JP2868494B2 - パルスヒート式接合装置およびその制御方法 - Google Patents
パルスヒート式接合装置およびその制御方法Info
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- Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
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Description
たヒータにパルス電流を供給することにより被接合部を
局部的に加熱して接合するパルスヒート式接合装置と、
その制御方法とに関するものである。
リント配線板等のリード線を熱圧着したり、プリント配
線板へICリード等をリフローソルダリングする際に用
いる接合装置として、パルスヒート方式のものが知られ
ている。
抗材料で作られたヒータチップを被接合部に押圧し、こ
の状態でこのヒータチップにパルス状の大電流を流すこ
とによりジュール熱を発生させ、この熱で被接合部を局
部的に加熱し溶融させ、接合するものである。例えばリ
フローソルダリングの場合には一対の被接合部間に挟ん
だ半田を溶融させ、その後パルス電流を止め被接合部が
冷えて半田の凝固温度以下になるのを待ってからヒータ
チップを被接合部から離す。
に対してヒータチップを押圧または離隔させるための昇
降駆動手段を持ったヘッド部と、ヒータチップの加熱時
間に対応して変化するパルス電流を供給するパルスヒー
ト電源とを備える。この場合にパルスヒート電源は、ヒ
ータチップの温度すなわちヒータ温度をフィードバック
し、このヒータ温度が予め設定した時間・温度制御特性
(温度プロファイルという)となるようにヒータ電流を
制御する。
標温度とフィードバックしたヒータ温度との差を小さく
するように、ヒータ電流(交流)を位相制御し、目標温
度の変化にヒータ温度を追従させるものである。ここに
ヒータ電流の供給開始に対してヒータ温度の上昇には時
間遅れが伴うから、加熱開始から所定時間内に半田溶融
温度より高いかこれより僅かに低い温度に到達すれば適
正であるとする。そしてその後この設定温度による加熱
を一定時間継続するものである。
とするものがある。例えば集積回路(IC)等のリード
を接合する際には、被接合部を2段階に加熱することが
行われている。すなわち第1段加熱で半田溶融温度より
も低い温度(第1設定温度)に加熱し、その後第2段目
の加熱で半田溶融温度よりも高温(第2設定温度)に短
時間(瞬間的)加熱を行うものである。このように2段
階に加熱することにより、通常の半田ゴテを用いた加熱
方式(常時加熱方式という)に比べてワーク(IC等)
に伝わる熱を少なくし、ワークを熱の悪影響から確実に
保護することができる。
度の時間変化を監視するために、ヒータ温度の時間変化
を図形表示するものもある。この場合温度センサから一
定の頻度で繰り返し求めたヒータ温度を縦軸に、時間変
化を横軸にとって図形表示することができる。この際ヒ
ータ温度の瞬時値を数字で読み取れるようにしたものも
ある。
定時間内のヒータ温度上昇を監視して、一定時間内にヒ
ータ温度が半田溶融温度より高い設定温度かこれより僅
かに低い温度以上になっていれば適切である、判定する
方式を前記した2段加熱方式に適用した場合には、加熱
開始からヒータ温度の上昇を確認するまでの時間(ライ
ズタイム)内に第1段加熱の時間が含まれているため、
この時間(ライズタイム)が長くなる。このため温度セ
ンサの剥がれや断線あるいは劣化などがあると、この時
間(ライズタイム)内にヒータ温度が急上昇して、ヒー
タチップが過熱されるおそれが大きくなる。
電対によって検出する場合には、熱電対の耐用期間の経
過に伴って温度検出が不正確になったり、熱電対がヒー
タチップから剥がれかけたり切れかけたりすることがあ
る。このような原因により、ヒータ温度が実際のヒータ
温度より低く検出される場合には、ヒータ電流が過大に
なって、ヒータが異常に高温になることがあり得る。こ
のようなヒータ温度の異常上昇があると、ワーク(IC
など)を熱により破壊したり、プリント基板を変形させ
たりする原因となるため極力防止しなければならない。
おける温度変化をきめ細かく監視して温度センサの異常
などによるヒータの過熱を確実に防止することができる
パルスヒート式接合装置の制御方法を提供することを第
1の目的とする。
に設定することが必要である。従来はオペレータの感に
よって設定していたため不正確であった。このためヒー
タ電流の設定が小さすぎるとヒータ温度の上昇速度が遅
くなって設定した温度プロファイルに従った加熱ができ
なくなる。反対にヒータ電流の設定が大きすぎるとヒー
タ温度の上昇が急速になり、ヒータ温度が一時的に設定
温度を大きく越えてしまい、いわゆるオーバーシュート
を発生する。
定するのに適し、万一ヒータ温度のオーバーシュートが
発生したらそのことを確認して接合の良否を判定できる
ようにしたパルスヒート式接合装置の制御方法を提供す
ることを第2の目的とする。またこの発明はこれらの制
御方法の実施に直接使用するパルスヒート式接合装置を
提供することを第3の目的とする。
