JP2869924B2 - 飲料抽出装置用飲料分配装置 - Google Patents

飲料抽出装置用飲料分配装置

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JP2869924B2
JP2869924B2 JP5263053A JP26305393A JP2869924B2 JP 2869924 B2 JP2869924 B2 JP 2869924B2 JP 5263053 A JP5263053 A JP 5263053A JP 26305393 A JP26305393 A JP 26305393A JP 2869924 B2 JP2869924 B2 JP 2869924B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、飲料抽出装置に使用さ
れる、飲料分配装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の自動給茶機やコーヒーメーカーな
どの飲料抽出装置は、一般に1回の抽出操作で1人分ま
たは多人数分を纏めて一杯として抽出するものであり、
必要人数分の飲料を分配する機能は内蔵していない。こ
れは、従来の飲料など液体の分配装置が大掛かりな構造
で高価であり、これを飲料抽出装置に内蔵することが困
難であることに因る。
【0003】図18は、従来の飲料など液体分配装置の
分配原理を示す図である。図18(a)は、容器121
に満たされた飲料などの液体122を、電磁弁123の
開閉によって分取容器124に分配する装置であり、主
に大量の液体の分配が必要な生産設備に使用されてい
る。また、図18(b)は、ディスペンサーと呼ばれ、
コンプレッサ125からチューブ126を通して供給さ
れる圧搾空気によりシリンダ127内の液体を分取容器
128に一定量吐出す装置であり、主に高精度を要する
微量の液体の分配に使用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に飲料など液体分
配装置の使用に当たっては、効率の面から一度に複数杯
の分配を行うことが多いが、この場合、図18に示すよ
うな従来の液体分配装置では、電磁弁123やシリンダ
127を何個も設けなければならず、装置全体の費用が
高価とならざるを得ない。また、同時分配数が多くなる
と電磁弁123やシリンダ127が占める体積が大きく
なり、したがって、従来の液体分配装置は飲料抽出装置
に使用するには大掛かりな構造で、かつ、高価であり、
これが飲料抽出装置に飲料分配機能をもたせるための課
題となっていた。
【0005】本発明の目的は、上述の課題を解決し、簡
単な構造で安価であり、飲料抽出装置に内蔵可能な飲料
分配装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、複数の流出口を有する分配容器と、該分配容器の複
数の流出口をそれぞれ開放または閉塞するピストンヘッ
ドを有する複数のピストンと、該複数のピストンに常時
流出口開放方向の力を作用させる複数のばね手段と、流
出口を閉塞した状態に複数のピストンをそれぞれ保持さ
せる複数のロック手段と、モータと、該モータによる一
方向の回転によってピストンを流出口閉塞方向に移動さ
せ、モータによる逆方向の回転によって複数のロック手
段の保持動作を順次解除させて、ピストンの流出口開放
方向への移動を可能にするカム手段と、複数の流出口の
開放を検出する検出手段と、該検出手段の検出結果によ
りモータの駆動、停止を制御する制御手段とを設けてい
る。
【0007】請求項2記載の本発明は、分配容器の複数
の流出口の内径を、該流出口が開放される順番に大きく
なるように定めている。
【0008】請求項3記載の本発明は、複数の流出口の
開放を検出する検出手段を、カム手段に同期回転する第
2のカム手段と該第2のカム手段に従動するスイッチ手
段とから構成している。
【0009】
【作用】請求項1記載の本発明においては、分配容器の
流出口の閉塞時には、カム手段の一方向の回転によって
ばね手段の力に抗してピストンを流出口閉塞方向に移動
させて、ロック手段により閉塞状態を保持させ、流出口
の開放時には、カム手段の逆方向の回転によってロック
