JP2870329B2 - 積層型発電素子及び積層型発電素子を利用した充電器 - Google Patents

積層型発電素子及び積層型発電素子を利用した充電器

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JP2870329B2
JP2870329B2 JP30296892A JP30296892A JP2870329B2 JP 2870329 B2 JP2870329 B2 JP 2870329B2 JP 30296892 A JP30296892 A JP 30296892A JP 30296892 A JP30296892 A JP 30296892A JP 2870329 B2 JP2870329 B2 JP 2870329B2
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将美 湯山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層型発電素子及び積
層型発電素子を利用した充電器に係り、詳細には、垂直
方向の交番荷重が加えられることにより電力を発生する
積層型発電素子及び積層型発電素子を利用した充電器に
関する。
【0002】
【従来の技術】近時、腕時計や携帯性を重視した電子機
器には、各種電池が搭載されており、その電池寿命の長
短が、電子機器の快適な使用環境を左右する要素となっ
ている。このような従来の腕時計や電子機器に搭載され
る電池としては、使い捨て電池と充電式電池が有り、環
境保護の観点から充電式電池に対する需要が拡大してき
ている。
【0003】また、腕時計や電子機器の内部に充電式電
池と発電機を内蔵させることにより、腕時計や電子機器
を使用しながら電池の充電も同時に行なうことを可能に
したものも実用化されている。腕時計に内蔵される発電
機としては、例えば、振り子式発電機を利用したものが
あり、歩行中等に腕に付与される振動により振り子式発
電機が発電し、その発電量により充電式電池に充電する
ようになっている。したがって、電子機器においても同
様の発電機を内蔵することにより、使用環境を改善する
ことが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の腕時計や電子機器に内蔵される発電機として
の振り子式発電機にあっては、その発電量が小さかった
ため、腕時計等の消費電力が少ないものへの搭載には適
しているが、他の比較的消費電力の大きいノート型パー
ソナルコンピュータや携帯液晶テレビ等の電子機器へ搭
載した場合には、使用しながらの充電は実用上困難であ
り、充電式電池への充電だけにしてもその充電時間が大
幅に長引き、実際には、電子機器と同等あるいはより大
型の高速充電が可能な充電器を別に持ち歩くことにな
り、ユーザーに対して電子機器携帯時の体積、重量を増
加させるとともに、電子機器の製造コストも増加させる
という問題点があった。
【0005】本発明の課題は、構造が単純で、かつ発電
量が大きい積層型発電素子及び積層型発電素子を利用し
た充電器を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の手段は次の通り
である。
【0007】請求項1記載の発明は、磁性材料を薄板状
に形成し、その厚み方向に磁化された磁石板と、基板内
に導電材料により所定巻数のコイルパターンを形成し、
該コイルパターンの両端部に接続端子を形成したコイル
基板と、弾性材料を薄板状に形成したクッション板と、
から構成され、前記磁石板と前記コイル基板との間に前
記クッション板を挟み密着させて一体構造とした板状発
電素子を複数個積み重ねて積層構造とし、該各コイル基
板に形成した接続端子を直列あるいは並列に接続し、該
積層した板状発電素子に対して垂直方向の交番荷重が加
えられた時、該各板状発電素子のクッション板が弾性変
形して各磁石板と各コイル基板との間隔を経時変化さ
せ、該各板間隔の経時変化により該各磁石板から発生し
て該各コイル基板内のコイルパターンと鎖交する磁束数
の変化によってコイルパターンに誘起される電流を両端
