JP2865614B2 - 自動車用の日除け - Google Patents

自動車用の日除け

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JP2865614B2
JP2865614B2 JP8079520A JP7952096A JP2865614B2 JP 2865614 B2 JP2865614 B2 JP 2865614B2 JP 8079520 A JP8079520 A JP 8079520A JP 7952096 A JP7952096 A JP 7952096A JP 2865614 B2 JP2865614 B2 JP 2865614B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のフロント
ガラス内面のほぼ全面に脱着自在に装着して、車内に侵
入する輻射熱を遮断する自動車用の日除けに関する。
【0002】
【従来の技術】フロントガラスの内面に装着される日除
けは、段ボールや厚紙で製作されている。段ボール製の
日除けが下記の公報に記載される。 実開平 4−89416号公報 実開昭63−34613号公報 の公報に記載される日除けは、段ボールの片面にフィ
ルム層を設けて補強している。この日除けは、フィルム
層によって何回も折曲して使用できる。 の公報に記載される日除けは、自動車の車種によって
最適な外形にできるように、車種に適したミシン目を設
けたものである。
【0003】ところで、この種の用途に使用される日除
けは、外形が大きいので、小さく折り畳んで収納できる
構造としたものが開発されている。この構造の日除けは
下記の公報に記載される。 実公平 2−043771号公報 実開昭62−138615号公報 実開昭63−022219号公報 実開平 2−023211号公報 実用新案登録第3007641号 これ等の公報に記載される日除けは、複数の折曲げ線を
設け、この折曲げ線で小さく折り畳んで収納できる特長
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これ等
の公報に記載される自動車用の日除けは、フロントガラ
スに装着した状態で、前面を綺麗な平滑面とすることが
難しい。とくに、折曲げ線に沿って複数の縦線ができ、
自動車のフロントガラスに装着した状態で前から見て、
美しい外観とするのが難しい欠点がある。日除けは、表
面に文字や図形等を印刷して表面を装飾できるが、複数
の縦線ができ、あるいは、凹凸面となって綺麗な平滑面
にできないため、前から見て綺麗な状態にできない欠点
がある。とくに、日除けは使用しないときに折り畳むの
で、広げた状態で折曲げ線の部分を綺麗にするのが難し
い欠点がある。さらに、段ボール製の日除けは、段ボー
ルの中間に積層される波形のコルゲートフィンによっ
て、表面に平行な縦縞が表出する欠点もある。
【0005】さらに、段ボール製の日除けは、中間に積
層されるコルゲートフィンによって、中間に空気層がで
きるが、この空気層では効率よく断熱できない欠点があ
る。それは、空気層の両端が、日除けの上縁と下縁で開
口されているからである。上下両端の開放された空気層
は、輻射熱で段ボールの前シートが加熱されると、車内
の空気が効率よく換気されて、十分に断熱できなくな
る。それは、空気層で加熱された空気が軽くなって上昇
するからである。この弊害を防止するためには、日除け
の上下端縁の孔を閉塞する必要がある。しかしながら、
空気層の開口端を閉塞する日除けは、上下縁に接着材等
を塗布する必要があって、製造コストが高くなる欠点が
ある。
【0006】段ボール製の日除けは、空気層を形成する
コルゲートフィンを、折曲げ線に直交する横向きにして
空気の対流を少なくできる。しかしながら、段ボール製
の日除けをこの構造にすると、折曲げ線でスムーズに折
曲するのが難しくなる。
【0007】の公報に記載される日除けは、図1の斜
視図に示すように、特別に成形したプラスチック製の中
空構造板11を使用し、この中空構造板11を折曲でき
るように連結している。中空構造板11は、折曲げ線1
2に、中空溝の開口部を表出させる構造としている。こ
の構造の日除け10も、折曲げ線12で中空溝13が開
放されるので、優れた断熱特性にできない欠点がある。
