JP2877238B2 - 管球用フィラメントコイルの製造方法 - Google Patents
管球用フィラメントコイルの製造方法Info
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- JP2877238B2 JP2877238B2 JP16551291A JP16551291A JP2877238B2 JP 2877238 B2 JP2877238 B2 JP 2877238B2 JP 16551291 A JP16551291 A JP 16551291A JP 16551291 A JP16551291 A JP 16551291A JP 2877238 B2 JP2877238 B2 JP 2877238B2
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- tungsten
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- core wire
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は管球用フィラメントコイ
ルの製造方法に関するものである。
ルの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、管球用フィラメントコイルは、コ
イル部とその両端から延びて形成された両足部とからな
り、その製作においては、コイル巻線機により、一次芯
線に一次巻されたタングステンコイルをさらにコイル巻
線機により二次芯線に巻きつけ、これを所定の長さに切
断し、加熱処理用ボートに入れ、加熱処理を繰り返す。
これらのタングステンコイルをボートから取り出し、芯
線を溶解した後、約2300℃の最終加熱処理により、
タングステンの組織を再結晶させて、所望のフィラメン
トコイルを得ている。
イル部とその両端から延びて形成された両足部とからな
り、その製作においては、コイル巻線機により、一次芯
線に一次巻されたタングステンコイルをさらにコイル巻
線機により二次芯線に巻きつけ、これを所定の長さに切
断し、加熱処理用ボートに入れ、加熱処理を繰り返す。
これらのタングステンコイルをボートから取り出し、芯
線を溶解した後、約2300℃の最終加熱処理により、
タングステンの組織を再結晶させて、所望のフィラメン
トコイルを得ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
して得られたフィラメントコイルは、上記のように、最
終加熱処理の温度が高温となるために、次のような問題
が生じていた。
して得られたフィラメントコイルは、上記のように、最
終加熱処理の温度が高温となるために、次のような問題
が生じていた。
【0004】すなわち、図3に示すように、たわみTを
有するたわみ形状の不良や、図4に示すように、フィラ
メントコイルの正常の幅w0 に対し、幅w2 だけ縮んだ
幅w 1しか得られないという寸法不良が生じていた。
有するたわみ形状の不良や、図4に示すように、フィラ
メントコイルの正常の幅w0 に対し、幅w2 だけ縮んだ
幅w 1しか得られないという寸法不良が生じていた。
【0005】本発明はこのような従来の欠点を除去する
ためになされたもので、フィラメントコイルの形状不良
や、コイル部の寸法不良をなくした管球用フィラメント
コイルの製造方法を提供するものである。
ためになされたもので、フィラメントコイルの形状不良
や、コイル部の寸法不良をなくした管球用フィラメント
コイルの製造方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の管球用フィラメ
ントコイルの製造方法は、タングステン線をモリブデン
一次芯線に一次巻きして一次巻きタングステンコイルを
つくり、この一次巻きタングステンコイルを二次芯線に
巻きつけてコイル部とこのコイル部の両端部に、このコ
イル部の中心軸に直交する方向に延びた足部とを有する
二次巻きタングステンコイルを得、フィラメントコイル
の前記コイル部となるべき二次巻きされたタングステン
コイル部分の内側にタングステンからなるマンドレルコ
イルが位置するように噛み合わせて挿入し、この噛み合
わせた状態で加熱処理を行った後、前記モリブデン一次
芯線を除去することによりフィラメントコイルを得るも
のである。
ントコイルの製造方法は、タングステン線をモリブデン
一次芯線に一次巻きして一次巻きタングステンコイルを
つくり、この一次巻きタングステンコイルを二次芯線に
巻きつけてコイル部とこのコイル部の両端部に、このコ
イル部の中心軸に直交する方向に延びた足部とを有する
二次巻きタングステンコイルを得、フィラメントコイル
の前記コイル部となるべき二次巻きされたタングステン
コイル部分の内側にタングステンからなるマンドレルコ
イルが位置するように噛み合わせて挿入し、この噛み合
わせた状態で加熱処理を行った後、前記モリブデン一次
芯線を除去することによりフィラメントコイルを得るも
のである。
【0007】
【作用】かかる構成により、フィラメントコイルの寸法
を規制できるとともに、同コイルの形状の安定度を向上
することができる。また、マンドレルコイルはタングス
テンからなるので、フィラメントコイルに悪影響を及ぼ
さない。
を規制できるとともに、同コイルの形状の安定度を向上
することができる。また、マンドレルコイルはタングス
テンからなるので、フィラメントコイルに悪影響を及ぼ
さない。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を用い
て説明する。
て説明する。
【0009】図1において、フィラメントコイル1は、
タングステン線2をモリブデン一次芯線3に一次巻して
一次巻きタングステンコイルをつくり、加熱処理を行
い、前記一次巻きタングステンコイルを二次芯線に巻き
つけ、コイル部1aとこのコイル部1aの両端部にコイ
ル部1aの中心軸に直交する方向に延びた足部1bとを
有する二次巻きタングステンコイルとして得たものであ
る。そして、図2の拡大断面図に示しているように、二
次巻きされたフィラメントコイル1の二次ピッチ間隔P
2から一次巻き状態のタングステンコイルの外径分d2
を引いた値を線径Dとするタングステンからなるマンド
レルコイル4にフィラメントコイル1を噛み合わせ、噛
み合わせた状態で1470℃の加熱処理を行い、さらに
1770℃の加熱処理を行う。その後、噛み合わせたま
まの状態でモリブデン一次芯線3を溶解除去する。マン
ドレルコイル4の材料にタングステンを使用しているた
