JP2869839B2 - 自動電圧調整装置 - Google Patents

自動電圧調整装置

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JP2869839B2 JP5088164A JP8816493A JP2869839B2 JP 2869839 B2 JP2869839 B2 JP 2869839B2 JP 5088164 A JP5088164 A JP 5088164A JP 8816493 A JP8816493 A JP 8816493A JP 2869839 B2 JP2869839 B2 JP 2869839B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関等で駆動され
る交流発電機に使用される自動電圧調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯用エンジン発電機等の交流発
電機の出力電圧を負荷変動等に拘らず略一定の値に制御
する自動電圧調整装置としては、フライホイールダイオ
ードが界磁巻線に並列に接続され、界磁巻線に直列に接
続した電圧制御用トランジスタをオン・オフ制御するこ
とにより、界磁電流を制御し、出力電圧を略一定に維持
するようにしたものが広く用いられている。
【0003】この種の自動電圧調整装置ではサージ吸収
用のフライホイールダイオードを備えるため、逆にこの
フライホイールダイオードに起因した不具合を生ずる場
合がある。即ち、この種の自動電圧調整装置を装備する
発電機は商用周波数電源が得にくい場所、例えば土木作
業現場での電源として使用されるものであるから、例え
ば高力率形水銀灯のように力率改善用コンデンサをもつ
容量性負荷が接続されることが往々にしてある。この場
合、発電機においては、周知のように、電機子反作用に
より正相分界磁と逆相分界磁を生じ、正相分は発電機の
界磁を強める強磁作用を行い、逆相分は回転子と反対方
向への同期速度の2倍の速さで界磁巻線と鎖交して、界
磁巻線に2倍の周波数の交流電圧を誘起させる現象が生
ずる。
【0004】このような増磁作用に基づく出力電圧の上
昇に対し、当該自動電圧調整装置は出力電圧の上昇を抑
制すべく界磁巻線に直列に接続したトランジスタをオフ
にし、界磁巻線の電流供給路を遮断する。ところが、界
磁巻線にフライホイールダイオードが並列接続してある
ために、界磁巻線に誘起された前記2倍の周波数の交流
電圧がフライホイールダイオードの整流作用を受けた脈
流電流を、界磁巻線とフライホイールダイオードの閉ル
ープ内に還流させることになり、発電機では自励作用を
生ずる。その結果、自動電圧調整装置の制御を外れて異
常電圧が発生する。
【0005】このような問題点に対して、この異常電圧
の発生を抑制するための工夫もいろいろされるようにな
ってきている(例えば、特開昭60−98899号公
報、特開昭60−102900号公報、実開昭60−4
8200号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これらに開示されてい
る技術は、異常電圧が発生したときにはこれを検出して
異常電圧による逆電流をバイパスすることで、自動電圧
調整装置(AVR)の内部電圧の異常上昇や、発電機出
力の異常上昇を抑制するものであり、フライホイールダ
イオードと並列にバイパス用トランジスタを設け、異常
電圧発生時にこのバイパス用トランジスタをオンさせる
ようにしている。
【0007】ところで、この種の発電機は、初期励磁と
しては、回転子に組み込んだ小さな永久磁石とか、回転
子の残留磁束を利用して、徐々に発電を開始(=自励
式)していくため、上記のようなバイパス回路にわずか
でも電流をとられてしまうと、励磁巻線電圧が低下して
発電機出力電圧の立ち上りがたいへん遅れるという問題
が発生することになる。
【0008】本発明はこのような問題を解決すべくなさ
れたものであり、発電機負荷として容量性負荷等の進相
負荷が接続された場合の電圧上昇を効果的に抑制すると
ともに、発電機の始動時における電圧の立上りを円滑に
行うことができる自動電圧調整装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、フライホイールダイオードを並列接続した界
磁巻線を備える発電機の出力電圧を検出し、この検出出
力電圧に基づいて前記界磁巻線に直列接続された第1の
トランジスタ(Q2)をオン・オフ制御することによ
り、前記発電機の励磁巻線から前記界磁巻線へ供給され
る界磁電流をオン・オフ制御し、前記発電機の出力電圧
