JP2872930B2 - 光起電力素子の製造方法 - Google Patents
光起電力素子の製造方法Info
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- JP2872930B2 JP2872930B2 JP7067794A JP6779495A JP2872930B2 JP 2872930 B2 JP2872930 B2 JP 2872930B2 JP 7067794 A JP7067794 A JP 7067794A JP 6779495 A JP6779495 A JP 6779495A JP 2872930 B2 JP2872930 B2 JP 2872930B2
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- silicon semiconductor
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Photovoltaic Devices (AREA)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、太陽電池等の光起電
力素子の製造方法に係り、特に高効率な結晶系シリコン
光起電力素子の製造方法に関する。
力素子の製造方法に係り、特に高効率な結晶系シリコン
光起電力素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高効率な結晶系シリコン太陽電池とし
て、集電極直下のみに不純物濃度の高い領域を配置する
ことにより、電極と半導体との間のオーミック接触を良
好なものとし、出力特性を向上させる方法が提案されて
いる。例えば、A.Wang et al.,App
l.Phys.Lett.57,1990 pp.60
2−604の記事「24% efficient si
licon solar cell」に詳しい。
て、集電極直下のみに不純物濃度の高い領域を配置する
ことにより、電極と半導体との間のオーミック接触を良
好なものとし、出力特性を向上させる方法が提案されて
いる。例えば、A.Wang et al.,App
l.Phys.Lett.57,1990 pp.60
2−604の記事「24% efficient si
licon solar cell」に詳しい。
【0003】上記構造の太陽電池はPERL(Pass
ivated emitter,rear local
ly diffused)セルと呼ばれており、図3に
示すように構成されている。
ivated emitter,rear local
ly diffused)セルと呼ばれており、図3に
示すように構成されている。
【0004】図3に従いPERLセルにつき説明する。
p型結晶シリコン基板10上にn型シリコン半導体層1
1が設けられている。このn型シリコン半導体層11
は、不純物濃度を高くすると、該層中においてこれら不
純物に起因する欠陥密度が増加し、光入射により生成さ
れるキャリアがこれらの欠陥にトラップされて出力特性
が低下するため、低濃度のn型に構成されている。この
ため、このPERLセルでは電極と半導体との間で良好
なオーミック接触を得るために、酸化シリコン膜15a
をマスクとして、電極直下に高濃度の不純物領域が設け
られている。すなわち、入射側の集電極16の直下には
n+型シリコン半導体領域13が設けられている。
p型結晶シリコン基板10上にn型シリコン半導体層1
1が設けられている。このn型シリコン半導体層11
は、不純物濃度を高くすると、該層中においてこれら不
純物に起因する欠陥密度が増加し、光入射により生成さ
れるキャリアがこれらの欠陥にトラップされて出力特性
が低下するため、低濃度のn型に構成されている。この
ため、このPERLセルでは電極と半導体との間で良好
なオーミック接触を得るために、酸化シリコン膜15a
をマスクとして、電極直下に高濃度の不純物領域が設け
られている。すなわち、入射側の集電極16の直下には
n+型シリコン半導体領域13が設けられている。
【0005】また、裏面電極17は酸化シリコン膜15
bのコンタクトホールを介して、p+型シリコン半導体
領域14とコンタクトされている。なお、図中8は、入
射光を示す。
bのコンタクトホールを介して、p+型シリコン半導体
領域14とコンタクトされている。なお、図中8は、入
射光を示す。
【0006】そして、太陽電池のモジュール化を考慮し
た場合、太陽電池の表面は強化ガラス及び封止材で覆わ
れる。シリコンの屈折率は3.5〜4、強化ガラス及び
