JP2003119611A - 安全帽 - Google Patents
安全帽Info
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- A42—HEADWEAR
- A42B—HATS; HEAD COVERINGS
- A42B3/00—Helmets; Helmet covers ; Other protective head coverings
- A42B3/04—Parts, details or accessories of helmets
- A42B3/28—Ventilating arrangements
- A42B3/286—Ventilating arrangements with forced flow, e.g. by a fan
Landscapes
- Helmets And Other Head Coverings (AREA)
Abstract
の性能を損なわず、軽量で電力消費が少なく、着用者の
作業を妨害せず、コストが低い冷却装置を有する、作業
用に適した安全帽を提供する。 【解決手段】 送風ファン7と電池ケース16を帽体1
の外面の後方部分にねじ又はベルトで固定する。送風フ
ァン7の下方に送風ダクト13が接続されている。送風
ダクト13は、送風ファン7の吹出口8cに一端が接続
され、帽体1内の風路3の入口付近に他端が開口してい
る。風路3は、ヘッドバンド5a、ハンモック5b、環
ひも5cからなる装着体と衝撃吸収ライナー2との間に
位置する。送風ダクト13は、送風ファン7により供給
される外気を帽体1内の風路3に供給する。風路3内に
あった空気は、帽体1の前方より外部に排出される。
Description
建築現場その他の作業現場で主に使用される頭部を保護
するための作業用の安全帽(ヘルメットとも呼ばれる)
に関する。
るいは建築現場では、作業者の頭部を落下物等の危険物
から保護するために安全帽が使用されている。安全帽
は、外面を構成する帽体と、その内部に設けられた、安
全帽を頭部に装着するための安全帽に固定された装着体
と、装着体に固定されたあごひもとを含んでいる。装着
体は、ヘッドバンド、ハンモック、環ひもよりなり、安
全帽を着用しようとする作業者は、装着体を頭部に搭載
してあごひもを結んで装着体が頭部より離脱しないよう
にする。帽体は装着体に固定されているので、帽体は頭
部から離脱しなくなる。産業用の安全帽では、帽体の内
壁に沿って衝撃吸収ライナーが更に設けられている。
も、装着体と帽体の内面との間の空間は、狭くて、そこ
での空気の流通は悪く、高温多湿の状態になりやすい。
特に、夏期における屋外での作業時には、安全帽内の空
間は、外部の日射により高温となるだけでなく、作業者
の発汗により湿度も外気より高くなる。この結果、作業
環境が非常に劣悪な状態になり、作業者の作業能率が低
下し、あるいは不注意により事故が多発するという問題
がある。
下させる機能を安全帽に付加する技術がいくつか提案さ
れている。例えば、登録実用新案公報第3010064
号には、帽体の中央頂部に空気取り入れ口を設け、当該
取り入れ口と頭部装着体との間に収容室が設けられてい
る。この収容室には、冷却ファンと冷却部材を設けられ
ている。冷却ファンにより上記取入口から外気を取り入
れ、当該冷却部材に接触させることにより取り入れられ
た外気を冷却し、冷却された外気を収容室に設けられた
多数の吹出口から上記装着体により形成された連通孔を
通して頭部に吹き付け、それにより頭部を冷却してい
る。頭部により熱せられた外気は帽体の周辺部より帽体
外部に排出される。冷却ファンを駆動電源として、帽体
の外側表面に設けられた太陽電池が使用される。
設けると、帽体の強度が低下し、強度に関するJIS規
格等の安全規格を満たさなくなる恐れがある。また、取
入口に水が入るので、耐電圧が低下する恐れがある。し
たがって、電気工事用の安全帽の場合、JIS規格等の
耐電圧に関する安全規格を満たさなくなる恐れがある。
また、作業用の安全帽には帽体内に衝撃吸収用のライナ
ーを装着しているものもある。このような安全帽に上記
外気取入口及び収容室を設けると、帽体内にはそれらの
部分には衝撃吸収ライナーを設けることができず、帽体
が外部から衝撃を受けた場合、着用者の頭部に衝撃が直
接伝わる危険が出てくる。
部材等の冷却用装備を設けた場合、安全帽が本来有すべ
き、衝撃防止、感電防止機能が損なわれる恐れがある。
したがって、作業用の安全帽の帽体に空気取り入れ口を
設け、帽体内部を冷却する冷却装置を帽体の内部に設け
ることは望ましくない。
安全帽の例として、バイク用の安全帽が特開平9−27
3019号公報に示されている。ここでは、ヘルメット
内壁に沿って多数の通気孔を有するマットを設け、ヘル
メットの外面の後方部分に冷却カートリッジを固定し、
当該冷却カートリッジから冷媒をエアーチューブを介し
て上記マットに供給している。
安全帽が、特開平11−43816号公報に示されてい
る。ここでは、外気を取り込み冷却する冷却装置(具体
的には熱電素子を用いる熱交換手段)が2輪車上に設け
