JP2876441B2 - セメントの混錬方法 - Google Patents
セメントの混錬方法Info
- Publication number
- JP2876441B2 JP2876441B2 JP30917392A JP30917392A JP2876441B2 JP 2876441 B2 JP2876441 B2 JP 2876441B2 JP 30917392 A JP30917392 A JP 30917392A JP 30917392 A JP30917392 A JP 30917392A JP 2876441 B2 JP2876441 B2 JP 2876441B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cement
- hexavalent chromium
- kneading
- present
- reducing agent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- On-Site Construction Work That Accompanies The Preparation And Application Of Concrete (AREA)
- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセメントの混錬方法に関
する。
する。
【0002】
【従来の技術】従来六価クロム等による土壌汚染あるい
は河川等の汚染が問題になっていた。また最近まではあ
まり問題とされなかったセメント中の六価クロム等が近
年汚染源として注目されるようになった。
は河川等の汚染が問題になっていた。また最近まではあ
まり問題とされなかったセメント中の六価クロム等が近
年汚染源として注目されるようになった。
【0003】因みにコンクリート製品中には0.5〜
0.8ppmの六価クロムが存在し、またコンクリート
製品表面中にも0.12〜0.2ppmの六価クロムが
存在している。従来コンクリート構造物を作る場合、ブ
リージング水を集めて六価クロム等を無害な三価クロム
等に化学変換させていたが、三価クロム等の状態で自然
界に存在させても自然界の条件によっては再度六価クロ
ム等に変換する恐れがあった。
0.8ppmの六価クロムが存在し、またコンクリート
製品表面中にも0.12〜0.2ppmの六価クロムが
存在している。従来コンクリート構造物を作る場合、ブ
リージング水を集めて六価クロム等を無害な三価クロム
等に化学変換させていたが、三価クロム等の状態で自然
界に存在させても自然界の条件によっては再度六価クロ
ム等に変換する恐れがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者は、こ
れら従来の欠点を解消すべく種々研究を重ねてセメント
中の六価クロム等の有害物質、あるいは処理した三価ク
ロム等を自然界に放出しない工法について完成させた。
れら従来の欠点を解消すべく種々研究を重ねてセメント
中の六価クロム等の有害物質、あるいは処理した三価ク
ロム等を自然界に放出しない工法について完成させた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、セメントの混
錬時に還元剤を存在させて行ない、コンクリート構造物
を作ることによってセメント中に存在する六価クロム等
を三価クロム等に融合変換させてコンクリート構造物中
に封入する方法である。なお、ここで言うセメントは、
ポルトランドセメントや、高炉セメント、フライアッシ
ュセメントなどの各種セメントであり、これらは今後、
産業廃棄物対策として使用量が増えることが考えられ
る。
錬時に還元剤を存在させて行ない、コンクリート構造物
を作ることによってセメント中に存在する六価クロム等
を三価クロム等に融合変換させてコンクリート構造物中
に封入する方法である。なお、ここで言うセメントは、
ポルトランドセメントや、高炉セメント、フライアッシ
ュセメントなどの各種セメントであり、これらは今後、
産業廃棄物対策として使用量が増えることが考えられ
る。
【0006】従来六価クロムを三価クロム等に化学変換
するためには酸性側(例えばPH3)において有効とさ
れていたが為にセメント等のアルカリ性物質にしようし
ても効果がないものと考えられていた。しかしながら以
外にもアルカリ性領域内においても好適に還元が作用し
て六価クロム等を三価クロムイオン等に融合変換し得る
ことを見出したのである。
するためには酸性側(例えばPH3)において有効とさ
れていたが為にセメント等のアルカリ性物質にしようし
ても効果がないものと考えられていた。しかしながら以
外にもアルカリ性領域内においても好適に還元が作用し
て六価クロム等を三価クロムイオン等に融合変換し得る
ことを見出したのである。
【0007】一般にセメント中には4〜18mg/kg
の六価クロムが含有されているが、還元剤の使用量とし
ては化学理論上は、当量添加すればよいが、安全性を加
味すれば六価クロム量に対し、15〜30倍の還元剤を
使用することが好ましい。
の六価クロムが含有されているが、還元剤の使用量とし
ては化学理論上は、当量添加すればよいが、安全性を加
味すれば六価クロム量に対し、15〜30倍の還元剤を
使用することが好ましい。
【0008】セメントの混錬時に還元剤を存在させる手
段としては、混錬前のセメント、骨材、砂等に予め粉体
あるいは溶液の状態で混合する方法あるいはセメントの
混錬に使用する水に予め溶解しておく方法等が挙げられ
るが、作業性等の点を考慮すると混錬時に使用する水
に、還元剤を溶解しておく方法を採用することが好まし
い。
段としては、混錬前のセメント、骨材、砂等に予め粉体
あるいは溶液の状態で混合する方法あるいはセメントの
混錬に使用する水に予め溶解しておく方法等が挙げられ
るが、作業性等の点を考慮すると混錬時に使用する水
に、還元剤を溶解しておく方法を採用することが好まし
い。
【0009】還元剤を含有する水溶液の還元剤濃度はセ
メント中の六価クロムの含有量によって適宜選択すれば
よいが、一般的には10〜30%の濃度とすることが望
ましい。
