JPH1023729A - 発電装置とこれを備えた電子機器 - Google Patents

発電装置とこれを備えた電子機器

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JPH1023729A
JPH1023729A JP17085696A JP17085696A JPH1023729A JP H1023729 A JPH1023729 A JP H1023729A JP 17085696 A JP17085696 A JP 17085696A JP 17085696 A JP17085696 A JP 17085696A JP H1023729 A JPH1023729 A JP H1023729A
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Kaoru Shimizu
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動、風力、波動などにより発電を可能に
し、電子機器に内蔵した電池の消耗を低減する、または
電池交換を不要にする。 【解決手段】 平面状コイル72A,72Bに対向して
磁石74を配置し、該磁石74を揺動可能にコイルバネ
(弾性支持体)76で両端支持した発電装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイルと磁石を用
いた発電装置と該発電装置を備えた電子機器に関し、特
にプリント配線基板に搭載する表面実装型発電装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、ラジオ、パソコン(PC/パーソ
ナルコンピュータ)、ワープロ(WP/ワードプロセッ
サ)等の携帯型情報端末装置において、内蔵した駆動電
源用電池の消耗を低減する、または電池交換を不要にす
る等を目的として、例えば、特開平4ー30865号公
報の発電装置が提案されている。この場合の発電装置
は、揺動レバーと、歯車列による増速手段と、この歯車
列の最先端に取り付けたロータ磁石と、このロータ磁石
を取り囲む発電コイルとからなる。
【0003】また、特開平7ー168653号公報では
トラックボールと、該トラックボールと接触回転するダ
イナモ式発電機の構成が提案されている。
【0004】さらに、テレビジョン受信機やVTRや照
明器具などの電子機器を遠隔制御するリモートコントロ
ーラ(リモコン)の電源としては、乾電池(バッテリ
ー)と、該乾電池の消耗を低減し長持ちさせる補助手段
として太陽電池を併用する構成が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、揺動レバーと
歯車列を用いた発電装置は構成が簡単ではない。また、
トラックボールを用いた構成の場合は電子機器を平面等
に接触、移動させる必要がある。
【0006】なお、リモコンにおいては、人的動力や振
動を用いた発電装置により乾電池を不要にする、または
乾電池の消耗を低減する構成は提案されていない。
【0007】本発明は簡単な構成により容易に発電可能
な発電装置、特に表面実装型発電装置と、この発電装置
を備えた電子機器、例えば、PC(パーソナル・コンピ
ュータ/パソコン)、PHS(パーソナル・ハンディホ
ン・システム/簡易携帯電話)、リモートコントローラ
等提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本願発明は、磁石(マグネット)と発電コイルを用
いるもので、基体の平面状コイル上に、磁石を転動また
は摺動可能に搭載したことを特徴とする表面実装型発電
装置とした。
【0009】また、平面状コイルに対向して磁石を配置
し、該磁石を揺動可能に両端支持した構成とした。
【0010】上記構成により、本発明の発電装置は振
動、風力、波力、人の動き等により発電を可能とする。
【0011】その結果、電子機器に内蔵した乾電池の寿
命を延ばす、または乾電池を不要にし地球環境保全を図
れる。
【0012】そして、容易にプリント配線基板へ実装可
能な表面実装型発電装置を得るという作用を有する。ま
