JP2877230B2 - 冷蔵庫の野菜貯蔵容器 - Google Patents
冷蔵庫の野菜貯蔵容器Info
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Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、野菜を新鮮な状態で長期保存する冷蔵庫の
野菜貯蔵容器に関するものである。 従来の技術 従来、冷蔵庫の野菜貯蔵容器は密閉性を向上させるこ
とにより野菜を長期保在させるようにしている。以下図
面を参照しながら、従来の冷蔵庫の野菜貯蔵容器の一例
について説明する。第8図は、従来の冷蔵庫の野菜貯蔵
容器の装着状態を示す要部断面図である。冷蔵庫本体1
は前面に扉2を配置し、底部に上面が開口した野菜貯蔵
容器3が配設されている。前記野菜貯蔵容器3の上部開
口面には、周辺にゴム製パッキンが配設されたガラス製
蓋体5を有する。前記冷蔵庫本体1は、外箱6と内箱7
と該箱体の空間に発泡注入されたウレタン断熱材8より
成り、前記扉2は外箱6′とウレタン断熱材8′と内枠
9と該内枠9に配設された棚10より成り、更に前記扉2
の周辺にシール用パッキン11が配設されている。そし
て、前記野菜貯蔵容器3が前記冷蔵庫本体1の冷蔵室12
下部に収納された時に、周辺にゴム製パッキン4を配設
されたガラス製蓋体5により、上部開口面が完全密閉さ
れる様になっていた。従って、貯蔵した野菜13が乾燥萎
縮するのを防止し、野菜13が長期保存出来る様に工夫さ
れていた。 発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記のような構成では、完全な密閉構造
であった為、野菜特に葉菜類から蒸散する水が、前記蓋
体5の内表面に結露して多量に付着した。これは、前記
野菜貯蔵容器3は冷蔵室12の底部に位置し、冷蔵室12内
の冷気が前記蓋体5の外表面を冷却し、一方前記野菜貯
蔵容器3内は野菜13の呼吸熱の為温度が高く、前記蓋体
5表面に温度差が生じる為である。そして、前記蓋体5
に付着した多量の水滴は、自然落下あるいは前記野菜貯
蔵容器3を着脱する時の振動等により落下し、貯蔵して
いる野菜13の表面や野菜貯蔵容器3の底面に溜まる。従
って、貯蔵した最初の数日間は前記野菜13は乾燥が防止
されるので新鮮な状態を保持しているが、そのうちに前
述した如く溜まった水により野菜13が損傷され、ヌルヌ
ルした状態になると言う問題があった。その為に野菜が
新鮮に保持される期間はそれほど長くなかった。特に、
概に何日間か貯蔵した野菜がある時に、新しい野菜(特
に野菜類)を追加貯蔵した場合には、新しい野菜から蒸
散した水により、以前から貯蔵していた野菜は急激な損
傷を受け、腐敗するという問題点を有していた。 本発明は上記問題点に鑑み、特に結露しやすい蓋体と
容器表面への結露発生を抑制し、野菜を長期保存出来る
冷蔵庫の野菜貯蔵容器を提供することを目的とするもの
である。 問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明の冷蔵庫の野菜貯
蔵容器は、上面開口部を有する野菜貯蔵容器と、前記上
面開口部に密接した蓋体とを備え、前記蓋体が、多数の
貫通穴を有する樹脂製平板と、前記平板に一体成形した
透湿膜とを有し、前記透湿膜が、両者外側に繊維層とこ
れら繊維層の間にシリコーン樹脂等の膨潤しない樹脂薄
層とを有するものであって、前記野菜貯蔵容器表面のう
ち、冷気により冷却され結露しやすい箇所に適度な湿度
を保つ複数の細孔を形成したものである。 作用 本発明は上記した構成によって、野菜貯蔵容器を適度
な半密閉構造とすることにより、貯蔵した野菜から蒸散
作用或いは呼吸作用によって出てくる水蒸気が、前記容
器及び蓋体表面に結露するのを防止すると共に、容器内
の野菜の乾燥を適度に抑制し、野菜を長期保存出来る様
