JPS6041589A - 廃棄物の固形化方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は石炭灰を主体とする廃棄物の固形化方法に関
する０ 周知のように、近年、一連の公害防止関連法令が整備さ
れ、大気汚染、水質汚濁防止の面で成果があがっている
。

一方、排ガス処理、排水処理の結果発生する固形状ない
しは汚でい伏廃棄物や鉱さい、あるいは各種廃棄物を焼
却したときに発生する残さ灰などには重金属などの有害
物質が含有されている場合がある。このため、これら廃
棄物をそのまま投棄すると、有害物質が溶用され土壌や
地下水などに二次汚染を招く恐れを有して（−る。

これら有害物質の＃出判定基準は表１に示す如く定めら
れている。

そこで、これら廃棄物を埋立てや海中投入処分する場合
は、通常、廃棄物を水硬性セメントあるいは他の固形化
処理材を用いて固形化している。この固形化には表２に
示す基準が定められている。

表２　有害な廃棄物の同型化基準 しかしながら、水硬性セメントあるいはその他の固形化
処理材を用いた従来の固形化方法は、経済的な負担が大
きく不利なものであり、有害な廃棄物をそのまま埋立処
分するとすれば、しゃ新型最終処分場の厳しい設備基準
と維持管理基準とを満足する必要があるため、やはり経
済的負担が大きくなるものであった。

この発明は上記事情に基づいてなされたものであり、そ
の１」的とするところは主体材料としての石炭灰に、石
こう、セメントあるいは消石灰、不】こうもしくはセメ
ントのみを少量混合し、これに水を加えて混練した配合
材料によって金属等を含む廃棄物を固形化することによ
り、安全で経済的に有利な廃棄物の固形化方法を提供し
ようとするものである。

取量、この発明の一実施例について説明する。

この発明は１石炭灰（フライアッシュ）にセメント、石
こうあるいは消石灰１石こうもしくはセメントのみを少
量混合し、これに水を加えて混線した配合材料によって
鉱さいや無機汚でい等の有害廃棄物を固形化するもので
ある◎上記石炭灰、石こう、鉱さいの単体試料からは表
３に示す如く有害成分が溶出される。このうち、鉱さい
についてはＣｄ　（カドミウム）とＰｂ（鉛）が多く溶
出されている。この数値を９１の判定基準値と比較する
と。

判定基準　分析値 Ｃｄ　Ｑ、３ダ／ｌ　Ｏ，４２０〜／ｌＰｂ　３，０ｍ
９／ｌ　２．７１　ｍ９／１となり％Ｐｂは判定基準値
に近く、Ｃｄは判定基準値を超えている。

表　３　溶出試験結果 単位：＋ｎｙ／ｌ また１石炭灰については６価クロムとひ素のみが定を下
限値を超えて測定された。しかし、これら数値は表２に
示す判定基準値を超えるものではない。

さらに５石こうは総べて定量下限値以下であった。

表４は、上記石炭灰、普通（ポルトランド）セメント、
石こうおよび鉱さいの配合関係を示すものである。

表　４　配　合　表　単位：チ 表５は、上記のように配合された試料に水を加えて固形
化１−た場合における一軸圧縮強度および透水係数を示
すものである。

表６は、上記材令２８日の試料を所定の粒度に粉砕して
溶出試験を行ったものであり、試験対象としての成分は
前記衣３に示す試料単体の試験において溶出量が比較的
多かったＣｄ、Ｐｂ。

Ｃｒ　ＭよびＡｓ　（ヒ素）である。

表６　固形化試料の溶出拭験結呆 単位二ダ７１ 表６から明らかなように、試料に−１０〜に−９０にお
いて治害成分の溶出は判定基準値に比べて極めて微量な
ものであった。したがって、鉱さいの固形化溶出防止の
面からは、セメント、石こうの配合を工夫することによ
って鉱さいを６０％以上混入できることが可能となった
。

また、硬化体としての利用の面からは、表５に示す如く
鉱さいが４０チ程度であれば十分な強度を得ることがで
き、消波ブロックあるいは魚しようなどに利用すること
が可能である。

さらに、しや水材料としての利用に対しては、鉱さいが
３０％以下であれば十分な透水係数が得られ、収縮に対
する施工上の配慮をすれば、鉱さいを５０チ程度まで使
用することが可能である。

尚、この材料の硬化性はエトリンガイト（アルミナ−石
灰−石こうの化学反応生成物３ＣａＯφＡＩ！２　ｏｓ
　＠３ＣａＳＯ４＃　ａ　２Ｈｚ　Ｏ）の生成によるも
ツカ主体と考えられ、鉱さいの組成変動に影響されるこ
とが少ない特徴を有している。

上記実施例によれば、主体材料としての石炭灰にセメン
ト、石こうを少蓋混入し、これに水を加えて混練した配
合材料によって鉱さいを固形化することにより、鉱さい
に含まれる有害成分の溶出を防止して安全な埋立である
いは海中投入を可能としている。しかも、主体材料であ
る石炭灰は、石炭火力発電所より排出され、石こうも同
様に火力発電所の排煙脱硫装置より大量に副生される二
水石こうでよく、また、セメントは大量生産され、価格
が安定な普通ポルトランドセメントでよいため、資源の
有効利用ができ、経済的に有利なものである。

また、既に埋立てられている鉱さいをこの方法で造粒固
化することにより、埋立材料や消波ブロック等の硬化体
としてのオリ用が考えられ、こうした鉱さいの活用によ
り、既存の鉱さい処分場の使用可能期間が延長でき、処
分場立地難の対策ともなる。

尚、上記実施例では石炭灰にセメントおよび石こうを混
合したが、例えば石炭灰に消石灰、石こうもしくはセメ
ントのみを混合してもほぼ同様の効果を得ることが可能
である。

その他５この発明の要旨を変えない範囲で種種変形実施
可能なことは勿論である。

以上、詳述したようにこの発明によれば、金属等を含む
廃棄物を安全且つ経済的に有利に固形化することが可能
な廃棄物のＭ形化方法を提供できる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 石炭灰にセメント、石こうあるいは消石灰、石こうもし
   くはセメントのみを混合し、これに水を加えて混練した
   配合材料により鉱さいや無機汚でい等の廃棄物を固形化
   することを特徴とする廃棄物の固形化方法。