JP2876016B2 - 容器入りカラメル上位プリン及びその製造方法 - Google Patents
容器入りカラメル上位プリン及びその製造方法Info
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Description
特にカラメルをプリン上位に位置した容器入りカラメル
上位プリン及びその製造方法に関する。
にカラメルを供給するカラメル供給工程と,容器内カラ
メル上にプリンベースを充填するプリンベース供給工程
と,その後にプリンベースを凝固する加熱工程とを備え
てなる製造方法によって製造され,従ってその製品形態
は,容器内下位にカラメルを,容器内上位にプリンをそ
れぞれ位置するように配置したものとされている。
リンを反転するように取出せば,カラメルをソースとし
たプリンの常態として食することが可能であるが,容器
から直接に食するには,カラメルなしのプリンの状態で
大半を食することになる。
れており,このスプンによって容器から直接にプリンを
食するのが通常にして標準的な食形態であるから,結局
容器入りプリンにソースとしてのカラメルを備えても,
一般にはこれを有効に用いて食味を向上するように食す
ることは著しく困難である。
みてなされたもので,その解決課題とする処は,容器か
ら直接に食するにつき,食味を向上し得るようにカラメ
ルをプリン上に配置した容器入りカラメル上位プリンを
提供し,またその製造方法を提供するにある。
は,一般に1以上の,例えば1.06程度の比重を有す
るプリンベースに対してカラメルの相対比重を1以下
の,例えば0.5乃至0.8程度に低比重化することに
より,プリンベース上にカラメルを供給した際,その比
重差によってカラメルをプリンベース上位に維持して下
位のプリンベースを加熱凝固することが可能となるこ
と,カラメルの低比重化は,例えば小麦蛋白,大豆蛋白
又はその分解物等による起泡性添加物をカラメルに添加
ホイップすることによって可能となること,またこのと
き起泡性添加物とともに加熱凝固性添加物を用い又はこ
れが加熱凝固性を備えるようにすれば,上位カラメルを
プリンベースとともに加熱凝固したホイップカラメル層
とすることが可能となること等の知見を得てなされたも
のであって,即ち本発明は,容器内下位に位置する下位
プリンと,該下位プリン上の容器内上位に位置する上位
カラメルとを備え,該上位カラメルを,下位プリンを形
成するプリンベースより低比重化するように起泡性添加
物を添加ホイップしたプリンベース上ホイップカラメル
の低比重化ホイップ状態でプリンベースを加熱凝固せし
めて下位プリン上に配置してなることを特徴とする容器
入りカラメル上位プリン(請求項1),請求項1のホイ
ップカラメルが,起泡性添加物とともに加熱凝固性添加
物を含み又はその起泡性添加物が加熱凝固性を備え,上
位カラメルを,プリンベースとともに加熱凝固したホイ
ップカラメル層としてなることを特徴とする容器入りカ
ラメル上位プリン(請求項2),容器内にプリンベース
を充填するプリンベース充填工程と,カラメルに起泡性
添加物を添加ホイップして低比重化したホイップカラメ
ルを容器内プリンベース上に供給するホイップカラメル
供給工程と,ホイップカラメルの低比重化ホイップ状態
で上記プリンベースを加熱凝固する加熱工程とを備えて
なることを特徴とする容器入りカラメル上位プリンの製
造方法(請求項3)及び請求項3のホイップカラメルが
起泡性添加物とともに加熱凝固性添加物を含み又はその
起泡性添加物が加熱凝固性を備え且つ加熱工程で該ホイ
ップカラメルを,プリンベースとともに加熱凝固したホ
イップカラメル層とすることを特徴とする容器入りカラ
メル上位プリンの製造方法(請求項4)に係り且つこれ
らをそれぞれ発明の要旨として上記課題解決の手段とし
たものである。
具体的に説明すれば,Aは容器入りプリン,10は容
器,11は該容器10の上端フランジに密封固定した蓋
シール,20は下位プリン,21は上位カラメルを示
す。
は,容器10内下位に位置し,上位カラメル21は該下
位プリン20上の容器10内上位に位置するようにして
あり,これによって蓋シール11を外して容器10から
直接に,添付スプン等により上位カラメル21で食味を
向上した下位プリン20を食することができるようにし
てある。
て下位プリン20上に層状をなすように凝固したホイッ
プカラメル層としてあり,これによって,例えば輸送,
店頭販売,保管等の容器10の揺れにより上位カラメル
21が容器10の上方スペースにおいて垂れ流れ状とな
って,製品価値を低下させるのを防止してある。
配置した構造は,下位プリン20を形成するプリンベー
スに対してカラメルの相対比重をコントロールし,低比
重化するとともにこの低比重化状態でプリンベースを加
熱凝固せしめることによって得てあり,またカラメルの
低比重化は,カラメルに起泡性添加物を添加し,必要に
応じた加温下でホイップする等したホイップカラメルを
用いることにより行ってあり,本例にあっては更にホイ
ップカラメルの起泡性添加物に加熱凝固性添加物を添加
