JP2875106B2 - 構造部材の補強構造及び補強金具 - Google Patents

構造部材の補強構造及び補強金具

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として梁あるいは曲
げが支配的な柱に用いられるH形鋼等、ウェブの両端に
フランジを有する構造部材について、地震荷重等による
部材断面の塑性化を考慮した構造部材の補強構造及び補
強金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】H形断面梁等の構造部材においては、圧
縮側フランジの座屈により部材の耐荷能力が急激に低下
するという問題がある。この問題に対しては、大きな曲
げモーメントを受ける部分にスティフナーあるいは補強
リブを設けて補剛したり、部材として座屈を生じる恐れ
がある場合に、剛性を上げるための補強リブ等を設ける
ことが一般に行われている。このような従来の補強形態
の一例としては、実開昭52−69112号に示される
ようなものもある。
【0003】また、特開昭59−61645号公報に
は、梁の曲げ耐力を向上させることを目的として、大き
な曲げ剛性を必要とする部分のみ、H形断面部材等の上
下フランジ間に溝形断面部材を嵌合し、ボルトで合着し
たり、フランジとウェブとの隅角部に山形断面部材を合
着し、構造部材の外形寸法を増すことなく、構造部材の
強度を高めた増強梁の構成方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開昭59−6164
5号公報に記載された発明他、従来の構造部材に対する
補強の考え方は、梁等、構造部材の曲げ耐力を向上させ
るものであり、また補強リブによる座屈補剛も行われる
が、これは補強リブを所要間隔で設け、座屈長さを短く
することで、強度向上を図ったものである。
【0005】しかし、従来の座屈補剛は、大変形により
一旦座屈が生じると、構造部材としての耐力が急激に劣
化し、構造的に成り立たなくなってしまう場合もあり、
構造部材を安定的に変形させ、その塑性変形能力を積極
的に活用するという考え方によるものではない。
【0006】本発明は上述のような課題の解決を目的と
したものであり、圧縮フランジの局部座屈変形による耐
力劣化分を、構造部材の部材断面の中立軸近傍に配置し
た補強部で補う形で、構造部材としての急激な耐力の劣
化を防ぎつつ、構造部材の安定的な変形性能を確保しよ
うとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の構造部材の補強
構造は、ウェブの両端にフランジを有する梁または柱等
の構造部材について、フランジの局部座屈変形を許容し
つつ、構造部材の中立軸近傍に設けた所定断面の補強部
により、塑性化による圧縮側フランジの曲げ耐力劣化分
を補うことで、構造部材としての急激な耐力低下を防止
し、かつ部材の塑性変形能力を有効活用するものであ
る。
【0008】補強部は、ウェブの両面または片面に取り
付けた所定の形状、断面を有する帯板からなり、帯板の
幅を与える面をウェブの表面に当接させる。この補強部
については、補強材を構造部材のウェブに溶接、ボルト
接合、接着剤その他により取り付けて形成するものと、
予め構造部材と一体的に形成するものとが考えられる。
【0009】また、構造部材のウェブに対する補強部の
形態としては、フランジの曲げねじれ変形による塑性化
が考慮される区間を含む所定区間について、構造部材の
中立軸近傍にフランジと平行に設けるもの、フランジと
平行に設けた補強部または補強材に加え、両フランジ間
を結ぶ(フランジと隙間があく場合を含む)帯板状の
結材を設けたもの、両フランジ間に延びる(フランジと
隙間があく場合を含む)X字状の平板状の補強材を設け
たもの等が考えられ、これらの断面は、圧縮側フランジ
の塑性化による中立軸の移動に伴い、補強部がフランジ
の曲げ耐力劣化分を補うのに必要な断面とする。
【0010】また、補強材をH形鋼梁、H形断面柱等の
