JP3048903U - ヘルメット、ヘルメット用冷却剤パックおよび冷却用首ベルト - Google Patents
ヘルメット、ヘルメット用冷却剤パックおよび冷却用首ベルトInfo
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- JP3048903U JP3048903U JP1997003888U JP388897U JP3048903U JP 3048903 U JP3048903 U JP 3048903U JP 1997003888 U JP1997003888 U JP 1997003888U JP 388897 U JP388897 U JP 388897U JP 3048903 U JP3048903 U JP 3048903U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】内部を冷却することにより、夏場の暑い場所で
も着用者のコンディションを最適に維持することができ
るヘルメットを提供する。 【解決手段】ヘルメット本体1とインナー2との間の空
間を冷やすことによって装着者の頭部に涼感を与える。
このため、ヘルメット本体1の内側に冷却剤パック4を
マジックテープ5で取り付ける。冷却剤パック4は吸水
性特殊樹脂を充填しており、冷水を吸水させるか、吸水
させたのち冷蔵庫などで冷やし、これをヘルメット本体
1に取り付けることによって、ヘルメット本体1とイン
ナー2との間の空間を数時間冷却することができる。
も着用者のコンディションを最適に維持することができ
るヘルメットを提供する。 【解決手段】ヘルメット本体1とインナー2との間の空
間を冷やすことによって装着者の頭部に涼感を与える。
このため、ヘルメット本体1の内側に冷却剤パック4を
マジックテープ5で取り付ける。冷却剤パック4は吸水
性特殊樹脂を充填しており、冷水を吸水させるか、吸水
させたのち冷蔵庫などで冷やし、これをヘルメット本体
1に取り付けることによって、ヘルメット本体1とイン
ナー2との間の空間を数時間冷却することができる。
Description
【0001】
この考案は、夏場の暑いときに装用感を向上したヘルメット、ヘルメットの装 用感を向上することができるヘルメット用冷却剤パック、および、冷却用首ベル トに関する。
【0002】
工事現場などでは、落下物等から頭部を保護するため作業用ヘルメットの着用 が義務付けられている。また、野球など選手にヘルメットの着用を義務付けてい るスポーツも多い。
【0003】
しかしながら、夏場の暑いときにヘルメットを着用していると、直射日光など によりヘルメット内部の温度が上昇して装用者の頭部の温度までもが上昇し、熱 射病の原因になったりしていた。
【0004】 この考案は、内部空間を冷却することにより、夏場の暑い場所でも着用者のコ ンディションを維持することができるヘルメットおよびヘルメット用冷却剤パッ クを提供することを目的とし、後頭部を冷やすことによりヘルメット装用者のコ ンディションを維持する冷却用首ベルトを提供することを目的とする。
【0005】
この出願の請求項1の考案であるヘルメットは、ヘルメット本体と、該ヘルメ ット本体の内側面に浮かせて支持されたインナーと、前記ヘルメット本体の内側 面に着脱自在に取り付けられる冷却剤パックであって、冷水を吸水しまたは吸水 したのち冷却される吸水性樹脂の微粒粉末からなる冷却剤を吸水性の袋に充填し たものと、を有することを特徴とする。
【0006】 この出願の請求項2の考案であるヘルメット用冷却剤パックは、冷水を吸水し 、または、吸水したのち冷却される吸水性樹脂の微粒粉末からなる冷却剤を吸水 性の袋に充填し、該袋に係止手段を設けてヘルメットの内側面に着脱自在に取り 付け可能にしたことを特徴とする。
【0007】 この出願の請求項3の考案であるヘルメットは、あご紐に冷水を吸水する吸水 性樹脂の微粒粉末からなる冷却剤を充填したことを特徴とする。
【0008】 この出願の請求項4の考案である冷却用首ベルトは、首に巻くベルトであって 、後頭部に当接する位置に冷水を吸水する吸水性樹脂の微粒粉末からなる冷却剤 を充填したことを特徴とする。
【0009】 この考案のヘルメットは、装用者の頭部を支持するインナーがヘルメット本体 から浮かせて支持されている。これにより、頭部支持体が着用者の頭部にフィッ トして着用性を良くするとともに、ヘルメット本体に与えられた衝撃が頭部に直 接伝達しないようにしている。そして、この頭部支持体により、ヘルメット本体 と着用者の頭部の間にある程度のすき間ができる。このすき間に袋に充填された 冷却剤パックを装着する。そうすると、夏場の熱気環境下においても頭部が冷却 されて熱射病になることがない。また、頭部を冷却した場合に析出する水分を布 などの給水性の袋がこれを吸着するため、頭部に水分が垂れることがない。この 冷却剤パックは吸水性樹脂の微粒粉末からなっており、吸水したときもこれを冷 凍したときも各粒子が独立してサラサラ状態を保つことができ、従来の保冷剤パ ッチ,蓄冷剤パックのように固化して変形ができない状態になったり、ゼリー状 になったりすることがない。
