JP3038827U - 解熱用具 - Google Patents
解熱用具Info
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- JP3038827U JP3038827U JP1996010070U JP1007096U JP3038827U JP 3038827 U JP3038827 U JP 3038827U JP 1996010070 U JP1996010070 U JP 1996010070U JP 1007096 U JP1007096 U JP 1007096U JP 3038827 U JP3038827 U JP 3038827U
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- clothes
- container
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- Thermotherapy And Cooling Therapy Devices (AREA)
- Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 発熱時に太い動脈が集中している身体部位を
冷却するに際して、専用の装着具等を用いることなく、
通常の衣類に保冷剤を簡便かつ着脱自在に固定・係止し
うる解熱用具を提供する。 【解決手段】 保冷剤を収納するポケット部を有し柔軟
性のある素材からなる収納体と一対又は複数対の係止部
材とからなり、該係止部材の一方を前記収納体に固定し
他方を衣類に固定して、前記収納体を衣類に係脱自在に
係止する。また、係止部材としてマジックテープ(登録
商標)を用い、衣類に固定する側のマジックテープを長
方形又は帯状とすると共にその長さを前記収納体の長辺
長さより大きくして、該収納体の衣類への係止位置を可
変にする。
冷却するに際して、専用の装着具等を用いることなく、
通常の衣類に保冷剤を簡便かつ着脱自在に固定・係止し
うる解熱用具を提供する。 【解決手段】 保冷剤を収納するポケット部を有し柔軟
性のある素材からなる収納体と一対又は複数対の係止部
材とからなり、該係止部材の一方を前記収納体に固定し
他方を衣類に固定して、前記収納体を衣類に係脱自在に
係止する。また、係止部材としてマジックテープ(登録
商標)を用い、衣類に固定する側のマジックテープを長
方形又は帯状とすると共にその長さを前記収納体の長辺
長さより大きくして、該収納体の衣類への係止位置を可
変にする。
Description
【0001】
本考案は、保冷剤の収納体を衣類に係止して、人体のわきの下部、太ももつけ 根部、頚部等を冷却するための解熱用具に関する。
【0002】
従来風邪等で発熱した場合、氷嚢や解熱用の保冷剤を額や後頭部に当てがって 、頭部を冷やすことが一般に行われてきた。しかし、近年発熱時にはわきの下、 太ももつけ根、頚部など太い動脈が集中している部分を冷すのが有効なことが知 られるようになり、身体のこれらの部位に、保冷剤等の冷却媒体を固定して、継 続的に冷却するための用具が必要になっている。
【0003】 そのため、例えば実開平6−31717号公報には、屈折式の保冷袋を固定ベ ルトと粘着物質で、脇の下に密着固定させるための「屈折固定式脇の下用保冷袋 」が開示されている。
【0004】 また、実開平7−34811号公報には、冷却剤を収納可能で腋の下に装着可 能な一対の収納体が紐体を介して連結されてなる解熱用装着具が開示されている 。
【0005】
しかし、上記のように冷却媒体を身体に直接固定する方式では、わきの下、太 ももつけ根、頚部等の身体の異なる部位毎に別々の構造・形状の固定用具を必要 とし、簡便な方法でこれらの部位を同時に冷却することができない。
【0006】 また、上記のような用具を身体に装着するのは違和感が大きく、安眠の妨げと なることが多い。さらに、冷却媒体と身体との間に適度の伝熱抵抗がないと、冷 却が過剰になり皮膚に軽度の凍傷が生じる懸念もある。とくに言葉がしゃべれず 、皮膚の弱い乳幼児の場合には上記の諸点は無視できない問題である。
【0007】 上記のような問題を解決するために、保冷剤を衣類、例えば寝衣や下着に固定 することが考えられるが、そのために専用の衣類を製作することは、発熱の頻度 が決して高くないことを考慮すると経済的でない。
【0008】 一方、衣類のわきの下、太ももつけ根、頚部に、例えばポケット状の収納部を 常時取り付けておくような方法では、衣類としての機能に支障が大きく好ましく ない。また、衣類を着用した時、体格などの違いで冷やす位置に個人差が生じる が、ポケット状の収納部を衣類に固定してしまうと微妙な位置の調整ができなく なってしまう。
【0009】 本考案は、上記のような従来技術の問題点に鑑み、発熱時に太い動脈が集中し ている身体部位を冷却するに際して、専用の装着具等を用いることなく、通常の 衣類に保冷剤を簡便かつ着脱自在に固定・係止しうる解熱用具を提供することを 目的とする。
【0010】 また、就寝中の寝返り等により衣類と身体がずれる場合が多いので、本考案は 、保冷剤を衣類に固定・係止するに際して、その係止位置を自在に変更・調節し うる解熱用具を提供することを目的とする。
【0011】
本考案は上記の課題を解決するためになされたもので、その要旨は、 発熱時に太い動脈が集中する身体部位を冷却するための解熱用具であって、保 冷剤を収納するポケット部を有し柔軟性のある素材からなる収納体と一対又は複 数対の係止部材とからなり、該係止部材の一方を前記収納体に固定し、他方を衣 類のわきの下部、太ももつけ根部、頚部の一ヶ所以上に固定して、前記収納体を 衣類に係脱自在に係止したことを特徴とする解熱用具である。
