JP2872184B2 - インクジェットプリンタのワイパ機構 - Google Patents
インクジェットプリンタのワイパ機構Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタのワイパ機構に関し、特に記録ヘッドのインク吐
出面に付着したインクを拭き取るワイパ機構に関する。
リンタのワイパ機構に関し、特に記録ヘッドのインク吐
出面に付着したインクを拭き取るワイパ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェットプリンタのワイパ
機構は、インクを拭き取るためのワイパを非記録時のイ
ンク吐出面を覆うためのキャッピング機構の上下動作に
連動して作用位置と非作用位置とに移動させたり、ワイ
パを用紙を搬送する駆動モータ、またはキャリアを搬送
させる駆動モータから駆動をさせるために歯車による駆
動の伝達を行い、この歯車での駆動の伝達によってワイ
パを作用位置と非作用位置とに移動させるものなどがあ
る。これらのインクジェットプリンタのワイパ機構は、
構造が複雑で且つ、駆動歯車などは精度も要求されるた
め部品単価も騰がってしまう。
機構は、インクを拭き取るためのワイパを非記録時のイ
ンク吐出面を覆うためのキャッピング機構の上下動作に
連動して作用位置と非作用位置とに移動させたり、ワイ
パを用紙を搬送する駆動モータ、またはキャリアを搬送
させる駆動モータから駆動をさせるために歯車による駆
動の伝達を行い、この歯車での駆動の伝達によってワイ
パを作用位置と非作用位置とに移動させるものなどがあ
る。これらのインクジェットプリンタのワイパ機構は、
構造が複雑で且つ、駆動歯車などは精度も要求されるた
め部品単価も騰がってしまう。
【0003】また、特開平8−174853号公報に
は、ワイパの駆動源としてキャリア搬送用の駆動モータ
等を共用せずに、出来る限り構成が簡単で、且つ、イン
クジェットプリンタの装置も小型化にしたインクジェッ
トプリンタのワイパ機構が記載されている。
は、ワイパの駆動源としてキャリア搬送用の駆動モータ
等を共用せずに、出来る限り構成が簡単で、且つ、イン
クジェットプリンタの装置も小型化にしたインクジェッ
トプリンタのワイパ機構が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ワイパをキャッピング
機構の上下動作に連動させて作用位置と非作用位置とに
移動させるインクジェットプリンタのワイパ機構は、ワ
イパをキャッピング機構の上下動作に連動させるための
複雑な構造が必要になる。
機構の上下動作に連動させて作用位置と非作用位置とに
移動させるインクジェットプリンタのワイパ機構は、ワ
イパをキャッピング機構の上下動作に連動させるための
複雑な構造が必要になる。
【0005】ワイパを用紙を搬送する駆動モータ、また
はキャリアを搬送させる駆動モータから駆動をさせるた
めに歯車を用いて駆動を伝達するインクジェットプリン
タのワイパ機構は、駆動伝達のために中間歯車などの多
くの部品が必要となる。
はキャリアを搬送させる駆動モータから駆動をさせるた
めに歯車を用いて駆動を伝達するインクジェットプリン
タのワイパ機構は、駆動伝達のために中間歯車などの多
くの部品が必要となる。
【0006】特開平8−174853号公報に記載のも
のは、構成を簡単にしたといってもまだ十分には簡単に
されてなく複雑である。すなわち、従来のインクジェッ
トプリンタのワイパ機構は、構造が複雑で、各部品の精
度も要求されるばかりでなく、部品点数も多くなり、つ
いては装置のコストアップにもつながってしまうという
問題点があった。
のは、構成を簡単にしたといってもまだ十分には簡単に
されてなく複雑である。すなわち、従来のインクジェッ
トプリンタのワイパ機構は、構造が複雑で、各部品の精
度も要求されるばかりでなく、部品点数も多くなり、つ
いては装置のコストアップにもつながってしまうという