の安定化を図ると共に、前記フライホイールダイオード
に第2のトランジスタ(Q3)を並列接続して、前記第
1のトランジスタ(Q2)による前記界磁電流のオフ制
御時に前記第2のトランジスタ(Q3)をオン可能な状
態に制御することにより、前記界磁巻線に逆起電圧が発
生したときにこの発生した逆起電圧を前記第2のトラン
ジスタ(Q3)のオン動作によって短絡するように構成
した自動電圧調整装置において、前記第2のトランジス
タ(Q3)の駆動制御回路内には前記励磁巻線出力が低
いときのみ前記第2のトランジスタ(Q3)のオン動作
を阻止するオン阻止回路を設けるようにしたものであ
る。
【0010】また、前記第1のトランジスタ(Q2)が
オフ状態の時に前記第1のトランジスタ(Q3)をオン
させるためのバイアス電圧が前記励磁巻線から供給され
るように構成すると共に、この供給経路に前記オン阻止
回路として前記励磁巻線出力が低いときのみオフ状態を
維持して前記第2のトランジスタ(Q3)のオン動作を
阻止するスイッチを設けることが望ましい。
【0011】また、前記スイッチは前記励磁巻線の出力
電圧を分圧信号として取り出すバイアス回路と、これに
よって前記励磁巻線の出力電圧が低いと検出されている
間のみオフ状態を維持するようにしたトランジスタとで
構成することが望ましい。
【0012】
【作用】励磁巻線出力が低いときのみ第2のトランジス
タ(Q3)のオン動作が阻止される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0014】図1は、本発明の一実施例に係る発電機及
びその自動電圧調整装置の構成を示す回路図である。
【0015】同図において、符号Gはエンジンで駆動さ
れる同期発電機であり、この発電機Gにおける回転子側
には内燃機関のクランク軸に直接又は適宜なカップリン
グを介して取付けられた回転子鉄心1が配設され、これ
に界磁巻線2が巻回されている。また固定子側には励磁
巻線3、及び出力巻線4が設けられ、この出力巻線4の
一部を検出巻線4aとしている。
【0016】符号Uは、発電機Gの自動電圧調整装置で
あり、第1の整流平滑回路5と、第2の整流平滑回路6
と、分圧回路7と、制御回路8と、自励防止回路9と、
フライホイールダイオードD6とで構成される。
【0017】第1の整流平滑回路5は、励磁巻線3の出
力電圧を整流する全波整流器51と、全波整流器51の
整流出力を平滑するコンデンサC1とからなり、出力線
路10に界磁電流Ifを送出する界磁電流供給源を形成
している。
【0018】第2の整流平滑回路6は、検出巻線4aの
出力電圧を整流する全波整流器61と、抵抗R1及びコ
ンデンサC2からなる平滑回路で構成されている。平滑
用コンデンサC2の電圧波形は脈流波形であり、これが
分圧回路7に導出される。
【0019】第1の整流平滑回路51と第2の整流平滑
回路61の負極側は、線路11により接続されており、
以下の説明ではこの線路をアースという。
【0020】分圧回路7は、コンデンサC2の端子電圧
を分圧する抵抗R2,R3から成り、抵抗R2とR3の
直列回路がコンデンサC2の一端とアースとの間に接続
され、抵抗R2とR3の接続点が制御回路8のツェナー
ダイオードD1のカソードに接続されている。
【0021】制御回路8は、当該制御回路8の動作レベ
ルを所定のレベルに設定するためのツェナーダイオード
D1と、スイッチング素子であるトランジスタQ1,Q
2a,Q2bからなるスイッチング回路、保護用ダイオ
ードD3,D4等を備え、前記出力線路10が界磁巻線
2を経てトランジスタQ2a,Q2bのコレクタ端子に
接続されている。尚、以下の説明では、出力線路10の
電源側(第1の整流平滑回路5〜界磁巻線2)を電源側
線路10aといい、アース側(界磁巻線2〜トランジス
タQ2a)をアース側線路10bという。
【0022】制御回路8において、ツェナーダイオード
D1のアノードはトランジスタQ1のベースに接続さ
れ、トランジスタQ1のエミッタはアースに接続されて
いる。トランジスタQ1のベース−コレクタ間にはコン
デンサC3が接続され、トランジスタQ1のベースは抵
抗R4を介してアースに接続されている。トランジスタ
Q1のコレクタは、トランジスタQ2bのベースに接続
され、トランジスタQ2bとQ2aとはダーリントン接
続されている。トランジスタQ2bのベース−エミッタ
間にはダイオードD3が接続され、トランジスタQ2a
のエミッタはアースに接続されている。
【0023】なお、トランジスタQ2a,Q2bは、両
方同時にオン・オフするので、以下の説明では両者をま