た、災害時に本発明装置の使用を可能にする。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、基体の平面状コイル上に、磁石を転動または摺動可
能に搭載したことを特徴とする表面実装型発電装置とし
たもので、容易にプリント配線基板へ実装可能な表面実
装型発電装置を得るという作用を有する。
【0014】請求項4に記載の発明は、平面状コイル上
に複数個の磁石を個々に独立して転動または摺動可能に
搭載したことを特徴とする表面実装型発電装置としたも
ので、容易にプリント配線基板へ実装可能な表面実装型
発電装置を得る。また、発電効率が向上するという作用
を有する。
【0015】請求項7に記載の発明は、平面状コイルに
対向して磁石を配置し、該磁石を揺動可能に板バネで両
端支持したことを特徴とする発電装置としたもので、振
動、風力、波力、人の動き等により発電を可能とする。
そして、容易にプリント配線基板へ実装可能な表面実装
型発電装置を得るという作用を有する。
【0016】請求項8に記載の発明は、平面状コイルに
対向して磁石を配置し、該磁石を揺動可能にコイルバネ
で両端支持したことを特徴とする発電装置としたもの
で、振動、風力、波力、人の動き等により発電を可能と
する。そして、容易にプリント配線基板へ実装可能な表
面実装型発電装置を得るという作用を有する。
【0017】請求項9に記載の発明は、平面状コイルに
対向して磁石を配置し、該磁石を揺動可能に弾性体で両
端を吊り下げたことを特徴とする発電装置としたもの
で、振動、風力、波力、人の動き等により発電を可能と
する。そして、容易にプリント配線基板へ実装可能な表
面実装型発電装置を得るという作用を有する。
【0018】請求項14に記載の発明は、請求項1に記
載の表面実装型発電装置を備えたことを特徴とする電子
機器としたもので、振動、風力、波力、人の動き等によ
り発電を可能とする。そして、電池の消耗を軽減する、
または電池交換を不要にするという作用を有する。
【0019】
【実施例】以下、本発明の発電装置の実施例について、
図1〜図15に基づいて説明する。
【0020】(実施例1)図1は本発明の第1の実施例
における発電装置の概念を示す断面図、図2(a),
(b)は図1の発電装置を構成する発電コイルの平面図
と裏面図である。
【0021】図1、図2において、符号1は絶縁物から
なる基体で、紙フェノール,エポキシ樹脂,PS,PP
等いわゆるプリント配線基板を構成する部材からなる。
2A,2Bは導体たとえば銅部材などからなる平面状コ
イル。3は蓋体で基体1に磁石4を収納するごとく取り
付く。蓋体3は樹脂成形部材またはプレス加工した金属
部材またはセラミックス成形品などからなる。4は球状
磁石(マグネット)。5は電極で、前記基体1の両端部
に配設してなり、プリント配線基板上への表面実装を可
能にする。
【0022】第1の実施例における発電装置100は、
基体の平面状コイル上に、磁石を転動または摺動可能に
搭載したことを特徴とする表面実装型発電装置とした。
【0023】図1の実施例では前記球状磁石4を平面状
コイル2A,2B近傍に位置させている。即ち、平面状
コイル2B上を任意の方向に転動し、平面状コイル2
A,2Bに電流を起こし発電を行う。
【0024】球状磁石4を転動させる作用力は、基体1
または基体1を表面実装したプリント配線基板などを上
下左右の任意方向に振動(揺動)したり、傾けたり、人
が持ち歩くことにより行われる。勿論、4輪車等の乗り
物に基体1を搭載した場合にも、乗り物の発進・停車・
凹凸道路の進行などによって球状磁石は転動し発電す
る。
【0025】また、樹木等に取り付けた場合、風力によ
る樹木の揺動に対応して発電する。さらに、海上に浮か
べた場合、波動によって発電する。
【0026】次に、本発明の発電装置100を構成する
平面状コイル2A,2Bの一実施例を図2に基づいて説
明する。
【0027】図2に示す平面状コイル2A,2Bは厚さ
寸法0.1mm〜0.5mm程度の金属板たとえば銅板
などをエッチング加工、レーザ加工、またはプレス加工
等の手段によりコイル状に形成してなる。
【0028】該コイルを前記熱可塑性樹脂シートまたは
プリプレーグ樹脂シートの両面に貼り合わせて積層し、
さらに、加熱しながら平板で凹圧加工することにより、
コイルの表面と樹脂シートの表面とが概略同一平面とな