にするものである。 実施例 以下本発明の一実施例の冷蔵庫の野菜貯蔵容器につい
て、図面を参照しながら説明する。従来例と同一構成部
品は同一番号を付し、その説明を省略する。 以下本発明の一実施例の冷蔵庫の野菜貯蔵容器につい
て、図面を参照しながら説明する。従来例と同一構成部
品は同一番号を付し、その説明を省略する。 14は上面開口部に蓋体15が密接された野菜貯蔵容器で
ある。前記蓋体15は、ポリエチレン等のオレフィン系熱
可塑性樹脂等よりなる多数の貫通穴を有する平板16と、
該平板16の片面に溶着されたシリコーン樹脂薄膜よりな
る透湿膜17と、それらの外周辺に配設された塩化ビニル
等のゴム製パッキン18とより構成されている。そして、
前記野菜貯蔵容器14は、前記冷蔵室12からの冷気により
冷却され結露しやすい背面上部に複数の細孔19を有し、
前記冷蔵庫本体1の冷蔵室12下部の所定位置に、前記野
菜貯蔵容器14が収納された時に外周辺にゴム製パッキン
18を有する前記蓋体15に密接される様に着脱自在に配設
されている。ここで、前記透湿膜17について詳細に説明
する。前記透湿膜17は、ポリエステル或いはナイロン等
の繊維層17aの上に数十ミクロンのシリコーン樹脂薄膜1
7bを形成し、更に前記シリコーン樹脂薄膜17bの破れを
防止する為の保護繊維層17cを形成した積層体である。
そして、前記透湿膜17は前記繊維層17a面で前記平板16
と溶着される。前記透湿性に優れたシリコーンゴム薄膜
17b自身は前記平板16との溶着は困難であるが、前述の
如く繊維層17aが介在すると、前記平板16をその貫通穴
を破壊しない程度に加熱プレスすることにより、溶融し
たポリオレフィン系の樹脂が前記繊維層17aの織り目に
くい込んで接着されるものである。尚、前記シリコーン
樹脂薄膜17bはほとんどアモルファスの鎖状分子集合体
から成り、これら線状の分子の集りが液体を完全にシャ
ットアウトし、10〜103Åの分子間融によってガス透過
性を有するものである。即ち水蒸気や空気,炭酸ガス
が、膜の内外で濃度差があれば透過される性質のもので
ある。 以上のような構成であるから、前記野菜貯蔵容器14内
への冷気の進入はごくわずかに抑えられ、前記野菜貯蔵
容器14に貯蔵した野菜13から蒸散した水分により容器14
内は適度な高湿を保たれる。そして、前記冷蔵室12に対
面し冷気が良く当って最も冷却されやすい蓋体15の内側
表面と前記容器14の背面上部は、従来結露しやすい箇所
であったが、前記蓋体15を構成する透湿膜17と、前記容
器14の背面上部の複数の細孔19により余剰の水分は冷蔵
庫の蒸発器(図示しない)により乾燥状態となる前記冷
蔵室12へ徐々に透湿する。また、野菜の貯蔵量が多く水
分の蒸散量が多い時、第5図の如く支持体である。前記
貫通穴を有する平板16に若干の結露20が生じることがあ
るが次第に消失する。従って、水滴が落下して野菜13の
表面や野菜貯蔵容器14の底面に溜まることがないので、
貯蔵された野菜13は乾燥萎縮することが抑制されると共
に、水滴により損傷されてヌルヌルした状態になること
もなく、従来より更に長期間に渡って、野菜13特にホウ
レン草などの葉菜類を新鮮を状態で貯蔵することが出来
る。尚、実験結果によると、前記透湿膜17の透湿度が適
切なものを選ぶことにより、また、前記容器14の背面の
細孔19の径と数を適切にすることにより、前記野菜容器
14内部は野菜の保存に適していると云われる80〜95%RH
の湿度に保つことが出来る。前記実施例において、シリ
コーン樹脂薄膜17bは同様に透湿性を有する四フッ化エ
チレンやポリウレタン系或いはポリオレフィン系の微多
孔性の薄膜であってもよい。また前記平板16と透湿膜17
の接合は、接着剤を使用してもよい。 以下本発明の第2の実施例について図面を参照しなが
ら説明する。第7図は本発明の第2の実施例を示す冷蔵
