JPH0312075Y2 - - Google Patents

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JPH0312075Y2
JPH0312075Y2 JP2720283U JP2720283U JPH0312075Y2 JP H0312075 Y2 JPH0312075 Y2 JP H0312075Y2 JP 2720283 U JP2720283 U JP 2720283U JP 2720283 U JP2720283 U JP 2720283U JP H0312075 Y2 JPH0312075 Y2 JP H0312075Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は内燃機関により磁石式交流発電機を駆
動して負荷に供給する交流電力を得る内燃機関駆
動発電装置に関するものである。
従来の技術及び考案が解決しようとする課題 一般にこの種の発電装置は、商用交流電源の代
替として用いられるため、出力周波数は50Hzまた
は60Hzとする必要があり、国内用では出力電圧を
100Vとする必要がある。従来の内燃機関駆動発
電装置では発電機の出力をそのまま負荷に供給し
ていたため発電機の回転速度を一定に保つ必要が
あり、機関の調速が面倒であつた。また機関と発
電機とを直結した場合、商用周波数の出力を得る
ためには機関の回転速度が限定されるため、機関
の排気量当りの出力を大きくすることが困難であ
つた。例えば50Hzの出力を得る場合、発電機を2
極に構成すると回転速度は3000rpmにする必要が
あるが、このような低速度で最大出力を発生する
ように機関を設計することは困難である。また磁
石式交流発電機の出力を高めるために4極以上の
多極の発電機を用いるとf=PN/120(f:周波
数、P:極数、N:回転数)の関係より、回転速
度を更に低くする必要があり、機関の設計が更に
困難になる。また従来例として発電機をベルト等
の減速手段を介して発電機に結合するようにした
ものがある。このようにすれば、機関の回転速度
を高めることはできるが、周波数の変動を避ける
ために機関の回転速度を一定に制御しなければな
らない点は機関と発電機とを直結した場合と同様
である。また機関と発電機との間に減速手段を設
けると構造が複雑になり、装置が大形になるのを
避けられない。更に、磁石式交流発電機では、第
1図に示したように、負荷電流Iの増大に伴つて
出力電圧が低下する特性を有しており、負荷が軽
くなると出力電圧は増大することになる。また負
荷が軽くなると機関の回転速度が上昇するため、
出力電圧は更に増大する。したがつてこれらの相
乗作用により、負荷が軽くなつた場合の出力電圧
の上昇は相当に大きなものとなり、発電機に接続
されている負荷が破損する虞れがある。尚第1図
において曲線N1,N2,N3及びN4はそれぞれ発
電機の回転数が5000,5500,6000及び6500(rpm)
の場合を示している。
考案の目的 本考案の目的は、常に周波数が一定の出力電圧
を得ることができる上に、軽負荷時に負荷に過大
な電圧が加わるのを防止できるようにした内燃機
関駆動発電装置を提供することにある。
課題を解決するための手段 本考案は、内燃機関11と、内燃機関11によ
り駆動される磁石式交流発電機1と、1次コイル
及び2次コイルを有していて2次コイルが内燃機
関に取り付けられた点火プラグに接続された点火
コイル10Aと、点火コイル10Aの1次側に設
けられてトリガ信号が与えられたときに動作する
半導体スイツチ10B,10Dと、内燃機関の点
火位置で半導体スイツチにトリガ信号を与えるト
リガ回路とを備えていて、半導体スイツチの動作
により点火コイルの1次電流を制御することによ
り該点火コイルの2次側に内燃機関を点火するた
めの高電圧を誘起させて点火動作を行わせる無接
点点火装置10と、交流発電機の出力を整流する
整流回路2と、交流発電機の出力または整流回路
の出力を入力としてほぼ一定の直流電圧を出力す
る定電圧電源回路3と、定電圧電源回路の出力電
圧により駆動されて一定の周波数の信号を出力す
る発振回路4と、整流回路の出力を入力とし、発
振回路の出力信号を転流指令信号として整流回路
の出力を所定の周波数の交流出力に変換して負荷
に供給するインバータ回路5と、交流発電機の出