し又は起泡性添加物を加熱凝固性を備えたものとするこ
とによって,上記プリンベースとともに該ホイップカラ
メルを加熱凝固したホイップカラメル層の上位カラメル
21となるようにしてある。
ば,容器入りプリンAの製造方法は,容器10内にプリ
ンベースを充填するプリンベース充填工程と,カラメル
に起泡性添加物と加熱凝固性添加物又はそれ自体加熱凝
固性を備えた起泡性添加物を添加ホイップして低比重化
したホイップカラメルを容器10内プリンベース上に供
給するホイップカラメル供給工程と,ホイップカラメル
の低比重化ホイップ状態で上記プリンベース及びホイッ
プカラメルを加熱凝固する加熱工程とを備えるものとし
てある。
ー糖等を混合加温して,例えば比重1.06に調整した
プリンベースを形成し,このプリンベース130gを容
器10に先充填することによってプリンベース充填工程
とし,次いでこの容器10内プリンベース上にホイップ
カラメルを供給することによってホイップカラメル供給
工程とするものとしてある。
ラメルシラップに,起泡性添加物として小麦蛋白,大豆
蛋白又はその分解物を,また加熱凝固性を備える起泡性
添加物として乳蛋白,卵黄,卵白等をそれぞれ添加し,
加熱溶解した後,ケーキミキサー,ホイッパーを用いる
等してホイップを充分に,例えば25〜40°Cの加温
下で2分間程度施して,起泡による体積増を行い,プリ
ンベースとの間で,例えば0.5〜0.25程度の比重
差となるように,0.55〜0.80程度の比重に調整
したものを用い,このホイップカラメル10gを,上記
プリンベース上に流し込み状に供給するようにしてあ
る。
えばカラメルシラップ40wt%,配合水50wt%弱
程度とし,残余を上記添加物等として,粘度を60〜1
50cps程度のものとすれば比較的良好なホイップと
これによる相対比重のコントロールを行うことが可能と
なる。
120〜140°Cの加熱雰囲気中で40〜50分程度
の焼成を施し,プリンベースとともにホイップカラメル
を加熱凝固させることによって加熱工程とするものとし
てあり,これにより上記下位プリン上にホイップカラメ
ル層をなす上位カラメル21を備えた容器10入りの焼
プリンを得ることができる。
いる一方,プリンベース上ホイップカラメルの低比重化
ホイップ状態を維持するように,例えばホイップカラメ
ル供給工程の直後に行うようにするのがよく,上記ホイ
ップカラメルによる場合,直後に加熱工程に入るように
することにより一般にこの状態を充分に維持し得ること
になる。
イップカラメルは,上記加熱凝固性を有する添加物によ
り,図3にモデル的に図示したとおり,多数の微細気泡
22を残存封入するように気泡封入状態にして,表面が
フィルム状にして内部を極く軟質とした,ホイップカラ
メル層の上位カラメル21となるに至り,また下位プリ
ン20の表面は微細の凹凸を有するが,上位カラメル2
1の混濁がなく,上位カラメル21が層状をなして明瞭
に区分載置した状態のものとなるに至る。
る密封工程を施し,冷蔵,出荷をするようにすればよ
い。
って,加熱工程はホイップカラメルの低比重化ホイップ
状態でプリンベースを加熱凝固させるように行うことが
必要であり,そのためにはプリンベース上層の加熱凝固
までの間この低比重化ホイップ状態を維持すれば足り,
また必ずしも上位カラメルはこれを上記ホイップカラメ
ル層状のものとすることを必要とはしない。
上位カラメルの態様により,これを上記ホイップカラメ
ル層のものとするときはホイップカラメルの粘度を比較
的高く,液状のものとしてもよいときは,この粘度を相
対的に低くなるようにしてホイップ状態の維持時間を変
えるようにすればよい。
例えばゼラチン,増粘多糖類等増粘性添加物の追加的添
加等により適宜にホイップ状態の短縮延長をなし得るこ
とは当業者に容易に理解されるところであろう。
により起泡性を有するものであれば,上記増粘性を併有
するもの,また上位カラメルを加熱凝固するために加熱
凝固性を併有するものであってもよく,またこの起泡性
添加物とともにこれら必要な性質を有する添加物を併用
することを妨げない。
含めて,本発明の実施に当って,容器,下位プリン,上
位カラメル,プリンベース,ホイップカラメル,起泡性
添加物,加熱凝固性添加物,プリンベース供給工程,ホ
イップカラメル供給工程,加熱工程の各具体的形状,種
類,原材料,組成,方法,装置,これらに対する付加等
は上記発明の要旨に反しない限り様々に変更することが
でき,以上に図示し又は説明したものに殊更限定される
ものではない。
器内下位に位置する下位プリンと,該下位プリン上の容
器内上位に位置する上位カラメルとを備え,該上位カラ
メルを,下位プリンを形成するプリンベースより低比重
化するように起泡性添加物を添加ホイップしたプリンベ
ース上ホイップカラメルの低比重化ホイップ状態でプリ
ンベースを加熱凝固せしめて下位プリン上に配置してな
ることを特徴とするから,容器から直接に食するにつ
き,食味を向上するようにカラメルをプリン上に配置し
た容器入りカラメル上位プリンを提供することができ,
