JP2875216B2 - 仮設防護柵 - Google Patents
仮設防護柵Info
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- JP2875216B2 JP2875216B2 JP8265596A JP26559696A JP2875216B2 JP 2875216 B2 JP2875216 B2 JP 2875216B2 JP 8265596 A JP8265596 A JP 8265596A JP 26559696 A JP26559696 A JP 26559696A JP 2875216 B2 JP2875216 B2 JP 2875216B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、仮設防護柵、特に
仮設防護柵の連結構造に関するものである。
仮設防護柵の連結構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】出願人は、先に実開平7−2521号に
示す仮設防護柵用基台を提案した。これは、金属製中空
基台2の内に支柱穴形成体3を立設し、中空基台2の中
空部16に金属片15を充填し、支柱穴形成体3に支柱
4を縦方向に挿脱自在とし、支柱4を支柱穴形成体3に
取付部材11,12,13等で着脱自在としてなるもの
である。これにより仮設防護柵を分解可能な構造とする
とともに、防護柵の基台の体積を抑えてコンパクトな構
造とし、仮設防護柵の設置スペースを小さくし、積み重
ね可能にして保管や運搬を容易とし、かつ、何回でも繰
り返して仮設できるものである。
示す仮設防護柵用基台を提案した。これは、金属製中空
基台2の内に支柱穴形成体3を立設し、中空基台2の中
空部16に金属片15を充填し、支柱穴形成体3に支柱
4を縦方向に挿脱自在とし、支柱4を支柱穴形成体3に
取付部材11,12,13等で着脱自在としてなるもの
である。これにより仮設防護柵を分解可能な構造とする
とともに、防護柵の基台の体積を抑えてコンパクトな構
造とし、仮設防護柵の設置スペースを小さくし、積み重
ね可能にして保管や運搬を容易とし、かつ、何回でも繰
り返して仮設できるものである。
【0003】ところが、本出願人は上記従来技術につい
て多数の施工を行ってきたが、それには種々の改善すべ
き点が生じてきている。即ち、自動車が仮設防護柵に衝
突する際に発生する衝突エネルギーを、その衝突した部
分の仮設防護柵が単独で受け持たなければならず、ま
た、仮設防護柵基礎が単に地面に置かれているだけであ
るため、その抵抗性に改善すべき点があった。
て多数の施工を行ってきたが、それには種々の改善すべ
き点が生じてきている。即ち、自動車が仮設防護柵に衝
突する際に発生する衝突エネルギーを、その衝突した部
分の仮設防護柵が単独で受け持たなければならず、ま
た、仮設防護柵基礎が単に地面に置かれているだけであ
るため、その抵抗性に改善すべき点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、請求項1ない
し5記載の発明は、上記弱点をかばうべく、より強固に
防護柵基礎を一体化せしめ、自動車の衝突エネルギーへ
の抵抗性を格段に高めることを課題とするものである。
し5記載の発明は、上記弱点をかばうべく、より強固に
防護柵基礎を一体化せしめ、自動車の衝突エネルギーへ
の抵抗性を格段に高めることを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記諸課題に鑑み、本発
明者は種々検討した結果、図9に示す通り、仮設防護柵
200を連結するため、長尺のみぞ型鋼210を採用し
て、それらをボルト220でそれぞれの仮設防護柵基礎
230に連続して固定することにより、仮設防護柵基礎
230同士を連結することも考慮した。ところが、前記
の衝突エネルギーで仮設防護柵基礎230とみぞ型鋼2
10とを連結しているボルト220が破断して飛散し、
仮設防護柵基礎230がずれるとともに、みぞ型鋼21
0が分離し移動してしまい、仮設防護柵200としての
機能を失わしめるといった不具合がある。
明者は種々検討した結果、図9に示す通り、仮設防護柵
200を連結するため、長尺のみぞ型鋼210を採用し