問題点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
プリンタのワイパ機構は、往復走行するキャリア(図1
の1)に設けられた記録ヘッド(図1の7)と、この記
録ヘッドに隣接して前記キャリアに設けられたカム部
(図1の15)と、固定のワイパフレーム(図1の4)
に設けられた回転軸(図1の11)に軸支されワイパ
(図1の3)を保持するワイパホルダ(図1の10)
と、このワイパホルダに前記回転軸回りの第1の回転方
向の回転力を付勢するワイパ付勢手段(図2の6)と、
前記ワイパを前記記録ヘッドの走行路に向いた前記ワイ
パの先端が前記記録ヘッドのインク吐出面(図1の8)
を摺接する作動位置より前記第1の回転方向に回転しな
いように前記ワイパホルダの回転を制限するワイパスト
ッパ(図1の13)と、前記回転軸に軸支されたレバー
(図1の5)と、このレバーに前記ワイパホルダに対し
前記第1の方向とは逆の第2の回転方向の回転力を付勢
するレバー付勢手段(図2の14)と、前記レバーが前
記ワイパより前記第2の回転方向に回転しないように前
記レバーの前記ワイパホルダに対する回転を制限するレ
バーストッパ(図1の12)とを含み、前記レバーは前
記インク吐出面が前記ワイパに対向する位置を第1の方
向に走行する時に前記カム部に押されて前記第1の方向
に回転して傾き前記第1の方向と逆の第2の方向に走行
する時に前記カム部に押されて前記第2の方向に回転し
て傾くと共に前記ワイパホルダも前記第2の方向に回転
させて傾けて前記ワイパが前記インク吐出面に接触しな
い非作動位置の状態とすることを特徴とし、前記ワイパ
は前記キャリアの走行方向に対し直交するようにするこ
とも前記ワイパは前記キャリアの走行方向と直交する方
向から傾いているようにすることもできる。
プリンタのワイパ機構は、往復走行するキャリア(図1
の1)に設けられた記録ヘッド(図1の7)と、この記
録ヘッドに隣接して前記キャリアに設けられたカム部
(図1の15)と、固定のワイパフレーム(図1の4)
に設けられた回転軸(図1の11)に軸支されワイパ
(図1の3)を保持するワイパホルダ(図1の10)
と、このワイパホルダに前記回転軸回りの第1の回転方
向の回転力を付勢するワイパ付勢手段(図2の6)と、
前記ワイパを前記記録ヘッドの走行路に向いた前記ワイ
パの先端が前記記録ヘッドのインク吐出面(図1の8)
を摺接する作動位置より前記第1の回転方向に回転しな
いように前記ワイパホルダの回転を制限するワイパスト
ッパ(図1の13)と、前記回転軸に軸支されたレバー
(図1の5)と、このレバーに前記ワイパホルダに対し
前記第1の方向とは逆の第2の回転方向の回転力を付勢
するレバー付勢手段(図2の14)と、前記レバーが前
記ワイパより前記第2の回転方向に回転しないように前
記レバーの前記ワイパホルダに対する回転を制限するレ
バーストッパ(図1の12)とを含み、前記レバーは前
記インク吐出面が前記ワイパに対向する位置を第1の方
向に走行する時に前記カム部に押されて前記第1の方向
に回転して傾き前記第1の方向と逆の第2の方向に走行
する時に前記カム部に押されて前記第2の方向に回転し
て傾くと共に前記ワイパホルダも前記第2の方向に回転
させて傾けて前記ワイパが前記インク吐出面に接触しな
い非作動位置の状態とすることを特徴とし、前記ワイパ
は前記キャリアの走行方向に対し直交するようにするこ
とも前記ワイパは前記キャリアの走行方向と直交する方
向から傾いているようにすることもできる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
図面を参照して詳細に説明する。
図面を参照して詳細に説明する。
【0009】図1は本発明の実施の形態のインクジェッ
トプリンタのワイパ機構を示す断面図である。図2は図
1に示すインクジェットプリンタのワイパ機構の主要部
の平面図である。図4は図1に示すインクジェットプリ
ンタのワイパ機構の主要部の図1及び図2に示す矢印A
