JP2871877B2 - 文書処理装置及び方法 - Google Patents

文書処理装置及び方法

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JP2871877B2
JP2871877B2 JP3051280A JP5128091A JP2871877B2 JP 2871877 B2 JP2871877 B2 JP 2871877B2 JP 3051280 A JP3051280 A JP 3051280A JP 5128091 A JP5128091 A JP 5128091A JP 2871877 B2 JP2871877 B2 JP 2871877B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、文書処理装置及び方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、この種の装置においては、装置上
で作成した文書は、その装置に接続された外部記憶装置
(ハードディスク装置やフロッピーディスク装置等)に
ファイルとして保存することが可能になっている。1つ
の文書ファイルが、複数のユーザによる共同作業の対象
になる場合は、オペレーテイングシステムによつて、複
数ユーザの間でファイルを共有し、それ以外の他のユー
ザにはファイルへのアクセスを禁止するという方法をと
っていた。
【0003】たとえば、UNIX(米国AT&T社が開
発しライセンスしている。以下同様)オペレーティング
・システムでは、ファイルごとに書き込み、参照(読み
だし)、実行の許可をファイルの所有者、グループ、そ
の他のユーザに対して与えることができる。このような
システムにおいて、あるファイルに対し、グループ内で
そのファイルを共有し、かつ、グループ外のユーザに対
しては、そのファイルの変更を許さないという設定をす
る場合は、グループ内のユーザにはファイルの書き込み
を許可し、グループ外のユーザには、ファイル書き込み
を許可しないという方法を取ることにより、その文書
を、グループ内でのみ共有することができる。
【0004】また、一つのまとまりのある文書中で、そ
れぞれ担当の範囲があり、互いに書き込みを許可しない
場合などは、それぞれの担当部分ごと(管理対象ごと)
に、別のファイル(文書要素)として分割し、管理して
いた。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来の技術では、一つの文書中の各自の担当領域に、
他人の書き込みを許可しない場合には、この文書を1つ
のファイルにまとめることはできなかった。また、本願
出願人は、先に出願した特願平3−32897号におい
て、内容の変更を防ぐ代わりに、その内容が正当な(他
人によって変更されていない)ものであることを確認可
能とし、この確認が各文書領域ごとに行えるようにする
ことで、このような複数の文書領域を一括して1つのフ
ァイルにまとめる方法を提案している。
【0006】しかし、かかる方法では、各文書領域にネ
スティング(入れ子)構造が許可され、ある文書領域が
内側に他の文書領域を含む場合については考慮されてい
なかった。したがって、ある文書領域が内側に他の文書
領域を含む場合、内側の領域は内容については変更され
ても構わない時などに、この文書領域のそれ以外の部分
を、正当なものであるかを確認することはできなかっ
た。
【0007】本発明はかかる課題に鑑みなされたもので
あり、文書データを構成する複数の第1レベルの部分デ
ータそれぞれに、入れ子式の第2レベルの部分データが
含み得る文書データを処理する装置或いは方法におい
て、保存されている文書データ中の第1レベルの部分デ
ータに対して第3者が変更したか否か、更には、その第
1レベルの部分データが入れ子式の第2レベルの部分デ
ータを含んでいる場合には、その第2レベルの部分デー
タの内容について正当性の判断の対象外としつつ、少な
くともその第2レベルの部分データの存在に関する関係
が維持されているかどうかを知ることを可能ならしめる
文書処理装置及び方法を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するた
め、本発明の文書処理装置は以下の構成を備える。すな
わち、区切り記号で区切られた複数の第1レベルの部分
データの各々が、区切り記号で区切られた入れ子式の第
2レベルの部分データを含み得る文書を処理する文書処
理装置であって、前記文書データを構成する所望とする
第1レベルの部分データを指定する第1の部分データ指
定手段と、該第1の部分データ指定手段により指定され
た第1レベルの部分データに対応するパスワードを入力
する第1のパスワード入力手段と、前記第1の部分デー
タ指定手段により指定された第1レベルの部分データが
前記第2レベルの部分データを入れ子式に含んでいる場
合、当該第2レベルの部分データを内容を除き、当該第
2レベルの部分データに対応する前記区切り記号を含ん
だ前記第1レベルの部分データと、前記第1のパスワー
ド入力手段で入力したパスワードとの組み合わせに対
し、所定の変換アルゴリズムに従って符号データを生成
する第1の符号生成手段と、前記第1の部分データ指定
手段により指定された第1レベルの部分データの区切る
区切り記号中に、前記第1の符号生成手段で生成した符
号データを埋め込む埋め込み手段と、符号データが埋め
込まれた文書データを前記文書処理装置が有する所定の
文書データ記憶手段に格納する格納手段とを備え、更
に、前記文書データ記憶手段に記憶されている所望とす
る文書データを指定する文書データ指定手段と、指定さ
れる文書データを構成する所望の第1レベルの部分デー
タを指定する第2の部分データ指定手段と、該第2の部
分データ指定手段により指定された第1レベルの部分デ
ータに対応するパスワードを入力する第2のパスワード
入力手段と、前記第2の部分データ指定手段により指定
された第1レベルの部分データが前記第2レベルの部分
データを入れ子式に含んでいる場合、当該第2レベルの
部分データの内容を除き、当該第2レベルの部分データ
に対応する前記区切り記号を含んだ前記第1レベルの部
分データと、前記第2のパスワード入力手段で入力した
パスワードとの組み合わせに対し、前記変換アルゴリズ
ムに従って符号データを生成する第2の符号生成手段
と、該第2の符号生成手段で生成された符号データと、
前記第2の部分データ指定手段で指定された前記第1レ
ベルの部分データを区切る区切り記号に埋め込まれてい