庫の野菜貯蔵容器の蓋体21の斜視図で、第1の実施例の
第2図に対応するもので、前述の第1の実施例と同一構
成部品は同一番号を付し、その説明を省略する。第2の
実施例で第1の実施例と異なるのは、前記蓋体21の特に
結露しやすい箇所、即ち前記容器14の背面に近い箇所に
複数の細孔(約2φ以下)を設けた点である。前記蓋体
21の後部は、前記容器14の背面と同様に前記冷蔵室12か
らの冷気でよく冷える為に特に結露しやすい箇所で、蒸
散作用の激しいホウレン草等の葉菜類が大量に貯蔵され
た時には、前記透湿膜17の後部だけは、水蒸気透過度が
不足となり、結露が消えない場合があり得る。しかし、
以上のように、前記容器14背面の細孔19に加えて前記蓋
体21の後部にも複数の細孔22を配設することにより、前
記野菜貯蔵容器14は、結露を防止しつつ適度な高湿を維
持し、第1の実施例で説明したと同様に、従来より更に
長期間に渡って、野菜13特にホウレン草などの葉菜類を
新鮮な状態で貯蔵することが出来る。 発明の効果 以上のように本発明の冷蔵庫の野菜貯蔵容器は、上面
開口部を有する野菜貯蔵容器と、前記上面開口部に密接
した蓋体とを備え、前記蓋体が、多数の貫通穴を有する
樹脂製平板と、前記平板に一体成形した透湿膜とを有
し、前記透湿膜が、両者外側に繊維層とこれら繊維層の
間にシリコーン樹脂等の膨潤しない樹脂薄層とを有する
ものであって、前記野菜貯蔵容器表面のうち、冷気によ
り冷却され結露しやすい箇所に適度な湿度を保つ複数の
細孔を形成したものであるから、前記野菜貯蔵容器は適
度な密閉状態で、内部に貯蔵された新鮮な野菜自身から
蒸散する水分により容器内が適度な高湿度に保たれて、
野菜が乾燥萎縮するのを抑制出来る。また前記蓋体や背
面の結露がほとんどなく、貯蔵した野菜上への水滴の落
下がないので、水滴により野菜特にホウレン草などの葉
菜類が損傷されてヌルヌルした状態になることがなく、
野菜を長期間新鮮な状態で貯蔵することが出来るもので
ある。
野菜貯蔵容器に関するものである。 従来の技術 従来、冷蔵庫の野菜貯蔵容器は密閉性を向上させるこ
とにより野菜を長期保在させるようにしている。以下図
面を参照しながら、従来の冷蔵庫の野菜貯蔵容器の一例
について説明する。第8図は、従来の冷蔵庫の野菜貯蔵
容器の装着状態を示す要部断面図である。冷蔵庫本体1
は前面に扉2を配置し、底部に上面が開口した野菜貯蔵
容器3が配設されている。前記野菜貯蔵容器3の上部開
口面には、周辺にゴム製パッキンが配設されたガラス製
蓋体5を有する。前記冷蔵庫本体1は、外箱6と内箱7
と該箱体の空間に発泡注入されたウレタン断熱材8より
成り、前記扉2は外箱6′とウレタン断熱材8′と内枠
9と該内枠9に配設された棚10より成り、更に前記扉2
の周辺にシール用パッキン11が配設されている。そし
て、前記野菜貯蔵容器3が前記冷蔵庫本体1の冷蔵室12
下部に収納された時に、周辺にゴム製パッキン4を配設
されたガラス製蓋体5により、上部開口面が完全密閉さ
れる様になっていた。従って、貯蔵した野菜13が乾燥萎
縮するのを防止し、野菜13が長期保存出来る様に工夫さ
れていた。 発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記のような構成では、完全な密閉構造
であった為、野菜特に葉菜類から蒸散する水が、前記蓋
体5の内表面に結露して多量に付着した。これは、前記
野菜貯蔵容器3は冷蔵室12の底部に位置し、冷蔵室12内
の冷気が前記蓋体5の外表面を冷却し、一方前記野菜貯
蔵容器3内は野菜13の呼吸熱の為温度が高く、前記蓋体
5表面に温度差が生じる為である。そして、前記蓋体5
に付着した多量の水滴は、自然落下あるいは前記野菜貯
蔵容器3を着脱する時の振動等により落下し、貯蔵して
いる野菜13の表面や野菜貯蔵容器3の底面に溜まる。従