の方向から見た斜視図である。図5は図1に示すインク
ジェットプリンタのワイパ機構の主要部の図1及び図2
に示す矢印Bの方向から見た斜視図である。図6〜図7
は図1に示すインクジェットプリンタのワイパ機構の動
作を示す図1に示す矢印Cの方向から見た正面図であ
る。
トプリンタのワイパ機構を示す断面図である。図2は図
1に示すインクジェットプリンタのワイパ機構の主要部
の平面図である。図4は図1に示すインクジェットプリ
ンタのワイパ機構の主要部の図1及び図2に示す矢印A
の方向から見た斜視図である。図5は図1に示すインク
ジェットプリンタのワイパ機構の主要部の図1及び図2
に示す矢印Bの方向から見た斜視図である。図6〜図7
は図1に示すインクジェットプリンタのワイパ機構の動
作を示す図1に示す矢印Cの方向から見た正面図であ
る。
【0010】図1において、インクジェットプリンタの
キャリア1は、その底部に記録ヘッド7を有しており、
図示しないモータの駆動によりガイド軸2に案内されて
走行する。キャリア1に対し着脱可能に装着されている
図示しないインクタンクは、図示しないインク供給口よ
りキャリア1に搭載されている記録ヘッド7にインクを
供給して記録ヘッド7から図示しない圧電素子あるいは
電気−熱エネルギー変換素子からなる吐出駆動源により
記録ヘッド7のインク吐出面8に設けられたノズルから
インクを吐き出して、図示しない記録媒体に印字を行
う。
キャリア1は、その底部に記録ヘッド7を有しており、
図示しないモータの駆動によりガイド軸2に案内されて
走行する。キャリア1に対し着脱可能に装着されている
図示しないインクタンクは、図示しないインク供給口よ
りキャリア1に搭載されている記録ヘッド7にインクを
供給して記録ヘッド7から図示しない圧電素子あるいは
電気−熱エネルギー変換素子からなる吐出駆動源により
記録ヘッド7のインク吐出面8に設けられたノズルから
インクを吐き出して、図示しない記録媒体に印字を行
う。
【0011】キャリア1の走行範囲のうちの非記録領域
には、インク吐出面8を弾性体(例えば、EPDM、シ
リコン、IIR等からなるゴム材料)で密閉しインク吐
出面8の乾燥を防ぐためのキャッピング機構9が設けら
れており、非記録時にはキャリア1をキャッピング機構
9の上部の位置に待機させ、キャッピング機構9にイン
ク吐出面8を密封させてインク吐出面8からのインクの
乾燥を防いでいる。
には、インク吐出面8を弾性体(例えば、EPDM、シ
リコン、IIR等からなるゴム材料)で密閉しインク吐
出面8の乾燥を防ぐためのキャッピング機構9が設けら
れており、非記録時にはキャリア1をキャッピング機構
9の上部の位置に待機させ、キャッピング機構9にイン
ク吐出面8を密封させてインク吐出面8からのインクの
乾燥を防いでいる。
【0012】キャリア1が、図示しないモータの駆動に
よりガイド軸2に案内され非記録領域から記録領域に移
行して、記録ヘッド7から図示しない圧電素子あるいは
電気−熱エネルギー変換素子からなる吐出駆動源により
インクを吐出して、図示しない記録媒体に印字を行う。
よりガイド軸2に案内され非記録領域から記録領域に移
行して、記録ヘッド7から図示しない圧電素子あるいは
電気−熱エネルギー変換素子からなる吐出駆動源により
インクを吐出して、図示しない記録媒体に印字を行う。
【0013】ワイパ3はゴム等の弾性を有する柔軟な板
状のものでワイパホルダ10に保持され、ワイパホルダ
10はワイパフレーム4(インクジェットプリンタの筐
体に対し固定)に軸11を中心として回転自在に取り付
けられている。ワイパフレーム4にはワイパホルダ10
と並んでレバー5も軸11を中心として回転自在に取り
付けられている。レバー5の下端部の図6における右側
には突起12が設けられ、レバー5が図5に示す矢印D
の方向に回転するときは突起12がワイパホルダ10の
下部に当接し、ホルダ10がレバー5よりは常に矢印D
の回転方向において先に進んでいるか少なくとも等しい
回転位置にあるようにしている。