る符号データとを比較する比較手段と、該比較手段の比
較結果を出力する出力手段とを備える。
【0009】また、本発明の文書処理方法は以下の工程
を備える。すなわち、区切り記号で区切られた複数の第
1レベルの部分データの各々が、区切り記号で区切られ
た入れ子式の第2レベルの部分データを含み得る文書を
処理する文書処理装置における文書処理方法であって、
前記文書データを構成する所望とする第1レベルの部分
データを指定させる第1の部分データ指定工程と、該第
1の部分データ指定工程により指定された第1レベルの
部分データに対応するパスワードを入力させる第1のパ
スワード入力工程と、前記第1の部分データ指定工程に
より指定された第1レベルの部分データが前記第2レベ
ルの部分データを入れ子式に含んでいる場合、当該第2
レベルの部分データの内容を除き、当該第2レベルの部
分データに対応する前記区切り記号を含んだ前記第1レ
ベルの部分データと、前記第1のパスワード入力工程で
入力したパスワードとの組み合わせに対し、所定の変換
アルゴリズムに従って符号データを生成する第1の符号
生成工程と、前記第1の部分データ指定工程により指定
された第1レベルの部分データの区切る区切り記号中
に、前記第1の符号生成工程で生成した符号データを埋
め込む埋め込み工程と、符号データが埋め込まれた文書
データを前記文書記憶装置が有する所定の文書データ記
憶手段に格納する格納工程とを備え、更に、前記文書デ
ータ記憶手段に記憶されている所望とする文書データを
指定させる文書データ指定工程と、指定される文書デー
タを構成する所望の第1レベルの部分データを指定させ
る第2の部分データ指定工程と、該第2の部分データ指
定工程により指定された第1レベルの部分データに対応
するパスワードを入力させる第2のパスワード入力工程
と、前記第2の部分データ指定工程により指定された第
1レベルの部分データが前記第2レベルの部分データを
入れ子式に含んでいる場合、当該第2レベルの部分デー
タの内容を除き、当該第2レベルの部分データに対応す
る前記区切り記号を含んだ前記第1レベルの部分データ
と、前記第2のパスワード入力工程で入力したパスワー
ドとの組み合わせに対し、前記変換アルゴリズムに従っ
て符号データを生成する第2の符号生成工程と、該第2
の符号生成工程で生成された符号データと、前記第2の
部分データ指定工程で指定された前記第1レベルの部分
データを区切る区切り記号に埋め込まれている符号デー
タとを比較する比較工程と、該比較手段の比較結果を出
力する出力工程とを備える。
【0010】
【作用】かかる本発明の構成或いは工程において、文書
データを構成する第1レベルを部分データを指定し、そ
の指定した第1レベルの部分データに対してパスワード
を入力する。このとき、その第1レベルの部分データ中
に入れ子式の第2レベルの部分データが含まれる場合に
は、その第2レベルの部分データの内容を除き、その第
2レベルの部分データに対応する区切り記号を含めた第
1レベルの部分データを正当性の検査対象とする。そし
て、その正当性の対象となったデータと入力したパスワ
ードとの組み合わせに対して、所定の変換アルゴリズム
に従って符号データを生成し、注目している第1レベル
の部分データに対応する区切り記号中に生成した符号デ
ータを埋め込み、所定の文書データ記憶手段に格納す
る。一方、文書データ記憶手段に格納された文書中の第
1レベルの部分データに対して第三者が変更等を行った
か否かを知るためには、該当する第1レベルの部分デー
タを指定すると共にパスワードを入力する。そして、そ
の第1レベルの部分データ中の正当性の検査対象のデー
タを先と同じようにして得ると共に、入力したパスワー
ドとの組み合わせによる符号データを生成する。そし
て、保存されていた符号データと比較する。この結果、
第1レベルの部分データに入れ子式の第2レベルの部分
データが含まれている場合には、その第2レベルの部分
データの内容については例えば第3者が関与しているも
のとして、検査対象外としつつも、その第2の部分デー
タの存在に関する関係(例えば存在するか否か、存在す
るにしてもその存在位置等)が維持が維持されているか
どうかを含めた、第1のレベルの部分データが変更され
たか否かを知ることができる。
【0011】
【実施例】以下、添付図面に従って本発明に係る実施例
を詳細に説明する。本実施例では、一つのファイルに格
納されている文書データが、一つ以上の文書要素(以
後、第1レベルの文書要素と呼ぶ)からなり、かつその
第1レベルの文書要素の中に、他の文書要素(以後、第
2レベルの文書要素と呼ぶ)が一つ以上存在する場合に
ついて述べる。そして、そのときの第1レベルの文書要
素の正当性を、正当性確認用符号を利用して、判定する
ものである。
【0012】また、以下の説明において、文書要素が
「正当である」とは、文書要素を登録した時と文書要素
の内容が変わっていないことを意味している。すなわ
ち、ひとたび変更されても、元に戻されていれば、その
文書要素は正当であるとみなす。図1は、本実施例にお
ける文書処理システムの構成を表わした図である。図
中、1は本システムのユーザ(文書作成者あるいは文書
確認者)が本システムに文書や指令を入力するための入
力装置で、例えば、キーボードである。
【0013】2は入力装置1より入力された指令に基づ
いて、本実施例の処理を行なうためのCPU、3はCP
U2の処理結果、あるいは本システムからのメッセージ
をプリントアウト、あるいは表示するための出力装置
で、例えば、プリンタあるいはCRTである。10は本
実施例における各種処理プログラムを記憶するための第
1の記憶装置、20は本実施例で取り扱う文書データを
保管するための第2の記憶装置、30は本実施例の処理
に要するデータを一時的に記憶するための第3の記憶装
置である。
【0014】第1、第2、第3の記憶装置は別々にしな
くてもよいが、第1の記憶装置10にはCPU2が実行
可能なプログラムが展開されることにすると、ICチッ
プよりなるRAMにしてもよいし、もしくはあらかじめ
プログラムがかきこまれているROMにするのが一般的
である。また、第2の記憶装置は、文書データ等を保管
するものであるから、電源が遮断された後でもデータを
保持することが望まれるので、ハードディスクやフロッ
ピーディスク等が望まれる。
【0015】さて、第1の記憶装置10においては以下
に示す各プログラムが存在する。102は文書データ2
01から順番をてがかりに、文書要素の内容の一部もし
くはすべてを取り出すための文字列抽出プログラム(以