手段の保持動作を順次解除させて、ばね手段によりピス
トンを流出口開放方向に移動させる。そして、所定の順
番の流出口の開放が検出された時に、モータを停止する
ことにより、流出口の数の範囲内で任意の杯数の分配を
行う。
【0010】請求項2記載の本発明においては、流出口
の開放の時間遅れによる定量誤差を、流出口の内径に差
をつけることにより補償している。
【0011】
【実施例】図1は、本発明の第一の実施例である飲料抽
出装置用飲料分配装置の斜視外観図であり、図2は、同
じく飲料抽出装置用飲料分配装置の組立状況を示す図で
ある。本実施例では、同時に4杯までの分配が可能なも
のとして示している。 分配容器1の流出口2,3,
4,5にそれぞれ対応して、ピストンヘッド6,7,
8,9が取り付けられたピストン10,11,12,1
3が一定の間隔を保って配置されている。
【0012】図2に示すように、ピストン10,11,
12,13は、それぞれピストンばね14,15,1
6,17を貫通し、支持板18の貫通穴19,20,2
1,22を通過してピストンヘッド6,7,8,9に固
定される。
【0013】また、支承筒23,24,25,26の内
部にロックピンばね27,28,29,30を挿入した
ロックピン軸受31、および、ピン32,33,34,
35を支承筒23,24,25,26に貫通させてロッ
クピン軸受31に密着固定されたロックピンばね支持板
36が、取付穴37,38を通してねじ39,40によ
り支持板18に取り付けられる。
【0014】ロックピン軸受31の支承筒23,24,
25,26には、ロックピンばね27,28,29,3
0と密着してロックピン41,42,43,44の軸部
が摺動可能に嵌め込まれ、さらに、ロックピン41,4
2,43,44は、ロックピン支持台45の凹部46,
47,48,49に摺動可能に嵌め込まれている。ロッ
クピン支持台45は、取付穴50,51を通してねじ5
2,53により支持板18に固定される。
【0015】さらに、支持板18には、ねじ54,55
により軸受支持板56が取り付けられ、軸受支持板56
には、ねじ57,58により軸受59が取り付けられ、
軸受59は、分配カム60、および、位置決めカム61
が取り付けられた回転軸62を軸穴67により支持す
る。回転軸62は、ジョイント63によってギヤードモ
ータ64と連結され、ギヤードモータ64は、位置決め
カム61によって開閉されるマイクロスイッチ65と共
に、図1に示す制御回路部66に接続される。制御回路
部66は、マイクロスイッチ65の接点信号を受けて、
ギヤードモータ64の起動および停止を行う。なお、6
7はギヤードモータ64、マイクロスイッチ65、およ
び、制御回路部66間を接続する配線である。
【0016】図3は、分配容器1の構造を示す図であ
り、図3(a)は斜視外観図、図3(b)は図3(a)
におけるA−A′断面図である。分配容器1はパッキン
68,69,70,71が嵌め込まれた流出口2,3,
4,5を備えている。図3(b)に示すように、パッキ
ン68,69,70,71は、内径部がラッパ状の断面
形状を有し、シリコンゴムなどの無害な弾性材料により
成形される。なお、飲料抽出装置(不図示)で抽出され
た飲料は、上部開口72から分配容器1に供給される。
【0017】図4は、ロックピン41,42,43,4
4、および、ピストン10,11,12,13の形状を
示す斜視図である。
【0018】まず、図4(a)によりロックピン41の
構造を詳細に説明するが、他のロックピン42,43,
44についても共通でありその形状は同様である。
【0019】ロックピン41の軸部73には盲穴74が
設けられ、その内部にはロックピンばね支持板36のピ
ン32が挿入される。軸部73はロックピンばね27を
押えた状態でロックピン軸受31の支承筒23に摺動可
能に挿入される。ピストン保持部75は、図4(b)に
示すピストン10の小径部76と噛み合ってピストン1
0を保持するために成形されている。ロック解除バー7
7が押されることにより、保持したピストン10からピ
ストン保持部75を外すことができる。ピストン10の
保持および解除については後述する。
【0020】また、図4(b)によりピストン10の構
造を詳細に説明するが、他のピストン11,12,13
についても共通であり、その形状は同様である。