状のものでワイパホルダ10に保持され、ワイパホルダ
10はワイパフレーム4(インクジェットプリンタの筐
体に対し固定)に軸11を中心として回転自在に取り付
けられている。ワイパフレーム4にはワイパホルダ10
と並んでレバー5も軸11を中心として回転自在に取り
付けられている。レバー5の下端部の図6における右側
には突起12が設けられ、レバー5が図5に示す矢印D
の方向に回転するときは突起12がワイパホルダ10の
下部に当接し、ホルダ10がレバー5よりは常に矢印D
の回転方向において先に進んでいるか少なくとも等しい
回転位置にあるようにしている。
【0014】ホルダ10は下端が一端をワイパフレーム
4に固定したスプリング6により引張られて図5の矢印
Eの回転方向(矢印Dの回転方向の逆)に付勢され、通
常はワイパホルダ10の下部をストッパー13に当接さ
せた状態にあり、この状態では記録ヘッド7がワイパ3
が設けられた位置を走行すればワイパ3がインク吐出面
8に接触する状態で、この状態のワイパ3を作用位置に
あると称する。
4に固定したスプリング6により引張られて図5の矢印
Eの回転方向(矢印Dの回転方向の逆)に付勢され、通
常はワイパホルダ10の下部をストッパー13に当接さ
せた状態にあり、この状態では記録ヘッド7がワイパ3
が設けられた位置を走行すればワイパ3がインク吐出面
8に接触する状態で、この状態のワイパ3を作用位置に
あると称する。
【0015】レバー5とワイパホルダ10との間にはレ
バー5に対しワイパホルダ10を矢印Eの方向に回転さ
せ、ワイパホルダ10に対しレバー5を矢印Dの方向に
回転させるトルクを付勢するスプリング14が設けられ
通常突起12がワイパホルダ10の下部に当接してレバ
ー5はワイパホルダ10と同じ方向に向いている。
バー5に対しワイパホルダ10を矢印Eの方向に回転さ
せ、ワイパホルダ10に対しレバー5を矢印Dの方向に
回転させるトルクを付勢するスプリング14が設けられ
通常突起12がワイパホルダ10の下部に当接してレバ
ー5はワイパホルダ10と同じ方向に向いている。
【0016】ワイパ3は記録ヘッド7が非記録領域のい
ずれかの位置にあるときのインク吐出面8に対向するよ
うに配置され、キャリア1の記録ヘッド7に隣接する部
分にレバー5に対向するようにカム部15が設けられて
いる。
ずれかの位置にあるときのインク吐出面8に対向するよ
うに配置され、キャリア1の記録ヘッド7に隣接する部
分にレバー5に対向するようにカム部15が設けられて
いる。
【0017】次に本実施の形態の動作を説明する。
【0018】キャリア1と共に記録ヘッド7が図6に示
すように記録領域Gから図6の右側の非記録領域Hに移
動し、作用位置にあるワイパ3が設けられた部分を走行
すると、レバー5の上端部がカム部15に当接する。
すように記録領域Gから図6の右側の非記録領域Hに移
動し、作用位置にあるワイパ3が設けられた部分を走行
すると、レバー5の上端部がカム部15に当接する。
【0019】図7に示すように図6の状態から記録ヘッ
ド7がさらに右側へ走行するとレバー5は矢印Dの方向
に回転して傾き先端をカム部15の下面に摺動させる状
態となり、この時ワイパホルダ10もレバー5の突起1
2に押されてスプリング6の付勢力に抗してカム部15
と共に矢印Dの方向に回転して傾きワイパ3が先端をイ
ンク吐出面8にふれていない非作用位置となる。このよ
うな非作用位置の状態でインク吐出面8がワイパ3の位
置から外れるまで記録ヘッド7が図7の右側へ移動する
と、図8に示すようにレバー5がカム部15から外れ、
スプリング6の力により矢印Eの方向に回転してワイパ
ホルダ10がストッパー13に当って直立状態となると
共にレバー5も矢印Eの方向に回転して直立状態とな
る。
ド7がさらに右側へ走行するとレバー5は矢印Dの方向
に回転して傾き先端をカム部15の下面に摺動させる状
態となり、この時ワイパホルダ10もレバー5の突起1
2に押されてスプリング6の付勢力に抗してカム部15
