JP2873846B2 - 電解コンデンサ - Google Patents

電解コンデンサ

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JP2873846B2 JP34258289A JP34258289A JP2873846B2 JP 2873846 B2 JP2873846 B2 JP 2873846B2 JP 34258289 A JP34258289 A JP 34258289A JP 34258289 A JP34258289 A JP 34258289A JP 2873846 B2 JP2873846 B2 JP 2873846B2
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rubber
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康伸 六本木
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は電解コンデンサ、さらに詳しく言えば改善さ
れた弾性封口体を有する電解コンデンサに関する。
(従来の技術及び発明が解決しようとする課題) 電解コンデンサは、図に示すようにアルミニウム等の
バルブ金属箔の表面に誘電体酸化皮膜を設けた陽極箔と
対極である陰極箔との間にセパレータを介在させ、巻回
して駆動用電解液(以下、ペーストと称する)を含浸さ
せたものをコンデンサ素子1とし、このコンデンサ素子
1をケース2内に収納し、当該ケースの開口部からコン
デンサ素子1のリード線4を取り出すと共に開口部を弾
性封口体3で封着した構造を有している。
当初、上記弾性封口体の材質として、スチレン−ブタ
ジエンゴム、天然ゴム、イソプレンゴム等が使用された
が、弾性封口体に要求される、(1)ペーストの蒸発乾
燥を抑制する気密性に優れること、(2)長期の高温使
用に対する耐熱性に優れること、及び(3)有機洗浄剤
等に対する耐薬品性に優れること等の諸特性を充分満足
するものではなかったため、近年では、これらの特性が
より優れたエチレン・プロピレンゴム(EPT)、ブチル
ゴム(IIR)等が使用されている。
しかしながらエチレン・プロピレンゴム、ブチルゴム
の使用により、気密性、耐薬品性、及び耐熱性等が改善
されたとは言え、ガス透過性の最も小さいブチルゴムに
おいてさえも気密性は必ずしも充分とは言い難く、ペー
ストが弾性封口体を透過して蒸発乾燥し、コンデンサの
特性の経時変化を十分小さくすることは困難であった。
本発明の課題は、このような従来技術の問題を解決す
ることにあり、弾性封口体の材質として、エチレン・プ
ロピレンゴム、ブチルゴム等に代わる新たな材質を用い
ることにより、弾性封口体の気密性を改善し、長期間の
使用にもかかわらず電解特性の経時変化の少ない安定な
電解コンデンサを提供することを目的とするものであ
る。
(課題を解決するための手段) 本発明は、上記課題を解決するために、コンデンサ素
子を収納したケースの開口部に弾性封口体を封着した電
解コンデンサにおいて、該弾性封口体をイソブチレンと
ジビニルベンゼンと1,3−ブタジエン−2−イソブチル
との共重合体ゴムで構成するものである。
本発明で使用するイソブチレンとジビニルベンゼンと
1,3−ブタジエン−2−イソブチルとの共重合体ゴム
は、80〜99モル%、好ましくは90〜98モル%のイソブチ
レンと、0.5〜10モル%、好ましくは1.0〜5モル%のジ
ビニルベンゼンと、1.0〜10モル%、好ましくは1.5〜5
モル%の1,3−ブタジエン−2−イソブチルとを、AlCl3
等のフリーデルクラフト触媒の存在下、−40〜−170℃
で反応させる既知方法を用いて共重合させたのち、共重
合体に対して充填剤及び/又は補強剤等を加え、必要に
応じ熱処理し加硫(架橋)して製造する。充填剤として
は炭酸カルシウム、コロイド粘土、軽質ヒドロオキシ炭
酸マグネシウム、ケイソウ土、二酸化ケイ素、カーボン
ブラック、リトポン、酸化鉛(II)、硫酸バリウム、等
を使用し、補強剤としてはカーボン、軽質ヒドロオキシ
炭酸マグネシウム、酸化ケイ素、コロイド炭酸カルシウ
ム、カーボンブラック、マイカ、クレー等を使用すると
よい。
加硫(架橋)方法は、既知の加硫方法を適用する。例
えば(1)有機過酸化物を使用する方法、(2)硫黄に
対し、チウラムジチオカルバメート系、グアニジン系、