て、それらをボルト220でそれぞれの仮設防護柵基礎
230に連続して固定することにより、仮設防護柵基礎
230同士を連結することも考慮した。ところが、前記
の衝突エネルギーで仮設防護柵基礎230とみぞ型鋼2
10とを連結しているボルト220が破断して飛散し、
仮設防護柵基礎230がずれるとともに、みぞ型鋼21
0が分離し移動してしまい、仮設防護柵200としての
機能を失わしめるといった不具合がある。
【0006】そこで、本発明者は、ガードレール支柱を
ブラケット結合して一体化させることに着目し、請求項
1記載の発明をなしたものである。すなわち、請求項1
記載の発明は、仮設防護柵基礎と、該仮設防護柵基礎に
固定され、ガードレールが取り付けられたガードレール
支柱と、前記ガードレールと平行に配置される連結用パ
イプと、該連結用パイプを接続する接続手段と、前記ガ
ードレール支柱と、前記連結用パイプとを直交させて連
結させるブラケットと、を備えた連結具と、からなるこ
とを特徴とする仮設防護柵。したがって、ガードレール
支柱と連結用パイプを直交状態でブラケット結合とする
ことに特徴があり、前述のみぞ型鋼と仮設防護柵基礎と
のボルト結合よりも格段に優れることとなり、格別に強
固な仮設防護柵とすることができるのである。なお、こ
こでいう「接続手段」は、接続用パイプで「連結用パイ
プ」を接続するとともにこれらをボルトで固定した構
造、あるいは、溶接等が例示される。なお、「ガードレ
ール支柱」は「仮設防護柵基礎」に挿脱自在に固定され
るものであっても良い。
ブラケット結合して一体化させることに着目し、請求項
1記載の発明をなしたものである。すなわち、請求項1
記載の発明は、仮設防護柵基礎と、該仮設防護柵基礎に
固定され、ガードレールが取り付けられたガードレール
支柱と、前記ガードレールと平行に配置される連結用パ
イプと、該連結用パイプを接続する接続手段と、前記ガ
ードレール支柱と、前記連結用パイプとを直交させて連
結させるブラケットと、を備えた連結具と、からなるこ
とを特徴とする仮設防護柵。したがって、ガードレール
支柱と連結用パイプを直交状態でブラケット結合とする
ことに特徴があり、前述のみぞ型鋼と仮設防護柵基礎と
のボルト結合よりも格段に優れることとなり、格別に強
固な仮設防護柵とすることができるのである。なお、こ
こでいう「接続手段」は、接続用パイプで「連結用パイ
プ」を接続するとともにこれらをボルトで固定した構
造、あるいは、溶接等が例示される。なお、「ガードレ
ール支柱」は「仮設防護柵基礎」に挿脱自在に固定され
るものであっても良い。
【0007】請求項2に記載の発明は、前記ブラケット
が、ガードレール支柱を挿通することができる挿通孔を
有する第1の挿通部材と、前記連結用パイプを挿通する
ことができる挿通孔を有する第2の挿通部材とを有し、
それらの軸線が直交するように近接して接続してなるも
のであり、前記連結用パイプ及び前記第2の挿通部材が
角型鋼管でなることを特徴とする請求項1に記載の仮設
防護柵としたものである。これにより、断面二次モーメ
ントの増大により、一層、衝突エネルギーに対する抵抗
性が高まるのである。また、ここでいう「第1の挿通部
材」としては、U字状のガードレール支柱挿通バンドが
挙げられるが、これに限定されず、パイプ状としても良
く、ガードレール支柱を挿通することが可能な構造であ
れば良い。「第2の挿通部材」は挿通パイプが挙げられ
るがこれに限定されず、U字状の挿通バンド等も挙げら
れ、連結用パイプを挿通することが可能な構造であれば
良い。
が、ガードレール支柱を挿通することができる挿通孔を
有する第1の挿通部材と、前記連結用パイプを挿通する
ことができる挿通孔を有する第2の挿通部材とを有し、
それらの軸線が直交するように近接して接続してなるも
のであり、前記連結用パイプ及び前記第2の挿通部材が
角型鋼管でなることを特徴とする請求項1に記載の仮設
防護柵としたものである。これにより、断面二次モーメ
ントの増大により、一層、衝突エネルギーに対する抵抗
性が高まるのである。また、ここでいう「第1の挿通部
材」としては、U字状のガードレール支柱挿通バンドが
挙げられるが、これに限定されず、パイプ状としても良
く、ガードレール支柱を挿通することが可能な構造であ
れば良い。「第2の挿通部材」は挿通パイプが挙げられ