と共に矢印Dの方向に回転して傾きワイパ3が先端をイ
ンク吐出面8にふれていない非作用位置となる。このよ
うな非作用位置の状態でインク吐出面8がワイパ3の位
置から外れるまで記録ヘッド7が図7の右側へ移動する
と、図8に示すようにレバー5がカム部15から外れ、
スプリング6の力により矢印Eの方向に回転してワイパ
ホルダ10がストッパー13に当って直立状態となると
共にレバー5も矢印Eの方向に回転して直立状態とな
る。
【0020】図9に示すように記録ヘッド7が非記録領
域Hから記録領域Gに向かって左側へ走行する時は、レ
バー5は先端がカム部15に押されて矢印Eの方向に回
転して先端をカム部15の下面に摺動させて傾いている
状態となるが、ワイパホルダ10は下部をストッパー1
3に当接させているのでレバー5と共に回転せず(ワイ
パホルダ10とレバー5との間の角度の変化はスプリン
グ14が吸収)直立状態のままで、ワイパ3も直立状態
で先端をインク吐出面8に摺接させてたわみ、インク吐
出し面8上に付着しているインクを拭き取る作用位置の
状態となる。
域Hから記録領域Gに向かって左側へ走行する時は、レ
バー5は先端がカム部15に押されて矢印Eの方向に回
転して先端をカム部15の下面に摺動させて傾いている
状態となるが、ワイパホルダ10は下部をストッパー1
3に当接させているのでレバー5と共に回転せず(ワイ
パホルダ10とレバー5との間の角度の変化はスプリン
グ14が吸収)直立状態のままで、ワイパ3も直立状態
で先端をインク吐出面8に摺接させてたわみ、インク吐
出し面8上に付着しているインクを拭き取る作用位置の
状態となる。
【0021】図9の状態から記録ヘッド7がさらに右側
へ走行し、レバー5がカム部15から外れると、レバー
5はスプリング14の力により矢印Eの方向に回転し突
起12をワイパホルダ10に当接させてワイパホルダ1
0と共に直立状態となり、図6に示す状態に戻る。
へ走行し、レバー5がカム部15から外れると、レバー
5はスプリング14の力により矢印Eの方向に回転し突
起12をワイパホルダ10に当接させてワイパホルダ1
0と共に直立状態となり、図6に示す状態に戻る。
【0022】本実施の形態ではインク吐出面8上には、
ワイパ3の方向と平行な黒インク用のノズル列とカラー
インク用のノズル列が並べられ、ワイパ3がカラーイン
クのノズル列から黒インク用のノズル列に向けてインク
吐出面8上を相対的に移動してインクを拭き取っていく
時は問題がないが、ワイパ3が黒インク用のノズル列か
らカラーインク用のノズル列に向けて移動してインクを
拭き取っていく時は、先にふき取った黒インクが後にワ
イパ3が通過するカラーインク用のノズルに入り込み、
混色を生じてしまう。
ワイパ3の方向と平行な黒インク用のノズル列とカラー
インク用のノズル列が並べられ、ワイパ3がカラーイン
クのノズル列から黒インク用のノズル列に向けてインク
吐出面8上を相対的に移動してインクを拭き取っていく
時は問題がないが、ワイパ3が黒インク用のノズル列か
らカラーインク用のノズル列に向けて移動してインクを
拭き取っていく時は、先にふき取った黒インクが後にワ
イパ3が通過するカラーインク用のノズルに入り込み、
混色を生じてしまう。
【0023】本実施の形態では図6〜図10においてイ
ンク吐出面8の左側にカラーインク用のノズル列が設け
られ右側に黒インク用のノズル列が設けられているの
で、記録ヘッド7が右方向へ移動するとき(ワイパ3が
インク吐出面8に対し相対的に左方向へ移動するとき)
はワイパ3がインク吐出面8に接触しないようにし、記
録ヘッド7が左方向へ移動する時にワイパ3がインク吐
出面8上のインクを拭き取るようにしている。
ンク吐出面8の左側にカラーインク用のノズル列が設け
られ右側に黒インク用のノズル列が設けられているの
で、記録ヘッド7が右方向へ移動するとき(ワイパ3が
インク吐出面8に対し相対的に左方向へ移動するとき)
はワイパ3がインク吐出面8に接触しないようにし、記