けを図形表示していたため、設定した温度プロファイル
と実際のヒータ温度の変化とを対比して確認することが
できず、不便であった。
出したヒータ温度の時間変化とを重ねて表示することに
より、これらを対比して確認できるようにしたパルスヒ
ート式接合装置を提供することを第4の目的とする。
をヒータで押圧して加熱すると共に、ヒータ温度をフィ
ードバックしてヒータ温度を予め設定した温度プロファ
イルに追従させることにより前記被接合部を接合するパ
ルスヒート式接合装置に用いる制御方法において、前記
接合部の接合温度よりも低い第1設定温度に加熱する第
1段加熱とこれより高温の第2設定温度に加熱する第2
段加熱との2段階に加熱する一方、第1段加熱および第
2段加熱のそれぞれの開始時点から予め設定した第1お
よび第2立上がり制限時間内にヒータ温度が前記温度プ
ロファイルより低い予め設定した下限プロファイルに到
達したことを条件として適正加熱と判定し、前記条件を
満たさない時にヒータ加熱を停止させることを特徴とす
るパルスヒート式接合装置の制御方法、により達成され
る。
圧し加熱すると共に、ヒータ温度をフィードバックして
ヒータ温度を予め設定した温度プロファイルに追従させ
ることにより被接合部を接合するパルスヒート式接合装
置に用いる制御方法において、前記被接合部の接合温度
よりも低い第1設定温度に加熱する第1段加熱とこれよ
り高温の第2設定温度に加熱する第2段加熱との2段階
に加熱する一方、第1段加熱および第2段加熱のそれぞ
れの開始時点から予め設定した第1および第2下限温度
不監視時間内にヒータ温度が前記温度プロファイルより
低い予め設定した下限プロファイルに到達しないことか
ら不適正加熱と判定してヒータ加熱を停止させると共
に、前記温度プロファイルより高い予め設定した上限プ
ロファイルに到達したことを条件としてエラー表示を行
うことを特徴とするパルスヒート式接合装置の制御方
法、により達成される。
ルから所定温度を減算することにより決定でき、上限プ
ロファイルは温度プロファイルに所定温度を加算するこ
とにより決定できる。例えば第1、第2設定温度をそれ
ぞれ150℃、300℃とした場合に、所定温度を20
℃として第1段および第2段加熱の下限温度をそれぞれ
130℃、280℃とし、また第1段および第2段加熱
の上限温度を170℃、320℃に設定することができ
る。
ぞれの加熱時間は、ヒータ温度が下限プロファイルに到
達した時点から起算した時間として設定すれば、オペレ
ータの感覚に合致して好ましい。
て加熱すると共に、ヒータ温度をフィードバックしてヒ
ータ温度を予め設定した温度プロファイルに追従させる
ことにより前記被接合部を接合するパルスヒート式接合
装置において、前記ヒータ温度を検出するヒータ温度検
出手段と、前記被接合部の接合温度より低い第1設定温
度に加熱する第1段加熱とこれより高温の第2設定温度
に加熱する第2段加熱とを含む温度プロファイルを記憶
する第1のメモリ手段と、前記温度プロファイルより低
い下限プロファイルを設定する下限温度設定手段と、前
記温度プロファイルにおける第1段加熱および第2段加
熱のそれぞれの開始時点から起算する第1および第2立
上がり制限時間を記憶する第2のメモリ手段と、前記第
1段および第2段加熱のそれぞれの開始時点から前記第
1および第2立ち上がり制限時間内にヒータ温度がそれ
ぞれ前記下限プロファイルに到達したことを判定しこの
条件を満たさない時にヒータ加熱を停止させる第1判定
手段とを備えることを特徴とするパルスヒート式接合装
置、により達成される。
加熱すると共に、ヒータ温度をフィードバックしてヒー
タ温度を予め設定した温度プロファイルに追従させるこ
とにより前記被接合部を接合するパルスヒート式接合装
置において、前記ヒータ温度を検出するヒータ温度検出
手段と、前記被接合部の接合温度より低い第1設定温度
に加熱する第1段加熱とこれより高温の第2設定温度に
加熱する第2段加熱とを含む温度プロファイルを記憶す
る第1のメモリ手段と、前記温度プロファイルより低い
下限プロファイルを設定する下限温度設定手段と、前記
温度プロファイルにおける第1段加熱および第2段加熱
のそれぞれの開始時点から起算する第1および第2下限
温度不監視時間を記憶する第3のメモリ手段と、前記温
度プロファイルより高い上限プロファイルを設定する上
限温度設定手段と、前記第1段および第2段加熱のそれ
ぞれの開始時点から前記第1および第2下限温度不監視
時間内にヒータ温度がそれぞれ下限プロファイルに到達
したことを判定しこの条件を満たさない時にヒータ加熱
を停止させる第1判定手段と、ヒータ温度が前記上限プ
ロファイルに到達したことを判定してエラー表示を行う
第2判定手段と、を備えることを特徴とするパルスヒー
ト式接合装置、によっても達成される。
段は、ヒータに貼着した熱電対と、その出力電圧からヒ
ータ温度を求める補償手段とを備えたもので構成するこ
とができる。
プロファイルと、ヒータ温度とを重ねて図形表示する手
段を付加することにより達成できる。同じ目的は、さら
に第1・第2下限温度不監視時間と、上限プロファイル
とを追加して表示できる手段を付加することにより達成
できる。
限時間内に、ヒータ温度がそれぞれ下限プロファイルに