力端子間の電圧、整流回路2の出力端子間の電圧
またはインバータ回路5の出力端子間の電圧を検
出して、交流発電機の出力電圧に相応した検出信
号を出力する出力電圧検出回路12と、無接点点
火装置の電源または半導体スイツチのトリガ信号
入力端子間に対して並列に接続されて出力電圧検
出回路12から得られる検出信号が設定値を超え
たときにトリガされて導通する点火制御用スイツ
チ13Aを備えて該点火制御用スイツチの導通に
より無接点点火装置の点火動作を阻止するかまた
は遅らせる点火制御回路13とを備えている。
上記の構成において、磁石式交流発電機1は、
永久磁石を回転子の界磁として用いる公知のもの
で、本考案においてこの発電機の極数は任意であ
る。
整流回路2としては通常全波整流回路を用いる
が、特に必要な場合には半波整流回路を用いても
よく、この整流回路2に必要に応じて平滑回路を
設けてもよい。
定電圧電源回路3は発振回路4を安定に動作さ
せるために必要な直流定電圧を発生するもので、
交流発電機1の出力を入力とするように構成して
も良く、また整流回路2の出力を入力とするよう
に構成してもよい。
なお定電圧電源回路3を交流発電機1の交流出
力を入力とするように構成する場合には、当然定
電圧電源回路中に整流器が設けられる。
発振回路4はインバータ回路5を動作させるた
めに必要な同期信号を発生するものであればよ
く、インバータ回路5の構成に応じて適宜のもの
を用いることができる。
インバータ回路5は、発振回路2の発振周波数
により出力周波数が定まる回路であればよい。イ
ンバータ回路としては、サイリスタを転流用スイ
ツチとして用いたもの及びパワートランジスタを
転流用スイツチとして用いたものが知られている
が、本考案においてはこれらのいずれを採用して
もよい。このインバータ回路5の出力は直接負荷
に供給されるか、または必要に応じてフイルタ回
路等を通して負荷に供給される。
無接点点火装置10は、機関の点火位置で半導
体スイツチの動作により点火コイルの1次電流を
急変させるように制御して点火コイルの2次側に
点火用の高電圧を得る装置である。この点火装置
としては、点火コイルの1次コイルまたはエキサ
イタコイルから半導体スイツチを通して流してお
いた電流を点火位置で遮断することにより1次コ
イルまたはエキサイタコイルに高い電圧を誘起さ
せ、この電圧を点火コイルにより更に昇圧して点
火用の高電圧を得る形式のもの(電流遮断形の点
火装置)や、点火コイルの1次側に設けられたコ
ンデンサの電荷を半導体スイツチ(通常はサイリ
スタ)を通して点火コイルの1次コイルに放電さ
せることにより点火コイルの2次側に高電圧を得
るようにした形式のもの(コンデンサ放電式の点
火装置)等が広く知られている。本考案において
は、これらいずれの形式の点火装置を用いてもよ
いが、いずれの形式の点火装置でも、半導体スイ
ツチの動作により点火コイルの1次電流を急変さ
せるように制御することにより点火用の高電圧を
誘起させるという原理は同じである。いずれの形
式であつても無接点点火装置は、一般に、1次コ
イル及び2次コイルを有していて2次コイルが内
燃機関に取り付けられた点火プラグに接続された
点火コイルと、点火コイルの1次側に設けられて
トリガ信号が与えられたときに動作する半導体ス
イツチと、内燃機関の点火位置で半導体スイツチ
にトリガ信号を与えるトリガ回路とを備えてお
り、半導体スイツチの動作により点火コイルの1
次電流を制御することにより該点火コイルの2次
側に内燃機関を点火するための高電圧を誘起させ
て点火動作を行わせるようになつている。
出力電圧検出回路12は、交流発電機1の出力
電圧に相応した検出信号を発生する回路であれば
よい。即ち第2図に実線で示したように交流発電
機1の出力端に接続して該交流発電機の出力電圧
を検出することにより交流発電機の出力電圧に相
応した検出信号を得るようにしてもよく、また第
2図に破線で示したように整流回路2の出力電
圧、またはインバータ回路の出力電圧を検出して
交流発電機の出力電圧に相応した検出信号を得る
ようにしてもよい。
点火制御回路13は、交流発電機1の出力電圧
が設定値以上になつて、出力電圧検出回路12の
出力信号が設定値以上になつたときに無接点点火
装置の点火動作を遅らせるか、または点火動作を
停止させて機関を失火させるように無接点点火装
置を制御する回路であり、機関の点火を遅らせる
