JP2873357B2 - 感熱スイッチ - Google Patents

感熱スイッチ

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JP2873357B2
JP2873357B2 JP3290833A JP29083391A JP2873357B2 JP 2873357 B2 JP2873357 B2 JP 2873357B2 JP 3290833 A JP3290833 A JP 3290833A JP 29083391 A JP29083391 A JP 29083391A JP 2873357 B2 JP2873357 B2 JP 2873357B2
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靖和 水谷
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    • H01H2037/549Details of movement transmission between bimetallic snap element and contact

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば自動車等の冷
媒を熱交換システム系統に循環させるコンプレッサーと
かエンジン・トランスミッション等の機器の異常時に過
熱する部分の温度を検出し、該機器を過熱による損傷か
ら保護する為の感熱スイッチの改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来この種のスイッチとしてバイメタル
等の変形を利用して電気回路の開閉を行なう感熱スイッ
チが用いられている。図4において示す感熱スイッチ1
01は本願と同一発明者にかかる特願平2−32662
(特開平3−236129号)に示された感熱素子で
あり、円板状の金属製の蓋板102と有底円筒状の容器
103とを有し、蓋板102の外周近傍に容器103の
開口端を気密に固着した密閉容器を構成している。
【0003】蓋板102には二つの貫通孔102A及び
102Bが設けられており、この貫通孔には各々感熱素
子の端子たる金属製の導電ピン104A及び104Bが
電気絶縁性の充填材105A及び105Bによりそれぞ
れ気密に固定されている。一方の導電ピン104Aの図
示下端近傍にはコ字形をした厚みのある導電性の固定接
触部材106がその図示上端部を溶接等の方法で固着さ
れている。導電ピン104Bの下端近傍には可動接触部
材107がその固定端107Cを溶接の如き方法で固定
されている。可動接触部材107の先端の接触部107
Aは固定接触部材106の接触部106Aと接触するよ
うに配設されている。
【0004】容器103の底部にはバイメタルの様な材
料を円形に打抜いて浅い皿状に成形した熱応動板108
が置かれその上にバネ材で作られた保持板109が置か
れている。さらに保持板109の上には耐熱性のある絶
縁材料で作られた受圧片110が配設され、この受圧片
の先端は前記可動接触部材107に設けられた孔107
Bに挿入固定されている。
【0005】この感熱素子の動作について説明すると常
温の状態では熱応動板108は図4において実線で示す
ように下方に膨らんだ湾曲状態をとり、温度の上昇に伴
い所定の温度になると急跳反転しその湾曲方向を点線に
示す如く中央が上方に膨らんだ形状となるためその中央
部分が保持板109を介して受圧片110を押上げる。
受圧片110は可動接触部材107を押上げその接触部
107Aを固定接触部材106の接触部106Aから開
離しその電路を断つものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の感熱スイ
ッチに於いては固定接触部材106及び可動接触部材1
07が端子たる導電ピン104A及び104Bを結ぶ軸
線上に溶接されていた。この様な溶接に於いては上下方
向から加圧し溶接する時にそのままでは溶接電極や溶接
治具が導電ピンに干渉する為、これを避ける為に溶接電
極や溶接治具を横方向から2本の導電ピン間に挿入する
必要があり、その為に溶接電極の位置関係がその加圧力
のかけられる軸線上から外れ、結果として溶接強度がば
らついたり溶接位置が傾いたりして安定した溶接を行な
う事が困難であった。また溶接電極や溶接治具にも過大
な力がかかりその保守交換等を頻繁に必要とするもので