到達したことを判定して、適正な温度上昇であることを
確認する。またこれらの立上り制限時間内にヒータ温度
が下限プロファイルに到達しなければ異常有りとしてヒ
ータの加熱を停止する。各立上り制限時間は十分に短い
時間となるから、各立上り制限時間内に万一温度センサ
に異常が発生してもヒータが過熱するのが防止され得
る。
始からそれぞれ予め設定した下限温度不監視時間の経過
後にヒータ温度が下限プロファイル以下であることを検
出した場合には、温度センサに異常が発生したか、ある
いはヒータ電流が過少であると考えられるので、ヒータ
加熱を停止する。オペレータは原因を調べ、温度センサ
系統に異常が無ければヒータ電流不足であると考えてそ
の電流を増大させる。
達した場合には、ヒータ温度が一時的にオーバーシュー
トしたものと考えられる。この場合にはヒータ加熱を停
止することなく所定の温度プロファイルに従って最後ま
で処理を行う一方、エラー表示(プロファイルエラー表
示)を行ったり警告ブザーを鳴らして温度プロファイル
の許容範囲を外れたことを知らせる。オペレータはこの
表示や警告ブザーからヒータ電流が過大であると判定
し、ヒータ電流を減らして適正に設定する。またこのプ
ロファイルエラーの表示が出た時には、この時に接合処
理されたワークに熱的悪影響が生じているおそれがあ
る。従ってこの結果を記録として残すことにより、この
ワークを用いた製品にトラブルが発生した時には、この
ワークに対する接合処理過程のデータをトラブルの原因
を追及するための資料として用いることが可能になる。
置の外観図、図2はそのパルスヒート電源を示すブロッ
ク図、図3はヒータ電流波形(a)とそのゼロクロス信
号(b)とリセット信号R(c)とを示す図である。図
4はヒータ電流検出回路を示す図、図5は表示装置の表
示例である。なおこの図5の表示は2段階の加熱でなく
従来の1段で加熱する場合の表示例を示す。図6は制御
回路の機能ブロック図である。
スヒート電源を示す。ヘッド部Hは、基台10と、この
基台10の上方に対向配置された駆動部12と、フット
ペダル14とを持つ。基台10にはプリント基板16を
含むワークが保持され、駆動部12にはこのプリント基
板16の上方で昇降するヒータチップ18が保持されて
いる。ヒートチップ18はフットペダル14をオペレー
タが踏むことにより下降し、プリント基板16を所定の
圧力で押圧する。
どで作られ、図2に示すように正面から見て略U字状に
成形されている。このヒータチップ18には電源Pから
供給されるパルス状のヒータ電流Iにより加熱される。
ワークは、プリント基板16の回路パターン20と、こ
の回路パターン20に予め半田めっきを施したり溶融半
田層に侵漬することにより供給された半田層22と、こ
の半田層22に重ねたICなどのリード24とで形成さ
れる。
ークに押圧され、ヒータ電流が供給されることにより発
熱する。このヒータ18の発熱により、半田層22が溶
融し、その後ヒータ電流を遮断して冷却し、半田を凝固
させてからヒータチップ18を上昇させる。この間のヒ
ータ温度Tはヒータチップ18に接着した熱電対26に
より検出される。
て説明する。図2において30はトランス部、32は制
御部である。トランス部30は溶接トランス34を備
え、この溶接トランス34の一次巻線にはSCRスタッ
ク36で位相制御された200V単相交流電圧が供給さ
れる。溶接トランス34の二次巻線に誘起される低電圧
の交流が前記ヒータチップ18に供給される。
流電源の位相は、絶縁トランス38で検出され、制御部
32内の位相制御回路40に入力される。この位相制御
回路40は、この交流電源電圧がゼロになるゼロクロス
点を示す同期信号(SYNC)に同期しかつ後記するC
PU70により設定された導通角θ(図3)となるゲー
ト信号GをSCRドライブ回路42に送出する。ゲート
信号GはこのSCRドライブ回路42で所定電圧レベル
のゲート駆動信号とされて、SCRスタック36の各S
CRを交互にオン・オフ制御する。
ータ電流Iは、ホール素子などを用いた電流検出器44
で検出され、増幅器(AMP)46で所定電圧レベルに
増幅され、その信号iは制御部32内の積分器48に入
力される。この積分器48は図4に示すように、PNP
トランジスタ50のコレクタに接続された積分コンデン
サ52と、この積分コンデンサ52の電荷を放電させる
ためのスイッチング用トランジスタ54とをもつ。前記
電流検出器44の出力は増幅されて信号iとなってこの
PNPトランジスタ50のベースに導かれコンデンサ5
2の充電電流を変化させる。
相制御回路40で得たリセット信号R(図3)によりオ
ンとされ、この時コンデンサ52の電荷をこのトランジ
スタ54を通して放電させる。この結果コンデンサ52
の充電端電圧は、図3に示したヒータ電流Iの半サイク
ルごとの積分値を示すことになる。この出力は切替えス
イッチ(マルチプレクサ)56に導かれる。なおリセッ
ト信号Rは同期信号SYNCに僅かな時間tRだけ遅れ
て出力される信号であり、交流電源のゼロクロス時点に
僅かに遅れてコンデンサ52をリセットさせる。
ある増幅器58で増幅され、切替スイッチ60に導かれ
る。切替スイッチ60は、前記積分器48が出力するヒ
ータ電流Iを示す信号と、このヒータ温度Tを示す信号
とを時間をずらして選択し、A/D変換器62でデジタ
ル信号にしてCPU70へ送る。ここに前記積分器48
は交流電源の2倍の周波数でリセットされるので、切替
スイッチ60はこのリセット信号Rと同じ周波数でコン
デンサ電圧をサンプリングする必要がある。例えば電源
周波数が50HZの場合には切替スイッチ60は100
HZのサンプリング周波数で、換言すれば10msec
ごとにヒータ電圧Iをサンプリングする。
はこのような電源周波数の規制を受けないので、切替ス
イッチ60は例えば0.5sec(500msec,2
HZ)ごとに選択すれば足りる。なおヒータチップ18
の通電時間が十分に短い場合には、このヒータ温度Tの
サンプリング周期を短くし、例えば0.2secとし
て、後記する温度の図形表示を滑らかに見えるようにす
るのがよい。
ータ電流Iの時間変化は、図1に示すパルスヒート電源
Pの表示装置64に図形表示することができる。例えば
図5に示すように図形表示することができる。ここでは
ヒータ温度Tを単純に設定温度TOで一定となるように
制御する場合、すなわち1段加熱を行う場合を示してい
る。従ってヒータ電流Iは、通電開始直後の加熱中に大
きくなり、その後電流Iのオーバーシュートを防ぐため
にヒータ電流が急減し、所定温度TOに達した後はヒー
タ電流Iも一定となる。
る。70はCPU(マイクロコンピュータ)であり、前
記位相制御回路40、A/D変換器62がバス72を介
して接続されている。またこのバス72には、I/Oイ
ンターフェース74、76を介してそれぞれ入力装置7
8と前記した表示装置64とが接続されている。
電源Pのケース前面に配設されたスイッチ群78Aから
数値や指示などを入力するものである。この実施態様で
はこの入力装置78は上限温度設定手段および下限温度
設定手段として機能する。表示装置64は前記したよう
にヒータ温度変化等を図形表示するものである。またこ
の表示装置64には、ヒータ温度Tが上限温度を越えた
時にエラー表示を行ってもよい。このエラー表示は別に
設けたLED(発光ダイオード)などを用いて表示した
り警告ブザーを鳴らすようにしてもよい。
判定手段82、第1メモリ手段84、第2メモリ手段8
6、第3メモリ手段88などが接続されている。第1判
定手段80は、第1段および第2段の加熱時でヒータ温
度Tが設定した立上がり制限時間内に下限プロファイル
まで到達したか否かを判定し、到達しない時にヒータ加
熱を停止させる機能を持つ。またこの第1判定手段80
は、立上がり制限時間に代えて所定の下限温度不監視時
間を用いることができる。第2判定手段82はヒータ温
度が上限プロファイルに到達したか否かを判定し、到達
した時にはエラー表示させる機能を持つ。
なわち目標とするヒータ温度の時間に対する制御パター
ンを記憶する。この温度プロファイルのパターンおよび
温度、時間は入力装置78により変更可能である。第2
メモリ手段86には第1および第2立上がり制限時間を
記憶する。第3メモリ手段には、第1・第2下限温度不
監視時間を記憶する。これら第1、第2、第3メモリ手
段84、86、88は互いに独立した別々のメモリで構
成してもよいが、共通のメモリの領域を分けて使用して
もよい。また前記第1および第2判定手段80、82は
CPU70にその機能を持たせてもよい。
タイミング図を用いて説明する。まず図2に示すように
ヒータチップ18の下にワークを置き、フートペダル1
4(図1)を踏み込む。すると図7に示すようにフット
スイッチ(SW)がオフからオンに変わり、この時点a
でヘッドHを下降させる信号(ヘッドダウン信号)HD
がオンとなると共に、ヘッドHを上降させる信号(ヘッ
ドアップ信号)HUがオフになる。
ッドHは下降を開始し、ヒータチップ18がワークを加
圧する圧力が所定圧に達すると図示しないマイクロスイ
ッチなどがこれを検出する(時点b)。図7中でアクチ
ュエート信号(ACT信号)はこのマイクロスイッチな
どの出力を示し、ヒータチップ18の加圧力が所定圧以
上の時にオンとなる。この時点bから一定時間、すなわ
ちスクイーズ時間(SQ.TIME)tsqだけ遅れてヒ
ータ加熱を開始する。このスクイーズ時間tsqは、AC
T信号を受けてからヒータ加熱を開始するまでの遅延時
間であり、ヒータチップ18とワークとの接触を確実に
するために設けたものである。
熱開始時であり、電流が流れ始める。第1段加熱では小
さいヒータ電流を供給し、ヒータ温度Tを第1設定温度
T10(例えば150℃)に所定時間保持する。その後さ
らにヒータ電流を増やして、第2設定温度T20(例えば
300℃)に所定時間保持する。この時の温度プロファ
イルPOは予め前記第1メモリ84に記憶され、CPU
70は熱電対26で検出したヒータ温度Tとこの温度プ
ロファイルPOとの差を最少にするヒータ電流の位相角
θを求める。位相制御回路40はこの位相角θとなるよ
うにSCRのゲートを制御する。
を切ってゼロとし、冷却信号CLをオンとして冷却す
る。この冷却は冷却風を当てて強制的に行ってもよい
が、放置することにより自然に冷えるのを待ってもよ
い。ヒータ温度Tが下降して半田の凝固温度以下である