【0010】 また、この頭部を冷却する冷却剤パックと同様に吸水性樹脂の微粒粉末からな る冷却剤をあご紐や後頭部・首筋を冷却する冷却用首ベルトに充填することによ り、あご紐や首ベルトが皮膚に直接触れてもサラサラの感触であるため不快感を 与えることがなく、これをヘルメット用の冷却剤パックと併用すればより効果的 にヘルメット装用者の頭部を冷やすことができる。
【0011】
図1は、この考案の実施形態である作業用ヘルメットの構成を示す図である。 ヘルメット本体1の周囲には、複数本の足長のリベット3が打ち込まれ、このリ ベットの先端にインナー2が支持されている。インナー2は、軟質塩化ビニル樹 脂を同図(B)に示す放射状に成形したものであり、これをヘルメット本体1の 形状に合わせて湾曲させてリベット3に固定したものである。このように、イン ナー2をリベット3の先端に固定したことにより、インナー2とヘルメット本体 1との間に一定のすき間が形成される。インナー2が軟質塩化ビニル樹脂で浮か せて支持されているため、装用者の頭部形状にフィットし、安定した装着感を実 現するとともに、ヘルメット本体1に落下物等が衝突した場合でも、その衝撃が 直接頭部に伝達されず、衝撃を緩和することができる。
【0012】 そして、ヘルメット内部の頂部には冷却剤パック4がマジックテープ5によっ て固定されている。冷却剤パック4がマジックテープ5で固定されており、イン ナー2が同図(B)の形状であるため、ヘルメットの装用者は、この冷却剤パッ ク4を自由に着脱することができる。
【0013】 この冷却剤パック4は、吸水性の高い外装袋の中にポリアクリル酸塩系の吸水 性樹脂(特公平6−10220号,特公平6−45651号公報参照)を充填し たものである。外装材料としては繊維、不織布、紙などを用いることができるが 、この実施形態では、形状,強度,感触の観点より繊維とし、ポリエステル,ナ イロン,ビロードなどの繊維を用いる。
【0014】 吸水性樹脂としては、ポリアクリル酸ナトリウムなどの70〜100μmの微 粒粉末を用いる。ポリアクリル酸ナトリウムは、脱イオン水で80〜120倍( 重量比)の吸水能を有している。冷却剤パック4として用いる場合、40〜50 倍の吸水能で使用する。40〜50倍の水を吸水させると、前記70〜100μ mの粒子が直径約0.5〜1.0mmの真珠状に膨張する。このように真珠状に 膨張するため、吸水した粒子が繊維の織り目から漏れることがなく、また吸水ゲ ルのようなベタツキもない。また、このポリアクリル酸ナトリウムは高い吸水速 度を有しており、冷水に浸せば約10〜30秒で吸水する。
【0015】 この冷却剤パック4の使用方法を説明する。冷却剤パック4を冷水に浸して2 0〜30秒間よく揉みほぐす。これにより吸水性樹脂が冷水を十分吸水する。こ ののち、余分な水をよく絞り、パック4の表面が軽く濡れている程度でヘルメッ ト本体1に装着する。または、十分に吸水させた冷却剤パック4を冷蔵庫などで 十分に冷し(冷凍し)、これをヘルメット本体1に装着する。冷蔵庫で冷凍した 場合でも吸水性樹脂の微粒粉末は各粒子が独立したままでサラサラ状態を保って おり、パック4は自由に変形が可能である。
【0016】 これにより、冷水を吸水した(冷凍した)冷却剤パック4がヘルメット本体1 とインナー2との間の空間を冷却し、頭部を快適な状態に保つことができる。ヘ ルメット本体1とインナー2と間の空間が非常に限られた容積なので冷却剤パッ ク4の効果持続時間が長くなる。なお、頭部も空間と見なした実験によっても十 分に2〜3時間の効果が認められた。
【0017】 また、同図において、あご紐6の内部にも前記冷却剤が充填されている。ヘル メット使用時にあご紐6を冷水に浸して、冷却剤に冷水を吸水させることにより 、ヘルメットを装着してあご紐6を締めたときに頬から顎を冷やすことができる 。なお、あご紐6は装着者の皮膚に直接触れるため、冷水を吸水させるのみで冷 蔵庫等で冷却しないようにする。
【0018】 図2は冷却用首ベルトの構成図である。冷却用首ベルト10は約30〜45c m程度の長さであり、両端10aおよび10bにマジックテープを設けている。 そして中央部をやや幅広にし、この内部に冷却剤パック11を封入している。こ の冷却用首ベルトは冷却剤パック11の部分が後頭部に当たるようにしてマジッ クテープを喉の部分で止めるようになっている。これにより、後頭部・首筋を広 くカバーし気化熱による涼感を得やすくしている。なお、この冷却用首ベルト1 0は装着者の皮膚に直接触れるため、冷水を吸水させるのみで冷蔵庫等で冷却し ないようにする。
【0019】 なお、この冷却用首ベルト10は両端をマジックテープで固定して遊びを作ら ないようにし、機械作業中に巻き込み事故などを発生させないようにしているが 、使用目的を限定するのであれば同図(B)のように両端をリボン状にしてもよ い。
【0020】 また、上記ヘルメット本体1に冷却剤パック4をセットし、あご紐6の冷却剤 に冷水を吸水させたのちヘルメットを装用し、さらに、冷水を吸水させた冷却用 首ベルト10を首に装着することにより、極めて効果的に頭部を冷やして熱射病 を予防し、コンディションを維持することができる。
【0021】