あった。同時にこれらの事は小形の感熱スイッチを製造
する上での障害となっていた。またこれらの理由から導
電ピン間に各接触部材等の構成部品を溶接する事は困難
であり、よってそれらの溶接位置は各々導電ピンに対し
て同方向に揃えることができずこれらが溶接の自動化を
より困難にし、多量生産に適さなかった。
【0007】また、更に従来の感熱スイッチに於いては
保持板109として図5(a)及び(b)に示す如き形
状のものが使われていた。この保持板109は熱応動板
108の反転時にその中央部109Aを該熱応動板と受
圧片110によって衝撃を伴って挟まれる。この時、保
持板109は熱応動板108や受圧片110と比較して
薄い為に感熱スイッチが長期間に亘って動作するうち
に、保持板109の繰返し衝撃荷重を受けた中央部10
9Aが徐々に展延され、やがて図5(c)に示す如き形
状となりバネとしての特性が変化し熱応動板108を所
定位置に保持できなくなり、その結果感熱スイッチとし
ての特性が狂ってしまうという欠点があった。
【0008】また従来の感熱スイッチに於いてはその容
器完成後には外観からはその導電ピンに対する内部構成
の違いが判別できないという欠点が有った。これは例え
ば直流電流の制御に使用するために可動接触部材側と固
定接触部材側でその接点部分の材質を変えるなどしてそ
の極性を重視する必要が有る場合、従来のものでは容器
完成後にはそのままでは内部構成の判別ができず、例え
ば蓋板に凹部などの判別用の印を設ける必要が有り、ま
たさらに内部構成組付作業時にその印を誤認した場合に
は外観から判断される内部構成と実際の内部構成が異な
ったものが作られてしまう危険性が有った。
【0009】本願の目的は上述した従来の問題点を解決
し、溶接用治具や溶接電極の寿命を向上しその保守作業
を軽減することにより生産性を向上すると共に多量生産
を容易にし、また感熱スイッチとしての耐久性能を向上
させた感熱スイッチを得ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで本発明の感熱スイ
ッチは、円板状の金属製の蓋板を有し、その蓋板に2個
の貫通孔を穿ちそれらの孔にそれぞれ気密にガラスの如
き電気絶縁性の充填材により端子たる導電ピンを保持
し、前記蓋板の外周近傍にほぼ均一に密着する開口端を
有する円筒部と底面部から成る金属製の容器を前記蓋板
に該金属製の容器の開口部をリング状に溶接して密閉容
器を構成し、この容器の内部底面に沿って所定の第一の
温度で急跳反転動作し第二の温度で急跳反転復帰するよ
うに浅い皿状に成形された円板状の熱応動板を収納し、
その熱応動板に対向して弾性を有する保持板を配設し、
前記蓋板に対して電気的に絶縁された端子たる導電ピン
に固定接触部材と可動接触部材とをそれぞれ固着し該可
動接触部材には前記熱応動板に対峙する受圧片が設けら
れた感熱スイッチに於いて、前記固定接触部材及び可動
接触部材が前記2本の導電ピンに各々同一の方向で且つ
各々の導電ピンの中心と溶接点を含む延長線上に溶接治
具を配置する際に他方の導電ピンが治具の配置を妨げな
い位置に前記固定接触部材及び可動接触部材に溶接部を
有することを特徴としている。
【0011】本発明の構成によれば、導電ピンに対して
固定接触部材と可動接触部材を溶接する向きを同一方向
とした事によりその溶接の自動化が容易になり、多量生
産に適する。またその溶接位置を各導電ピンが干渉しな
いような位置関係とすることにより組み立てが容易にな
り溶接電極や溶接治具等の寿命が向上しその保守作業の
負担が軽減され、且つより小形の感熱スイッチの多量生
産が容易となる。
【0012】また保持板に遊嵌孔を設けて受圧片の熱応
動板との接触部を該遊嵌孔内に位置させ、熱応動板の反
転時に受圧片が熱応動板と直接衝接するように構成した
ので、保持板は直接熱応動板や受圧片により衝撃を受け
ることはなく、よって保持板が展延する事はなくまたそ
の全体の形状が変わってバネとしての特性が変化すると
いうことがない。
【0013】さらに2個の端子たる導電ピンの長さを同
一とし、且つその固着される蓋板に対しての互いの位置
が上下方向に相違させて溶接に対する端子としての両導
電ピンの役割を満足させると共に部品の種類の増加を抑
え、構成部品の組付位置の間違いを防止し、かつ容器完
成後にもその内部構成の判別を可能にし、製造工程及び
コストの低減と生産性の向上をはかることができる。
【0014】また、受圧片の挿入部が圧入される可動接
触部材の挿入孔の形状を曲線で構成される形状とすると