後、作成時文字列抽出プログラムと呼ぶ)、103は与
えられた文字列を変形し、別な文字列(符号)に変換す
るための文字列変換プログラム、104は文書要素と文
字列変換プログラム103で得られた作成時正当性確認
用符号305を順番をてがかりに、対応付けを行なった
上で、文書データを記憶するための対応付けプログラ
ム、105は正当性確認用符号付き文書データ202か
ら順番をてがかりに、文書要素の比較用符号311を取
り出すめたの正当性確認用符号抽出プログラム、106
は二つの文字列が同一かどうかを判定するための文字列
比較プログラム、107は正当性確認用符号付き文書デ
ータ202から順番をてがかりに、文書要素の内容の一
部もしくはすべてを取り出すための文字列抽出プログラ
ム(以後、確認時文字列抽出プログラムと呼ぶ)であ
る。
【0016】第2の記憶装置20において、201は文
書作成者達が作成した複数の文書要素からなる文書デー
タ、202は対応付けプログラム104により正当性確
認用符号が登録された正当性確認用符号付き文書データ
である。第3の記憶装置30においては以下に示す各領
域が確保されている。301は文書作成時に対象とする
文書要素が何番目の第1レベルの文書要素かを示すため
の情報を記憶している文書要素番号(以後、作成時文書
要素番号と呼ぶ)、302は作成時文字列抽出プログラ
ム102により文書データ201から抽出された符号生
成の際の対象となる文字列を記憶する領域(以後、作成
時対象文字列と呼ぶ)、303は文書作成者が入力装置
1より入力したパスワードを記憶する領域(以後、作成
時パスワードと呼ぶ)、304は作成時対象文字列30
2と作成時パスワード303から作成される被暗号化デ
ータを記憶する領域(以後、作成時被暗号化データと呼
ぶ)である。305は文字列変換プログラム103によ
り、作成時被暗号化データ304から作成される作成時
正当性確認用符号を記憶する領域(以後、作成時正当性
確認用符号と呼ぶ)、306は文書確認時に対象とする
文書要素が何番目の第1レベルの文書要素かを示すため
の文書要素番号を記憶する領域(以後、確認時文書要素
番号と呼ぶ)、307は確認時文字列抽出プログラム1
07により正当性確認用符号付き文書データ202から
抽出された文字列を記憶する領域(以後、確認時対象文
字列と呼ぶ)、308は文書確認者が入力装置1より入
力したパスワードを記憶する領域(以後、確認時パスワ
ードと呼ぶ)である。また、309は確認時対象文字列
307と確認時パスワード308から作成される被暗号
化データを記憶する領域(以後、確認時被暗号化データ
と呼ぶ)、310は文字列変換プログラム103により
確認時被暗号化データ309から作成される確認時正当
性確認用の符号を記憶する領域(以後、確認時正当性確
認用符号と呼ぶ)、311は正当性確認用符号抽出プロ
グラム105により正当性確認用符号付き文書データ2
02から抽出された正当性を確認するための符号を記憶
する領域(以後、比較用符号と呼ぶ)である。そして、
312は文字列比較プログラム106の判定結果を記憶
する領域(以後、単に判定結果という)である。
【0017】上記構成における実施例の文書データ20
1の例を図8に示す。文書データ201は、ある特定の
文書区切り記号によつて、文書要素ごとに明確に分離で
きるものである。ここでは、文書要素は、文字“<”で
始まり、“>”で終わる文字列とする(必ず一対になっ
ている)。そして、1つの文書中(或いは文書要素中)
に“<”と“>”の文字を、文書区切り記号以外の目的
で書くことは禁止する。
【0018】次に、本実施例の処理のながれについて説
明する。処理は大きく2つに分かれる。文書作成を行な
う処理と、正当性確認を行う処理である。 <文書作成処理の説明>初めに、複数の人間によって作
成された文書に正当性確認用符号を登録する処理を図2
のフローチャートを用いて説明する。
【0019】まず、文書作成者は入力装置1より入力対
象となる文書データ201の格納場所(たとえばファイ
ル名)と、本処理の処理結果となる正当性確認用符号付
き文書データ202の格納場所を入力し、文書処理対象
を特定する(ステップS201)。なお、文書データ2
01はエディタ等を用いて、あらかじめ作成しておけば
よい。次に、文書作成者は文書データ201の中の何番
目の第1レベルの文書要素を対象とするか、その番号n
を入力装置1から入力し(ステップS202)、これを
作成時文書要素番号301に記憶させる。
【0020】そして、文書データ201から作成時文字
列抽出プログラム102を用いて、該当する作成時対象
文字列302を取り出す(ステップS203、詳細は後
述する)。更に、文書作成者は入力装置1より作成時パ
スワード303を入力し(ステップS204)、ステッ
プS203で取り出した作成時対象文字列302とステ
ップS204で入力した作成時パスワード303から、
作成時正当性確認用符号305を作成する(ステップS
205、詳細は後述する)。
【0021】最後に、対応付けプログラム104を用い
て、該当する文書要素と作成時正当性確認用符号305
の対応付け処理を行ない(ステップS206、詳細は後
述する)、文書作成処理を終了する。図2におけるステ
ップS203の作成時文字列抽出プログラム102の処
理について述べる。
【0022】図9に、作成時被暗号化データを作成する
際に用いる文書データ201中の文字列の範囲を破線で
示す。すなわち、第1レベルの文書要素中に第2レベル
の文書要素が包含されている場合である。この場合、図
に示す如く、第1レベルの文書要素の内容から第2レベ
ルの文書要素の内容のみを除いた部分で、第2レベルの
文書要素の区切り記号を含めることを特徴としている。
【0023】以下、図3のフローチャートに従ってこの
処理内容を説明する。まず、文書要素の識別について説
明する。各文書要素は、文字“<”で始まり、それに対
応する文字“>”で終わる文字列である。ここで「対応
する」というのは数式におけるものであり、“<”は必
ずひとつの“>”とペアになっている。つまり、“<”
が開きカッコ、“>”が閉じカッコの役目を果たしてい
る。第1レベルの文書要素のはじまりを表すのあとで、
これに対応する“>”が現れる前に、再び“<”が現れ
た場合、これは第2レベルの文書要素のはじまりを表し
ている。
【0024】ここで、“〜番目の文書要素”という記述
をするが、対象としているものが第1レベルの文書要素
だけであるので、“n番目の文書要素”は“第1レベル
の文書要素のうちでn番目のもの”ということを表して
いる。先ず、文書データ201から第1レベルの文書要
