JP2869633B2 - 恒温冷媒及びその応用品 - Google Patents
恒温冷媒及びその応用品Info
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Description
ること無く、一定の温度に保冷保温が可能な恒温冷媒と
その応用品に関するものである。
説明概略図である。図4において、1は恒温冷媒2を封
入した封袋で、Hは外部熱源である。冷媒物質2の結晶
が外部熱源Hから融解熱を吸収して融解し、封袋1の表
面で放熱し再び結晶となるため、封袋1の内部で熱還流
を生じ、融解と再結晶とを繰り返すことにより常に熱源
Hから熱を吸収し続けるので、例えば、この封袋1を枕
等に使用すれば、人の頭が外部熱源Hとなり、ここから
熱を奪われるので頭は冷やされ、冷却効果のある枕が得
られることになるのである。従来、この種の恒温冷媒に
は、リン酸ナトリウムや硫酸ナトリウムが用いられ、例
えば実開昭58−196667号公報、実開平6−52
815号公報等にて公知である。
如き冷媒物質2の結晶は大きく、融解しにくいので冷却
効果が低く、物理的にも流動性に乏しく感触的な違和感
が大きい。更に冷媒物質2を密封している封袋1にピン
ホ−ルが生じやすく、寿命が短い等の欠点があり、理論
的な恒温循環サイクルが巧く作用せず、応用品としての
実用効果に欠けるという問題があった。本発明では、こ
の点を解決したもので、したがって、本発明は、極めて
チキソ性(揺変性とも言う)の高い恒温冷媒と、その応
用品を提供することを目的とするものである。
リウムとベントナイトを主成分とし、これに適量の水を
調合して硫酸ナトリウムの結晶を小さくして極めてチキ
ソ性の高い恒温冷媒を得るものである。硫酸ナトリウム
を水で水和させることにより飽和液と結晶液の混合物質
が生ずる。この結晶は約32℃前後で融解し、温度が下
がると再び結晶となる性質を有している。詳しくは、炭
酸ナトリウムまたは水酸化ナトリウムを硫酸で中和した
水溶液から、32.38℃以下で硫酸ナトリムの10水
塩(Na2SO410H2O )が晶出する。この10水塩は、工業
的には結晶茫硝またはグラウバー塩とも呼ばれ32.3
8℃以上で融解し、結晶茫硝の飽和溶液と結晶水に溶け
きれずに残る無水茫硝とに変化する。この際、58.3
Kcal/Kg もの大きな融解熱を吸収する。
量の水を加えて調合した恒温冷媒を得るものであり、そ
の恒温冷媒を封袋に封入することにより各種の応用品を
提供できるのである。本発明の恒温冷媒に使用するベン
トナイトは、極めて微細アルミノ珪酸物質からなるモン
モリロナイト粘土(通称、酸性白土と言う)を主成分と
する活性ベントナイトが好ましく、「ベンクレイMK」
と言う商品名でも発売されており、非常にチキソ性の高
い懸濁液が得られる。また、適量の炭素繊維や合成樹脂
の微細粒子を恒温冷媒の結晶調整材として添加すること
により、適度の柔軟性と流動性を付与することができ
る。
た封袋をマットに応用したもので、図1(a)はその平
面図、図1(b)はA−A断面図である。なお、以下に
示す図面において、同一の構成または機能を有する部分
については同一の符号を付して一部説明を省略する。1
は気密且つ柔軟性に富む合成樹脂性の封袋で、塩化ビニ
ールのような気密性の高い合成樹脂膜が使用される。2
は本発明の恒温冷媒で、硫酸ナトリウムとベントナイト
を主成分とし、適量の水で調合したもので、人がマット
として使用するのに快適な感触の柔軟性が付与されてい
る。
%〜10重量%であり、好ましくは2重量%〜5重量%
であり、特にマットとしては2重量%〜5重量%が適量
である。ベントナイトの量が1重量%未満では、結晶が
微細化しないので懸濁性が悪く好ましくなく、またベン
トナイトの量が10重量%を越えると、流動性が悪くな
り冷媒効果を減じるので好ましくない。なお、必要に応
じて炭素繊維や合成樹脂の微細粒子が混入される。3は
封袋の上下内面を接着してマットの厚さや平坦性を維持
せる内面接着部で、使用するマットの厚さや大きさに応
じて接着部の形状や大きさ、数を決定することができ
る。なお、この接着部は図のようにスポット的に接着す
るものに限らず、適当な模様例えば碁盤の目状に連続す
る線状の接着部や円や芸術的な模様に形成してもよい。
このように、本発明の恒温冷媒を封入したマットは単な
るマットのほか、枕や円形座布団、机の下の足乗せ等、
生活環境に応じた大きさや形状を選んで使用することが
できる。
ナイトを主成分としているため、非常にチキソ性の高い
懸濁液が得られ、結晶の粒子が繊細なため、封袋の損傷
の危険性が少なく、温度に対する反応が速く熱還流が効
率よく行われるので冷却効果が高く、快適な感触の柔軟
性も付与される。
が、本発明は、これに限定されるものではない。
パットに応用したもので、図2(a)はその平面図であ
り、図2(b)はその断面図を示している。1は恒温冷
媒2を封入した封袋でブラジャーに挿入するパットを形