それは、中空溝13に車内の空気が換気されるからであ
る。中空溝13に室内空気が換気される日除け10は、
全体を厚くしても、熱の遮断特性を改善できない。内部
の中空溝に室内空気が換気されるからである。
【0008】さらに、この公報に記載される中空構造板
11は、特別に成形されたプラスチック成形品を使用す
るので、製造コストが相当に高くなる欠点がある。ま
た、プラスチックの成形品である中空構造板11を、折
曲できるように連結するのに手間がかかる欠点もある。
それは、中空構造板11を平行に切断して折曲げ線12
にひんじを接着し、あるいは、中空構造板11の片面で
ひんじのように折曲するために、片面を所定の薄さに残
して切断するからである。中空構造板11の片面を薄く
残して折曲げ線12とする構造は、切断するときに折曲
げ線12が薄すぎると十分な強度にできず、また、厚す
ぎると、スムーズに折曲できなくなる欠点がある。この
ため、正確に厚さを制御して、中空構造板11を切断し
て折曲げ線12とする必要があり、この加工が難しい欠
点がある。
【0009】段ボール製の日除けは、折曲げ線で段ボー
ルを薄く押し潰して折曲できるように加工するので、折
曲げ線を何回も繰り返し折曲すると、破損しやすい欠点
がある。この弊害を防止するために、の公報の日除け
は、フィルム層を積層しているが、このように加工する
と製造コストが高くなる欠点がある。
【0010】さらにまた、この種の日除けは、フロント
ガラスの内面に、できる限り密着して装着するのが望ま
しい。フロントガラスから車内に入射する輻射熱を、効
率よく遮断できるからである。このことを実現するため
に、従来の日除けは、たとえばの公報に記載されるよ
うに粘着材を使用する構造、の公報に記載するように
吸盤を使用する構造が開発されている。しかしながら、
粘着材でフロントガラスに接着する構造は、何回も繰り
返し使用して、確実に装着するのが難しい。また、吸盤
を使用する構造は、製造コストが高くなる欠点がある。
【0011】本発明は、従来の日除けのこれ等の欠点を
解決することを目的に開発されたものであり、本発明の
重要な目的は、フロントガラスに接近して簡単に装着で
きると共に、装着した状態で、前面を極めて美しい外観
にでき、さらに、優れた遮断特性を有し、さらにまた、
安価に多量生産して折曲げ線をスムーズに折曲できる自
動車用の日除け提供することにある。さらに、本発明の
第2の目的は、極めて簡単な構造で、フロントガラスの
内面に確実に装着できる自動車用の日除けを提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の自動車用の日除
けは、平行に配設された複数の縦折曲げ線1を有する。
縦折曲げ線1を交互に反対方向に折曲げして、びょうぶ
のように折り畳みして収納できる。縦折曲げ線1の部分
を平面状に広げて自動車のフロントガラス7内面のほぼ
全面に装着し、フロントガラス7を透過して車内に入射
する輻射熱を遮断する。
【0013】さらに、本発明の自動車用の日除けは、シ
ート状にスライスされた発泡合成樹脂板2の両面に、表
面に文字や図形等が印刷されている折曲できる表面シー
ト3を接着している。発泡合成樹脂板2は、縦折曲げ線
1に沿って裁断されており、さらに、この発泡合成樹脂
板2の両面に接着されている表面シート3は、縦折曲げ
線1に沿って交互に裏表で裁断されておって、裁断され
ない表面シート3を、縦折曲げ線2においてひんじに兼
用して、縦折曲げ線1を交互に反対方向に折曲して折り
畳みできるように構成している。さらに、縦折曲げ線1
を平面状に広げた状態で、発泡合成樹脂板2の切断面4
が当接して、接触する切断面4が、縦折曲げ線1を平面
状の状態からさらに反対方向に折曲されるのを阻止する
ように構成している。
【0014】さらに、本発明の請求項2に記載する自動
車用の日除けは、左右の中央部分の上部に、自動車に装
着するときにルームミラーを通過させる折曲片5を設け
ている。折曲片5は、下端縁に、縦折曲げ線1に直交す
る横折曲げ線6を有し、その両側を切断している。折曲
片5は、日除け10を自動車のフロントガラス7に装着
するときに、折り曲げしてルームミラーを通過できるよ
うに構成している。
【0015】この折曲片5は、後方には折曲できるが前
面に折曲しないように、横折曲げ線6において、一方の
