JP2874242B2 - クリーニング用タグ - Google Patents

クリーニング用タグ

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、衣服類のクリーニングの際に使用するクリ
ーニング用タグに関する。
〔従来の技術および発明が解決しようとする課題〕
一般に顧客から衣服類のクリーニングの依頼を受けた
取扱店は、耐洗紙からなるクリーニング用タグに顧客
名、取扱店等の情報を記入し、顧客から預かった衣服類
にホッチキスで取付けて、該クリーニング用タグを取付
けた状態でクリーニングを行い、その後、取扱店にクリ
ーニング済の衣服類を納品するという手順が取られてい
る。
しかしながら現行のクリーニング用タグは取付けおよ
び取り去る際の作業性が悪いだけでなく、特殊な耐洗紙
を用いる必要があるため、コストの面でも問題があっ
た。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記課題に鑑み鋭意検討した結果、あ
る特定の構成からなるクリーニング用タグが優れた取扱
い作業性を有することを見出し本発明を完成するに至っ
た。
すなわち本発明の要旨は、エチレンテレフタレート単
位以外の共重合成分を6〜40モル%含有するポリエステ
ルA層と、該共重合成分の少なくとも1成分を0.5〜5
モル%含有するポリエステルB層とを積層してなるクリ
ーニング用タグに存する。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のポリエステルA層及びポリエステルB層に用
いられるポリエステルは、エチレンテレフタレート単位
を主体とし、1種以上の他の成分を共重合させた共重合
ポリエステルである。
上記共重合成分としては、ジカルボン酸成分として、
シュウ酸、マロン酸、コハク酸、アジピン酸、アゼライ
ン酸、セバシン酸、1,10−デカンジカルボン酸、フタル
酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニ
ルエーテルジカルボン酸等、公知のジカルボン酸の一種
又は二種以上を用いることができ、一方、ジオール成分
としては、ネオペンチルグリコール、プロピレングリコ
ール、1,4−ブタンジオール、トリメチレングリコー
ル、プロピレングリコール、テトラメチレングリコー
ル、ヘキサメチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、ポリアルキレングリコール、1,4−シクロヘキサン
ジメタノール等の公知のジオール成分の一種又は二種以
上を用いることができる。
本発明のポリエステルA層及びB層に共通する好まし
い共重合成分として、イソフタル酸、アジピン酸、セバ
シン酸、1,10−デカンジカルボン酸、ネオペンチルグリ
コール、1,4−ブタンジオール、ポリアルキレングリコ
ール、1,4−シクロヘキサンジメタノールのうち少なく
とも1種の共重合成分を用いることによりフィルムのヒ
ートシール強度を更に高めることができ好ましい。
本発明の共重合ポリエステルはジカルボン酸成分及び
/又はジオール成分の一部を他のジカルボン酸又はジオ
ール成分に置換することにより得られるが他の成分、例
えば、P−オキシ安息香酸、P−オキシエトキシ安息香
酸のようなオキシカルボン酸、安息香酸、ベンゾイル安
息香酸、メトキシポリアルキレングリコールのような一
官能性化合物、グリセリン、ペンタエリスリトールのよ
うな多官能性化合物も、生成物が実質的に線状の高分子
を保持し得る範囲内で使用することができる。
本発明において、易ヒートシール層を形成するポリエ
ステルA層は、エチレンテレフタレート単位以外の共重
合成分を全ポリエステル形成成分中に6〜40モル%含有
するポリエステルであり、好ましくは該共重合成分を全
ポリエステル形成成分中に10〜40モル%含有するポリエ
ステルである。
かかる共重合成分含有量が6モル%未満のフィルムで
は、融点の低下が不十分で、十分なヒートシール強度が
得られず好ましくない。一方、かかる共重合成分含有量
が40モル%を越えるフィルムでは、フィルムにカールが
発生し易く好ましくない。
ポリエステルA層よりなる易ヒートシール層の厚さは
5μm以上が好ましく、更に好ましくは7〜40μm、特
に好ましくは7〜30μmの範囲である。易ヒートシール
層の厚さが5μm未満の場合、フィルムのヒートシール
力が著しく低下し、実用上好ましくない。易ヒートシー
ル層が薄い場合、フィルムを引張ったときの応力が、薄
い易ヒートシール層に集中し、凝集破壊が起こり易くな
るためヒートシール力が低下すると観察される。易ヒー
トシール層の厚さが40μmを越える場合、積層フィルム
全体の強度が相対的に低くなり好ましくない。
本発明のポリエステルB層は、エチレンテレフタレー
ト単位を主体とし、ポリエステルA層中の前記共重合成
分の少なくとも一成分を全ポリエステル形成成分中に0.
