JP2870330B2 - 充電靴 - Google Patents

充電靴

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JP2870330B2
JP2870330B2 JP4307630A JP30763092A JP2870330B2 JP 2870330 B2 JP2870330 B2 JP 2870330B2 JP 4307630 A JP4307630 A JP 4307630A JP 30763092 A JP30763092 A JP 30763092A JP 2870330 B2 JP2870330 B2 JP 2870330B2
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    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
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    • A43B3/42Footwear characterised by the shape or the use with electrical or electronic arrangements with power sources where power is generated by conversion of mechanical movement to electricity, e.g. by piezoelectric means

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、充電靴に係り、詳細に
は、充電装置と充電池とを収納する収納ケースを踵内に
設け、歩行に際して踵の底面に繰返し加えられる押圧力
に応じて充電装置が発電して充電池に充電する充電靴に
関する。
【0002】
【従来の技術】近時、腕時計や携帯性を重視した電子機
器には、各種電池が搭載されており、その電池寿命の長
短が、電子機器の快適な使用環境を左右する要素となっ
ている。このような従来の腕時計や電子機器に搭載され
る電池としては、使い捨て電池と充電式電池が有り、環
境保護の観点から充電式電池に対する需要が拡大してき
ている。
【0003】また、腕時計や電子機器の内部に充電式電
池と発電機を内蔵させることにより、腕時計や電子機器
を使用しながら電池の充電も同時に行なうことを可能に
したものも実用化されている。腕時計に内蔵される発電
機としては、例えば、振り子式発電機を利用したものが
あり、歩行中等に腕に付与される振動により振り子式発
電機が発電し、その発電量により充電式電池に充電する
ようになっている。したがって、電子機器においても同
様の発電機を内蔵することにより、使用環境を改善する
ことが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の腕時計や電子機器に内蔵される発電機として
の振り子式発電機にあっては、その発電量が小さかった
ため、腕時計等の消費電力が少ないものへの搭載には適
しているが、他の比較的消費電力の大きいノート型パー
ソナルコンピュータや携帯液晶テレビ等の電子機器へ搭
載した場合には、使用しながらの充電は実用上困難であ
り、充電式電池への充電だけにしてもその充電時間が大
幅に長引き、実際には、電子機器と同等あるいはより大
型の高速充電が可能な充電器を別に持ち歩くことにな
り、ユーザーに対して電子機器携帯時の体積、重量を増
加させるとともに、電子機器の製造コストも増加させる
という問題点があった。
【0005】本発明の課題は、充電装置及び充電池を靴
の踵内に収納し、歩きながら充電池に充電できる充電靴
を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の手段は次の通り
である。
【0007】請求項1記載の発明は、充電装置と充電池
とを収納する収納ケースを踵内に設けた充電靴であっ
て、前記充電装置は、磁性材料を板状に形成し、その厚
み方向に磁化された磁石板と、基板内に導電材料により
所定巻数のコイルパターンを形成し、該コイルパターン
の両端部に接続端子を形成したコイル基板と、弾性材料
を板状に形成したクッション板と、から構成され、前記
磁石板と前記コイル基板との間に前記クッション板を挟
み密着させて一体構造とした板状発電素子を複数個積み
重ねて積層構造とし、該各コイル基板に形成した接続端
子を直列あるいは並列に接続した積層型発電素子と、前