表面シート3と発泡合成樹脂板2とを裁断しておって、
裁断されない他方の表面シート3をひんじに兼用して、
折曲片5を折曲できる構造としている。 この折曲片5
は、平面状から前面に折曲しようとすると、発泡合成樹
脂板2の切断面4が当接して、前面の方向の折曲が阻止
され、前方に折曲されない折曲片5をルームミラーに係
止して、日除け10をルームミラーとフロントガラス7
との間に装着するように構成している。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態
は、本発明の技術思想を具体化するための自動車用の日
除けを例示するものであって、本発明は日除けを下記の
ものに特定しない。
【0017】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施の形態に示される部材に対応す
る番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解
決するための手段の欄」に示される部材に付記してい
る。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施の形
態の部材に特定するものでは決してない。
【0018】図2に示す自動車用の日除けは、自動車の
フロントガラスのほぼ全面に装着できる外形に裁断され
ている。日除け10は、平行に配設された複数の縦折曲
げ線1を有する。縦折曲げ線1は、交互に反対方向に折
り曲げして、びょうぶのように折り畳んでコンパクトに
収納するために設けられている。日除け10は、縦折曲
げ線1で平面状に広げて自動車のフロントガラス内面に
装着する。ここに装着された日除け10は、フロントガ
ラスを透過して車内に入射する輻射熱を遮断して、車内
が高温になるのを防止する。
【0019】さらに、図2に示す日除け10は、図3の
拡大断面図に示すように、シート状にスライスされた発
泡合成樹脂板2の両面に、表面に文字や図形等を印刷し
ている表面シート3を接着している。表面シート3は、
ひんじに併用されるので、折曲できる柔軟な可とう性を
有する。
【0020】発泡合成樹脂板2は、手で押圧して変形で
きる可とう性と、変形させた状態でもとの形状に復元し
ようとする弾性と、それ自体で平面状に保形できる強度
とを有する合成樹脂発泡体が使用される。前記の可とう
性と弾性と強度とが要求されるのは、発泡合成樹脂板2
を弾性変形させて、フロントガラスの内面に装着するた
めである。このことを満足する発泡合成樹脂板2は、発
泡スチロールを一定の厚さにスライスしたものが最適が
ある。ただ、発泡スチロールのスライス板に代わって、
発泡倍率の高い硬質のウレタン発泡体、ポリエチレン発
泡体等の合成樹脂発泡体を一定の厚さにスライスしたも
の、あるいは、一定の厚さの板状に発泡成形したものが
使用できる。
【0021】発泡合成樹脂板2は、好ましくは、約5m
mの厚さにスライスされている。発泡合成樹脂板2の厚
さは、フロントガラスの内面に設けられたデフロスター
の吹出隙間に挿入して、確実に保持される厚さに設計さ
れる。自動車は、図4の断面図に示すように、フロント
ガラス7とダッシュボード8との境界に隙間9を設けて
いるものが多い。フロントガラス7の下端縁や、ここに
固定されるゴムパッキンをダッシュボード8で隠して見
えないようにするためである。さらに、フロントガラス
7とダッシュボード8との隙間9は、図4の断面図に示
すように、フロントガラス7の下方に向かって次第に幅
が狭くなっている。本発明の日除け10は、フロントガ
ラス7の内面に設けられた隙間9に下端部を挿入して、
フロントガラス7の内面に接近して装着される。
【0022】フロントガラス7内面の隙間9に下端部を
挿入するとき、日除け10は、発泡合成樹脂板2が弾性
変形する。弾性変形する日除け10は、フロントガラス
7とダッシュボード8の内面を復元力で押圧し、これ等
に挟着される状態で保持される。発泡合成樹脂板2は、
梱包用の緩衝材として多用されるので、局部的に押圧さ
れると変形して、復元しようとする弾性がある。発泡合
成樹脂板2は、手で部分的に強く押圧すると、押し潰さ
れる柔軟性に設計されている。発泡合成樹脂板2は、た
とえば、0.1〜2kg/cm2の圧力で押圧して、約
10%変形する柔軟性、さらに、好ましくは、0.3〜