部の板状発電素子のコイル基板に形成された接続端子か
ら取り出し可能としたことを特徴としている。
【0008】請求項記載の発明は、発電装置と該発電
装置から供給される充電電流により充電される充電池を
収納する電池収納部とを備えた充電器において、前記発
電装置は、磁性材料を板状に形成し、その厚み方向に磁
化された磁石板と、基板内に導電材料により所定巻数の
コイルパターンを形成し、該コイルパターンの両端部に
接続端子を形成したコイル基板と、弾性材料を板状に形
成したクッション板と、から構成され、前記磁石板と前
記コイル基板との間に前記クッション板を挟み密着させ
て一体構造とした板状発電素子を複数個積み重ねて積層
構造とし、該各コイル基板に形成した接続端子を直列あ
るいは並列に接続した積層型発電素子を利用し、該積層
型発電素子の両端部に配置された板状発電素子のコイル
基板に外部と接続する接続端子を形成し、該積層型発電
素子に対して垂直方向の交番荷重が加えられた時、前記
各板状発電素子の前記クッション板が弾性変形して前記
各磁石板と前記各コイル基板との間隔を経時変化させ、
該各板間隔の経時変化により該各磁石板から発生して該
各コイル基板内のコイルパターンと鎖交する磁束数の変
化によってコイルパターンに誘起される電流を前記両端
部の板状発電素子のコイル基板に形成された接続端子か
ら取り出し、前記電池収納部に収納される充電池に供給
することを特徴としている。
【0009】
【作用】本発明の手段の作用は次の通りである。
【0010】請求項1記載の発明によれば、磁性材料を
薄板状に形成し、その厚み方向に磁化された磁石板と、
基板内に導電材料により所定巻数のコイルパターンを形
成し、該コイルパターンの両端部に接続端子を形成した
コイル基板との間に弾性材料を薄板状に形成したクッシ
ョン板を挟み密着させて一体構造とした板状発電素子を
複数個積み重ねて積層構造とし、該各コイル基板に形成
した接続端子を直列あるいは並列に接続し、該積層した
板状発電素子に対して垂直方向の交番荷重が加えられた
時、該各板状発電素子のクッション板が弾性変形して各
磁石板と各コイル基板との間隔を経時変化させ、該各板
間隔の経時変化により該各磁石板から発生して該各コイ
ル基板内のコイルパターンと鎖交する磁束数の変化によ
ってコイルパターンに誘起される電流を両端部の板状発
電素子のコイル基板に形成された接続端子から取り出し
可能とする。
【0011】したがって、磁石板の磁束発生数、コイル
基板のコイル巻数の設計値及び板状発電素子の積層段数
を変更するだけで容易に所望の単位時間当りの発電量を
取り出すことができ、従来の振り子式発電機よりも発電
効率の良い発電素子を小型かつ低コストで製造すること
ができ、腕時計以外の電子機器への内蔵を容易にするこ
とができ、電子機器の携帯性を向上させることができる
とともに、製造コストを低減することができる。
【0012】
【0013】
【0014】請求項記載の発明によれば、発電装置と
該発電装置から供給される充電電流により充電される充
電池を収納する電池収納部とを備えた充電器において、
前記発電装置は、磁性材料を板状に形成し、その厚み方
向に磁化された磁石板と、基板内に導電材料により所定
巻数のコイルパターンを形成し、該コイルパターンの両
端部に接続端子を形成したコイル基板と、弾性材料を板
状に形成したクッション板と、から構成され、前記磁石
板と前記コイル基板との間に前記クッション板を挟み密
着させて一体構造とした板状発電素子を複数個積み重ね
て積層構造とし、該各コイル基板に形成した接続端子を
直列あるいは並列に接続した積層型発電素子を利用し、
該積層型発電素子の両端部に配置された板状発電素子の
コイル基板に外部と接続する接続端子を形成し、該積層
型発電素子に対して垂直方向の交番荷重が加えられた
時、前記各板状発電素子の前記クッション板が弾性変形
して前記各磁石板と前記各コイル基板との間隔を経時変
化させ、該各板間隔の経時変化により該各磁石板から発
生して該各コイル基板内のコイルパターンと鎖交する磁
束数の変化によってコイルパターンに誘起される電流を
前記両端部の板状発電素子のコイル基板に形成された接
