JP2865648B2 - ロウ類の球状の芯部を含む複合メラニン顔料粒子の調製及び化粧品への使用 - Google Patents

ロウ類の球状の芯部を含む複合メラニン顔料粒子の調製及び化粧品への使用

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロウ類の球形の
芯、及びメラニン型顔料前駆体の酸化重合から生じる少
なくとも1種の化合物から成る、前記芯を包む外層から
成る粒子の形態で複合メラニン顔料に関するものであ
り、化粧組成物、特に染色製品および/またはメークア
ップ製品および/またはケラチンのケア製品の中の粉末
の形態又は水性分散液の形態の前記顔料の使用方法にも
関連する。
【0002】
【従来の技術】金属化合物を主原料とする顔料、例え
ば、黒及び褐色の鉄酸化物のようなものは、皮膚及び外
骨格用のメークアップ組成物の中に広く使用されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】染毛用組成物にも使用
することができ、髪を染め、しかも速かに除去できる新
規の顔料がかなり長い間求められてきた。
【0004】インドール化合物の酸化した状態のままで
(in situ)形成され、合成メラニン顔料を内部
および/または表面に含み、粒径200μm未満の着色
無機粒子から成る複合顔料は、フランス特許出願第2,
686,345号から公知である。インドール化合物の
酸化した状態のままで(in situ)形成され合成
メラニン顔料を内部および/または表面に含み、粒径2
00μm未満の無機又は有機粒子から成る複合顔料も、
フランス特許出願第2,686,248号から公知であ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】驚くべきことには、メラ
ニン顔料前駆体を酸化したまま(in situ)の状
態で形成された合成顔料で被覆された、ロウミクロ粒子
の形態の新規の複合メラニン顔料は、その顔料を構成す
る粒子が極めて細かい粒径なので、化粧配合物の中で比
較的うまくしかも比較的均一に分布することにより化粧
組成物が皮膚又は外骨格に比較的に伸ばしやすく、しか
も優れた被覆力を有することを、本出願人が発見した。
【0006】本発明の複合メラニン顔料が満足すべき成
膜性も有することは、本出願人にとって予期しない発見
であった。
【0007】更に、本発明の複合顔料は水性分散液の中
で安定である。この顔料の組成、及び極めて細かい粒径
のため、この複合顔料は、メラニン顔料前駆体の酸化よ
り形成されそのままで染料の見かけの体積が比較的大き
いという利点をも有する。この特性の故に、同じ着色効
果を出すのに本発明の複合顔料粒子の中に入れるメラニ
ン顔料前駆体の量は少なくて済むという効果がある。
【0008】本発明の複合メラニン顔料は広い範囲の色
調を有し、多種類のメークアップ製品に使用できる。
【0009】本発明の複合メラニン顔料は、紫外線の影
響から人間の表皮を保護するために製品の中で使用する
のに充分な、紫外線の吸収係数をも有する。
【0010】更に、本発明の複合メラニン顔料は、酸素
を含むフリーラジカル、特に極めて有害なヒドロキシル
フリーラジカル(゜OH)に対し効果的に作用し、特に
皮膚の老化を抑えること、及び例えば大気中の汚染物質
および/または紫外線によって誘発されるフリーラジカ
ルの影響から皮膚や外骨格を保護することができる。
【0011】以後、“外骨格(exoskeleto
n)”という用語は:頭髪、それ以外の、例えば、まつ
げや眉のような毛、又は爪を指す。
【0012】従って、本発明は、少なくとも1種のロウ
及び少なくとも1種の乳化用界面活性剤から成る直径1
μm未満の球形の芯部、並びにメラニン型顔料前駆体の
酸化重合から生じる少なくとも1種の化合物を含み、芯
部を包む外層を含んでなる粒子形態の複合メラニン顔料
に関する。
【0013】湿った粒子は粒径500nm未満が好まし
い。この粒子は、概ね、融点が50℃から100℃で、
ロウ又はロウの混合物から本質的に構成されものであ
る。それは、1種以上の乳化用界面活性剤、及び任意の
1種以上の油性又はペースト状の脂肪性添加剤および/
または、後記の1種以上の油溶性活性剤も含む。
【0014】本発明の複合顔料粒子の芯部に含まれる、
ロウ又はロウの混合物は、概ね、芯部の全重量の20か
ら97重量%、好ましくは40から85重量%までであ
る。
【0015】使用されるロウ又はロウ混合物混合物は、
カルナウバロウ、キャンデリラロウ、アルファルファロ
ウ、及びそれらの混合物から選ばれるのが好ましい。
【0016】上記のロウ又はロウ混合物に加え: − パラフィンロウ; − 臭ロウ; − オリーブロウ、米糠ロウ、水素化ホホバロウのよう
な植物ロウ、クロフサスグリ花の精油のような花からの
固有ロウ; − 密ロウ、改質密ロウ(セラベリナ)のような動物ロ
ウ; − SophimによりM82の商品名で販売されるロ
ウのようなマリン(marine)ロウ; − 天然又は合成セラミド; − ポリエチレンロウ; も使用できる。
【0017】複合顔料粒子の芯部は、芯部の中に存在す
るロウの全量に対しカルナウバロウ、キャンデリラロ
ウ、及びアルファルファロウ及びそれらの混合物から選
ばれるロウの少なくとも20重量%を含むのが好まし
く、更に好ましくは少なくとも50重量%を含むことで
ある。
【0018】上記のロウ又はロウ混合物に加え、例え
ば: − 流動パラフィンのような鉱油、 − 流動シリコーン油、 − 弗化油及びロウ、 − ペトロラタム、 − ラノリン、 のような1種以上の油性又はペースト状の脂肪添加剤を
使用することもできる。
【0019】本発明の複合顔料粒子の芯部の中に追加で
きる更なる添加物は、芯部の全重量の30重量%まで占
めることができる。
【0020】上記のロウ又はロウ混合物に加え、油溶性
サンスクリーン剤及び油溶性ビタミン類のような1種以
上の油溶性活性剤を使用することもできる。それらは、
芯部の全重量の30重量%まで、好ましくは10重量%
までを占めることができる。
【0021】本発明の複合顔料粒子のロウの芯部の中に
存在する乳化用界面活性剤(類)は、ロウミクロ分散液
の調製の際に通常使用されるアニオン、カチオン及び非
イオン界面活性剤、並びにそれらの混合物、ミクロ分散
液の中に使用される界面活性剤、特にヨーロッパ特許出
願A−0,557,196号に記載されている界面活性
剤(類)から選ばれる。ロウの芯部の全重量に対し3か
ら50重量%、好ましくは10から30重量%までの範
囲の濃度で存在する。ロウ(類)/界面活性剤(類)の
重量比は、1から30、好ましくは2から10までの範
囲である。
【0022】本発明の好適な形態は、本発明の複合顔料
粒子の芯部は、複合顔料の芯部を構成するロウ粒子の安
定剤として長い極性頭を含む非イオン両親媒性化合物も
含むことである。
【0023】その理由は、上述の複合顔料及びロウ粒子
からなる水性分散液は、塩、防腐剤又は香料のようなあ
る種の添加物の存在の下で、芯部を構成するロウ粒子及
