JP2867729B2 - 制御型回転差感応継手 - Google Patents

制御型回転差感応継手

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JP2867729B2 JP3068385A JP6838591A JP2867729B2 JP 2867729 B2 JP2867729 B2 JP 2867729B2 JP 3068385 A JP3068385 A JP 3068385A JP 6838591 A JP6838591 A JP 6838591A JP 2867729 B2 JP2867729 B2 JP 2867729B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のエンジン駆動系
に適用され、適用箇所の入出力部材の相対回転差に応じ
た継手伝達トルクを得ると共に、相対回転差に対する継
手伝達トルクの制御ゲインを変更可能な制御型回転差感
応継手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、制御型回転差感応継手としては、
例えば、特開平2−296015号公報(特願平1−1
16636号)に記載のものが知られている。
【0003】上記従来出典には、ハウジングとロータと
が相対回転する時、ピストンシリンダ室から吐出油路を
介してアキュムレータ室へ流出する吐出油をオリフィス
により流出抑制し、この流出抑制によりピストンシリン
ダ室の室圧を増大させて相対回転差に応じた伝達トルク
を発生するピストンポンプタイプの回転差感応継手にお
いて、前記オリフィスの開口面積を決定する位置に設け
られたスプールをステッピングモータにより軸方向の位
置制御を行なうことで、オリフィス開口面積(流出抑制
効果)を変更し、ハウジングとロータとの相対回転差に
対する継手伝達トルクの制御ゲインを変更する制御型回
転差感応継手が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の制御型回転差感応継手にあっては、走行中に断線等
のフェイルによりステッピングモータに通電されない場
合、スプールがストッパに当接する位置まで押し戻さ
れ、オリフィス開度としては全開状態となってしまう
為、継手伝達トルクがほとんど零となってしまい、駆動
力配分機能や差動制限機能が完全に損なわれる。
【0005】そこで、ステッピングモータに通電されな
いような制御系のフェイル時、オリフィス開度を全閉と
する案あがあるが、この場合には、フルタイムのリジッ
ド4輪駆動状態が維持されたり、旋回時に内外輪の差動
が許容されなくなることで正常時との落差が大きく、ド
ライバーに違和感を与える。
【0006】本発明は、上述のような問題に着目してな
されたもので、オリフィス開口面積の設定により継手伝
達トルク特性を可変に制御する制御型回転差感応継手に
おいて、制御系が正常の時には相対回転差や走行状態等
に応じた最適な継手伝達トルクにより駆動性能や操安性
の向上を図り、制御系のフェイル時には相対回転差に応
じた適度な継手伝達トルクによりドライバーに違和感を
与えることなく安全走行を確保することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の制御型回転差感応継手では、制御系が正常時
において最適な継手伝達トルクを得る可変オリフィス
と、制御系がフェイル時において相対回転差に応じた適
度な継手伝達トルクを保つ固定オリフィスとを併せ持つ
手段とした。
【0008】即ち、第1回転部材と第2回転部材とが相
対回転する時、出力油室から吐出油路を介してアキュム
レータ室へ流出する吐出油をオリフィスにより流出抑制
し、この流出抑制により出力油室の室圧を増大させて相
対回転差に応じた継手伝達トルクを発生する回転差感応
継手と、前記オリフィスの開口面積を決定する位置に設
けられたスプールと、前記スプールに連結され、外部か
らの駆動制御指令を受けてスプールの軸方向位置制御を
行なうアクチュエータとを備えた制御型回転差感応継手
において、前記オリフィスとして、制御系が正常時、ア
クチュエータによるスプールの軸方向設定位置に応じて
全閉から全開までのいずれかのオリフィス開口面積を得
る可変オリフィスと、制御系がフェイル時、アクチュエ
ータの駆動制御が断たれることによりスプールが固定さ
れる特定の位置で中間開度のオリフィス開口面積を得る
固定オリフィスとを併せ持つ事を特徴とする。
【0009】
【作用】オリフィス開口面積を変更する制御系が正常の
時には、オリフィスの開口面積を決定する位置に設けら
れたスプールに連結されたアクチュエータが外部から駆