続端子から取り出し、前記電池収納部に収納される充電
池に供給する。
【0015】したがって、磁石板の磁束発生数、コイル
基板のコイル巻数の設計値及び板状発電素子の積層段数
を変更するだけで容易に所望の単位時間当りの充電電流
を取り出すことができ、従来の振り子式発電機よりも発
電効率の良い充電器を小型かつ低コストで製造すること
ができ、充電器の腕時計以外の電子機器への内蔵を容易
にすることができ、電子機器の携帯性を向上させること
ができるとともに、製造コストを低減することができ
る。
【0016】
【0017】
【0018】
【実施例】以下、図1〜図12を参照して実施例を説明
する。
【0019】原理説明 まず、本発明の基本的な考え方を図1、2を参照して説
明する。
【0020】図1、2は、磁性材料により薄板状に形成
した磁石板1と基板内にプリントパターンにより所定巻
数のコイルパターンを形成したコイル基板2による誘導
発電の様子を示す図であり、図1では、磁石板1とコイ
ル基板2が、ある距離d1だけ離れている時、磁石板1
から発生してコイル基板2と鎖交する磁束数をφ1と
し、図2に示すように、図1の位置から磁石板1を移動
して距離d2までコイル基板2に近づけた時、磁石板1
から発生してコイル基板2と鎖交する磁束数をφ2と
し、コイル基板2内のコイルパターンの巻数をNする
と、ファラデーの電磁誘導の法則に従って次式(1)に
示す誘起電圧Vが発生する。
【0021】
【数1】 本発明では、上記図1、2に示したように、磁石板1と
コイル基板2を形成し、この磁石板1とコイル基板2の
間にゴム材等の弾性材料で薄板状に形成した後述するク
ッション板を挟み密着させて一体構造とした板状発電素
子を形成し、この板状発電素子に垂直方向の交番荷重が
加えられた時、クッション板が弾性変形して磁石板1と
コイル基板2との間隔を経時変化させ、これら板間隔の
経時変化により磁石板1から発生してコイル基板2内の
コイルパターンと鎖交する磁束数の変化によって上記式
(1)の誘起電圧Vによりコイルパターンに誘起される
誘起電流をコイル基板2に形成した出力端子から取り出
せるようにする。
【0022】一実施例 以下、上記基本的な考え方に基づいて実施例を説明す
る。
【0023】まず、積層される板状発電素子10の構成
を図3に基づいて説明する。図3では、上記磁石板1と
コイル基板2の間にクッション板3を挟む構成とした例
であり、磁石板1、コイル基板2及びクッション板3を
それぞれシート状に形成して板状発電素子10の薄型化
を図っている。
【0024】シート状のコイル基板2の構成を説明す
る。図4(a)、(b)は、シート状のコイル基板2を
両面方向から見た外観図であり、図5は、コイル基板2
の拡大断面図である。図5において、コイル基板2は、
厚さが、約0.6ミリメートルのプリント基板11内の
図中上面側と下面側にプリントパターンによって、ピッ
チが、約40ミクロン間隔のコイルパターン12、13
が導体材料によって形成されている。また、図4
(a)、(b)に示すように、このコイルパターン1
2、13は、矩形状に所定巻数分形成されており、その
各面のコイルパターン12、13の一端部は、スルーホ
ール14を通して接続され、各面のコイルパターン1
2、13の他端部には、誘起電流を取り出すための電極
15、16が形成されている。
【0025】図6(a)、(b)は、磁石板1の断面図
であり、磁石板1は、磁性材料を薄板状に形成して、そ
の厚さ方向に磁化したものを使用し、その磁化方向は、
同図(a)に示すように、上方がS極、下方がN極のも
のでも良いし、同図(b)に示すように、上方がN極、
下方がS極のものでも良い。この磁石板1は、厚みが約
1ミリメートルのものを使用するものとする。
【0026】また、クッション板3は、ゴム材等の弾性
材料をシート状に形成し、その厚みが約1ミリメートル
のものを使用し、上記コイル基板2及び磁石板1の形状
と一致するようにカットしたものを使用する。また、こ
のクッション板3は、図中垂直方向に加えられる交番荷
重Fに応じて0.5ミリメートル程度の範囲でたわむも
のとし、磁石板1とコイル基板2の間隔を変化させる。