素のうち、作成時文書要素番号301が示すn番目の文
書要素のスタート記号“<”を検出する(ステップS3
01)。検出されないまま文書データ201の最後まで
到達してしまったら、該当する第1レベルの文書要素が
ないことになるので、ステップS302に進みエラー処
理(該当文書要素がない旨のメッセージ表示等)し、終
了する。
【0025】また、検出された場合は、スタート記号
“<”の次の文字から順にたどっていって、第1レベル
の文書要素のエンド記号、或いは第2レベルの文書要素
のスタート記号を検出するまで、それら各文字を順次作
成時対象文字列302に付加(保管)する(ステップS
303)。この処理で検出されたのが第1レベルの文書
要素のエンド記号であると判断された場合には、図9の
破線で示す文字列が格納されたことになるから、この文
字列抽出処理を終了する。
【0026】また、検出された文字が第2レベルの文書
要素のスタート記号であると判断した場合には、そのス
タート記号を作成時対象文字列302に付加し(ステッ
プS304)、対応する第2レベルの文書要素のエンド
記号までの文字列を格納することなしに読みとばす(ス
テップS305)。そして、第2レベルの文書要素のエ
ンド記号を検出したときに、そのエンド記号を作成時対
象文字列302に付加し(ステップS306)、ステッ
プS303に戻る。
【0027】以上の処理により、図9に示すように、第
1レベルの文書要素から第2レベルの文書要素の内容の
みを除去した文字列を作成時対象文字列302に抽出す
ることが可能となる。次に、図2におけるステップS2
05の符号生成処理について、図4を用いて説明する。
【0028】まず、作成時対象文字列302と作成時パ
スワード303の2つの文字列を連結し、作成時被暗号
化データ304を作成する(ステップS401)。尚、
ここで、作成時対象文字列302と作成時パスワード3
03を文字列と仮定しているが、単なるバイト列として
もよい。次に、作成時被暗号化データ304を文字列変
換プログラム103を用いて、別な文字列に変換し、そ
れを作成時正当性確認用符号305として保管する(ス
テップS402)。もちろん、作成時被暗号化データ3
04が単なるバイト列の時は、103はバイト列変換プ
ログラムとなることはいうまでもない。
【0029】この文字列変換プログラム103は、例え
ばUNIXにおけるパスワードの暗号化と同じようなア
ルゴリズムによつて実現できる。すなわち、ある文字列
を、事実上逆変換できない方法によつて、別の文字に変
換するものである。ただし、変換後の文字列中に、空白
文字と“<”及び“>”が存在しないようにする。以上
で、ステップS205の処理が実現できる。
【0030】次に、図2におけるステップS206の対
応付けプログラム104の処理について述べる。ここで
は、作成時正当性確認用符号305を、対象となる第1
レベルの文書要素の内容の最後の文字の後に挿入する。
但し、文書要素の内容を構成している文字と作成時正当
性確認用符号とが識別(対応)できるようにするため、
それらの間に空白文字を挿入する。
【0031】図10に、こうして生成された正当性確認
用符号付き文書データ202の一例を示す。図中、“?
????”が1番目の第1レベルの文書要素の正当性確
認用符号であり、“!!!!!”が2番目の第1レベル
の文書要素の正当性確認用符号を示している。作成時正
当性確認用符号は文書作成者が入力装置1より直接入力
してもよいが、自動的に行なってもよい。自動的に行な
う場合の一例を図5のフローチャートを用いて説明す
る。
【0032】まず、文書データ201から、第1レベル
の文書要素のうち、作成時文書要素番号301が示す数
n番目の文書要素のエンド記号“>”を検出する(ステ
ップS501)。そして、作成時正当性確認用符号30
5を、エンド記号“>”の直前(すなわち、第1レベル
の文書要素内容の直後)に空白文字とともに挿入し(ス
テップS502)、これを正当性確認用符号付き文書デ
ータ202とする。ここで挿入する空白文字は、文書要
素の内容と正当性確認用符号を明確に分離するためのも
のである。以上で、ステップS206の処理の説明を終
了する。
【0033】上の例では、ステップS205の処理を、
ステップS203,ステップS204の終了後に行つて
いるが、ステップS203の対象文字列抽出処理を行な
いながら、抽出した文字を逐次、文字列変換プログラム
103に入力するようにしてもよい。 <正当性確認処理の説明>次に、正当性の確認処理を図
6のフローチャートに従って説明する。
【0034】先ず、確認対象となる正当性確認用符号付
き文書データ202の格納場所を文書確認者(担当者)
は、入力装置1より入力する(ステップS600)。続
いて、文書確認者は自身の文書要素の番号を入力装置1
より入力する。入力された文書要素番号は確認時文書要
素番号306に格納される(ステップS601)。この
入力があると、確認時文字列抽出プログラム107が実
行され、正当性確認用符号付き文書データ202の中か
ら該当する文書要素中の第2レベルの文書要素の内容を
除く文字列を抽出し、それを確認時対象文字列307に
格納する(ステップS602、詳細は後述する)。
【0035】次に、文書確認者は、自身のパスワードを
入力装置1より入力する。入力されたパスワードは確認
時パスワード308に格納される(ステップS60
3)。次いで、先のステップS602で取り出した確認
時対象文字列307とステップS603で入力した確認
時パスワード308から被暗号化データを作成し、それ
を確認時被暗号化データ309に格納する。そして、そ
の確認時被暗号化データ309内のデータに基づき、先
のステップS205と同様の処理でもって符号を生成
し、それを確認時正当性確認用符号310に格納する
(ステップS604)。
【0036】次に、正当性確認用符号付き文書データ2
02から、ステップS601で入力された確認時文書要
素番号306が示すn番目の第1レベルの文書要素のエ
ンド記号を検出し、エンド記号の直前の文字列(すなわ
ち、文書作成時の図5において、ステップS502で挿
入した作成時正当性確認用符号の文字列で、文書要素内
容の最後の文字とは、空白文字によって分離されてい
る)を比較用符号311に取り出す(ステップS60
5)。
【0037】最後に、ステップS604で作成した確認
時正当性確認用符号310とステップS605で抽出し
た比較用符号311を比較し(ステップS606)、一
致すれば正当である旨、例えば文字列“yes”を判定