構造部材のウェブの両面または片面に取り付ける形式で
は、構造部材の中立軸近傍に位置する軸方向補強部と、
構造部材の両フランジ間に延びる連結部とからなるT字
状、H字状等の平板状の補強材、あるいは構造部材の両
フランジ間に延び中立軸近傍で交差するX字状の平板状
補強材等を、それぞれ1つの補強金具として取り扱う
こともできる。
【0011】
【実施例】次に、図示した実施例について説明する。
【0012】図1は本発明を構造部材としてのH形鋼梁
1に適用した場合の一実施例を示したもので、部材が塑
性化し、フランジ(説明及び図面の都合上、仮に上フラ
ンジを圧縮側フランジ3a、下フランジを引張側フラン
ジ3bとするが、地震荷重その他、交番荷重を考えた場
合、一方に限定されるものではない)に局部座屈が生ず
ると考えられる区間を含む所定区間について、断面の中
立軸近傍のウェブ2両面に帯板(帯鋼板)からなる補強
材4aを取り付け、補強部4を形成したものである。
【0013】補強材4aは、H形鋼梁1の圧縮側フラン
ジ3aが局部座屈を生ずる可能性のある区間近傍にのみ
設ければよいが、弾性が維持される区間まである程度入
り込む長さとする。
【0014】また、本実施例では中立軸近傍の補強部4
を構造部材と別体の補強材4aで形成しているが、同様
の断面を一体成形することも可能である。例えば、圧延
等で一体成形する場合には、製作上、補強部4を構造部
材の部材全長とする場合もあり得る。
【0015】図2は補強部4の作用を示したもので、圧
縮側フランジ3aの局部座屈が進むに従って、圧縮側フ
ランジ3aの耐荷能力が劣化して行くが、中立軸近傍に
補強部4があることで、補強部4と未だ健全な引張側フ
ランジ3bとが低下分の曲げモーメントM”を負担して
行く。
【0016】図3は図2の関係を局部座屈が生じる断面
について示したもので、局部座屈が発生するまでは、断
面中立軸のX−X軸回りに曲げモーメントMを負担し、
補強部4ではほとんど受け持たない。圧縮側フランジ3
aの耐荷力が低下して行くと、圧縮側フランジ3aの耐
力に見合う曲げモーメントM’はX−X軸回りに上下フ
ランジ3で持ち、低下分の曲げモーメントM”は圧縮側
となる補強部4と引張側フランジ3bとでX’−X’軸
回りに負担する。
【0017】このようなことから、一例として、上下フ
ランジが対象なH形断面部材で補強材を断面中立軸位置
に設けた場合、補強部の断面積As (補強材とそれが接
する部分のウェブ板を含む)はフランジの断面積Af
対し、概略次の関係式を満たせばよい。
【0018】As /Af ≧4|α’/α| ここで、αは部材の弾性勾配、α’は耐力劣化後の平均
的勾配である(図4参照)。
【0019】図5は構造部材として、ウェブ12の両端
にフランジ13を有するH形断面柱11を考えた場合で
あり、(a) は補強部がない場合、(b) は中立軸位置のウ
ェブ両面に補強部14を設けた場合である。軸力の作用
する柱では部材全長ないしは曲げモーメントの大きな材
端近傍で補強部14を設ければ、前記効果の他、軸力の
存在による塑性モーメントの低下分を回復する効果もあ
る。従って、高軸力の柱を設計する場合に、補強材14
aとして高強度鋼を利用することは有効である。
【0020】図6及び図7は、それぞれH形鋼梁1につ
いて、部材の両端に帯板からなる補強材4aを、帯板の
幅方向がH形鋼梁1のウェブ2の上下方向と一致するよ
うに取り付けた場合の実施例を示したものである。
【0021】一般に、ウェブ2の板厚が薄い場合には、
ウェブ2を挟むように平板で補強することは、ウェブ2
を健全にする上で効果的である。もちろん、補強材4a
がウェブ2の片側であることはかまわない。
【0022】通常、H形鋼梁1は両材端で塑性化するこ
とが予想されるので、変形能力に優れた部材として、図
6、図7のような、ウェブ2を帯板で補強した形鋼を規
格化しておくことも考えられる。
【0023】これらの図に示すように、材端部接合のた
め、補強材4aの端部をH形鋼梁1の端部面よりわずか