録ヘッド7が左方向へ移動する時にワイパ3がインク吐
出面8上のインクを拭き取るようにしている。
【0024】また、本実施の形態では図2に示すように
ワイパ3はキャリア1の走行方向、すなわち記録ヘッド
7の走行方向と直交している。これに対し、主要部の平
面図を図3に示す本発明の他の実施の形態のインクジェ
ットプリンタのワイパ機構では、ワイパ3を記録ヘッド
7の走行方向と直交する方向から傾けてワイパホルダ1
0に取り付けてある。これは図12に示すようにインク
吐き出面8上に黒インク用ノズル列及びカラーインク用
ノズル列が一直線を2分割して設けられている場合に対
応するものでワイパ3がインク吐き出面8を摺接してイ
ンクを拭き取るときにワイパ3がカラー用ノズル列の部
分を先に通過し黒インク用ノズル列の部分を後に通過す
るようにワイパ3を傾けておく。図13に示すように拭
き取られたインクは記録ヘッド7の走行方向の直角な方
向においてはワイパが後退している側へ移動していくた
め黒インク用ノズルの部分で拭き取った黒インクがカラ
ーインク用ノズルの部分へ流れて混色を生じることはな
い。
ワイパ3はキャリア1の走行方向、すなわち記録ヘッド
7の走行方向と直交している。これに対し、主要部の平
面図を図3に示す本発明の他の実施の形態のインクジェ
ットプリンタのワイパ機構では、ワイパ3を記録ヘッド
7の走行方向と直交する方向から傾けてワイパホルダ1
0に取り付けてある。これは図12に示すようにインク
吐き出面8上に黒インク用ノズル列及びカラーインク用
ノズル列が一直線を2分割して設けられている場合に対
応するものでワイパ3がインク吐き出面8を摺接してイ
ンクを拭き取るときにワイパ3がカラー用ノズル列の部
分を先に通過し黒インク用ノズル列の部分を後に通過す
るようにワイパ3を傾けておく。図13に示すように拭
き取られたインクは記録ヘッド7の走行方向の直角な方
向においてはワイパが後退している側へ移動していくた
め黒インク用ノズルの部分で拭き取った黒インクがカラ
ーインク用ノズルの部分へ流れて混色を生じることはな
い。
【0025】図14に示すように黒インク用ノズル列と
カラーインク用ノズル列が図12と逆の位置にあるとき
はワイパ3の傾きも逆にすればよい。またはワイパ3の
傾きは同じままでインクを拭き取り時のワイパ3の移動
方向が逆方向となるようにしてもよい。
カラーインク用ノズル列が図12と逆の位置にあるとき
はワイパ3の傾きも逆にすればよい。またはワイパ3の
傾きは同じままでインクを拭き取り時のワイパ3の移動
方向が逆方向となるようにしてもよい。
【0026】なお、図11から図14の説明で黒インク
用ノズル列とカラーインク用ノズル列との場合を述べた
が、濃色のインクと薄色のインクで濃色のインクが薄色
のインク用のノズルに入り込んだ場合のみに混色が生じ
るような場合にも上述と同様となる。
用ノズル列とカラーインク用ノズル列との場合を述べた
が、濃色のインクと薄色のインクで濃色のインクが薄色
のインク用のノズルに入り込んだ場合のみに混色が生じ
るような場合にも上述と同様となる。
【0027】
【発明の効果】第1の効果は、組立性を向上し、さらに
ワイパ機構そのものの小型化を可能にする。その理由と
しては、インク吐出面の清掃機能を必要最小限の構成で
可能にし、ワイパ機構の構造を簡素化することで部品点
数が減るからである。
ワイパ機構そのものの小型化を可能にする。その理由と
しては、インク吐出面の清掃機能を必要最小限の構成で
可能にし、ワイパ機構の構造を簡素化することで部品点
数が減るからである。
【0028】第2の効果は、インクジェットプリンタ装
置も小型にすることが可能となる。その理由としては、
ワイパ機構そのものが小型化につながるからである。
置も小型にすることが可能となる。その理由としては、
ワイパ機構そのものが小型化につながるからである。
【0029】第3の効果は、製品コストも抑えることが
可能になる。その理由としては、必要最小限の構成であ
るために部品点数が抑制されるからである。