【0012】 また、上記の解熱用具において、前記係止部材としてマジックテープ(登録商 標)を用い、衣類に固定する側のマジックテープの平面形状を長方形又は帯状と すると共にその長さを前記収納体の長辺長さより大きくして、該収納体の衣類へ の係止位置を可変にしたことを特徴とする解熱用具である。
【0013】
図1に本考案の一実施例における保冷剤の収納体の構造・形状を示す。図1( a)は収納体の平面図、図1(b)は保冷剤を収納した時の図1(a)のA−A矢視 断面図、図1(c)はポケット部を開口した状態を示す説明図である。
【0014】 本実施例において、保冷剤の収納体1は、二枚の柔軟性のある布状シート2、 2´からなり、これを部分的に縫い合わせてポケット部3が形成されている。布 状シートの一方2´を折り返して、開口部より保冷剤4をポケット部3に収納し た後、布状シート2と2´を止め具5により止め、開口部を封止する。
【0015】 保冷剤の収納体の素材には、各種の織布、不織布のシート、軟質合成樹脂シー ト又はこれらを積層したものを用いることができる。ただし、保冷剤には結露し 易いので、収納体の素材は防水性と吸湿性を有することが好ましい。
【0016】 保冷剤4は、例えば軟質合成樹脂製の袋内にゼリー状又はゲル状の保冷物質を 充填・密封したものを用いる。保冷物質は0℃以下の低温で硬くなりにくいもの 、例えば吸水性ポリマーに多価アルコールを含浸させたようなものを用いること が好ましい。保冷剤は冷凍庫等で冷却して使用され、1〜2時間程度で交換する 必要があるが、収納体を上記のような構造にすることにより、簡便に保冷剤の取 出し・交換を行うことができる。
【0017】 収納体1には、これを衣類に係止するための係止部材6が固定されている。こ の例においては、係止部材として商品名マジックテープ(登録商標)が用いられて いるが、係止部材としてはこの他スナップ、ホック、釦等を用いることができる 。
【0018】 これらの係止部材は、通常係止する側と係止される側が対になった部材で構成 さる。1個の保冷剤の収納体に対し、一対又は複数対の係止部材を用い、その一 方を収納体に固定し、他方を衣類に固定することにより、収納体を衣類に係脱自 在に係止することができる。
【0019】 収納体の大きさは、冷却を必要とする身体部分の大きさを考慮して適宜選定す ればよいが、通常は一辺が数cm〜十数cmのものを用いる。また、その形状は特に 制限はないが、衣類に馴染み易い丸みを帯びた形状であることが好ましい。保冷 剤は収納体のポケット部に容易に出し入れできる程度の大きさとし、その厚みは わきの下部等に当てがってあまり違和感がないような厚み、例えば10mm程度以下 とすることが好ましい。
【0020】 図2に、本考案に用いる保冷剤の収納体の他の例を示す。図2(a)は収納体の 平面図、図2(b)はポケット部を開口した状態を示す説明図、図2(c)は保冷剤 の縦断面概要図である。
【0021】 図2の例においては、収納体1は長円形の布状シート2に2枚の布状シート2 ´を縫い合わせて、2ケのポケット部3、3´が形成されている。図2の収納体 の場合2ケのポケット部にそれぞれ独立の保冷剤を収納してもよいが、図2(c) に示すように、保冷剤4の保冷物質7が長手方向で2分割されて軟質合成樹脂製 の袋8に密封され、中央部が合成樹脂シート等で連結された構造のものを用いて もよい。
【0022】 図2に示すような形状・構造の収納体は、長手方向中央で自在に折れ曲がるか ら、わきの下のような身体屈曲部に当てがって冷却するのに有用である。また、 保冷剤を冷凍庫で冷却すると、ある温度以下では自在に曲がるほど柔かくないこ とが多いので、太もものつけ根や頚部のような細長い部分を冷却する場合には、 図2に示すような折れ曲がり易い収納体を用いることが好ましい。
【0023】 請求項2の本考案は、保冷剤の収納体の衣類への係止部材として商品名マジッ クテープ(登録商標)を用い、衣類に固定する側のマジックテープを長方形又は帯 状とし、その長さを収納体の長辺長さより大きくしたことを特徴とする。
【0024】 図3及び図4は、請求項2記載の本考案の実施例で、それぞれパジャマの上着 及びズボンにマジックテープで保冷剤の収納体を係止した状態を示す。
【0025】 図3ではパジャマの上着の外側、両わきの下部に帯状の係止部材(マジックテ ープ)9が身体側面縦方向に固定されている。マジックテープ9の衣類への固定 は、例えばミシン等で縫い付けることにより簡便に行うことができる。
【0026】 保冷剤4を入れる収納体1の片面にも、帯状のマジックテープ6が収納体の長 手方向に平行に固定されており、両方のマジックテープ6、9により収納体1を わきの下部に係脱自在に係止することができる。なお、収納体に固定する側のマ ジックテープ6は帯状に限る必要はなく、例えば長手方向両端部付近に円形や方 形のマジックテープを各1個以上固定するような方法でもよい。
【0027】 衣類に固定する側のマジックテープ9の長さを、収納体1の長辺長さより大き くすることにより、長手方向の係止位置をかなり広い範囲で可変にすることがで きる。また、幅方向の係止位置もマジックテープ9の幅の一定範囲内で可変にす ることができる。
【0028】 図4は、パジャマのズボンの太もものつけ根部に帯状のマジックテープ9を固 定し、図3と同様に保冷剤4の収納体1を係止した状態を示し、係止位置を可変 しうることは図3の場合と同じである。