に控えるのはかまわない。また、ウェブ2でのボルト接
合では接合金具が取り付くため、その分補強材がなくて
も補強効果は失われない。H形鋼梁1の材端部と補強材
4aの端部との間に隔たりがある場合は、補強材4aの
端部に縦スティフナーを設ける等して、この部分で局部
的に破壊しないよう工夫する必要がある。
【0024】補強材4aの幅は最大でもH形鋼梁1の梁
せいの0.8倍程度とし、ウェブ2全幅を覆うことは望
ましくない。これは部材の塑性変形が圧縮側フランジ3
aの局部変形に大きく依存しており、部材の塑性変形を
大きくするためには、フランジ及びその近傍の局部変形
を起きやすくすることも必要だからである。
【0025】補強材4aを添接する長さは、H形鋼梁1
のフランジ幅の2〜8倍、梁せいの1〜3倍程度であ
り、補強材4aの幅が広ければ長さは短くてよく、幅が
狭い場合には長くする必要がある。これはウェブ2の板
厚にも関係し、ウェブ2の板厚が薄いほど、補強材4a
を長くしないと、力の分担がスムーズに行われない。
【0026】図は、本発明のさらに他の実施例を示し
たもので、補強材24aを部材の短い区間に効果的に設
けるために、両フランジ3a,3bの力を中立軸近傍に
配置される補強材24aに伝えるべく、両フランジ3
a,3bとつながる連結材24bを設けた補強構造とし
ている。両フランジ3a,3bを結ぶ連結材24bは、
補強材24aと一体のもので良く、図に示すようにフラ
ンジ3a,3bに直接取り付けても、フランジ3a,3
bと若干離して取り付けても良い。大きな塑性変形を確
保する上で後者が有効となる場合がある。
【0027】上述した図8の実施例における連結材24
bと一体の補強材24aは、一つの補強金具として取り
扱うことができる。
【0028】図9〜図11は、同様の補強金具として、
鋼板等からなる平板状の補強金具41,42,43の例
を示したものである。これらは、ボルト接合、溶接、あ
るいは接着剤等により、構造部材のウェブ面に取り付け
ることができる。図9の補強金具41は水平補強材41
aの両端に鉛直補強材41bを形成し、H字状としたも
の、図10及び図11の補強金具42,43はX字状と
したもので、図10の補強金具42に比べ、図11の補
強金具43では補強断面を大きくとっている。補強金具
41,42,43の端部は、構造部材のフランジから少
し離してかまわない。
【0029】図13、図14は本発明の補強構造に関
し、梁の数値解析を行ったものである。
【0030】図13は解析モデルを示し、H形鋼梁の断
面における高さ400mm、フランジ幅147mm、ウェブ
厚6mm、フランジ厚12mm、部材長2000mmとし、以
下の4タイプを比較した。
【0031】 Oタイプ(降伏点σy =3.0、5.0、8.0t
/cm2 の3種類):無補強 Aタイプ(降伏点σy =5.0、8.0t/cm2
2種類):ds =(1/3)d、ts =3tw Bタイプ(降伏点σy =8.0t/cm2 ):ds
(1/2)d、ts =3tw Cタイプ(降伏点σy =8.0t/cm2 ):ds
(1/3)d、ts =5tw ここで、ds は補強材としての帯板の幅、ts は帯板の
板厚である。
【0032】図13は解析結果であり、縦軸に材端モー
メントM、横軸に部材変形角θをとっている。グラフ
中、点線が無補強梁(Oタイプ)の荷重変形関係を示
し、無補強梁では材料降伏点が上がるとともに、最大耐
力以降フランジの局部座屈発生に伴って、急激に耐力劣
化する。それに対し、補強梁では変形性能が大幅に改善
され、特に高降伏点鋼(降伏点σy =8.0t/cm2
において顕著である。
【0033】図14は数値シミュレーションによる梁端
部の局部座屈変形の様子を示したもので、(a) が無補強
の場合、(b) が本発明において中立軸近傍に補強部を形
成した場合である。
【0034】(a) ではフランジの局部変形とともに、ウ
ェブ全体に変形が伝わり、それ程大きな変形にならない
のに耐力劣化する。これに対し、(b) ではフランジの局
部変形が大きく成長してもウェブ中央部が補強材により