封止剤の屈折率は約1.5であるために、シリコン上に
屈折率が1.5のシリコン酸化膜があることは、光学設
計面から不利であり、図4に示すように、光入射側の酸
化膜15aは除去されていることが望ましい。
た場合、太陽電池の表面は強化ガラス及び封止材で覆わ
れる。シリコンの屈折率は3.5〜4、強化ガラス及び
封止剤の屈折率は約1.5であるために、シリコン上に
屈折率が1.5のシリコン酸化膜があることは、光学設
計面から不利であり、図4に示すように、光入射側の酸
化膜15aは除去されていることが望ましい。
【0007】図5に、図4に示した別の従来セルの製造
方法の一例を示す。図5に従い別の従来セルの製造方法
について説明する。
方法の一例を示す。図5に従い別の従来セルの製造方法
について説明する。
【0008】p型シリコン基板10をPOCl3雰囲気
中で880℃に加熱し、燐(P)の拡散を行いn型シリ
コン半導体層11、11’を形成した後、酸素雰囲気に
切り替えて表面酸化を行い酸化シリコン膜15a、15
bを形成する(図5(a))。
中で880℃に加熱し、燐(P)の拡散を行いn型シリ
コン半導体層11、11’を形成した後、酸素雰囲気に
切り替えて表面酸化を行い酸化シリコン膜15a、15
bを形成する(図5(a))。
【0009】そして、表面側の酸化シリコン膜15a上
にレジストのパターン18を、裏面側にはレジスト19
を全面にスクリーン印刷法で塗布し、焼成を行う(図5
(b))。
にレジストのパターン18を、裏面側にはレジスト19
を全面にスクリーン印刷法で塗布し、焼成を行う(図5
(b))。
【0010】その後、バッファフッ酸を用いて表面側の
酸化シリコン膜15aのパターニングを行い、続いて、
アセトンによりレジスト18、19を除去する(図5
(c))。
酸化シリコン膜15aのパターニングを行い、続いて、
アセトンによりレジスト18、19を除去する(図5
(c))。
【0011】然る後、再度POCl3雰囲気中で910
℃に加熱し、酸化シリコン膜15aをマスクとして燐
(P)の部分拡散を行いn+型シリコン半導体層13を
形成する(図5(d))。
℃に加熱し、酸化シリコン膜15aをマスクとして燐
(P)の部分拡散を行いn+型シリコン半導体層13を
形成する(図5(d))。
【0012】さらに、バッファフッ酸を用いて両面の酸
化シリコン膜15a、15bを取り除いた後、再度表面
側の全面をレジストで覆って、裏面側の燐がドープされ
たn型シリコン半導体層11’をフッ酸/硝酸の混合液
にて取り除き、最後に表面及び裏面の電極16、17を
スクリーン印刷法で形成する(図5(e))。
化シリコン膜15a、15bを取り除いた後、再度表面
側の全面をレジストで覆って、裏面側の燐がドープされ
たn型シリコン半導体層11’をフッ酸/硝酸の混合液
にて取り除き、最後に表面及び裏面の電極16、17を
スクリーン印刷法で形成する(図5(e))。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、部分的
に不純物濃度の高い半導体層を形成する場合、通常シリ
コン酸化膜をパターニングし、その酸化膜をマスクとし
て不純物を熱拡散する方法が用いられている。
に不純物濃度の高い半導体層を形成する場合、通常シリ
コン酸化膜をパターニングし、その酸化膜をマスクとし
て不純物を熱拡散する方法が用いられている。
【0014】ところが、この方法では、複数回の高温で
の熱拡散工程を必要とするため、不純物酸素等の量が多
い低品質な基板を用いた場合、高温での熱処理により基
板中の酸素析出が起こりやすくなり、基板のキャリアラ
イフタイムが低下し、得られる出力が低くなるという問
題があった。
の熱拡散工程を必要とするため、不純物酸素等の量が多
い低品質な基板を用いた場合、高温での熱処理により基
板中の酸素析出が起こりやすくなり、基板のキャリアラ
イフタイムが低下し、得られる出力が低くなるという問
題があった。
【0015】一方、高温での熱処理を避ける方法とし
て、基板全面に不純物のイオン注入を行い均一にドーピ
ングを行った後、シリコン酸化膜の形成をCVD等の堆
積法により行う。そして、パターニングした酸化膜をマ
スクとして、イオン注入により不純物濃度の高い部分を
設ける方法がある。
て、基板全面に不純物のイオン注入を行い均一にドーピ
ングを行った後、シリコン酸化膜の形成をCVD等の堆
積法により行う。そして、パターニングした酸化膜をマ
スクとして、イオン注入により不純物濃度の高い部分を
設ける方法がある。
【0016】しかしながら、このイオン注入を用いた方