第1冷却温度Tslに達すると冷却信号CLをオフとして
冷却を終了とし、この時点dに僅かに遅れてヘッドHを
上昇させる。すなわちヘッドアップ信号HUをオンと
し、ヘッドダウン信号HDをオフとする。ヘッドHが上
昇開始してワークに対する加圧力が所定圧以下になると
ACT信号がオフとなり、次の接合処理を待つ。
する動作例を説明する。図8と図9はヒータ温度の変化
を示す図である。図8と図9では目標とする温度プロフ
ァイルが実線POで示され、実際のヒータ温度Tが破線
で示されている。
ップタイムtup1,tup2)が温度プロファイルPO中に
設定されている場合を、また図9は設定されていない場
合すなわちこのアップタイムtupが0である場合を示
す。これらの温度プロファイルPOより一定温度(例え
ば20°C)を減算した下限プロファイルPLが一点鎖
線で示されている。なおこの下限プロファイルPLのう
ち第1段加熱に対するものをPL1、第2段加熱に対する
ものをPL2とする。これらの下限プロファイルPL1,P
L2は前記入力装置78で設定される。これらはこの実施
例のように温度プロファイルPOから一定温度減算する
ことにより設定してもよいが、任意のプロファイルに設
定してもよい。
り制限時間、tL2は第2段加熱における立上り制限時間
を示す。これらの時間tL1,tL2も入力装置78で設定
され、第2メモリ86に記憶される。なお実際のヒータ
温度Tは加熱開始前に温度プロファイルPOよりも高く
なっている。これは温度プロファイルPOは加熱開始前
では0°Cとされるのに対し、実際のヒータ温度Tは外
気温または前回の接合処理の余熱により比較的高いため
である。
た場合には、第1段加熱における第1立上り制限時間t
L1の時点でヒータ温度Tは下限プロファイルPL1より高
温(図8,9のA点)となっている。従って適正に温度
上昇をしていると考えられる。同様に第2段加熱におけ
る第2立上り制限時間tL2の時点で、ヒータ温度Tは下
限プロファイルPL2より高くなっている(図8,9のB
点)。このため第2段加熱においても適正な温度上昇を
している。これらの判定は第1判定手段80で行う。
上昇速度が遅く異常有りと判定される場合のヒータ電流
である。すなわち第1立上り制限時間tL1の時点ではこ
の二点鎖線TERRは下限プロファイルPL1よりも低い
(図8のC点)。同様に第2立上り制限時間tL2の時点
でも、下限プロファイルPL2よりも低い(図8のD
点)。従ってこの場合は第1判定手段80によりヒータ
温度Tの上昇速度が遅く異常有りと判定される。この異
常としては、熱電対の剥れ、劣化、切れなどが考えられ
る。
イミング図、図11は図9の不適切な温度上昇の場合の
タイミング図である。これらの図10,11を用いて全
体動作の流れを説明する。まず電源スイッチを投入して
POWER ONとする。各部の回線接続が適正で作動
準備が適正であれば準備完了を示すREADY信号がオ
ンとなる。この状態でフットペダル14(図1)を踏ん
でアクチュエート信号(ACT)がオンになると、RE
ADY信号がオフになって次の新たな操作を禁止する一
方、スクイーズ時間tsqの計時を開始する。そしてこの
スクイーズ時間tsqの経過時にヒータ電流の供給を開始
する(ヒータオン)。以上の動作は図7で説明したこと
とほぼ同じである。
昇していれば、第1段加熱の立上り制限時間tL1の時点
でヒータ温度Tは下限プロファイルPL1より高くなって
いるから、このことを示す信号(第1下限PL1)が一定
時間オンとなる。同様に第2段加熱の立上り制限時間t
L2の時点でヒータ温度Tが下限プロファイルPL2より高
くなっているから、このことを示す信号(第2下限
PL2)が一定時間オンとなる。
かの判定は前記したように第1判定手段80により行わ
れ、CPU70はこの時には温度プロファイルPOに追
従したヒータ温度Tの管理を行いつつ処理を続行する。
そして第2段加熱の加熱が完了すると、ヒータをオフと
し、またプロファイルが適正であったことを示す信号
(プロファイルOK信号)がオンとなる。冷却の進行に
伴ってヒータ温度Tが下降し、ヒータ温度Tが半田凝固
温度より低い第1冷却温度になると、そのことを示す信
号(第1冷却温度信号)が一定時間(約50msec)
オンとなる。
の終了からホールドタイムtHOの計時を開始し、前記第
1冷却温度信号がオンとなった後にこのホールドタイム
tHOが経過した時には適正な冷却が行われたものとし処
理終了を示すEND信号を出力する。するとヘッドH
(図1)を上昇させ、READY信号をオンとして次の
処理を待つ。
ような異常がある場合には、その異常を検出した時点、
例えば第1立上り制限時間tL1の経過時点でヒータ電流
を止め(HEAT OFF)、プロファイル不良を示す
信号(プロファイルNG信号)をオンとする。この時は
パルスヒート電源Pに設けた表示装置64にその旨を表
示したり、ベット設けたLEDなどの警告ランプを点灯
させる。
PL2の他の設定例を示す図である。なお図12はアップ
タイムtup1,tup2を設けた場合を、図13はこれらを
設けない場合すなわちゼロとした場合を示す。
L1,PL2では基本となる温度プロファイルPOから一定