るごとく埋設、一体化される。なお、平面状コイルとし
ては、上記の他、プリントコイル、印刷コイル、融着コ
イルなどとしてよい。
【0029】プリントコイルは例えば、両面または片面
の銅張フレキシブル配線板をフォトエッチングすること
により、スパイラル状平面コイルを形成し、絶縁層を介
して1層または多層に積層してなる。
【0030】スパイラル状平面コイル間はスルーホール
を介して、銅メッキ等の手段により電気的に直列に、か
つ各スパイラル状平面コイルに同方向の電流が流れるよ
うに接続している。当然のことながら平面状コイルの両
面は絶縁層例えば、エポキシ樹脂、フッソ樹脂等で被覆
してなる。該被覆は磁石の転動または摺動を助長すると
ともにコイルの摩耗を防ぐ。
【0031】印刷コイルは例えば、セラミック基板の両
面に導体ペーストをスクリーン印刷し、焼成することに
よりスパイラル状平面コイルを形成し、予め設けたスル
ーホールを介して、電気的に直列に、かつ各スパイラル
状平面コイルに同方向の電流が流れるように接続したま
ので、絶縁層で被覆する。
【0032】融着コイルは、融着性絶縁導線を巻線し、
固着したものである。融着性絶縁導線はポリウレタンや
ポリエステル等の被覆導線の上に、熱可塑性樹脂、熱硬
化性樹脂等の融着性皮膜を焼き付けた二重構造の被覆導
線である。
【0033】溶剤、通電加熱、または熱風加熱等の手段
により、導線相互を接着可能であり、融着コイルは平板
状や,球面状または円筒面状などの湾曲面状に一体成形
でき、所望の剛性が得られる。
【0034】融着性絶縁導線に使用される導線には、断
面形状が円形の丸導線のほか、矩形状のリボン導線や円
形の導線を複数本並列処理した多本平行導線等がある。
【0035】リボン導線や多本平行導線等を用いると、
丸導線に較べ、導線間のスペースを小さく、密に配置で
き、小型、薄型化および低抵抗化できる。即ち、板状の
強磁性体の大きさ、またはそれらの間隔を小さくするこ
とにより、コイル(インダクタ)を小型、薄型化でき
る。融着コイルは矩形状のチップ型プリント配線基板上
などに搭載される。
【0036】図3に平面状融着コイルユニットを示す。
融着性絶縁導線として、断面が0.06×0.65mm
↑2のリボン導線を用いて巻線し、熱風加熱により導線
間を接着、成形した。外形寸法としては直径約25m
m,平面状融着コイル7の厚さを4mm以下とした。な
お当然のことながら、平面状融着コイル7の外周は円形
の他、正方形、多角形、扇形等の任意形状としてよい。
また、平面状融着コイルは必ずしも単体のコイル体であ
る必要はない。
【0037】融着コイルの両側に配する板状のプレート
8は、Mn−Zn系、Ni−Zn系などの酸化物軟質磁
性材料(フェライト)や、Co系、Fe系等のアモルフ
ァス合金、アモルファス合金を結晶化させた超微細組織
を持つ軟磁性体、珪素鋼、パーマロイセンダスト等の金
属軟磁性材料等を任意に用いてよい。
【0038】勿論、プラスチック部材としてよいことは
言うまでもない。プラスチック部材としてはポリエステ
ル樹脂、ナイロン、フッ素、エポキシ、ポリスチレン、
ポリプロピレン等の任意部材としてよい。
【0039】プレート8の厚さ寸法は10μm〜500
μmが好ましい。枠体6の構成部材についても任意で、
強磁性材料またはプラスチック等で平面状融着コイルの
厚さ寸法と同等以上とした。
【0040】平面状融着コイルユニットは、両端に電極
を配設してなるチップ型プリント配線基板(図示せ
ず。)上に所定に搭載、固定し、プリント配線基板に設
けた配線パターンと前記コイルの端部とを接続してな
る。
【0041】図4にもう一つの実施例における集合型平
面状コイルを示す。図4において、集合型矩形平面状コ
イル31は、プリント配線基板62上に矩形平面状コイ
ル60を一列に等間隔毎に配置してなる。集合型矩形平
面状コイル31は巻心(ボビン)61の周囲に導線を所
定に巻回し、通電加熱によって導線相互の接着を図り扇
形を形成してなる。
【0042】当然のことながら、集合型矩形平面状コイ
ル31間はプリント配線基板62に設けた配線パターン
を介して、電気的に直列に、かつ集合型矩形平面状コイ
ルに同方向の電流が流れるように接続している。
【0043】さらに、集合型矩形平面状コイルの上面は
絶縁層例えば、エポキシ樹脂、フッソ樹脂等で被覆して