られ、ヘルメットの内面には多数の吐出穴を有するヘル
メット内ダクトが設けられている。更に、送風ダクトの
一端が当該熱交換手段の送風口に接続され、他端が帽体
後部に設けられた着脱自在の結合継ぎ手を介して上記ヘ
ルメット内ダクトに接続されている。熱交換手段により
冷却された外気が送風ダクトを介してヘルメット内ダク
トの多数の吐出穴から吹き出されて、帽体内部を冷却す
る。熱交換手段に用いられる熱電素子の駆動電源には2
輪車の電池が使用されている。
19号公報に示された安全帽のように、冷却カートリッ
ジから冷媒を帽体内に供給する冷却装置は、気化した冷
媒蒸気が顔面を流れ、この冷媒蒸気の流れによって空気
が排除され、顔周辺の酸素が希薄になる。通常より酸素
を多く必要とする作業中は酸素が欠乏する恐れがあり、
作業用の安全帽にはこのような冷却装置を使用すること
はできない。
帽のように、安全帽と別に設けられた冷却装置を送風ダ
クトにより安全帽に接続する方法を作業用の安全帽に適
用するには、作業者がいろいろな場所に移動して作業で
きるようにする必要があり、そのためには、冷却装置を
作業者の体、例えば腰に固定し、冷却装置と安全帽を送
風ダクトで接続する必要がある。しかし、このような送
風ダクトは長いので、送風ダクトによる圧力損失が非常
に大きくなる。このため、所望の冷却能力を得るに必要
な消費電力が増大し、冷却装置を電池で駆動した場合、
電池の持続時間が短くなる。
までの長さを有し、作業者が姿勢をいろいろ変化させた
ときに、作業者の動作を妨げる恐れがある。冷却能力を
更に大きくしたい場合、冷却装置の重量が増大し、冷却
装置を体に固定して移動する作業者にとって、このよう
な安全帽は使用しにくく、冷却装置を駆動する電池の持
続時間も短くなる。
にはコストも考慮されるべきである。結局、作業用の安
全帽としては、冷却装置の使用により帽体の強度あるい
は耐電圧等の安全帽の本来の性能を損なわないこと、冷
却装置が軽量であること、使用しやすいこと、電力消費
が少なく電池で駆動できること、電池の持続時間が長い
こと、コストが低い等のいろいろの条件を満たす冷却装
置付き安全帽が望まれる。しかし、これまで提案されて
いる安全帽は実用性においていろいろな問題を有するの
が実状である。
あるいは耐電圧等の安全帽の本来の性能を損なわず、軽
量で電力消費が少なく、着用者の作業を妨害せず、しか
もコストが低い冷却装置を有する、作業用に適した安全
帽を提供することである。
に、本発明に係る安全帽は、帽体の外面に固定された送
風ファンと、前記送風ファンにより供給される空気を、
前記帽体内に設けられた装着体と前記帽体の内壁との間
に位置する風路に前記帽体の下端を迂回して供給するた
めの送風ダクトとを備え、前記送風ダクトは、前記送風
ファンの吹出口にその一端が取り付けられ、前記風路内
にその他端が開放され、前記一端と前記他端の間に前記
帽体の下端を迂回して給気するための迂回ダクト部分を
有するものである。
却装置として帽体外面に固定された送風ファンを使用
し、外気を送風ダクトにより帽体の下端を迂回して帽体
内に供給しているので、外気を取り入れる目的あるいは
他の目的のための開口を帽体に設ける必要はない。した
がって、冷却装置を設けたために安全帽の強度あるいは
耐電圧が低下するという問題の発生を回避することがで
きる。更に、冷却装置として、電子冷却装置を使用しな
いで送風ファンによる空冷を使用するので、冷却装置は
軽量であり、電力消費も少ない。しかも、送風ファンが
帽体の外面に固定されているので、送風ダクトの長さを
短くし、断面積を大きくすることができるので、送風ダ
クトによる圧力損失を小さくすることができ、送風ファ
ンによる電力消費を少なくすることが出来る。更に、送
風ファンと送風ダクトを帽体外面に固定し、かつ本冷却
装置は軽量であるので、本冷却装置は着用者の作業を妨
害することもない。しかもコストが低い。こうして作業
用に適した安全帽を得ることが出来る。
構造であるが、着用者に実用的な涼感を与えることがで
きる。すなわち、着用者が作業をしたことにより体温が
上昇したため、あるいは屋外で太陽からの輻射熱に安全
帽が曝されたため等の理由により、帽体内の温度が外気
より上昇した場合、帽体内部の空気より相対的に温度が
低い外気を帽体内に送風ファンと送風ダクトを使用して
供給することにより、帽体内の空気の温度を低下するこ
とができ、着用者は涼しく感じることになる。
あるいは頭皮から発汗が生じるようになったときには、
帽体内部の温度が更に上昇し湿度も高くなる。この状態
で送風ファンと送風ダクトにより帽体内部に外気が供給
されると、供給された外気は、帽体内の空気より相対的
に湿度が低く、帽体内に位置する着用者の頭皮や額の汗
が更に蒸発して、蒸発潜熱によって帽体内の空気の温度
が低下し、着用者は更に涼しく感じることになる。
とも前記帽体内に位置する部分は可撓性の部材により構
成されていることである。これにより、帽体に外部から
衝撃を受けたときでも、送風ダクトが頭部に与える衝撃
を緩和することができる。
自在のベルトにより、前記帽体の前記外面に固定されて