1kg/cm2の圧力で押圧して、10%変形する程度
の柔軟性に設計される。
【0023】発泡スチロール等の合成樹脂発泡体は、密
度と材質で柔軟性と弾性を調整できる。発泡倍率を高く
して密度を低くすると変形しやすく、発泡倍率を低くし
て密度を高くすると硬くなる。発泡合成樹脂板2の硬さ
や弾性は、使用する合成樹脂によって一定でないが、た
とえば、発泡合成樹脂板2に発泡スチロールを使用する
場合、その密度は、好ましくは、0.008〜0.02
g/cc、好ましくは、約0.005g/cc、ポリウ
レタン発泡体は0.025〜0.07g/cc、ポリエ
チレン発泡体は0.03〜0.08g/ccに設定され
る。
【0024】発泡合成樹脂板2の厚さは、フロントガラ
ス7とダッシュボード8の隙間9に挿入して、多少押し
潰される状態で、弾性的に装着されるように、好ましく
は3〜10mm、さらに好ましくは4〜8mm、最適に
は約5mmに設計される。
【0025】日除け10は、図5に示すように、折り畳
んで収納される。日除け10の縦折曲げ線1は、図6と
図7に示すように、片面の表面シート3と発泡合成樹脂
板2を裁断して、裁断されない表面シート3をひんじに
兼用している。表面シート3は、隣接する縦折曲げ線1
に沿って交互に裏表で裁断されて、裁断されない表面シ
ート3で、図5に示すように、交互に反対方向に折曲し
て折り畳まれる。
【0026】表面シート3は、表面に文字や図形を印刷
して綺麗に表面仕上げした後、発泡合成樹脂板2の両面
に接着される。表面シート3は、ひんじに併用されるの
で、折曲できる柔軟なシート材を使用する。表面シート
3には、折曲できる紙が最適である。ただ、紙に代わっ
て、布地、軟質の塩化ビニルシート等のプラスチックシ
ートも使用できる。折曲できる表面シート3は、発泡合
成樹脂板2と一緒に変形する。
【0027】本発明の日除けは、発泡合成樹脂板2の両
面に表面シート3を接着した後、片方の表面シート3を
裁断することなく、一方の表面シート3と発泡合成樹脂
板2とをカッター等の刃物で裁断して折曲げ線を設ける
ことができる。折曲げ線を設けるとき、発泡合成樹脂板
は必ずしも完全に切り離す必要はない。たとえば、発泡
合成樹脂板に発泡スチロール板を使用する日除けは、折
曲げ線を設けて、小さい曲率半径で折り曲げると、折曲
げ線に沿って裁断されない発泡スチロール板が破断され
るからである。
【0028】カッター等で切断された片方の表面シート
3と発泡合成樹脂板2は、図6の折曲状態から、図8に
示すように、縦折曲げ線1を実線矢印の方向に平面状に
広げると、発泡合成樹脂板2と表面シート3の切断面4
が当接する。当接して、切断面4同士が接触するため、
縦折曲げ線1を平面状に広げた状態から、さらに反対方
向(図8の破線矢印で示す方向)に折曲されるのが阻止
される。このため、平面状に広げられた日除けは、表面
シート3と発泡合成樹脂板2とが隙間なく密着して、表
面を平滑な平面状とする。
【0029】さらに、図2に示す日除け10は、左右の
中央部分の上部に、自動車のフロントガラスの内面に装
着するとき、ルームミラーを通過させるための折曲片5
を設けている。折曲片5は、下端縁に、縦折曲げ線1に
直交する横折曲げ線6を有し、その両側を切断してい
る。自動車のフロントガラスに装着するときに、折曲片
5を折り曲げしてルームミラーを通過させるためであ
る。
【0030】折曲片5の横折曲げ線6は、自動車に装着
する状態で、前面に位置する表面シート3と発泡合成樹
脂板2とを裁断して、背面の表面シート3を裁断しない
でひんじに兼用している。折曲片5は横折曲げ線6で背
面にひんじ部を有し、両側を切断しているので、後方に
折曲できる。折曲片5を平面状から前面に折曲しようと
すると、発泡合成樹脂板2と表面シート3の切断面4が
当接して、前面方向の折曲が阻止される。この構造の表
面シート3は、前方に折曲されない折曲片5をルームミ
ラーに係止して、フロントガラスとの間に装着できる。
【0031】
【発明の効果】本発明の自動車用の日除けは、手で押圧
して変形できる可とう性と、変形させた状態でもとの形
状に復元しようとする弾性と、それ自体で平面状に保形
できる強度とを有する発泡合成樹脂板の両面に表面シー
トを接着している。この構造の表面シートは、フロント
ガラスの内面に接近させて、簡単に装着できる特長があ