記コイル基板のコイルパターンに誘起される誘起電流を
充電電流に変換する変換手段と、を具備し、歩行に際し
て踵の底面に繰返し加えられる垂直方向の押圧力が伝達
するように前記積層型発電素子を前記収納ケース内に収
納し、該押圧力により前記各板状発電素子のクッション
板が弾性変形して前記各磁石板と前記各コイル基板との
間隔を経時変化させ、該各板間隔の経時変化により該各
磁石板から発生して該各コイル基板内のコイルパターン
と鎖交する磁束数の変化によってコイルパターンに誘起
される電流を、積層された両端部の板状発電素子のコイ
ル基板に形成された接続端子から取り出し、該誘起電流
を充電電流に変換して前記充電池に供給することを特徴
している。
【0008】
【作用】本発明の手段の作用は次の通りである。
【0009】請求項1記載の発明によれば、充電装置と
充電池とを収納する収納ケースを踵内に設けた充電靴で
あって、前記充電装置は、磁性材料を板状に形成し、そ
の厚み方向に磁化された磁石板と、基板内に導電材料に
より所定巻数のコイルパターンを形成し、該コイルパタ
ーンの両端部に接続端子を形成したコイル基板と、弾性
材料を板状に形成したクッション板と、から構成され、
前記磁石板と前記コイル基板との間に前記クッション板
を挟み密着させて一体構造とした板状発電素子を複数個
積み重ねて積層構造とし、該各コイル基板に形成した接
続端子を直列あるいは並列に接続した積層型発電素子
と、前記コイル基板のコイルパターンに誘起される誘起
電流を充電電流に変換する変換手段と、を具備し、歩行
に際して踵の底面に繰返し加えられる垂直方向の押圧力
が伝達するように前記積層型発電素子を前記収納ケース
内に収納し、該押圧力により前記各板状発電素子のクッ
ション板が弾性変形して前記各磁石板と前記各コイル基
板との間隔を経時変化させ、該各板間隔の経時変化によ
り該各磁石板から発生して該各コイル基板内のコイルパ
ターンと鎖交する磁束数の変化によってコイルパターン
に誘起される電流を、積層された両端部の板状発電素子
のコイル基板に形成された接続端子から取り出し、該誘
起電流を充電電流に変換して前記充電池に供給する。
【0010】したがって、日常の歩行動作によって携帯
型電子機器等に使用される充電池の充電を行なうことが
でき、従来のように別に充電器を持ち歩く必要がなくな
り、ユーザーに対する負担を軽減することができ、ま
た、充電装置は、磁石シートの磁束発生数、コイルシー
トのコイル巻数の設計値及びシート状発電素子の積層段
数を変更するだけで容易に所望の単位時間当りの充電電
流を取り出すことができ、従来の振り子式発電機よりも
発電効率の良い、靴の踵内に容易に収納可能な充電装置
を小型かつ低コストで製造することができる。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【実施例】以下、図を参照して実施例を説明する。
【0016】図1は、本発明の充電靴を適用した靴1の
一実施例の外観図であり、靴1の踵2内には、本発明の
充電装置3と充電池4を収納するケース5が形成されて
おり、踵2の底面には、歩行の際に繰返し加えられる図
中垂直方向の押圧力Fをケース5内に収納される充電装
置3に伝達するように、弾性変形するゴム材等で形成さ
れた底面板6が張られている。
【0017】まず、請求項1記載の発明の充電靴に適用
する充電装置の構成を図2に示して説明する。
【0018】図2において、充電装置3は、板状発電素
子41を複数個積層した積層型発電素子40、整流器4
2及び積層型発電素子40と整流器42を接続する配線
43から構成される。図3において、各板状発電素子4
1は、リード線44により直列に接続されるとともに、
積層型発電素子40の両端部に配置された板状発電素子
41には、配線43を接続する外部接続端子45、46
が形成されている。
【0019】ここで、本実施例のポイントとなる板状発
電素子41の基本構成と動作原理について図3、4を参
照して説明する。
【0020】原理説明 図3、4は、磁性材料により薄板状に形成した磁石板5
1と基板内にプリントパターンにより所定巻数のコイル
パターンを形成したコイル基板52による誘導発電の様
子を示す図であり、図3では、磁石板51とコイル基板
52が、ある距離d1だけ離れている時、磁石板51か
ら発生してコイル基板52と鎖交する磁束数をφ1と
し、図4に示すように、図3の位置から磁石板51を移
動して距離d2までコイル基板52に近づけた時、磁石
板51から発生してコイル基板52と鎖交する磁束数を
φ2とし、コイル基板52内のコイルパターンの巻数を
Nとすると、ファラデーの電磁誘導の法則に従って次式