とめてトランジスタQ2といい、Q2bのベース及びQ
2aのエミッタをそれぞれQ2のベース及びエミッタと
する。
【0024】トランジスタQ2のコレクタは、上述した
ようにアース側線路10bに接続されるとともに、抵抗
R5及びC4を介してトランジスタQ1のベースに接続
されている。また、トランジスタQ2のコレクタとアー
スとの間にはダイオードD4が接続されている。
【0025】自励防止回路9は、容量性負荷接続時の自
励作用に対処するために設けられたものであり、スイッ
チング素子であるトランジスタQ3a,Q3b,Q4,
Q5等により構成される。トランジスタQ3bのベース
−エミッタ間にはダイオードD5が接続され、トランジ
スタQ3aとQ3bとはダーリントン接続されている
(以下、トランジスタQ2と同様に「トランジスタQ
3」という)。
【0026】トランジスタQ3のエミッタは、アース側
線路10bに接続されて、Q3のコレクタは抵抗R12
を介して電源側線路10aに接続されている。トランジ
スタQ3のベースは、トランジスタQ5のコレクタに接
続され、Q5はエミッタはアース側線路10bに接続さ
れている。
【0027】トランジスタQ5のコレクタは、抵抗R1
1を介してトランジスタQ4のコレクタに接続され、Q
4のエミッタは電源側線路10aに接続されている。
【0028】抵抗R8とR9の直列回路が電源側線路1
0aとトランジスタQ1のコレクタとの間に接続され、
抵抗R8と並列にツェナーダイオードD2が設けられて
いる。抵抗R8とR9の接続点が抵抗R10を介してト
ランジスタQ5のベースに接続されている。
【0029】抵抗R6とR7の直列回路が電源側線路1
0aとアースの間に接続されており、R6とR7の接続
点がトランジスタQ4のベースに接続されている。
【0030】電源側線路10aとアース側線路10bと
の間にフライホイールダイオードD6が接続されてい
る。
【0031】次に、以上のように構成される自動電圧調
整装置の動作を説明する。
【0032】(1)通常動作時 分圧回路7の出力電圧Vcは、図2(a)に示すような
脈流波形であり、Vc値が所定電圧Vzより高いときは
トランジスタQ1がオンし、トランジスタQ2がオフす
るので(同図(b)参照)、界磁電流Ifは供給されな
い。一方、Vc値が所定電圧Vzより低いときには、Q
1オフ、Q2オンとなり、図1に示したように界磁電流
Ifが供給される。これにより、検出巻線4aによって
検出された電圧Vcが低下すると、界磁電流Ifが供給
され、上昇すると遮断されるので発電機の出力電圧が略
一定値に維持される。
【0033】このような通常動作中において、トランジ
スタQ2がオフしているときの電流方向は、ダイオード
D6の順方向なので、トランジスタQ3,Q5はともに
逆バイアスとなってオフ状態となる。
【0034】ここで、トランジスタQ2がオンすると、
トランジスタQ3,Q5とともに順バイアスとなるが、
大電力トランジスタであるQ3のストレージ時間(オン
するのに要する時間)が小信号トランジスタであるQ5
のストレージ時間より非常に大きいため、トランジスタ
Q5の方が先にオンし、この結果、Q3はオフ状態を維
持する。従って、自励防止回路9を追加したことによる
弊害は発生しない。
【0035】(2)発電機Gに進相負荷を接続したとき 発電機Gの増磁作用により、界磁巻線2への電流供給が
減少し、電機子反作用による交流成分により、図1に示
した矢印の向きと逆方向の電流が発生する。
【0036】トランジスタQ2のオフ時に、この逆方向
電流が発生した場合、トランジスタQ3及びQ5に印加
される電圧が順方向となるが(トランジスタQ4は後述
するように、発電機の始動直後の整流回路5の出力が極
端に低いときのみオフしており、それ以後はオンしてい
る)、このときの電圧の変化速度は比較的遅いため、ト
ランジスタQ3のストレージ時間の影響は表われない。
従って、トランジスタQ3はオン可能である一方、トラ
ンジスタQ5はアース側線路10bと電源側線路10a
間の電圧がツェナーダイオードD2のツェナー電圧とQ
5のベース−エミッタ間電圧を加算した電圧(所定電
圧)以上とならないとオンしない。その結果、トランジ
スタQ3がオンし、逆方向電流がR12及びQ3によっ
てバイパスされる。
【0037】ここで、ツェナーダイオードD2のツェナ
ー電圧は、逆方向電流が増加し、トランジスタQ3のコ
レクタ−エミッタ間の飽和電圧Vcesatが上昇して
も、安全動作領域内であればD2が導通しないような値
に設定してあるので、トランジスタQ3はオン状態を維
持する。従って、第1の整流平滑回路5のコンデンサC