【0027】以上の磁石板1、コイル基板2及びクッシ
ョン板3により上記図3に示したように、磁石板1とコ
イル基板2の間にクッション板3を密着して挟む一体構
造の板状発電素子10を形成する。この板状発電素子1
0のトータルの厚みは、約2.6ミリメートルとなる。
【0028】図7は、上記図3に示した板状発電素子1
0を複数個積層した積層型発電素子20の一実施例を示
す図であり、本実施例では、上記板状発電素子10を2
0個積層し、その中央に、厚さが約10ミリメートルの
振動体21を挟込む構成とし、各板状発電素子10のコ
イル基板2に形成された電極15、16をリード線22
等により直列に接続し、両端部の板状発電素子10のコ
イル基板2に形成された電極15、16と接続する外部
接続電極23、24を形成し、外部接続電極23を
(+)電極、外部接続電極24を(−)電極とした例で
ある。振動体21は、振動に際して図中左右方向に5〜
10ミリメートル程度の範囲でたわむものとし、振動体
21の左右に配置された各板状発電素子10に交番荷重
Fが付与される。なお、本実施例の積層型発電素子20
のトータルの厚みは、約62ミリメートルとなる。
【0029】この外部接続電極23、24から取り出さ
れる誘起電流は、交番荷重に同期した脈動電流であるた
め、この脈動電流を整流する整流回路を接続し、整流回
路から直流電流として取り出すことにより、有効に充電
電流として利用することができる。
【0030】図8は、その積層型発電素子20に形成さ
れた外部接続電極23、24に接続する整流回路30の
回路図を示しており、整流回路30は、ダイオードブリ
ッジにより構成される。この図において、整流回路30
の接続端子31には、積層型発電素子20の外部接続電
極23(+)を接続し、接続端子32には、積層型発電
素子20の外部接続電極24(−)を接続することによ
り、積層型発電素子20から取り出される脈動電流を整
流して、その直流電流を接続端子33、34に接続され
る充電池35に充電電流として供給することができる。
【0031】次に、本実施例の動作を説明する。
【0032】まず、図3に示すように、板状発電素子1
0単位の動作に注目すると、図中垂直方向から交番荷重
Fが付与されると、クッション板3が弾性変形し、磁石
板1とコイル基板2の間隔dを変化させ、上記図1、2
に示したように、磁石板1から発生してコイル基板2と
鎖交する磁束数φを変化させて、上記(1)式に基づく
誘起電圧Vを発生させ、コイル基板2内のコイルパター
ン12、13に誘起電流が流される。したがって、その
付与される交番荷重の強さや周期に応じた誘起電流がコ
イル基板2内のコイルパターン12、13に誘起され
る。
【0033】このような各板状発電素子10の動作を、
上記図7に示した積層型発電素子20に適用すると、振
動体21により図中左右方向に交番荷重Fが付与される
と、各板状発電素子10内のクッション板3が弾性変形
し、磁石板1とコイル基板2の間隔dを変化させ、各磁
石板1から発生して各コイル基板2と鎖交する磁束数φ
を変化させて、各板状発電素子10に誘起電圧Vを発生
させ、各コイル基板2内のコイルパターン12、13に
誘起電流が流される。各コイル基板2に流される誘起電
流には、隣合う板状発電素子10からリード線22を通
して取り出される誘起電流が重畳され、最終的に両端部
の板状発電素子10に形成された外部接続電極23、2
4から取り出される。
【0034】この時、積層型発電素子20に誘起される
電流は、脈動電流であるため、この脈動電流を整流する
整流回路30を通して充電池35と接続することによ
り、誘起電流を直流電流に変換して充電電流として充電
池35に供給することができ、誘起電流を有効に利用す
ることができる。
【0035】次に、圧電素子を利用した積層型多発電素
子の一実施例を図9、10に示して説明する。
【0036】図9は、圧電素子を利用した積層型多発電
素子40の構成図である。この図において、積層型発電
素子40は、圧電素子41を10個積層し、その中央に
振動体42を挟む構成とし、各圧電素子41に形成され
た電極(図示省略)をリード線43により直列接続して