結果312に記述する(ステップS607)。また、ス
テップS606で一致しない時は正当でない旨、例えば
文字列“no”を判定結果312に記述する(ステップ
S608)。この後、処理はメインのルーチンに戻る。
メインルーチンとしては、本サブルーチンから戻ったと
きに、判定結果312に応じたメッセージ等を表示すれ
ば良い。
【0038】尚、図6のステップS602の確認時文字
列抽出プログラム107の処理は図7のフローチャート
の如くである。因に、ステップS701からステップS
706までの処理は、図3におけるステップS301か
らステップS306の処理と同じである。ただし、文書
データ201が正当性確認用符号付き文書データ20
2、作成時文書要素番号301が確認時文書要素番号3
06、作成時対象文字列302が確認時対象文字列30
7になる。つまり、正当性確認用符号付き文書データ2
02中の指定された文書要素番号の文書要素の内容(ス
タート記号直後から、対応するエンド記号の直前までの
文字列)を取り出し、それを確認時対象文字列307に
格納する。本処理の場合、ステップS703で第1レベ
ルの文書要素のエンド記号を検出したときに、そのエン
ド記号の直前にある正当性確認用符号と、文書要素内容
の最後の文字とを隔てている空白文字を取り除く(ステ
ップS707)。
【0039】尚、かかる処理(一旦格納してから、その
格納されたデータの一部を削除する処理)を行なう替り
に、確認時対象文字列307に抽出した文字列を格納す
るときに、その最後の文字列とその直前にある空白文字
を除去してから実行するようにしても良い。以上で、ス
テップS602の処理が実現できる。図6におけるステ
ップS604の符号生成は、ステップS205の処理と
同じ処理である。従つて、図4において、作成時対象文
字列302を確認時対象文字列307、作成時パスワー
ド303を確認時パスワード308、作成時被暗号化デ
ータ304を確認時被暗号化データ309、作成時正当
性確認用符号305を確認時正当性確認用符号310と
置き換えるだけで、全く同様に説明できる。
【0040】なお、文書作成処理及び正当性確認処理の
それぞれの説明では、1つの文書要素に関する処理を述
べたが、それぞれの文書要素に対して、それぞれ処理を
行ってもよい。また、文書データの指定のあとのステッ
プを必要分繰り返してもよい。以上説明したように本実
施例によれば、文書要素を番号で指定し、且つパスワー
ドを入力するだけで、その文書要素の正当性を確認する
ことが可能となる。例えば、企業内で一度承認された文
書を図2の手順で保存した場合、各文書要素毎に訂正や
追加等の編集の手が入れられたか否かを判断することが
可能となる。
【0041】<他の実施例の説明>以下、第2の実施例
について、図を用いて説明する。本第2の実施例では、
上述した第1の実施例と同じく、文書要素の正当性確認
を行なう例について述べるが、文書区切り記号にID
(名前)を記述することにより、各文書要素が名前を持
つことが特徴である。
【0042】図11は本実施例におけるシステム構成を
表わした図である。図1と装置の構成は同じであるが、
以下に述べる第1、第2、第3の記憶装置に記憶される
プログラムやデータが異なる。第1の記憶装置10にお
いて、112は図1の作成時及び確認時文字列抽出プロ
グラム102及び107に対応し、文書データ211ま
たは正当性確認用符号付き文書データ212から文書要
素名をてがかりに、文書要素の内容の一部もしくはすべ
てを取り出すための文字列抽出プログラム、114は図
1の対応付けプログラム104に対応し、文書要素と文
字列変換プログラム103で得られた作成時正当性確認
用符号305を文書要素名をてがかりに、対応付けを行
なうための対応付けプログラムである。115は図1の
正当性確認用符号抽出プログラム105に対応し、文書
データ212から、文書要素名をてがかりに比較用符号
311を取り出す。
【0043】第2の記憶装置20において、211は文
書作成者が作成した本実施例における文書データ、21
2は対応付けプログラム114により正当性確認用符号
が登録された本実施例における正当性確認用符号付き文
書データである。第3の記憶装置30において、321
は文書作成時に対象とする文書要素の名前を記憶してい
る文書要素名(以後、作成時文書要素名と呼ぶ)、32
6は文書確認時に対象とする文書要素の名前が格納され
る文書要素名(以後、確認時文書要素名と呼ぶ)であ
る。
【0044】図16に、本実施例における文書データ2
11の例を示す。文書データは、ある特定の文書区切り
記号によつて、文書要素ごとに明確に分離できるもので
ある。ここでは、文字“<”で文書区切り記号が始ま
り、“>”で終わるとする。“<”と“>”の間には文
書要素名等が記述されている。従つて、文書中に“<”
と“>”の文字を、文書区切り記号以外の目的で書くこ
とは禁止する。
【0045】文書区切り記号には、文書要素の始まりを
示すスタート記号、文書要素の終わりを示すエンド記号
がある。エンド記号は“<”の後に“/”が来るもの
で、それ以外がスタート記号である。従つて、図16で
は、第1レベルの文書要素は、文書要素名が“a”でス
タート記号が“<a>”、エンド記号が“</a>”で
あることを示している。また、第2レベルの文書要素
は、文書要素名が“b”であり、それに伴なってスター
ト記号が“<b>”、エンド記号が“</b>”となっ
ている。。
【0046】次に、本実施例の処理のながれについて説
明する。本処理も第1の実施例と同様に、文書作成を行
なう処理と、正当性確認を行なう処理の2つに分かれ
る。初めに、文書作成処理のながれについて、図12を
用いて説明する。まず、文書作成者は入力装置1より入
力対象となる文書データ211の格納場所(たとえばフ
ァイル名)と、本処理の処理結果となる正当性確認用符
号付き文書データ212の格納場所を入力し、文書処理
対象を特定する(ステップS1101)。次に、文書作
成者は入力装置1より、目的の文書要素に対しての文書
要素名を入力し、それを作成時文書要素名321に格納
する(ステップS1102)。そして、文字列抽出プロ
グラム112を動作させることで、文書データ211内
の該当する文書要素内の文字列を抽出し、それを作成時
対象文字列302に格納する(ステップS1103、詳
細は後述する)。
【0047】さらに、文書作成者は入力装置1より該当
する文書要素に対するパスワードを入力し、それを作成
時パスワード303に格納し(ステップS1104)、
ステップS1103で取り出した作成時対象文字列30