【0021】押え部78は、ピストン10が下降すると
きに、分配カム60によって押さえられる部分である。
ピストン10の下降時には、ばね押え部79によってピ
ストンばね14が支持板18に押しつけられて圧縮され
る(ピストン10の動作については後述する)。ピスト
ンヘッド6はシリコンゴムなどの無害な弾性材料により
成形され、盲穴80にピストン10が嵌め込まれて固定
される。
【0022】図5は分配カム60の形状を示す図であ
り、図5(a)は分配カム60の斜視外観図、図5
(b)は同じく側面図である。
【0023】ロックスペース81は、ピストン10を下
降させるときにピストン10の押え部78を押さえる部
分である。解除スペース82,83,84,85は、図
5(a)に示すように段差をもって成形されており、ピ
ストン10の保持を解除するときに、ロックピン41の
ロック解除バー77を順番に押す部分である。分配カム
60は、貫通穴86を貫通する回転軸62に固定され
る。
【0024】図6は、本発明の第一の実施例におけるロ
ックピン41とピストン10の動作を示す図、図7は、
同じく位置決めカム61とマイクロスイッチ65の動作
を示す図である。
【0025】図6において、図6(a)はピストン10
が解除された状態を示し、また、図6(b)はピストン
10が保持された状態を示す。
【0026】図6(a)のピストン解除状態では、分配
カム60の解除スペース82がロックピン41のロック
解除バー77を圧迫しており、それに伴ってロックピン
41の軸部73がロックピンばね27を圧迫した状態で
保持している。ピストンヘッド6はピストンばね14の
反発力により押し上げられてパッキン68から離れてい
る。
【0027】この状態から分配カム60を回転させてロ
ックスペース81でピストン10の押え部78を押え、
ピストン10を下降させていくと、解除スペース82が
ロック解除バー77から離れていき、それに伴ってロッ
クピンばね27が徐々に復元していく。そして、ロック
ピン41のピストン保持部75がピストン10の小径部
76と対向したときに両者が噛み合い、ピストン10が
保持される。同時にピストンヘッド6がパッキン68に
密着し、流出口2から液体が漏れ出さない状態になり、
図6(b)に示される保持状態に至る。
【0028】保持したピストン10を解除するには、こ
れと逆の動作を行えばよい。すなわち、図6(b)の保
持状態において、分配カム60のロックスペース81が
ピストン10の押え部78から離れるように分配カム6
0を回転させ、解除スペース82でロックピン41のロ
ック解除バー77を圧迫していく。分配カム60の回転
に伴ってロックピン41のピストン保持部75が小径部
76から外れると同時に、ピストンばね14の反発力で
ピストン10が上昇し、図6(a)の解除状態となる。
【0029】図7(a)に示すように、位置決めカム6
1には凹部87,88,89,90が設けられている。
マイクロスイッチ65のローラー91がこれらの凹部8
7,88,89,90に接しているときは、マイクロス
イッチ65内部の接点92は開いている。これに対し
て、図7(b)に示すように、ローラー91が位置決め
カム61の外周部93,94,95,96,97に接し
ているときは、マイクロスイッチ65内部の接点92は
閉じている。
【0030】図8、図9、図10、図11は、本発明の
第一の実施例である飲料抽出装置用飲料分配装置におけ
る、飲料の分配動作を同分配機構の動きと対比させて示
す図であり、図8〜図11により、本発明の第一の実施
例である飲料抽出装置用飲料分配装置の動作、すなわ
ち、飲料の分配とピストン10,11,12,13、ロ
ックピン41,42,43,44、分配カム60、およ
び、位置決めカム61の一連の動作を説明する。
【0031】具体的には、図8〜図11において、図8
(a)〜図11(a)は飲料の分配状態を示す概念図で
あり、図8(b)〜図11(b)はピストン10,11
とロックピン41,42の動作状態を示す図であり、図
8(c)〜図11(c)は位置決めカム61およびマイ
クロスイッチ65の動作状態を示す図である。図8、図
9、図10、および、図11では、それぞれ同時刻の状
態を表しており、図8→図9→図10→図11の順に時
間が経過する。