以上のようにこの考案によれば、ヘルメット本体とインナーの間の空間を冷却 することにより、頭部を冷やすことができるため、夏場の炎天下においても快適 に作業することができる。
【0022】 また、この考案によれば、ヘルメットに着脱自在の冷却剤パックであるため、 冷却剤のみ冷やして必要なときに取り付けることができ、複数用意しておいて交 換も可能であるため長時間の装着が可能になる。また、冷却剤として吸水性樹脂 の微粒粉末を用いたことにより、冷凍した場合でも固化することなく、自由に変 形が可能である。
【0023】 また、この考案によれば、顎や後頭部を冷やすことができるため、作業をより 快適にすることができる。
【図1】この考案の実施形態である作業用ヘルメットの
構成図
構成図
【図2】この考案の他の実施形態である後頭部冷却ベル
トの構成図
トの構成図
1…ヘルメット本体、2…インナー、3…リベット、4
…冷却剤パック 6…あご紐、10…冷却用首ベルト、11…冷却剤パッ
ク
…冷却剤パック 6…あご紐、10…冷却用首ベルト、11…冷却剤パッ
ク
Claims (4)
- 【請求項1】 ヘルメット本体と、 該ヘルメット本体の内側面に浮かせて支持されたインナ
ーと、 前記ヘルメット本体の内側面に着脱自在に取り付けられ
る冷却剤パックであって、冷水を吸水しまたは吸水した
のち冷却される吸水性樹脂の微粒粉末からなる冷却剤を
吸水性の袋に充填したものと、 を有することを特徴とするヘルメット。 - 【請求項2】 冷水を吸水し、または、吸水したのち冷
却される吸水性樹脂の微粒粉末からなる冷却剤を吸水性
の袋に充填し、該袋に係止手段を設けてヘルメットの内
側面に着脱自在に取り付け可能なヘルメット用冷却剤パ
ック。 - 【請求項3】 あご紐に冷水を吸水する吸水性樹脂の微
粒粉末からなる冷却剤を充填したことを特徴とするヘル
メット。 - 【請求項4】 首に巻くベルトであって、後頭部に当接
する位置に冷水を吸水する吸水性樹脂の微粒粉末からな
る冷却剤を充填したことを特徴とする冷却用首ベルト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997003888U JP3048903U (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | ヘルメット、ヘルメット用冷却剤パックおよび冷却用首ベルト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997003888U JP3048903U (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | ヘルメット、ヘルメット用冷却剤パックおよび冷却用首ベルト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3048903U true JP3048903U (ja) | 1998-05-29 |
Family
ID=43183170
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1997003888U Expired - Lifetime JP3048903U (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | ヘルメット、ヘルメット用冷却剤パックおよび冷却用首ベルト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3048903U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0521513U (ja) * | 1991-08-27 | 1993-03-19 | 株式会社ヨコオ | 可撓性を有する伸縮式アンテナ |
JPH0644210U (ja) * | 1992-11-16 | 1994-06-10 | アンテン株式会社 | ロッドアンテナ |
WO2017200160A1 (ko) * | 2016-05-19 | 2017-11-23 | 주식회사 창의산업 | 머리 보호구 냉각팩 |
-
1997
- 1997-05-14 JP JP1997003888U patent/JP3048903U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0521513U (ja) * | 1991-08-27 | 1993-03-19 | 株式会社ヨコオ | 可撓性を有する伸縮式アンテナ |
JPH0644210U (ja) * | 1992-11-16 | 1994-06-10 | アンテン株式会社 | ロッドアンテナ |
WO2017200160A1 (ko) * | 2016-05-19 | 2017-11-23 | 주식회사 창의산업 | 머리 보호구 냉각팩 |
US20170333247A1 (en) * | 2016-05-19 | 2017-11-23 | Changui Industry Co., Ltd. | Cooling pack for head protector |
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