るがこれに限定されず、U字状の挿通バンド等も挙げら
れ、連結用パイプを挿通することが可能な構造であれば
良い。
【0008】請求項3に記載の発明は、前記仮設防護柵
基礎が鉄鋼からなり、該仮設防護柵基礎が固定手段によ
り地面に固定されてなることを特徴とする請求項1又は
2いずれかに記載の仮設防護柵としたものである。この
固定手段と上記のブラケット結合との組み合わせによ
り、さらなる抵抗性を付与することが可能となるのであ
る。
基礎が鉄鋼からなり、該仮設防護柵基礎が固定手段によ
り地面に固定されてなることを特徴とする請求項1又は
2いずれかに記載の仮設防護柵としたものである。この
固定手段と上記のブラケット結合との組み合わせによ
り、さらなる抵抗性を付与することが可能となるのであ
る。
【0009】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明の具体的態様を示すものであり、前記固定手段
が、アンカー孔及びボルト孔を設けたアングル、ボルト
及びアンカーでなり、前記アングルを前記仮設防護柵基
礎の下部に配設してなり、ボルトで前記仮設防護柵基礎
にアングルが固定されるとともに、アングルにアンカー
が打ち込まれてなることを特徴とする請求項1ないし3
いずれか1つに記載の仮設防護柵としたものである。
の発明の具体的態様を示すものであり、前記固定手段
が、アンカー孔及びボルト孔を設けたアングル、ボルト
及びアンカーでなり、前記アングルを前記仮設防護柵基
礎の下部に配設してなり、ボルトで前記仮設防護柵基礎
にアングルが固定されるとともに、アングルにアンカー
が打ち込まれてなることを特徴とする請求項1ないし3
いずれか1つに記載の仮設防護柵としたものである。
【0010】請求項5に記載の発明は、前記仮設防護柵
基礎の裏底面にゴムマットが固着されてなることを特徴
とする請求項1ないし4いずれか1つに記載の仮設防護
柵としたものである。これにより、摩擦抵抗の付与と道
路保護が可能となる。
基礎の裏底面にゴムマットが固着されてなることを特徴
とする請求項1ないし4いずれか1つに記載の仮設防護
柵としたものである。これにより、摩擦抵抗の付与と道
路保護が可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明を一層明確にするため
に好適な実施形態の仮設防護柵100を図面とともに説
明する。図1ないし図3に示す通り、鉄鋼製の仮設防護
柵100を連結するため特徴的な構成をなす鉄鋼製のガ
ードレール支柱連結具1(図5参照)は、角形の仮設防
護柵基礎2の上面に配置される図1(a)〜(c)に示
す連結用角パイプ3と、この連結用角パイプ3を接続す
るための図2(a)〜(c)に示す接続用角パイプ5
と、仮設防護柵基礎2に立設されるガードレール支柱7
(図4参照)から横方向に延びだして連結用角パイプ3
を支持する図3(a)〜(c)に示すブラケット9から
なるものである。図1(a)〜(c)に示すとおり、連
結用角パイプ3は断面長方形状の長尺の角型鋼管からな
り、その両端部にはそれぞれ2個ずつボルト取付孔4a
〜4dが設けられている。次に図2(a)〜(c)に示
すとおり、接続用角パイプ5は断面長方形状の短尺の角
型鋼管からなり、前述の連結用角パイプ3を接続用角パ
イプ5に差し込んで固定しようとするときに、ボルト取
付孔4a〜4dに対応した位置に4個ずつボルト取付孔
6a〜6dが設けられているものである。なお、連結用
角パイプ3の接続態様としては、ボルト接続することが
好適ではあるが、接続手段として、溶接等のその他の手
段により接続することもまた可能である。次に図3
(a)〜(c)に示すブラケット9は、ガードレール支
柱7を挿通することができるガードレール支柱挿通バン
ド11を、連結用角パイプ3を挿通することができる断
面長方形状の角型鋼管からなる挿通角パイプ13に直交
状態で溶接接続したものである。即ち、ガードレール支
柱挿通バンド11は、U字状鋼材11aと、その両端部
が外側に直交して折曲げられて形成された接続片11b
とから構成されており、この接続片11bを、挿通角パ
イプ13の短辺側の壁に溶接で接続してなることによ
り、ガードレール支柱用挿通孔11cと連結パイプ用挿
通孔13cを直交状態で設けたものである。連結用角パ
