S入力として与えられると(ステツプS5)、出
力制御情報CTを直ちに0としモータ1の回転を停止す
る。
上述の如きマイクロコンピユータを用いたソフトウエ
ア処理においても第1図の装置と同様の効果が得られ
る。
ア処理においても第1図の装置と同様の効果が得られ
る。
[発明の効果] 以上、説明した様に本発明によれば位相制御を強くか
けても速やかに制御引込状態に移行でき、かつ定常状態
に於ても安定した動作を行う回転位相制御装置が得られ
る。
けても速やかに制御引込状態に移行でき、かつ定常状態
に於ても安定した動作を行う回転位相制御装置が得られ
る。
第1図は本発明をVTRの回転シリンダ制御系に適用した
一実施例の構成を示す図、 第2図は第1図の動作を説明するためのタイミングチヤ
ート、 第3図は第1図の破線部内の処理をマイクロコンピユー
タのソフトウエア処理にて行う場合の動作を示すフロー
チヤートである。 1はモータ、3は回転位相検出器、5は基準信号発生
器、6は位相検波回路、7は位相補償を行うデイジタル
フイルタ、8は加算器、9はプリセツトデータ発生器、
11は駆動回路、12は制御回路、18は位相制御オンオフ用
スイツチである。
一実施例の構成を示す図、 第2図は第1図の動作を説明するためのタイミングチヤ
ート、 第3図は第1図の破線部内の処理をマイクロコンピユー
タのソフトウエア処理にて行う場合の動作を示すフロー
チヤートである。 1はモータ、3は回転位相検出器、5は基準信号発生
器、6は位相検波回路、7は位相補償を行うデイジタル
フイルタ、8は加算器、9はプリセツトデータ発生器、
11は駆動回路、12は制御回路、18は位相制御オンオフ用
スイツチである。
フロントページの続き (72)発明者 高橋 宏爾 神奈川県川崎市高津区下野毛770番地 キヤノン株式会社玉川事業所内 (56)参考文献 特開 平2−193586(JP,A) 特開 昭60−167688(JP,A) 特開 昭61−4479(JP,A) 特開 昭63−198586(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02P 5/00
Claims (2)
- 【請求項1】回転体の回転速度を制御する速度制御手段
と、前記回転体の回転位相を制御する位相制御手段とを
具え、前記回転体の回転位相と基準位相との位相差が所
定範囲内に入ったことに応じて前記位相制御手段を暫時
非作動状態とすることを特徴とする回転位相制御装置。 - 【請求項2】前記非作動状態に於て、前記回転速度が所
定範囲内に入ったことに応じて前記位相制御手段を再び
作動状態とすることを特徴とする特許請求の範囲第
(1)項記載の回転位相制御装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1014351A JP2877326B2 (ja) | 1989-01-24 | 1989-01-24 | 回転位相制御装置 |
US07/893,564 US5335189A (en) | 1989-01-21 | 1992-06-03 | Rotation phase control device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1014351A JP2877326B2 (ja) | 1989-01-24 | 1989-01-24 | 回転位相制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02197281A JPH02197281A (ja) | 1990-08-03 |
JP2877326B2 true JP2877326B2 (ja) | 1999-03-31 |
Family
ID=11858648
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1014351A Expired - Fee Related JP2877326B2 (ja) | 1989-01-21 | 1989-01-24 | 回転位相制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2877326B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04193086A (ja) * | 1990-11-26 | 1992-07-13 | Mitsubishi Electric Corp | モータ制御装置 |
JP2919628B2 (ja) * | 1991-03-26 | 1999-07-12 | 三洋電機株式会社 | 位相制御回路 |
GB2410847A (en) * | 2004-02-05 | 2005-08-10 | Dyson Ltd | Control of motor winding energisation according to rotor angle |
-
1989
- 1989-01-24 JP JP1014351A patent/JP2877326B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02197281A (ja) | 1990-08-03 |
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