JP2873036B2 - 加工生米とそれを用いたかゆ - Google Patents

加工生米とそれを用いたかゆ

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JP2873036B2
JP2873036B2 JP2037358A JP3735890A JP2873036B2 JP 2873036 B2 JP2873036 B2 JP 2873036B2 JP 2037358 A JP2037358 A JP 2037358A JP 3735890 A JP3735890 A JP 3735890A JP 2873036 B2 JP2873036 B2 JP 2873036B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、加工生米とそれを用いたかゆに関する。
〔従来の技術〕
従来から、生米を水と共に炊飯して製したかゆは、比
較的カロリーも低く、胃に負担をかけない料理のひとつ
として多くの人に好まれている。したがって、最近では
このかゆをレトルトパウチに充填して殺菌し、食したい
ときに暖めればいつでも食事に供しうる即席食品も市販
されるに至っており、その種即席食品タイプのものは、
暖めるときに電子レンジを用いると手間が省けて都合が
よい。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、このかゆを製するときに、原因はよくわから
ないが、米粒のかなりの割合、例えば4〜5割ぐらい
が、各々2〜3の小断片に破けてしまい、製品であるか
ゆの見ばえが悪くなるという問題がある。
本発明の目的は、例えばかゆにするときなどに破米の
割合が従来より増加しにくい加工生米、および従来のか
ゆに比べて砕米の割合が少ないかゆを提供することであ
る。さらには、かゆを加温のため、電子レンジにかけた
後においても砕米の割合が従来品に比べ少なくできるよ
うなかゆを提供することである。
〔課題を解決するための手段〕 本発明者は、上記の目的を達しようといろいろ検討
し、本発明に到達した。
すなわち、本発明中第1発明に相当する加工生米は、
生米(玄米を除く)を乾燥して該米粒表面に網目模様が
現われた状態とし、該米粒の水分が9%以上であること
を特徴とする。また、本発明中第2発明に相当するかゆ
は、第1の発明の加工生米を用い水と共に炊飯されてい
ることを特徴とする。
以下、本発明を詳細に説明する。
まず、第1の発明の加工生米は、前述のように生米
(玄米を除く)を乾燥して該米粒表面に網目模様が現わ
れた状態とし、該米粒の水分が9%以上であることを特
徴とする。ここで網目模様とは、タテ線とヨコ線とが交
差してリング様に生じた模様であり、一般的には閉じた
リングが複雑個連なり合ってできる模様をいい、代表的
には第2図で示される。なお、前記のリングは、必ずし
も円形のリングばかりでなく、四角形に近いもの、三角
形に近いもの、菱形に近いものなど各種の形状のものを
含んでいる。リングの数は、米粒を平な面に置いて上面
から見た場合、通常一粒について6〜15個ぐらい認めら
れることが多い。またリングの数はあまり少なくても、
また、あまり多くてもかゆ製造時の砕米発生抑制効果が
乏しくなる傾向がある。なお、リングの数は米粒の全面
に均一であることが望ましい。片面だけであるとか、片
寄っている場合には、砕米の発生が多くなるきらいがあ
る。
また、本発明において米粒の水分は好ましくは9%以