1への過充電を防止するとともに、増磁作用を抑制する
ことができ、異常電圧の上昇を防止することができる。
【0038】次に、トランジスタQ3のオン時にトラン
ジスタQ2がオンすると(図3参照)、両トランジスタ
Q2,Q3で第1の整流平滑回路5の出力を短絡するこ
とになるので、トランジスタQ2のスイッチング速度
(オフからオンへ変化する速度)に応じてトランジスタ
Q3のコレクタ電流が増加し、これに伴ってコレクタ−
エミッタ間電圧Vcesatも上昇する。そして、Q3
のVcesatと抵抗R12の両端の電圧との和、即ち
線路10a−10b間の電圧がツェナーダイオードD2
のツェナー電圧とトランジスタQ5のベース−エミッタ
間電圧を加算した電圧を越えると、Q5がオンとなり、
Q3はオフに転じる。従って、トランジスタQ2がオン
することによってトランジスタQ3のコレクタ電流が急
増して所定値を越えた場合には、トランジスタQ3は速
やかにオフされるので、トランジスタQ2とQ3が同時
にオン状態となってトラブルを発生させることを効果的
に防止することができる。
【0039】なお、トランジスタQ3の最大ベースバイ
アスは、抵抗R11及びツェナーダイオードD2によっ
て決定される(Q3のベースに印加される電圧の最大値
はツェナーダイオードD2のツェナー電圧で決まり、そ
のときのQ3のベースバイアス電流はR11で決まる)
ので、第1の整流平滑回路5の出力電圧(エキサイタ電
圧)の変動の影響を受けず、したがって、例えば抵抗分
圧式のバイアスのように整流平滑回路5の出力電圧が高
くなるに応じてトランジスタQ3のオフするタイミング
がだんだん遅れる等のようにオンのタイミングが相対的
変動要素の影響を受けにくいため、トランジスタQ3の
最大電力ストレスを安全動作領域内に設定することがで
きる。
【0040】(3)発電立上り時 第1の整流平滑回路5の初期電圧は、ツェナーダイオー
ドD2のツェナー電圧より低いため、D2は導通せず、
したがってD2のみを介してトランジスタQ5のベース
への接続がされていた場合には、トランジスタQ5がオ
ンできずにトランジスタQ3がオンし続けることにな
り、界磁巻線2に電流が供給できなくなって発電機の立
ち上げができないし、またトランジスタQ3には低電圧
ではあるが短絡電流が流れ続けるため、異常発熱するこ
とになる。これに対し本発明では、ダイオードD2と並
列に抵抗R8を設けているため、立ち上げ初期において
は、抵抗R8,R9及びトランジスタQ2のベース−エ
ミッタ間電圧によりトランジスタQ5のベースバイアス
電圧が決定され、第1の整流平滑回路5の出力電圧が低
いときでもトランジスタQ5はオン動作し、トランジス
タQ3はオフ状態を維持する。従って、発電立上りが可
能となる。
【0041】また、発電立上り時はトランジスタQ2は
オン状態にあるので、トランジスタQ3をオフ状態に維
持することにより、両トランジスタの同時オン状態を回
避し、素子の異常発熱を防止することができる。
【0042】次に、トランジスタQ4の動作について説
明する。
【0043】発電立上り時は、発電機Gの回転子1に組
み込まれた小さな永久磁石による励磁巻線3の起電圧で
初期励磁を行うため、トランジスタQ3がわずかでも導
通すると、第1の整流平滑回路5の出力電圧が低下し
(界磁電流Ifが減少し)、発電機Gの立上り特性が悪
化する。
【0044】そこで、本実施例では、トランジスタQ3
のバイアス抵抗R11に直列にトランジスタQ4を挿入
し、第1の整流平滑回路5の出力電圧(励磁巻線3の出
力電圧)が低いときは、Q4がオフとなるように抵抗R
6,R7の値を設定している。
【0045】これにより、発電立上り時のように第1の
整流平滑回路5の出力電圧が極端に低いときは、トラン
ジスタQ4をオフさせてトランジスタQ3をオフ状態に
維持するとともに、抵抗R11による電力消費を無く
し、進相負荷対策としてトランジスタQ3を設けたこと
による悪影響を防止することができる。
【0046】なお、第1の整流平滑回路5の出力電圧が
低く、トランジスタQ3がオフしているときに、進相負
荷が発電機Gの出力に接続された場合には、界磁巻線2
からコンデンサC1への逆充電及び励磁巻線3の出力電
圧の上昇により、第1の整流平滑回路5の出力電圧が上
昇して、トランジスタQ4がオンし、上述した進相負荷
接続時の動作が行われる。従って、トランジスタQ4を
設けたことによって弊害が発生することはない。
【0047】以上のように本実施例では、小信号トラン
ジスタであるQ5のスレージ時間が大電力トランジスタ
であるQ3より短かい点に着目し、上述したような回路