かまたは機関を失火させることにより、機関の回
転速度を低下させるものである。
無接点点火装置の点火動作を遅らせたり、点火
動作を停止させたりするように点火装置を制御す
る回路としては主として2つの形式のものが既に
知られている。その1つは、無接点点火装置の電
源に対して並列にオンオフ制御可能な点火制御用
スイツチを接続して、該点火制御用スイツチを導
通させることにより点火装置の電源を実質的に短
絡して点火動作を停止させるものである。
また従来から知られている他の形式の点火制御
回路は、無接点点火装置の点火コイルの1次電流
を制御する半導体スイツチのトリガ信号入力端子
間に対して並列に点火制御用スイツチを接続した
ものである。この形式の点火制御回路では、点火
制御用スイツチを導通させることにより半導体ス
イツチに供給されるトリガ信号の一部または全部
を該半導体スイツチから側路して、半導体スイツ
チのトリガを遅らせるか、またはトリガを阻止す
ることにより点火動作を遅らせるかまたは停止さ
せる。
本考案においては、これらいずれの形式の点火
制御回路を用いてもよいが、いずれにしても出力
電圧検出回路12から得られる検出信号が設定値
以上になつたとき、すなわち交流発電機の出力電
圧が設定値以上になつたときに上記点火制御用ス
イツチにとトリガ信号を供給する。
作 用 上記のように構成すると、発振回路4の発振周
波数により負荷に供給される交流出力の周波数が
決まる。そのため、機関の回転速度の如何に係わ
りなく出力の周波数を一定に保つことができ、機
関と発電機とを直結した場合でも機関の回転速度
を高めることができる。従つて小型の内燃機関を
用いて高出力の発電装置を得ることができる。
また上記のように、出力電圧が設定値以上にな
つたときに機関の点火位置を遅らせるか、または
機関を失火させることにより、機関の回転速度を
低下させるようにすると、軽負荷時に発電機の出
力電圧が上昇して負荷に過大な電圧が加わるのを
防止することができる。
実施例 以下第3図及び第4図を参照して本考案の実施
例を説明する。
第3図は、内燃機関により駆動される磁石式交
流発電機1として3相の磁石式交流発電機を用い
た場合の一実施例を示したもので、この発電機1
の3相の電機子巻線1u〜1wは星形結線されて
いる。
整流回路2はダイオード201〜206からな
る3相全波整流回路200を備え、この整流回路
200の出力側には第4図Aに示すような全波整
流波形の直流出力電圧Edが得られる。全波整流
回路200の出力端には抵抗207とコンデンサ
208との直列回路が並列接続され、抵抗207
の両端には、アノードを全波整流回路200の正
の直流出力端に向けたダイオード209が並列接
続されている。
定電圧電源回路3は、整流回路2の抵抗207
とコンデンサ208との接続点に一端が接続され
た抵抗301と、抵抗301の他端及び整流回路
2の負の直流出力端子にそれぞれカソード及びア
ノードが接続されたツエナーダイオード302と
ツエナーダイオード302と並列に接続されたコ
ンデンサ303とからなり、コンデンサ303の
両端にツエナーダイオード302のツエナー電圧
に等しい定電圧が得られるようになつている。
発振回路4は、演算増幅器401と、抵抗40
2〜410とコンデンサ412とトランジスタ4
13及び414とからなつている。更に詳細に述
べると、演算増幅器401の電源端子401a及
び401bはそれぞれツエナーダイオード302
のカソード及びアノードにつながる正及び負の電
源ラインl1及びl2に接続され、演算増幅器の一方
の入力端子401cは、抵抗402及び403を
通して電源ラインl1及びl2にそれぞれ接続されて
いる。演算増幅器401の一方の入力端子401
c及び他方の入力端子401dにはそれぞれ抵抗
404及び405の一端が接続され、これらの抵
抗の他端は演算増幅器401の出力端子401e
に共通接続されている。演算増幅器401の出力
端子401eにはまた抵抗406の一端が接続さ
れ、この抵抗406の他端は正の電源ラインl1
接続されている。演算増幅器401の入力端子4
01dにはまたコンデンサ412の一端が接続さ
れ、このコンデンサの他端は電源ラインl2に接続
されている。演算増幅器401の出力端子401
eには抵抗407を通してトランジスタ413の
ベースが接続され、トランジスタ413のエミツ
タはトランジスタ414のエミツタとともに電源