(1)に示す誘起電圧Vが発生する。
【0021】
【数1】 本発明では、上記図3、4に示したように、磁石板51
とコイル基板52を形成し、この磁石板51とコイル基
板52の間にゴム材等の弾性材料で薄板状に形成した後
述するクッション板を挟み密着させて一体構造とした板
状発電素子を形成し、この板状発電素子に垂直方向の交
番荷重が加えられた時、クッション板が弾性変形して磁
石板51とコイル基板52との間隔を経時変化させ、こ
れら板間隔の経時変化により磁石板51から発生してコ
イル基板52内のコイルパターンと鎖交する磁束数の変
化によって上記式(1)の誘起電圧Vによりコイルパタ
ーンに誘起される誘起電流をコイル基板52に形成した
出力端子から取り出せるようにする。
【0022】一実施例 以下、上記基本的な考え方に基づいて本実施例を説明す
る。
【0023】まず、積層される板状発電素子41の構成
を図5に基づいて説明する。図5では、上記磁石板51
とコイル基板52の間にクッション板53を挟む構成と
した例であり、磁石板51、コイル基板52及びクッシ
ョン板53をそれぞれシート状に形成して板状発電素子
41の薄型化を図っている。
【0024】シート状のコイル基板52の構成を説明す
る。図6(a)、(b)は、シート状のコイル基板52
を両面方向から見た外観図であり、図7は、コイル基板
52の拡大断面図である。図7において、コイル基板5
2は、厚さが、約0.6ミリメートルのプリント基板5
5内の図中上面側と下面側にプリントパターンによっ
て、ピッチが、約40ミクロン間隔のコイルパターン5
6、57が導体材料によって形成されている。また、図
7(a)、(b)に示すように、このコイルパターン5
6、57は、矩形状に所定巻数分形成されており、その
各面のコイルパターン56、57の一端部は、スルーホ
ール58を通して接続され、各面のコイルパターン5
6、57の他端部には、誘起電流を取り出すための電極
59、60が形成されている。
【0025】図8(a)、(b)は、磁石板51の断面
図であり、磁石板51は、磁性材料を薄板状に形成し
て、その厚さ方向に磁化したものを使用し、その磁化方
向は、同図(a)に示すように、上方がS極、下方がN
極のものでも良いし、同図(b)に示すように、上方が
N極、下方がS極のものでも良い。この磁石板51は、
厚みが約1ミリメートルのものを使用するものとする。
【0026】また、クッション板53は、ゴム材等の弾
性材料をシート状に形成し、その厚みが約1ミリメート
ルのものを使用し、上記コイル基板52及び磁石板51
の形状と一致するようにカットしたものを使用する。ま
た、このクッション板53は、図中垂直方向に加えられ
る交番荷重Fに応じて0.5ミリメートル程度の範囲で
たわむものとし、磁石板51とコイル基板52の間隔を
変化させる。
【0027】以上の磁石板51、コイル基板52及びク
ッション板53により上記図6に示したように、磁石板
51とコイル基板52の間にクッション板53を密着し
て挟む一体構造の板状発電素子41を形成する。この板
状発電素子41のトータルの厚みは、約2.6ミリメー
トルとなる。
【0028】この板状発電素子41を積層した積層型発
電素子40を上記図1に示した靴1の踵2内に形成した
ケース5内に収納するが、底面板6から伝達される押圧
力Fが、図2に示すように積層型発電素子40の下方か
ら付与されるように収容する必要がある。
【0029】また、図2において、底面板6から伝達さ
れる押圧力Fに応じて両端部に配置された板状発電素子
41に形成された外部接続端子45、46から出力され
る誘起電流は、脈動電流であるため、この脈動電流を配
線44により接続された整流器42を通して整流し、充
電電流を生成して上記図1のケース5内に収納される充
電池4に供給する。
【0030】次に、本実施例の動作を説明する。
【0031】まず、図5に示すように、板状発電素子4
1単位の動作に注目すると、図中垂直方向から交番荷重
Fが付与されると、クッション板53が弾性変形し、磁
石板51とコイル基板52の間隔dを変化させ、上記図
3、4に示したように、磁石板51から発生してコイル
基板52と鎖交する磁束数φを変化させて、上記(1)
式に基づく誘起電圧Vを発生させ、コイル基板52内の
コイルパターン56、57に誘起電流が流される。した
がって、その付与される交番荷重の強さや周期に応じた
誘起電流が、コイル基板52内のコイルパターン56、
57に誘起される。
【0032】このような各板状発電素子41の動作を、
上記図2に示した靴1の踵2のケース5内に収納される