5〜5モル%含有するポリエステルであり、好ましくは
0.5〜4モル%、更に好ましくは1〜3モル%含有する
ポリエステルである。
かかる共重合成分の含有量が0.5モル%未満のフィル
ムでは、フィルムをヒートシールさせた後のヒートシー
ル部が凝集破壊を起こす力が低く、結果としてヒートシ
ール力が低下し好ましくない。
ポリエステルB層において前記共重合成分が5モル%
を越えるフィルムでは、フィルムの全体の機械的特性、
耐熱性等が低下し好ましくない。
本発明のポリエステルにおいては、30wt%以下であれ
ば他のポリマーを添加、混合したものでもよい。
本発明のポリエステルにおいてフィルムの易滑性を向
上させるために、有機滑剤、無機の滑剤等の微粒子を含
有させることも好ましい。また、必要に応じて安定剤、
着色剤、酸化防止剤、消泡剤、静電防止剤等の添加剤を
含有したり、表面にコートを施したものであってもよ
い。滑り性を付与する微粒子としては、カオリン、クレ
ー、炭酸カルシウム、酸化ケイ素、テレフタル酸カルシ
ウム、酸化アルミニウム、酸化チタン、リン酸カルシウ
ム、フッ化リチウム、カーボンブラック等の公知の不活
性外部粒子、ポリエステル樹脂の溶融製膜に際して不溶
な高融点有機化合物、架橋ポリマー及びポリエステル合
成時に使用する金属化合物触媒、例えばアルカリ金属化
合物、アルカリ土類金属化合物などによってポリエステ
ル製造時に、ポリマー内部に形成される内部粒子を挙げ
ることができる。フィルム中の微粒子含有量は通常0.00
5〜0.9重量%、平均粒径は通常0.001〜3.5μmである。
本発明のクリーニング用タグの使用に際しては、ポリ
エステルB層の表面には、識別用の文字・数字・記号等
を印刷あるいはボールペン等で記入して使うため、ポリ
エステルB層は、印刷または記入した文字・数字・記号
等が読取りやすいように、不透明であることが好まし
く、白色光の全光線透過率が10%以下、更には5%以下
であることが望ましい。色調については、特に限定され
るものではないが、コーティングや印刷の適性、印刷仕
上、あるいはタグに描かれる文字・数字・記号等の読み
やすさ等の点で白色又は乳白色であるものが望ましい。
フィルムを白色遮光化する方法としては、公知の手法を
用いれば良いが、通常、二酸化チタン、硫酸バリウム等
の粒径0.01〜10μmの白色化粒子を、好ましくは0.1wt
%〜40wt%更に好ましくは3.0wt%〜20wt%含有させる
方法が採用される。また、ポリエステル中にポリプロピ
レン、ポリカーボネート等をブレンドして発泡させ、白
色化することや表面をコーティングすることにより白色
遮光化することも好適な手法である。
フィルムの片面又は両面に、塗布を行ない、文字・数
字・記号等の筆記性を向上させたり、文字・数字・記号
等を読み易くするために塗布や印刷により、表面に着色
したりすることも好適である。
本発明のクリーニング用タグにおいてポリエステルA
層同士のヒートシール強度は通常、400g/15mm幅以上で
あり、好ましくは500g/15mm幅以上である。ヒートシー
ル強度が400g/15mm幅未満では、ヒートシール強度が十
分でなく、クリーニング中にクリーニング用タグが衣類
から外れてしまう恐れがあり好ましくない。
本発明の要旨を越えない限り、ポリエステルA層とB
層の間に、新たに第3番目の層を設けたり、ポリエステ
ルB層を添加粒子濃度の異なる2層にする等の多層化を
図っても構わない。
しかしながらポリエステルAの代わりに、一般にヒー
トシール性をもつことで知られる、PP,PE等のオレフィ
ン重合体を積層、或いはコーティングを施した場合に
は、オレフィン重合体は、クリーニング時における耐フ
ロン性等に乏しいため、クリーニング品を汚す恐れがあ
り、好ましくない。
本発明のクリーニング用タグにおいて、二軸延伸熱固
定後のポリエステルA層の平均屈折率1は、ポリエス
テルA層を溶融後急冷して得られる実質的に非晶状態の