可能になる。その理由としては、必要最小限の構成であ
るために部品点数が抑制されるからである。
【図1】本発明の実施の形態のインクジェットプリンタ
のワイパ機構の断面図である。
のワイパ機構の断面図である。
【図2】図1に示すインクジェットプリンタのワイパ機
構の主要部の平面図である。
構の主要部の平面図である。
【図3】本発明の他の実施の形態のインクジェットプリ
ンタのワイパ機構の主要部の平面図である。
ンタのワイパ機構の主要部の平面図である。
【図4】図1に示すインクジェットプリンタのワイパ機
構の主要部の図1及び図2に示す矢印Aの方向から見た
斜視図である。
構の主要部の図1及び図2に示す矢印Aの方向から見た
斜視図である。
【図5】図1に示すインクジェットプリンタのワイパ機
構の主要部の図1及び図2に示す矢印Bの方向から見た
斜視図である。
構の主要部の図1及び図2に示す矢印Bの方向から見た
斜視図である。
【図6】図1に示すインクジェットプリンタのワイパ機
構の記録ヘッド7が記録領域から非記録領域へ移動する
際の正面図である。
構の記録ヘッド7が記録領域から非記録領域へ移動する
際の正面図である。
【図7】図1に示すインクジェットプリンタのワイパ機
構の記録ヘッド7が非記録領域からキャッピング位置へ
移動する際の正面図である。
構の記録ヘッド7が非記録領域からキャッピング位置へ
移動する際の正面図である。
【図8】図1に示すインクジェットプリンタのワイパ機
構の記録ヘッド7がキャッピング位置に移動した際の正
面図である。
構の記録ヘッド7がキャッピング位置に移動した際の正
面図である。
【図9】図1に示すインクジェットプリンタのワイパ機
構の記録ヘッド7が非記録領域から記録領域へ移動する
際の正面図である。
構の記録ヘッド7が非記録領域から記録領域へ移動する
際の正面図である。
【図10】図1に示すインクジェットプリンタのワイパ
機構の記録ヘッド7が記録領域へ移動する際の正面図で
ある。
機構の記録ヘッド7が記録領域へ移動する際の正面図で
ある。
【図11】図1に示すインクジェットプリンタのワイパ
機構のインク吐出面8におけるノズル列とワイパ3の向
きとの関係を示す図である。
機構のインク吐出面8におけるノズル列とワイパ3の向
きとの関係を示す図である。
【図12】図3に示すインクジェットプリンタのワイパ
機構のインク吐出面におけるノズル列とワイパ3の向き
との関係を示す図である。
機構のインク吐出面におけるノズル列とワイパ3の向き
との関係を示す図である。
【図13】図12に示す向きのワイパ3がインク吐出面
のインクを拭き取っている状態を示す図である。
のインクを拭き取っている状態を示す図である。
【図14】配列が図12に示すものと逆であるインク吐
出面の黒インク用ノズル列及びカラーインク用ノズル列
とワイパの向きとの関係を示す図である。
出面の黒インク用ノズル列及びカラーインク用ノズル列
とワイパの向きとの関係を示す図である。
1 キャリア 2 ガイド軸 3 ワイパ 4 ワイパフレーム 5 レバー 6 スプリング 7 記録ヘッド 8 インク吐出面 9 キャッピング機構 10 ワイパホルダ 11 軸 12 突起 13 ストッパー 14 スプリング 15 カム部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−174853(JP,A) 特開 平10−29135(JP,A) 特開 平9−57987(JP,A) 特開 平5−238015(JP,A) 特開 平4−232754(JP,A) 特開 平2−95861(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/165
Claims (3)
- 【請求項1】 往復走行するキャリアに設けられた記録
ヘッドと、この記録ヘッドに隣接して前記キャリアに設
けられたカム部と、固定のワイパフレームに設けられた
回転軸に軸支されワイパを保持するワイパホルダと、こ