び顔料粒子の凝集現象が発生するため不安定となること
を、本出願人が発見したからである。驚くべきことに、
本出願人は、長い極性頭を有する非イオン両親媒性化合
物分子を使用すると、水性懸濁液中のロウ粒子及び顔料
粒子の凝集という問題を解決できることを発見した。
【0024】一方、本発明の安定用非イオン両親媒性化
合物分子は、一般的に、直鎖状又は分枝状、飽和又は不
飽和、脂肪族又は芳香族でもよい炭化水素鎖を有し、他
方では、極性頭を構成する少なくとも50モルの極性又
は親水性単位を含む。これらの極性単位は、例えば、エ
チレンオキシド、プロピレンオキシド、グリセリン又は
アクリルアミド単位を含むことが可能である。
【0025】それらの極性単位は、ポリアルコキシ化お
よび/またはポリグリセリン脂肪酸又はアミド、ポリア
ルコキシ化および/またはポリグリセリン脂肪酸エステ
ルのポリオール、ポリアルコキシ化および/またはポリ
グリセリンアルキルフェノール又は脂肪アルコール、ポ
リアルコキシ化および/またはポリグリセリン1,2-
又は1,3-アルカンジオール又は-アルケンジオール、
ポリアクリルアミドのドデシルチオエーテル、極性頭を
構成する少なくとも50モルの極性及び親水性単位を含
むラノリンの脂肪酸又は脂肪アルコールのアルコキシ誘
導体から特に選択される。
【0026】次式の長い極性頭を有する非イオン両親媒
性化合物: RO-(CH2CH2O)n-H (I) (式中、Rは少なくとも8個の炭素原子を含むアルキ
ル、アルケニル又はアリール基を表し、nは70から2
00、好ましくは100から200までの数)から特に
選ばれる。これらの分子は日本国特開昭61−0658
11号に記載され、調製されている。
【0027】長い極性頭を持つ非イオン両親媒性化合物
は、ロウの芯部の全重量に対し1から40重量%、好ま
しは5から20重量%までの範囲の濃度で存在する。乳
化用界面活性剤(類)/非イオン両親媒性化合物(類)
の重量比は、1から50までであり、好ましくは、1か
ら20までである。
【0028】本発明により使用され、そして酸化重合に
よって得られた合成顔料で、ロウミクロ粒子の周囲でそ
のまま(in situ)形成されるメラニン顔料の前
駆体は、好ましくは: (i)次式のインドリン化合物、及び酸によるそれの付
加塩:
【化3】 (式中:R1及びR3は、それぞれ独立に、水素原子又は
1−C4アルキル基を表し;R2は、水素原子、C1−C
4アルキル基、カルボキシル基又は(C1−C4)アルコ
キシカルボニル基を表し;R4は、水素原子、C1−C4
アルキル基、ヒドロキシル基、(C1−C4)アルコキシ
アミノ基、(C1−C10)アルキルアミノ基又はハロゲ
ン原子を表し;R5は水素原子、C1−C4アルキル基、
ヒドロキシル基、C1−C4アルコキシ基又はアミノ基を
表し;R4又はR5基の少なくとも1つは、ヒドロキシ
ル、アルコキシ又はアミノ基を表し;R5がアミノ基を
表す場合、R4はアルキルアミノ基以外であり;R4及び
5は、アルキレンジオキシ環を形成することができて
5と6の位置にある;) (ii)次式のインドール化合物及び酸とのその付加塩:
【化4】 (式中:R6及びR8は、それぞれ独立に、水素原子又は
1−C4アルキル基を表し;R7は、水素原子、C1−C
4アルキル基、カルボキシル基又は(C1−C4)アルコ
キシカルボニル基を表し;R9及びR12は、それぞれ独
立に、水素原子、C1−C4アルキル基、ヒドロキシル
基、C1−C4アルコキシ基、アミノ基、(C2−C4)ア
シルオキシ基又は(C2−C4)アシルアミノ基を表し;
10は、水素原子、C1−C4アルキル基、ヒドロキシル
基、(C1−C4)アルコキシ基、アミノ基、(C2
4)アシルオキシ基又は(C2−C4)アシルアミノ
基、ハロゲン原子又はトリメチルシリルオキシ基を表
し;R11は、水素原子、ヒドロキシル基、(C1−C4
アルコキシ基、アミノ基、(C2−C4)アシルオキシ基
又は(C2−C4)アシルアミノ基、ヒドロキシ(C2
4)アルキルアミノ基又はトリメチルシリルオキシ基
を表し;R10及びR11は、R10及びR11が結合している
炭素原子と共に、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキ
シ又はカルボニルジオキシ環で任意の置換されたメチレ
ンジオキシ環を形成してもよく;R9ないしR12基の少
なくとも1つは、OZ又はNHR基を表し、該基の1つ
だけがNHRを表し;Zが水素を表して5及び6の位置
にある場合、R9ないしR12基のうちの2つ以下の基は
OZ基を表し;R9ないしR12の1つだけが水素を表
し、該基の1つだけがNHR又はOZ基を表し、そして
他の基がC1−C4アルキル基を表す場合、R9ないしR
12の少なくとも1つが水素を表し;Rは、水素原子、C
2−C4アシル基又はC2−C4ヒドロキシアルキル基を表
し;Zは、水素原子、C2−C14アシル基、C1−C4
ルキル基又はトリメチルシリル基を表す;) (iii)それらの混合物、から選ばれる。
【0029】式(II)又は(III)のインドール又はイ
ンドリン化合物の塩は、例えば塩化水素、臭化水素、硫
酸塩及びメタンスルホン酸塩から選ばれる化粧用に許容
できる塩である。
【0030】式(II)の化合物及びそれらに相当する塩
は、フランス特許出願第2,686,248号に記載さ
れ、一方、式(III)の化合物及びそれらに相当する塩
は、フランス特許出願第2,686,345号に記載さ
れている。
【0031】式(II)の化合物及びそれらの塩のうちで
は、5,6-ジヒドロキシインドリン、及び臭化水素の
ような酸とのその付加塩を特に挙げる。
【0032】式(III)の化合物及びそれの塩のうちで
は、6-ヒドロキシインドール、5,6-ジヒドロキシイ
ンドール、及びN-メチル-5,6-ジヒドロキシインド
ール及び酸とのその付加塩について特に挙げる。
【0033】酸化後に形成されそのままでロウ(類)/
染料の重量比が3以上になるような量でメラニン顔料前
駆体(類)が使用されるのが好ましい。
【0034】本発明による複合メラニン顔料の球形粒子
の粒径は、1μm未満、好ましくは500nm以下、更
に好ましくは20から500nmである。
【0035】本発明のもう1つの目的は、複合メラニン
顔料の調製方法である。
【0036】この方法は、上述の少なくとも1種の乳化
用界面活性剤を含むロウに加え、粒径1μm未満の球形
ロウ粒子の水性分散液の中で、室温で緩かな攪はんでか
つ不活性雰囲気の下で、前述のメラニン型前駆体を分散
しそして可溶化し、次に前駆体の酸化重合により各ロウ
粒子を包む外層を形成することを本質的に含む。
【0037】ロウ粒子が溶融しないように、重合段階
は、通常、ロウ粒子を構成するロウ又はロウ混合物の融
点よりも低く、好ましくは室温で実施される。
【0038】中性又はアルカリ性pHに調節されたロウ
のミクロ分散液を激しく攪はんすることにより、重合段
階は空気中で行う自動酸化によって水性媒体中で実施す
ることができる。
【0039】別のタイプの方法によると、本発明の生成