いることである。このベルトの使用により、送風ファン
を帽体に固定することが容易になる。固定された送風フ
ァンを帽体から遊離させることも同様に容易となる。
給する外気の風量は、毎分0.08m3以上0.2m3
以下であることである。これにより、安全帽の着用者に
適度の涼しさを与えることができるとともに、不快感を
与えるのを防ぐことが出来る。すなわち、風量がここで
示す下限値より小さい場合、涼感を感じない着用者が出
てくる。特に、頭髪が多い着用者はそうである。風量が
ここで示す上限値を越えると、着用者は、涼感を感じる
が、風量が強すぎ、顔や眼球表面(角膜)が乾燥し、着
用者は不快感を覚えるようになる。
つかの実施の形態を図面を参照して更に詳細に説明す
る。 <発明の実施の形態1>
の形態の縦断面図である。図2は、図1に示した安全帽
の斜視図である。図3は、図1の帽体内に設けられた装
着体の斜視図である。
2)が固定され、架台14上に送風ファン7と電池ケー
ス16とが固定され、送風ファン7が供給する外気を帽
体1の内部に導くための送風ダクト13が送風ファン7
に接続されている。送風ダクト13は、帽体1のつば1
aを迂回して帽体1の内部に外気を導くように形成され
ている。送風ファン7の回路を開閉するためのスイッチ
16aが電池ケース16の蓋16bの外側に設けられて
いる。電池ケース16の蓋16bの内側には図示しない
電池が収められる。なお、電池には充放電可能な電池を
用いることが環境保護の点でよい。
ファン7を取り付けるための、送風ファン取付けねじ穴
1b(図7)と、ほぼ球形の突起1c(図5)の存在を
除いて、従来使用されている産業用の安全帽と同じであ
る。すなわち、帽体1の内壁には、発泡スチロールなど
で成形された衝撃吸収ライナー2が装着されている。帽
体1の内部には、頭部に安全帽を装着するための装着体
5が帽体1に固定されている。装着体5は、ヘッドバン
ド5a、複数のハンモック5b及び環ひも5cよりな
る。
リング状に形成されている。複数のハンモック5bのそ
れぞれの上端は図3に示すように環ひも5cに結合され
ている。一般にはハンモック5bは6〜8個あるが、図
では簡単化のために4つのハンモック5bのみが示され
ている。各ハンモック5bの下端はヘッドバンド5aに
固定されている。
る部分は長さ調整用部分であり、ヘッドバンド5aの一
端に突起5abが設けられ、他端には調整穴5aaが複
数個設けられ、突起5abを差し込む調整穴5aaを選
択することによって、ヘッドバンド5aの長さを調整で
きる。ヘッドバンド5aのこのような長さ調整用部分
は、帽体1のつば1aより下がっている。
が更に固定されている。帽体1には止め具4を貫通させ
る穴が合計4個設けてあり、各あごひも6はそれぞれ2
個の止め具4によって帽体1に取り付けられている。各
あごひも6の先端には、一対のファスナー6a、6bが
設けられており、これらのファスナーにより帽体1が着
用者の頭部から離脱しないように帽体1を着用者の頭部
に固定することができる。
b、環ひも5cは、ポリエチレン樹脂成形品など柔軟性
を有する部材により形成される。その結果、着用者が帽
体1を装着したとき、装着体5は頭の形に適合する。な
お、複数のハンモック5b、環ひも5cを同一の部材に
より一体に形成することもできる。
されているので、衝撃吸収ライナー2の内面と着用者の
頭部との間に、間隙3が形成される。本発明では、この
間隙3が、頭部を冷却するための外気を通す風路として
使用される。したがって、間隙3を、以下では風路と呼
ぶことがある。具体的には、送風ファン7により供給さ
れた外気は、送風ダクト13により風路3の後方部(入
口付近)に供給され、風路3内を前方に通過して帽体1
の前方より外部に排出される。なお、本発明は、衝撃吸
収ライナー2を有しない簡易型の安全帽にも適用でき
る。その場合には、風路3は、帽体1の内壁と着用者の
頭部との間に形成されることになる。
ンモック5bが衝撃を受けてその柔軟性により延び、着
用者の頭部が衝撃吸収ライナー2にぶつかるが、衝撃吸
収ライナー2は衝撃を大きく吸収するので、頭部が外部
からの衝撃から保護されることになる。
拡大して示す斜視図である。送風ファン7は、複数の送
風ファン取付け穴8aaを使用して帽体1にねじ止めさ
れる。送風ファン7は、外気を吸収する吸気用の開口部
8baを前面に有し、ここから吸い込んだ外気を下方に
位置する矩形の吹出口8cから下方に向けて噴き出す。
吹出口8cは矩形であると仮定する。吹出口8cの高さ
と幅は、例えば25mmと44mmである。
を接続する。つなぎダクト部分13aは、外気を下方に
導くためのダクトであり、断面が矩形である。つなぎダ
クト部分13aは、送風ファン7に着脱自在に取り付け
ることが望ましい。具体的には、つなぎダクト部分13
aは、吹出口8cに差し込み可能でかつ離脱可能に構成
しておくのがよい。なお、つなぎダクト部分13aは、
送風ファン7を帽体1に取り付けた後に吹出口8cに差
し込んでもよい。
部分13bにあらかじめ接着剤若しくは溶剤などを用い
て固定しておく。迂回ダクト部分13bは、帽体1のつ