未延伸フィルムの平均屈折率0との関係において、10+0.005 を満足することが好ましい。1が(0+0.005)を越
えるフィルムでは十分なヒートシール性が得られず好ま
しくない。
本発明のクリーニング用タグにおいてポリエステルA
層の表面における最大高さ(Rt)と中心線平均粗さ(R
a)の比Rt/Raは、好ましくは20以下、更に好ましくは5
〜15の範囲である。Rt/Raはフィルム表面の形状を表わ
す特性値の1つであり、該値が大きい程フィルム表面に
急峻な突起が多く、また、該値が小さい程、フィルム表
面にブロードな突起が多く存在する。本発明のフィルム
においてポリエステルA層の表面のRt/Raが20を越える
フィルムでは、ヒートシール時の密着不足や、低強度で
のヒートシール部の凝集破壊を招き易く好ましくない。
また、Rt/Raが5未満のフィルムでは、フィルムの滑り
性、作業性が低下し好ましくない。
一方、本発明のクリーニング用タグにおいて滑り性、
作業性の良否を大きく左右するのは、ポリエステルB層
の表面粗さであり、本発明のフィルムにおいてポリエス
テルB層の表面の中心線平均粗さ(Ra)は好ましくは0.
002μm以上、更に好ましくは0.030〜0.060μmの範囲
である。
次に本発明のフィルムの製造法を具体的に説明するが
本発明は下記製造法に特に限定されるものではない。
本発明において積層フィルムを得る方法としては、共
押出法エクストルージョンラミネート法、ドライラミネ
ート法等の公知の手法が用いられる。特に共押出法は薄
いヒートシール層を形成するのに有利であり、生産性の
面からも好ましい方法である。
以下、共押出法による製造法を説明する。
無機粒子等を必要に応じて適宜含有するポリエステル
(A)とポリエステル(B)を各々ホッパドライヤー、
パドルドライヤー、真空乾燥機等を用いて乾燥した後、
別々の押出機を用いて200〜320℃の温度で溶融させ、そ
の後2種のポリエステルをパイプ内又は口金内で合流さ
せて押出し、急冷して未延伸フィルムを得る。押出しに
際しては、Tダイ法、チューブラ法等、既存のどの方法
を採用しても構わない。押出しの際、各々の押出機の吐
出量を調整することにより、積層フィルムの厚さ比を適
宜変更することができる。未延伸フィルムを得る際に、
Tダイを用いた場合、急冷時にいわゆる静電密着法を用
いることは、厚さ斑の均一なフィルムを得る方法として
好ましい。得られた未延伸フィルムは続いて延伸工程に
おいてTg−10℃以上、Tc−10℃以下の温度範囲で面積倍
率にして1.1〜50倍、好ましくは6〜30倍の範囲で長手
方向及び/又は幅方向に延伸される(上記Tg,Tcは各
々、ポリエステルBのガラス転移温度、昇温時結晶化温
度を示す)。延伸方法としては用途に応じて一軸延伸で
もよいし、二軸延伸でもよい。二軸延伸を行なう場合に
は、逐次二軸延伸、同時二軸延伸、それらを組合せた延
伸、いずれであってもよい。なお、逐次二軸延伸の場合
は、一般には縦方向に延伸した後、横方向に延伸する方
法が好ましく採用される。また、二軸延伸後、次工程の
熱処理工程に供する前に長手方向及び/又は幅方向に再
延伸を行なってもよい。
このようにして一軸又は二軸方向に延伸されたフィル
ムは必要に応じて熱固定ゾーンにて、100〜260℃で1秒
〜10分間熱処理される。熱処理の最高温度はポリエステ
ルAの融点−10℃以上260℃以下とすることが好まし
い。
上記熱処理は通常緊張固定下で実施されるが該熱処理
時及び/又は熱処理後の冷却時に、フィルムの長手及び
/又は幅方向に20%以下の弛緩又は巾出しを行なうこと
も可能である。
前記延伸工程中、延伸前、又は延伸後にフィルムの片
面又は両面にコロナ放電処理を施し、フィルムの印刷層
等に対する接着性を向上させることも可能である。
また、上記延伸工程中、延伸前、又は延伸後にフィル
ムの片面又は両面に塗布を行ない。フィルムの接着性、