め、溶解後においてもマンドレルコイル4が残ったまま
の状態を維持でき、2270℃の最終加熱処理におい
て、フィラメントコイル1の動きを抑制したまま、フィ
ラメントコイル1を再結晶させることが可能となるため
に、図3および図4に示すような従来方法でみられたた
わみの形状不良および寸法不良がなくなり、安定した品
質のフィラメントコイルが得られる。
タングステン線2をモリブデン一次芯線3に一次巻して
一次巻きタングステンコイルをつくり、加熱処理を行
い、前記一次巻きタングステンコイルを二次芯線に巻き
つけ、コイル部1aとこのコイル部1aの両端部にコイ
ル部1aの中心軸に直交する方向に延びた足部1bとを
有する二次巻きタングステンコイルとして得たものであ
る。そして、図2の拡大断面図に示しているように、二
次巻きされたフィラメントコイル1の二次ピッチ間隔P
2から一次巻き状態のタングステンコイルの外径分d2
を引いた値を線径Dとするタングステンからなるマンド
レルコイル4にフィラメントコイル1を噛み合わせ、噛
み合わせた状態で1470℃の加熱処理を行い、さらに
1770℃の加熱処理を行う。その後、噛み合わせたま
まの状態でモリブデン一次芯線3を溶解除去する。マン
ドレルコイル4の材料にタングステンを使用しているた
め、溶解後においてもマンドレルコイル4が残ったまま
の状態を維持でき、2270℃の最終加熱処理におい
て、フィラメントコイル1の動きを抑制したまま、フィ
ラメントコイル1を再結晶させることが可能となるため
に、図3および図4に示すような従来方法でみられたた
わみの形状不良および寸法不良がなくなり、安定した品
質のフィラメントコイルが得られる。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の方法によ
れば、加熱処理中のフィラメントコイルの動きを抑制す
ることができ、完成フィラメントコイルの形状、コイル
部の寸法を安定化させることが可能となる。したがっ
て、本発明の方法によって得られたフィラメントコイル
を組み込んだ電球は、所望する配光特性が得られるもの
である。
れば、加熱処理中のフィラメントコイルの動きを抑制す
ることができ、完成フィラメントコイルの形状、コイル
部の寸法を安定化させることが可能となる。したがっ
て、本発明の方法によって得られたフィラメントコイル
を組み込んだ電球は、所望する配光特性が得られるもの
である。
【図1】本発明の管球用フィラメントコイルの製造方法
を説明するための図
を説明するための図
【図2】フィラメントコイルとマンドレルコイルとを噛
み合わせた状態を示す拡大断面図
み合わせた状態を示す拡大断面図
【図3】従来方法による形状不良の管球用フィラメント
コイルの正面図
コイルの正面図
【図4】従来方法による寸法不良の管球用フィラメント
コイルの正面図
コイルの正面図
1 フィラメントコイル 2 タングステン線 3 モリブデン一次芯線 4 マンドレルコイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−6740(JP,A) 特公 昭62−26551(JP,B2) 特許114504(JP,C2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01K 3/02
Claims (1)
- 【請求項1】 タングステン線をモリブデン一次芯線に
一次巻きして一次巻きタングステンコイルをつくり、こ
の一次巻きタングステンコイルを二次芯線に巻きつけて
コイル部とこのコイル部の両端部に、このコイル部の中
心軸に直交する方向に延びた足部とを有する二次巻きタ
ングステンコイルを得、フィラメントコイルの前記コイ
ル部となるべき二次巻きされたタングステンコイル部分
の内側にタングステンからなるマンドレルコイルが位置
するように噛み合わせて挿入し、この噛み合わせた状態
で加熱処理を行った後、前記モリブデン一次芯線を除去
することによりフィラメントコイルを得ることを特徴と
する管球用フィラメントコイルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16551291A JP2877238B2 (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | 管球用フィラメントコイルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16551291A JP2877238B2 (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | 管球用フィラメントコイルの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0513052A JPH0513052A (ja) | 1993-01-22 |
JP2877238B2 true JP2877238B2 (ja) | 1999-03-31 |
Family
ID=15813806
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16551291A Expired - Fee Related JP2877238B2 (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | 管球用フィラメントコイルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2877238B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19653572A1 (de) * | 1996-12-20 | 1998-06-25 | Patent Treuhand Ges Fuer Elektrische Gluehlampen Mbh | Verfahren zur Herstellung von helikal gewickelten Wendelkörpern und Wendelkörper, die nach dieser Methode hergestellt sind |
-
1991
- 1991-07-05 JP JP16551291A patent/JP2877238B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0513052A (ja) | 1993-01-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |