JP2866424B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents
使い捨ておむつInfo
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Description
着用者の動きに適合するような液透過性上面シートを有
する、便の漏れ防止効果に優れた使い捨ておむつに関す
るものである。
として、使い捨ておむつの吸収体側部に延出するサイド
フラップ部に弾性部材を設置し、該弾性部材の伸縮作用
により該サイドフラップの脚部への密着をはかったもの
が一般によく知られている。また実開昭58−18520号公
報や特開昭59−53702号公報記載のように、サイドフラ
ップ部にポケット構造や防漏壁を有する使い捨ておむつ
もある。
物を容易に処理、廃棄する手段として、特公昭53−2617
5号公報のように表面シートが積層構造よりなり、最上
層を剥離して排泄物を包み込んで廃棄し易くした使い捨
ておむつが知られている。
使い捨ておむつは着用者の股部の動きに追従することが
できず、脚部に隙間が生じるため多量に排泄された尿、
便に対しては防漏効果が乏しい。
は前記両シートと接着固定されているため、着用者の動
き、排泄物の吸収により変形を受けやすく、吸収性能は
著しく損なわれ、変形部位からの漏れが生じやすい。
点を改良し、特に便に対する防漏性に優れた使い捨てお
むつを見い出すべく鋭意検討を積み重ねた結果、本発明
に至った。
の裏面シート、前記両シートの間に位置する吸収体及び
前記表面シートの上面に位置する液透過性上面シートを
有する使い捨ておむつにおいて、前記上面シートの長手
方向の両端部分が固定され、自然体において前記上面シ
ートの中央部に40gのおもりを載せた時、そのおもりを
載せた部分が前記表面シートに接することを特徴とする
使い捨ておむつを提供するものである。
上面に設置された上面シートの中央部に40gのおもりを
載せた時、そのおもりを載せた部分が前記表面シートに
接することにより、ある種のポケット構造を作り、便の
液体部分をすみやかに表面シートを経て吸収体に導くと
共にポケット部で便を保持することにより便漏れを防止
することができる。特に下痢便や低月齢児に見られる軟
便は流動性が高く、従来の使い捨ておむつでは吸収しに
くいため漏れを生じ介護者の不満が大であった。本発明
においては上面シートが作るポケット構造により排泄物
の液体部分を吸収体に導くことが可能であるためこれら
流動性の高い排泄物についても漏れ防止効果を発揮す
る。
は、使い捨ておむつの着用者において、通常のおむつの
表面シート上に残留する排泄物の固形分はおむつ一枚当
たり幼児の場合も成人の場合も共に約40gであることか
ら、ポケット構造を形成するか否かは40gが基準となる
からである。
面シートの上面に設置された液透過性上面シートの長手
方向の両端部分を固定することにより、上面シートの側
縁部は着用時の股部あるいは脚部に密着し、着用者の動
きに追従し、密着性が高まり、またおむつ装着時には上
面シートと表面シートとの間に空間が生じることにより
排泄された便をしっかりと保持し、便に対する防漏性を
著しく高めることができる。また尿に対しても、上面シ
ートが着用者の股部を覆っているため、大量あるいはど
んな姿勢でも漏れを防止することが可能である。
ことが好ましく、弾性部材を導入することにより、着用
者の股部、あるいは脚部との密着性をさらに高めること
ができる。その弾性部材としては、天然ゴム、ポリウレ
タン等が用いられ、また水に濡れてから伸縮性を発現す
る糸でも差し支えない。
手方向の側縁部の関係は、おむつの自然体において、前
記上面シートの長手方向の側縁部が、表面シートの長手
方向の側縁部よりも上方に位置することが好ましい。
引き伸ばした状態の平面図であり、このおむつ11の構造
を一層明瞭に示すために構造の一部を切り欠き、着用者
と接触する面を上にして示した図である。
ート13、液透過性表面シート12、吸収体14及び液透過性
上面シート15を有し、背側ウエスト部21と、腹側ウエス
ト部23と、股部22と、サイドフラップ24とを含む。更
に、一対のテープファスナー16と、サイドフラップ24内
にある弾性体17とを有しても良く、これによりおむつと
しての機能及び性能が向上される。
13と液透過性表面シート12の間に吸収体14が設置され、
液透過性表面シート12の上面に液透過性上面シート15が