イプ3と挿通角パイプ13とは略相似形状であり、前者
の径は後者の径よりも小さく設定されている。また、こ
こで連結用角パイプ3、接続用角パイプ5及び挿通角パ
イプ13を角型鋼管としているが、これは、角形鋼管の
断面二次モーメントが、図9の溝型チャネルに比較して
約30%以上も向上し、抵抗性や耐久力に優れているか
らである。
に好適な実施形態の仮設防護柵100を図面とともに説
明する。図1ないし図3に示す通り、鉄鋼製の仮設防護
柵100を連結するため特徴的な構成をなす鉄鋼製のガ
ードレール支柱連結具1(図5参照)は、角形の仮設防
護柵基礎2の上面に配置される図1(a)〜(c)に示
す連結用角パイプ3と、この連結用角パイプ3を接続す
るための図2(a)〜(c)に示す接続用角パイプ5
と、仮設防護柵基礎2に立設されるガードレール支柱7
(図4参照)から横方向に延びだして連結用角パイプ3
を支持する図3(a)〜(c)に示すブラケット9から
なるものである。図1(a)〜(c)に示すとおり、連
結用角パイプ3は断面長方形状の長尺の角型鋼管からな
り、その両端部にはそれぞれ2個ずつボルト取付孔4a
〜4dが設けられている。次に図2(a)〜(c)に示
すとおり、接続用角パイプ5は断面長方形状の短尺の角
型鋼管からなり、前述の連結用角パイプ3を接続用角パ
イプ5に差し込んで固定しようとするときに、ボルト取
付孔4a〜4dに対応した位置に4個ずつボルト取付孔
6a〜6dが設けられているものである。なお、連結用
角パイプ3の接続態様としては、ボルト接続することが
好適ではあるが、接続手段として、溶接等のその他の手
段により接続することもまた可能である。次に図3
(a)〜(c)に示すブラケット9は、ガードレール支
柱7を挿通することができるガードレール支柱挿通バン
ド11を、連結用角パイプ3を挿通することができる断
面長方形状の角型鋼管からなる挿通角パイプ13に直交
状態で溶接接続したものである。即ち、ガードレール支
柱挿通バンド11は、U字状鋼材11aと、その両端部
が外側に直交して折曲げられて形成された接続片11b
とから構成されており、この接続片11bを、挿通角パ
イプ13の短辺側の壁に溶接で接続してなることによ
り、ガードレール支柱用挿通孔11cと連結パイプ用挿
通孔13cを直交状態で設けたものである。連結用角パ
イプ3と挿通角パイプ13とは略相似形状であり、前者
の径は後者の径よりも小さく設定されている。また、こ
こで連結用角パイプ3、接続用角パイプ5及び挿通角パ
イプ13を角型鋼管としているが、これは、角形鋼管の
断面二次モーメントが、図9の溝型チャネルに比較して
約30%以上も向上し、抵抗性や耐久力に優れているか
らである。
【0012】次に図4(a)〜(c)に基づいてガード
レール支柱7が挿入されて固定されるとともにガードレ
ール支柱連結具1が置かれることとなる仮設防護柵基礎
2を説明する。仮設防護柵基礎2は、重量が250K
g、サイズがw450mm×450mm×h300mm
に設定された中空四角形状のものであり、その中空部に
は鉄鋼屑片(図示せず)が充填されて重量を確保してお
り、仮設防護柵基礎2の底面にはゴムマット20が貼着
されており、摩擦抵抗を付与しているとともに、道路面
の保護に資するようにしている。図4(a)(b)に示
す通り、仮設防護柵基礎2の下部には水平にボルト21
が嵌挿されるようになっており、このボルト21とナッ
ト23で断面L字形状のアングル22を両側から挟みつ
けるように固定している。また、アングル22のアンカ
ー孔24にアンカーピン25が打ち込まれることにより
地面に固定できるようになっている。したがって、アン
カー取り付けアングルのスケールアップが達成されてい
るのである。仮設防護柵基礎2上面の中央部から内部に
かけては、パイプ状の支柱穴形成体26が溶接されるこ
とにより支柱穴27が形成されており、その支柱穴27
にガードレール支柱7が嵌挿されるようになっている。
さらに図4(c)に示す通り、仮設防護柵基礎2及びガ
ードレール支柱7を横方向に貫通するように固定ピン挿
通形成体28が設けられ、そこに固定ピン29が横方向
に打ち込まれて固定されることにより、ガードレール支
柱7が仮設防護柵基礎2に固定されるようになってい
る。
レール支柱7が挿入されて固定されるとともにガードレ