いる。また、両端部に配置された圧電素子41の電極と
接続する外部接続端子44、45を形成し、外部接続端
子44を(+)電極、外部接続端子45を(−)電極と
している。この外部接続電極44、45から取り出され
る誘起電流は、交番荷重に同期した脈動電流であるた
め、この脈動電流を整流する整流回路を接続し、整流回
路から直流電流として取り出すことにより、有効に充電
電流として利用することができる。
【0037】図10は、その積層型発電素子40に形成
された外部接続電極44、45に接続する整流回路50
の回路図を示しており、整流回路50は、インピーダン
スの整合を図るマッチングトランス51と脈動電流の整
流を行なうダイオードブリッジ52により構成される。
この図において、整流回路50の接続端子53には、積
層型発電素子40の外部接続電極44(+)を接続し、
接続端子54には、積層型発電素子40の外部接続電極
45(−)を接続することにより、積層型発電素子40
から取り出される脈動電流を整流して、その直流電流を
接続端子55、56に接続される充電池57に充電電流
として供給することができる。
【0038】次に、本実施例の動作を説明する。
【0039】図9に示すように、振動体42の振動によ
り図中左右方向に交番荷重Fが付与されると、振動体4
2の両側に配置積層された各圧電素子41に押圧力が付
与され、圧電素子41毎に起電力を発生させる。各圧電
素子41に発生する起電力には、隣合う圧電素子41か
らリード線43を通して取り出される起電力が重畳さ
れ、最終的に両端部の圧電素子41に形成された外部接
続端子44、45から取り出される。
【0040】この時、積層型発電素子40から取り出さ
れる起電力は、交流電力であるため、この交流電力を整
流する整流回路50を通して充電池57と接続すること
により、交流電力を直流電力に変換して充電池57に供
給することができ、発生電力を有効に利用することがで
きる。
【0041】次に、上記図7、8に示した積層型発電素
子20と整流回路30を組み合わせた充電器及び上記図
9、10に示した積層型発電素子40と整流回路50を
組み合わせた充電器を使用する電子機器形態の一例を図
11、12に示す。
【0042】図11は、従来の携帯型電子機器60と別
匡体の充電器61に適用した例を示しており、充電器6
1の充電回路部61aに積層型発電素子20と整流回路
30を組み合わせた充電回路あるいは積層型発電素子4
0と整流回路50を組み合わせた充電回路が格納され、
この充電回路部61aから充電池格納部61bに格納さ
れる充電池に充電電流が供給されて充電される。この充
電器61により充電された充電池が、携帯型電子機器6
0の充電池格納部60bに格納される。
【0043】また、図12は、携帯型電子機器70に充
電回路部72と充電池格納部73を内蔵させた例を示し
ており、充電回路部72には同様に積層型発電素子20
と整流回路30を組み合わせた充電回路あるいは積層型
発電素子40と整流回路50を組み合わせた充電回路が
格納される。この携帯型電子機器70では、使用しなが
らでも充電池格納部73に格納される充電池への充電が
可能な構成とすることができる。
【0044】したがって、板状発電素子10を用いた積
層型発電素子20を利用した充電器あるいは圧電素子4
1を用いた積層型発電素子40を利用した充電器では、
その構造を、従来よりも単純かつ小型で発電量の大きい
充電器を容易に作成することができ、この充電器を腕時
計だけでなく比較的消費電力の大きいノート型パーソナ
ルコンピュータや携帯液晶テレビ等の電子機器に充電池
とともに内蔵させれば、使用しながら充電を同時に行な
わせることができ、充電器を別に持ち歩く必要がなくな
り、携帯型電子機器の体積、重量を大幅に軽減すること
ができ、携帯性を向上させることができるるとともに、
製造コストも低減することができる。
【0045】なお、上記実施例の板状発電素子を用いた
積層型発電素子20では、コイル基板2内にコイルパタ
ーン12、13を矩形状に形成しているが、円形状等の
他の形状でも良いことは勿論である。また、上記実施例