法では、イオン衝撃による膜中欠陥の発生などの問題が
ある。
法では、イオン衝撃による膜中欠陥の発生などの問題が
ある。
【0017】さらに、熱拡散、イオン注入のいずれの方
法においても、酸化膜形成、パターニング、酸化膜除去
という煩雑な工程を必要とする難点があった。
法においても、酸化膜形成、パターニング、酸化膜除去
という煩雑な工程を必要とする難点があった。
【0018】この発明は、このような従来の問題点を解
決するためになされたものにして、複雑な工程を経るこ
となく、部分的に高濃度な不純物領域を設けることがで
き、高効率な光起電力素子が得られる製造方法を提供す
ることを目的とする。
決するためになされたものにして、複雑な工程を経るこ
となく、部分的に高濃度な不純物領域を設けることがで
き、高効率な光起電力素子が得られる製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明の光起電力素子
の製造方法は、表面に部分的に凹凸が設けられた一導電
型の結晶系シリコン基板上に、他導電型の不純物を均一
に含有した結晶粒と非晶質とが混在した第1のシリコン
半導体膜を設け、このシリコン半導体膜上に真性非晶質
シリコンからなる第2のシリコン半導体膜を堆積した
後、熱処理を施し、前記凹凸を施した部位上の第1及び
第2のシリコン半導体膜に不純物を集中させて結晶化さ
せることを特徴とする。
の製造方法は、表面に部分的に凹凸が設けられた一導電
型の結晶系シリコン基板上に、他導電型の不純物を均一
に含有した結晶粒と非晶質とが混在した第1のシリコン
半導体膜を設け、このシリコン半導体膜上に真性非晶質
シリコンからなる第2のシリコン半導体膜を堆積した
後、熱処理を施し、前記凹凸を施した部位上の第1及び
第2のシリコン半導体膜に不純物を集中させて結晶化さ
せることを特徴とする。
【0020】
【作用】表面に部分的に凹凸が設けられた基板上に、結
晶粒と非晶質が混在したシリコン半導体膜を形成する
と、非晶質の領域は、平坦面より凹凸上の方が多くな
る。このシリコン半導体膜上に真性非晶質シリコン半導
体膜を積層後、熱処理を施して結晶化を行う際に、真性
非晶質シリコン半導体膜中に拡散されていく不純物は凹
凸の部位上が多くなり、その部分に高不純物領域が形成
できる。従って、基板表面に部分的に凹凸を設けること
で、不純物濃度の水平方向の制御が行え、部分的に高濃
度不純物領域が形成できる。
晶粒と非晶質が混在したシリコン半導体膜を形成する
と、非晶質の領域は、平坦面より凹凸上の方が多くな
る。このシリコン半導体膜上に真性非晶質シリコン半導
体膜を積層後、熱処理を施して結晶化を行う際に、真性
非晶質シリコン半導体膜中に拡散されていく不純物は凹
凸の部位上が多くなり、その部分に高不純物領域が形成
できる。従って、基板表面に部分的に凹凸を設けること
で、不純物濃度の水平方向の制御が行え、部分的に高濃
度不純物領域が形成できる。
【0021】
【実施例】以下、この発明の一実施例につき図面を参照
して説明する。図1は、この発明を結晶系シリコン太陽
電池としての光起電力素子の製造方法に適用した実施例
を示す工程図である。
して説明する。図1は、この発明を結晶系シリコン太陽
電池としての光起電力素子の製造方法に適用した実施例
を示す工程図である。
【0022】p型の多結晶または単結晶からなる結晶系
シリコン基板1上に、レーザースクライブによって高さ
1〜10μm、幅1〜10μmの凹凸部9を150μm
にわたって形成する(図1(a))。
シリコン基板1上に、レーザースクライブによって高さ
1〜10μm、幅1〜10μmの凹凸部9を150μm
にわたって形成する(図1(a))。
【0023】次に、表1に示す条件で、膜厚1000Å
のn型の結晶粒と非晶質が混在したシリコン半導体膜2
aと、膜厚2000Åの真性非晶質シリコン半導体膜2
bを順次形成する(図1(b))。
のn型の結晶粒と非晶質が混在したシリコン半導体膜2
aと、膜厚2000Åの真性非晶質シリコン半導体膜2
bを順次形成する(図1(b))。
【0024】半導体膜2aは表1の条件のように、水素
ガスを混入して高温で作成することにより、結晶粒と、
非晶質が混在した半導体膜が得られる。
ガスを混入して高温で作成することにより、結晶粒と、
非晶質が混在した半導体膜が得られる。
【0025】また、表1の条件で作成すると、SiH4
とPH3の流量比から、半導体膜2aのキャリア濃度は
1018cm-3程度となる。
とPH3の流量比から、半導体膜2aのキャリア濃度は
1018cm-3程度となる。
【0026】
【表1】
【0027】続いて、真空中で600℃、30分間のア