充電装置3としての積層型発電素子40に適用すると、
歩行に際して靴1の踵2の底面板6が接地して図中下方
から押圧力Fが伝達されると、各板状発電素子41内の
クッション板53が弾性変形し、磁石板51とコイル基
板52の間隔dを変化させ、各磁石板51から発生して
各コイル基板52と鎖交する磁束数φを変化させて、各
板状発電素子41に誘起電圧Vを発生させ、各コイル基
板52内のコイルパターン56、57に誘起電流が流さ
れる。各コイル基板52に流される誘起電流には、隣合
う板状発電素子41からリード線44を通して取り出さ
れる誘起電流が重畳され、最終的に両端部に配置された
板状発電素子41に形成された外部接続端子45、46
から取り出される。
【0033】この時、積層型発電素子40に誘起される
電流は、脈動電流であるため、この脈動電流を整流し、
充電電流を生成する整流器42を通してケース5内に収
納される充電池4と接続することにより、誘起電流を直
流電流に変換して充電電流として充電池4に供給するこ
とができ、誘起電流を有効に利用することができ、靴1
を履いて歩きながら踵2内に収納した充電池4を充電す
ることができる。
【0034】次に、請求項記載の発明の充電靴に適用
した充電装置の変形例1の構成を図9に示して説明す
る。
【0035】図9において、充電装置3は、薄板状の圧
電素子71を複数個積層した積層型発電素子70、整流
器72及び積層型発電素子70と整流器72を接続する
配線73から構成される。図9において、各圧電素子7
1は、リード線74により直列に接続されるとともに、
積層型発電素子70の両端部に配置された圧電素子71
には、配線73を接続する外部接続端子75、76が形
成されている。
【0036】この圧電素子71を積層した積層型発電素
子70を上記図1に示した靴1の踵2内に形成したケー
ス5内に収納するが、底面板6から伝達される押圧力F
が、図9に示すように積層型発電素子70の下方から付
与されるように収容する必要がある。
【0037】また、図9において、底面板6から伝達さ
れる押圧力Fに応じて両端部に配置された圧電素子71
に形成された外部接続端子75、76から出力される起
電力は、脈動電力であるため、この脈動電力を配線73
により接続された整流器72を通して整流し、充電電流
を生成して上記図1のケース5内に収納される充電池4
に供給する。
【0038】次に、本実施例の動作を説明する。
【0039】歩行に際して靴1の踵2の底面板6が接地
して図9に示すように下方から押圧力Fが伝達される
と、ケース5内に収納された積層型発電素子70の圧電
素子71に押圧力が付与され、圧電素子71毎に起電力
を発生させる。各圧電素子71に発生する起電力には、
隣合う圧電素子71からリード線74を通して取り出さ
れる起電力が重畳され、最終的に両端部の圧電素子71
に形成された外部接続端子75、76から取り出され
る。
【0040】この時、積層型発電素子70から取り出さ
れる起電力は、脈動電力であるため、この脈動電力を整
流し、充電電流を生成する整流器72を通して充電池4
と接続することにより、脈動電力を直流電力に変換して
充電池4に供給することができ、発生電力を有効に利用
することができ、靴1を履いて歩きながら踵2内に収納
した充電池4を充電することができる。
【0041】したがって、板状発電素子41を用いた積
層型発電素子40を利用した充電装置3あるいは圧電素
子71を用いた積層型発電素子70を利用した充電装置
3では、その構造を、従来よりも単純かつ小型で発電量
の大きい充電装置を容易に作成することができ、この充
電装置を靴1の踵2内に形成したケース5に容易に収納
することができ、比較的消費電力の大きいノート型パー
ソナルコンピュータや携帯液晶テレビ等の電子機器に使
用される充電池を歩きながら充電することができ、従来
のように充電器を別に持ち歩く必要がなくなり、携帯型
電子機器の体積、重量を大幅に軽減することができ、携
帯性を向上させることができるるとともに、製造コスト
も低減することができる。
【0042】なお、上記実施例の板状発電素子41を用
いた積層型発電素子40では、コイル基板52内にコイ
ルパターン56、57を矩形状に形成しているが、円形
状等の他の形状でも良いことは勿論である。また、上記
実施例では、積層型発電素子40及び積層型発電素子7
0は、複数の板状発電素子41及び圧電素子71を直列
接続する構成としているが、並列に接続する構成として
も良く、用途に応じて接続形態を容易に変更することも
可能である。
【0043】次に、請求項記載の発明の充電靴に適用