構成としたので、通常の負荷を接続したとき(進相負荷
でない場合)における自励防止回路9の影響を簡単な構
成で排除することができる。また、トランジスタQ5
は、発電立上り時は、抵抗R8とR9の分圧回路によっ
てバイアスされるので、発電立上り時にも確実にオン作
動が可能であり、しかも立上り後はツェナーダイオード
D2のツェナー電圧によってオン動作電圧が決定され、
電源側線路10aの電圧が所定以上上昇したとき確実に
オン作動する。従って、進相負荷接続時においても、ト
ランジスタQ3とQ2の同時オン作動を効果的に防止
し、装置の信頼性向上を図ることができる。
【0048】また、発電立上り時において、励磁巻線3
の出力電圧が低く、第1の整流平滑回路5の出力電圧が
低い間は、トランジスタQ4がオフ状態に維持されるの
で、トランジスタQ3もオフ状態に維持され、また抵抗
R11、トランジスタQ5を介して電流が流れることも
阻止され、Q3及びそのバイアス回路の影響を排除して
円滑な立上り動作を行わせることができる。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
励磁巻線出力が低いときのみ第2のトランジスタ(Q
3)のオン動作が阻止されるので、進相負荷接続時の電
圧上昇を効果的に抑制するとともに、発電立上り時のよ
うに励磁巻線出力が低いときには、第2のトランジスタ
(Q3)やそのバイアス回路に電流が流れることがな
く、発電機の始動時の電圧立上りを円滑に行わせること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る発電機及びその自動電
圧調整装置の構成を示す回路図である。
【図2】図1の回路の動作を説明するための図である。
【図3】図1の回路の動作を説明するための図である。
【符号の説明】
1 回転子鉄心 2 界磁巻線 8 制御回路 9 自励防止回路 Q2 トランジスタ(第1のトランジスタ) Q3 トランジスタ(第2のトランジスタ) Q5 トランジスタ(制御用トランジスタ) D2 ツェナーダイオード D6 フライホイールダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02P 9/00 - 9/48

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フライホイールダイオードを並列接続し
    た界磁巻線を備える発電機の出力電圧を検出し、この検
    出出力電圧に基づいて前記界磁巻線に直列接続された第
    1のトランジスタ(Q2)をオン・オフ制御することに
    より、前記発電機の励磁巻線から前記界磁巻線へ供給さ
    れる界磁電流をオン・オフ制御し、前記発電機の出力電
    圧の安定化を図ると共に、 前記フライホイールダイオードに第2のトランジスタ
    (Q3)を並列接続して、前記第1のトランジスタ(Q
    2)による前記界磁電流のオフ制御時に前記第2のトラ
    ンジスタ(Q3)をオン可能な状態に制御することによ
    り、前記界磁巻線に逆起電圧が発生したときにこの発生
    した逆起電圧を前記第2のトランジスタ(Q3)のオン
    動作によって短絡するように構成した自動電圧調整装置
    において、前記第2のトランジスタ(Q3)の駆動制御
    回路内には前記励磁巻線出力が低いときのみ前記第2の
    トランジスタ(Q3)のオン動作を阻止するオン阻止回
    路を設けたことを特徴とする自動電圧調整装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のトランジスタ(Q2)がオフ
    状態の時に前記第1のトランジスタ(Q3)をオンさせ
    るためのバイアス電圧が前記励磁巻線から供給されるよ
    うに構成すると共に、この供給経路に前記オン阻止回路
    として前記励磁巻線出力が低いときのみオフ状態を維持
    して前記第2のトランジスタ(Q3)のオン動作を阻止
    するスイッチを設けたことを特徴とする請求項1記載の
    自動電圧調整装置。
  3. 【請求項3】 前記スイッチは前記励磁巻線の出力電圧
    を分圧信号として取り出すバイアス回路と、これによっ
    て前記励磁巻線の出力電圧が低いと検出されている間の
    みオフ状態を維持するようにしたトランジスタとで構成
    したことを特徴とする請求項2記載の自動電圧調整装
    置。
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