ール支柱連結具1が置かれることとなる仮設防護柵基礎
2を説明する。仮設防護柵基礎2は、重量が250K
g、サイズがw450mm×450mm×h300mm
に設定された中空四角形状のものであり、その中空部に
は鉄鋼屑片(図示せず)が充填されて重量を確保してお
り、仮設防護柵基礎2の底面にはゴムマット20が貼着
されており、摩擦抵抗を付与しているとともに、道路面
の保護に資するようにしている。図4(a)(b)に示
す通り、仮設防護柵基礎2の下部には水平にボルト21
が嵌挿されるようになっており、このボルト21とナッ
ト23で断面L字形状のアングル22を両側から挟みつ
けるように固定している。また、アングル22のアンカ
ー孔24にアンカーピン25が打ち込まれることにより
地面に固定できるようになっている。したがって、アン
カー取り付けアングルのスケールアップが達成されてい
るのである。仮設防護柵基礎2上面の中央部から内部に
かけては、パイプ状の支柱穴形成体26が溶接されるこ
とにより支柱穴27が形成されており、その支柱穴27
にガードレール支柱7が嵌挿されるようになっている。
さらに図4(c)に示す通り、仮設防護柵基礎2及びガ
ードレール支柱7を横方向に貫通するように固定ピン挿
通形成体28が設けられ、そこに固定ピン29が横方向
に打ち込まれて固定されることにより、ガードレール支
柱7が仮設防護柵基礎2に固定されるようになってい
る。
【0013】次にガードレール支柱連結具1が適用され
た仮設防護柵100の仮設手順について図5〜図7につ
いて説明する。複数個の仮設防護柵基礎2をアンカーピ
ン25で地面に所定間隔で固定する。仮設防護柵基礎2
にガードレール支柱7を上方から挿入して固定ピン29
で固定する。次にガードレール支柱連結具1でガードレ
ール支柱7をブラケット結合せしめる。即ち、ここで特
徴的なガードレール支柱連結具1の取り付けが行われる
のであり、まず、ガードレール支柱挿通バンド11にガ
ードレール支柱7を挿通させて仮設防護柵基礎2の上面
に配置する。次に連結用角パイプ3を挿通角パイプ13
に挿通させ、隣り合う連結用角パイプ3を接続用角パイ
プ5に挿入し、ボルト8をボルト取付孔4a〜4d、6
a〜6d(図1及び図2参照)に貫通させ、ナット(図
示せず)で固定する。ここでは、連結用角パイプ3は挿
通角パイプ13に空隙をもって遊挿されているが、これ
らを密接させて挿通させても構わない。なお、ここでは
単にボルト止めするだけでもよいし、これらに代えて溶
接でもかまわない。図5に示すように、ブラケット9の
高さは、仮設防護柵基礎2の上表面からガードレール取
付ボルト34の間の任意の高さに設定され得るが、本実
施形態では、仮設防護柵基礎2の上表面からガードレー
ル30の下端位の高さに設定されている。図6(a)に
示すように、ブラケット9は仮設防護柵基礎2の上面の
一部分に置かれており、図5に示すように仮設防護柵基
礎2からはみ出さないようにされており、コンパクトに
設置できるようになっている。つまり、ガードレール支
柱7の右端から仮設防護柵基礎2の右端の間に配置され
るような大きさに設定されているのである。従って、諸
作業の邪魔にならないとともに、スペースの有効活用を
果たしているのである。但し、場合により、はみ出させ
るようにすることもできる。ここで重要なことは、図6
(b)に示す通り、挿通角パイプ13の軸線X及びガー
ドレール支柱挿通バンド11の軸線Yとが相互に直交す
ることであり、これにより、連結用角パイプ3及びガー
ドレール支柱7とが直交関係で連結されることとなるの
である。さらに挿通角パイプ13及びガードレール支柱
挿通バンド11とが近接して配置されているので、連結
用角パイプ3及びガードレール支柱7とが近接して配置
され、より一層自動車の衝突エネルギーに対する抵抗力
を高めているのである。次にガードレール支柱7にガー
ドレール30を取り付ける。即ち、ガードレール支柱7
に、ブラケット32及びガードレール30を介してガー
ドレール取付ボルト34を水平方向に嵌挿し、そのガー
ドレール取付ボルト34の端部はナット36で締めて固
定し、ガードレール30同士をボルト38及びナット3
9により複数個所において連結する。以上のようにガー
ドレール支柱連結具1でガードレール支柱7をブラケッ