上である。乾燥したりして7%、6%等とあまり少なく
なると、これまた、かゆにするときに砕米が生じ易くな
る。
なお、本発明に使用する米の種類は問わず、コシヒカ
リ・ササニシキなど任意のものを使用できる。また、加
工生米は、本発明においては玄米を含まない精白米を云
うが、精白度合については完全精白米である必要はな
く、ぬか部が数割残っている不完全精白米であっても差
し支えない。
次に、第2の発明のかゆは、第1の発明の加工生米を
用い水と灯に炊飯されていることを特徴とする。
第1の発明の加工生米は、前記したとおりのものであ
る。本発明のかゆは、その加工生米を用い水と共に炊飯
されている。炊飯された加工生米は、吸水により米粒中
の水分が一般に70〜90%ぐらいになっている。
かゆにおける米粒と米粒以外の液汁との割合は、限定
されないが、一般に前者96〜90部に対して後者4〜10部
くらいである。液汁中には、糊化デンプンないしガム質
を含ませて、製品の保存中における米粒の吸水を遅くす
ることもできる。その他、本発明の効果を損なわない範
囲で、本発明のかゆは任意の成分・原料を含むことがで
きる。
上記の加工生米およびかゆの代表的な製造方法を示せ
ば次のとおりである。
まず、本発明の加工生米を製造するには、通常プラス
チック製の袋などに封入されている生の精白米を入手
し、これを開封した後精白米を平な面上になるべく米粒
が重ならないようにして広げ、湿度20〜50%の室内で2
〜30分間ほど保持する。開封直後の米粒の表面は、例え
ば第1図に示すように網目模様は認められない。ところ
が、時間経過に伴ない米粒の表面水分が失われてヒビ
(肉眼では本当にヒビか否かはわからない)が入るため
か、米粒の表面には網目模様が第2図に示すように認め
られるようになる。すなわち、本発明の加工生米が製造
される。なお、精白米の精米度は、本発明において限定
的ではないが、一般市販米の場合の90%(ぬか部の残留
割合10%)よりやや低目の80%(ぬか部の残留割合20
%)ぐらいの方がかゆにしたときの砕米割合を少なくす
る上で好ましい。
次に、本発明のかゆを製造するには、上記の加工生米
(本発明の加工生米)を所定量の水と共に常法どおり炊
飯してかゆとすればよい。生米と水との割合は、一般的
に前者1部に対して後者6〜9部ぐらいであり、また炊
飯の条件は、100℃では一般的に30〜45分ぐらい、加圧
下116〜130℃では、35〜15分ぐらいである。なお、炊飯
に先立ち加工生米は軽く水洗水切りした後、スチームな
どで、表面をα化しておくとよい。このスチーム処理を
しておくと、後に十分な量の水を加えて炊飯してかゆと
する際に発生し勝ちな砕米が減少するからである。
スチーム処理を経る方法について具体的に述べれば、
まず、加工生米を軽く水洗水切り後、バットの上に2〜
4cmぐらいの厚さに広げる。このバットをスチームボッ
クス内に収容し、約100℃で20〜40分間ほど加熱する。
これにより、米粒の少なくとも表面部はα化し、また、
米粒の重量はスチーム処理前の8〜10%増(水分30〜32
%ほど)に増加する。スチーム処理後、スチームボック
ス内からバットをとり出し、一部米粒相互の付着が見ら
れるので、後の作業をし易くするためその米粒を流水に
入れ、その付着により生じた塊りを3分間ぐらいほぐし
て各米粒をバラバラにする。さらに、米の品温を常温
(15〜25℃)に下げるため流水中に30分間ぐらい保持す
る。次いで、その米を水中からとり出し、5分間ほど水
切りする。水切り後の米の重量は、スチーム処理前の1.