物は、過酸化水素、過酸、及び過酸塩のような酸化剤の
存在下で調製できる。
【0040】過酸及び過酸塩の中では、過ヨウ素酸及び
その水溶性塩、過マンガン酸又は重クロム酸のナトリウ
ム又はカリウム塩のような過マンガン酸塩及び重クロム
酸塩、過硫酸アンモニウム及び有機過酸が挙げられる。
好ましい過ヨウ素酸塩は、過ヨウ素酸ナトリウムであ
る。
【0041】他の酸化剤は、亜塩素酸アルカリ、酸化
銀、塩化第二鉄、酸化鉛、亜硝酸ナトリウム、特にセリ
ウム塩のような希土類金属塩から選ばれる。
【0042】オルト-及びパラ-ベンゾキノン、オルト-
及びパラ-ベンゾキノンモノアミン及びジアミン、1,
2-及び1,4-ナフトキノン、並びに1,2-及び1,
4-ナフトキノンのモノイミン又はジイミンから選ばれ
た有機酸化剤も使用できる。
【0043】最後に、過酸化水素の存在下で、アルカリ
金属ヨウ化物、アルカリ土金属ヨウ化物又はヨウ化アン
モニウムのようなヨウ化物を用いて酸化を行うことがで
きる。
【0044】これらの酸化剤は任意のpH調整剤によっ
て活性化できる。pH調整剤は、化粧品の中で通常使用
される酸性化剤又は塩基性化剤である。
【0045】酵素酸化によっても本方法を行うことがで
きる。この酸化は、酸化媒体の中で、並びにセイヨウワ
サビペルオキシダーゼ、クロロペルオキシダーゼ、ミル
クペルオキシダーゼ、チトクロームCペルオキシダーゼ
から選ばれる酵素のような酸化又は過酸化活性を有する
酵素、並びに、ヘモグロビン、メトヘモグロビン、ミヨ
ヘモグロビン、メトミヨヘモグロビンのような過酸化性
酵素の同様な活性を有する生成物の存在下で実施でき
る。
【0046】過酸化水素、過ヨウ素酸及びその塩、過マ
ンガン酸カリウム、次亜塩素酸ナトリウム、過硫酸アン
モニウム、亜硝酸ナトリウム、及びヨウ化物/過酸化水
素系が酸化剤として使用するのに好ましい。ヨウ化物を
過酸化水素水溶液の存在で使用する場合、反応媒体の重
量に対し1と6%の間の重量濃度にあるヨウ化ナトリウ
ム又はヨウ化カリウムが好ましい。
【0047】本発明の方法の好ましい実施態様は、ロウ
ミクロ分散液の中にメラニン顔料前駆体を分散する前
に、前述の長い極性頭を有する非イオン両親媒性化合物
が加熱又は常温条件の下でミクロ分散液の中に導入す
る。この両親媒性化合物によりロウミクロ分散液が安定
化することができ、かつ前述の凝集の問題を防ぐことが
できる。
【0048】重合が終わると、本発明による複合顔料粒
子の水性分散液が得られ、この分散液は不透明な流体で
あり、重合後でも安定し、メラニン前駆体の選び方によ
るが、その色は広範に色調が変る。
【0049】懸濁液の中でもっていた粒径を維持したま
まで粉末の形態の複合顔料粒子となるように、この組成
物は冷凍乾燥又は噴霧技術により脱水できる。
【0050】本発明のもう1つの主題は、上述の粉末の
形態又は水性分散液の形態の少なくとも1種の複合メラ
ニン顔料を含んでなる化粧用又は皮膚科組成物である。
【0051】化粧用又は皮膚科用の組成物において、本
発明の複合メラニン顔料は、組成物の全量の0.1から
35重量%、特に0.5から20重量%までの範囲の好
ましい濃度で化粧組成物の中に粉末の形態か又は水性分
散液の形態で使用される。
【0052】例えば、アイシャドー、頬紅、ファンデー
ション、アイライナー、まつげ及び眉用のマスカラ、並
びにマニキュアの形態で、特に、まつげ、眉、皮膚及び
爪用のメークアップ製品の中、及びその製品の調製のた
めのこれらの組成物が使用される。
【0053】これらの組成物は、特に毛髪の一時毛染又
はメークアップ用の染毛剤の中でも、調製のためにも使
用できる。
【0054】これらの組成物は、一時毛染用組成物又は
紫外線の有害な影響から人の表皮および/または外骨格
を保護するために、特に所謂、日焼け止め製品に、及び
その調製のために使用できる。
【0055】これらの組成物は、例えば大気中の汚染物
質および/または紫外線のより誘起されるフリーラジカ
ルの影響から皮膚および/または外骨格を保護するため
に、及びその調製のために使用できる。
【0056】化粧又は皮膚科組成物が、皮膚、まつげ及
び眉用のメークアップ製品である場合、特に、水中油型
もしくは油中水型エマルション、それに代わる懸濁液の
ような固体又は練り物の形態をとることができる。この
組成物は、特に、ゲル、クリーム、乳液、粉末、ステッ
ク、又はエアゾルフォームの形態をとることができる。
【0057】化粧又は皮膚科組成物が紫外線から人の表
皮および/または外骨格を保護するのに使用される場
合、懸濁液又は分散液の形態、或いはそれに代えて、ク
リーム及び乳液、軟膏、ゲル、固形のステック又はエア
ロゾルフォームのようなエマルションの形態をとること
ができる。上述の組成物がエマルションの形態で使用さ
れる場合、アニオン、非イオン、カチオン又は両性界面
活性剤のような当業界では公知の界面活性剤を含むこと
もできる。
【0058】本発明の化粧又は皮膚科組成物は、脂質、
有機溶剤、シリコーン、増粘剤、柔軟剤、サンスクリー
ン剤、消泡剤、湿潤剤、香料、防腐剤、抗酸化剤、フィ
ラー、金属イオン封鎖剤、アニオン、カチオン、非イオ
ン又は両性ポリマー又はそれらの混合物のような処理
剤、噴射剤、及び酸性化剤又は塩基性化剤も含むことが
できる。
【0059】本発明による化粧又は皮膚科組成物は、上
述の複合メラニン顔料に加え、化粧品の中で広く使用さ
れる顔料、特にパール剤および/またはパール色素も含
むことができ、その顔料によって、種々の彩色を得られ
ることを可能にし、または紫外線の保護効果を増強でき
る。紫外線保護の場合は、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化
セリウム又は酸化ジルコニウムのような金属酸化物の顔
料又はナノ顔料(nanopigment)を使用する
のが好ましい。使用されるのが好ましいナノ顔料は、1
00nm未満、好ましくは5と50nmの間の平均粒径
の顔料である。これらの組成物は、被覆されてもよくま
たは被覆されなくてもよい。
【0060】被覆される顔料は、例えば、Cosmet
ics and Toiletries、1990年2月
号、105巻、53−64頁に記載されている、アミノ
酸、密ロウ、脂肪酸、脂肪アルコール、アニオン界面活
性剤、レシチン、脂肪酸のナトリウム塩、カリウム塩、
亜鉛塩、鉄塩、又はアルミニウム塩、金属(チタン又は
アルミニウム)アルコキシド、ポリエチレン、シリコー
ン、蛋白質(コラーゲン、エラスチン)、アルカノール
アミン、酸化ケイ素、金属酸化物、又はヘキサメタリン
酸ナトリウムのような化合物を用い、化学的、電子的、
メカノケミカルおよび/または機械的特性の1種以上の
表面処理を施した顔料である。
【0061】本発明の化粧組成物が爪の手入れ用に使用
される場合、本発明の複合メラニン顔料は、揮発性溶剤
及びポリマーを含むマニキュア媒体の中に導入される。
【0062】これらの製品は、上記の粉末の形態で、ま
たは化粧組成物によって直接塗布できる。
【0063】
【実施例】後記の実施例は、本発明の例示を意図したの
