JP2876575B2 - 半導体増幅器 - Google Patents
半導体増幅器Info
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- JP2876575B2 JP2876575B2 JP4037514A JP3751492A JP2876575B2 JP 2876575 B2 JP2876575 B2 JP 2876575B2 JP 4037514 A JP4037514 A JP 4037514A JP 3751492 A JP3751492 A JP 3751492A JP 2876575 B2 JP2876575 B2 JP 2876575B2
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- input
- wavelength
- distributed constant
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は衛星通信、地上マイク
ロ波通信、移動体通信等に使用する準マイクロ波、マイ
クロ波帯の半導体増幅器に関するものである。
ロ波通信、移動体通信等に使用する準マイクロ波、マイ
クロ波帯の半導体増幅器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、例えば、昭和63年電子情報通
信学会春期全国大会C−645“20GHz帯外囲器入
り電力GaAs FET”で報告された従来の半導体増
幅器の等価回路であり、図において、1は入力端子、2
は出力端子、3は電界効果トランジスタ(以下、FET
と略す)、10は入力側1/4波長分布定数線路、7は
出力側1/4波長分布定数線路である。
信学会春期全国大会C−645“20GHz帯外囲器入
り電力GaAs FET”で報告された従来の半導体増
幅器の等価回路であり、図において、1は入力端子、2
は出力端子、3は電界効果トランジスタ(以下、FET
と略す)、10は入力側1/4波長分布定数線路、7は
出力側1/4波長分布定数線路である。
【0003】次に動作について説明する。入力端子1か
ら入力された準マイクロ波あるいはマイクロ波の信号は
FET3で増幅され出力端子2に出力される。FET3
の入力インピーダンスをZfi、電源インピーダンスを
50オームとすると、入力側1/4波長分布定数線路1
0の特性インピーダンスZ1は(2×50×Zfi)
1/2 、線路長は信号周波数で約1/4波長となるように
選ばれている。出力側についても同様にFET3の出力
インピーダンスをZfo、負荷のインピーダンスを50
オームとすると、出力側1/4波長分布定数線路の特性
インピーダンスZ2は(2×50×Zfo)1/2 、線路
長は信号周波数において約1/4波長となる長さに選ば
れている。入力側1/4波長分布定数線路10および出
力側1/4波長分布定数線路7の特性インピーダンス、
線路長を上記の様に設定すると、入力端子1から入力し
た信号はFET3に有効に供給され、FET3の出力も
負荷に有効に出力されている。
ら入力された準マイクロ波あるいはマイクロ波の信号は
FET3で増幅され出力端子2に出力される。FET3
の入力インピーダンスをZfi、電源インピーダンスを
50オームとすると、入力側1/4波長分布定数線路1
0の特性インピーダンスZ1は(2×50×Zfi)
1/2 、線路長は信号周波数で約1/4波長となるように
選ばれている。出力側についても同様にFET3の出力
インピーダンスをZfo、負荷のインピーダンスを50
オームとすると、出力側1/4波長分布定数線路の特性
インピーダンスZ2は(2×50×Zfo)1/2 、線路
長は信号周波数において約1/4波長となる長さに選ば
れている。入力側1/4波長分布定数線路10および出
力側1/4波長分布定数線路7の特性インピーダンス、
線路長を上記の様に設定すると、入力端子1から入力し
た信号はFET3に有効に供給され、FET3の出力も
負荷に有効に出力されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】大電力を得るためにF
ET素子のゲート幅を増大するとFETの入力インピー
ダンスは低下する。従来の半導体増幅器は、1/4波長
分布定数線路のみで、入力端から見込んだインピーダン
スが50オームとなるようにするため、特性インピーダ
ンスが非常に低い(すなわち線路の幅が広い)1/4波
長分布定数線路を用いる必要があった。そのため回路が
大きくなる問題点があった。