ラインl2に接続されている。トランジスタ413
及び414のコレクタはそれぞれ抵抗408及び
409を通して電源ラインl1に接続され、トラン
ジスタ413のコレクタが抵抗410を通してト
ランジスタ414のベースに接続されている。
上記の発振回路4においては、演算増幅器40
1と抵抗402〜406とコンデンサ412とが
公知の矩形波発振器(無安定マルチバイブレー
タ)を構成しており、トランジスタ413,41
4及び抵抗407〜410が転流指令信号出力回
路を構成している。上記矩形波発振器は商用周波
数で発振し、演算増幅器401の出力端に第4図
Bに示すような矩形波信号Esが得られる。この
矩形波信号Esが発生している期間トランジスタ
413が導通してトランジスタ414がしや断状
態になり、矩形波信号Esが零の期間トランジス
タ413がしや断してトランジスタ414が導通
状態になる。したがつてトランジスタ414のコ
レクタに第4図Cに示すような矩形波状の転流指
令信号Es1が得られ、トランジスタ413のコレ
クタに第4図Dに示すような矩形波状の転流指令
信号Es2が得られる。
インバータ回路5は、PNPトランジスタ50
1,502とNPNトランジスタ503,504
と抵抗505〜511と、ダイオード512〜5
15とからなつている。トランジスタ501,5
02のエミツタは整流回路2の正の直流出力端子
につながる電源ラインL1に共通接続され、トラ
ンジスタ503,504のエミツタは整流回路2
の負の直流出力端子につながる電源ラインL2
共通接続されている。トランジスタ501のコレ
クタはトランジスタ503のコレクタに、またト
ランジスタ502のコレクタはトランジスタ50
4のコレクタにそれぞれ接続され、トランジスタ
501及び502のベースはそれぞれ抵抗505
及び506を通してトランジスタ502及び50
1のコレクタに接続されている。トランジスタ5
01〜504のベースエミツタ間にはそれぞれ抵
抗507〜510が並列接続され、トランジスタ
501,503のコレクタ共通接続点とトランジ
スタ502,504のコレクタ共通接続点との間
に抵抗511が接続されている。トランジスタ5
03のベースは抵抗512を通して発振回路4の
トランジスタ413のコレクタに接続され、トラ
ンジスタ504のベースは抵抗513を通してト
ランジスタ414のコレクタに接続されている。
またトランジスタ501及び502のコレクタエ
ミツタ間にはダイオード514及び515がそれ
ぞれのカソードをエミツタ間に向けて並列接続さ
れ、トランジスタ503及び504のコレクタエ
ミツタ間にはダイオード516及び517がそれ
ぞれのアノードをエミツタ側に向けて並列接続さ
れている。そして抵抗511の両端からそれぞれ
出力端子6A及び6Bが引出され、これらの出力
端子の両端にスイツチ7を介して負荷8が接続さ
れている。
上記インバータ回路5において、トランジスタ
504のベースに整流指令信号Es1が入力される
とこのトランジスタ504にベース電流が流れ
る。これによりトランジスタ504が導通状態に
なると、正の電源ラインL1からトランジスタ5
01のエミツタ・ベース、抵抗505及びトラン
ジスタ504のコレクタ・エミツタを通してトラ
ンジスタ501にベース電流が流れ、トランジス
タ501が導通状態になる。このときトランジス
タ503のベースはトランジスタ413の導通に
より略零電位に保たれているためトランジスタ5
03はしや断状態にある。この状態ではトランジ
スタ502にベース電流が流れないためこのコン
デンサ502もしや断状態にある。したがつて電
源ラインL1→トランジスタ501のエミツタ・
コレクタ→抵抗511→トランジスタ504のコ
レクタ・エミツタ→電源ラインL2の経路で抵抗
511に一方向の電流が流れる。次に転流指令信
号Es2が発生し、転流指令信号Es1が零になるとト
ランジスタ503が導通し、トランジスタ504
がしや断状態になる。このときトランジスタ50
2にベース電流が流れてこのトランジスタ502
が導通し、電源ラインL1→トランジスタ502
のエミツタ・コレクタ→抵抗511→トランジス
タ503のコレクタ・エミツタ→電源ラインL2
の経路で抵抗511に前記と逆方向の電流が流れ
る。これらの動作が反復されるため、抵抗511
の両端には第4図Eに示すような交流電圧E0