もであって、決して限定的なものではない。
【0064】複合メラニン顔料のミクロ分散液の調製の
実施例 実施例A − カルナウバロウ 10重量% − Amerchol社によりSolulan25の商品名で販売されるポリオ キシエチレン(25 EO)脂肪アルコール混合物及びラノリンアルコール(乳 化用界面活性剤) 2.5重量% − ICI社によりBrij700の商品名で販売されるポリオキシエチレンス テアリルアルコール(安定剤) 2重量% − 5,6-ジヒドロキシインドールの酸化から生じる生成物 1重量% − 0.5 M KH2PO4/K2HPO4 緩衝溶液 pH7 10重量% − 水 74.5重量%
【0065】段階1: ミクロ分散液の調製 次の成分を250cm3の広口ソーダガラスフラスコに
入れ: − カルナウバロウ 17.235g − Solulan 25(乳化用界面活性剤) 4.305g − 穏やかな攪はんで均質化しながら、ロウ及び乳化用界面活性剤を90℃まで 昇温した。攪はんを続けながら、90℃まで加温した水128.46gを入れ、 混合させた。 得られたマイクロエマルションを室温まで冷却すると、ロウ微粒子のミクロ分 散液が生成された。 ロウ粒子の平均粒径: 112nm ロウ粒子の粒径の多分散度: 0.06 (Amtec/BI 2030 AT型の機械を使用し、準弾性光散乱を測定)
【0066】段階2:ロウミクロ分散液の安定化 安定剤(Brij 700)2.475gを125cm3
の広口ソーダガラスフラスコに入れ、段階1で得られた
冷えた、ロウミクロ分散液を加え、全量を110gにし
た。マグネチックスターラーを使って安定剤を分散液に
溶解させた。得られたロウミクロ分散液は次の粒度分析
値を示す: ロウ粒子の平均粒径: 119nm 粒子の粒径の多分散度: 0.07 (Amtec/BI 2030 AT型の機械を使用し、準弾性光散乱を測定)
【0067】段階3:複合メラニン顔料のミクロ分散液
の調製 ロウミクロ分散液中のメラニン顔料前駆体の可溶化 5,6-ジヒドロキシインドール 1.11gを125c
3の広口ソーダガラスフラスコに入れ、次に段階2で
得られたミクロ分散液で全量を100gにした。マグネ
チックスターラーを使って、得られた混合物を覆うよう
にフラスコの中に窒素を導入した。直ちにフラスコを密
閉し、5,6-ジヒドロキシインドールをマグネチック
スターラーを使って2時間溶解させた。
【0068】ロウミクロ分散液のままでメラニン前駆体
の重合 pH7の0.5 M KH2PO4/K2HPO4 緩衝溶液
10gを、別の125cm3の広口ソーダガラスフラス
コに入れ、5,6-ジヒドロキシインドールを含むミク
ロ分散液で全量を100gにした。マグネチックスター
ラーを入れたのち、フラスコを多孔蓋を用いて密閉し
た。5,6-ジヒドロキシインドールの重合が終わるま
での48時間、マグネチックスターラーを用い、混合物
を連続攪はんした。液体で、黒褐色の不透明な複合顔料
粒子の分散液が得られ、次の粒度分析値を示す: ロウ粒子の平均粒径: 122nm 粒子の粒径の多分散度: 0.08 (Amtec/BI 2030 AT型の機械を使用し、準弾性光散乱を測定)
【0069】実施例B − カルナウバロウ 9重量% − N−オレイルジヒドロスフィンゴシン(セラミド) 1重量% − Amerchol社によりSolulan25の商品名で販売されるポリオ キシエチレン(25 EO)脂肪アルコール混合物及びラノリンアルコール(乳 化用界面活性剤) 2.5重量% − ICI社によりBrij700の商品名で販売されるポリオキシエチレンス テアリルアルコール(安定剤) 2重量% − 5,6-ジヒドロキシインドールの酸化から生じる生成物 1重量% − 0.5 M KH2PO4/K2HPO4 緩衝溶液 pH7 10重量% − 水 74.5重量%
【0070】次の成分: − カルナウバロウ 15.510g − N−オレイルジヒドロスフィンゴシン(セラミド) 1.725g − Solulan 25(乳化用界面活性剤) 4.305g を用いて、実施例Aの調製方法の段階1ないし3と同じ
条件の下で本方法を実施する。
【0071】実施例Aの方法の段階1に示す同じ条件の
下で、ロウと一緒にN−オレイルジヒドロスフィンゴシ
ン(セラミド)を使用した。
【0072】段階1で得られたロウミクロ分散液は次の
粒度分析値を示す: ロウ粒子の平均粒径: 108nm 粒子の粒径の多分散度: 0.09 (Amtec/BI 2030 AT型の機械を使用し、準弾性光散乱を測定)
【0073】段階2で得られたロウミクロ分散液は次の
粒度分析値を示す: ロウ粒子の平均粒径: 116nm 粒子の粒径の多分散度: 0.1 (Amtec/BI 2030 AT型の機械を使用し、準弾性光散乱を測定)
【0074】段階3では、液体で、外観が黒褐色の不透
明な複合メラニン顔料の分散液が得られ、次の粒度分析
値を示す: ロウ粒子の平均粒径: 124nm 粒子の粒径の多分散度: 0.09 (Amtec/BI 2030 AT型の機械を使用し、準弾性光散乱を測定)
【0075】実施例C − カルナウバロウ 9重量% − 1-(2’-F-ヘキシルエチルチオ)-3-(2”-エチルヘキシルオキシ)- 2-プロパノール(弗化油) 1重量% − Amerchol社によりSolulan25の商品名で販売されるポリオ キシエチレン(25 EO)脂肪アルコール混合物及びラノリンアルコール(乳 化用界面活性剤) 2.5重量% − ICI社によりBrij700の商品名で販売されるポリオキシエチレンス テアリルアルコール(安定剤) 2重量% − 5,6-ジヒドロキシインドールの酸化から生じる生成物 1重量% − 0.5 M KH2PO4/K2HPO4 緩衝溶液 pH7 10重量% − 水 74.5重量%
【0076】次の成分を用いて、実施例Aの調製方法の
段階1ないし3と同じ条件の下で本方法を実施する: − カルナウバロウ 15.510g − 1-(2’-F-ヘキシルエチルチオ)-3-(2”-エチルヘキシルオキシ)- 2-プロパノール(弗化油) 1.725g − Solulan 25(乳化用界面活性剤) 4.305g
【0077】実施例Aの方法の段階1に示す同じ条件の
下で、ロウと一緒に上述の弗化油を使用した。
【0078】段階1で得られたロウミクロ分散液は次の
粒度分析値を示す: ロウ粒子の平均粒径: 108nm 粒子の粒径の多分散度: 0.07 (Amtec/BI 2030 AT型の機械を使用し、準弾性光散乱を測定)
【0079】段階2で得られたロウミクロ分散液は次の
粒度分析値を示す: ロウ粒子の平均粒径: 114nm 粒子の粒径の多分散度: 0.07 (Amtec/BI 2030 AT型の機械を使用し、準弾性光散乱を測定)
【0080】段階3では、液体で、外観が黒褐色の不透
明な複合顔料粒子の分散液が得られ、次の粒度分析値を
示す: ロウ粒子の平均粒径: 116nm 粒子の粒径の多分散度: 0.08 (Amtec/BI 2030 AT型の機械を使用し、準弾性光散乱を測定)