帯電防止性、易滑性、遮光性等を向上させることも可能
である。
かくして得られたフィルムを巻き取り、製品とする。
〔実施例〕
以下、実施例にて本発明を更に具体的に説明するが、
本発明はその要旨を越えない限り、これらの例に限定さ
れるものではない。
なお、フィルムの評価方法を以下に示す。
(1) ガラス転移温度(Tg) ポリマーを窒素気流下300℃で5分間加熱溶融後、急
冷して無定形状態にし、セイコー電子工業(株)製差動
熱量計SSC580・DSC20型により昇温速度4℃/minにて測
定した。
(2) フィルムの面配向度(ΔP)、平均屈折率
() アタゴ光学社製アッベ式屈折計を用い、フィルム面内
の屈折率の最大値nγ、それに直角の方向の屈折率n
β、及びフィルムの厚さ方向の屈折率nαを測定し、次
式より平均屈折率、複屈折率、面配向度を算出した。な
お、屈折率の測定は、ナトリウムD線を用い、23℃で行
なった。
(3) 中心線平均粗さ(Ra) (株)小坂研究所社製表面粗さ測定機(SE−3F)を用
いて次のようにして求めた。すなわち、フィルム断面曲
線からその中心線の方向に基準長さL(2.5mm)の部分
を抜き取り、この抜き取り部分の中心線をx軸、縦倍率
の方向をy軸として粗さ曲線y=f(x)で表わしたと
き、次の式で与えられた値を〔μm〕で表わす。中心線
平均粗さは、試料フィルム表面から10本の断面曲線を求
め、これらの断面曲線から求めた抜き取り部分の中心線
平均粗さの平均値で表わした。なお、触針の先端半径は
2μm、荷重は30mgとし、カットオフ値は0.08mmとし
た。
(4) 最大高さ(Rt) (株)小坂研究所社製表面粗さ測定機(SE−3F)によ
って得られた断面曲線から、基準長さ(2.5mm)だけ抜
き取った部分(以下、抜き取り部分という。)の平均線
に平行な2直線で抜き取り部分を挟んだとき、この2直
線の間隔を断面曲線の縦倍率の方向に測定してその値を
マイクロメートル(μm)単位で表わしたものを抜き取
り部分の最大高さとした。最大高さは、試料フィルム表
面から10本の断面曲線を求め、これらの断面曲線から求
めた抜き取り部分の最大高さの平均値で表わした。な
お、この時使用した触針の半径は、2.0μm、荷重30mg
でカットオフ値は、0.08mmである。
(5) ヒートシール強度 フィルムを2枚切出し、ポリエステルA層同士が接す
るように重ねた後、テスター産業(株)製ヒートシール
テスター(TP701)にて温度145℃、圧力2kgf、時間1秒
にてヒートシールを行なった。ヒートシールバーは15mm
×300mmのものを使用した。ヒートシール部を巾15mmと
なるように切出し、引張速度500mm/minにて90°剥離試
験を行なった。
ヒートシール部の剥離が、界面剥離又は凝集破壊によ
る剥離のいずれの場合でも、剥離強度の初期応力の値を
ヒートシール強度(g/15mm巾)とした。
(6) クリーニング用タグとしての適性評価 サンプルフィルムを50mm×8mm角に切出し、ポリエス
テルB層表面に油性ペンで筆写し、実際に、クリーニン
グ用タグとして、ドライ・クリーニングに使用して、作
業性、識別表識としての文字の見やすさ、ヒートシール
性、クリーニング後の外観及び総合的な使用性について
評価した。評価は○、△、×の3段階評価として、○…
全く問題なく良好、△…多少問題があるが使用可能、×
…問題があって使用不可能、とした。なお、ヒートシー
ルの条件は、前記ヒートシール強度測定と同様、温度14
5℃、圧力2kgf、時間1秒で行なった。
実施例1、2 ポリエステルB層の原料としてジカルボン酸成分がテ
レフタル酸単位98.5モル%、イソフタル酸単位1.5モル
%よりなり、ジオール成分がエチレングリコール単位よ
りなる、平均粒径1.4μmの無定形シリカ粒子を700ppm
含む共重合ポリエステル(I)(極限粘度0.65)を用い
た。
一方、ポリエステルA層の原料として、ジカルボン酸