動制御指令を受け、スプールの軸方向位置が制御され、
このアクチュエータによるスプールの軸方向設定位置に
応じ可変オリフィスにおいて全閉から全開までのいずれ
かのオリフィス開口面積が得られる。
【0010】従って、回転差感応継手では設定されたオ
リフィス開口面積に応じて継手伝達トルク特性が決ま
り、第1回転部材と第2回転部材とが相対回転する時、
出力油室から吐出油路を介してアキュムレータ室へ流出
する吐出油が可変オリフィスのオリフィス開口面積に応
じて流出抑制され、この流出抑制により出力油室の室圧
が増大し、相対回転差に応じた継手伝達トルクを発生す
る作用を示す。
【0011】オリフィス開口面積を変更する制御系が断
線等によりフェイル状態となった時には、アクチュエー
タの駆動制御が断たれることによりスプールが特定の位
置に固定され、このスプールの固定された位置で固定オ
リフィスにより中間開度のオリフィス開口面積が得られ
る。
【0012】従って、回転差感応継手では固定オリフィ
スのオリフィス開口面積により1つの継手伝達トルク特
性が決まり、第1回転部材と第2回転部材とが相対回転
する時、出力油室から吐出油路を介してアキュムレータ
室へ流出する吐出油が固定オリフィスのオリフィス開口
面積に応じて流出抑制され、この流出抑制により出力油
室の室圧が増大し、相対回転差に応じた継手伝達トルク
が発生する作用を示す。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0014】まず、構成を説明する。
【0015】図4は本発明第1実施例の制御型回転差感
応継手を差動制限装置として適用したリアディファレン
シャルを示す断面図、図5は図4A−A線による制御型
回転差感応継手の断面図である。
【0016】リアディファレンシャル1には、差動装置
として、ドライブピニオン2及びリングギア4を介して
エンジン駆動力が入力されるディファレンシャルケース
10と、該ケース10に支持されるピニオンシャフト1
1と、該ピニオンシャフト11に回転自在に支持される
ピニオン12と、該ピニオン12に噛合する一対のサイ
ドギア13,14と、該サイドギア13,14にそれぞ
れ連結される左駆動軸15及び右駆動軸16とを備えて
いる。
【0017】そして、前記リアディファレンシャル1に
は、同軸上に配置された左駆動軸15と右駆動軸16に
連結され、オリフィスによる吐出油の流出抑制により両
駆動軸15,16の相対回転差に応じて差動を制限する
継手伝達トルクを発生する回転差感応継手20が内蔵さ
れている。
【0018】前記回転差感応継手20は、左駆動軸15
にスプライン結合され、内面にカム面31が形成された
ドライブハウジング30(第1回転部材に相当)と、右
駆動軸16にスプライン結合されたロータ40(第2回
転部材に相当)と、前記ドライブハウジング30とロー
タ40との相対回転差により前記カム面31に摺接しな
がら径方向に往復動する放射状配置のドライビングピス
トン50と、該ドライビングピストン50の往復動に伴
なって体積変化するシリンダ室60(出力油室に相当)
と、該シリンダ室60に連通する第1吐出油路71及び
第2吐出油路72と、第1吐出油路71及び第2吐出油
路72のそれぞれの出力ポート位置に形成される可変オ
リフィス100または固定オリフィス101を介して連
通するスプール室70及びアキュムレータ室90と、該
アキュムレータ室90と前記シリンダ室60とをワンウ
ェイバルブ81を介して連通するレギュレータ油路80
とを備えている。
【0019】そして、前記ドライビングピストン50の
カム面31と接触する接触球面53には、潤滑性及び耐
摩耗性を向上し、大きなトルクの伝達を可能とするため
に、図6の(a),(b),(c)に示すように、オイ
ル溝53aを設けている。しかも、このオイル溝53a
は、カム面31の最小径部を乗り超える際に、オイル溝
53aがピストンストローク運動に影響しないように、
ピストン頭頂部にはオイル溝53aを無くしている。ま
た、ドライビングピストン50側のオイル溝53aに代
え、図7の(a),(b)に示すように、ドライブハウ
ジング30のカム面31の中心周上にオイル溝31aを
設けても同様の効果が得られる。
【0020】尚、図4及び図5において、32はドライ
ビハウジングカバー、41はシリンダ穴、42はリリー
フバルブ穴、51はシールリング、91はアキュムレー
タピストン、92はスプリングリテーナ、93はリター
ンスプリングである。
【0021】前記回転差感応継手20には、相対回転差
に対する継手伝達トルク特性(差動制限トルク特性に相
当)の制御ゲインを決定するオリフィス開度変更機構1
10が設けられている。