【0032】以下、図8〜図11を用いて、2杯の飲料
を分配する場合の動作について説明する。
【0033】図8は待機状態を示しており、図8
(a)、図8(b)に示すように、各ピストン10,1
1は保持状態にあり、ピストンヘッド6,7の先端は、
それぞれ対向するパッキン68,69に密着している。
マイクロスイッチ65のローラー91は位置決めカム6
1の外周部93に接しており、その接点92は閉じてい
る。制御回路部66は接点92の閉鎖を検知し、待機状
態であると判断する。
【0034】図9は、飲料抽出装置で抽出された飲料9
8が分配容器1に供給された状態である。制御回路部6
6の制御信号によってギヤードモータ64を矢印の方向
に回転させると、図9(c)に示すように、マイクロス
イッチ65のローラー91が位置決めカム61の外周部
93から離れ、凹部87に達する。図9(b)に示すよ
うに、ギヤードモータ64の回転に伴い、分配カム60
のロックスペース81がピストン10,11から離れる
が、ピストン10,11はロックピン41,42によっ
て保持されているので、ピストンヘッド6,7はパッキ
ン68,69に密着したままである。
【0035】図10(b)に示すように、ギヤードモー
タ64の回転が進むと、分配カム60の解除スペース8
2がロックピン41のロック解除バー77を圧迫し、ピ
ストン保持部75がピストン10から外れ、ピストンば
ね14の反発力によってピストン10が上昇し、ピスト
ンヘッド6がパッキン68から離れる。その結果、図1
0(a)に示すように、1杯目の飲料の流出が開始され
る。図10(b)に示すように、解除スペース83はま
だロックピン42のロック解除バー99を圧迫していな
いので、ピストン11は保持されたままである。図10
(c)に示すように、マイクロスイッチ65のローラー
91は外周部94と接しており、制御回路部66はピス
トン10の保持が解除されたことを接点92の閉鎖によ
り判断する。
【0036】図11(b)に示すように、ギヤードモー
タ64の回転がさらに進んで、分配カム60の解除スペ
ース83がロックピン42のロック解除バー99を圧迫
すると、ピストン11の保持も解除され、図11(a)
に示すように、2杯目の飲料の流出が開始され、飲料9
8が2杯に分配される。図11(c)に示すように、マ
イクロスイッチ65のローラー91は位置決めカム61
の外周部95に接している。制御回路部66はピストン
11の保持が解除されたことを接点92の閉鎖により判
断し、この時点でギヤードモータ64の回転を停止する
ので、3杯目以降の飲料の分配は行われない。この状態
で分配容器1から飲料98を完全に流出させた後、ギヤ
ードモータ64を矢印と逆方向に回転し、図8(c)に
示す前述の状態に復帰させる。制御回路部66は、接点
92の閉鎖を検知してギヤードモータ64の回転を停止
し、再び待機状態に戻る。
【0037】以上のように、飲料98の量と解除すべき
ピストン10,11,12,13の数を選定することに
よって、分配容器1に設けられた流出口2,3,4,5
の数の範囲内で任意の杯数の飲料の分配が可能となる。
なお、ピストン10,11.12,13の解除にはそれ
ぞれ時間遅れが存在するため、分配される飲料には多少
の定量誤差が生じるが、位置決めカム61の凹部87,
88,89,90の間隔を小さくし、流出口2,3,
4,5の内径を流出口2<流出口3<流出口4<流出口
5とすることにより、飲料流出時の定量誤差を無視でき
る程度に抑えることができる。あるいは、ピストン1
0,11,12,13の解除の時間遅れを飲料98の流
出時間に比べて極めて小さくすれば、この定量誤差を無
視できる値とすることができる。
【0038】図12は、本発明の第二の実施例である、
飲料抽出用飲料分配装置に使用されるロックピン10
0,101,102の形状を示す図である。また、図1
3は、同じく飲料抽出用飲料分配装置に使用される、分
配カム103の形状を示す図であり、図13(a)は分
配カム103の斜視外観図、図13(b)は同じく側面
図である。なお、本発明の第二の実施例では、ロックピ
ン100,101,102、および、分配カム103の
形状のみが前述の本発明の第一の実施例と異なり、他は
すべて第一の実施例と共通である。
【0039】図12に示すように、本実施例では、第一