メント中の六価クロムの含有量によって適宜選択すれば
よいが、一般的には10〜30%の濃度とすることが望
ましい。
【0010】本発明方法に使用する還元剤としては第一
鉄、第一錫、第一バナジウム、第一銅等が挙げられる
が、なかでも硫酸第一鉄が好ましい。
鉄、第一錫、第一バナジウム、第一銅等が挙げられる
が、なかでも硫酸第一鉄が好ましい。
【0011】次に本発明をさらに具体的に示すために実
施例をあげて説明するが、本発明は、以下の実施例に限
定されるものではない。
施例をあげて説明するが、本発明は、以下の実施例に限
定されるものではない。
【0012】実施例 10mg/kgの六価クロムが含まれているセメントを
使用し、セメント12重量部、骨材47重量部、砂34
重量部、水7重量部混錬する際に25%濃度の硫酸第一
鉄水溶液を0.3重量部添加して混錬し、河川中に建設
する橋脚型枠中に充填してコンクリート構造物を作っ
た。この方法によればセメント中の六価クロムは混錬中
に還元剤により三価クロム等に融合変換させられ、その
状態でコンクリート構造物中に封入固化されるので河川
等に流出することがない。
使用し、セメント12重量部、骨材47重量部、砂34
重量部、水7重量部混錬する際に25%濃度の硫酸第一
鉄水溶液を0.3重量部添加して混錬し、河川中に建設
する橋脚型枠中に充填してコンクリート構造物を作っ
た。この方法によればセメント中の六価クロムは混錬中
に還元剤により三価クロム等に融合変換させられ、その
状態でコンクリート構造物中に封入固化されるので河川
等に流出することがない。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明方法によれば
セメント中の六価クロム等をセメント混錬中に三価クロ
ム等に融合変換し、その状態でコンクリート構造物中に
封入固化することができるので、ブリージング水や排水
中に三価クロム等を流出することがないので土壌、河
川、海洋等の自然界を汚染することがなくなる。
セメント中の六価クロム等をセメント混錬中に三価クロ
ム等に融合変換し、その状態でコンクリート構造物中に
封入固化することができるので、ブリージング水や排水
中に三価クロム等を流出することがないので土壌、河
川、海洋等の自然界を汚染することがなくなる。
Claims (1)
- 【請求項1】コンクリート構造物を作る際にセメント混
錬時に還元剤を存在せしめて、六価クロム等を放出させ
ないことを特徴とするセメント混錬方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30917392A JP2876441B2 (ja) | 1992-10-08 | 1992-10-08 | セメントの混錬方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30917392A JP2876441B2 (ja) | 1992-10-08 | 1992-10-08 | セメントの混錬方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06117098A JPH06117098A (ja) | 1994-04-26 |
JP2876441B2 true JP2876441B2 (ja) | 1999-03-31 |
Family
ID=17989816
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30917392A Expired - Lifetime JP2876441B2 (ja) | 1992-10-08 | 1992-10-08 | セメントの混錬方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2876441B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999037593A1 (de) * | 1998-01-27 | 1999-07-29 | Chemische Werke Zell-Wildshausen Gmbh | Mittel zur reduzierung von chrom (vi)-ionen in einer hydraulisch abbindenden masse |
EP0960865A1 (de) * | 1998-05-25 | 1999-12-01 | Chemische Werke Zell-Wildshausen GMBH | Mittel zur Reduzierung von Chrom (VI)-Ionen in einer hydraulisch abbindenden Masse |
FR2858612B1 (fr) * | 2003-08-08 | 2006-02-24 | Chryso Sas | Suspension aqueuse colloidale d'hydroxyde d'etain destinee a la reduction de chrome dans le ciment |
JP4712719B2 (ja) * | 2003-11-21 | 2011-06-29 | ダブリュー・アール・グレイス・アンド・カンパニー−コネチカット | 硫酸塩分散クロム酸塩還元剤 |
CA2553659A1 (en) * | 2004-02-04 | 2005-08-25 | W.R. Grace & Co.-Conn. | Liquid additive for intergrinding cement |
CN113060948A (zh) * | 2021-04-01 | 2021-07-02 | 重庆康尼睿能商贸有限公司 | 一种水泥生料及水泥的制备方法 |
-
1992
- 1992-10-08 JP JP30917392A patent/JP2876441B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06117098A (ja) | 1994-04-26 |
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