2とステップS1104で入力した作成時パスワード3
03から、作成時正当性確認用符号305を作成する
(ステップS1105)。この処理は、第1の実施例に
おける図2のステップS205の処理と全く同様であ
る。
【0048】最後に、対応付けプログラム114を用い
て、該当する文書要素と作成時正当性確認用符号305
の対応付け処理を行ない(ステップS1106、詳細は
後述する)、文書作成処理を終了する。図12における
ステップS1103の文字列抽出プログラム112の処
理について述べる。
【0049】図17に、作成時被暗号化データを作成す
る際に用いる文書データ中の文字列211の範囲を破線
で示す。すなわち、第1レベルの文書要素のスタート記
号の直後の文字から、対応するエンド記号の直前の文字
までの文字列のうち、第2レベルの文書要素の内容のみ
を除いたものである。処理のながれについては図13の
フローチャートの如くである。
【0050】本実施例における文書要素の識別について
は、前実施例における文書要素の説明中、スタート記号
“<”を“<x>”と読みかえ、エンド記号“>”を
“</x>”と読みかえた場合と同じである。先ず、文
書データ211から作成時文書要素名321と同じ文書
要素名を持つ第1レベルの文書要素のスタート記号を検
出する(ステップS1201)。検出されないまま文書
データ211が終了してしまったら、該当する第1レベ
ルの文書要素がないことを表示し(ステップS120
2)、エラー終了する。途中で検出された場合は、スタ
ート記号の次の文字から、対応する第1レベルの文書要
素のエンド記号或いは第2レベルの文書要素のスタート
記号の検出までに抽出された文字を作成時対象文字列3
02に付加(格納)させる(ステップS1203)。こ
のとき、検出された文字が第1レベルのエンド記号のと
きには、メインルーチンに戻る。従って、この時点にお
いては、図17の破線で示す文字列が作成時対象文字列
302に格納されることになる。
【0051】さて、検出されたのが第2レベルの文書要
素のスタート記号の場合には、そのスタート記号を、作
成時対象文字列302に付加し(ステップS120
4)、対応する第2レベルの文書要素のエンド記号の直
前までの文字列を読みとばす(ステップS1205)。
そして、第2レベルの文書要素のエンド記号を作成時対
象文字列302に付加し(ステップS1206)、ステ
ップS1203に戻る。以上で、ステップS1103の
処理が実現できる。
【0052】図12におけるステップS1106の対応
付けプログラム114の処理について述べる。ここで
は、作成時正当性確認用符号305を、所定の第1レベ
ルの文書要素のエンド記号内に挿入することで、両者の
対応付けを行なう。第1の実施例と同様、文書作成者が
入力装置1より直接入力してもよいが、自動的に行なう
場合の例を以下に示す。
【0053】図18に正当性確認用符号付き文書データ
212の一例を示す。図中、“?????”は“a”と
いう名の第1レベルの文書要素の正当性確認用符号であ
り、“!!!!!”が“c”という名の第1レベルの文
書要素の正当性確認用符号である。処理のながれは図1
4に示す通りである。
【0054】まず、文書データ211から、作成時文書
要素名321と同じ文書要素名を持つ第1レベルの文書
要素のエンド記号を検出する(ステップS1301)。
そして、作成時正当性確認用符号305を、エンド記号
中の文書要素名の後に空白文字を隔てて挿入する(ステ
ップS1302)。こうした処理を全ての文書要素に対
して行うことで、本実施例の文書データ211は正当性
確認用符号付き文書データ212になる。
【0055】ここでは、文書データ211に登録する例
について述べたが、もし、この処理が正当性確認用符号
付き文書データ212を変更するような場合は、エンド
記号の中に正当性確認用符号がすでに挿入されているの
で、上記のステップS1302の処理の前に、正当性確
認用符号が挿入されているかどうかを調べて、挿入され
ている時は、それを削除する処理を行なえば良い。以上
で、ステップS1106の処理の説明を終了する。
【0056】第1の実施例と同様、上の例ではステップ
S1105の処理をステップS1103,ステップS1
104の終了後に行なっているが、ステップS1103
の対象文字列抽出処理を行ないながら、抽出した文字を
逐次、文字列変換プログラム103に入力するようにし
てもよい。次に、正当性確認処理を図15のフローチャ
ートを用いて説明する。
【0057】まず、確認対象となる正当性確認用符号付
き文書データ212の格納場所を文書確認者(担当者)
は入力装置1より入力する(ステップS1400)。続
いて、文書確認者は入力装置1より対象となる文書要素
名を入力する。入力された文書要素名は確認時文書要素
名326に格納される(ステップS1401)。次に、
正当性確認用符号付き文書データ212から文字列抽出
プログラム112を用いて、該当する確認時対象となる
文書要素における文字列を抽出し、それを確認時対象文
字列307に取り込む(ステップS1402)。
【0058】文書確認者は入力装置1より先に入力した
文書要素名に対応するパスワードを入力する。この入力
されたパスワードは確認時パスワード308に格納され
ることになる(ステップS1403)。次いで、ステッ
プS1402で取り出した確認時対象文字列307とス
テップS1403で入力した確認時パスワード308か
ら符号を生成し、それを確認時正当性確認用符号310
に格納する(ステップS1404)。この処理は、第1
の実施例における図6のステップS604の処理と全く
同様である。そして、正当性確認用符号付き文書データ
212から、ステップS1401で入力された確認時文
書要素名326と同じ文書要素名を持つ第1レベルの文
書要素のエンド記号を検出し、エンド記号の中から正当
性確認用符号を取り出し、それを比較用符号311に格
納する(ステップS1405)。
【0059】最後に、ステップS1404で作成した確
認時正当性確認用符号310とステップS1405で抽
出した正当性確認用符号311を比較し(ステップS1
406)、一致すれば正当である旨、例えば文字列“y
es”を判定結果312に記述する(ステップS140
7)。ステップS1406で一致しない時は正当でない
旨、例えば文字列“no”を判定結果312に記述する
ステップS1408)。これで、確認処理を終了する。
【0060】尚、図15におけるステップS1402の
文字列抽出プログラム112の処理は、ステップS11
03の処理と同じ処理である。従つて、図13におい