【0022】前記オリフィス開度変更機構110は、デ
ィファレンシャルハウジング5に設けられたステッピン
グモータ180と、そのモータ軸181に設けられたフ
ォーク182と、該フォーク182に接するアウタース
リーブ173と、該アウタースリーブ173にベアリン
グ172を介して設けられたインナースリーブ171
と、該インナースリーブ171に固定されたクロスロッ
ド160と、該クロスロッド160に一端側が固定され
ると共に左駆動軸15の軸心位置に配置されたプッシュ
ロッド150と、該プッシュロッド15の端部に設けら
れたスプール120とを有して構成されている。
【0023】前記ステッピングモータ180は、図外の
LSDコントローラからの駆動制御指令を受けて、オリ
フィスの開口面積を決定する位置に設けられたスプール
120の軸方向位置制御を行なう。
【0024】前記オリフィスとしては、図1及び図2に
示すように、LSD制御系が正常時、ステッピングモー
タ180によるスプール120の軸方向設定位置に応じ
て全閉から全開までのいずれかのオリフィス開口面積を
得る可変オリフィス100と、図3に示すように、LS
D制御系がフェイル時や制御OFF時、ステッピングモ
ータ180の駆動制御が断たれることによりスプール1
20が固定されるスプールストッパ42との接触位置で
中間開度のオリフィス開口面積を得る固定オリフィス1
01とを併せ持つ。
【0025】即ち、前記スプール120には、外周に帯
状の環状溝120aが設けてあり、該環状溝120aに
は連通穴120bが開けてあり、アキュムレータ室90
に通じている。また、アキュムレータ室90と反対側の
スプール120の外周には、シール溝120cが設けて
あり、そのシール溝120cの中には、O−リング12
1が入っている。そして、環状溝120aの軸方向幅
は、小孔形状の可変オリフィス100の軸方向幅とほぼ
同じ幅に形成し、可変オリフィス100と固定オリフィ
ス101との軸方向間隔は、環状溝120aの軸方向幅
より少し大きく形成し、スプールストッパ42と環状溝
120aとの位置関係は、スプール120がスプールス
トッパ42と接触する位置で環状溝120aが小孔形状
の固定オリフィス101のみと連通する位置関係として
いる。
【0026】次に、作用を説明する。
【0027】(イ)LSD制御系が正常時 オリフィス開口面積を変更するLSD制御系が正常の時
には、オリフィスの開口面積を決定する位置に設けられ
たスプール120に連結されたステッピングモータ18
0がLSDコントローラからの駆動制御指令を受け、ス
プール120の軸方向位置が制御され、このステッピン
グモータ180によるスプール120の軸方向設定位置
に応じ可変オリフィス100において、全閉から全開ま
でのいずれかのオリフィス開口面積が得られる。即ち、
図1に示すように、環状溝120と可変オリフィス10
0とが一致する図面右側のストローク位置にスプール1
20を設定した場合は、オリフィス全開状態が得られ、
図2に示すように、スプール120のランドによって可
変オリフィス100が完全に閉鎖される図面左側のスト
ローク位置にスプール120を設定した場合は、オリフ
ィス全閉状態が得られ、スプール120が図1と図2と
の中間位置にある時には、スプール120のストローク
位置に応じたオリフィス開口面積が得られる。
【0028】従って、回転差感応継手20では、図8に
示すように、設定されたオリフィス開口面積に応じた制
御ゲインによる継手伝達トルク特性が決まり、ドライブ
ハウジング30とロータ40とが相対回転する時、シリ
ンダ室60から第1吐出油路71を介してアキュムレー
タ室90へ流出する吐出油が可変オリフィス100のオ
リフィス開口面積に応じて流出抑制され、この流出抑制
によりシリンダ室60の室圧が増大し、室圧とピストン
受圧面積とを掛け合わせた力によりドライビングピスト
ン50がカム面31に圧接することにより、ドライブハ
ウジング30とロータ40との相対回転差に応じた継手
伝達トルク(差動制限トルク)を発生する作用を示す。
【0029】(ロ)LSD制御系がフェイル時や制御O
FF時 オリフィス開口面積を変更するLSD制御系が断線等に
よりフェイル状態となった時やLSD制御OFF時に
は、ステッピングモータ180の駆動制御が断たれるこ
とによりプッシュロッド150からの押し力が解除さ
れ、アキュムレータ室90の油圧がスプール120に作
用し、スプール120がスプールストッパ42と接触す
る位置に固定され、このスプール120の固定された位
置で、図3に示すように、固定オリフィス101により
中間開度のオリフィス開口面積が得られる。
【0030】従って、回転差感応継手20では、図9に