の実施例において使用されたロックピン41,42,4
3,44のうち、ロックピン41をそのまま使用し、ロ
ックピン42,43,44の代わりに、図12(b)に
示すロックピン100,101,102をそれぞれ使用
する。ロックピン100,101,102の外観は、図
12(a)に示すようにロックピン41,42,43,
44と同様であるが、図12(b)に示すように、ロッ
クピン100,101,102のロック解除バー10
4,105,106は、ロックピン41のロック解除バ
ー77に比較して短く成形されており、その長さはロッ
クピン41>ロックピン100>ロックピン101>ロ
ックピン102とされている。
【0040】また、第二の実施例では、第一の実施例で
使用した分配カム60の代わりに図13に示す分配カム
103が使用されるが、分配カム103は、分配カム6
0と同様に、貫通穴107を貫通する回転軸62に固定
されている。分配カム60との相違は解除スペース10
8の形状にあり、分配カム60におけるような段差をも
たさずに成形されている。ロックスペース109はロッ
クスペース81と同じである。
【0041】図14、図15、図16、図17は、本発
明の第二の実施例である飲料抽出装置用飲料分配装置に
おける、飲料の分配動作を同分配機構の動きと対比させ
て示す図であり、図14〜図17により、本発明の第二
の実施例である飲料抽出装置用飲料分配装置の動作、す
なわち、液体の分配とピストン10,11,12,1
3、ロックピン41,100,101,102、分配カ
ム103、および、位置決めカム61の一連の動作を説
明する。
【0042】具体的には、図8〜図11において、図1
4(a)〜図17(a)は液体の分配状態を示す概念図
であり、図14(b)〜図17(b)はピストン10,
11とロックピン41,100の動作状態を示す図であ
り、図14(c)〜図17(c)は位置決めカム61お
よびマイクロスイッチ65の動作状態を示す図である。
図14、図15、図16、および、図17では、それぞ
れ同時刻の状態を表しており、図14→図15→図16
→図17の順に時間が経過する。
【0043】以下、図14〜図17を用いて、2杯の飲
料を分配する場合の動作について説明する。
【0044】図14は待機状態を示し、図14(a)、
および、図14(b)に示すように、各ピストン10,
11,12,13は保持状態にあり、ピストンヘッド
6,7,8,9はそれぞれ対向するパッキン68,6
9,70,71に密着している。
【0045】マイクロスイッチ65のローラー91は位
置決めカム61の外周部93に接しており、接点92は
閉じている。制御回路部66は接点92の閉鎖を検知
し、待機状態であると判断する。
【0046】次に図15は、飲料抽出装置により抽出さ
れた飲料98が分配容器1に供給された状態である。制
御回路部66からの制御信号によってギヤードモータ6
4を矢印の方向に回転させると、図15(c)に示すよ
うに、マイクロスイッチ65のローラー91が位置決め
カム61の外周部93から離れて、凹部87に達する。
【0047】図15(b)に示すように、ギヤードモー
タ64の回転に伴い、分配カム103のロックスペース
109がピストン10,11から離れるが、ピストン1
0,11はロックピン41,100によって保持されて
いるので、ピストンヘッド6,7は対向するパッキン6
8,69に密着したままである。
【0048】ギヤードモータ64の回転が進むと、図1
6(b)に示すように、分配カム103の解除スペース
108がロックピン41のロック解除バー77を圧迫
し、ピストン保持部75がピストン10から外れて、ピ
ストンばね14の反発力によってピストン10が上昇
し、ピストンヘッド6がパッキン68から離れる。その
結果、図16(a)に示すように、1杯目の流出が開始
される。図16(b)に示すように、ロックピン100
のロック解除バー104はロックピン41のロック解除
バー77よりも短いので、解除スペース108はまだロ
ック解除バー104を圧迫するに至らず、ピストン保持
部110がピストン11は保持されたままである。図1
6(c)に示すように、マイクロスイッチ65のローラ
ー91は位置決めカム61の外周部94に接しており、
制御回路部66はピストン10の保持が解除されたこと