得られ、この交流電圧が負荷8に供給される。交
流電圧E0の周波数は、発振回路4の発振周波数
により定まるため、発振回路4の発振周波数を商
用周波数に設定しておけば、発電機1の回転速度
の如何に係りなく商用周波数の交流出力を得るこ
とができる。
内燃機関11を点火する無接点点火装置10
は、前記磁石発電機1内に設けられた点火コイル
10Aを備え、この点火コイルの1次コイルW1
には機関の回転に同期して交流電圧が誘起する。
即ちこの例では、点火コイルの1次コイルW1が
点火装置の電源を兼ねている。点火コイル10A
の1次コイルW1の両端にはトランジスタ10B
のコレクタエミツタ間回路が並列に接続され、ト
ランジスタ10Bのベースコレクタ間には抵抗1
0Cが並列接続されている。トランジスタ10B
のベースにはサイリスタ10Dのアノードが接続
され、サイリスタ10Dのカソードはトランジス
タ10Bのエミツタに接続されている。サイリス
タ10Dのアノードゲート間及びゲートカソード
間にはそれぞれ抵抗10E及び10Fが並列接続
されている。点火コイル10Aの2次コイルW2
は内燃機関の気筒に取付けられた点火コイル11
Aに接続されている。
この点火装置において、点火コイル10Aの1
次コイルには、機関の回転に同期して交流電圧が
誘起している。この交流電圧の一方の半サイクル
において抵抗10Cを通してトランジスタ10B
にベース電流が流れ、トランジスタ10Bが導通
する。したがつてこの半サイクルにおいて点火コ
イル10Aの1次コイルW1からトランジスタ1
0Bのコレクタ・エミツタ間を通して電流が流れ
る。この電流が増大していき、トランジスタ10
Bのコレクタエミツタ間電圧が或値を超えると、
サイリスタ10Dに点弧信号が与えられるためサ
イリスタ10Dが導通し、トランジスタ10Bを
しや断させる。このコンデンサ10Bのしや断は
短時間で行なわれるため、1次コイルW1に高い
電圧が誘起し、この電圧が更に昇圧されて点火プ
ラグ11Aに印加される。これにより点火プラグ
11Aに火花が生じ、機関が点火される。
上記の点火装置においては、トランジスタ10
Bとサイリスタ10Dとにより、点火位置で動作
して、動作した際に点火コイルの1次電流を急変
させるように制御する半導体スイツチが構成され
ている。また抵抗10C,10E及び10Fによ
り、機関の点火位置で半導体スイツチにトリガ信
号を与えて該半導体スイツチを動作させるトリガ
回路が構成されている。尚トランジスタ10Bは
ダーリントン接続された複合トランジスタで置き
換えることができる。またサイリスタ10Dはト
ランジスタにより置き換えることができる。更に
1次電流を制御する半導体スイツチを、ゲートタ
ーンオフサイリスタ等の他のスイツチング素子に
より構成することもできる。
出力電圧検出回路12は3相全波整流回路20
0の正の直流電力端にアノードが接続されたダイ
オード12Aと、ダイオード12Aのカソードに
抵抗12Bを通して一端が接続された抵抗12B
と、抵抗12Bの他端と整流回路200の負の直
流出力端との間に接続され抵抗12Cと、抵抗1
2Cの両端に接続された平滑用のコンデンサ12
Dとからなつている。抵抗12B及び12Cによ
り分圧回路が構成され、抵抗12C及びコンデン
サ12Dの並列回路の両端に交流発電機1の出力
電圧に相応した検出信号が得られるようになつて
いる。
点火制御回路13は、トランジスタ13Aとツ
エナーダイオード13Bとからなり、トランジス
タ13Aのベースがツエナーダイオード13Bを
通して抵抗12B及び12Cの接続点に接続され
ている。トランジスタ13Aのコレクタはサイリ
スタ10Dのゲートに接続され、エミツタはサイ
リスタ10Dのカソードに接続されている。トラ
ンジスタ13Aはツエナーダイオード13Bを通
してベース電流が与えられると導通し、このトラ
ンジスタ13Aが導通するとその内部抵抗に応じ
てサイリスタ10Dのゲートに与えられる電流の
一部または全部がトランジスタ13Aのコレク
タ・エミツタ間を通してサイリスタ10Dから側
路されるようになつている。この例では、トラン
ジスタ13Aにより点火制御用スイツチ素子が構
成され、ツエナーダイオード13Bにより、出力
電圧検出回路12から得られる検出信号が設定値
以上になつたときに点火制御用スイツチにトリガ
信号を与える回路が構成されている。
上記実施例において交流発電機1の出力電圧が