って、貯蔵した最初の数日間は前記野菜13は乾燥が防止
されるので新鮮な状態を保持しているが、そのうちに前
述した如く溜まった水により野菜13が損傷され、ヌルヌ
ルした状態になると言う問題があった。その為に野菜が
新鮮に保持される期間はそれほど長くなかった。特に、
概に何日間か貯蔵した野菜がある時に、新しい野菜(特
に野菜類)を追加貯蔵した場合には、新しい野菜から蒸
散した水により、以前から貯蔵していた野菜は急激な損
傷を受け、腐敗するという問題点を有していた。 本発明は上記問題点に鑑み、特に結露しやすい蓋体と
容器表面への結露発生を抑制し、野菜を長期保存出来る
冷蔵庫の野菜貯蔵容器を提供することを目的とするもの
である。 問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明の冷蔵庫の野菜貯
蔵容器は、上面開口部を有する野菜貯蔵容器と、前記上
面開口部に密接した蓋体とを備え、前記蓋体が、多数の
貫通穴を有する樹脂製平板と、前記平板に一体成形した
透湿膜とを有し、前記透湿膜が、両者外側に繊維層とこ
れら繊維層の間にシリコーン樹脂等の膨潤しない樹脂薄
層とを有するものであって、前記野菜貯蔵容器表面のう
ち、冷気により冷却され結露しやすい箇所に適度な湿度
を保つ複数の細孔を形成したものである。 作用 本発明は上記した構成によって、野菜貯蔵容器を適度
な半密閉構造とすることにより、貯蔵した野菜から蒸散
作用或いは呼吸作用によって出てくる水蒸気が、前記容
器及び蓋体表面に結露するのを防止すると共に、容器内
の野菜の乾燥を適度に抑制し、野菜を長期保存出来る様
にするものである。 実施例 以下本発明の一実施例の冷蔵庫の野菜貯蔵容器につい
て、図面を参照しながら説明する。従来例と同一構成部
品は同一番号を付し、その説明を省略する。 以下本発明の一実施例の冷蔵庫の野菜貯蔵容器につい
て、図面を参照しながら説明する。従来例と同一構成部
品は同一番号を付し、その説明を省略する。 14は上面開口部に蓋体15が密接された野菜貯蔵容器で
ある。前記蓋体15は、ポリエチレン等のオレフィン系熱
可塑性樹脂等よりなる多数の貫通穴を有する平板16と、
該平板16の片面に溶着されたシリコーン樹脂薄膜よりな
る透湿膜17と、それらの外周辺に配設された塩化ビニル
等のゴム製パッキン18とより構成されている。そして、
前記野菜貯蔵容器14は、前記冷蔵室12からの冷気により
冷却され結露しやすい背面上部に複数の細孔19を有し、
前記冷蔵庫本体1の冷蔵室12下部の所定位置に、前記野
菜貯蔵容器14が収納された時に外周辺にゴム製パッキン
18を有する前記蓋体15に密接される様に着脱自在に配設
されている。ここで、前記透湿膜17について詳細に説明
する。前記透湿膜17は、ポリエステル或いはナイロン等
の繊維層17aの上に数十ミクロンのシリコーン樹脂薄膜1
7bを形成し、更に前記シリコーン樹脂薄膜17bの破れを
防止する為の保護繊維層17cを形成した積層体である。
そして、前記透湿膜17は前記繊維層17a面で前記平板16
と溶着される。前記透湿性に優れたシリコーンゴム薄膜
17b自身は前記平板16との溶着は困難であるが、前述の
如く繊維層17aが介在すると、前記平板16をその貫通穴
を破壊しない程度に加熱プレスすることにより、溶融し
たポリオレフィン系の樹脂が前記繊維層17aの織り目に
くい込んで接着されるものである。尚、前記シリコーン
樹脂薄膜17bはほとんどアモルファスの鎖状分子集合体
から成り、これら線状の分子の集りが液体を完全にシャ
ットアウトし、10〜103Åの分子間融によってガス透過
性を有するものである。即ち水蒸気や空気,炭酸ガス
が、膜の内外で濃度差があれば透過される性質のもので
ある。 以上のような構成であるから、前記野菜貯蔵容器14内
への冷気の進入はごくわずかに抑えられ、前記野菜貯蔵
容器14に貯蔵した野菜13から蒸散した水分により容器14