【0081】実施例D − カルナウバロウ 20重量% − Goldschmidt社により“Tagat S”の商品名で販売される オキシエチレンモノステアリン酸グリセリン(30 EO)(乳化用界面活性剤 ) 5.0重量% − ICI社によりBrij700の商品名で販売されるポリオキシエチレンス テアリルアルコール(安定剤) 2重量% − 防腐剤 0.2重量% − 5,6-ジヒドロキシインドールの酸化による生成物 1重量% − 0.5 M KH2PO4/K2HPO4 緩衝溶液 pH8 10重量% − 水 61.8重量%
【0082】段階1:ロウミクロ分散液の調製 次の成分を250cm3の広口ソーダガラスフラスコに
入れ: − カルナウバロウ 48.279g − Tagat S(乳化用界面活性剤) 12.054g − 穏やかな攪はんで均質化しながら、ロウ及び乳化用界面活性剤を90℃まで 昇温した。攪はんを続けながら、90℃まで加温した水と防腐剤を含む溶液14 9.667gを加えた。 得られたマイクロエマルションを室温まで冷却すると、ロウ微粒子のミクロ分 散液が生成された。 ロウ粒子の平均粒径: 201nm ロウ粒子の粒径の多分散度: 0.1 (Amtec/BI 2030 AT型の機械を使用し、準弾性光散乱を測定)
【0083】段階2:ロウミクロ分散液の安定化 安定剤(Brij 700)8.736gを、500c
3の広口ソーダガラスフラスコに入れ、段階1で得ら
れて冷したロウミクロ分散液を加え全量を390gにし
た。マグネチックスターラーを使ってこの安定剤を分散
液に溶解させた。で得られたロウミクロ分散液は次の粒
度分析値を示す: ロウ粒子の平均粒径: 204nm 粒子の粒径の多分散度: 0.1 (Amtec/BI 2030 AT型の機械を使用し、準弾性光散乱を測定)
【0084】段階3:複合メラニン顔料のミクロ分散液
の調製 ロウミクロ分散液中のメラニン前駆体の可溶化 5,6-ジヒドロキシインドール 4.273gを500
cm3の広口ソーダガラスフラスコに入れ、次に段階2
で得られたミクロ分散液で全量を385gにした。マグ
ネチックスターラーも使って、得られた混合物を覆うよ
うにフラスコの中に窒素を導入した。5,6-ジヒドロ
キシインドールをマグネチックスターラーを使って2時
間溶解させた。
【0085】ロウミクロ分散液のままでメラニン前駆体
の重合 pH8の0.5 M KH2PO4/K2HPO4 緩衝溶液
42gを、別の125cm3の広口ソーダガラスフラス
コに入れ、5,6-ジヒドロキシインドールを含むミク
ロ分散液で全量を420gにした。マグネチックスター
ラーを入れたのち、フラスコを多孔蓋を用いて密閉し
た。5,6-ジヒドロキシインドールの重合が終わるま
での72時間、マグネチックスターラーを用い、混合物
を攪はんし続けた。液体で、外観が黒色の不透明な複合
顔料粒子の分散液が得られ、次の粒度分析値を示す: ロウ粒子の平均粒径: 206nm 粒子の粒径の多分散度: 0.08 (Amtec/BI 2030 AT型の機械を使用し、準弾性光散乱を測定)
【0086】実施例E − カルナウバロウ 10重量% − Amerchol社によりSolulan25の商品名で販売されるポリオ キシエチレン(25 EO)脂肪アルコール混合物及びラノリンアルコール(乳 化用界面活性剤) 2.5重量% − ICI社によりBrij700の商品名で販売されるポリオキシエチレンス テアリルアルコール(安定剤) 2重量% − 5,6-ジヒドロキシインドールの酸化から生じる生成物 1重量% − 0.5 M KH2PO4/K2HPO4 緩衝溶液 pH7 10重量% − 水 74.5重量% 実施例Aの調製方法の段階1ないし3と同じ条件のもと
で本方法を実施した。液体で、外観が錆た深紅色の不透
明な複合メラニン顔料粒子の分散液が得られ、次の粒度
分析値を示す: ロウ粒子の平均粒径: 115nm 粒子の粒径の多分散度: 0.11 (Amtec/BI 2030 AT型の機械を使用し、準弾性光散乱を測定)
【0087】実施例F − カルナウバロウ 10重量% − Amerchol社によりSolulan25の商品名で販売されるポリオ キシエチレン(25 EO)脂肪アルコール混合物及びラノリンアルコール(乳 化用界面活性剤) 2.5重量% − ICI社によりBrij700の商品名で販売されるポリオキシエチレンス テアリルアルコール(安定剤) 2重量% − N-メチル-5,6-ジヒドロキシインドールの酸化から生じる生成物 1重量% − 0.5 M KH2PO4/K2HPO4 緩衝溶液 pH7 10重量% − 水 74.5重量% 実施例Aの調製方法の段階1ないし3と同じ条件の下で
本方法を実施した。液体で、外観が暗緑色の不透明な複
合メラニン顔料粒子の分散液が得られ、次の粒度分析値
を示す: ロウ粒子の平均粒径: 105nm 粒子の粒径の多分散度: 0.08 (Amtec/BI 2030 AT型の機械を使用し、準弾性光散乱を測定)
【0088】実施例G − カルナウバロウ 10重量% − Amerchol社によりSolulan25の商品名で販売されるポリオ キシエチレン(25 EO)脂肪アルコール混合物及びラノリンアルコール(乳 化用界面活性剤) 2.5重量% − ICI社によりBrij700の商品名で販売されるポリオキシエチレンス テアリルアルコール(安定剤) 2重量% − 5,6-ジヒドロキシインドリン臭化水素の酸化から生じる生成物 1重量% − 0.5 M KH2PO4/K2HPO4 緩衝溶液 pH7 10重量% − 水 74.5重量% 実施例Aの調製方法の段階1ないし3と同じ条件のもと
で本方法を実施した。液体で、外観が淡く赤みがかった
黒色の不透明な複合メラニン顔料粒子の分散液が得ら
れ、次の粒度分析値を示す: ロウ粒子の平均粒径: 104nm 粒子の粒径の多分散度: 0.06 (Amtec/BI 2030 AT型の機械を使用し、光の準弾性散乱を測定)
【0089】実施例H − カルナウバロウ 5重量% − ICI社によりBrij58の商品名で販売されるポリオキシエチレンセチ ルアルコール(20 EO)(乳化用界面活性剤) 2.34量% − ICI社によりBrij700の商品名で販売されるポリオキシエチレンス テアリルアルコール(安定剤) 1重量% − 5,6-ジヒドロキシインドールインドールからの生成物 0.5重量% − 水 91.16重量%
【0090】段階1:ロウミクロ分散液の調製 次の成分を250cm3の広口ソーダガラスフラスコに
入れ: − カルナウバロウ 7.5g − Brij 58(乳化用界面活性剤) 3.51g − Brij700(安定剤) 1.5g 穏やかな攪はんで均質化しながら、ロウ及び乳化用界面
活性剤及び安定剤を90℃まで昇温する。攪はんを続け
ながら、90℃まで加温した水134.39gを入れ
た。得られたマイクロエマルジョンを室温まで冷却する
と、ロウ微粒子のミクロ分散液が生成する。得られたロ
ウミクロ分散液は次の粒度分析値を示す: ロウ粒子の平均粒径: 50.7nm ロウ粒子の粒径の多分散度: 0.17 (Amtec/BI 2030 AT型の機械を使用し、準弾性光散乱を測定)