成したものである。3は接着部、4は恒温冷媒の注入口
である。この乳パットは授乳期にある女性の乳房の張り
から来る発熱を冷やすのに利用できる。前記恒温冷媒2
は、硫酸ナトリウム・10水塩500重量部、ベントナ
イト30重量部及び水500重量部を十分混合して製造
した。得られた恒温冷媒2は、硫酸ナトリウム・10水
塩の結晶は小さく、ベントナイトとの懸濁液は、チキソ
性の高いもので、手触りは良好であり、冷却効果を十分
保持するものであった。
鉢巻きに応用したもので、図3(a)はその平面図であ
り、図3(b)はその断面図である。封袋1は人の額に
うまくマッチする形状と大きさを決める。3は接着部、
4は恒温冷媒2の注入口である。5は封袋1の両端に設
けたベルトで、周知の手段により封袋1を鉢巻きとして
額に固定するようになっている。これは、特に受験勉強
やちょっとした頭痛、発熱の場合に簡便な冷い鉢巻きと
して使用するのに適している。その他、本発明の恒温冷
媒は、目の疲れたときに瞼の上に乗せて冷やすアイマス
クや急な発熱時の氷嚢代用品等にも応用され、医療用品
として冷却効果のある包帯やレジャー用品、寝具、家庭
用品とその応用分野は広い。
ントナイトを主成分としているため、非常にチキソ性の
高い懸濁液が得られ、結晶の粒子が繊細なため、封袋の
損傷の危険性が少なく、温度に対する反応が速く熱還流
が効率よく行われるので冷却効果が高く、快適な感触の
柔軟性も付与される。そして、本発明の恒温冷媒を応用
した数々の製品は、人体の発熱や疲れを軽減し、暑さか
らくる不快感を払拭し快適な日常生活の友として優れた
利用価値を有するものである。
応用したものである。
である。
ある。
Claims (2)
- 【請求項1】硫酸ナトリウムとアルミノ珪酸質からなる
モンモリロナイト粘土を主成分とする活性ベントナイト
を主成分として水を加えて調合し、更に炭素繊維を含む
充填材を混入した恒温冷媒を封袋に密封したことを特徴
とする恒温冷媒。 - 【請求項2】冷媒に平坦性を持たせるため、封袋内面に
封袋内面接着部を設け、該接着部が芸術的模様を描いて
いることを特徴とする請求項1の恒温冷媒応用品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13420096A JP2869633B2 (ja) | 1996-05-02 | 1996-05-02 | 恒温冷媒及びその応用品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13420096A JP2869633B2 (ja) | 1996-05-02 | 1996-05-02 | 恒温冷媒及びその応用品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09296165A JPH09296165A (ja) | 1997-11-18 |
JP2869633B2 true JP2869633B2 (ja) | 1999-03-10 |
Family
ID=15122777
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13420096A Expired - Fee Related JP2869633B2 (ja) | 1996-05-02 | 1996-05-02 | 恒温冷媒及びその応用品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2869633B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004052251A1 (ja) * | 2002-12-06 | 2004-06-24 | Tamai Kasei Co. Ltd. | 保冷袋 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012147933A (ja) * | 2011-01-19 | 2012-08-09 | Muubunikku:Kk | 冷感マット |
JP6205548B2 (ja) * | 2012-12-11 | 2017-10-04 | 清二 市原 | 吸熱マット、保護カバー |
-
1996
- 1996-05-02 JP JP13420096A patent/JP2869633B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2004052251A1 (ja) * | 2002-12-06 | 2004-06-24 | Tamai Kasei Co. Ltd. | 保冷袋 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09296165A (ja) | 1997-11-18 |
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