【0029】 なお、図3、図4と共に、図2に示すような連結型の収納体を用いた例を示し ているが、図1に示すような単離型の収納体を用いても差し支えない。また、必 ずしも衣類の外側に収納体を係止する必要はなく、マジックテープ9を衣類の内 側に固定して保冷剤の収納体1を衣類の内側に係止してもよい。
【0030】 このように収納体の衣類への係止位置を可変にすることにより、衣類を身に つけた状態で、最も適切な冷却部位(収納体の係止位置)を選定できる、就寝中 の身動き、寝返り等により、衣類がずれた場合でも、本人又は看護者が自在に係 止位置を調整できる、収納体の係止位置によって微妙に身体や衣類への馴染み 、違和感が変わってくるので、本人又は看護者が試行的に最も馴染みの良い係止 位置を選択できる等の効果が得られる。
【0031】 小児の場合には就寝中に身動き、寝返りを頻繁に行い、衣類と身体がずれ易い から、保冷剤の収納体を衣類に係止するに際して、本考案のようにその係止位置 を自在に調整できるようにすることが実用上とくに重要である。
【0032】
本考案により、わきの下部、太ももつけ根部、頚部等の太い動脈の集中する身 体部位を、発熱時に簡便に冷却することが可能になった。とくに、本考案により 、専用の装身具等を用いることなく、通常の肌着、寝衣等の衣類に係止部材を固 定して上記身体部位を冷却することが可能になり、この衣類は非発熱時の日常生 活にも無駄なく使用できるという効果を有する。
【0033】 また、本考案の解熱用具は衣類を介して身体を冷却するため、身体に与える違 和感や皮膚に凍傷を起こさせる危険性が少なく、とくに小児の場合にその有用性 が大きい。
【0034】 さらに、本考案の解熱用具は、保冷剤収納体の衣類への係止位置を自在に調節 できるため、衣類が身体とずれても最も身体にフィットした係止位置を選んで効 果的に冷却を行うことができる。
【図1】本考案の一実施例における保冷剤の収納体の構
造・形状を示す図。
造・形状を示す図。
【図2】本考案に用いる保冷剤の収納体の他の例を示す
図。
図。
【図3】パジャマの上着にマジックテープで保冷剤の収
納体を係止した例を示す図。
納体を係止した例を示す図。
【図4】パジャマのズボンにマジックテープで保冷剤の
収納体を係止した例を示す図。
収納体を係止した例を示す図。
1 収納体 2、2´ 布状シート 3、3´ ポケット部 4 保冷剤 5 止め具 6 係止部材(マジックテープ) 7 保冷物質 8 軟質合成樹脂製の袋 9 係止部材(マジックテープ)
Claims (2)
- 【請求項1】 保冷剤を収納するポケット部を有し柔軟
性のある素材からなる収納体と一対又は複数対の係止部
材とからなり、該係止部材の一方を前記収納体に固定
し、他方を衣類のわきの下部、太ももつけ根部、頚部の
一ヶ所以上に固定して、前記収納体を衣類に係脱自在に
係止したことを特徴とする解熱用具。 - 【請求項2】 前記係止部材としてマジックテープ(登
録商標)を用い、衣類に固定する側のマジックテープの
平面形状を長方形又は帯状とすると共にその長さを前記
収納体の長辺長さより大きくして、該収納体の衣類への
係止位置を可変にしたことを特徴とする請求項1記載の
解熱用具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996010070U JP3038827U (ja) | 1996-10-07 | 1996-10-07 | 解熱用具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996010070U JP3038827U (ja) | 1996-10-07 | 1996-10-07 | 解熱用具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3038827U true JP3038827U (ja) | 1997-06-30 |
Family
ID=43173486
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996010070U Expired - Lifetime JP3038827U (ja) | 1996-10-07 | 1996-10-07 | 解熱用具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3038827U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006109545A1 (ja) * | 2005-04-11 | 2006-10-19 | Toyohiro Kobayashi | 帽子等に用いる冷却部材 |
-
1996
- 1996-10-07 JP JP1996010070U patent/JP3038827U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006109545A1 (ja) * | 2005-04-11 | 2006-10-19 | Toyohiro Kobayashi | 帽子等に用いる冷却部材 |
JPWO2006109545A1 (ja) * | 2005-04-11 | 2008-10-30 | 豊博 小林 | 帽子等に用いる冷却部材 |
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