【0091】段階2:複合メラニン顔料のミクロ分散液
の調製 ロウミクロ分散液中のメラニン前駆体の可溶化 操作条件は、実施例A又はDの方法で使用したミクロ分
散液のメラニン顔料前駆体の可溶化の操作条件と同じで
ある。
【0092】ロウミクロ分散液のままでのメラニン前駆
体の重合 5,6-ジヒドロキシインドールの酸化による重合を次
の酸化系: − 5,6-ジヒドロキシインドールグラム当たり20-
容のH22が5mlの割合の過酸化水素(H22)、及
び − 5,6-ジヒドロキシインドールグラム当たりヨウ
化カリウム(KI)が0.4gの割合、を用いて行っ
た。5,6-ジヒドロキシインドールの重合が終わるま
での22時間、マグネチックスターラーを用い、混合物
を攪はんし続けた。液体で、外観が黒色の不透明な複合
メラニン粒子の分散液が得られ、次の粒度分析値を示
す: ロウ粒子の平均粒径: 54nm 粒子の粒径の多分散度: 0.19(Amte c/BI 2030 AT型の機械を使用し、準弾性光散乱を測定)
【0093】実施例Hの配合物によるエチレン生成の抑
制試験 次の成分を次の順序で直径32mmのペトリ皿に入れ
る: ・ 50mM リン酸塩緩衝溶液(pH=7.4) 1.4ml、 ・ 200mM メチオニン溶液 100μl、 ・ 4mM 塩化第二鉄溶液 100μl、 ・ 試験用生成物 100μl、 ・ 4mM EDTA(エチレンジアミン四酢酸)溶液 100μl、 ・ 400mM NADH(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド、還元型) 溶液 100μl、 ・ 2mM リボフラビン溶液 100μl。 試料の全容積は2mlである。
【0094】次に、このペトリ皿をアルミニウム皿の上
に置いたのち、線量1J/cm2のUVA(365n
m)に曝露するために石英セルで被覆する。UVAに曝
露すると、NADH、リボフラビン、塩化第二鉄及びE
DTAが含まれる混合物は還元型酸素種:即ちO2-
22、及び主としてヒドロキシラジカル゜OHを発生
する。後者は、メチオニンと反応してエチレンを遊離す
るので、このエチレン量をガスクロマトグラフィーで測
定する。
【0095】生成するフリーラジカルの量が多ければ多
いほど、エチレンの遊離量が多い。この結果は、抑制能
力の百分率として表し、対照試料(試験用生成物の代わ
りに100μlのリン酸塩緩衝溶液を含む)に対するエ
チレン生成の減少百分率に相当する。
【0096】実施例Hの組成物は、エチレンの生成を9
0%減少させることができるので、゜OHラジカルの生
成に対して優れた抑制能力を有する。
【0097】化粧配合物の実施例 実施例1:マスカラ 次の組成物を調製する: − 実施例Dによる複合顔料のミクロ分散液 89.5g − Amerchol社により“Cellosize QP 4400M”の商品 名で販売される ヒドロキシエチルセルロース 1g − アラビアゴム 1.5g − Panthenol 1.0g − NaOH 適量 pH7 − 水 7.0g
【0098】手順:本方法では、実施例Dによるミクロ
分散液を2段階で希釈した。均質な調製物を得るために
必要ならば水を加えて、攪はんしながら実施例Dによる
ミクロ分散液の中に室温でこの配合物に含まれるポリマ
ー(類)を導入し、顔料を分散させた。この配合物は下
地とすることができる。この組成物をまつげに塗る。塗
ると、まつげは輝いて、適度にカールし、そして優れた
しなやかさがあることが判る。
【0099】 実施例2:マスカラ − 実施例Dによる複合顔料のミクロ分散液 86g − グリセリン 3g − BASF社により“Luviskol K90”の商品名で販売されるポリ ビニルピロリドン 4g − ポリメタクリル酸ナトリウム 1g − NaOH 適量 pH7 − 水 7.0g この配合物を実施例1と同じ条件のもとで調製する。こ
の組成物をまつげに塗る。塗ると、まつげは輝いて、適
度にカールし、そして優れたしなやかさがある。
【0100】 実施例3:日焼け止めクリーム(suncream) 脂肪相1: − ICIによりArlacel 165の商品名で販売されるステアリン酸P EG-100/ステアリン酸グリセリン 3g − Stearinerie DuboisによりStearine TPの商品 名で販売されるステアリン酸 1g − HenkelによりEutanol の商品名で販売されるオクチルデカノ ール 5g − Dow CornigによりDC 244 Fluid の商品名で販売される Cyclomethicone 7g 水相2(ゲル): − GoodrichによりCarbopol 940の商品名で販売されるポ リ(アクリル酸) 0.25g − トリエタノールアミン 1.3g − プロピレングリコール 2.5g − 防腐剤 適量 − 脱イオン水 適量 100g 相3: 実施例A、B、C、D、E、F及びGの1例による複合顔料のミクロ分散液 1g
【0101】手順:上述の成分を常法通り計量したの
ち、混合することにより脂肪相1を調製した。完全に均
質になるまで、Moritz型ミキサーを使って攪はん
しながら、80℃まで予熱した水/プロピレングリコー
ル混合物の中にCarbopol 940を分散するこ
とにより水相2(ゲル)を調製し、その後、この混合物
をトリエタノールアミンで中和してpH6−7とし、ゲ
ルが得られた。脂肪相を80℃まで加熱して、得られた
水性ゲルを加え、その後、この混合物をMoritz型
ミキサーを使って攪はんした。この混合物を静置して約
45℃まで冷却したのち、防腐剤を加えMoritz型
ミキサーを使って攪はんにより分散させた。最後に室温
で、このロウミクロ分散液(相3)をの混合物に入れた
のち、完全に均質になるまで攪はんにより混合物を分散
させた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 7/06 A61K 7/06 7/13 7/13 7/42 7/42 (56)参考文献 特開 平6−172673(JP,A) 特開 平5−186323(JP,A) 特表 平9−501961(JP,A) 特表 平6−507671(JP,A) 特表 平6−507916(JP,A) 特表 平7−502997(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09B 67/08 A61K 7/00 - 7/155

Claims (34)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒子の形態の複合メラニン顔料におい
    て、その粒子が、少なくとも1種のロウ及び少なくとも
    1種の乳化用界面活性剤を含む直径1μm未満の球形の
    芯部と、メラニン型顔料前駆体の酸化重合から生じる少
    なくとも1種の化合物を含み、前記芯部を包む外層とか
    ら成ることを特徴とする顔料。
  2. 【請求項2】 複合顔料粒子の芯部に存在するロウが、