て、文書データ211を正当性確認用符号付き文書デー
タ212、作成時文書要素名321を確認時文書要素名
326、作成時対象文字列302を確認時対象文字列3
07と置き換えて、全く同様に説明できる。
【0061】本実施例において、上述例では正当性確認
用符号をエンド記号に挿入したが、スタート記号に挿入
することも容易に想像できる。また、文書区切り記号中
には文書要素名と正当性確認用符号のみがある場合につ
いて述べたが、属性等の情報が文書区切り記号中にあつ
てもよい。この時は、文書要素名や正当性確認用符号と
その他の情報が明確に区別できなければならない。例え
ば、エンド記号中の2番目の位置とか、“<a owner=na
gasima date=1990.9.11 passwd=?????>”等のように属
性の名前を明記する等が考えられる。位置を指定する場
合、最初に文書データを作成する際に、所定位置にダミ
ーの正当性確認用符号を挿入しておき、対応付け処理
で、正しい正当性確認用符号と入れ換えればよい。
【0062】以上説明したように本第2の実施例によれ
ば、文書要素の名前でもつて、正当性を確認したい文書
要素が指定できる。また、上述した第1,第2の実施例
によれば、1つの文書要素の内側に他の文書要素があっ
た場合、内側の文書要素についてはその区切り記号のみ
を含めて外側にある文書要素の内容から、その文書要素
の正当性確認用符号を作成する。従って、第1の実施例
の場合、内側の文書要素の内容には依らず、その位置情
報を含めて正当性を確認することができる。また、第2
の実施例の場合、内側の文書要素の位置情報だけでな
く、文書要素名や属性(存在する場合)を含めて正当性
を確認することができる。
【0063】すなわち、この手法によれば、内側の文書
要素の内容を自由に書き換えても「正当である」とみな
されるが、内側の文書要素そのものを削除したり、位置
を変えたり、或いは文書要素名や属性がある場合にはそ
れらを変更すると、「正当でである」ことにはならなく
なる。なお、上記実施例では、データ内容の変更の有無
を判定する対象のデータを文書データとしたが、プログ
ラムデータを対象としてもよい。すなわち、本発明は、
プログラムソースの正当性の確認に適用することもでき
る。
【0064】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、1つの機器から成る装置に適用
しても良い。また、システム或は装置にプログラムを供
給することによつて達成される場合にも適用できること
は言うまでもない。また、文書作成処理と文書正当性確
認処理は別々に行えるので、作成時文書要素番号301
と確認時文書要素番号306、作成時文書要素名321
と確認時文書要素名326、作成時対象文字列302と
確認時対象文字列307、作成時パスワード303と確
認時パスワード308、作成時被暗号化304と確認時
被暗号化309、作成時正当性確認用符号305と確認
時正当性確認用符号310のそれぞれの対は、同一領域
を用いるようにしてもよい。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
文書データを構成する複数の第1レベルの部分データそ
れぞれに、入れ子式の第2レベルの部分データが含み得
る文書データを処理する装置或いは方法において、保存
されている文書データ中の第1レベルの部分データに対
して第3者が変更したか否か、更には、その第1レベル
の部分データが入れ子式の第2レベルの部分データを含
んでいる場合には、その第2レベルの部分データの内容
について正当性の判断の対象外としつつ、少なくともそ
の第2レベルの部分データの存在に関する関係が維持さ
れているかどうかを知ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例におけるシステム構成図である。
【図2】第1の実施例における文書作成に係るフローチ
ヤートである。
【図3】図2における文字列抽出処理を説明するための
フローチヤートである。
【図4】図2における符号生成処理を説明するためのフ
ローチヤートである。
【図5】図2における対応付け処理を説明するためのフ
ローチヤートである。
【図6】第1の実施例における文書確認処理に係るフロ
ーチャートである。
【図7】図6の文字列抽出処理を説明するためのフロー
チャートである。
【図8】第1の実施例における文書データの内容を示す
図である。
【図9】図8における抽出文字列の対象範囲を示す図で
ある。
【図10】第1の実施例における正当性確認用符号付き
文書データを示す図である。
【図11】第2の実施例におけるシステム構成図であ
る。
【図12】第2の実施例における文書作成に係るフロー
チヤートである。
【図13】図12における文字列抽出処理を説明するた
めのフローチヤートである。
【図14】図12における対応付け処理を説明するため
のフローチヤートである。
【図15】第2の実施例における文書確認処理に係るフ
ローチャートである。
【図16】第2の実施例における文書データの内容を示
す図である。
【図17】図16における抽出文字列の対象範囲を示す
図である。
【図18】第2の実施例における正当性確認用符号付き
文書データを示す図である。
【符号の説明】
1 入力装置 2 CPU 3 出力装置 10,20,30 記憶装置 102 作成時文字列抽出プログラム 103 文字列変換プログラム 104 対応付けプログラム 105 正当性確認用符号抽出プログラム 106 文字列比較プログラム 107 確認時文字列抽出プログラム 202 正当性確認用符号付き文書データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥野 泰弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 黒澤 貴弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−278161(JP,A) 特開 平3−185551(JP,A) 特開 平2−297284(JP,A) 特開 平2−28869(JP,A) 特開 平1−243172(JP,A) 特開 平1−161937(JP,A) 特開 平1−101042(JP,A) 特開 昭60−26387(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 17/21 G06F 17/22 G06F 17/24 G06F 9/06 G09C 1/00 - 5/00 JICSTファイル(JOIS)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 区切り記号で区切られた複数の第1レベ
