JP2872101B2 - 引張力発生型連結装置 - Google Patents
引張力発生型連結装置Info
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- fixing member
- temporary fixing
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Description
グメントのトンネル掘進方向での連結、またはこれに類
する部材間での必要なテンションを付与して自動的に連
結するに用いて好適な引張力発生型連結装置に関する。
際、掘削直後にコンクリート製のセグメントを組立てて
トンネルの内壁を構築するようになされているが、この
組立時には図8に示すようにトンネルの掘進方向Aのセ
グメント1Aと既に組立てられたセグメント1Bとを一
定の間隔をおいた箇所P,P…において所定の張力をも
って固定する必要がある。
は、図9に示すようにセグメント1A,1Bの対向面に
相対向するボルトボックス2,2を設け、このボルトボ
ックス2,2内に挿通するボルト3をナット4で締付け
ることによりセグメント1A,1B同士を緊締するよう
になされている。
うにボルト3、ナット4によるものでは、セグメント1
A,1Bを組立てる都度、多数の箇所P,P…(通常一
つのセグメントに対し4〜6箇所)のナット4をトルク
レンチ等を用いて一定のトルクまで締込まなければなら
ないためその作業が煩雑となり、作業能率がきわめて低
いばかりでなく、次のセグメントを組立てるときボルト
3にゆるみが生じることがあり、増締めを行うことがし
ばしば発生して一層作業能率の低下を招いている。
入するだけで抜止めおよび必要な引張力をもって結合す
ることができ、組立後のボルト締め作業や増締め作業を
全廃することができるようにすることを課題としてなさ
れたもので、一方のセグメント等の部材に固定されその
接合面から突出して設けられるシャフトと、他方のセグ
メント等の部材に埋設され前記シャフトを受入れるシャ
フト引張固定部とを備え、このシャフト引張固定部は、
部材内に埋設されるハウジング内にあって拡張により該
ハウジング内に固定される仮止め部材と、この仮止め部
材内に遊嵌され前記シャフトの挿通により該シャフトに
軸方向に移動不能に固定されるシャフト固定用部材と、
前記仮止め部材を拡張させてハウジング内に固定状態を
維持するストッパ部材と、前記ハウジング内にあって前
記仮止め部材を奥側に押圧する弾性部材とを具有し、前
記シャフトの圧入時にその先端でストッパ部材を押し外
し、前記弾性部材による仮止め部材の応動によりシャフ
ト固定用部材を介してシャフトを所定の引張力で引き込
んで連結状態が得られるようにしたことにある。
されるストッパ部材で破壊される2液反応型発泡ウレタ
ンの原料を封入した容器を内蔵するようにすれば、連結
時に連結装置内が発泡ウレタンにより埋められ、外部か
らの水の浸入による構成部材の発錆を防止することがで
きる。
形態を参照して説明する。
発生型連結装置の連結前の状態を、図2は連結後の状態
を示す各断面図で、セグメント1A,1Bの連結用とし
た場合を示している。
ンメント1Aの接合面1Aaから該接合面に対し直角に
突設されるシャフト5(図1(A))と、他方のセグメ
ント1Bの接合面1Ba内に埋設されるシャフト引張固
定部6(図1(B))とからなっている。
ト1Aの接合面1Aa内に埋設される基材7にシャフト
5の基端のネジ部5aが螺挿され、この基材7はセグメ
ント1A内にアンカ部材8により抜止めされて固定され
ている。またシャフト5の先端近くには、軸方向所要範
囲にわたり多数の凹凸条溝9(またはネジ)が周設され
ている。
はセグメント1Bの接合面1Ba内に埋設され該接合面
1Baと同一面におかれシャフト5が挿通可能な孔10
付きの底部11を有する円筒形状のハウジング12と、
このハウジング12内に設けられる弾性部材としてのコ
イルバネ13と、このコイルバネ13に一端が当接して
ハウジング12内に設けられる仮止め部材14と、この
仮止め部材14内に設けられるシャフト固定用部材15
と、前記仮止め部材14を拡張状態にしてハウジング1
2内に固定される状態を保つストッパ部材16とからな
っており、前記ハウジング12はその開放側にネジ結合
される連結部材17にネジ結合されたアンカ部材18に
よりセグメント1B内に抜止めされて固定されている。
を断面とした側面を、図3(B)に正面を示すように、