ニールを行うことにより、半導体膜2aと半導体膜2b
は共に結晶化し、n型結晶系シリコン半導体膜2が形成
される。この結晶化において、凹凸部9の真上部は他の
平坦部上に比べてキャリア濃度が約1桁高い高濃度不純
物領域のn+型シリコン半導体領域3となる。これは、
前述したように、表面に部分的に凹凸が設けられた基板
上に、結晶粒と非晶質が混在したシリコン半導体膜を形
成すると、非晶質の領域は、平坦面より凹凸上の方が多
くなる。このシリコン半導体膜上に真性非晶質シリコン
半導体膜を積層後、熱処理を施して結晶化を行う際に、
真性非晶質シリコン半導体膜中に拡散されていく不純物
は凹凸の部位上が多くなるからである。
ニールを行うことにより、半導体膜2aと半導体膜2b
は共に結晶化し、n型結晶系シリコン半導体膜2が形成
される。この結晶化において、凹凸部9の真上部は他の
平坦部上に比べてキャリア濃度が約1桁高い高濃度不純
物領域のn+型シリコン半導体領域3となる。これは、
前述したように、表面に部分的に凹凸が設けられた基板
上に、結晶粒と非晶質が混在したシリコン半導体膜を形
成すると、非晶質の領域は、平坦面より凹凸上の方が多
くなる。このシリコン半導体膜上に真性非晶質シリコン
半導体膜を積層後、熱処理を施して結晶化を行う際に、
真性非晶質シリコン半導体膜中に拡散されていく不純物
は凹凸の部位上が多くなるからである。
【0028】図2に、凹凸を設けた基板上に結晶粒と非
晶質が混在したシリコン半導体膜を形成したもの(実施
例)とフラットの基板上に結晶粒と非晶質が混在したシ
リコン半導体膜を形成したもの(比較例)をアニールに
より結晶化したときのそれぞれのホール移動度と、キャ
リア濃度を測定した結果を示す。なお、図中白丸は実施
例、黒丸は比較例を示す。
晶質が混在したシリコン半導体膜を形成したもの(実施
例)とフラットの基板上に結晶粒と非晶質が混在したシ
リコン半導体膜を形成したもの(比較例)をアニールに
より結晶化したときのそれぞれのホール移動度と、キャ
リア濃度を測定した結果を示す。なお、図中白丸は実施
例、黒丸は比較例を示す。
【0029】また、図2に示したものは、2500Åの
シリコン半導体膜2aと5000Åの真性非晶質シリコ
ン半導体膜2bを表1の条件で積層して、熱アニールで
結晶化したものである。
シリコン半導体膜2aと5000Åの真性非晶質シリコ
ン半導体膜2bを表1の条件で積層して、熱アニールで
結晶化したものである。
【0030】この図2からも分かるように、凹凸部の真
上部は他の平坦部に比べてキャリア濃度が約1桁高い高
濃度不純物領域が得られる。
上部は他の平坦部に比べてキャリア濃度が約1桁高い高
濃度不純物領域が得られる。
【0031】最後に、凹凸部9の位置に合わせた表面電
極6と基板1の裏面全面に電極7をアルミニウムのスク
リーン印刷により形成することによりこの発明の光起電
力素子が得られる(図1(d))。
極6と基板1の裏面全面に電極7をアルミニウムのスク
リーン印刷により形成することによりこの発明の光起電
力素子が得られる(図1(d))。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、表面に部分的に凹凸が設けられた基板上に、結晶粒
と非晶質が混在したシリコン半導体膜を形成すると、非
晶質の領域は、平坦面より凹凸上の方が多くなり、この
半導体膜上に真性非晶質シリコン半導体膜を積層後、熱
処理を施して結晶化を行うことにより、真性非晶質シリ
コン半導体膜中に拡散されていく不純物が凹凸の部位上
で多くなり、高不純物領域が形成できるので、基板表面
に部分的に凹凸を設けることで、不純物濃度の水平方向
の制御が行え、部分的に高濃度不純物領域を形成するこ
とできる。
ば、表面に部分的に凹凸が設けられた基板上に、結晶粒
と非晶質が混在したシリコン半導体膜を形成すると、非
晶質の領域は、平坦面より凹凸上の方が多くなり、この
半導体膜上に真性非晶質シリコン半導体膜を積層後、熱
処理を施して結晶化を行うことにより、真性非晶質シリ
コン半導体膜中に拡散されていく不純物が凹凸の部位上
で多くなり、高不純物領域が形成できるので、基板表面
に部分的に凹凸を設けることで、不純物濃度の水平方向
の制御が行え、部分的に高濃度不純物領域を形成するこ
とできる。
【0033】しかも、高濃度不純物領域を非晶質シリコ
ン半導体膜の結晶化の際に同時に形成することができる
ので、工程が簡略化されると共に、形成温度を低くする
ことができるため、不純物酸素が多い低品質の基板を用
いても、基板中に酸素析出することがなく、出力の低下