値を減算して求めた。これに対し図12,13において
は温度プロファイルPOの一定な設定温度t10,t20か
ら一定数aを減算した一定値t10-a,t20-aを第1段
および第2段の加熱における下限プロファイルとした。
例えばt10を150°C、t20を300°C、aを20
°Cに設定すれば、これら下限プロファイルはそれぞれ
130°C、280°Cとなる。
設定した時には、ヒータ温度Tが下限プロファイル温度
(t10-a),(t20-a)に一致した時点から加熱時間
th1,th2を定義するのが望ましい。その理由は次の通
りである。
度Tの上昇中にはヒータ温度Tが変化し、その上昇速度
もワークによって変化する。従来はこの温度上昇中の時
間tL1、tL2も含めた時間t1,t2を第1段、第2段の
加熱時間として定義していた。すなわち第1段加熱の全
時間t1を第1段加熱時間とし、同様に第2段加熱の全
時間t2を第2段加熱時間と定義していた。しかし半田
の溶融に直接影響を及ぼすのは温度上昇後の一定温度で
の加熱時間である。このため従来の定義では温度上昇速
度の不揃いなどにより一定温度での加熱時間が変動する
問題があった。
ように加熱時間th1,th2を定義することにより、一定
な設定温度t10,t20での加熱時間を均一化させること
が可能になる。この考え方は前記図8,9に示した実施
態様に適用することもできる。この場合には立上り制限
時間tL1、tL2の経過時点から一定温度による加熱時間
を設定すればよい。
限プロファイルの例を示す図である。この実施態様では
下限プロファイルPL1,PL2に下限温度不監視時間
tn1、tn2を設けた。すなわちこの時間tn1、tn2内で
はヒータ温度Tが下限プロファイルPL1,PL2に到達し
たか否かを判別しないことにした。
し、ヒータ温度Tが温度上昇の最後で、設定温度を超え
て上昇するオーバーシュートを検出するようにした。す
なわちヒータ温度Tがいずれかの上限プロファイル
PH1,PH2に到達したからエラー表示を行うようにし
た。ここにエラー表示は表示装置64に表示したり、図
示しないLEDを点灯させたり警告ブザーを鳴らすこと
ができるが、この時ヒータ加熱は停止することなく温度
プロファイルPOに従って最後まで続けるのがよい。
ワークは一時的に過熱されることがあり、これが製品不
良の原因になることがあり得る。従ってこのエラー表示
が出た時には、その接合処理を行ったワークにそのこと
を後で確認できるように記録を残しておき、不良原因を
探求する際に利用できるようにするのがよい。
適切に設定するのに都合が良い。すなわちヒータ温度T
が下限温度不監視時間tn1、tn2の経過後に下限プロフ
ァイルPL1,PL2に到達する場合には、ヒータ電流不足
であると判断することができる。従ってパルスヒート電
源Pの溶接トランス34の二次側タップの接続位置を変
更する出力レンジ切換つまみ(図示せず)を操作するこ
とにより、ヒータ電流Iを増やすことができる。反対に
ヒータ温度Tが上限プロファイルPH1,PH2に到達する
場合には、溶接トランス34の二次側タップの接続位置
を変更してヒータ電流を減少させることができる。この
ようにしてヒータ電流Iを適正に設定することができ
る。
は前記図8,9で説明したように、基本となる温度プロ
ファイルPOから一定値を減算したものであってもよい
し、図12,13に示したように一定の設定温度T10,
T20から一定数a,bを減算した一定温度(T10-
a),(T20-a)であってもよい。また上限プロファ
イルPH1,PH2は温度プロファイルPOに一定数を加算
したもの、すなわち温度プロファイルPOを上方へ平行
移動した形状であってもよいが、図14に示すように一
定の設定温度T10,T20に一定数d,eを加算した一定
値(T10+d),(T20+e)であってもよい。これら下
限および上限プロファイルPL1,PL2,PH1,PH2は入
力装置78により設定される。
を2段階に加熱する一方、各段の加熱開始から起算する
第1および第2立上り制限時間(tL1,tL2)内に、ヒ
ータ温度Tが下限プロファイル(PL1,PL2)に到達し
たことを条件として適正な加熱と判定し、この条件を満
たさない時には不適切な加熱としてヒータの加熱を停止
させるようにしたものであるから、ヒータ温度の上昇中
における温度変化をきめ細かく監視して、温度センサの
異常などによるヒータの過熱を確実に防止し、適切な接
合を行うことが可能になる。
プロファイル(PO)から所定温度を減算することによ
り決定することができる(請求項2)。第1段および第
2段加熱における下限プロファイル(PL1,PL2)は、
温度プロファイル(PO)の第1段および第2段の加熱
時における一定の設定温度(T10,T20)から一定値を
減算した一定温度としてもよい。
熱の開始時点から設定した第1および第2下限温度不監
視時間(tn1、tn2)内にヒータ温度が下限プロファイ
ルに到達しない時に不適正な加熱であるとしてヒータ加
熱を中断する一方、ヒータ温度が上限プロファイル(P
H1,PH2)に到達した場合にはエラー表示を行うように
したから、ヒータ電流を変更して適切な電流に設定する
のに都合がよい。またこのエラー表示が出た時には、こ