のワイパホルダに前記回転軸回りの第1の回転方向の回
転力を付勢するワイパ付勢手段と、前記ワイパを前記記
録ヘッドの走行路に向いた前記ワイパの先端が前記記録
ヘッドのインク吐出面を摺接する作動位置より前記第1
の回転方向に回転しないように前記ワイパホルダの回転
を制限するワイパストッパと、前記回転軸に軸支された
レバーと、このレバーに前記ワイパホルダに対し前記第
1の方向とは逆の第2の回転方向の回転力を付勢するレ
バー付勢手段と、前記レバーが前記ワイパより前記第2
の回転方向に回転しないように前記レバーの前記ワイパ
ホルダに対する回転を制限するレバーストッパとを含
み、前記レバーは前記インク吐出面が前記ワイパに対向
する位置を第1の方向に走行する時に前記カム部に押さ
れて前記第1の方向に回転して傾き前記第1の方向と逆
の第2の方向に走行する時に前記カム部に押されて前記
第2の方向に回転して傾くと共に前記ワイパホルダも前
記第2の方向に回転させて傾けて前記ワイパが前記イン
ク吐出面に接触しない非作動位置の状態とすることを特
徴とするインクジェットプリンタのワイパ機構。 - 【請求項2】 前記ワイパは前記キャリアの走行方向に
対し直交していることを特徴とする請求項1記載のイン
クジェットプリンタのワイパ機構。 - 【請求項3】 前記ワイパは前記キャリアの走行方向と
直交する方向から傾いていることを特徴とする請求項1
記載のインクジェットプリンタのワイパ機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3599197A JP2872184B2 (ja) | 1997-02-20 | 1997-02-20 | インクジェットプリンタのワイパ機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3599197A JP2872184B2 (ja) | 1997-02-20 | 1997-02-20 | インクジェットプリンタのワイパ機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10230613A JPH10230613A (ja) | 1998-09-02 |
JP2872184B2 true JP2872184B2 (ja) | 1999-03-17 |
Family
ID=12457313
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3599197A Expired - Fee Related JP2872184B2 (ja) | 1997-02-20 | 1997-02-20 | インクジェットプリンタのワイパ機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2872184B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4501621B2 (ja) * | 2003-10-01 | 2010-07-14 | セイコーエプソン株式会社 | 液体噴射装置及び液体噴射装置の駆動方法 |
JP7043385B2 (ja) * | 2018-11-15 | 2022-03-29 | ローランドディー.ジー.株式会社 | インクジェットプリンタおよびクリーニング用のコンピュータプログラム |
JP2021006388A (ja) * | 2019-06-28 | 2021-01-21 | 株式会社ミマキエンジニアリング | インクジェットプリンター |
-
1997
- 1997-02-20 JP JP3599197A patent/JP2872184B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10230613A (ja) | 1998-09-02 |
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