した充電装置の変形例2の構成を図10に示して説明す
る。図10において、充電装置3は、駆動機構10、発
電用モーター20及び整流器30から構成される。
【0044】図10において、駆動機構10は、上記底
面板6に接して底面板6から伝達される押圧力をラック
12に伝達する伝達板11と、伝達板11から伝達され
る押圧力Fに応じて図中上方に移動して第1の歯車13
を回転させるラック12と、ラック12と噛み合って第
2の歯車14を回転させる第1の歯車13と、第1の歯
車13と噛み合って増速歯車15を連れ回りさせる第2
の歯車14と、第2の歯車14と連れ回りして第2の歯
車14の回転数を増速して発電用モーター2の軸歯車2
1を回転させる増速歯車15と、歩行中にラック12に
対して押圧力Fが伝達されていない時、ラック12を図
中下方に押し下げる圧縮バネ16及び歩行中にラック1
2に対して押圧力Fが伝達されていない時、連結アーム
18を介して第1の歯車13を図中左方向に引っ張って
第1の歯車13と第2の歯車14の噛み合いを切り離す
引張バネ17から構成されている。
【0045】また、図10において、発電用モーター2
0は、駆動機構10の増速歯車15の回転により軸歯車
21が、常時一方向に回転させられて発電し、その発電
力を配線23を通して整流器30に出力する。整流器3
0は、発電モーター20から入力される発電力を整流し
て充電電流を生成し、上記図1のケース5に収納される
充電池4に供給する。
【0046】次に、本実施例の動作を説明する。
【0047】駆動機構10は、歩行に際して上記踵2の
底面板6が接地する毎に、図中下方から繰り返し伝達さ
れる押圧力Fが伝達板11を介してラック12に伝達さ
れると、ラック12が図中上方に移動して第1の歯車1
3を図中矢印で示す方向に回転させ、第1の歯車13と
噛み合う第2の歯車14を図中矢印で示す方向に回転さ
せ、第2の歯車14と連れ回る増速歯車15を回転させ
て、発電用モーター20の歯車21を図中矢印で示す方
向に回転させる。
【0048】また、歩行に際して踵2が地面から離れた
時は、底面板6に対する押圧力が付与されないため、圧
縮バネ16が図中下方に伸びてラック12を下方に移動
させるとともに、引張バネ17により第1の歯車13が
図中左方向に引っ張られて、第1の歯車13と第2の歯
車14の噛み合わせが切り離され、増速歯車15の回転
は停止される。
【0049】以上の駆動機構10の動作によって、発電
用モーター20の軸歯車21は、常時、図中矢印で示す
一方向に回転駆動され、発電用モーター20で発生する
発電力が、配線23を通して整流器30に出力される。
発電モーター20で発電される電力は、脈動電力である
ため、整流器30で整流され、所定の充電電流が生成さ
れてケース5内の充電池4に供給される。したがって、
発電用モーター20で発電される電力を有効に充電池4
に供給することができ、靴1を履いて歩きながら踵2内
に収納した充電池4を充電することができる。
【0050】したがって、充電機能を備えた靴1を履く
ことにより、日常の歩行動作によって携帯型電子機器等
に使用される充電池の充電を行なうことができ、従来の
ように別に充電器を持ち歩く必要がなくなり、ユーザー
に対する負担を軽減することができ、携帯型電子機器の
携帯性を向上させることができる。
【0051】なお、本実施例の充電機能を有する靴のそ
の他の用途としては、例えば、ウォーキングシューズや
登山靴等のレジャー用の靴に適用すれば、野外で使われ
る電池駆動のラジオや照明器具、ハンディビデオまた
は、非常用の懐中電燈用の予備の充電池を充電器を持ち
歩かずに常時充電状態とすることができ、予備の電池が
手に入らない場所でも安心してそれらの機器を使用する
ことができ、野外で使用するレジャー用携帯機器の利用
性を向上させることができる。
【0052】さらに、レジャー用途に限らず、様々なス
ポーツ用の靴に応用すれば、その運動量を表示させたり
するこも可能であり、充電池を充電する以外の用途にも
適用可能である。
【0053】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、充電装置
と充電池とを収納する収納ケースを踵内に設けた充電靴
であって、前記充電装置は、磁性材料を板状に形成し、
その厚み方向に磁化された磁石板と、基板内に導電材料
により所定巻数のコイルパターンを形成し、該コイルパ
ターンの両端部に接続端子を形成したコイル基板と、弾
性材料を板状に形成したクッション板と、から構成さ
れ、前記磁石板と前記コイル基板との間に前記クッショ
ン板を挟み密着させて一体構造とした板状発電素子を複