ば1aを帽体1の後方部で迂回して帽体1の内部上方に
向けて外気を供給するためのダクトである。つなぎダク
ト部分13aと迂回ダクト部分13bとが送風ダクト1
3を形成する。迂回ダクト部分13bは、断面形状が英
字「U」に近いので、以下ではU字型ダクト部分と呼ぶ
ことがある。
内側に挿入されるが、後に説明するように、迂回ダクト
部分13bを挿入できる間隙の高さが余り高くない。例
えば約20mmである。したがって、迂回ダクト部分1
3bの断面の高さは、例えば20mmに設定される。一
方、本実施の形態で使用される送風ファン7の吹出口8
cの高さは、上に示したように例えば25mmであり、
迂回ダクト部分13bの断面の高さより大きい。したが
って、つなぎダクト部分13aは、送風ファン7の吹出
口8cの高さと迂回ダクト部分13bの断面の高さの違
いを吸収して、吹出口8cに迂回ダクト部分13bを接
続するために設けられる。
回ダクト部分13bの断面の幅は、いずれも吹出口8c
の幅、例えば44mmに等しくされる。もちろん、迂回
ダクト部分13bにおける圧力損失を更に低減したい場
合には、迂回ダクト部分13bの断面の幅を吹出口8c
の幅より大きくし、つなぎダクト部分13aの形状も、
吹出口8cと迂回ダクト部分13bのサイズに合わせて
決めればよい。なお、吹出口8cの高さと迂回ダクト部
分13bの断面の高さを同じにすることができ、迂回ダ
クト部分13bを吹出口8cに直接接続可能であるとき
には、つなぎダクト部分13aは使用しなくてよいこと
は言うまでもない。
図である。図において8はファンケーシングを示す、内
部にはファン体9とモータ10とが含まれている。帽体
1の内壁のうち、送風ファン7をねじ止めする部分の内
側にほぼ球形の突起1cが設けられる。突起1cは、安
全帽が市販の安全帽であっても、例えば溶接により設け
ることができる。この突起1cに対向する架台14に、
架台14を貫通して送風ファン取付け穴14a(図7)
が設けられる。突起1cが帽体1に付加され、突起1c
が存在する帽体1の部分に送風ファン取付けねじ穴1b
(図7)が形成される。ファンケーシング8に設けられ
た送風ファン取付け穴8aa(図4)と、架台14に設
けられた送風ファン取付け穴14aと、帽体1に設けら
れた上記送風ファン取付けねじ穴1bに送風ファン取付
けねじ12を差し込んで、送風ファン7を帽体1にねじ
止めする。
体1の内側に設けられた突起1cを貫通しないように設
けられる。したがって、帽体1が電気工事用の安全帽で
あっても、送風ファン取付けねじ穴1bによりJIS規
格等の耐電圧に関する安全規格を満たさなくなるという
恐れは発生しない。
帽体1の部分の内側に突起1cが設けられ、帽体1が強
度面でこの突起1cにより補強されるので、送風ファン
取付けねじ穴1bが帽体1に設けられても、帽体1の強
度が低下することを避けることができ、強度に関するJ
IS規格等の安全規格を満たさなくなる恐れは発生しな
い。
bを帽体1のつば1aに支持されるようにすると、送風
ダクト13の位置が安定する。図6は、そのための一つ
の方法を示す。送風ダクト13の外側側面には突起20
が設けられている。突起20の数は一つでもよいが複数
個のほうが望ましい場合が多い。突起20が設けられる
位置は、帽体1のつば1aより上の位置であり、図5に
示す例では、突起20はつなぎダクト部分13aの側面
に設けられる。帽体1のつば1aがつなぎダクト部分1
3aより下方に位置する場合には、突起20は迂回ダク
ト部分13bの側面に設けられる。
る)21を、軟質のウレタンフォームやゴムなどの可撓
性部材を成形してあらかじめ生成し、帽体1のつば1a
に被せ、入れ子21をつば1aに支持させる。この入れ
子21を挟むように送風ダクト13の迂回ダクト部分1
3bを差し込む。迂回ダクト部分13bに設けられた突
起20によって、入れ子21が圧縮され、帽体1、入れ
子21、迂回ダクト部分13bの接触面の摩擦抵抗が増
し、迂回ダクト部分13bの先端は帽体1のつば1aに
より支持される。迂回ダクト部分13bは、引っぱるこ
とによりつば1aから離脱させることもでき、入れ子2
1によりつば1aに着脱自在に支持されることになる。
ム、薄肉のポリエチレン樹脂成形品などの可撓性部材よ
り形成することが望ましい。送風ダクト13のうち少な
くとも帽体1の内側に位置する部分を可撓性部材により
形成することが、帽体1に外部より衝撃が加えられたと
きに、頭部に与える衝撃を弱くするために望ましい。
クト13の圧力損失が低下する。また、送風ダクト13
の断面積が大きいほど、送風ダクト13の圧力損失が低
下する。圧力損失が低いほど、所望の風量を得るために
必要な送風ファン7の駆動電力も少なくて済み、電池の
持続時間を増大することができる。
直な方向の幅)は、一般に余り大きくはない。例えば、
20mm程度である。したがって、送風ダクト13の断
面積を大きくするには、送風ダクト13のその幅方向の
サイズを大きくしないで、その方向に直角な方向(つば
に沿う方向のサイズ)を大きくすることが望ましい。そ
れにより、送風ダクト13を着用者の頭部に接しない