ト結合しているので、自動車の衝突エネルギーがガード
レール30からガードレール支柱7に伝達され、衝突し
た個所の仮設防護柵基礎2が動かされようとするが、ガ
ードレール支柱連結具1でガードレール支柱7が連結さ
れていることにより、仮設防護柵基礎2同士が連結され
ていることになり、仮設防護柵基礎2の全体で衝突エネ
ルギーを受け止めることができ、その衝突エネルギーが
分散されることとなる。しかも、仮設防護柵基礎2がア
ンカーピン25等の固定手段で地面に固定されているの
で、仮設防護柵基礎2の1台当りの抵抗性が格段に向上
することとなるのである。
た仮設防護柵100の仮設手順について図5〜図7につ
いて説明する。複数個の仮設防護柵基礎2をアンカーピ
ン25で地面に所定間隔で固定する。仮設防護柵基礎2
にガードレール支柱7を上方から挿入して固定ピン29
で固定する。次にガードレール支柱連結具1でガードレ
ール支柱7をブラケット結合せしめる。即ち、ここで特
徴的なガードレール支柱連結具1の取り付けが行われる
のであり、まず、ガードレール支柱挿通バンド11にガ
ードレール支柱7を挿通させて仮設防護柵基礎2の上面
に配置する。次に連結用角パイプ3を挿通角パイプ13
に挿通させ、隣り合う連結用角パイプ3を接続用角パイ
プ5に挿入し、ボルト8をボルト取付孔4a〜4d、6
a〜6d(図1及び図2参照)に貫通させ、ナット(図
示せず)で固定する。ここでは、連結用角パイプ3は挿
通角パイプ13に空隙をもって遊挿されているが、これ
らを密接させて挿通させても構わない。なお、ここでは
単にボルト止めするだけでもよいし、これらに代えて溶
接でもかまわない。図5に示すように、ブラケット9の
高さは、仮設防護柵基礎2の上表面からガードレール取
付ボルト34の間の任意の高さに設定され得るが、本実
施形態では、仮設防護柵基礎2の上表面からガードレー
ル30の下端位の高さに設定されている。図6(a)に
示すように、ブラケット9は仮設防護柵基礎2の上面の
一部分に置かれており、図5に示すように仮設防護柵基
礎2からはみ出さないようにされており、コンパクトに
設置できるようになっている。つまり、ガードレール支
柱7の右端から仮設防護柵基礎2の右端の間に配置され
るような大きさに設定されているのである。従って、諸
作業の邪魔にならないとともに、スペースの有効活用を
果たしているのである。但し、場合により、はみ出させ
るようにすることもできる。ここで重要なことは、図6
(b)に示す通り、挿通角パイプ13の軸線X及びガー
ドレール支柱挿通バンド11の軸線Yとが相互に直交す
ることであり、これにより、連結用角パイプ3及びガー
ドレール支柱7とが直交関係で連結されることとなるの
である。さらに挿通角パイプ13及びガードレール支柱
挿通バンド11とが近接して配置されているので、連結
用角パイプ3及びガードレール支柱7とが近接して配置
され、より一層自動車の衝突エネルギーに対する抵抗力
を高めているのである。次にガードレール支柱7にガー
ドレール30を取り付ける。即ち、ガードレール支柱7
に、ブラケット32及びガードレール30を介してガー
ドレール取付ボルト34を水平方向に嵌挿し、そのガー
ドレール取付ボルト34の端部はナット36で締めて固
定し、ガードレール30同士をボルト38及びナット3
9により複数個所において連結する。以上のようにガー
ドレール支柱連結具1でガードレール支柱7をブラケッ
ト結合しているので、自動車の衝突エネルギーがガード
レール30からガードレール支柱7に伝達され、衝突し
た個所の仮設防護柵基礎2が動かされようとするが、ガ
ードレール支柱連結具1でガードレール支柱7が連結さ
れていることにより、仮設防護柵基礎2同士が連結され
ていることになり、仮設防護柵基礎2の全体で衝突エネ
ルギーを受け止めることができ、その衝突エネルギーが
分散されることとなる。しかも、仮設防護柵基礎2がア
ンカーピン25等の固定手段で地面に固定されているの
で、仮設防護柵基礎2の1台当りの抵抗性が格段に向上
することとなるのである。
【0014】次に図8に示す仮設防護柵100の応用例
について説明する。これは上端部の開放されたガードレ
ール支柱7の内部空間内において、支柱固定具(図示せ
ず)をガードレール取付ボルト34上部に配設し、目隠
しネット支柱50を支柱固定具(図示せず)の嵌挿口