ET素子のゲート幅を増大するとFETの入力インピー
ダンスは低下する。従来の半導体増幅器は、1/4波長
分布定数線路のみで、入力端から見込んだインピーダン
スが50オームとなるようにするため、特性インピーダ
ンスが非常に低い(すなわち線路の幅が広い)1/4波
長分布定数線路を用いる必要があった。そのため回路が
大きくなる問題点があった。
【0005】この発明は上記の問題点を解決するために
なされたもので、特性インピーダンスの高い(すなわち
線路幅の狭い)1/4波長分布定数線路を用いても入力
端から見込んだインピーダンスが50オームとなり、整
合がとれるようにするもので、回路の小形化を目的とす
る。
なされたもので、特性インピーダンスの高い(すなわち
線路幅の狭い)1/4波長分布定数線路を用いても入力
端から見込んだインピーダンスが50オームとなり、整
合がとれるようにするもので、回路の小形化を目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる半導体
増幅器は、特性インピーダンスの高い入力側1/4波長
分布定数線路を用いて小形化した場合においても増幅器
の入力側の整合がとれるようにするために、入力側1/
4波長分布定数線路と、それに並列に設ける一端を高周
波的に接地した抵抗で構成される。
増幅器は、特性インピーダンスの高い入力側1/4波長
分布定数線路を用いて小形化した場合においても増幅器
の入力側の整合がとれるようにするために、入力側1/
4波長分布定数線路と、それに並列に設ける一端を高周
波的に接地した抵抗で構成される。
【0007】
【作用】この発明においては、増幅器の入力側の整合を
とるために必要な入力側1/4波長分布定数線路の幅が
小さくなり、回路が小形化される。
とるために必要な入力側1/4波長分布定数線路の幅が
小さくなり、回路が小形化される。
【0008】
【実施例】実施例1.図1はこの発明の半導体増幅器の
構成を示す等価回路である。図において、4は抵抗、5
はキャパシタ、6は入力側高インピーダンス1/4波長
分布定数線路である。入力端子1から入力した信号は、
FET3で増幅され、出力端子2に出力される。キャパ
シタ5は抵抗4の一端を高周波的に接地するものであ
る。抵抗4の値および高インピーダンス1/4波長分布
定数線路6の特性インピーダンスは入力端で整合がとれ
るように選ぶ。
構成を示す等価回路である。図において、4は抵抗、5
はキャパシタ、6は入力側高インピーダンス1/4波長
分布定数線路である。入力端子1から入力した信号は、
FET3で増幅され、出力端子2に出力される。キャパ
シタ5は抵抗4の一端を高周波的に接地するものであ
る。抵抗4の値および高インピーダンス1/4波長分布
定数線路6の特性インピーダンスは入力端で整合がとれ
るように選ぶ。
【0009】FET素子の入力インピーダンスをZf
i、抵抗4の値をR、電源インピーダンスを50オーム
とすると、入力側のインピーダンス整合を実現するため
には、入力側高インピーダンス1/4波長分布定数線路
6の特性インピーダンスZ1は以下のようにして求めら
れる。
i、抵抗4の値をR、電源インピーダンスを50オーム
とすると、入力側のインピーダンス整合を実現するため
には、入力側高インピーダンス1/4波長分布定数線路
6の特性インピーダンスZ1は以下のようにして求めら
れる。
【0010】今、FET3の入力インピーダンスをZf
i、入力側高インピーダンス1/4波長分布定数線路の
特性インピーダンスをZOとすると、入力端子側から入
力側高インピーダンス1/4波長分布定数線路を見込ん
だインピーダンスZin1は、 ZO 2 /Zfi となる。入力端子1から2つの入力側高インピーダンス
1/4波長分布定数線路を見込むインピーダンスをZi
nとすると、これはZin1が2つ並列に接続された回
路を見たときのインピーダンスであり、以下の式で示さ
れる。 Zin=ZO 2 /(2×Zfi) 式(1) さらに、キャパシタ5が高周波に対して無視できるほど
十分大きな容量を持つものとすると、入力端子1から見
てZinとRは並列回路を構成することになる。したが
って入力端子から見た増幅器のインピーダンスは、 1/(1/Zin+1/R)= Zin×R/(R+Zin) となり、これを電源インピーダンス50オームと整合さ
せるためには、 50=Zin×R/(R+Zin) となる。したがって、 50R+50Zin=Zin×R Zin×(R−50)=50×R Zin=50×R/(R−50) となる。式(1)を代入すると、入力側高インピーダン