を接点92の閉鎖により判断する。
【0049】ギヤードモータ64の回転がさらに進み、
図17(b)に示すように、分配カム103の解除スペ
ース108がロックピン100のロック解除バー104
を圧迫すると、ピストン11の保持も解除され、図17
(a)に示すように、2杯目の流出が開始され、飲料9
8が2杯に分配される。図17(c)に示すように、マ
イクロスイッチ65のローラー91は外周部95に接し
ている。制御回路部66はピストン11の保持が解除さ
れたことを接点92の閉鎖により判断して、この時点で
ギヤードモータ64の回転を停止するので、3杯目以降
の分配は行われない。この状態で、分配容器1から飲料
98を完全に流出した後、ギヤードモータ64を矢印と
逆方向に回転し、図14(c)に示す状態に戻す。制御
回路部66は、接点92の閉鎖を検知して、ギヤードモ
ータ64の回転を停止し、再び待機状態となる。
【0050】以上のように、飲料98の量と解除すべき
ピストン10,11,12,13の数を選定することに
よって、分配容器1に設けられた流出口2,3,4,5
の数の範囲内で任意の杯数の飲料の分配が可能となる。
【0051】以上、本発明の第一および第二の実施例に
より説明したような飲料抽出装置用飲料分配装置の実用
化により、従来の飲料など液体分配装置に比較して装置
が小型で簡単な構造で、したがって、安価となり、飲料
分配装置を飲料抽出装置に内蔵することが可能になり、
自動給茶機やコーヒーメーカーなどの飲料抽出装置に必
要人数分だけの飲料分配機能を付与することができるよ
うになり、抽出する飲料の量と解除すべきピストン1
0,11,12,13の数を選定することによって、分
配容器1に設けられた流出口2,3,4,5の数の範囲
内で、任意の杯数の飲料の分配が可能となり、必要な分
配杯数の変動に対して臨機応変に対処することができ
る。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の本
発明によれば、複数の流出口を有する分配容器と、該分
配容器の複数の流出口をそれぞれ開放または閉塞するピ
ストンヘッドを有する複数のピストンと、該複数のピス
トンに常時流出口開放方向の力を作用させる複数のばね
手段と、流出口を閉塞した状態に複数のピストンをそれ
ぞれ保持させる複数のロック手段と、モータと、該モー
タによる一方向の回転によってピストンを流出口閉塞方
向に移動させ、モータによる逆方向の回転によって複数
のロック手段の保持動作を順次解除させて、ピストンの
流出口開放方向への移動を可能にするカム手段と、複数
の流出口の開放を検出する検出手段と、該検出手段の検
出結果によりモータの駆動、停止を制御する制御手段と
を設け、以て、従来のように電磁弁やシリンダを用いず
に、モータ、カム、ピストンなどを用いるようにしたか
ら、簡単な構造で、安価にすることができ、飲料抽出装
置に内蔵することができる。また、所定の順番の流出口
の開放が検出された時に、モータを停止することによ
り、流出口の数の範囲内で任意の杯数の分配を行うよう
にしたから、必要な分配杯数の変動に臨機応変に対処す
ることができる。
【0053】また、請求項2記載の本発明によれば、分
配容器の複数の流出口の内径を、該流出口が開放される
順番に大きくなるように定め、以て、流出口の開放の時
間遅れによる定量誤差を、流出口の内径に差をつけるこ
とにより補償するようにしているから、流出口毎の定量
誤差を無視できる程度にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例である、飲料抽出装置用
飲料分配装置の斜視外観図である。
【図2】同じく飲料抽出装置用飲料分配装置の組立を示
す図である。
【図3】本発明の第一の実施例における分配容器の形状
を示す図である。
【図4】本発明の第一の実施例におけるロックピン、お
よび、ピストンの形状を示す斜視図である。
【図5】本発明の第一の実施例における分配カムの形状
を示す図である。
【図6】本発明の第一の実施例におけるロックピンとピ
ストンの動作を示す図である。
【図7】同じく位置決めカムとマイクロスイッチの動作
を示す図である。
【図8】本発明の第一の実施例である飲料抽出装置用飲
料分配装置における、飲料の分配動作を同分配機構の動