共に圧入された挿入部を保持するためのバネ部分を有し
た構造とすることにより、部品精度に余裕をもたせても
受圧片の圧入時に挿入孔の周辺部の応力集中を避けるこ
とができ且つ受圧片を確実に可動接触部材に保持するこ
とができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。図1及び図2に示す感熱スイッチ1は
本発明の一実施例であり、円板状の金属製の蓋板2と有
底円筒状の容器3とを有し、蓋板2の外周近傍に容器3
の開口端を溶接等により気密に固着された密閉容器を成
している。
【0016】蓋板2は比較的厚みのある鉄板を円形に打
抜いて作られており、貫通孔2A,2Bが穿たれてい
る。貫通孔2A,2Bには端子たる鉄ニッケル合金製の
導電ピン4A及び4Bが各々ガラスの如き電気絶縁性の
充填材5A及び5Bによりそれぞれ気密に固定されてい
る。一方の導電ピン4Aの図示下端近傍にはコ字形をし
た厚みのあるリン青銅板等で作られた導電性の固定接触
部材6がその図示上端の溶接部6Bを溶接によって固着
されている。また固定接触部材6の他端図示上側には銀
や銀合金等の接点材料が固着され、後述の可動接点との
接触部6Aを成している。導電ピン4Bの下端近傍には
リン青銅やベリリウム銅のような導電性のバネ材料で作
られた可動接触部材7が溶接部7Bで溶接固定されてい
る。可動接触部材7の先端には可動接点7Aがかしめ等
の手段によって固定されており固定接触部材6の接触部
6Aと接触するように配設され、また後述の受圧片を挿
入固定する為の挿入孔7Cが図6に示す如く設けられて
いる。なお本実施例では可動接触部材7に可動接点を設
けたが、弱電制御等に使用するもので開閉容量が小さい
ものに於いては接触部分に銀メッキ等を施すことにより
可動接点を省略することも可能である。この事柄は固定
接触部材6の接触部6Aにも同じ様に適用される。
【0017】容器3の底部には例えばバイメタルの様な
材料を円形に打抜いて浅い皿状に成形した熱応動板8が
置かれ、その上にベリリウム銅やステンレス等のバネ材
で作られ図3に示す如き平面形状をした保持板9が置か
れている。この保持板9のほぼ中央部には後述の受圧片
10の接触部10Bが位置する遊嵌孔9Aが設けられて
いる。
【0018】さらに保持板9の上にはセラミックス等の
耐熱性のある絶縁材料で作られた受圧片10が配設さ
れ、この受圧片10の図示上端の挿入部10Aは前記可
動接触部材7に設けられた挿入孔7Cに挿入固定され、
また図示下端の接触部10Bは前記保持板9の遊嵌孔9
A内に位置している。
【0019】この感熱素子の動作について説明すると常
温の状態では熱応動板8は図1に示すように下方に膨ら
んだ湾曲状態をとり、保持板9に付与された弾性力によ
り容器3の底部に所定の力で接している。温度の上昇に
伴い所定の温度になると急跳反転しその湾曲方向を中央
が図示上方に膨らんだ形状となるため、その中央部分が
受圧片10の接触部10Bに当接し受圧片を押し上げ
る。受圧片10は可動接触部材7を押し上げその可動接
点7Aを固定接触部材6の接触部6Aから開離しその電
路を断つものである。
【0020】本発明のこの感熱スイッチに於いて、固定
接触部材6と可動接触部材7は各々その溶接部6B及び
7Bが溶接される導電ピン4A及び4Bに対して図2に
示す如く同一方向に溶接されており、またその溶接位置
は図の如く各々の導電ピンの中心と溶接点を結んだ延長
線W1及びW2上に溶接用の治具である電極E1乃至E
4が他方の導電ピンに妨げられることの無い位置とされ
ており、互いの導電ピンは各々の接触部材の溶接に干渉
しない位置とされている。そのため、組付作業が容易に
なり溶接の自動化も行ないやすくなる。さらに溶接治具
や溶接電極もその加圧方向に対して無理のない形状とす
る事ができるためその寿命が向上し保守作業の負担が軽
減される。また導電ピン間が狭くなるようなより小形の
感熱スイッチの製作も可能になる。
【0021】また受圧片10の接触部10Bはその高さ
を少なくとも保持板9の遊嵌孔9A部分の厚み以上に選
定されているため、接触部10Bの先端は保持板9の遊
嵌孔9A部分の図示下面と同一面を成しているか下方に
突出している。そのため熱応動板8の反転動作時には急
跳反転した熱応動板8は受圧片10に直接当接し、保持
板9に直接その力が加わることはない。よって保持板9
が熱応動板8の動作によって展延される事はなく、長期
にわたる動作の後もその形状は変化せずバネとしての特