ス1/4波長分布定数線路6の特性インピーダンスZO
は、 (2×50×Zfi×R/(R−50)) 1/2 となるように選ばれる。したがって、従来の1/4波長
分布定数線路に比べ(R/(R−50)) 1/2 倍の特性
インピーダンスの分布定数線路を用いることになり、回
路を小形化できる。
i、入力側高インピーダンス1/4波長分布定数線路の
特性インピーダンスをZOとすると、入力端子側から入
力側高インピーダンス1/4波長分布定数線路を見込ん
だインピーダンスZin1は、 ZO 2 /Zfi となる。入力端子1から2つの入力側高インピーダンス
1/4波長分布定数線路を見込むインピーダンスをZi
nとすると、これはZin1が2つ並列に接続された回
路を見たときのインピーダンスであり、以下の式で示さ
れる。 Zin=ZO 2 /(2×Zfi) 式(1) さらに、キャパシタ5が高周波に対して無視できるほど
十分大きな容量を持つものとすると、入力端子1から見
てZinとRは並列回路を構成することになる。したが
って入力端子から見た増幅器のインピーダンスは、 1/(1/Zin+1/R)= Zin×R/(R+Zin) となり、これを電源インピーダンス50オームと整合さ
せるためには、 50=Zin×R/(R+Zin) となる。したがって、 50R+50Zin=Zin×R Zin×(R−50)=50×R Zin=50×R/(R−50) となる。式(1)を代入すると、入力側高インピーダン
ス1/4波長分布定数線路6の特性インピーダンスZO
は、 (2×50×Zfi×R/(R−50)) 1/2 となるように選ばれる。したがって、従来の1/4波長
分布定数線路に比べ(R/(R−50)) 1/2 倍の特性
インピーダンスの分布定数線路を用いることになり、回
路を小形化できる。
【0011】たとえば、R=100Ωとすると(100
/(100−50))1/2 =21/2となり、約1.4倍
の特性インピーダンスの分布定数線路を用いることがで
き、従来の1/4波長分布定数線路に比べて線路幅の狭
いものを用いることができる。
/(100−50))1/2 =21/2となり、約1.4倍
の特性インピーダンスの分布定数線路を用いることがで
き、従来の1/4波長分布定数線路に比べて線路幅の狭
いものを用いることができる。
【0012】以上のように、この実施例では、インピー
ダンス変換機能を有する電力分配器により、入力電力を
複数の半導体素子に分配し、この半導体素子の出力をイ
ンピーダンス変換機能を有する電力合成器により合成す
る、高出力半導体増幅器において、電力合成回路を入力
端子と複数個の半導体素子を接続する複数本の信号周波
数で約1/4波長の長さの分布定数線路と、これらの分
布定数線路と並列に設ける一端を高周波的に接地した抵
抗で構成することを特徴とする高出力半導体増幅器を説
明した。
ダンス変換機能を有する電力分配器により、入力電力を
複数の半導体素子に分配し、この半導体素子の出力をイ
ンピーダンス変換機能を有する電力合成器により合成す
る、高出力半導体増幅器において、電力合成回路を入力
端子と複数個の半導体素子を接続する複数本の信号周波
数で約1/4波長の長さの分布定数線路と、これらの分
布定数線路と並列に設ける一端を高周波的に接地した抵
抗で構成することを特徴とする高出力半導体増幅器を説
明した。
【0013】実施例2.図2は、この発明の他の実施例
である高出力増幅器の等価回路である。図中8は1/4
波長より短い分布定数線路である。9は先端開放線路で
ある。1/4波長より短い分布定数線路8、先端開放線
路9、抵抗4により、入力のインピーダンス整合を実現
する。
である高出力増幅器の等価回路である。図中8は1/4
波長より短い分布定数線路である。9は先端開放線路で
ある。1/4波長より短い分布定数線路8、先端開放線
路9、抵抗4により、入力のインピーダンス整合を実現
する。
【0014】実施例3.入力側1/4波長分布定数線路
6、FET3、出力側1/4波長分布定数線路7の組を
2組以上並列に接続した場合でも、抵抗4、キャパシタ
5による同様な回路が可能である。図4は4組並列接続
の場合を示す。
6、FET3、出力側1/4波長分布定数線路7の組を
2組以上並列に接続した場合でも、抵抗4、キャパシタ
5による同様な回路が可能である。図4は4組並列接続
の場合を示す。
【0015】
【発明の効果】この発明においては、入力整合回路に一
端が高周波的に短絡された抵抗を接続することにより、
入力側1/4波長分布定数線路の特性インピーダンスを
大きくし、線路幅を小さくできるので、回路を小形化で