では、積層型発電素子20及び積層型発電素子40は、
複数の板状発電素子10及び圧電素子41を直列接続す
る構成としているが、並列に接続する構成としても良
く、用途に応じて接続形態を容易に変更することも可能
である。
【0046】さらに、上記実施例では、積層した板状発
電素子10の間に振動体21を挟み込む構成としたが、
単に、板状発電素子10及び圧電素子41を積層して外
部から垂直方向の交番荷重を付与して発電させることも
可能であり、この場合、振動体21及び振動体42を省
略して積層型発電素子20及び積層型発電素子40をよ
り低コスト化することかができ、充電器をより低コスト
化することができる。
【0047】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、磁性材料
を薄板状に形成し、その厚み方向に磁化された磁石板
と、基板内に導電材料により所定巻数のコイルパターン
を形成し、該コイルパターンの両端部に接続端子を形成
したコイル基板との間に弾性材料を薄板状に形成したク
ッション板を挟み密着させて一体構造とした板状発電素
子を複数個積み重ねて積層構造とし、該各コイル基板に
形成した接続端子を直列あるいは並列に接続し、該積層
した板状発電素子に対して垂直方向の交番荷重が加えら
れた時、該各板状発電素子のクッション板が弾性変形し
て各磁石板と各コイル基板との間隔を経時変化させ、該
各板間隔の経時変化により該各磁石板から発生して該各
コイル基板内のコイルパターンと鎖交する磁束数の変化
によってコイルパターンに誘起される電流を両端部の板
状発電素子のコイル基板に形成された接続端子から取り
出し可能とする構成としているので、磁石板の磁束発生
数、コイル基板のコイル巻数の設計値及び板状発電素子
の積層段数を変更するだけで容易に所望の単位時間当り
の発電量を取り出すことができ、従来の振り子式発電機
よりも発電効率の良い発電素子を小型かつ低コストで製
造することができ、腕時計以外の電子機器への内蔵を容
易にすることができ、電子機器の携帯性を向上させるこ
とができるとともに、製造コストを低減することができ
る。
【0048】
【0049】請求項記載の発明によれば、発電装置と
該発電装置から供給される充電電流により充電される充
電池を収納する電池収納部とを備えた充電器において、
前記発電装置は、磁性材料を板状に形成し、その厚み方
向に磁化された磁石板と、基板内に導電材料により所定
巻数のコイルパターンを形成し、該コイルパターンの両
端部に接続端子を形成したコイル基板と、弾性材料を板
状に形成したクッション板と、から構成され、前記磁石
板と前記コイル基板との間に前記クッション板を挟み密
着させて一体構造とした板状発電素子を複数個積み重ね
て積層構造とし、該各コイル基板に形成した接続端子を
直列あるいは並列に接続した積層型発電素子を利用し、
該積層型発電素子の両端部に配置された板状発電素子の
コイル基板に外部と接続する接続端子を形成し、該積層
型発電素子に対して垂直方向の交番荷重が加えられた
時、前記各板状発電素子の前記クッション板が弾性変形
して前記各磁石板と前記各コイル基板との間隔を経時変
化させ、該各板間隔の経時変化により該各磁石板から発
生して該各コイル基板内のコイルパターンと鎖交する磁
束数の変化によってコイルパターンに誘起される電流を
前記両端部の板状発電素子のコイル基板に形成された接
続端子から取り出し、前記電池収納部に収納される充電
池に供給する構成としているので、磁石板の磁束発生
数、コイル基板のコイル巻数の設計値及び板状発電素子
の積層段数を変更するだけで容易に所望の単位時間当り
の充電電流を取り出すことができ、従来の振り子式発電
機よりも発電効率の良い充電器を小型かつ低コストで製
造することができ、充電器の腕時計以外の電子機器への
内蔵を容易にすることができ、電子機器の携帯性を向上
させることができるとともに、製造コストを低減するこ
とができる。
【0050】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層型発電素子を構成する板状発電素
子の動作原理を説明するための図。