健全で耐力劣化につながらない。
【0035】図15、図16は本発明の補強構造に関
し、柱の一定軸力せん断曲げ実験を行ったものである。
【0036】図15(a) 、(b) は試験体及び載荷方法を
示したもので、試験体としては、高さ150mm、フラン
ジ幅150mm、ウェブ厚9mm、フランジ厚12mm、長さ
1200mm、部材の降伏点σy =2.74t/cm2 のH
形鋼を用いた。このH形断面柱11としての試験体の断
面中立軸に関し、ウェブ12の両側に、補強材として板
厚9mmのX字状の補強材41を溶接で取り付けた。な
お、X字状の補強材41の端部と、H形断面柱11の両
フランジ13a,13bとの間には若干の隙間が形成さ
れている。この試験体と無補強の試験体について、一定
軸力P(柱断面積×0.3σy )のもと、せん断荷重Q
を作用させ、柱頭水平変形δを求めた。
【0037】図16は試験結果を示したもので、図16
のグラフにおいて、縦軸はせん断荷重QをQp (部材端
が全塑性モーメントとなるときの荷重)で無次元化し、
横軸は柱頭水平変形δをδp (Qp における変形)で無
次元化している。
【0038】実線が本発明の補強を行った場合であり、
破線が無補強の場合である。図に示されるように、無補
強の柱では最大荷重以後、端部のフランジ局部座屈発生
に伴って急激に耐力が劣化するのに対し、本発明の補強
材41を取り付けた柱では急激な耐力劣化は相当遅れて
発生する。
【0039】
【発明の効果】 構造部材の圧縮側フランジの局部座
屈に対し、中立軸近傍に設けた補強部が耐荷能力の低下
分を負担することで、構造部材としての急激な耐力低下
が抑制され、構造部材全体としての崩壊を有効に防止す
ることができる。
【0040】 補強部を構造部材の中立軸近傍に設け
ることで、補強部が初期の応力変形状態にほとんど関与
せず、設計を複雑にすることがない。
【0041】 梁や柱等の材端部に適用した場合にお
いては、圧縮側のフランジの座屈に伴う耐荷能力の低下
を補うとともに、安定的な変形を可能とし、材端部にお
ける塑性変形能力を有効活用することができる。
【0042】 一般に、構造部材のウェブの板厚が薄
い場合に、帯板や平板状の補強材により、ウェブを挟む
ように平板で補強することは、ウェブを健全にする上で
効果的である。また、補強材がウェブに対して面で接す
るため、溶接以外に、ボルト接合、接着剤等により、簡
単に取り付けることができる。
【0043】 構造部材のウェブに補強材を取り付け
る形式では、既設構造物の構造部材にも適用することが
できる。
【0044】 補強材を1つの補強金具として製作す
ることで、大量生産によるコスト低減、品質の向上が図
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】 圧縮側フランジに局部座屈が発生した場合の
本発明における補強材の作用を説明するための斜視図で
ある。
【図3】 局部座屈が生じる断面における補強材の作用
を説明するための模式図である。
【図4】 構造部材の弾性勾配と、耐力劣化後の勾配と
の関係を概略的に示したグラフである。
【図5】 H形断面柱における補強部の作用を説明する
ための図であり、(a) は補強部がない場合、(b) は中立
軸位置のウェブ両面に補強材を設けた場合である。
【図6】 本発明をH形鋼梁に適用した場合の一実施例
を示したもので、(a) は側面図、(b) は正面図である。
【図7】 本発明をH形鋼梁に適用した場合の他の実施
例を示したもので、(a) は側面図、(b) は正面図であ
る。
【図8】 本発明のさらに他の実施例を示す斜視図であ
る。
【図9】 本発明の補強金具の一実施例を示したもの
で、(a) は正面図、(b) はそのA−A断面図である。
【図10】 本発明の補強金具の他の実施例を示したも
ので、(a) は正面図、(b) はそのB−B断面図である。
【図11】 本発明の補強金具のさらに他の実施例を示
したもので、(a) は正面図、(b) はそのC−C断面図で
ある。