きる。
端が高周波的に短絡された抵抗を接続することにより、
入力側1/4波長分布定数線路の特性インピーダンスを
大きくし、線路幅を小さくできるので、回路を小形化で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による半導体増幅器の等価
回路図である。
回路図である。
【図2】この発明の実施例2による半導体増幅器の等価
回路図である。
回路図である。
【図3】この発明の実施例3による半導体増幅器の等価
回路図である。
回路図である。
【図4】従来の半導体増幅器の回路図である。
1 入力端子 2 出力端子 3 FET 4 抵抗 5 キャパシタ 6 入力側高インピーダンス1/4波長分布定数線路 7 出力側1/4波長分布定数線路 8 1/4波長より短い分布定数線路 9 先端開放分布定数線路 10 入力側1/4波長分布定数線路
フロントページの続き (72)発明者 高木 直 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株 式会社 電子システム研究所内 (56)参考文献 特開 平3−250807(JP,A) 特開 昭63−283202(JP,A) 特開 昭63−253708(JP,A) 実開 平2−30626(JP,U) ソ連国特許発明1185449(SU,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03F 3/60 H01P 5/12 H03F 3/68
Claims (1)
- 【請求項1】 信号を入力する入力端子と、 信号を増幅する複数の半導体素子と、 所定の特性インピーダンスを有し、上記入力端子と上記
複数の半導体素子を接続する複数の分布定数線路と、 上記複数の分布定数線路と並列に設けられ、一端を高周
波的に接地した抵抗とを備え、 特性インピーダンスの高い分布定数線路を用いても抵抗
を設けることにより、入力端子から見込んだインピーダ
ンスの整合をとることを特徴とする半導体増幅器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4037514A JP2876575B2 (ja) | 1992-02-25 | 1992-02-25 | 半導体増幅器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4037514A JP2876575B2 (ja) | 1992-02-25 | 1992-02-25 | 半導体増幅器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05235666A JPH05235666A (ja) | 1993-09-10 |
JP2876575B2 true JP2876575B2 (ja) | 1999-03-31 |
Family
ID=12499649
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4037514A Expired - Fee Related JP2876575B2 (ja) | 1992-02-25 | 1992-02-25 | 半導体増幅器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2876575B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
USRE37377E1 (en) | 1992-10-09 | 2001-09-18 | Asahi Glass Company, Ltd. | LCD device including an illumination device having a polarized light separating sheet between a light guide and the display |
CN116130912B (zh) * | 2023-04-17 | 2023-06-13 | 中国科学院合肥物质科学研究院 | 一种功率传输系统 |
-
1992
- 1992-02-25 JP JP4037514A patent/JP2876575B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05235666A (ja) | 1993-09-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |