JP2871950B2 - 半田付け用加熱炉 - Google Patents
半田付け用加熱炉Info
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Description
半田付けするための半田付け用加熱炉に関するものであ
る。
装する場合には、電子部品を所定の位置に搭載した回路
基板を加熱炉に通し、半田を溶融させて半田付けを行
う。この場合、加熱炉内には窒素ガスなどの不活性ガス
を充満させて、回路基板や電子部品の酸化を防止してい
る。
来、シャッターで炉内外を遮断する方式が一般的であっ
たが、この方式はトラブルが発生しやすいため、最近、
図4および図5に示すような非接触シール方式の加熱炉
が提案されている。この加熱炉は、内部に面状ヒーター
11、棒状ヒーター13およびファン15などが設置された加
熱室17と、入口通路19と、出口通路21とを備えており、
その中を電子部品を搭載した回路基板23が両側縁をチェ
ーンコンベア25により支持された状態で走行するように
なっている。なお図5において31はチェーンコンベア25
を支持するレールである。
板23の酸化防止のため窒素ガス等の不活性ガスを充満さ
せてある。この不活性ガスは不活性ガス供給管27から供
給される。不活性ガスの供給量は、外部から炉内に空気
が侵入するのを防止するため、入口通路19および出口通
路21から常時不活性ガスが炉外に流出するように調節さ
れる。
るだけ少なくするため、入口通路19および出口通路21内
には、回路基板23の走行方向に所定の間隔をおいて多数
のシール板29が設置されている。これによって通路内を
通る不活性ガスに抵抗を与え、不活性ガスの流出を制限
している。
出口通路21内に設置したが、不活性ガス供給管27は加熱
室17内に設置される場合もある。
路を通って外部から炉内に空気が侵入するのを防止し、
かつ不活性ガスの使用量(流出量)を少なくするために
は、上部シール板の下端と下部シール板の上端との間隔
(図5のG)をできるだけ小さくすることが有効であ
る。一方、このシール板の先端間隔Gは、電子部品を搭
載した回路基板が通過できる大きさにしておく必要があ
る。しかし回路基板に搭載される電子部品は高さがマチ
マチであるため、従来の半田付け用加熱炉は、シール板
先端間隔Gが、最も高さの高い電子部品を搭載した回路
基板を想定して、それが通過できる大きさに定められて
いた。このためシール板の先端間隔Gは一定となり、不
活性ガスの使用量を一定限度以下に節減することは出来
なかった。
課題を解決した半田付け用加熱炉を提供するもので、そ
の構成は、電子部品を搭載した回路基板を半田付け温度
に加熱する加熱室と、加熱室に前記回路基板を導入する
入口通路と、加熱室から前記回路基板を導出する出口通
路と、前記入口通路、加熱室および出口通路を通る回路
基板搬送用コンベアとを備えた半田付け用加熱炉におい
て、前記入口通路および出口通路の上面壁とコンベアと
の間に、コンベア走行方向に所定の間隔をおいて設けた
多数のシール板をそれらの上端側に設けた上面板と一体
化してなる上部シール板ユニットを設置し、かつ前記入
口通路および出口通路の下面壁とコンベアとの間に、コ
ンベア走行方向に所定の間隔をおいて設けた多数のシー
ル板をそれらの下端側に設けた下面板と一体化してなる
下部シール板ユニットを設置し、前記上部シール板ユニ
ットおよび下部シール板ユニットの上下方向の位置を調
節可能にする位置調節機構を設け、さらに前記入口通路
および出口通路の上面壁と上部シール板ユニットの上面
板との間ならびに前記入口通路および出口通路の下面壁
と下部シール板ユニットの下面板との間にガスが流通す
るのを阻止する遮蔽板を設けたことを特徴とするもので
ある。
アの上下に上部シール板ユニットと下部シール板ユニッ
トとを設け、両ユニットの上下方向の位置を位置調節機
構によって調節可能にしたことにより、上下シール板の
先端間隔Gを、回路基板に搭載した電子部品の高さに応
じて調節することが可能となる。
にしただけでは、上部シール板の上端側と、下部シール
板の下端側から不活性ガスが抜け出してシール板として
の機能が損なわれることになるが、本発明では、上側の
シール板の上端側には上面板を設け、下側のシール板の
下端側には下面板を設けることにより、シール板として
の機能が損なわれないようにしてある。
ル板ユニットの上下方向の位置を調節可能にすると、入
口通路および出口通路の上面壁と上部シール板ユニット
の上面板との間、ならびに入口通路および出口通路の下
面壁と下部シール板ユニットの下面板との間にそれぞれ
間隙ができるが、この間隙は遮蔽板で塞ぎ、この間隙を
通って加熱室内の不活性ガスが流出したり、炉外の空気
が加熱室に侵入したりすることがないようにしてある。
に説明する。図1ないし図3はそれぞれ本発明の実施例
を示す。各図において、先に説明した図4および図5の
加熱炉と同一部分には同一符号を付してあるので、ここ
では特徴点を主に説明する。
コンベア25との間に上部シール板ユニット37を、出口通
路21の下面壁35とコンベア25との間に下部シール板ユニ
ット39を設けてある。上部シール板ユニット37は、コン
ベア走行方向に所定の間隔をおいて設けた多数のシール
板29とそれらの上端側を覆うように設けた上面板41とを
一体化したものであり、下部シール板ユニット39は、コ
ンベア走行方向に所定の間隔をおいて設けた多数のシー
ル板29とそれらの下端側を覆うように設けた下面板43と
を一体化したものである。
により上面壁33の外側から上下方向の位置を調節できる
ようになっており、下部シール板ユニット39は位置調節
ネジ47により下面壁35の外側から上下方向の位置を調節
できるようになっている。これにより上下シール板の先
端間隔Gは、回路基板23に搭載した電子部品の高さに応
じて調節可能となり、電子部品の高さが低いときは上下
シール板の先端間隔Gを小さくして、不活性ガスの流出
量を少なくすることができる。
部)には、上面壁33と上部シール板ユニットの上面板41
との間、ならびに下面壁35と下部シール板ユニットの下
面板43との間にできる間隙にガスが流通するのを防止す
る遮蔽板49が設けられている。これによって上記間隙を
通って加熱室17内の不活性ガスが流出したり、炉外の空
気が加熱室13に侵入したりするのを防止している。
なく外端部に設けることもでき、また内端部と外端部の
両方に設けることもできる。また図1では加熱炉の出口
通路21側のみを示したが、入口通路側も同様の構成とな
っており、この点は以下に説明する図2および図3の実
施例でも同じである。
熱炉が図1の加熱炉と異なる点は、遮蔽板49が上部シー
ル板ユニット37および下部シール板ユニット39側に取り
付けられている点である。その他の構成は図1と同じで
あるので、同一部分には同一符号を付して説明を省略す
る。
この加熱炉では、出口通路21内の上部シール板ユニット
37が、コンベア走行方向に所定の間隔をおいて設けた多
数のシール板29と、それらの上端側を覆うように設けた
上面板41と、それらの両側端を覆うように設けた側面板
51とを一体化したもので構成され、同様に下部シール板
ユニット39も、コンベア走行方向に所定の間隔をおいて
設けた多数のシール板29と、それらの下端側を覆うよう
に設けた下面板43と、それらの両側端を覆うように設け
た側面板53とを一体化したもので構成されている。
ール板ユニット39は、側面板51、53から側方にボルト55
を突出させ、そのボルト55を出口通路21の側面壁57に形
成した上下方向長穴59に貫通させ、そのボルト55に締付
け用のナット61を螺着することで、上下方向の位置を調
節可能にしてある。その他の構成は図1と同じであるの
で、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
口通路および出口通路内の上下シール板先端間隔Gを回
路基板に搭載した電子部品の高さに応じて調節できるの
で、不活性ガスの使用量を低減することができ、経済的
である。また上部シール板の上端側には上面板が、下部
シール板の下端側には下面板が設けられているため、シ
ール板の上下方向の位置を調節可能にしてもシール板に
よるシール効果が損なわれることがない。さらに入口通
路および出口通路の上面壁と上部シール板ユニットの上
面板との間ならびに入口通路および出口通路の下面壁と
下部シール板ユニットの下面板との間にできる間隙は、
遮蔽板により塞がれているため、その間隙を通って加熱
室内の不活性ガスが流出したり、炉外の空気が加熱室に
侵入したりすることがなく、炉内雰囲気を安定に保つこ
とができる。
要部を示す縦断面図。
の要部を示す縦断面図。
加熱炉の要部を示す横断面図。
Claims (1)
- 【請求項1】電子部品を搭載した回路基板を半田付け温
度に加熱する加熱室と、加熱室に前記回路基板を導入す
る入口通路と、加熱室から前記回路基板を導出する出口
通路と、前記入口通路、加熱室および出口通路を通る回
路基板搬送用コンベアとを備えた半田付け用加熱炉にお
いて、 前記入口通路および出口通路の上面壁とコンベアとの間
に、コンベア走行方向に所定の間隔をおいて設けた多数
のシール板をそれらの上端側に設けた上面板と一体化し
てなる上部シール板ユニットを設置し、かつ前記入口通
路および出口通路の下面壁とコンベアとの間に、コンベ
ア走行方向に所定の間隔をおいて設けた多数のシール板
をそれらの下端側に設けた下面板と一体化してなる下部
シール板ユニットを設置し、 前記上部シール板ユニットおよび下部シール板ユニット
の上下方向の位置を調節可能にする位置調節機構を設
け、 さらに前記入口通路および出口通路の上面壁と上部シー
ル板ユニットの上面板との間ならびに前記入口通路およ
び出口通路の下面壁と下部シール板ユニットの下面板と
の間にガスが流通するのを阻止する遮蔽板を設けたこと
を特徴とする半田付け用加熱炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13442792A JP2871950B2 (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 半田付け用加熱炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13442792A JP2871950B2 (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 半田付け用加熱炉 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05305429A JPH05305429A (ja) | 1993-11-19 |
JP2871950B2 true JP2871950B2 (ja) | 1999-03-17 |
Family
ID=15128131
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13442792A Expired - Fee Related JP2871950B2 (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 半田付け用加熱炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2871950B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102860145A (zh) * | 2010-04-09 | 2013-01-02 | 千住金属工业株式会社 | 锡焊装置和分隔构件可动结构 |
-
1992
- 1992-04-28 JP JP13442792A patent/JP2871950B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102860145A (zh) * | 2010-04-09 | 2013-01-02 | 千住金属工业株式会社 | 锡焊装置和分隔构件可动结构 |
CN102860145B (zh) * | 2010-04-09 | 2013-12-18 | 千住金属工业株式会社 | 锡焊装置和分隔构件可动结构 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05305429A (ja) | 1993-11-19 |
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