JP2872918B2 - 道路分離体 - Google Patents

道路分離体

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JP2872918B2
JP2872918B2 JP25801594A JP25801594A JP2872918B2 JP 2872918 B2 JP2872918 B2 JP 2872918B2 JP 25801594 A JP25801594 A JP 25801594A JP 25801594 A JP25801594 A JP 25801594A JP 2872918 B2 JP2872918 B2 JP 2872918B2
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範正 栗原
信祐 伊野瀬
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NIPPON MEKUTORON KK
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KYORITSU KENKYUSHO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は道路中央分離帯などの
分離帯を構築させるのに使用される道路分離体の改良に
関している。
【0002】
【従来の技術】車線の少ない高速道路、たとえば対面二
車線の高速道路では、道路に中央分離帯を設けて、自動
車が対向車線にとび出さないようにしている。中央分離
帯は、一般に、硬質合成樹脂やコンクリートなどからな
る巾せまくかつ細長い角錐台の形態をもつブロックを間
隔をおいてかつ連続して路面にならべることによって形
成されている。構築された分離帯は高さがたかいほど、
運転者が存在を確実に視認することができ、対向車線へ
の侵入を阻止する効果がある。ところが、分離帯の背が
くなると、自動車がブロックに衝突したときに、自動
車および運転者にたいする衝撃が大きくなるため、ブロ
ックは通常高さを100〜150mm、巾を100〜2
00mm、長さを500〜1500mmに設定されてい
る。そして、反射鋲や反射板をブロックに取り付けた
り、反射鋲をブロックとブロックとのあいだに位置して
路面に置して、分離帯の存在を運転者にしらしめるよ
うにしたものや、柔軟な中空パイプの表面に再帰反射テ
ープを巻き付けたポールをブロックとブロックのあいだ
に配置して中央分離帯を形成させ、ポールが分離帯の存
在を運転者に視認させるとともに、自動車が衝突したと
きに、ポールが弾性変形して、運転者および自動車にた
いする衝撃を緩和するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
ブロックと反射鋲または反射板によって構築された分離
帯は、反射鋲や反射板がタイヤとの接触によって簡単に
破損してしまい、耐久性がかなりひくいうえに、数が
、反射鋲あるいは反射板の交換を煩雑におこなわなけ
ればならないため、交通規制をたびたび必要としてい
る。さらに、後者のブロックとポールとよりなる道路分
離帯、道路にたいするポールの固定方法とブロックの
それとが異なり、工事を別々におこなわなければならな
いため、設置にかなりの時間とコストとを要し、交通規
制を長時間にわたっておこなわなければならない。
【0004】本発明の目的は、最小の交通規制でもっ
て、道路分離帯の構築をおこなえる、改良された道路分
離体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の道路分離体は、
細長い角錐台の形態をなし路面上に間隔をおいて列をな
すように設置して車輌の通過を阻止する車線規制用の樹
脂ブロックと、該車線規制用の樹脂ブロックの上に立て
られる視線誘導用ポールと、道路に埋設される埋設脚と
からなり、前記車線規制用の樹脂ブロックに前記視線誘
導用ポールの下部を嵌合する有底の孔とその有底の孔よ
り小径であってブロックの底面まで貫通する孔を形成
し、前記視線誘導用ポールを、車輌との接触によってた
わむブロック上に位置する第一の部分とポールの下部を
ブロックの前記有底の孔に嵌合させたときに前記ブロッ
クの底面まで貫通させた孔を経てブロックの底面から突
出する雄ねじをもつ第二の部分とにより構成し、前記埋
設脚にポールの前記第二の部分の雄ねじと適合するねじ
孔を形成し、前記視線誘導用ポールの下部を前記車線規
制用の樹脂ブロックの孔に挿入し、その第二の部分を埋
設脚に螺着すると視線誘導用ポールと車線規制用樹脂ブ
ロックとを同時に路面に固定し得るようにしたことを特
徴とする。
【0006】