    芯部の全重量の20から97重量%、好ましくは40か
    ら85重量%までを占めることを特徴とする請求項1に
    記載の顔料。
  3. 【請求項3】 粒子の芯部が、50から100℃までの
    範囲の融点を持つ、ロウ又はロウ混合物を含むことを特
    徴とする請求項1又は2に記載の顔料。
  4. 【請求項4】 粒子の芯部が、カルナウバロウ、カンデ
    リラロウ、アルファルファロウ又はそれらの混合物から
    成る群から選ばれる少なくとも1種のロウまたはロウ混
    合物を含んでなることを特徴とする請求項1ないし3の
    いずれか1項に記載の顔料。
  5. 【請求項5】 粒子の芯部が、芯部に存在するロウの全
    重量に対し少なくとも20重量%、好ましくは少なくと
    も50重量%の前記ロウ又は前記ロウ混合物を含んでな
    ることを特徴とする請求項4に記載の顔料。
  6. 【請求項6】 粒子の芯部が: − パラフィンロウ; − 臭ロウ; − 植物ロウ; − 動物ロウ; − マリンロウ; − 天然又は合成セラミド; − ポリエチレンロウ; から成る群から選ばれるロウ又はロウ混合物をさらに含
    んでなることを特徴とする請求項4又は5に記載の顔
    料。
  7. 【請求項7】 粒子の芯部が、芯部の全重量の30重量
    %までを占めことができる1種以上の油性又はペースト
    状脂肪添加物をさらに含むことを特徴とする請求項1な
    いし6のいずれか1項に記載の顔料。
  8. 【請求項8】 粒子の芯部が、芯部の全重量の30重量
    %、好ましくは10重量%までを占めことができる1種
    以上の油溶性活性剤をさらに含むことを特徴とする請求
    項1ないし7のいずれか1項に記載の顔料。
  9. 【請求項9】 芯部が、芯部の全重量に対し3から50
    重量%、好ましくは10から30重量%までの乳化用界
    面活性剤を含んでなることを特徴とする請求項1ないし
    8のいずれか1項に記載の顔料。
  10. 【請求項10】 ロウ(類)/界面活性剤(類)の重量
    比が、1から30まで、好ましくは2から10までの範
    囲であることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか
    1項に記載の顔料。
  11. 【請求項11】 複合顔料粒子の芯部が、長い極性頭を
    持つ少なくとも1種の非イオン両親媒性化合物をさらに
    含むことを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1
    項に記載の顔料。
  12. 【請求項12】 非イオン両親媒性化合物が、直鎖状又
    は分枝状で飽和または不飽和の脂肪族又は芳香族炭化水
    素鎖、並びに極性頭を構成する少なくとも50モルの極
    性又は親水性単位を持つことを特徴とする請求項11に
    記載の顔料。
  13. 【請求項13】 長い極性頭を持つ非イオン両親媒性化
    合物が:ポリアルコキシ化および/またはポリグリセリ
    ン脂肪酸又はアミド、ポリオールのポリアルコキシ化お
    よび/またはポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリアル
    コキシ化および/またはポリグリセリンアルキルフェノ
    ール又は脂肪アルコール、ポリアルコキシ化および/ま
    たはポリグリセリン1,2-又は1,3-アルカンジオー
    ル又は-アルケンジオール、ポリアクリルアミドのドデ
    シルチオエーテル、極性頭を構成する少なくとも50モ
    ルの極性及び親水性単位を含むラノリンの脂肪酸又は脂
    肪アルコールのアルコキシ誘導体から成る群から選ばれ
    ることを特徴とする請求項11又は12に記載の顔料。
  14. 【請求項14】 長い極性頭を持つ非イオン両親媒性化
    合物が、次式: RO-(CH2CH2O)n−H (I) (式中、Rは少なくとも8個の炭素原子を含むアルキ
    ル、アルケニル又はアリール基を表し、nは70から2
    00、好ましくは100から200までである。)に相
    当することを特徴とする請求項11から13のいずれか
    1項に記載の顔料。
  15. 【請求項15】 長い極性頭を持つ非イオン両親媒性化
    合物が、ロウ芯部の全重量に対し1から40重量%、好
    ましくは5から20重量%までの範囲の濃度で存在し、
    乳化用界面活性剤(類)/非イオン両親媒性化合物
    (類)の重量比が1から50、好ましくは1から20ま
    での範囲であることを特徴とする請求項11ないし14
    のいずれか1項に記載の顔料。
  16. 【請求項16】 メラニン顔料前駆体が: (i)次式のインドリン化合物、及び酸とのその付加
    塩: 【化1】 (式中:R1及びR3は、それぞれ独立して、水素原子又
    はC1−C4アルキル基を表し;R2は、水素原子、C1
    4アルキル基、カルボキシル基又は(C1−C4)アル
    コキシカルボニル基を表し;R4は、水素原子、C1−C
    4アルキル基、ヒドロキシル基、(C1−C4)アルコキ
    シアミノ基、(C1−C10)アルキルアミノ基又はハロ
    ゲン原子を表し;R5は水素原子、C1−C4アルキル
    基、ヒドロキシル基、C1−C4アルコキシ基又はアミノ
    基を表し;R4又はR5基の少なくとも1つは、ヒドロキ
    シル、アルコキシ又はアミノ基を表し;R5がアミノ基
    を表す場合、R4はアルキルアミノ基以外であり;R4
    びR5は、アルキレンジオキシ環を形成することができ
    て5と6の位置にある;) (ii)次式のインドール化合物及び酸とのその付加塩; 【化2】 (式中:R6及びR8は、それぞれ独立に、水素原子又は
    1−C4アルキル基を表し;R7は、水素原子、C1−C
    4アルキル基、カルボキシル基又は(C1−C4)アルコ
    キシカルボニル基を表し;R9及びR12は、互いに独立
    で、水素原子、C1−C4アルキル基、ヒドロキシル基、
    1−C4アルコキシ基、アミノ基、(C2−C4)アシル
    オキシ基又は(C2−C4)アシルアミノ基を表し;R10
    は、水素原子、C1−C4アルキル基、ヒドロキシル基、
    (C1−C4)アルコキシ基、アミノ基、(C2−C4)ア
    シルオキシ基又は(C2−C4)アシルアミノ基、ハロゲ
    ン原子又はトリメチルシリルオキシ基を表し;R11は、
    水素原子、ヒドロキシル基、(C1−C4)アルコキシ
    基、アミノ基、(C2−C4)アシルオキシ基、(C2
    4)アシルアミノ基、ヒドロキシ(C2−C4)アルキ
    ルアミノ基又はトリメチルシリルオキシ基を表し;R10
    及びR11は、R10及びR11が結合している炭素原子と共
    に、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ又はカルボ