    ルの部分データの各々が、区切り記号で区切られた入れ
    子式の第2レベルの部分データを含み得る文書を処理す
    る文書処理装置であって、 前記文書データを構成する所望とする第1レベルの部分
    データを指定する第1の部分データ指定手段と、 該第1の部分データ指定手段により指定された第1レベ
    ルの部分データに対応するパスワードを入力する第1の
    パスワード入力手段と、 前記第1の部分データ指定手段により指定された第1レ
    ベルの部分データが前記第2レベルの部分データを入れ
    子式に含んでいる場合、当該第2レベルの部分データを
    内容を除き、当該第2レベルの部分データに対応する前
    記区切り記号を含んだ前記第1レベルの部分データと、
    前記第1のパスワード入力手段で入力したパスワードと
    の組み合わせに対し、所定の変換アルゴリズムに従って
    符号データを生成する第1の符号生成手段と、 前記第1の部分データ指定手段により指定された第1レ
    ベルの部分データの区切る区切り記号中に、前記第1の
    符号生成手段で生成した符号データを埋め込む埋め込み
    手段と、 符号データが埋め込まれた文書データを前記文書処理装
    置が有する所定の文書データ記憶手段に格納する格納手
    段とを備え、更に、 前記文書データ記憶手段に記憶されている所望とする文
    書データを指定する文書データ指定手段と、 指定される文書データを構成する所望の第1レベルの部
    分データを指定する第2の部分データ指定手段と、 該第2の部分データ指定手段により指定された第1レベ
    ルの部分データに対応するパスワードを入力する第2の
    パスワード入力手段と、 前記第2の部分データ指定手段により指定された第1レ
    ベルの部分データが前記第2レベルの部分データを入れ
    子式に含んでいる場合、当該第2レベルの部分データの
    内容を除き、当該第2レベルの部分データに対応する前
    記区切り記号を含んだ前記第1レベルの部分データと、
    前記第2のパスワード入力手段で入力したパスワードと
    の組み合わせに対し、前記変換アルゴリズムに従って符
    号データを生成する第2の符号生成手段と、 該第2の符号生成手段で生成された符号データと、前記
    第2の部分データ指定手段で指定された前記第1レベル
    の部分データを区切る区切り記号に埋め込まれている符
    号データとを比較する比較手段と、 該比較手段の比較結果を出力する出力手段とを備えるこ
    とを特徴とする文書処理装置。
  2. 【請求項2】 前記文書データはプログラムを含むこと
    を特徴とする請求項第1項に記載の文書処理装置。
  3. 【請求項3】 前記各部分データには、前記区切り記号
    中に名称が付されており、前記第1、第2の部分データ
    指定手段による指定は前記区切り記号中の名称でもって
    指定することを特徴とする請求項第1項に記載の文書処
    理装置。
  4. 【請求項4】 区切り記号で区切られた複数の第1レベ
    ルの部分データの各々が、区切り記号で区切られた入れ
    子式の第2レベルの部分データを含み得る文書を処理す
    る文書処理装置における文書処理方法であって、 前記文書データを構成する所望とする第1レベルの部分
    データを指定させる第1の部分データ指定工程と、 該第1の部分データ指定工程により指定された第1レベ
    ルの部分データに対応するパスワードを入力させる第1
    のパスワード入力工程と、 前記第1の部分データ指定工程により指定された第1レ
    ベルの部分データが前記第2レベルの部分データを入れ
    子式に含んでいる場合、当該第2レベルの部分データの
    内容を除き、当該第2レベルの部分データに対応する前
    記区切り記号を含んだ前記第1レベルの部分データと、
    前記第1のパスワード入力工程で入力したパスワードと
    の組み合わせに対し、所定の変換アルゴリズムに従って
    符号データを生成する第1の符号生成工程と、 前記第1の部分データ指定工程により指定された第1レ
    ベルの部分データの区切る区切り記号中に、前記第1の
    符号生成工程で生成した符号データを埋め込む埋め込み
    工程と、 符号データが埋め込まれた文書データを前記文書処理装
    置が有する所定の文書データ記憶手段に格納する格納工
    程とを備え、更に、 前記文書データ記憶手段に記憶されている所望とする文
    書データを指定させる文書データ指定工程と、 指定される文書データを構成する所望の第1レベルの部
    分データを指定させる第2の部分データ指定工程と、 該第2の部分データ指定工程により指定された第1レベ
    ルの部分データに対応するパスワードを入力させる第2
    のパスワード入力工程と、 前記第2の部分データ指定工程により指定された第1レ
    ベルの部分データが前記第2レベルの部分データを入れ
    子式に含んでいる場合、当該第2レベルの部分データの
    内容を除き、当該第2レベルの部分データに対応する前
    記区切り記号を含んだ前記第1レベルの部分データと、
    前記第2のパスワード入力工程で入力したパスワードと
    の組み合わせに対し、前記変換アルゴリズムに従って符
    号データを生成する第2の符号生成工程と、 該第2の符号生成工程で生成された符号データと、前記
    第2の部分データ指定工程で指定された前記第1レベル
    の部分データを区切る区切り記号に埋め込まれている符
    号データとを比較する比較工程と、 該比較手段の比較結果を出力する出力工程とを備えるこ
    とを特徴とする文書処理方法。
  5. 【請求項5】 前記文書データはプログラムを含むこと
    を特徴とする請求項第4項に記載の文書処理方法。
  6. 【請求項6】 前記各部分データには、前記区切り記号
    中に名称が付されており、前記第1、第2の部分データ
    指定工程における指定は前記区切り記号中の名称でもっ
    て指定することを特徴とする請求項第4項に記載の文書
    処理方法。
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