JP2866655B2 - カソード電流安定化回路 - Google Patents

カソード電流安定化回路

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JP2866655B2
JP2866655B2 JP63173722A JP17372288A JP2866655B2 JP 2866655 B2 JP2866655 B2 JP 2866655B2 JP 63173722 A JP63173722 A JP 63173722A JP 17372288 A JP17372288 A JP 17372288A JP 2866655 B2 JP2866655 B2 JP 2866655B2
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cathode current
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は陰極線管(以下CRTと記す)のエージング
装置において、CRTのカソード電流を安定化するための
カソード電流安定化回路に関する。
(従来の技術) CRTのエージング装置では、エージング時に輝度を安
定化させる必要がある。CRTの輝度を安定化させるには,
CRTのカソード電流を安定化させなければならない。
第3図は従来のカソード電流安定化回路を示してい
る。CRT1のアノードに対して高圧電源回路2から高圧が
与えられる。高圧電源回路2の出力電流は、出力電流検
出回路3により検出される。この出力電流検出回路3か
らの検出信号は、カソード電源回路4の出力制御端に与
えられ、その出力電圧(カソード電圧)を制御する。基
準電圧回路5は、カソード電源回路4の基準となる電圧
値を出力しており、カソードはこの基準電圧をベースと
して制御される。
上記従来の回路は、高圧電源回路2の出力電流の変化
を監視して、その変化に応じてカソード電流を制御して
いる。このために、高圧電源回路2の出力電流を検出し
た場合、その変動成分にはグリット電流や高圧電源回路
のリーク電流の成分等が含まれることになる。よって、
正確にカソード電流の変動を検出するためには、電流検
出回路が複雑となり、また検出自体も不正確であるため
カソード電流の安定性が劣る。さらにまた検出回路3が
故障すると、高圧電源回路2の高電圧がカソード電源回
路4に印加されCRT1を破損させる恐れがある。
(発明が解決しようとする課題) 従来のカソード電流安定化回路ぱ、電源検出回路が複
雑であり、その割にはカソード電流の変動の検出性能が
劣る。また、回路の故障によりCRTの高電圧がカソード
電源回路に印加されてCRTを破損する恐れが高いという
問題がある。
そこでこの発明は、カソード電流の変動の検出性能が
良く、よって安定度を向上でき、しかも簡単な構成で安
全度も高いカソード電流安定化回路を提供することを目
的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) この発明は、上記の目的を達成するために、陰極線管
のエージング装置において、前記陰極線管のカソード電
流を直接的に検出し、電圧に変換する電流検出手段と、
前記陰極線管のカソードに流れるべき直流値を決定する
為に前記カソード電流を変換した電圧が示さなければな
らない基準電圧を発生する基準電圧発生手段と、前記変
換した電圧と基準電圧とを比較して前記陰極線管のカソ
ード電圧を制御し、前記カソード電流を安定化する比較
制御手段とを有するものである。
(作用) 上記の手段により、CRTのカソード電流は、直接電流
検出回路によって検出され、その検出電流のレベルに応
じて、該検出ラインを通じて電圧制御され電流を安定化
されることになる。
(実施例) 以下、この発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図はこの発明の一実施例を示している。CRT11の
アノードに対しては高圧電源回路12からの電圧が与えら
れる。一方、CRT11のカソードKに対しては、電流検出
ラインを兼用した電圧制御ライン13が接続される。この
ライン13は電流検出回路14に接続されており、また電源
回路15の出力部にも接続されている。電流検出回路14
は、カソード電流を検出するとともに、そのレベルに応
じて電源回路15を制御してカソード電圧に影響を与え、
カソード電流を安定化することができる。電源回路に接
続された基準電圧回路16は、カソード電流の基準となる
電圧を設定している。
第2図は、第1図のブロック構成を更に具体的に示し
ている。
CRT11のカソードKは、抵抗R1、R6を介して接地され
るとともに抵抗R3を介してトランジスタQ1のベースに接
続される。トランジスタQ1のエミッタは、抵抗R4を介し
て基準電圧回路16に接続され,コレクタは基準電圧回路
16に接続されるとともに、交流バイパス用のコンデンサ
Cを介して接地され,また抵抗R1とR6の接続点に接続さ
れている。トランジスタQ2は、コレクタに電源回路15が
接続され,エミッタは抵抗R1とR6の接続点に接続されて
いる。そしてトランジスタQ2のベースは、抵抗R5、ツェ
ナーダイオードZ1を介してトランジスタQ1のエミッタに
接続されている。また抵抗R5とダイオードZ1の接続点に
は抵抗R2を介して基準電圧が印加されている。
次に上記の回路の動作を具体的に説明すると以下の通
りである。
CRTのカソード電流Ikは、抵抗R1とR6と通って流れ
る。ここで抵抗R1の両端には電圧が生じる。
トランジスタQ1のベースに流れる電流は、CRTのカソ
ード電流Ikに比べて無視できる程度の電流となるように
抵抗R4の値が設定されている。
トランジスタQ1のコレクタ・エミッタ間の電圧VCE1
は、 VCE1=Ik・R+VBE(sat)1 となる。VBE(sat)1はトランジスタQ1のベース・エ
ミッタ間の飽和電圧である。
そしてトランジスタQ2のベース電流を無視すると VCE1=VZ1+VBE(sat)2 となる。VBE(sat)2はトランジスタQ2のベース・エ
ミッタ間の飽和電圧、VZ1はツェナーダイオードZ1のツ
ェナー電圧である。
VBE(sat)1とVBE(sat)2が等しいとすると、 Ik・R1=V z1 Ik=(V z1/R1)となり、カソード電流Ikが安定する。
今、CRTのカソード電流Ikが増加したとすると、抵抗R
1の両端の電圧が上昇する。従ってトランジスタQ1のベ
ース電圧が上昇、トランジスタQ1のエミッタ電圧も上昇
する。そして、ツェナーダイオードZ1のカソード電圧も
上昇する。するとトランジスタQ2のベース電圧も上昇
し、このトランジスタQ2のエミッタ電圧も上昇する。こ
れによりCRTのカソード電流Ikが減り、安定化される。
[発明の効果] 以上説明したようにこの発明によれば、カソード電流
の変動の検出性能が良く、よって安定度を向上でき、し
かも簡単な構成で安全度も高いカソード電流安定化回路
を得る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示すブロック図、第2図
は第1図ブロックを具体的に示す回路図、第3図は従来
のカソード電流安定化回路を示す図である。 11……CRT(陰極線管)、12……電圧電源回路、14……
電流検出回路、15……電源回路、16……基準電圧回路。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陰極線管のエージング装置において、 前記陰極線管のカソード電流を直接的に検出し、電圧に
    変換する電流検出手段と、 前記陰極線管のカソードに流れるべき電流値を決定する
    為に前記カソード電流を変換した電圧が示さなければい
    けない基準電圧を発生する基準電圧発生手段と、 前記変換した電圧と基準電圧とを比較して前記陰極線管
    のカソード電圧を制御し、前記カソード電流を安定化す
    る比較制御手段とを有したことを特徴とするカソード電
    流安定化回路。
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KR20010035728A (ko) * 1999-10-01 2001-05-07 박종섭 자동 스크린 전압 조절회로

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