なる。集合型矩形平面状コイル60とプリント配線基板
62との結合は巻心61に設けた穴(図示せず。)を介
しビス締結した。勿論、接着材を用いて接着するように
してもよい。
【0044】配置する矩形平面状コイル60の数は目的
とする起電力に応じ任意に設定すればよい。勿論、矩形
平面状コイル60を田の字型などの多行多列(マトリク
ス状)に配設してもよい。
【0045】さらに、プリント配線基板62の両端部に
外部接続端子を構成する電極を、図1の電極5と同様
に、導電性ペースト(銀ペースト/シルバーペイン
ト)、またはメッキ等の手段で構成してよい。
【0046】図5にもう一つの実施例における積層イン
ダクタを示す。積層インダクタは例えば、積層チップ型
コイル等を構成できる。
【0047】積層インダクタ50は、積層体の中に、導
体を螺旋状(コイル状)に形成してなり、上下の導体層
を,磁性体層に設けたスルーホール12を通して接続す
る。まず、磁性体グリーンシート11を作成する。該グ
リーンシート11は焼成前の材料をシート状にしたもの
である。そして、グリーンシート11にスルーホール1
2を穿孔する。
【0048】次に、導体層11a〜11eをコイルのパ
ターンの一部を形成するようにスルーホール接続し印刷
する。そして、導体層を印刷した磁性体層を重ね合わせ
プレスし、スルーホール12を通して上下の導体層を接
続して、磁性体の積層体中にコイルを形成する。グリー
ンシートをまとめて積層できるので、製造工程が少なく
て済む。
【0049】球状磁石4は球状の磁性部材内に円筒状磁
石を埋設してなる。磁性部材としては任意の部材として
よい。例えば、合成樹脂バインダに磁性粉を配合・成形
した樹脂製マグネット、またはMn−Al系、Mn−Z
n系等のフェライト、Co系、Fe系等のアモルファス
合金、アモルファス合金を結晶化させた超微細組織を持
つ軟磁性体、珪素鋼、パーマロイセンダスト等の金属軟
磁性材料等任意部材としてよい。図1の実施例では球状
磁石の外径寸法を約8mm〜15mmとした。
【0050】磁石の外形は球状に限るものでなく、図7
に示すごとく円盤形磁石7A,円錐形の底面を接合した
棒状磁石7B,円筒形の棒状磁石7C,直方体の棒状磁
石7Dなど転動、または摺動可能な任意の形状とすれば
よい。
【0051】円盤形磁石7Aの場合は円形を等分割して
N極とS極をそれぞれ交互に形成した磁石とした。ま
た、摺動を容易にするため底面、上面などにフッ素樹脂
などの樹脂部材をコーティングした。なお、円盤形磁石
7Aの磁極は厚み方向にN極とS極を配設するようにし
てもよい。また、矩形状の平板型磁石などとしてよい。
【0052】さらに、球状磁石を形成するもう一つ手段
を図6に示す。この場合の集合一体化磁石は球状を等分
割した扇形体を形成し、該扇形体にN極とS極を形成し
たのち、接着材による接合などの手段により一体化して
なる。
【0053】なお、上記実施例において平面状コイル、
磁石、基体などを任意のサイズに設定してよいことは言
うまでもない。また、表面実装型としないことや電極部
位の設定についても任意である。
【0054】以上のように本発明の実施例1における発
電装置は、電子機器を制御するプリント配線基板等への
表面実装を可能にする。そして、基体を振動(揺動)さ
せたり傾けたり、または電子機器に組み込んで人が持ち
運びすることにより発電を可能にする。また、風力や波
力による揺動によっても発電する。
【0055】その結果、電子機器に内蔵した乾電池の寿
命を延ばす、または乾電池を不要にする。
【0056】(実施例2)図8は本発明の第2の実施例
における発電装置の断面図を示す。この場合の発電装置
200は基本的には第1の実施例における発電装置10
0と同一構成である。異なる構成は、フラットコイル5
2Bの直上に仕切板76を設け、2個の磁石54をそれ
ぞれ独立して転動可能に搭載した点である。該構成によ
り磁石1個の場合に較べ起電力が増加する。図8の実施
例では仕切板を蓋体53側に一体的に設けた。なお、仕
切板を基体側に設けてよいことは言うまでもない。
【0057】平面状コイル、磁石の外形、蓋体等の構成
は第1の実施例と同様に実施すればよい。
【0058】(実施例3)図9は本発明の第3の実施例
における発電装置の概念の断面図を示す。この場合の発