    ニルジオキシ環で任意に置換されたメチレンジオキシ環
    を形成してもよく;R9ないしR12基の少なくとも1つ
    は、OZ又はNHR基を表し、該基の1つだけがNHR
    を表し;Zが水素を表して5及び6の位置にある場合、
    9ないしR12基のうちの2つ以下の基はOZ基を表
    し;R9ないしR12の1つだけが水素を表し、該基の1
    つだけがNHR又はOZ基を表し、そして他の基がC1
    −C4アルキル基を表す場合、R9ないしR12の少なくと
    も1つが水素を表し;Rは、水素原子、C2−C4アシル
    基又はC2−C4ヒドロキシアルキル基を表し;Zは、水
    素原子、C2−C14アシル基、C1−C4アルキル基又は
    トリメチルシリル基を表す;) (iii)それらの混合物、から成る群から選ばれること
    を特徴とする請求項1ないし15のいずれか1項に記載
    の顔料。
  17. 【請求項17】 メラニン顔料前駆体が、5,6-ジヒ
    ドロキシインドリン、6-ヒドロキシインドール、5,
    6-ジヒドロキシインドール、N-メチル-5,6-ジヒド
    ロキシインドール、及び酸によるそれらの付加塩から成
    る群から選ばれることを特徴とする請求項1ないし16
    のいずれか1項に記載の顔料。
  18. 【請求項18】 メラニン顔料前駆体(類)が、酸化後
    に形成されたそのままのロウ(類)/染料の重量比が3
    以上であるような量で使用されることを特徴とする請求
    項1ないし17のいずれか1項に記載の顔料。
  19. 【請求項19】 複合メラニン顔料の球形粒子の粒径
    が、1μm未満で、好ましくは500nm以下、更に好
    ましくは20から500nmまでの範囲であることを特
    徴とする請求項1ないし18のいずれか1項に記載の顔
    料。
  20. 【請求項20】 請求項1ないし19のいずれか1項に
    記載した複合メラニン顔料粒子の調製方法において、請
    求項1ないし15のいずれか1項に記載されたような少
    なくとも1種の乳化用界面活性剤を含む粒径1μm未満
    の球形粒子ロウ粒子の水性分散液の中で、室温で、穏や
    かな攪はんでかつ不活性雰囲気の下で、請求項1及び1
    5ないし17のいずれか1項に記載されたメラニン型前
    駆体を分散して可溶化し、次に、該前駆体を酸化して重
    合させて各ロウ粒子を包む外層を形成し、その次に、こ
    うして得られた複合メラニン顔料粒子の水性分散液を必
    要に応じて乾燥して粉末を得ることを特徴とする方法。
  21. 【請求項21】 酸化段階が、ロウ粒子を構成するロウ
    又はロウ混合物の融点より低く、好ましくは室温で実施
    されることを特徴とする請求項20に記載の方法。
  22. 【請求項22】 重合段階が、中性又はアルカリ性pH
    に調節されたロウミクロ分散液の激しい攪はんにより起
    こる空気中の自動酸化によって水性媒体の中で実施され
    ることを特徴とする請求項20又は21に記載の方法。
  23. 【請求項23】 重合段階は、過酸化水素、過酸及び過
    酸の塩から成る群から選ばれる酸化剤の存在で、並びに
    必要に応じてpH調整剤の存在下で実施されることを特
    徴とする請求項20又は21に記載の方法。
  24. 【請求項24】 重合段階が、亜塩素酸アルカリ、酸化
    銀、塩化第二鉄、酸化鉛、亜硝酸ナトリウム、希土類金
    属塩、オルト-及びパラベンゾキノン、オルト-及びパラ
    ベンゾキノンモノイミン及びジイミン、1,2-及び
    1,4-ナフトキノン、1,2-及び1,4-ナフトキノ
    ンモノ又はジイミンから成る群から選ばれる酸化剤の存
    在で、並びに必要に応じてpH調整剤の存在下で実施さ
    れることを特徴とする請求項20又は21に記載の方
    法。
  25. 【請求項25】 重合段階が、過酸化水素の存在下で及
    び必要に応じてpH調整剤の存在下でヨウ化物イオンを
    使って実施されることを特徴とする請求項20又は21
    に記載の方法。
  26. 【請求項26】 重合段階が、酵素酸化により実施され
    ることを特徴とする請求項20又は21に記載の方法。
  27. 【請求項27】 メラニン顔料前駆体が水性ロウミクロ
    分散液へ分散される前に、請求項11ないし15のいず
    れか1項に記載された長い極性頭を持つ非イオン両親媒
    性化合物が、水性ロウミクロ分散液へ加熱又は冷却条件
    の下で導入されることを特徴とする請求項20ないし2
    6のいずれか1項に記載の方法。
  28. 【請求項28】 化粧又は皮膚科用組成物中における及
    びその調製のための、粉末の形態又は水性分散液の形態
    の、請求項11ないし15のいずれか1項に記載された
    球形粒子の形態の複合メラニン顔料の使用。
  29. 【請求項29】 粉末の形態又は水性分散液の形態の、
    請求項1ないし19のいずれか1項に記載された球形粒
    子形態の少なくとも1種の複合メラニン顔料を含有する
    化粧又は皮膚科用組成物。
  30. 【請求項30】 複合メラニン顔料が、組成物の全重量
    に対して0.1から35重量%、好ましくは0.5から
    20重量%までの範囲の濃度で、粉末の形態、又は水性
    分散液の形態で使用されることを特徴とする請求項29
    に記載の組成物。
  31. 【請求項31】 皮膚および/または外骨格用のメーク
    アップ製品中における、又はその調製のための、粉末の
    形態又は水性分散液の形態の、請求項1から19のいず
    れか1項に記載された球形粒子形態の複合メラニン顔料
    の使用。
  32. 【請求項32】 毛染用組成物中における、及びその調
    製のための、特に一時的毛染又は髪のメークアップのた
    めの、粉末の形態で又は水性分散液の形態の、請求項1
    から19のいずれか1項に記載された球形粒子の複合メ
    ラニン顔料の使用。
  33. 【請求項33】 紫外線の有害な影響から人間の表皮お
    よび/または外骨格を保護するための組成物、特に所
    謂、日焼け止め製品中における、及びその調製のため
    の、請求項1から19のいずれか1項に記載された球形
    粒子の形態の複合メラニン顔料の使用。
  34. 【請求項34】 大気中の汚染物質および/または紫外
    線により誘起されるフリーラジカルの影響から人間の表
    皮および/または外骨格を保護するための組成物中にお
    ける、及びその調製のための、請求項1から19のいず
    れか1項に記載された球形粒子の形態の複合メラニン顔
    料の使用。
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