の結果を記録に残しておくことにより、このワークを用
いた製品のトラブル原因を追求する際の資料として利用
することが可能になる。
PL2)および上限プロファイル(PH1,PH2)は温度プ
ロファイル(PO)から一定数を減算あるいは加算する
ことにより決めることができる(請求項4)。また第1
段および第2段の加熱における一定の設定温度(T10,
T20)に維持する加熱時間(th1,th2,図13,1
4)は、ヒータ温度Tが下限プロファイルに到達した時
点から起算するのがよい(請求項5)。このようにすれ
ば、温度上昇速度の変動の影響を受けることなく一定の
設定温度(T10,T20)に維持する時間を正確に設定す
ることができる。
の実施に直接使用する接合装置が得られる。請求項7の
発明によれば、請求項3の方法の実施に直接使用する接
合装置が得られる。これらの装置に用いるヒータ温度検
出手段は、ヒータに貼着した熱電対と補償手段とで構成
することができる(請求項8)。
ァイル、下限プロファイルと共にヒータ温度の時間変化
を重ねて図形表示する図形表示手段を設ければ、現実の
ヒータ温度の変化を温度プロファイルや下限プロファイ
ルと対比して視認することができ、理解し易くなる(請
求項9)。同様に請求項7の装置においては、この図形
表示手段に温度プロファイルと第1・第2下限温度不監
視時間と下限プロファイルと上限プロファイルと共にヒ
ータ温度を図形表示できるようにすれば、請求項9と同
様の効果が得られる(請求項10)。
行う場合に、ヒータ加熱を停止せずに最後まで行うよう
にしてもよい。このようにすれば接合を途中で中断して
ワークを無駄にすることがなくなり、ワークを有効に利
用できる(請求項11)。ワークの種類によっては、こ
のエラー表示が出る時にヒータ加熱を中断してヒータ電
流などの設定を変更した後最初から接合処理をやりなお
してもよいのは勿論である。
含む設定例を示す図
装置 70 CPU 72 バス 78 入力装置(上限・下限温度設定手段) 80 第1判定手段 82 第2判定手段 84 第1メモリ手段 86 第2メモリ手段 88 第3メモリ手段 PO 温度プロファイル PL1,PL2 下限プロファイル PH1,PH2 上限プロファイル T ヒータ温度 T10,T20 設定温度 t1 第1段加熱時間 t2 第2段加熱時間 tL1,tL2 立上り制限時間 tn1,tn2 下限温度不監視時間 tup1,tup2 アップタイム th1,th2 一定加熱時間
Claims (11)
- 【請求項1】 被接合部をヒータで押圧して加熱すると
共に、ヒータ温度をフィードバックしてヒータ温度を予
め設定した温度プロファイルに追従させることにより前
記被接合部を接合するパルスヒート式接合装置に用いる
制御方法において、 前記接合部の接合温度よりも低い第1設定温度に加熱す
る第1段加熱とこれより高温の第2設定温度に加熱する
第2段加熱との2段階に加熱する一方、第1段加熱およ
び第2段加熱のそれぞれの開始時点から予め設定した第
1および第2立上がり制限時間内にヒータ温度が前記温
度プロファイルより低い予め設定した下限プロファイル
に到達したことを条件として適正加熱と判定し、前記条
件を満たさない時にヒータ加熱を停止させることを特徴
とするパルスヒート式接合装置の制御方法。 - 【請求項2】 前記下限プロファイルは、前記温度プロ
ファイルから所定温度を減算して決定される請求項1の
パルスヒート式接合装置の制御方法。 - 【請求項3】 被接合部をヒータで押圧し加熱すると共
に、ヒータ温度をフィードバックしてヒータ温度を予め
設定した温度プロファイルに追従させることにより被接
合部を接合するパルスヒート式接合装置に用いる制御方
法において、 前記被接合部の接合温度よりも低い第1設定温度に加熱
する第1段加熱とこれより高温の第2設定温度に加熱す
る第2段加熱との2段階に加熱する一方、第1段加熱お
よび第2段加熱のそれぞれの開始時点から予め設定した
第1および第2下限温度不監視時間内にヒータ温度が前
記温度プロファイルより低い予め設定した下限プロファ
イルに到達しないことから不適正加熱と判定してヒータ
加熱を停止させると共に、前記温度プロファイルより高
い予め設定した上限プロファイルに到達したことを条件
としてエラー表示を行うことを特徴とするパルスヒート
式接合装置の制御方法。 - 【請求項4】 前記下限プロファイルは前記温度プロフ
ァイルから所定温度を減算することにより決定され、前
記上限プロファイルは前記温度プロファイルに所定温度
を加算することにより決定される請求項3のパルスヒー
ト式接合装置の制御方法。 - 【請求項5】 前記温度プロファイルに設定する第1段
加熱および第2段加熱のそれぞれの加熱時間は、ヒータ
温度が前記下限プロファイルに到達した時点から起算さ
れる時間として設定される請求項1または4のパルスヒ
ート式接合装置の制御方法。 - 【請求項6】 被接合部をヒータで押圧して加熱すると
共に、ヒータ温度をフィードバックしてヒータ温度を予
め設定した温度プロファイルに追従させることにより前
記被接合部を接合するパルスヒート式接合装置におい
て、 前記ヒータ温度を検出するヒータ温度検出手段と、 前記被接合部の接合温度より低い第1設定温度に加熱す