一端部が薄肉のパイプ状とされてその端部から軸方向に
複数(図では4本)のスリット19,19…により複数
片に分割され、各分割片20,20…の端部外面には前
記ハウジング12の内周の凹溝21に係合する軸方向断
面が山形状の凸部22が形成されている。また仮止め部
材14の他端側には、前記シャフト固定用部材15が納
まる空所23が形成されており、その内周面は前記コイ
ルバネ13側が小径となるテーパー状内周面24とされ
ている。上記凹溝21は、図示の例ではハウジング12
の端部とこれにネジ結合される連結部材17の端部との
接合部内面で形成されるようになされている。
(A)に半部を断面とした側面を、図4(B)に正面を
示すように、外形が截頭円錐状を有し、軸方向の一部に
すり割25が形成されて分割されており、内周には前記
シャフト5の凹凸条溝9に係合する凹凸条溝26が形成
されている。そしてこのシャフト固定用部材15のテー
パー状外周面27と仮止め部材14の空所24のテーパ
ー状内周面24との間には、前記シャフト5をシャフト
固定用部材15に圧入したとき前記すり割25により若
干拡径しながらシャフト5の通過を許容するだけのクリ
アランスが設けられている。
部を断面とした側面を、図6(B)に正面を示すよう
に、一端部外周にフランジ28を有する円板状のもの
で、前記仮止め部材14の分割片20,20…側の端部
内に圧入自在とされ、このストッパ部材16を仮止め部
材14に圧入したとき図1(B)のように分割片20,
20…が拡張してその凸部22,22…がハウジング1
2の内周の凹溝21に固く嵌合されるようになってい
る。
強度の80%程度の押圧力を発生するものがもちいられ
る。この弾性部材としてのバネはコイルバネ13に限ら
ず、皿バネ構造であってもよく、あるいは膨張性の薬品
(膨張セメント等)に置換することができる。
ているシャフト引張固定部6のハウジング12の底部1
1の孔10からこれに接続するセグメント1Aのシャフ
ト5を挿入すると、シャフト5の先端側がシャフト固定
用部材15を通過する際にはこの固定用部材15を拡張
して通過し、シャフト5の凹凸条溝9部分がシャフト固
定用部材15の凹凸条溝26部分に至るとシャフト固定
用部材15が縮径してこれら凹凸条溝9,26が噛み合
う。
の接合面1Aa,1Ba間の間隔が3〜5mm程度に近
づくとシャフト5の先端が仮止め部材14のストッパ部
材16に当ってこれを押し出す。するとコイルバネ13
の押圧力により仮止め部材14が奥側に押されて進入
し、その分割片20,20…の凸部22が分割片20,
20…の撓みによりハウジング12の内周の凹溝21か
ら外れ、さらに進むとシャフト固定用部材15が仮止め
部材14の空所23のテーパー状内周面24により押圧
される楔作用を受け、シャフト固定用部材15の凹凸条
溝26がシャフト5の凹凸条溝9に強固に噛み合わさ
れ、シャフト5と一体化される。
止め部材14、シャフト固定用部材15を通じてシャフ
ト5に伝わり、シャフト5を強力に引き込み、セグメン
ト1A,1Bの接合面1Aa,1Baが図2のように密
着したのちにおいてもコイルバネ13による引張力がシ
ャフト5に作用してテンションが付与された強固な連結
状態が得られる。
ント1Aに基材7およびアンカ部材8により一体化した
場合について説明したが、このセグメント1Aの接合面
1Aa側に従来のようにボルトボックス2を設けてお
き、これにボルトを固定してそのネジ軸部をシャフトと
して前記シャフト固定用部材15に通すようにし、この
シャフト固定用部材15の凹凸条溝26を前記ボルトの
ネジに螺合する雌ネジとしておけば、解体時にセグメン
トを破壊せずともボルトを回動して抜くことができる。
ンが充填されて水の浸入を防ぎ、永年にわたり発錆を防
止して連結状態を維持するようにする場合の一実施形態
を示すもので、前記連結部材17内に2液反応型発泡ウ
レタンの原料を封入したガラス(またはプラスチック)
容器29,29が内蔵され、前述のように連結時にシャ
フト5によりストッパ部材16が押し出されたときその
ストッパ部材16により容器29,29が破壊され、2
液が反応して生じる発泡ウレタンがハウジング12内の
すべての空所にゆき渡って詰めつくされ、水の浸入を防
ぐようにしたものである。したがって永久構造物である
場合、きわめて有効である。
Bの結合に使用した場合について説明したが、他に沈埋
工法におけるケーソンの連結、その他に使用可能である
ことはもちろんである。
ャフトをシャフト引張固定部に圧入するのみで抜止めは
もちろんシャフトに所定の引張力を付与して連結するこ
とができ、従来のナットの締込み作業や増締め作業を全
廃することができて作業性を頗る改善することができ、
高能率に連結作業を進めることができる。
ャフト引張固定部との各断面図。
半部を断面とした側面図および正面図。
断面とした側面図および正面図。
の側面図および正面図。
した側面図および正面図。
部の断面図。
Claims (3)
- 【請求項1】一方のセグメント等の部材に固定されその
接合面から突出して設けられるシャフトと、他方のセグ
メント等の部材に埋設され前記シャフトを受入れるシャ
フト引張固定部とを備え、このシャフト引張固定部は、
部材内に埋設されるハウジング内にあって拡張により該
ハウジング内に固定される仮止め部材と、この仮止め部
材内に遊嵌され前記シャフトの挿通により該シャフトに
軸方向に移動不能に固定されるシャフト固定用部材と、
前記仮止め部材を拡張させてハウジング内に固定状態を
維持するストッパ部材と、前記ハウジング内にあって前
記仮止め部材を奥側に押圧する弾性部材とを具有し、前
記シャフトの圧入時にその先端でストッパ部材を押し外
し、前記弾性部材による仮止め部材の応動によりシャフ
ト固定用部材を介してシャフトを所定の引張力で引込む
ようにしたことを特徴とする引張力発生型連結装置。 - 【請求項2】前記仮止め部材は、内端側が薄肉パイプ状
とされて軸方向に複数片に分割され、各分割片の端部外
面に前記ハウジング内周の凹溝に係合する凸部が形成さ
れており、この仮止め部材内に遊嵌されるシャフト固定
用部材は、軸方向のすり割により分割されかつ外形が截
頭円錐状をなして仮止め部材のテーパー状内周面に圧接
自在とされ、仮止め部材が弾性部材により奥側へ押動さ
れたとき前記テーパー状内周面でシャフト固定用部材を
縮径してシャフトに噛合させ、該固定用部材を介してシ
ャフトを引込むようにされている請求項1記載の引張力
発生型連結装置。 - 【請求項3】前記ハウジング内の前記ストッパ部材の奥
側に2液反応型発泡ウレタンの原料を封入した容器が内
蔵されている請求項1または2記載の引張力発生型連結
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8092676A JP2872101B2 (ja) | 1996-04-15 | 1996-04-15 | 引張力発生型連結装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8092676A JP2872101B2 (ja) | 1996-04-15 | 1996-04-15 | 引張力発生型連結装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09280231A JPH09280231A (ja) | 1997-10-28 |
JP2872101B2 true JP2872101B2 (ja) | 1999-03-17 |
Family
ID=14061096
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8092676A Expired - Lifetime JP2872101B2 (ja) | 1996-04-15 | 1996-04-15 | 引張力発生型連結装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2872101B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4580128B2 (ja) * | 2001-09-17 | 2010-11-10 | 西松建設株式会社 | セグメントの継手構造 |
JP2004285598A (ja) * | 2003-03-19 | 2004-10-14 | Taisei Corp | セグメントの継手構造 |
CN105507924B (zh) * | 2015-12-28 | 2018-03-02 | 上海建工集团股份有限公司 | 管片环缝连接组件、隧道管片结构及施工方法 |
-
1996
- 1996-04-15 JP JP8092676A patent/JP2872101B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09280231A (ja) | 1997-10-28 |
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