を防ぐことができる。従って、より低コストな光起電力
素子が提供できる。
ン半導体膜の結晶化の際に同時に形成することができる
ので、工程が簡略化されると共に、形成温度を低くする
ことができるため、不純物酸素が多い低品質の基板を用
いても、基板中に酸素析出することがなく、出力の低下
を防ぐことができる。従って、より低コストな光起電力
素子が提供できる。
【図1】この発明の光起電力素子の製造方法の実施例を
示す工程図である。
示す工程図である。
【図2】凹凸を設けた基板上に結晶粒と非晶質が混在し
たシリコン半導体膜を形成したものとフラットの基板上
に結晶粒と非晶質が混在したシリコン半導体膜を形成し
たものをアニールにより結晶化したときのそれぞれのホ
ール移動度と、キャリア濃度を測定した特性図である。
たシリコン半導体膜を形成したものとフラットの基板上
に結晶粒と非晶質が混在したシリコン半導体膜を形成し
たものをアニールにより結晶化したときのそれぞれのホ
ール移動度と、キャリア濃度を測定した特性図である。
【図3】従来のPERLセルを示す模式的断面図であ
る。
る。
【図4】別の従来セルを示す模式的断面図である。
【図5】別の従来セルの製造方法を示す工程図である。
1 p型結晶系シリコン基板 2a 結晶粒と非晶質が混在したシリコン半導体膜 2b 真性非晶質シリコン半導体膜 2 n型結晶系シリコン半導体膜 3 n+型シリコン半導体層 6 表面電極 7 裏面電極 9 凹凸部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 31/04 H01L 21/20 JICSTファイル(JOIS)
Claims (1)
- 【請求項1】 表面に部分的に凹凸が設けられた一導電
型の結晶系シリコン基板上に、他導電型の不純物を均一
に含有した結晶粒と非晶質とが混在した第1のシリコン
半導体膜を設け、このシリコン半導体膜上に真性非晶質
シリコンからなる第2のシリコン半導体膜を堆積した
後、熱処理を施し、前記凹凸を施した部位上の第1及び
第2のシリコン半導体膜に不純物を集中させて結晶化さ
せることを特徴とする光起電力素子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7067794A JP2872930B2 (ja) | 1995-03-27 | 1995-03-27 | 光起電力素子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7067794A JP2872930B2 (ja) | 1995-03-27 | 1995-03-27 | 光起電力素子の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08264816A JPH08264816A (ja) | 1996-10-11 |
JP2872930B2 true JP2872930B2 (ja) | 1999-03-24 |
Family
ID=13355223
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7067794A Expired - Lifetime JP2872930B2 (ja) | 1995-03-27 | 1995-03-27 | 光起電力素子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2872930B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101145928B1 (ko) * | 2009-03-11 | 2012-05-15 | 엘지전자 주식회사 | 태양 전지 및 태양 전지의 제조 방법 |
JP6392717B2 (ja) * | 2015-09-02 | 2018-09-19 | 信越化学工業株式会社 | 太陽電池セルの製造方法 |
KR102600379B1 (ko) * | 2015-12-21 | 2023-11-10 | 상라오 징코 솔라 테크놀러지 디벨롭먼트 컴퍼니, 리미티드 | 태양 전지와 그 제조 방법 |
-
1995
- 1995-03-27 JP JP7067794A patent/JP2872930B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08264816A (ja) | 1996-10-11 |
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