【図2】図1の板状発電素子の動作状態を補足説明する
ための図。
【図3】本発明の積層型発電素子を適用した板状発電素
子の構成図。
【図4】図3の板状発電素子内のコイル基板の外観図。
【図5】図4のコイル基板の拡大断面図。
【図6】図3の磁石板の断面図。
【図7】図3の板状発電素子を積層した積層型発電素子
の構成図。
【図8】図7の積層型発電素子に接続される整流回路の
回路図。
【図9】本発明の積層型発電素子を適用した圧電素子を
積層した積層型発電素子の構成図。
【図10】図9の積層型発電素子に接続される整流回路
の回路図。
【図11】本発明の充電器を適用した携帯型電子機器の
概略構成図。
【図12】本発明の充電器を適用したその他の携帯型電
子機器の概略構成図。
【符号の説明】
1 磁石板 2 コイル基板 3 クッション板 10 板状発電素子 11 プリント基板 12、13 コイルパターン 14 スルーホール 15、16 電極 20、40 積層型発電素子 21、42 振動体 22、43 リード線 23、24、44、45 外部接続電極 30、50 整流回路 31〜34、53〜56 接続端子 35、57 充電池 41 圧電素子 51 マッチングトランス 60、70 携帯型電子機器 60a、71 電子機器部 61a、72 充電回路部 60b、61b、73 充電池格納部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性材料を薄板状に形成し、その厚み方
    向に磁化された磁石板と、 基板内に導電材料により所定巻数のコイルパターンを形
    成し、該コイルパターンの両端部に接続端子を形成した
    コイル基板と、 弾性材料を薄板状に形成したクッション板と、 から構成され、前記磁石板と前記コイル基板との間に前
    記クッション板を挟み密着させて一体構造とした板状発
    電素子を複数個積み重ねて積層構造とし、該各コイル基
    板に形成した接続端子を直列あるいは並列に接続し、 該積層した板状発電素子に対して垂直方向の交番荷重が
    加えられた時、該各板状発電素子のクッション板が弾性
    変形して各磁石板と各コイル基板との間隔を経時変化さ
    せ、 該各板間隔の経時変化により該各磁石板から発生して該
    各コイル基板内のコイルパターンと鎖交する磁束数の変
    化によってコイルパターンに誘起される電流を両端部の
    板状発電素子のコイル基板に形成された接続端子から取
    り出し可能としたことを特徴とする積層型発電素子。
  2. 【請求項2】 発電装置と該発電装置から供給される充
    電電流により充電される充電池を収納する電池収納部と
    を備えた充電器において、 前記発電装置は、 磁性材料を板状に形成し、その厚み方向に磁化された磁
    石板と、 基板内に導電材料により所定巻数のコイルパターンを形
    成し、該コイルパターンの両端部に接続端子を形成した
    コイル基板と、 弾性材料を板状に形成したクッション板と、 から構成され、前記磁石板と前記コイル基板との間に前
    記クッション板を挟み密着させて一体構造とした板状発
    電素子を複数個積み重ねて積層構造とし、該各コイル基
    板に形成した接続端子を直列あるいは並列に接続した積
    層型発電素子を利用し、 該積層型発電素子の両端部に配置された板状発電素子の
    コイル基板に外部と接続する接続端子を形成し、 該積層型発電素子に対して垂直方向の交番荷重が加えら
    れた時、前記各板状発電素子の前記クッション板が弾性
    変形して前記各磁石板と前記各コイル基板との間隔を経
    時変化させ、該各板間隔の経時変化により該各磁石板か
    ら発生して該各コイル基板内のコイルパターンと鎖交す
    る磁束数の変化によってコイルパターンに誘起される電
    流を前記両端部の板状発電素子のコイル基板に形成され
    た接続端子から取り出し、前記電池収納部に収納される
    充電池に供給することを特徴とする充電器。
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