5倍ぐらい(水分43%ぐらい)になっている。このスチ
ーム処理と水冷を済ました米を水と共に容器に充填して
さらに炊飯してかゆとする。代表的には、上記の処理済
み米1部に対して5〜8倍の水(糊化デンプンの入った
糊液のようなものでもよい。)と共にレトルトパウチな
どの容器に充填密封して、レトルトに収納し、例えば11
5〜120℃で30〜20分間加熱してかゆとする。かゆにした
ときに砕米は、条件にもよるが一般的に全体の3〜4割
ぐらい発生している。砕米の発生割合は前記のスチーム
処理をしないで直接レトルト処理によりかゆを製造した
場合が5割ほどとすると、予めスチーム処理をすると3
〜4割ぐらいに下るというように、事前のスチーム処理
はかゆにする際の砕米の発生割合を減らすのに効果があ
る。
〔作 用〕
精白米を水と共に炊飯してかゆにするとき、米粒は水
を吸収して膨大化する。その際、米粒表面に組織上弱い
個所があるとそこに膨大化の力が集中してかかり米粒の
砕け、つまり破砕米が生じるのではないかと考えられ
る。本発明の米粒の場合は、上記の機構において、網目
模様は、米粒表面で、組織上弱い個所を一ケ所集中から
多数個所、ひいては米粒全体へ分散させて、米粒の膨大
化の際の力が一個所に集中するのを散らす作用を生じさ
せ、その結果砕米が発生するのを少なくすることに寄与
しているものと推察される。
以下、本発明の実施例および試験例を説明する。な
お、本発明において、「%」は「重量%」を、また、
「部」は「重量部」を各々示す。
〔実施例〕
イ.加工生米の製造 精米度約80%の精白米(うるち米:プラスチック製袋
入り)を開封し、湿度40%の室内に米粒が重なり合わな
いようにバット上に広げて20分間保持した。その結果、
第2図に示すのとほぼ同様な網目模様が米粒表面に現わ
れ、本発明の加工生米(水分約11%)が得られた。
ロ.かゆの製造 上記(イ)で得られた加工生米を軽く水洗した後、サ
ラシを敷いたバット(底部孔あき品)に約3cm厚として
広げ、バットごとスチームボックスに収納し、ボックス
内にスチームを供給し約100℃で30分間保持した。次い
で、スチームボックスから取り出した米粒を流水中で3
分ほどほぐして塊の状態がないようにバラバラにした。
次いで、30分間保持して品温が20℃近く下ったところ
で、流水から取り出し、5分間水切りした。次いでレト
ルトパウチに上記水切り米30g(水分約45%)と糊液
(もち米粉の1.5%分散水を加熱糊化して得たもの)220
gを充填し、密封後レトルトに収容し120℃で20分間加熱
し、袋入りのかゆとした。
〔実施例〕
実施例で製造したかゆ(袋入り、常温品)について、
砕米の発生状況を観察した。また、対照として、実施例
の加工生米の代りにプラスチック製袋から取り出した直
後の生米(網目模様はついていない)を用いて、以下実
施例(ロ)の方法に従ってかゆを製造した。この対照品
のかゆ、ならびに、実施例および対照品のかゆについて
各々耐熱ガラス製容器に移し電子レンジで2分間加熱し
た後のものについても砕米の発生状況を観察した。
結果は、下表に示すとおりとなった。
すなわち、表から、本発明の加工生米を用いた場合に
は、製造されたかゆの砕米の発生割合が対照品に比べ格
段と少ないことが理解される。また、かゆは加熱のため
に電子レンジにかけると、一段と砕米の割合が増えるけ
れども本発明の加工生米を用いた場合には、電子レンジ
加熱後においても砕米の割合が、対照品のかゆ(電子レ
ンジ加熱前)に比べても一段と少ないことが理解され
る。
【図面の簡単な説明】
図中、第1図は従来の精白米の表面を示す図であり、ま
た、第2図は網目模様が表面に生じた精白米の表面を示
す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−87745(JP,A) 特開 昭57−138348(JP,A) 特開 平2−242647(JP,A) 特開 昭59−210856(JP,A) 特開 昭63−258545(JP,A) 特開 昭55−96064(JP,A) 特開 昭58−13355(JP,A) 特開 昭61−85155(JP,A) 特開 昭63−248360(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23L 1/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生米(玄米を除く)を乾燥して該米粒表面
    に網目模様が現われた状態とし、該米粒の水分が9%以
    上であることを特徴とする加工生米。
  2. 【請求項2】請求項1記載の加工生米を用い水と共に炊
    飯されていることを特徴とするかゆ。
JP2037358A 1990-02-20 1990-02-20 加工生米とそれを用いたかゆ Expired - Lifetime JP2873036B2 (ja)

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