【作用】道路分離帯は、本発明の道路分離体を路面上に
間隔をおいて列状にならべることによって構築される。
道路にたいする分離体の固定は、ブロックにある孔に対
応して埋設脚をあらかじめ道路に埋設しておき、ブロッ
を路面上に配置し、ポールの第二の部分をブロックの
貫通孔にはめかつ埋設脚に結合することによってなされ
る。このときに、ポールが埋設脚に結合されると同時
に、ブロックがポールの第一の部分の下端によって路面
に押し付けられて固定されるため、工事期間が短くな
り、設置コストが減少する。そして、構築された道路分
離帯はポールがブロックの各々から突出するとともに、
対向車線とのあいだに柵を形成したかたちになるため、
破損しやすい反射鋲や反射板などなしに、運転者にその
存在を確実に視認させることができる。
【0007】
【実施例】本発明の道路分離体の実施例は、以下に、図
面を参照して説明する。
【0008】この道路分離体10は道路に固定されるブ
ロック20と車両が接触したときにたわむブロック上に
立てられたポール30とポールとともにブロックおよび
ポールを道路50に位置決めする埋設脚40とからなっ
ている。
【0009】ブロック20は高密度ポリエチレン樹脂の
ような硬質合成樹脂からなる本体を具備している。この
ブロック本体は、四つの側面21が上部がブロックの中
央にむかって傾斜しかつ上面22と下面23とが平面か
らなる、巾せまくかつ細長い角錐台の形態に形成されて
いる。二つの孔24がブロックの長手方向中心線上に位
置しかつ間隔をおいてブロック本体に設けられている。
これらの孔24はブロック上面22とブロック下面23
とを接続するようにブロック本体に設けられている。孔
自体は、図5によく示されているように、孔部分25と
孔部分25よりも直径の小さな孔部分26とからなって
いて、孔部分25をブロック上面側に、孔部分26をブ
ロック下面側に位置させて同軸配置されている。そし
て、孔部分26には金属などからなる保護筒27がかん
合されかつ固定されている。
【0010】ポール30は第一の部分31と第二の部分
32とからなっている。第一の部分31は軟質ポリウレ
タン樹脂のような軟質合成樹脂からなるもので、上端が
閉じた円筒の形態に形成されている。直径はブロック2
0にある孔24の孔部分25よりも小さく、かつ孔部分
26よりも大きく形成されている。第二の部分32はた
とえばねじ部材からなっている。ねじ部材はねじをもつ
軸部33と軸部33の一端に一体に形成された頭部34
とからなっている。ねじ部材32は、図3によく示され
ているように、頭部34をポール30の第一の部分31
の内部に位置させかつ軸部33を第一の部分31から突
出させて第一の部分31の下端開口からはめられている
とともに、第一の部分31と同系の樹脂35によって第
一の部分31と一体化されている。そして、ポール30
の第一の部分31の上端付近の外表面には間隔をおいて
三段の再帰反射シートあるいは再帰反射テープ36を巻
き付けられている。
【0011】埋設脚40は、たとえばアルミなどの金属
からなるとともに、図4によく示されているように、下
端付近に環状溝41を形成された、ほぼ円筒の形態をも
つもので、一方の端面からねじ孔42を設けられてい
る。ねじ孔42のねじはポール30のねじ部材32の軸
部33にあるねじに対応している。この埋設脚40は、
たとえば、ブロック20の孔24に対応して道路50に
設けた穴51にいれられているとともに、コンクリート
やウレタンプレポリマなどの接着剤52によって道路5
0に固定されている。
【0012】この道路分離体10におけるブロック20
およびポール30のサイズはたとえばつぎの値をもつよ
うに形成されている。ブロック20は巾を200mm、
高さを80mm、長さを1000mmに形成され、ポー
ル30は第一の部分31が直径を80mm、ブロック2
0の上面22からの高さを650mmに形成され、ねじ
部材32は長さを110mm、24ミリのよび径をもつ
ねじが形成される。埋設脚40は直径を50mm、高さ
を70mmに形成される。
【0013】道路の中央分離帯は、たとえば、ブロック
20の孔24に対応して埋設脚40を道路50に埋設
し、ブロック20の長手方向を道路50の長手方向に対
応させかつブロック20の下面23を路面に接触させて
本発明による道路分離体をつぎつぎ路面にならべたあ
と、ねじ部材あるいは第二の部分32を先頭にして各々
のブロック20にある孔24にポール30をはめ、軸部
33を孔部分26にある保護筒27を貫通させるととも
に、ゆるみ止めや座金などを介在して、軸部33におけ
るブロック下面23から突出する下端を道路50に埋設
された埋設脚40のねじ孔42にねじ込むことによって
なされる。ポールの第二の部分32が埋設脚40にねじ