設定値より低い場合には、出力電圧検出回路12
の抵抗12Cの端子電圧がツエナーダイオード1
3Bのツエナーレベルより低いため、トランジス
タ13Aにはベース電流が与えられない。したが
つてトランジスタ13Aはしや断状態を保持し、
点火装置10は点火制御回路13の影響を受ける
ことなく、正常に動作する。このとき、機関は略
最大出力を発生する回転速度で回転しているもの
とし、1次コイルW1からトランジスタ10Bの
コレクタ・エミツタを通して流れる1次電流iが
第5図に示すように機関の上死点TDCよりも位
相が進んだ(進角した)角度θi1で或レベルi1に達
したときにサイリスタ10Dに点弧信号が与えら
れて点火動作が行なわれるものとする。この状態
で負荷8が急に軽くなると、第1図に示した発電
機の特性により、交流発電機1の出力電圧が上昇
する。交流発電機1の出力電圧が設定値を超える
と、出力電圧検出回路12の抵抗12Cの両端に
得らられる検出信号電圧がツエナーダイオード1
3Bのツエナーレベル以上になるためトランジス
タ13Aにベース電流が流れ、このトランジスタ
が能動領域に入る。したがつてサイリスタ10D
のゲートに与えられる電流の一部がトランジスタ
13Aを通して側路される。このような状態にな
ると、サイリスタ10Dに点弧信号が与えられる
位相が遅れ、例えば第5図に示したように角度
θi2で点火コイルの1次電流iがレベルi2(>i2
に達したときにサイリスタ10Dに点弧信号が与
えられるようになる。したがつて点火動作はこの
角度θi2で行なわれ、点火位置は上死点TDC側に
遅れることになる。これにより機関の回転が低下
させられ、発電機1の出力電圧が低下させられ
る。負荷が軽くなつた場合の出力電圧の上昇が更
に大きい場合には、トランジスタ13Aに与えら
れるベース電流が増大するため、サイリスタ10
Dのゲートから側路される電流が大きくなり、サ
イリスタ10Dに点弧信号が与えられる位相は更
に遅角する。即ち、発電機1の出力電圧の上昇が
大きくなるにつれて、サイリスタ10Dが導通す
る際の1次電流iのレベルはi3,i4のように大き
くなり、点火位置はθi3,θi4のよう更に上死点側
に遅れていく。点火位置の遅れにより機関の回転
速度が低下しない場合には、トランジスタ13A
のベース電流が更に増大するため、1次電流iが
レベルi4(ピーク値)に達してもサイリスタ10
Dに点弧信号が与えられなくなる。この状態にな
ると、サイリスタ10Dには点弧信号が与えられ
なくなり、点火動作は行なわれなくなる。したが
つて機関は失火し、その回転速度は確実に低下す
る。これらの動作により交流発電機1の出力電圧
が設定値以下になると、トランジスタ13Aにベ
ース電流が与えられなくなるため点火制御回路1
3は働らかなくなり、機関は正常に点火される。
上記実施例において、点火制御回路13のトラ
ンジスタ13Aのコレクタを図に破線で示したよ
うに1次コイルW1の一端に接続することもでき
る。このように構成した場合には、交流発電機の
出力電圧が設定値を超えると初めから機関が失火
する。またこのような場合にはトランジスタ13
Aに換えてサイリスタを用いることもできる。
上記の実施例では、点火コイル10Aの1次コ
イルW1が点火電線コイルを兼ねているが、点火
コイルを磁石式交流発電機1の外部に設けて、磁
石式交流発電機1内に設けたエキサイタコイルを
点火電源コイルとする場合にも上記実施例と同様
の構成で本考案を実施できる。またコンデンサ放
電式点火装置のように点火位置を定める信号を発
生する信号コイルを用いる無接点点火装置が用い
られる場合にも、該信号コイルから半導体スイツ
チに与えられるトリガ信号をトランジスタ13A
を通して側路する構成をとることにより全く同様
に本考案を実施できる。
上記実施例において抵抗207、コンデンサ2
08及びダイオード209はノイズ及び高電圧を
防止する回路を構成するもので、この回路によつ
て、インバータ回路5の動作により生ずる過電圧
とノイズとを吸収して各コンデンサの保護を図る
ようになつている。
尚本考案は、内燃機関により発電機を駆動する
携帯用または据付形のいわゆる発動発電装置に適
用されるのは勿論、自動車や船外機等の機関に取
付けられた磁石発電機等の交流発電機ら商用周波
数の交流電力を得ようとする場合にも全く同様に
適用され得るものである。したがつて自動車や船