で、送風ダクト13の断面積を大きくすることができ
る。送風ダクト13の長さを短くするために、送風ダク
ト13の開放端は、風路3の入口付近、つまり帽体のつ
ば1aのすぐ内側に配置され、風路3の奥のほうには入
れられていない。
である。送風ファン7のモータコード10bを架台14
に設けられたコード通し穴14bに通し、コード10b
の先端にあるプラグ10c(図8)を電池ケース16の
ジャック(図示せず)に差し込み、二つの送風ファン取
付けねじ12の各々をファンケーシング8の送風ファン
取付け穴8aa、架台14に設けられた送風ファン取付
け穴14aを通して帽体1の送風ファン取付けねじ穴1
bに挿入し、送風ファン7と架台14を同時に帽体1に
固定する。
風ファン7は、ファンケーシング8、ファン体9、モー
タ10とから構成されている。ファン体9は、複数の羽
根よりなり、回転して風を送出する部分である。ファン
ケーシング8は奥行き方向の中央部分で前後に二つのケ
ーシング部分8a、8bに分割されていて、手前側ケー
シング部分8bは吸気用の開口部8baを有し、後方ケ
ーシング部分8aは二つのモータ取付け穴8abとコー
ド通し穴8acを有する。更に後方ケーシング部分8a
及び手前側ケーシング部分8bは、それぞれの外周に位
置する二箇所に送風ファン取付け穴8aaを有する。
acにモータコード10bを通した後に、モータ取付け
ねじ11をモータ取付け穴8abに通してモータ10を
後方ケーシング部分8aに固定する。つぎにモータシャ
フト10aにファン体9を圧入する。ここではファン体
9の軸穴9aの直径がモータシャフト10aの直径より
若干小さく作られているので、モータシャフト10aと
ファン体9は一体化される。更に、後方ケーシング部分
8aと手前側ケーシング部分8bとを接着剤若しくは溶
剤などを用いて合体すると、送風ファン7が完成する。
部に固定している理由は、主に以下のとおりである。送
風ファンを帽体1に固定しても、固定する位置が帽体1
の後部であるならば帽体1の高さが増えない。帽体1の
外側中央に送風ファンを配置すると、帽体1の実質的な
高さが増えるため、作業者は、作業中に帽体1を外部の
構築物にぶつける恐れがある。
の位置は帽体1の中心より若干後方にあるので、帽体1
の重心が帽体のやや後方にあるほうが安全帽は安定す
る。更に、通常の作業時には作業者の姿勢は前かがみの
姿勢である場合が多い。したがって、帽体1の重心が、
帽体1の中心よりやや後方にあったほうが、作業者は作
業がしやすい。送風ファン7を帽体1の外面の後部位置
に取り付けることは、帽体1の重心を帽体1の中心より
やや後方にするのに適している。
方に傾けたとき、帽体1を頭部から抜けさせるモーメン
トは、送風ファンを帽体1の外面の後部に設けて安全帽
の重心を安全帽の中心より後方にするほうが、送風ファ
ン7を安全帽の外面の中央頂部に配置したときより小さ
くなり、かつ、着用者が屈んだときの角度による上記モ
ーメントの変化が少なくなるので、安全帽を使用したと
きの感じ(使用感)がよい。
の後部に設けられた長さ調整用部分は、帽体のつば1a
より下がっている。したがって、衝撃吸収ライナー2
(衝撃吸収ライナー2がないときには帽体1の内壁)と
ヘッドバンド5aとの間隔が、帽体1の後部部分では、
帽体1の前部及び両側部分での間隔より広い。例えば、
市販の安全帽では、帽体1とヘッドバンド5aとの隙間
は、帽体の前方及び両側部分では、衝撃吸収ライナー2
があるときには、約10mmほどしかなく、帽体の後部
では、帽体1とヘッドバンド5aとの隙間は、前述のヘ
ッドバンド5aの長さ調整用部分の下がりにより、約2
0mmである。
るいは両側部よりも送風ダクト13を挿入しやすい。な
お、衝撃吸収ライナー2を使用しない安全帽の場合で
も、帽体1の後部のほうが前部あるいは両側部よりも送
風ダクト13を挿入しやすいことには変わりはない。
体1の後方から行うほうがよい。帽体内では、送風ファ
ン7より給気された外気は衝撃吸収ライナー2やヘッド
バンド5aに当たって乱気流になる。もし帽体1の前方
から内部に向けて送風ファン7から外気を帽体内に送る
と、外気の量が多い場合には、目の前で風が激しく動
き、眼球表面(角膜)に風が強く当たる。このため、眼
鏡なしでバイクに乗るときのように、眼球表面(角膜)
が乾燥しすぎることが生じる。更に、埃の多い作業場で
は、埃が目に入りやすくなる。したがって、送風ファン
7を帽体1の外面の後方位置に配置することは、送風ダ
クト13を長くしないで帽体1の後方より外気を給気す
ることができる。
ン7として消費電力が1.0〜1.5ワットである送風
ファンを使用し、送風ダクト13として図4に示すよう
に、断面が20mm×44mmの迂回ダクト部分を有す
る送風ダクトを使用した場合、後に説明するような、快
適感を着用者に与えることができる風量を得ることが出
来た。
の運動をさせ、被験者の運動により帽体1内の温度が上
昇した状態で、送風ファン7を駆動した。帽体1内の送
付ダクトの出口位置、帽体1内の頭部中央位置、帽体1
内の風路3の出口位置の温度変化を測定すると、送風フ
ァン7を駆動開始後、1分以内に、各測定点の温度は、