込まれると、ポール30が道路50に固定されるととも
に、ポールの第一の部分31がブロック20にある孔2
4の孔部分25の底面に圧着され、これによってブロッ
ク20が路面に押し付けられ、ブロック20が道路50
に位置を固定される。
【0014】本発明による道路分離体は、このように、
ポール30を埋設脚40にねじ込むと、ブロック20も
道路に固定される。つまり、従来の道路分離帯のように
ポールの設置とブロックの設置との双方の工事を必要と
しないため、中央分離帯などの施工をはるかに短い期間
でもっておこなえる。構築された中央分離帯は、図6に
示すように、多数のポール30がブロックの上面から突
出しかつ並び、対向車線とのあいだに柵を形成するた
め、運転者が容易に存在を視認することができ、再帰反
射材からなる帯36が視認をさらに容易にさせ、ポール
30とポール30とのあいだにある空間が対向車線側の
視界を遮断せず運転者に開放感をあたえる。さらに、運
転者が操向などを誤り、タイヤがブロック20にぶつか
っても、ブロック20がタイヤを受け自動車が対向車
線にはいり込むのを阻止し、タイヤがブロック20に、
車体がポール30にぶつかっても、ブロック20がタイ
ヤを受け、ポール30が車体を受け、ポール30がたわ
んで運転者および自動車にたいする衝撃を緩和する。こ
のときに、ポール30における第一の部分31の下端が
ブロック20の孔24を形成している孔部分25にはま
り込んでいるため、ポール30が車体との接触によって
たおれても外れることがなく、衝撃を確実に吸収するこ
とができる。そして、車体がポール30にぶつかって
も、帯36は再帰反射テープあるいはシートをポールの
第一の部分31に巻き付けたものからなるため破損しな
い。
【0015】なお、以上説明した実施例において、ブロ
ック20は二本のポール30を立てるようにしてある
が、設置条件、ブロックのサイズなどに応じて、一本の
ポールをブロックに立てるようにしても、あるいはポー
ルを立てる孔を三つ以上ブロックに設けて、設置状況に
応じてポールの数を選択するようにさせ、空いた孔を適
当する部材によって埋めるようにするなどしてもよい。
【0016】
【発明の効果】本発明の道路分離体は、以上説明したよ
うに、反射鋲や反射板の交換を必要としないばかりか、
ブロックの設置とポールの設置とをいっしょにおこな
え、工事期間がきわめて短いため、交通規制をおこなわ
ければならない期間を最小限にさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の道路分離体の一実施例を示す側面図で
ある。
【図2】平面図である。
【図3】ポールの拡大側面図である。
【図4】ブロックを道路に固定する部材の一部を破断さ
れた拡大側面図である。
【図5】図1のA−A線にそう断面図である。
【図6】図1ないし図5に示す道路分離体によって構築
される道路中央分離帯の側面図である。
【符号の説明】
20…ブロック 24…ブロックの孔 30…ポール 31…第一の部分 32…第二の部分 40…埋設脚 50…道路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E01F 15/00 E01F 1/00 E01F 9/011 - 9/014

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細長い角錐台の形態をなし路面上に間隔
    をおいて列をなすように設置して車輌の通過を阻止する
    車線規制用の樹脂ブロックと、該車線規制用の樹脂ブロ
    ックの上に立てられる視線誘導用ポールと、道路に埋設
    される埋設脚とからなり、前記車線規制用の樹脂ブロッ
    クに前記視線誘導用ポールの下部を嵌合する有底の孔と
    その有底の孔より小径であってブロックの底面まで貫通
    する孔を形成し、前記視線誘導用ポールを、車輌との接
    触によってたわむブロック上に位置する第一の部分と
    ールの下部をブロックの前記有底の孔に嵌合させたとき
    に前記ブロックの底面まで貫通させた孔を経てブロック
    の底面から突出する雄ねじをもつ第二の部分とにより構
    成し、前記埋設脚にポールの前記第二の部分の雄ねじと
    適合するねじ孔を形成し、前記視線誘導用ポールの下部
    を前記車線規制用の樹脂ブロックの孔に挿入し、その第
    二の部分を埋設脚に螺着すると視線誘導用ポールと車線
    規制用樹脂ブロックとを同時に路面に固定し得るように
    したことを特徴とする道路分離体。
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