電装置300は、第1の実施例における発電装置100
に較べて、磁石の形状と,磁石の支持構造が異なる。
【0059】図9において、符号61は基体、62A,
62Bはフラットコイル、63は蓋体、64は平板状磁
石(例えば、矩形板状)、65は電極、66は板バネ
(弾性支持体)を示す。
【0060】平板状磁石64はフラットコイル62A,
62Bに対向して,主として水平方向に揺動可能に両端
が弾性支持されている。弾性支持部材としては板バネ、
ゴム部材、コイルバネ等としてよい。図9の場合は平行
板バネ66,66で支持する例を示す。板バネ66の一
端側で磁石を挟持し,もう一端側は基体に装着し折曲げ
固定してなる。構成部材としてはバネ鋼、リン青銅板な
どからなる。板厚は目的とするバネ定数に対応して設定
される。
【0061】基体61、電極65、蓋体63などの構成
は実施例1の場合と同様に実施すればよい。
【0062】上記構成の発電装置も、基体を振動(揺
動)させたり傾けたり、または電子機器に組み込んで人
が持ち運びすることにより、磁石がコイル上を揺動し発
電を可能にする。また、風力や波力による揺動によって
も発電する。
【0063】(実施例4)図10は本発明の第4の実施
例における発電装置の概念の断面図を示す。この場合の
発電装置400は基本的には実施例3における発電装置
300と同一構成である。
【0064】実施例3と異なる点は、フラットコイル7
2Bと対向する平板状磁石74の弾性支持部材をコイル
バネとし、磁石を両側から挟持するごとく弾性支持した
点である。即ち、コイルバネの一端側内径内に磁石74
の端部を保持し、もう一方の一端側を蓋体71に設けた
切り起こし部に装着してなる。
【0065】該構成により、磁石74は水平方向だけで
なく上下方向にも揺動可能に弾性支持される。なお、弾
性支持部材としてはコイルバネの他に、シリコン部材等
からなるゴムチューブなどを用いてもよい。
【0066】基体71、電極75、蓋体73などの構成
は実施例1の場合と同様に実施すればよい。
【0067】上記構成の発電装置も、基体を振動(揺
動)させたり傾けたり、または電子機器に組み込んで人
が持ち運びすることにより、磁石がコイル上を揺動し発
電を可能にする。また、風力や波力による揺動によって
も発電する。
【0068】(実施例5)図11は本発明の第5の実施
例における発電装置の概念の断面図を示す。この場合の
発電装置500は基本的には実施例3における発電装置
300と同一構成である。
【0069】実施例3と異なる点は、フラットコイル8
2Bと対向する平板状磁石84の弾性支持部材をコイル
バネ86とし、磁石84の両側を吊り下げて弾性支持し
た点である。即ち、コイルバネの一端側で磁石84の端
部を保持し、もう一方の一端側を蓋体81の天面に引っ
かけた構成とした。
【0070】該構成により、磁石84は水平方向だけで
なく上下方向にも揺動可能に弾性支持される。なお、弾
性支持部材としてはコイルバネの他に、シリコン部材等
からなるゴムチューブなどを用いてもよい。
【0071】基体81、電極85、蓋体83などの構成
は実施例1の場合と同様に実施すればよい。
【0072】上記構成の発電装置も、基体を振動(揺
動)させたり傾けたり、または電子機器に組み込んで人
が持ち運びすることにより、磁石がコイル上を揺動し発
電を可能にする。また、風力や波力による揺動によって
も発電する。
【0073】(実施例6)図12は本発明の実施例6に
おけるリモートコントローラの要部外観斜視図、図13
はリモートコントローラの回路ブロック構成図を示す。
【0074】図12において、リモートコントローラ1
01は樹脂成形した筐体(キャビネット)内に所定の電
子機器制御回路と、スイッチ接点部と、赤外線発光部
と、電源用二次電池(いずれも図示せず。)と、実施例
1〜5で述べた自己発電装置の内いずれか一つを内蔵し
ている。
【0075】また、筐体の外面には太陽電池102と各
種制御スイッチ、たとえばスイッチ103などを備えて
いる。前記太陽電池102は電源用二次電池を充電する
ものである。
【0076】上記構成において、リモートコントローラ
を操作したり、手に持って歩く、またはリモートコント
ローラを意識的に揺動させることにより、例えば、前記