る第1段加熱とこれより高温の第2設定温度に加熱する
第2段加熱とを含む温度プロファイルを記憶する第1の
メモリ手段と、 前記温度プロファイルより低い下限プロファイルを設定
する下限温度設定手段と、 前記温度プロファイルにおける第1段加熱および第2段
加熱のそれぞれの開始時点から起算する第1および第2
立上がり制限時間を記憶する第2のメモリ手段と、 前記第1段および第2段加熱のそれぞれの開始時点から
前記第1および第2立ち上がり制限時間内にヒータ温度
がそれぞれ前記下限プロファイルに到達したことを判定
しこの条件を満たさない時にヒータ加熱を停止させる第
1判定手段と、を備えることを特徴とするパルスヒート
式接合装置。 - 【請求項7】 被接合部をヒータで押圧して加熱すると
共に、ヒータ温度をフィードバックしてヒータ温度を予
め設定した温度プロファイルに追従させることにより前
記被接合部を接合するパルスヒート式接合装置におい
て、 前記ヒータ温度を検出するヒータ温度検出手段と、 前記被接合部の接合温度より低い第1設定温度に加熱す
る第1段加熱とこれより高温の第2設定温度に加熱する
第2段加熱とを含む温度プロファイルを記憶する第1の
メモリ手段と、 前記温度プロファイルより低い下限プロファイルを設定
する下限温度設定手段と、 前記温度プロファイルにおける第1段加熱および第2段
加熱のそれぞれの開始時点から起算する第1および第2
下限温度不監視時間を記憶する第3のメモリ手段と、 前記温度プロファイルより高い上限プロファイルを設定
する上限温度設定手段と、 前記第1段および第2段加熱のそれぞれの開始時点から
前記第1および第2下限温度不監視時間内にヒータ温度
がそれぞれ下限プロファイルに到達したことを判定しこ
の条件を満たさない時にヒータ加熱を停止させる第1判
定手段と、ヒータ温度が前記上限プロファイルに到達し
たことを判定してエラー表示を行う第2判定手段と、を
備えることを特徴とするパルスヒート式接合装置。 - 【請求項8】 請求項6または7の装置において、ヒー
タ温度検出手段はヒータに貼着された熱電対と、この熱
電対の出力電圧からヒータ温度を求める補償手段とを備
えるパルスヒート式接合装置。 - 【請求項9】 請求項6の装置において、さらに前記温
度プロファイルと下限プロファイルと共にヒータ温度の
時間に対する変化を図形表示する図形表示手段を備える
パルスヒート式接合装置。 - 【請求項10】 請求項7の装置において、さらに前記
温度プロファイルと、第1・第2下限温度不監視時間
と、下限プロファイルと、上限プロファイルと共に、ヒ
ータ温度の時間に対する変化を図形表示する図形表示手
段を備えるパルスヒート式接合装置。 - 【請求項11】 請求項7の装置において、第2判定手
段はヒータ温度が前記上限プロファイルに到達したこと
を判定してヒータ加熱を停止することなくエラー表示を
行うパルスヒート式接合装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9222059A JP2868494B2 (ja) | 1997-08-05 | 1997-08-05 | パルスヒート式接合装置およびその制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9222059A JP2868494B2 (ja) | 1997-08-05 | 1997-08-05 | パルスヒート式接合装置およびその制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1154904A JPH1154904A (ja) | 1999-02-26 |
JP2868494B2 true JP2868494B2 (ja) | 1999-03-10 |
Family
ID=16776469
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9222059A Expired - Lifetime JP2868494B2 (ja) | 1997-08-05 | 1997-08-05 | パルスヒート式接合装置およびその制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2868494B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5295608B2 (ja) * | 2008-04-01 | 2013-09-18 | ミヤチテクノス株式会社 | 接合方法及び接合装置 |
JP7085946B2 (ja) * | 2018-08-28 | 2022-06-17 | 株式会社Fuji | プラズマ発生装置とヒータ暖機方法 |
-
1997
- 1997-08-05 JP JP9222059A patent/JP2868494B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1154904A (ja) | 1999-02-26 |
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