成分がテレフタル酸単位80モル%、イソフタル酸単位20
モル%よりなり、ジオール成分としてエチレングリコー
ル単位97モル%、ジエチレングリコール単位3モル%よ
りなる、平均粒径1.4μmの無定形シリカ粒子300ppmを
含有する共重合ポリエステル(II)(極限粘度0.70)を
用いた。
上記ポリエステル(I),(II)を各々乾燥後、別々
の押出機にて290℃で溶融し、パイプ内で合流した後、
共押出法により押出し急冷して未延伸フィルムを得た。
該未延伸フィルムを85℃の加熱ロールと冷却ロールの間
で3.6倍長手方向に延伸し、次いでテンターに導き100℃
にて4.0倍幅方向に延伸を行ない、その後230℃にて10秒
間熱処理を行なった。熱処理後、180℃の冷却ゾーンで
幅方向に3%の弛緩を行なった。
実施例3 ポリエステルB層の原料として、平均粒径0.3μmの
二酸化チタン粒子を3.3重量%、平均粒径1.4μmの無定
形シリカ粒子を700ppm含有する以外は実施例1のポリエ
ステル(I)と同様である共重合ポリエステル(III)
(極限粘度0.65)を用いた。
一方、ポリエステルA層の原料としては、実施例1の
共重合ポリエステル(II)を用いた。該ポリエステル
(III),(II)を実施例1と同様に乾燥、押出し、製
膜を行ないフィルムを得た。
実施例4 ポリエステルB層の原料としてジカルボン酸成分がテ
レフタル酸単位よりなり、ジオール成分がエチレングリ
コール単位97モル%、ネオペンチルグリコール単位2モ
ル%、ジエチレングリコール単位1モル%よりなる、平
均粒径0.9μmの合成炭酸カルシウム粒子1200ppmを含有
する共重合ポリエステル(IV)(極限粘度0.60)を用い
た。一方、ポリエステルA層の原料としてジカルボン酸
成分がテレフタル酸単位よりなり、ジオール成分として
エチレングリコール単位85モル%、ネオペンチルグリコ
ール単位15モル%よりなる、平均粒径1.3μmのカオリ
ンの粒子を400ppm含有する共重合ポリエステル(V)
(極限粘度0.66)を用いた。
上記ポリエステル(IV)、(V)を実施例1と同様に
乾燥、押出し、延伸を行なった後、240℃、6秒間の緊
張固定下における熱処理を行ないフィルムを得た。
実施例5 ポリエステルB層の原料として、平均粒径3.0μmの
二酸化チタンを3.0重量%、平均粒径0.4μmの合成炭酸
カルシウム粒子1200ppmを含有する他は実施例4のポリ
エステル(IV)と同様のポリエステル(VI)を用いた。
ポリエステルA層の原料として、実施例4の共重合ポリ
エステル(V)を用いた。
上記ポリエステル(VI)、(V)を実施例1と同様に
乾燥、押出し、延伸を行なった後、240℃、6秒間の緊
張固定下における熱処理を行ないフィルムを得た。
比較例 ポリエステルBの原料として共重合ポリエステル
(I)同様の粒子を含むポリエチレンテレフタレート
(VII)(極限粘度0.65)を用い、ポリエステルAの原
料として共重合ポリエステル(II)を用いた。該ポリエ
ステル(VII)、(II)を実施例1と全く同様に乾燥、
押出し、製膜を行ない、ポリエステル(VII)の層が23
μm、(II)の層が7μmのフィルムを得た。
上記実施例、比較例で得られたフィルムの物性を下記
表−1にまとめて示す。
〔発明の効果〕 本発明のクリーニング用タグは優れた取扱い作業性を
有し、その利用価値は高い。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレンテレフタレート単位以外の共重合
    成分を6〜40モル%含有するポリエステルA層と、該共
    重合成分の少なくとも1成分を0.5〜5モル%含有する
    ポリエステルB層とを積層してなるクリーニング用タ
    グ。
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