性も変ることはない。こうして感熱スイッチとして長期
間にわたり安定した特性を得ることができその耐久性能
が向上する。
【0022】本発明の感熱スイッチに於いては図1から
も判るように固定接触部材6はコの字型をしておりその
図示上端部と下端の接触部6Aの間に可動接点又は可動
接触部材を挿入・接触される構造となっている。そのた
め固定接触部材の上端部と下端部の距離をできるだけ大
きく得たいためにその上端部側面の接触部6Bを導電ピ
ン4Aの下端部の側面に突き合わせ溶接されている。ま
た導電ピン4Aは蓋板2から容器内部側に突出す量を必
要最小限に抑えられている。
【0023】しかしもう一方の導電ピン4Bは導電ピン
4Aと比較して容器内部へ突出す量が大きく選定されて
いる。これは可動接触部材7がバネ性を持つ必要がある
ことから比較的薄い材料であり、固定接触部材6の如き
板の側面での突き合わせ溶接が強度的に事実上不可能で
あることから図に明らかな様に平面での溶接部を必要と
し、そのため溶接部分が広くなるため導電ピン4Aと比
較して突出し量が大きくしてある。このとき蓋板2に導
電ピン4A及び4Bをガラスで固着する時に蓋板からス
イッチ内部への突出し量に応じて2種類の長さの導電ピ
ンを用意し組みつける事はコストの上昇を意味するもの
である。
【0024】そこで本発明に於いては導電ピン4A及び
4Bの長さを同一とし、且つその固着される蓋板2に対
しての互いの位置が上下に相違させてその容器内部への
突出量の違いを満足させると共に、図1に示す如く導電
ピン4Aの蓋板2から外部方向(図示上方)へ突出して
いる寸法は導電ピン4Bのそれより長くその内部構成の
違い、つまり固定接触部材側と可動接触部材側が判別可
能にされている。これにより例えば直流電流の制御に使
用するために可動接触部材側と固定接触部材側でその接
点部分の材質を変えるなどして容器完成後のリード線等
の溶接時及び組付時にその極性が重視される場合におい
ても両導電ピンの容器内部での構成の違いが判るように
されているため、極性の間違いが皆無となる。それと共
に部品の種類の増加を抑え製造コストの低減と生産性の
向上をはかっている。また容器内部への導電ピンの突出
量も異なっており固定接触部材と可動接触部材の溶接位
置を逆にすることはできない構造となっているのでその
組付時に組付位置を誤認する危険も回避される。
【0025】また、受圧片10の挿入部10Aが圧入さ
れる可動接触部材7の挿入孔7Cの形状が従来のものは
図7に107Bで示す如く四角形の孔であった。しかし
従来の四角形の孔の場合は円形の孔の場合ほどの寸法精
度は要求されないものの、その孔の角の部分に応力集中
が起きることによりあまり寸法精度の余裕がなかった。
そこで本実施例に於いては挿入孔7Cの四隅を丸くえぐ
り曲線で構成される形状とすると共に圧入された挿入部
10Aを保持するためのバネ部分を有した構造とするこ
とにより、寸法精度の余裕をとっても受圧片の圧入時に
挿入孔の周辺部の応力集中を避けることができ且つ受圧
片をバネ部分によって確実に可動接触部材に保持するこ
とが容易となる。
【0026】
【発明の効果】本発明の構成によれば、導電ピンに対し
て固定接触部材と可動接触部材を溶接する向きを同一方
向とした事によりその溶接作業が容易になり、多量生産
に適している。また溶接位置を各導電ピンが干渉しない
ような位置関係とすることにより組み立てが容易になり
溶接電極や溶接治具等もその加圧方向に対して無理のな
い形状とする事ができるためその寿命が向上し保守作業
の負担が軽減され、且つより小形の感熱スイッチの製作
が容易となる。
【0027】また受圧片の接触部を保持板の遊嵌孔内に
位置させる時、前記受圧片の接触部の高さは保持板の遊
嵌孔部分の厚み以上に設定され保持板の反対の面と同一
面となるかまたは突出するよう構成されている為に、熱
応動板の反転時には受圧片が直接熱応動板と衝接し、保
持板は直接熱応動板や受圧片により衝撃を受けることは
ない。そのため比較的硬い材質又は構造の受圧片や熱応
動板を使用した感熱スイッチにおいても、比較的軟質の
保持板を使用しても受圧片を保持している部分が展延す
る事はなく全体の形状が変ってバネとしての特性が変化
するということがない。従ってスイッチの動作回数が多
くなった時にスイッチの特性が狂ってしまうという欠点
が皆無となる。
【0028】さらには2本の導電ピンの長さを同一と
し、且つその固着される蓋板に対しての互いの位置が上