また請求項2で,上記ホイップカラメルが,起泡性添加
物とともに加熱凝固性添加物を含み又はその起泡性添加
物が加熱凝固性を備え,上位カラメルを,プリンベース
とともに加熱凝固したホイップカラメル層としてなるこ
とを特徴とするから,上記に加えて,上位カラメルをホ
イップカラメル層として容器の揺れでこの上位カラメル
が垂れ流れ状となったりして製品価値を低下させること
のない容器入りカラメル上位プリンを提供することがで
きる。
充填するプリンベース充填工程と,カラメルに起泡性添
加物を添加ホイップして低比重化したホイップカラメル
を容器内プリンベース上に供給するホイップカラメル供
給工程と,ホイップカラメルの低比重化ホイップ状態で
上記プリンベースを加熱凝固する加熱工程とを備えてな
ることを特徴とするから,簡易にして確実な上記請求項
1の容器入りカラメル上位プリンを得られる製造方法を
提供することができ,また請求項4で,上記ホイップカ
ラメルが起泡性添加物とともに加熱凝固性添加物を含み
又はその起泡性添加物が加熱凝固性を備え且つ加熱工程
で該ホイップカラメルを,プリンベースとともに加熱凝
固したホイップカラメル層とすることを特徴とするか
ら,同じく簡易にして確実な上記請求項2の容器入りカ
ラメル上位プリンを得られる製造方法を提供することが
できる。
図
Claims (4)
- 【請求項1】 容器内下位に位置する下位プリンと,該
下位プリン上の容器内上位に位置する上位カラメルとを
備え,該上位カラメルを,下位プリンを形成するプリン
ベースより低比重化するように起泡性添加物を添加ホイ
ップしたプリンベース上ホイップカラメルの低比重化ホ
イップ状態でプリンベースを加熱凝固せしめて下位プリ
ン上に配置してなることを特徴とする容器入りカラメル
上位プリン。 - 【請求項2】 請求項1のホイップカラメルが,起泡性
添加物とともに加熱凝固性添加物を含み又はその起泡性
添加物が加熱凝固性を備え,上位カラメルを,プリンベ
ースとともに加熱凝固したホイップカラメル層としてな
ることを特徴とする容器入りカラメル上位プリン。 - 【請求項3】 容器内にプリンベースを充填するプリン
ベース充填工程と,カラメルに起泡性添加物を添加ホイ
ップして低比重化したホイップカラメルを容器内プリン
ベース上に供給するホイップカラメル供給工程と,ホイ
ップカラメルの低比重化ホイップ状態で上記プリンベー
スを加熱凝固する加熱工程とを備えてなることを特徴と
する容器入りカラメル上位プリンの製造方法。 - 【請求項4】 請求項3のホイップカラメルが起泡性添
加物とともに加熱凝固性添加物を含み又はその起泡性添
加物が加熱凝固性を備え且つ加熱工程で該ホイップカラ
メルを,プリンベースとともに加熱凝固したホイップカ
ラメル層とすることを特徴とする容器入りカラメル上位
プリンの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4313000A JP2876016B2 (ja) | 1992-10-28 | 1992-10-28 | 容器入りカラメル上位プリン及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4313000A JP2876016B2 (ja) | 1992-10-28 | 1992-10-28 | 容器入りカラメル上位プリン及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06133715A JPH06133715A (ja) | 1994-05-17 |
JP2876016B2 true JP2876016B2 (ja) | 1999-03-31 |
Family
ID=18036029
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4313000A Expired - Lifetime JP2876016B2 (ja) | 1992-10-28 | 1992-10-28 | 容器入りカラメル上位プリン及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2876016B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2156077B1 (es) * | 1999-06-01 | 2002-07-01 | Bregon Juan Carlos Munoz | Procedimiento para la elaboracion y envasado de un pastel de bizcocho. |
-
1992
- 1992-10-28 JP JP4313000A patent/JP2876016B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06133715A (ja) | 1994-05-17 |
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