設置される。更に好ましい実施態様においては、サイド
フラップ24の裏面シート13と表面シート12の間に弾性体
17を備え、一対のテープファスナー16がサイドフラップ
4の背側ウエスト部21に固定されている。
ート12は、近似の長さ及び幅を有する。裏面シート13と
しては、一般に厚さが10から60μの低密度の不透明のポ
リエチレンシートが使用されるが、特にシャリ音が小さ
く、ムレ、カブレを起こさせにくい蒸気透過性で液不透
過性の多孔シートが好ましい。ここで「シャリ音」とは
シートなどが揉まれるときに発生する音を言う。表面シ
ート12としては、一般に坪量が15から40g/m2の不織布が
使用されるが、液透過性であればフィルム、ネット等で
も差し支えなく、特に周囲が撥水性で中央部が親水性の
ものが好ましい。
どを紐、リボンなどの形状にしたものや水に濡れてから
伸縮性を発現する糸等が用いられ、これをおむつの左右
のサイドフラップにそれぞれ1本以上、概ね5本までの
本数で設置する。弾性体17の取り付け長さはおむつの長
さの約30から約60%であり、伸長度合は自由長の約1.3
倍から約2.0倍が好ましい。
粉砕した綿状体を吸水紙で覆ったものが用いられ、特に
高吸収性ポリマーを含ませたものが好ましい。綿状体の
重量は一般に約10gから40gである。吸収体に使用される
高吸収性ポリマーの存在位置としては吸収体中の上、
中、下層あるいはパルプと混合でもかまわず、高吸収性
ポリマー粒子としては、デンプン系、セルロース系、合
成ポリマー系が挙げられ、例えば、デンプン−アクリル
酸(塩)グラフト共重合体、デンプン−アクリロニトリ
ル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシルメチル
セルロースの架橋物、アクリル酸(塩)重合体などが適
当である。かかる高吸収性ポリマー粒子は自重の20倍以
上の液吸収性保持力を有しゲル化する性質を有するもの
である。
り、おむつ11の長手方向の両端部25,26において前記表
面シート12と固定されていて、中間部は固定されずに自
由部分27を形成している。上面シート15の幅は、おむつ
11の幅の約30%から約70%が好ましく、特に吸収体14の
股部分22の最小幅より狭い方が、吸収体14の吸収性能を
有効に活用でき、好ましい。上面シート15の長さは、お
むつ11と同一の長さでなくても良く、実質的に短い方が
好ましい。上面シート15の平面形状は、上面シート15が
着用者の股部に良く密着できるために自由部分27の幅が
狭く端部25,26の幅が広い砂時計型が好ましいが、端部2
5,26の幅と自由部分27の幅が同じであっても良く、自由
部分27の幅が端部25,26の幅より広くてもかまわない。
上面シート15の素材としては、不織布、網目状シート、
多孔を有するシート、弾性を有するシートなどの液透過
性のシートが用いられる。
面図であり、第3図はその上面シートの中央部に40gの
おもりを載せた時の状態を示す断面図である。液透過性
上面シート15はおむつ11の端部25,26において固定手段2
8,29により液透過性表面シート12に固定されていて、自
由部分27は固定されていない。自由部分27の長さは、お
むつ11を平坦に引き伸ばした状態における固定手段28と
29の内側端間の距離より実質的に短くすることが好まし
く、このようにすることにより第2図に示すように、自
由部分27は吸収体14から遊離する。更に本発明の使い捨
ておむつにおいては、第3図に示すように、上面シート
15の中央部に40gのおもり30を載せた時、そのおもりを
載せた部分が表面シート12に接している。
箇所にあり少なくとも自由部分27が存在する位置になけ
ればならなく、おむつ11の縦方向の前後端から約10mmか
ら約50mmの範囲が好ましい。固定手段28,29の幅は、上
面シート15の前幅と近似であることが望ましく、固定手
段28,29の面積は、特に限定されない。固定手段28,29に
おける表面シート12と上面シート15の剥離力は、少なく
とも上面シート15が着用中に剥離されることなく、分泌
物の廃棄などのために行う剥離処理のときにほとんど弱
体化せずに剥離できる程度が好ましい。固定手段28,29
の具体的方法は、ホットメルト接着、熱接着、超音波接
着、縫合、フックとループの組み合わせなどがある。
上に液透過性上面シート15があり、表面シート12がおむ
つ11の全面に配置されているが、表面シート12は上面シ
ート15の下の全面積に存在しなくても良い。この場合、