示すように、固定オリフィス101のオリフィス開口面
積により1つの継手伝達トルク特性が決まり、ドライブ
ハウジング30とロータ40とが相対回転する時、シリ
ンダ室60から第1吐出油路71を介してアキュムレー
タ室90へ流出する吐出油が固定オリフィス101のオ
リフィス開口面積に応じて流出抑制され、この流出抑制
によりシリンダ室60の室圧が増大し、室圧とピストン
受圧面積とを掛け合わせた力によりドライビングピスト
ン50がカム面31に圧接することにより、ドライブハ
ウジング30とロータ40との相対回転差に応じた継手
伝達トルク(差動制限トルク)が発生する作用を示す。
【0031】以上説明してきたように、第1実施例の制
御型回転差感応継手にあっては、下記に列挙するような
効果が得られる。
【0032】(1)オリフィス開口面積の設定により継
手伝達トルク特性を可変に制御する制御型回転差感応継
手において、制御系が正常時において最適な継手伝達ト
ルクを得る可変オリフィス100と、制御系がフェイル
時において相対回転差に応じた適度な継手伝達トルクを
保つ固定オリフィス101とを併せ持つ継手とした為、
制御系が正常の時には、相対回転差や走行状態等に応じ
た最適な継手伝達トルクにより駆動性能や操安性の向上
を図ることができ、また、制御系のフェイル時には、相
対回転差に応じた適度な継手伝達トルクによりドライバ
ーに違和感を与えることなく安全走行の確保を図ること
ができる。
【0033】(2)ドライビングピストン50のカム面
31と接触する接触球面53には、ピストン頭頂部を除
いてオイル溝53aを設けた為、トルク伝達時の潤滑性
及び耐摩耗性の向上が図られると共に、カム面31の最
小径部を乗り超える際に、オイル溝53aがピストンス
トローク運動に対して影響を与えない。
【0034】次に、第2実施例について説明する。
【0035】図10,図11,図12は第2実施例の制
御型回転差感応継手を示す図であって、第1実施例継手
においては、吐出油路として2つの油路71,72を設
け、固定オリフィス101を第2吐出油路72側に設け
る例を示したが、この第2実施例継手では、第1吐出油
路71のみとし、固定オリフィス101’は可変オリフ
ィス100とスプール120の相対位置関係により得る
継手としている。
【0036】オリフィスとしては、図10及び図11に
示すように、LSD制御系が正常時、ステッピングモー
タ180によるスプール120の軸方向設定位置に応じ
て全閉から全開までのいずれかのオリフィス開口面積を
得る可変オリフィス100と、図3に示すように、LS
D制御系がフェイル時や制御OFF時、ステッピングモ
ータ180の駆動制御が断たれることによりスプール1
20が固定されるスプールストッパ42との接触位置で
中間開度のオリフィス開口面積を得る固定オリフィス1
01’とを併せ持つ。
【0037】即ち、前記スプール120には、外周に帯
状の環状溝120aが設けてあり、該環状溝120aに
は連通穴120bが開けてあり、アキュムレータ室90
に通じている。また、アキュムレータ室90と反対側の
スプール120の外周には、シール溝120cが設けて
あり、そのシール溝120cの中には、O−リング12
1が入っている。そして、環状溝120aの軸方向幅
は、小孔形状の可変オリフィス100の軸方向幅とほぼ
同じ幅に形成し、スプールストッパ42とスプール端面
120dとの位置関係は、スプール120がスプールス
トッパ42と接触する位置でスプール端面120dと可
変オリフィス100とがわずかの隙間を保つ位置関係に
設定することで、この隙間により固定オリフィス10
1’が構成されるようにしている。
【0038】尚、他の構成や作用に関しては第1実施例
継手と同様であるので図示及び説明を省略する。
【0039】また、効果については、第1実施例継手の
効果である上記(1),(2)の効果に加え、下記の効
果が追加される。
【0040】(3)吐出油路として、第1吐出油路71
のみとし、固定オリフィス101’は可変オリフィス1
00とスプール120の相対位置関係により得る継手と
している為、吐出油路の加工が省略でき、加工が容易で
あると共にコスト的に有利となる。
【0041】以上、実施例を図面に基づいて説明してき
たが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではな
い。
【0042】例えば、実施例では、制御型回転差感応継
手を差動制限装置としてリアディファレンシャルに適用
した例を示したが、四輪駆動車のトルク配分装置として
前輪駆動系や後輪駆動系に適用しても良い。
【0043】また、実施例では、回転差感応継手として
ラジアルピストンポンプタイプの継手を示したが、ベー