【図12】 本発明の補強構造に関する梁の数値解析に
おける解析モデル図である。
【図13】 図12の解析モデルに対応する荷重変形関
係の解析結果を示すグラフである。
【図14】 数値シミュレーションによる梁端部の局部
座屈変形の様子を示したもので、(a) は無補強の場合の
変形図、(b) は本発明の補強構造の場合の変形図であ
る。
【図15】 柱の一定軸力せん断曲げ実験に用いた試験
体を示したもので、(a) は正面図、(b) は補強部の断面
図である。
【図16】 柱の一定軸力せん断曲げ実験における試験
結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1…梁、2…ウェブ、3a…圧縮側フランジ、3b…引
張側フランジ、4…補強部、4a…補強材、5…柱、6
…縦リブ、 11…柱、12…ウェブ、13…フランジ、14…補強
部、14a…補強材、24a…補強材、24b…連結材
24b、 41,42,43…補強金具、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04C 3/04 E04C 3/32 E04B 1/24

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェブの両端にフランジを有する構造部
    材の前記フランジの塑性域を対象とした構造部材の補強
    構造であって、前記フランジの曲げねじれ変形による塑
    性化が考慮される区間を含む所定区間について、前記構
    造部材の部材断面の中立軸近傍に、塑性化による前記フ
    ランジの圧縮側フランジの曲げ耐力劣化分を補うための
    所定断面の補強部を、前記フランジと平行に設けてな
    り、前記補強部は、前記ウェブの両面または片面に取り
    付けた帯板からなり、該帯板の幅を与える面を前記ウェ
    ブの表面に当接させてある請求項1記載の構造部材の補
    強構造。
  2. 【請求項2】 前記補強部は、前記構造部材のフランジ
    が座屈を生ずる可能性のある区間近傍にのみ部分的に設
    けてある請求項記載の構造部材の補強構造。
  3. 【請求項3】 前記補強部は、前記構造部材の軸方向両
    端の所定区間にのみ設けてある請求項記載の構造部材
    の補強構造。
  4. 【請求項4】 前記フランジ部と平行に設けた帯板から
    なる前記補強部に加え、さらに前記補強から前記構造
    部材の両フランジ間に延びる連結材としての帯板を、該
    帯板の幅を与える面を前記ウェブの表面に当接させて
    けたことを特徴とする請求項1、2または3記載の構造
    部材の補強構造。
  5. 【請求項5】 ウェブの両端にフランジを有する構造部
    材の前記フランジの塑性域を対象とした構造部材の補強
    構造であって、前記フランジの曲げねじれ変形による塑
    性化が考慮される区間を含む所定区間について、前記ウ
    ェブの両面または片面に、前記構造部材の両フランジ間
    に延びるX字状の平板状の補強材を前記ウェブの表面に
    当接させて設けたことを特徴とする構造部材の補強構
    造。
  6. 【請求項6】 前記構造部材はH形鋼である請求項1〜
    5項のいずれか1項記載の構造部材の補強構造。
  7. 【請求項7】 H形鋼の両フランジ間のウェブに添接さ
    れる平板状の補強金具であって、前記H形鋼の中立軸近
    傍に位置する軸方向補強部と、前記H形鋼の両フランジ
    間に延びる連結部とからなることを特徴とする構造部材
    の補強金具。
  8. 【請求項8】 H形鋼の両フランジ間のウェブに添接さ
    れる平板状の補強金具であって、前記H形鋼の両フラン
    ジ間に延び、前記H形鋼の中立軸近傍で交差するX字状
    の形状をなすことを特徴とする構造部材の補強金具。
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