上面シート15の固定手段28,29の一部は裏面シート13と
連携することになることもある。
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
ピレン繊維よりなる不織布(35g/m2)を、吸収体として
フラッフパルプと高吸収性ポリマー(ポリアクリル酸Na
架橋体)との複合体(縦390mm×横150mm)、液不透過性
の裏面シートとしてポリエチレンフィルム(厚さ40μ)
を、またレック部弾性材としてポリウレタンフィルムを
それぞれ用いて、縦450mm、横300mmのおむつを作製し
た。
あけたもの(縦390mm、横180mm、厚さ30μ)を上面シー
トとして用い、比較例1の使い捨ておむつの表面シート
の上に設置して使い捨ておむつとした。
面シートとし、比較例1の使い捨ておむつの液透過性の
表面シートと長手方向で同寸法(縦450mm、横180mm)で
表面シートの上に設置して使い捨ておむつとした。
面シートの長手方向の長さよりも短く設置した(縦390m
m、横180mm)以外は同様にして使い捨ておむつを得た。
する糸状弾性体を片側1本ずつ導入し、上面シートに伸
縮性を持たせた使い捨ておむつを得た。
重10kgの乳児をもとに設計、製作したベビーモデルに装
着し、漏れ防止効果の評価を行った。
に一括で注入し仰向け寝の姿勢で背中から漏れるまでに
吸収した吸収量(背漏れ値)、うつ伏せ寝の姿勢でおな
かから漏れるまでに吸収した吸収量(前漏れ値)を求め
た。
り、第1図は本発明に係わる使い捨ておむつを平坦に引
き伸ばした状態の一部切欠平面図、第2図は第1図のA
−A線断面を着用状態で示す断面図、第3図はその上面
シートの中央部に40gのおもりを載せた時の状態を示す
断面図である。 11……おむつ、12……トップシート 13……バックシート、14……吸収体 15……上面シート、16……テープファスナー 17……弾性体、21……背側ウエスト部 22……股部分、23……腹側ウエスト部 24……サイドフラップ、25……端部 26……端部、27……自由部分 28……固定手段、29……固定手段 30……40gのおもり
Claims (3)
- 【請求項1】液透過性の表面シート、液不透過性の裏面
シート、前記両シートの間に位置する吸収体及び前記表
面シートの上面に位置する液透過性上面シートを有する
使い捨ておむつにおいて、前記上面シートの長手方向の
両端部分が固定され、自然体において前記上面シートの
中央部に40gのおもりを載せた時、そのおもりを載せた
部分が前記表面シートに接することを特徴とする使い捨
ておむつ。 - 【請求項2】前記上面シートの側縁部に弾性部材を有す
る請求項1記載の使い捨ておむつ。 - 【請求項3】おむつの自然体で、前記上面シートの側縁
部が、表面シートの側縁部よりも上方に位置する請求項
1又は2記載の使い捨ておむつ。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2029175A JP2866424B2 (ja) | 1990-02-07 | 1990-02-07 | 使い捨ておむつ |
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JP2866424B2 true JP2866424B2 (ja) | 1999-03-08 |
Family
ID=12268898
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2029175A Expired - Fee Related JP2866424B2 (ja) | 1990-02-07 | 1990-02-07 | 使い捨ておむつ |
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JP2580205Y2 (ja) * | 1993-11-26 | 1998-09-03 | ユニ・チャーム株式会社 | 使い捨てトレーニングパンツ |
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1990
- 1990-02-07 JP JP2029175A patent/JP2866424B2/ja not_active Expired - Fee Related
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