発電装置100が起電力を発生して発電をおこなうこと
になる。
【0077】発電装置100で得られた発電出力は図1
3に示す整流回路37によって直流に変換され、二次電
池13を充電する。
【0078】二次電池13の充電が終了してもなお整流
回路37を介して発電出力が供給されると、余剰な過電
流防止回路39によって放電されることになる。
【0079】また、電圧制御回路38に余剰の電圧が加
わった場合においても、余剰の電圧は過電流防止回路3
9によって消耗されるようになっている。
【0080】そして、リモートコントローラ101の制
御回路(図示せず。)は二次電池13からの電力によっ
て、電圧制御回路38を介して駆動される。
【0081】このように本発明のリモートコントローラ
は、操作したり、手に持って歩く、または意識的に揺動
させることにより、自動的に発電できるとともに、二次
電池13に蓄積された電力がリモートコントローラの駆
動を可能にする。即ち、電源を構成する従来の乾電池を
不要にする。
【0082】なお、上記発電装置に加えて、太陽電池を
併せて備えた構成としてよいことは言うまでもない。勿
論、従来の乾電池を併設してもよい。
【0083】図14は本発明の実施例6におけるもう一
つの携帯情報端末の要部外観斜視図、図15は携帯情報
端末の回路ブロック構成図を示す。
【0084】図14において、符号141は携帯情報端
末、142はディスプレイ部(液晶)、143はキーボ
ード、144はキャビネットに内蔵した発電装置、14
5は充電回路部、146はバッテリーを示す。
【0085】この場合の発電装置144も実施例1〜5
で述べた発電装置の内いずれか一つで構成してなる。そ
して、携帯情報端末を操作したり、手に持って歩く、ま
たは携帯情報端末を意識的に揺動させることにより、前
記発電装置144が起電力を発生して発電をおこなうこ
とになる。
【0086】なお、実施例1〜5で述べた発電装置を内
蔵してなる電子機器としては、PC、WP、電子ブック
等の携帯情報端末の他に、携帯電話,PHS等の移動体
通信など任意の電子機器としてよいことは言うまでもな
い。
【0087】このように本発明の電子機器は、振動や傾
きによって自動的に発電できるとともに、二次電池13
に蓄積された電力が電子機器の駆動を可能にする。即
ち、電源を構成する従来の乾電池を不要にする。
【0088】なお、上記の実施例1〜5における発電装
置において、蓋体の内面側にもフラットコイルを配置し
てよい。即ち、転動または摺動する磁石を、所定の間隔
を保って挟持するごとくフラットコイルを対向配置する
ようにしてもよい。該構成により平面状コイル1個の場
合に較べ起電力が増加する。
【0089】
【発明の効果】以上のように本発明は、わずかな振動や
傾きによって自己発電が可能である。また、発電装置を
振動させたり傾かせたりする動力は、人力や人の歩行の
他に、風力や波動も可能である。
【0090】その結果、電子機器の制御回路を駆動する
乾電池の寿命を延ばす、または乾電池を不要にする。ま
た、災害時の使用を可能にする。また、乾電池の使用量
を低減し地球環境保全を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における発電装置の概念を示
す断面図
【図2】(a)図1の発電装置を構成するフラットコイ
ルの平面図 (b)図1の発電装置を構成するフラットコイルの裏面
【図3】図1の構成に用いる発電コイルユニットの分解
斜視図
【図4】図1の構成に用いる集合型矩形平面状コイルの
斜視図
【図5】図1の構成に用いる積層チップコイルの分解斜
視図
【図6】図1の構成に用いる集合一体化磁石の平面図
【図7】図1の構成に用いる各種磁石の斜視図
【図8】本発明の実施例2における発電装置の概念の断
面図
【図9】本発明の実施例3における発電装置の概念の断
面図
【図10】本発明の実施例4における発電装置の概念の
断面図
【図11】本発明の実施例5における発電装置の概念の
断面図
【図12】本発明の実施例6におけるリモートコントロ
ーラの要部外観斜視図
【図13】図12の回路ブロック構成図
【図14】本発明の実施例6におけるもう一つの携帯情
報端末の要部外観斜視図
【図15】携帯情報端末の回路ブロック構成図
【符号の説明】