内は適度な高湿を保たれる。そして、前記冷蔵室12に対
面し冷気が良く当って最も冷却されやすい蓋体15の内側
表面と前記容器14の背面上部は、従来結露しやすい箇所
であったが、前記蓋体15を構成する透湿膜17と、前記容
器14の背面上部の複数の細孔19により余剰の水分は冷蔵
庫の蒸発器(図示しない)により乾燥状態となる前記冷
蔵室12へ徐々に透湿する。また、野菜の貯蔵量が多く水
分の蒸散量が多い時、第5図の如く支持体である。前記
貫通穴を有する平板16に若干の結露20が生じることがあ
るが次第に消失する。従って、水滴が落下して野菜13の
表面や野菜貯蔵容器14の底面に溜まることがないので、
貯蔵された野菜13は乾燥萎縮することが抑制されると共
に、水滴により損傷されてヌルヌルした状態になること
もなく、従来より更に長期間に渡って、野菜13特にホウ
レン草などの葉菜類を新鮮を状態で貯蔵することが出来
る。尚、実験結果によると、前記透湿膜17の透湿度が適
切なものを選ぶことにより、また、前記容器14の背面の
細孔19の径と数を適切にすることにより、前記野菜容器
14内部は野菜の保存に適していると云われる80〜95%RH
の湿度に保つことが出来る。前記実施例において、シリ
コーン樹脂薄膜17bは同様に透湿性を有する四フッ化エ
チレンやポリウレタン系或いはポリオレフィン系の微多
孔性の薄膜であってもよい。また前記平板16と透湿膜17
の接合は、接着剤を使用してもよい。 以下本発明の第2の実施例について図面を参照しなが
ら説明する。第7図は本発明の第2の実施例を示す冷蔵
庫の野菜貯蔵容器の蓋体21の斜視図で、第1の実施例の
第2図に対応するもので、前述の第1の実施例と同一構
成部品は同一番号を付し、その説明を省略する。第2の
実施例で第1の実施例と異なるのは、前記蓋体21の特に
結露しやすい箇所、即ち前記容器14の背面に近い箇所に
複数の細孔(約2φ以下)を設けた点である。前記蓋体
21の後部は、前記容器14の背面と同様に前記冷蔵室12か
らの冷気でよく冷える為に特に結露しやすい箇所で、蒸
散作用の激しいホウレン草等の葉菜類が大量に貯蔵され
た時には、前記透湿膜17の後部だけは、水蒸気透過度が
不足となり、結露が消えない場合があり得る。しかし、
以上のように、前記容器14背面の細孔19に加えて前記蓋
体21の後部にも複数の細孔22を配設することにより、前
記野菜貯蔵容器14は、結露を防止しつつ適度な高湿を維
持し、第1の実施例で説明したと同様に、従来より更に
長期間に渡って、野菜13特にホウレン草などの葉菜類を
新鮮な状態で貯蔵することが出来る。 発明の効果 以上のように本発明の冷蔵庫の野菜貯蔵容器は、上面
開口部を有する野菜貯蔵容器と、前記上面開口部に密接
した蓋体とを備え、前記蓋体が、多数の貫通穴を有する
樹脂製平板と、前記平板に一体成形した透湿膜とを有
し、前記透湿膜が、両者外側に繊維層とこれら繊維層の
間にシリコーン樹脂等の膨潤しない樹脂薄層とを有する
ものであって、前記野菜貯蔵容器表面のうち、冷気によ
り冷却され結露しやすい箇所に適度な湿度を保つ複数の
細孔を形成したものであるから、前記野菜貯蔵容器は適
度な密閉状態で、内部に貯蔵された新鮮な野菜自身から
蒸散する水分により容器内が適度な高湿度に保たれて、
野菜が乾燥萎縮するのを抑制出来る。また前記蓋体や背
面の結露がほとんどなく、貯蔵した野菜上への水滴の落
下がないので、水滴により野菜特にホウレン草などの葉
菜類が損傷されてヌルヌルした状態になることがなく、
野菜を長期間新鮮な状態で貯蔵することが出来るもので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である冷蔵庫の野菜貯蔵容器
の装着状態を示す断面図、第2図は同野菜貯蔵容器の蓋
体の斜視図、第3図は第2図に対応する裏面の斜視図、
第4図は同蓋体の要部拡大断面図、第5図は第4図にお