ンポンプタイプの継手やトロコイドポンプタイプ等、制
御型可変オリフィスを用いて継手伝達トルク特性の制御
ゲインを変更するような継手であれば、実施例で示した
以外の継手であっても適用できる。
【0044】また、実施例では、アクチュエータとし
て、ステッピングモータを用いた例を示したが、サーボ
モータや油圧モータや油圧シリンダ等、電気や油圧によ
る他のアクチュエータであっても良い。
【0045】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明にあっ
ては、オリフィス開口面積の設定により継手伝達トルク
特性を可変に制御する制御型回転差感応継手において、
制御系が正常時において最適な継手伝達トルクを得る可
変オリフィスと、制御系がフェイル時において相対回転
差に応じた適度な継手伝達トルクを保つ固定オリフィス
とを併せ持つ手段とした為、制御系が正常の時には相対
回転差や走行状態等に応じた最適な継手伝達トルクによ
り駆動性能や操安性の向上を図ることができ、制御系の
フェイル時には相対回転差に応じた適度な継手伝達トル
クによりドライバーに違和感を与えることなく安全走行
を確保することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例の制御型回転差感応継手にお
いて可変オリフィスの全開状態を示す要部断面図であ
る。
【図2】本発明第1実施例の制御型回転差感応継手にお
いて可変オリフィスの全閉状態を示す要部断面図であ
る。
【図3】本発明第1実施例の制御型回転差感応継手にお
いて固定オリフィスによる中間開度状態を示す要部断面
図である。
【図4】本発明第1実施例の制御型回転差感応継手が適
用されたリアディファレンシャルを示す全体断面図であ
る。
【図5】第1実施例の制御型回転差感応継手を示す図4
のA−A線断面図である。
【図6】図6の(a)は第1実施例継手のドライビング
ピストンを示す平面図、図6の(b)は第1実施例継手
のドライビングピストンを示す側面図、図6の(c)は
第1実施例継手のドライビングピストンを示す図6
(a)のB−B線断面図である。
【図7】図7の(a)はオイル溝が設けられたドライビ
ングハウジングを示す断面図、図7の(b)はオイル溝
が設けられたドライビングハウジングを示す図7(a)
のC−C線断面図である。
【図8】第1実施例の制御型回転差感応継手における可
変オリフィスによる継手伝達トルク特性図である。
【図9】第1実施例の制御型回転差感応継手における固
定オリフィスによる継手伝達トルク特性図である。
【図10】本発明第2実施例の制御型回転差感応継手に
おいて可変オリフィスの全開状態を示す要部断面図であ
る。
【図11】本発明第2実施例の制御型回転差感応継手に
おいて可変オリフィスの全閉状態を示す要部断面図であ
る。
【図12】本発明第2実施例の制御型回転差感応継手に
おいて固定オリフィスによる中間開度状態を示す要部断
面図である。
【符号の説明】
20 回転差感応継手 30 ドライブハウジング(第1回転部材) 40 ロータ(第2回転部材) 60 シリンダ室(出力油室) 70 スプール室 71 第1吐出油路(吐出油路) 72 第2吐出油路(吐出油路) 90 アキュムレータ室 100 可変オリフィス 101 固定オリフィス 120 スプール 180 ステッピングモータ(アクチュエータ)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1回転部材と第2回転部材とが相対回
    転する時、出力油室から吐出油路を介してアキュムレー
    タ室へ流出する吐出油をオリフィスにより流出抑制し、
    この流出抑制により出力油室の室圧を増大させて相対回
    転差に応じた継手伝達トルクを発生する回転差感応継手
    と、前記オリフィスの開口面積を決定する位置に設けら
    れたスプールと、前記スプールに連結され、外部からの
    駆動制御指令を受けてスプールの軸方向位置制御を行な
    うアクチュエータとを備えた制御型回転差感応継手にお
    いて、 前記オリフィスとして、制御系が正常時、アクチュエー
    タによるスプールの軸方向設定位置に応じて全閉から全
    開までのいずれかのオリフィス開口面積を得る可変オリ
    フィスと、制御系がフェイル時、アクチュエータの駆動
    制御が断たれることによりスプールが固定される特定の
    位置で中間開度のオリフィス開口面積を得る固定オリフ
    ィスとを併せ持つ事を特徴とする制御型回転差感応継
    手。
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