1,51,61,71,81 基体 2A,2B,52A,52B,62A,62B,72
A,72B,82A,82B フラットコイル(平面状
コイル) 3,53,63,73,83 蓋体 4,54,64,74,84 磁石(マグネット) 5,55,65,75,85 電極 6 枠体 6a 穴 6b 通路部 7 平面状融着コイル 8 プレート 7A 円盤形磁石 7B,7C,7D 棒状磁石 7A1,7D1 フッ素樹脂 11 誘電体基板 11a,11b,11c,11d,11e 導体(電
極) 12 スルーホール 13 二次電池 15 発電コイルユニット 20 扇形平面状コイル 31 集合型矩形平面状コイル 37 整流回路 38 電圧制御回路 39 過電流防止回路 56 仕切板 61 巻心(ボビン) 62 プリント配線基板 50 積層チップコイル 60 矩形平面状コイル 61 卷心(ボビン) 62 プリント配線基板 63 接着材 66 板バネ(弾性支持体) 76,86 コイルバネ(弾性支持体) 101 リモートコントローラ(リモコン) 102 太陽電池 103 スイッチ 107 板バネ(弾性体) 117 コイルバネ(弾性体) 108,118 キャビネット 100,200,300,400,500 発電装置 141 携帯情報端末 142 ディスプレイ部 143 キーボード 145 充電回路部 146 バッテリー

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体の平面状コイル上に、磁石を転動ま
    たは摺動可能に搭載したことを特徴とする表面実装型発
    電装置。
  2. 【請求項2】 磁石の外形を球体または楕円体または円
    筒体または直方体または円盤型の内いずれか一つとした
    ことを特徴とする請求項1記載の表面実装型発電装置。
  3. 【請求項3】 回路パターンと接続する電極を基体の端
    部に備えたことを特徴とする請求項2記載の表面実装型
    発電装置。
  4. 【請求項4】 平面状コイル上に複数個の磁石を個々に
    独立して転動または摺動可能に搭載したことを特徴とす
    る表面実装型発電装置。
  5. 【請求項5】 積層インダクタ(積層チップ型コイル)
    の上に、磁石を転動または摺動可能に搭載したことを特
    徴とする表面実装型発電装置。
  6. 【請求項6】 平面状コイルに対向して磁石を配置し、
    該磁石を揺動可能に弾性体で両端支持したことを特徴と
    する発電装置。
  7. 【請求項7】 平面状コイルに対向して磁石を配置し、
    該磁石を揺動可能に板バネで両端支持したことを特徴と
    する発電装置。
  8. 【請求項8】 平面状コイルに対向して磁石を配置し、
    該磁石を揺動可能にコイルバネで両端支持したことを特
    徴とする発電装置。
  9. 【請求項9】 平面状コイルに対向して磁石を配置し、
    該磁石を揺動可能に弾性体で両端を吊り下げたことを特
    徴とする発電装置。
  10. 【請求項10】 積層チップ型コイルに対向して磁石を
    配置し、該磁石を揺動可能に弾性体で支持したことを特
    徴とする表面実装型発電装置。
  11. 【請求項11】 積層チップ型コイルに対向して磁石を
    配置し、該磁石を揺動可能に平行板バネで支持したこと
    を特徴とする表面実装型発電装置。
  12. 【請求項12】 積層チップ型コイルに対向して磁石を
    配置し、該磁石を揺動可能にコイルバネで両端支持した
    ことを特徴とする表面実装型発電装置。
  13. 【請求項13】 積層チップコイルに対向して磁石を配
    置し、該磁石を揺動可能に弾性体で両端を吊り下げたこ
    とを特徴とする表面実装型発電装置。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載の表面実装型発電装置
    を備えたことを特徴とする電子機器。
  15. 【請求項15】 電子機器を携帯情報端末または移動体
    通信またはリモートコントローラの内いずれか一つとし
    たたことを特徴とする請求項14に記載の電子機器。
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