送風ファン7の吸い込み口の外気の温度近くに低下し
た。したがって、帽体1内のいずれの場所でも、1分以
内に空気が送風ファン7から供給される外気により排気
されていることがわかる。
な理由により涼しく感じることになる。着用者が作業を
行うと、作業により体温が上昇し、頭部からの発熱も増
え、帽体内の風路3内の空気の温度が上昇する。あるい
は、作業者が屋外にいる場合には、太陽からの輻射熱に
より帽体内の風路3内の空気の温度が着用者の体温より
高くなる。このような状態で、送風ファン7と送風ダク
ト13の作用により、帽体内の空気より温度が低い外気
が帽体内の風路3に供給され、帽体内の高温の空気が排
出されると、帽体内の風路3内の温度が低下し、着用者
は涼しく感じることになる。
異なるが、注目すべきは、各測定点の最低温度は、送風
ファン7の吸い込み口の外気の温度より低くなりうるこ
とである。これは、以下の理由による。送風ファン7に
より帽体内の風路3に供給された外気の湿度が、非飽和
状態(例えば70%)であると仮定すると、帽体内の風
路3では、湿度が飽和状態(湿度100%)になるま
で、頭部の汗が蒸発する。汗が蒸発するときに、蒸発潜
熱(気化熱)が周囲から奪われるために、周囲の温度が
下がることになる。したがって、汗が頭部にある間は、
送風ダクト13から外気が連続して帽体内の風路3に供
給されることにより、帽体内の風路の温度が下がること
になる。外気の湿度が低いほど、この温度低下は顕著に
なる。
したように温度の高い帽体内の空気が排出されて帽体内
の空気の温度が低下したために涼しく感じる以上に、上
記気化熱の吸収により帽体内の温度が低下したために涼
しく感じることになる。このような涼感は、発汗が多い
ときに顕著であるので、本実施の形態では、着用者は、
発汗が多く暑く感じるときに涼しく感じることができ
る。こうして、着用者は、実用的な涼感を得ることがで
きる。本実施の形態による安全帽は、電子冷却素子など
の熱吸収可能な冷却装置を有さなくても、着用者に実用
的な涼感を与えることができる。
側面に冷却装置及び電源用の電池を収納する電池ケース
を取り付けることができる。帽体の後部に冷却装置と電
源用電池が一体にして固定されるので安全帽の重心の位
置は、安全帽に中心より少し後方にあり、安全帽として
は使いやすい。冷却装置は、基本的には送風ファンと送
風ダクトのみで構成されていて、熱電素子等の電子冷却
装置を使用しないため、冷却装置は軽量である。電子冷
却装置を使用しないので、冷却装置の消費電力は少な
い。帽体に外気取り入れ口などの開口を設けないので、
安全帽の強度あるいは耐電圧等の本来の性能を低下させ
ることはない。
ら帽体1内の風路3の入り口付近に、つば1aを迂回し
て達する長さであればよいので、短くて済み、かつ、断
面積も大きくできるので、圧力損失を非常に小さくする
ことができ、送風ファンの消費電力を増やさないで、必
要な風量を得ることが出来る。実験によれば、先に説明
したサイズの送風ダクト13を使用したとき、送風ファ
ン7の消費電力が1〜1.5wであっても、着用者に快
適感を与えるに必要な風量を得ることができた。この程
度の消費電力ならば乾電池あるいは太陽電池により供給
可能であり、電池を継続して使用できる持続時間も実用
的な長さになる。乾電池の場合には、例えば、単3の乾
電池4個程度で実用的な涼感を得ることができる。
る外気の風量との関係を調べる実験は、屋内に被験者を
配置し被験者に運動をさせない第1の状態(屋内・運動
負荷なし)と、屋内にいる被験者に自転車こぎ等の運動
をさせている第2の状態(屋内・運動負荷あり)、被験
者に屋外にて運動をさせている第3の状態(屋外・運動
負荷あり)において、風量を変化させて被験者が感じる
快適度を検査した。
者が快適と感じる風量に関する実験結果を示す図であ
る。一般に、同じ条件では、風量が小さい場合、涼感を
感じない着用者が出てくる。特に、頭髪が多い着用者は
そうである。一方、風量が多すぎると、安全帽の着用者
は、涼感を感じるが、風量が強すぎて、顔や眼球表面
(角膜)が乾燥し、着用者は不快感を覚えるようにな
る。したがって、被験者が快適と感じる風量には、下限
と上限が存在することになる。風量が下限より増えると
快適感は増えるが、風量が増え上限に近づくと快適感が
低下する。
3の状態のそれぞれに対して異なっている。第1の状態
では、下限と上限は、0.08m3/minと、0.1
4m 3/minであった。第2の状態では、下限と上限
は、0.11m3/minと、0.17m3/minで
あった。第3の状態では、下限と上限は、0.14m 3
/minと、0.2m3/minであった。したがっ
て、一般的には、風量を0.08m3/min以上、
0.2m3/min以下にすることが、着用者に快適感
を与えるうえで有効である。
に係る安全帽の第2の実施の形態の斜視図である。図1
1は、本実施の形態における送風ファン7の取付けの説
明図である。本実施の形態では、送風ファン7と電池ケ
ース16は、ベルト15により帽体1の外面の周辺部に
固定される。送風ファン7と電池ケース16は、帽体1