(図示せず)に嵌挿してなるものである。ネット施工性
を高めるため4m毎に目隠しネット支柱50を独立化し
ている。目隠しネット支柱50には、複数個のフックボ
ルト52が配設されている。また、グリーン色の目隠し
ネット54(6mm目合)の上段、中段、下段にはメッ
キワイヤ56が水平方向に設けられており、それらが各
フックボルト52に掛止されている。したがって目隠し
ネット支柱50をガードレール支柱7に取り付ける際の
施行性、支柱安定性、安全性、コスト、外観を大幅に改
善することが可能となるのである。
について説明する。これは上端部の開放されたガードレ
ール支柱7の内部空間内において、支柱固定具(図示せ
ず)をガードレール取付ボルト34上部に配設し、目隠
しネット支柱50を支柱固定具(図示せず)の嵌挿口
(図示せず)に嵌挿してなるものである。ネット施工性
を高めるため4m毎に目隠しネット支柱50を独立化し
ている。目隠しネット支柱50には、複数個のフックボ
ルト52が配設されている。また、グリーン色の目隠し
ネット54(6mm目合)の上段、中段、下段にはメッ
キワイヤ56が水平方向に設けられており、それらが各
フックボルト52に掛止されている。したがって目隠し
ネット支柱50をガードレール支柱7に取り付ける際の
施行性、支柱安定性、安全性、コスト、外観を大幅に改
善することが可能となるのである。
【0015】以上説明した本実施の形態では、連結用角
パイプ3、接続用角パイプ5及び挿通角パイプ13を角
型鋼管としているが、これを丸型鋼管、山形鋼管、だ円
鋼管、半円鋼管等の他の形状の管にも適用できることは
可能である。連結用角パイプ3の接続形態も溶接、係
合、掛止等、他の接続形態とすることも可能である。さ
らに仮設防護柵基礎2は鉄鋼製であり、内部に鉄鋼屑片
を充填しているが、これに代えて、鋳型により内部を鉄
鋼で充填した状態で一体成形したものでも適用できる。
さらに、コンクリート製等、鉄鋼以外の材質で製造され
た仮設防護柵基礎2にも適用可能である。
パイプ3、接続用角パイプ5及び挿通角パイプ13を角
型鋼管としているが、これを丸型鋼管、山形鋼管、だ円
鋼管、半円鋼管等の他の形状の管にも適用できることは
可能である。連結用角パイプ3の接続形態も溶接、係
合、掛止等、他の接続形態とすることも可能である。さ
らに仮設防護柵基礎2は鉄鋼製であり、内部に鉄鋼屑片
を充填しているが、これに代えて、鋳型により内部を鉄
鋼で充填した状態で一体成形したものでも適用できる。
さらに、コンクリート製等、鉄鋼以外の材質で製造され
た仮設防護柵基礎2にも適用可能である。
【0016】
【発明の効果】請求項1〜5に記載の発明によれば、よ
り強固に防護柵基礎を一体化せしめ、自動車の衝突エネ
ルギーへの抵抗性を格段に高めることができる。
り強固に防護柵基礎を一体化せしめ、自動車の衝突エネ
ルギーへの抵抗性を格段に高めることができる。
【図1】(a)は本実施形態の連結用角パイプの平面
図、(b)は同正面図、(c)は同右側面図である。
図、(b)は同正面図、(c)は同右側面図である。
【図2】(a)は本実施形態の接続用角パイプの平面
図、(b)は同正面図、(c)は同右側面図である。
図、(b)は同正面図、(c)は同右側面図である。
【図3】(a)は本実施形態のブラケットの平面図、
(b)は同正面図、(c)は同右側面図である。
(b)は同正面図、(c)は同右側面図である。
【図4】(a)は本実施形態の仮設防護柵基礎の平面
図、(b)は同正面図、(c)は同右側面図である。
図、(b)は同正面図、(c)は同右側面図である。
【図5】本実施形態の仮設防護柵を示す右側面図であ
る。
る。
【図6】(a)は本実施形態の仮設防護柵の部分拡大平
面図、(b)は同部分拡大正面図(ガードレールを2点
鎖線で示す)である。
面図、(b)は同部分拡大正面図(ガードレールを2点
鎖線で示す)である。
【図7】本実施形態の仮設防護柵の平面図である。
【図8】本実施形態の仮設防護柵に目隠し支柱が取り付
けられた全体構造の平面図及び正面図を上下に二段に示
す全体図である。
けられた全体構造の平面図及び正面図を上下に二段に示
す全体図である。
【図9】みぞ型チャネルで仮設防護柵基礎を連結した場
合の不具合を示す右側面図である。
合の不具合を示す右側面図である。