外機等に搭載された交流発電機を第1図の発電機
1として用いる場合も本考案に包含される。
考案の効果 以上のように、本考案によれば、機関により駆
動される交流発電機の出力を整流して直流に変換
した後発振回路の出力信号により周波数が定めら
れるインバータ回路により交流出力に変換するよ
うにしたので、機関の回転速度とは無関係に周波
数が一定の交流出力を得ることができる。したが
つて発電機の出力周波数(f=PN/120)にこ
だわることなく機関及び発電機の回転速度を高く
して機関の出力の増大を図ることができ、小形の
機関を用いてしかも出力の増大を図ることができ
る。また発電機の出力周波数を無視することがで
きることから、回転速度を自由に変えることがで
き、小形で高出力の発電機を設計することができ
る上に、回転速度を変えることにより負荷変動に
対応することもできる。したがつて本考案によれ
ば、小型、軽量でしかも高出力の発電機を得るこ
とができる利点がある。更に本考案においては、
交流発電機の出力電圧が設定値以上になつたとき
に機関の点火位置を遅らせるかまたは機関を失火
させるようにして機関の回転速度を下げるように
したので、負荷が小さくなた場合に負荷に最大な
電圧が加わるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は磁石式交流発電機の特性の一例を示し
た線図、第2図は本考案の構成を示したブロツク
図、第3図は本考案の一実施例を示した回路図、
第4図A乃至Eは第3図の各部の電圧を示す波形
図、第5図は点火制御回路の動作を説明するため
の線図である。 1……磁石式交流発電機、2……整流回路、3
……定電圧電源回路、4……発振回路、5……イ
ンバータ回路、10……無接点点火装置、10A
……点火コイル、10B……トランジスタ、10
D……サイリスタ、11……内燃機関、12……
出力電圧検出回路、13……点火制御回路、13
A……トランジスタ(点火制御用スイツチ)、1
3B……ツエナーダイオード。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 内燃機関11と、 前記内燃機関により駆動される磁石式交流発電
    機1と、 1次コイルと2次コイルとを備えて2次コイル
    が前記内燃機関の点火プラグに接続された点火コ
    イル10Aと、点火コイルの1次側に設けられて
    トリガ信号が与えられたときに動作する半導体ス
    イツチ10B,10Dと、前記内燃機関の点火位
    置で前記半導体スイツチにトリガ信号を与えて該
    半導体スイツチを動作させるトリガ回路とを備え
    ていて、前記半導体スイツチの動作により点火コ
    イルの1次電流を制御することにより該点火コイ
    ルの2次側に高電圧を誘起させて点火動作を行わ
    せる無接点点火装10と、 前記交流発電機の出力を整流する整流回路2
    と、 前記交流発電機の出力または前記整流回路の出
    力を入力として略一定の直流電圧を出力する定電
    圧電源回路3と、 前記定電圧電源回路の出力電圧により駆動され
    て一定の周波数の信号を出力する発振回路4と、 前記整流回路の出力を入力とし、前記発振回路
    の出力信号を転流指令信号として前記整流回路の
    出力を所定の周波数の交流出力に変換して負荷に
    供給するインバータ回路5と、 前記交流発電機1の出力端子間の電圧、前記整
    流回路2の出力端子間の電圧または前記インバー
    タ回路5の出力端子間の電圧を分圧する分圧回路
    を備えていて、該分圧回路の出力端に交流発電機
    の出力電圧に相応した検出信号を出力する出力電
    圧検出回路12と、 前記無接点点火装置の電源または半導体スイツ
    チのトリガ信号入力端子間に対して並列に接続さ
    れて前記出力電圧検出回路12から得られる検出
    信号が設定値を超えたときにトリガされて導通す
    る点火制御用スイツチ13Aを備えて、該点火制
    御用スイツチの導通により前記無接点点火装置の
    点火動作を阻止するかまたは遅らせる点火制御回
    路13とを具備したことを特徴とする内燃機関駆
    動発電装置。
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