の外面の後方位置に配置される。
ァン7内のファン取付け穴8aaに挿入された送風ファ
ン取付けねじ12を用いて架台14にねじ止めされる。
架台14は、帽体1には固定されない。架台14の両端
にあるベルト通し穴14cにベルト15を通し、架台1
4を帽体1の外周にベルト15により固定する。ベルト
15の長さはアジャスター15aで調整することができ
る。このように、アジャスター15aにより長さを調整
できるベルト15も伸縮自在のベルトと見なすことにす
る。もちろん、ゴム等の伸縮自在な素材によりベルト1
5が生成されてもよい。
送風ファン7を固定することが容易になる。固定された
送風ファン7を帽体1から遊離させることも同様に容易
となる。例えば、冬季には、ベルト15を緩めることに
より、送風ファン7を帽体1からはずすことができる。
起1c(図5)が設けられ、当該突起1cが位置する帽
体1の部分に送風ファン取付けねじ穴1bが形成され、
当該ねじ穴1bに通じるための送風ファン取付け穴14
a(図7)が架台14に形成され、送風ファン取付けね
じ12を架台14の送風ファン取付け穴14aを貫通さ
せて突起1c内の送風ファン取付けねじ穴1bに係合さ
せて、送風ファン7と架台14とを同時に帽体1に固定
していた。
起1c及び送風ファン取付けねじ穴1bは不要であり、
代わりに、架台14に設けられた送風ファン取付け穴1
4aをねじ穴として、送風ファン7は、この送風ファン
取付け穴14aにねじ止めされる。したがって、本実施
の形態では、帽体1自身に突起1cを設ける必要もな
く、その突起1cに送風ファン取付けねじ穴1bを形成
する必要もなく、市販の安全帽をそのまま使用できる。
ン7の帽体上の位置をユーザーの好みで変更することも
できる。既に述べたように、一般には、帽体1の前方に
送風ファン7を配置すると、風が顔(特に目)に当たり
やすく、角膜が乾燥するなどの不快な症状が発生しやす
い。したがって、送風ファン7の位置は、一般には帽体
1の後方が望ましい。
送風ファン7の位置を帽体1の後方以外の位置に変更し
たい場合、本実施の形態では、送風ファン7の位置を変
更することが容易である。例えば、燃焼炉又は乾燥炉の
傍で作業する場合などにおいて、顔の左又は右の方向か
ら熱風を受けるような姿勢で作業をする場合には、熱風
を受ける頬や顔に向けて送風ファン7から外気を送風す
るようにしてもよい。その場合には、熱風を受ける部分
に外気が強く吹き付けられるので、その部分の温度を下
げることができる。
に係る安全帽の第3の実施の形態の平面図である。本実
施の形態では、送風ファン7と電池ケース16とが、別
々に設けられた送風ファン用架台18と電池ケース用架
台19に固定され、それらの架台18と19がベルト1
5で連結されて帽体1の外面の周辺部に取り付けられて
いる。送風ファン7と電池ケース16は、帽体1の外面
の周辺部の中間位置に位置している。
は、送風ファン7と電池ケース16は帽体1の後部に配
置され、送風ファン7と電池ケース16内の電池の重量
が帽体1の後部に集中する。もし送風ファン7と電池の
総重量が重すぎて、安全帽の重心が後方に移動しすぎ
て、装着時に安全帽が不安定である場合、本実施の形態
に即して、送風ファン7と電池ケース16を帽体1の外
面の両側位置に分離して配置することが有効である。
帽体1の外周に沿って電池ケース16に達する長さを有
し、電池ケース16に設けられたジャック(図示せず)
に差し込まれる。送風ダクト13は、送風ファン7から
供給される外気を帽体1の後方より帽体1内に給気する
ために、送風ファン7から供給される外気を帽体1の後
部に導き、帽体1のつば1aを迂回して帽体1内の風路
3に供給するようになっている。
ダクト13の斜視図である。つなぎダクト部分13a
は、帽体1の側面に位置する送風ファン7から帽体1の
後部まで延長するように成形されていて、当該後部にお
いて、迂回ダクト部分13bの側面に接続され、送風フ
ァン7から給気された外気を迂回ダクト部分13bの側
面に供給している。
た外気を帽体1のへり1aを迂回して帽体1の内部に供
給するようになっている。ダクト13は少なくとも軟質
のウレタンフォームやゴムなどで成形され、図6に示し
たダクト13と同様に、突起20を有し、入れ子21を
使用してダクト13は、帽体1のつば1aに固定され
る。
ス16を帽体1の両側面に分離して配置することができ
るので、第1あるいは第2の実施の形態に比べて、送風
ファン7と電池を使用したときの安全帽の重心が後方に
ずれることを防ぐことができる。なお、送風ダクト13
の重量は、送風ファン7あるいは電池に比べるとはるか
に小さくすることができるので、送風ダクト13の重量
は安全帽の重心の位置に実質的に影響を与えない。
の長さは、これまでに示した実施の形態で使用された送
風ダクトに比べて長いので、送風ダクト13における圧
力損失は大きくなり、送風ファン7により供給される風
量はこれまでの実施の形態に比べると低下するが、送風
ファン7を駆動する電力をごく少し増大するだけで、こ
れまでの実施の形態に近い風量を得ることができる。