チアゾール系促進剤を単独あるいは併用して加熱処理す
る方法、(3)パラキノンジオキシム(GMF)やパラキ
ノンオキシムジベンゾエート(ジベンゾGMF)を架橋剤
とし、これに鉛丹のような活性剤あるいはMBT、MBTS等
を併用する方法、(4)ブロモメチル−アルキル化フェ
ノール樹脂、アルキルフェノール樹脂に促進剤として塩
化第一スズあるいは塩化第二スズを併用して架橋する方
法、などである。この内、有機過酸化物を用いる方法は
腐食の原因となり易い硫黄やハロゲンを含まないので特
に好ましい方法である。
(実施例) 以下に実施例にて本発明を具体的に説明するが、本発
明は実施例のみに限定されるものではない。
実施例1 イソブチレン96モル%と、1,4−ジビニルベンゼン2.0
モル%と1,3−ブタジエン−2−イソブチル2.0モル%と
の混合物を、重合反応器中約−100℃で、塩化アルミニ
ウムの塩化メチル溶液を用いて反応させ、イソブチレン
と1,4−ジビニルベンゼンと1,3−ブタジエン−2−イソ
ブチルとの共重合体を製造した。次いでこの重合体にカ
ーボン、クレイ、タルク等を加え、更に有機過酸化物に
より架橋して得られるイソブチレンと1,4−ジビニルベ
ンゼンと1,3−ブタジエン−2−イソブチルとの共重合
体ゴムを弾性封口体として使用した。
この共重合体の重合過程を構造式で説明すると以下の
とおりとなる。
この電解コンデンサはγ−ブチロラクトンを主溶媒と
した高性能ペーストを使用し、弾性封口体はコンデンサ
素子のリード線2本を貫通させた直径10mm、高さ16mmの
円柱形をなし、定格50W・V、22μFの製品である。
この製品を用い130℃の恒温槽中に1000時間放置しペ
ーストの蒸発透過による重量変化を測定した。その結果
を表1に示す。
このように本発明の弾性封口体はEPTの封口体に比較
して著しく気密性を向上させることができ、気密性がよ
いとされるブチルゴムの封口体と比較しても気密性を更
に向上させることができる。
次に本発明のコンデンサと弾性封口体としてブチルゴ
ムを使用する従来のコンデンサ2の130℃における高温
負荷試験を行い、損失値の経時変化を調べた。
その結果、従来のコンデンサ2は2500時間程度で損失
値の上昇が著しくなるのに対し、本発明のコンデンサは
損失値の顕著な上昇はなく極めて安定であった。
また本発明で使用する共重合体ゴムは耐薬品性に優れ
るため、コンデンサをプリント基板等に取り付けた後、
有機溶媒等により洗浄しても極めて安定であり、影響が
ない。
(発明の効果) このように、本発明ではコンデンサの弾性封口体の材
質としてガス透過性が小さく、耐熱性及び耐薬品性の優
れたイソブチレンと1,3−ブタジエン−2−イソブチル
との共重合体ゴムを使用するため、本発明の電解コンデ
ンサは高温下に長時間連続使用してもペースト蒸気が弾
性封口体を透過するペースト抜けを抑制することがで
き、この結果電解コンデンサの諸特性の経時変化を小さ
くすることができる。またトリクロルエタン等の溶媒洗
浄に対しても影響がない。
したがって、本発明は高温下での長時間使用に対して
も極めて安定な長寿命電解コンデンサを提供することが
可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明をも含む一般的な電解コンデンサの断面
図である。 1……コンデンサ素子、2……ケース 3……弾性封口体、4……リード線

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンデンサ素子を収納したケースの開口部
    に弾性封口体を封着した電解コンデンサにおいて、該弾
    性封口体をイソブチレンとジビニルベンゼンと1,3−ブ
    タジエン−2−イソブチルとの共重合体ゴムで構成した
    ことを特徴とする電解コンデンサ。
  2. 【請求項2】共重合体ゴムが、90〜98モル%のイソブチ
    レンと、1.0〜5モル%のジビニルベンゼンと、1.0〜5
    モル%の1,3−ブタジエン−2−イソブチルとの混合物
    の共重合体により製造され、充填剤、及び/又は補強剤
    を加え、加硫されたものである請求項1に記載の電解コ
    ンデンサ。
  3. 【請求項3】共重合体ゴムが、有機過酸化物で加硫され
    たものである請求項2に記載の電解コンデンサ。
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