下に相違させて溶接に対する端子としての両導電ピンの
役割を満足させると共に部品の種類の増加を抑え、蓋板
に対してガラス等により導電ピンを固定するハーメチッ
クシール工程の製造コストの低減と、さらに導電ピンの
突出量の違いによる内部構成の判別を可能にし組付時に
間違いを生じさせず生産性の向上をはかっている。
【0029】また、受圧片の挿入部が圧入される可動接
触部材の挿入孔の形状を曲線で構成される形状とすると
共に圧入された挿入部を保持するためのバネ部分を有し
た構造とすることにより、部品精度に余裕をもたせても
受圧片の圧入時に挿入孔の周辺部の応力集中を避けるこ
とができ且つ受圧片を確実に可動接触部材に保持するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感熱スイッチの一実施例
【図2】図1の実施例のA−A断面矢視図
【図3】本発明に使用した保持板の一実施例。(a)は
平面図、(b)は断面図。
【図4】従来の感熱スイッチの例
【図5】保持板の従来例を示し、(a)は平面図、
(b)は断面図、(c)は変形後の断面図である。
【図6】本発明の可動接触部材の例
【図7】従来の可動接触部材の例
【符号の説明】
1:感熱スイッチ 2:蓋板 2A,2B:貫通孔 3:容器 4A,4B:導電ピン 5A,5B:充填材 6:固定接触部材 6A:接触部 6B:溶接部 7:可動接触部材 7A:可動接点 7B:溶接部 7C:挿入孔 8:熱応動板 9:保持板 9A:遊嵌孔 10:受圧片 10A:挿入部 10B:接触部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−150576(JP,A) 特開 昭54−103576(JP,A) 特開 昭57−111918(JP,A) 特開 昭57−132624(JP,A) 特開 平3−236129(JP,A) 実開 昭52−22573(JP,U) 実開 昭61−26240(JP,U) 米国特許4970485(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01H 37/00 - 37/74 PCI(DIALOG) WPI(DIALOG)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円板状の金属製の蓋板、 その蓋板に2個の貫通孔を穿ちそれらの孔にそれそれ気
    密に電気絶縁性の充填材により第一及び第二の端子を保
    持し、 前記蓋板の外周近傍にほぼ均一に密着する開口端を有す
    る円筒部と底面部から成り前記蓋板に該開口端をリング
    状に溶接して密閉容器を構成する金属製の容器、この容
    器の内部底面に沿って所定の第一の温度で急跳反転動作
    し第二の温度で急跳反転復帰するように浅い皿状に成形
    された円板状の熱応動板を収納し、 その熱応動板に対向して弾性を有する保持板を配設し、 前記蓋板に絶縁保持された第一の端子に固定接触部材
    を、また第二の端子に可動接触部材をそれぞれ溶接し、 該可動接触部材には前記熱応動板に対峙する受圧片が設
    けられた感熱スイッチに於いて、 前記固定接触部材及び可動接触部材が前記2個の端子に
    各々同一の方向で且つ各々の端子の中心と溶接点を含む
    延長線上に溶接治具を配置する際に他方の端子が治具の
    配置を妨げないように溶接される溶接部を有することを
    特徴とする感熱スイッチ。
  2. 【請求項2】 前記保持板に貫通された遊嵌孔を設け、
    前記受圧片の一部である接触部を遊嵌し、該接触部の高
    さを保持板の遊嵌孔部分の厚み以上に選定することによ
    、熱応動板の反転動作時に受圧片が直接熱応動板に接
    触するようにしたことを特徴とする請求項1の感熱スイ
    ッチ。
  3. 【請求項3】 2個の端子の長さを同一としかつその固
    着される蓋板に対して互いの位置が上下方向に異なって
    いることを特徴とする請求項1または2の感熱スイッ
    チ。
  4. 【請求項4】 受圧片が可動接触部材の挿入孔に圧入方
    法により固定され、該挿入孔の形状は応力集中の無い様
    に曲線で構成されると共に圧入された受圧片の挿入部を
    保持するためのバネ部分を有した構造としたことを特徴
    とする請求項1乃至3の感熱スイッチ。
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