されるのではなく、本発明の要旨を変えない範囲で、上
記実施の形態を修正あるいは変更してもよいことは言う
までもない。例えば、以上の実施の形態において、衝撃
吸収ライナー2を使用しない簡易型安全帽に本発明を適
用してもよい。
と電池ケース16を帽体1の外側側面に固定するのにベ
ルト15を用いたが、ベルト15を用いないで、送風フ
ァン7と電池ケース16をねじ止めにより帽体1の外側
両側面に固定してもよい。
を帽体1の外面にねじ又はベルトを用いて固定し、使用
時に電池が電池ケースに充填される。しかし、電源とし
て太陽電池を使用することもできる。この場合には、電
池ケースは使用する必要はなく、代わりに、太陽電池を
帽体1の外面の適当な部分、例えば帽体1の外面の前方
部分若しくは外面の前方部分と中央部分に固定して使用
すればよい。
ケースを帽体外面に設けないで、電池入りの電池ケース
を作業者の胸ポケットに入れるかあるいは作業者の腰に
固定し、当該電池ケースに送風ファン用のモータコード
を接続する方法を採用することもできる。この場合で
も、使用される電池は軽量であり、作業者にとって電池
の重量は使用感を悪くしないと期待される。モータコー
ドを、帽体の後部から作業者の胸ポケットあるいは腰に
導けばよい。モータコードの途中の部分を場合によって
は作業者の作業服上に固定してもよい。このようなモー
タコードの存在が作業を妨害する可能性は、作業者の作
業の内容によっては少ないと期待される。
るのに入れ子21を使用したが、入れ子21を用いない
で、他の方法、例えばねじ止め等を使用してもよいこと
は言うまでもない。
ば、帽体の強度あるいは耐電圧等の安全帽の本来の性能
を損なわず、軽量で電力消費が少なく、着用者の作業を
妨害せず、しかもコストが低い冷却装置を有し、作業用
に適した安全帽を得ることができる。
面図である。
る。
である。
法を説明する図である。
与えることができる風量に関する実験結果を説明する図
である。
視図である。
けの説明図である。
面図である。
斜視図である。
穴、1c…突起、2…衝撃吸収ライナー、3…風路、4
…止め具、5…装着体、5a…ヘッドバンド、5b…ハ
ンモック、5c…環ひも、5aa…調整穴、5ab…突
起、6…あごひも、6a,6b…ファスナー、7…送風
ファン、8…ファンケーシング、8a…後方ケーシング
部分、8b…手前側ケーシング部分、8aa…送風ファ
ン取付け穴、8ab…モータ取付け穴、8ac…コード
通し穴、8ba…吸気用の開口部、8c…吹出口、9…
ファン体、9a…ファン体の軸穴、10…モータ、10
a…モータシャフト、10b…モータコード、10c…
プラグ、11…モータ取付けねじ、12…送風ファン取
付けねじ、13…ダクト、14…架台、14a…送風フ
ァン取付け穴、14b…コード通し穴、14c…ベルト
通し穴、15…ベルト、15a…アジャスター、16…
電池ケース、16a…スイッチ、16b…蓋、18…送
風ファン用架台、19…電池ケース用架台、20…突
起、21…送風ダクト支持用入れ子(ブッシュ)。
Claims (7)
- 【請求項1】 帽体の外面に固定された送風ファンと、 前記送風ファンにより供給される空気を、前記帽体内に
設けられた頭部装着体と前記帽体の内壁との間に位置す
る風路に前記帽体の下端を迂回して供給するための送風
ダクトと、 を備え、 前記送風ダクトは、前記送風ファンの吹出口にその一端
が取り付けられ、前記風路内にその他端が開放され、前
記一端と前記他端の間に前記帽体の下端を迂回して給気
するための迂回ダクト部分を有することを特徴とする安
全帽。 - 【請求項2】 前記送風ダクトのうち少なくとも前記帽
体内に位置する部分は可撓性の部材により構成されてい
ることを特徴とする請求項1に記載の安全帽。 - 【請求項3】 前記迂回ダクト部分は、前記帽体の周辺
部により支持された入れ子により前記帽体に着脱可能に
支持されていることを特徴とする請求項1又は2に記載
の安全帽。 - 【請求項4】 前記送風ファンは、前記帽体の外面の後
部位置に固定され、前記送風ダクトの前記他端は、前記
帽体内の後部位置に配置されていることを特徴とする請
求項1から3のいずれか一つに記載の安全帽。 - 【請求項5】 前記送風ファンは、前記帽体の外面の周
辺部の中間位置に配置され、前記送風ダクトの前記迂回
ダクト部分は、前記帽体の後部位置に配置され、前記送
風ダクトの前記他端は、前記帽体内の後部位置に配置さ
れ、前記送風ダクトは、前記一端を前記迂回ダクト部分
に連結するための、前記帽体の外面の周辺部に沿って設
けられたつなぎ部分を更に有することを特徴とする請求
項1から3のいずれか一つに記載の安全帽。 - 【請求項6】 前記送風ファンは、伸縮自在のベルトに
より、前記帽体の前記外面に固定されていることを特徴
とする請求項1から5のいずれか一つに記載の安全帽。 - 【請求項7】 前記送風ファンによる風量は、毎分0.
08m3以上0.2m3以下であることを特徴とする請
求項1から6のいずれか一つに記載の安全帽。
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