数個積み重ねて積層構造とし、該各コイル基板に形成し
た接続端子を直列あるいは並列に接続した積層型発電素
子と、前記コイル基板のコイルパターンに誘起される誘
起電流を充電電流に変換する変換手段と、を具備し、歩
行に際して踵の底面に繰返し加えられる垂直方向の押圧
力が伝達するように前記積層型発電素子を前記収納ケー
ス内に収納し、該押圧力により前記各板状発電素子のク
ッション板が弾性変形して前記各磁石板と前記各コイル
基板との間隔を経時変化させ、該各板間隔の経時変化に
より該各磁石板から発生して該各コイル基板内のコイル
パターンと鎖交する磁束数の変化によってコイルパター
ンに誘起される電流を、積層された両端部の板状発電素
子のコイル基板に形成された接続端子から取り出し、該
誘起電流を充電電流に変換して前記充電池に供給する構
成としているので、日常の歩行動作によって携帯型電子
機器等に使用される充電池の充電を行なうことができ、
従来のように別に充電器を持ち歩く必要がなくなり、ユ
ーザーに対する負担を軽減することができ、また、充電
装置は、磁石シートの磁束発生数、コイルシートのコイ
ル巻数の設計値及びシート状発電素子の積層段数を変更
するだけで容易に所望の単位時間当りの充電電流を取り
出すことができ、従来の振り子式発電機よりも発電効率
の良い、靴の踵内に容易に収納可能な充電装置を小型か
つ低コストで製造することができる。
【0054】
【0055】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の充電靴を適用した靴の概略構成図。
【図2】図1の靴の踵内に収納される請求項1記載の発
明の充電靴を適用した充電装置の構成図。
【図3】図2の積層型発電素子を構成する板状発電素子
の動作原理を説明するための図。
【図4】図3の板状発電素子の動作状態を補足説明する
ための図。
【図5】図3、4の動作原理に基づく板状発電素子の構
成図。
【図6】図5の板状発電素子内のコイル基板の外観図。
【図7】図6のコイル基板の拡大断面図。
【図8】図5の磁石板の断面図。
【図9】図1の靴の踵内に収納される請求項記載の発
明の充電靴を適用した充電装置の変形例1の構成図。
【図10】図1の靴の踵内に収納される請求項記載の
発明の充電靴を適用した充電装置の変形例2の構成図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−145601(JP,A) 特開 昭61−154601(JP,A) 実開 昭58−13103(JP,U) 実開 平3−78402(JP,U) 実開 平3−92105(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02K 35/00 - 35/06 A43B 3/00 - 23/30

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充電装置と充電池とを収納する収納ケー
    スを踵内に設けた充電靴であって、 前記充電装置は、 磁性材料を板状に形成し、その厚み方向に磁化された磁
    石板と、 基板内に導電材料により所定巻数のコイルパターンを形
    成し、該コイルパターンの両端部に接続端子を形成した
    コイル基板と、 弾性材料を板状に形成したクッション板と、 から構成され、前記磁石板と前記コイル基板との間に前
    記クッション板を挟み密着させて一体構造とした板状発
    電素子を複数個積み重ねて積層構造とし、該各コイル基
    板に形成した接続端子を直列あるいは並列に接続した積
    層型発電素子と、 前記コイル基板のコイルパターンに誘起される誘起電流
    を充電電流に変換する変換手段と、 を具備し、歩行に際して踵の底面に繰返し加えられる垂
    直方向の押圧力が伝達するように前記積層型発電素子を
    前記収納ケース内に収納し、該押圧力により前記各板状
    発電素子のクッション板が弾性変形して前記各磁石板と
    前記各コイル基板との間隔を経時変化させ、該各板間隔
    の経時変化により該各磁石板から発生して該各コイル基
    板内のコイルパターンと鎖交する磁束数の変化によって
    コイルパターンに誘起される電流を、積層された両端部
    の板状発電素子のコイル基板に形成された接続端子から
    取り出し、該誘起電流を充電電流に変換して前記充電池
    に供給することを特徴とする充電靴。
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