ける結露及び透湿状態の説明図、第6図は容器の斜視
図、第7図は別の実施例の野菜貯蔵容器の蓋体の斜視
図、第8図は従来の冷蔵庫の野菜貯蔵容器の装着状態を
示す要部断面図である。 14…容器、15…蓋体、16…貫通穴を有する平板、17…透
湿膜、17a…繊維層、17b…シリコーン樹脂薄膜、19…細
孔、21…蓋体、22…細孔。
の装着状態を示す断面図、第2図は同野菜貯蔵容器の蓋
体の斜視図、第3図は第2図に対応する裏面の斜視図、
第4図は同蓋体の要部拡大断面図、第5図は第4図にお
ける結露及び透湿状態の説明図、第6図は容器の斜視
図、第7図は別の実施例の野菜貯蔵容器の蓋体の斜視
図、第8図は従来の冷蔵庫の野菜貯蔵容器の装着状態を
示す要部断面図である。 14…容器、15…蓋体、16…貫通穴を有する平板、17…透
湿膜、17a…繊維層、17b…シリコーン樹脂薄膜、19…細
孔、21…蓋体、22…細孔。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.上面開口部を有する野菜貯蔵容器と、前記上面開口
部に密接した蓋体とを備え、前記蓋体が、多数の貫通穴
を有する樹脂製平板と、前記平板に一体成形した透湿膜
とを有し、前記透湿膜が、両面外側に繊維層とこれら繊
維層の間にシリコーン樹脂等の膨潤しない樹脂薄層とを
有するものであって、前記野菜貯蔵容器表面のうち、冷
気により冷却され結露しやすい箇所に適度な湿度を保つ
複数の細孔を形成した冷蔵庫の野菜貯蔵容器。 2.蓋体の冷気により冷却され結露しやすい箇所に細孔
を形成した特許請求の範囲第1項記載の冷蔵庫の野菜貯
蔵容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2147286A JP2877230B2 (ja) | 1986-02-03 | 1986-02-03 | 冷蔵庫の野菜貯蔵容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2147286A JP2877230B2 (ja) | 1986-02-03 | 1986-02-03 | 冷蔵庫の野菜貯蔵容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62178874A JPS62178874A (ja) | 1987-08-05 |
JP2877230B2 true JP2877230B2 (ja) | 1999-03-31 |
Family
ID=12055916
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2147286A Expired - Fee Related JP2877230B2 (ja) | 1986-02-03 | 1986-02-03 | 冷蔵庫の野菜貯蔵容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2877230B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6607366B2 (en) | 2000-01-12 | 2003-08-19 | Gas And Air Specialty Products, Inc. | Variable clearance system for reciprocating compressors |
-
1986
- 1986-02-03 JP JP2147286A patent/JP2877230B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62178874A (ja) | 1987-08-05 |
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