100・・仮設防護柵 1・・・・ガードレール支柱連結具 2・・・・仮設防護柵基礎 3・・・・連結用角パイプ 5・・・・接続用角パイプ 7・・・・ガードレール支柱 9・・・・ブラケット
Claims (5)
- 【請求項1】 仮設防護柵基礎と、 該仮設防護柵基礎に固定され、ガードレールが取り付け
られたガードレール支柱と、 前記ガードレールと平行に配置される連結用パイプと、
該連結用パイプを接続する接続手段と、前記ガードレー
ル支柱と前記連結用パイプとを直交させて連結させるブ
ラケットと、を備えた連結具と、 からなることを特徴とする仮設防護柵。 - 【請求項2】前記ブラケットが、ガードレール支柱を挿
通することができる挿通孔を有する第1の挿通部材と、
前記連結用パイプを挿通することができる挿通孔を有す
る第2の挿通部材とを有し、それらの軸線が直交するよ
うに近接して接続してなるものであり、 前記連結用パイプ及び前記第2の挿通部材が角型鋼管で
なることを特徴とする請求項1に記載の仮設防護柵。 - 【請求項3】前記仮設防護柵基礎が鉄鋼からなり、該仮
設防護柵基礎が固定手段により地面に固定されてなるこ
とを特徴とする請求項1又は2いずれかに記載の仮設防
護柵。 - 【請求項4】前記固定手段が、アンカー孔及びボルト孔
を設けたアングル、ボルト及びアンカーでなり、前記ア
ングルを前記仮設防護柵基礎の下部に配設してなり、ボ
ルトで前記仮設防護柵基礎にアングルが固定されるとと
もに、アングルにアンカーが打ち込まれてなることを特
徴とする請求項1ないし3いずれか1つに記載の仮設防
護柵。 - 【請求項5】前記仮設防護柵基礎の裏底面にゴムマット
が固着されてなることを特徴とする請求項1ないし4い
ずれか1つに記載の仮設防護柵。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8265596A JP2875216B2 (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | 仮設防護柵 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8265596A JP2875216B2 (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | 仮設防護柵 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1088539A JPH1088539A (ja) | 1998-04-07 |
JP2875216B2 true JP2875216B2 (ja) | 1999-03-31 |
Family
ID=17419327
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8265596A Expired - Fee Related JP2875216B2 (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | 仮設防護柵 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2875216B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101018639B1 (ko) | 2010-12-08 | 2011-03-03 | (주)아리산업 | 무단횡단 방지용 중앙분리대의 포스트 설치구조 |
JP2019100075A (ja) * | 2017-12-01 | 2019-06-24 | 大都技研株式会社 | 仮設防護柵基礎 |
CN107965170A (zh) * | 2018-01-24 | 2018-04-27 | 北京城建五建设集团有限公司 | 带有装配式基础的配电箱防护棚 |
-
1996
- 1996-09-13 JP JP8265596A patent/JP2875216B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1088539A (ja) | 1998-04-07 |
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