きと対比させて示す図である。
【図9】同じく飲料抽出装置用飲料分配装置における、
飲料の分配動作を同分配機構の動きと対比させて示す図
である。
【図10】同じく飲料抽出装置用飲料分配装置におけ
る、飲料の分配動作を同分配機構の動きと対比させて示
す図である。
【図11】同じく飲料抽出装置用飲料分配装置におけ
る、飲料の分配動作を同分配機構の動きと対比させて示
す図である。
【図12】本発明の第二の実施例である、飲料抽出用飲
料分配装置に使用されるロックピンの形状を示す図であ
る。
【図13】同じく飲料抽出用飲料分配装置に使用され
る、分配カムの形状を示す図である。
【図14】本発明の第二の実施例である飲料抽出装置用
飲料分配装置における、飲料の分配動作を同分配機構の
動きと対比させて示す図である。
【図15】同じく飲料抽出装置用飲料分配装置におけ
る、飲料の分配動作を同分配機構の動きと対比させて示
す図である。
【図16】同じく飲料抽出装置用飲料分配装置におけ
る、飲料の分配動作を同分配機構の動きと対比させて示
す図である。
【図17】同じく飲料抽出装置用飲料分配装置におけ
る、飲料の分配動作を同分配機構の動きと対比させて示
す図である。
【図18】従来の飲料など液体分配装置の分配原理を示
す図である。
【符号の説明】
1 分配容器 2〜5 流出口 6〜9 ピストンヘッド 10〜13 ピストン 14〜17 ピストンばね(ばね手段) 18 支持板 19〜22 貫通穴 23〜26 支承筒 27〜30 ロックピンばね 31 ロックピン軸受 32〜35 ピン 36 支持板 37,38 取付穴 39,40 ねじ 41〜44 ロックピン(ロック手段) 45 ロックピン支持台 46〜49 凹部 50,51 取付穴 52〜55 ねじ 56 軸受支持板 57,58 ねじ 59 軸受 60 分配カム(カム手段) 61 位置決めカム(検出手段) 62 回転軸 63 ジョイント 64 ギヤードモータ 65 マイクロスイッチ(検出手段) 66 制御回路部(制御手段) 67 配線 68〜71 パッキン 72 上部開口 73 軸部 74 盲穴 75 ピストン保持部 76 小径部 77 ロック解除バー 78 押え部 79 ばね押え部 80 盲穴 81 ロックスペース 82〜85 解除スペース 86 貫通穴 87〜90 凹部 91 ローラー 92 接点 93〜97 外周部 98 飲料 99 ロック解除バー 100〜102 ロックピン(ロック手段) 103 分配カム(カム手段) 104〜106 ロック解除バー 107 貫通穴 108 解除スペース 109 ロックスペース 110 ピストン保持部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飲料抽出装置により抽出された飲料を分
    配する装置であって、複数の流出口を有する分配容器
    と、該分配容器の複数の流出口をそれぞれ開放または閉
    塞するピストンヘッドを有する複数のピストンと、該複
    数のピストンに常時流出口開放方向の力を作用させる複
    数のばね手段と、前記流出口を閉塞した状態に前記複数
    のピストンをそれぞれ保持させる複数のロック手段と、
    モータと、該モータによる一方向の回転によって前記ピ
    ストンを流出口閉塞方向に移動させ、該モータによる逆
    方向の回転によって前記複数のロック手段の保持動作を
    順次解除させて、前記ピストンの流出口開放方向への移
    動を可能にするカム手段と、前記複数の流出口の開放を
    検出する検出手段と、該検出手段の検出結果により前記
    モータの駆動、停止を制御する制御手段とを設けたこと
    を特徴とする飲料抽出装置用飲料分配装置。
  2. 【請求項2】 分配容器の複数の流出口の内径を、該流
    出口が開放される順番に大きくなるように定めた請求項
    1記載の飲料抽出装置用飲料分配装置。
  3. 【請求項3】 複数の流出口の開放を検出する検出手段
    を、カム手段に同期回転する第2のカム手段と該第2の
    カム手段に従動するスイッチ手段とから構成した請求項
    1記載の飲料抽出装置用飲料分配装置。
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