る。それは、フロントガラスとダッシュボードとの間の
隙間に下端部を挿入し、フロントガラスとダッシュボー
ドとで日除けを挟着して装着できるからである。この状
態で装着される日除けは、フロントガラスとダッシュボ
ードとの隙間に挟着されて、発泡合成樹脂板は弾性変形
し、弾性変形する発泡合成樹脂板は、復元力でフロント
ガラスとダッシュボードとを押圧して定位置に装着され
る。さらに、本発明の日除けは、この状態でフロントガ
ラスの内面に装着されることに加えて、片面の表面シー
トと発泡合成樹脂板を裁断し、裁断されない表面シート
をひんじに兼用して折曲げ線とし、折曲げ線を平面状に
広げた状態では、発泡合成樹脂板の切断面を当接して、
平面状に保持し、さらに、芯材の発泡合成樹脂板には、
それ自体で平面状に保形できる強度のあるものを使用し
ている。このため、下端部をフロントガラスとダッシュ
ボードとに挟着して装着された日除けは、内側を凹面と
する形状にゆるくカーブするフロントガラスの内面に、
隙間ができないように極めて接近して装着される。この
ため、フロントガラスと日除けの隙間が少なく、さら
に、輻射熱の遮断特性に優れた発泡合成樹脂板を使用す
ることにより、車内に侵入する輻射熱を効果的に遮断し
て、車内が高温になるのを有効に防止できる特長があ
る。
【0032】さらに、本発明の日除けは、表面シートを
ひんじに兼用し、平面状に広げた状態では、発泡合成樹
脂板の切断面を当接して隙間なく密着できる。このた
め、発泡合成樹脂板の表面に接着している表面シート
は、段ボールのように凹凸ができず、しかも、折曲げ線
の境界においても凹凸の少ない平滑面にできる。このた
め、文字や図形を印刷している表面シートは、段ボール
とは比較にならないほど美しく表面仕上げして、自動車
に装着した状態で、前からみて綺麗な外観に装飾できる
特長もある。
【0033】さらに、本発明の日除けは、発泡スチロー
ル等の発泡合成樹脂板の両面に表面シートを接着し、一
方の表面シートと発泡合成樹脂板とを切断して製造でき
るので、極めて安価に多量生産できる特長がある。それ
は、原料コストを低減できることに加えて、加工手間を
極めて簡単にできるからである。
【0034】さらにまた、本発明の請求項2に記載する
日除けは、ルームミラーでもって、フロントガラスから
離れないように装着できる特長がある。それは、日除け
の中央部に折曲片を設け、この折曲片を、後方には折曲
できるが、前面に折曲しない構造としているからであ
る。この構造の折曲片は、ルームミラーに係止されて、
日除けをフロントガラスの方向に押圧して装着できる特
長を実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の自動車用の日除けを示す斜視図
【図2】本発明の自動車用の日除けの一実施の形態を示
す平面図
【図3】図2に示す日除けの要部拡大断面図
【図4】自動車のフロントガラスとダッシュボードの隙
間を示す断面図
【図5】図2の日除けを折り畳む状態を示す斜視図
【図6】図5の日除けのA部の要部拡大斜視図
【図7】図5の日除けのB部の要部拡大斜視図
【図8】図6の日除けを平面状に広げる状態を示す要部
拡大斜視図
【符号の説明】
1…縦折曲げ線 2…発泡合成樹脂板 3…表面シート 4…切断面 5…折曲片 6…横折曲げ線 7…フロントガラス 8…ダッシュボード 9…隙間 10…日除け 11…中空構造板 12…折曲げ線 13…中空溝

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行に配設された複数の縦折曲げ線(1)
    を有し、この縦折曲げ線(1)を交互に反対方向に折曲げ
    してびょうぶのように折り畳みして収納でき、縦折曲げ
    線(1)を平面状に広げて自動車のフロントガラス(7)内面
    のほぼ全面に装着して、フロントガラス(7)を透過して
    車内に入射する輻射熱を遮断するように構成されてなる
    自動車用の日除けにおいて、 手で押圧して変形できる可とう性と、変形させた状態で
    もとの形状に復元しようとする弾性と、それ自体で平面
    状に保形できる強度とを有する発泡合成樹脂板(2)の両
    面に、表面に文字や図形等が印刷されている折曲できる
    表面シート(3)が接着されており、発泡合成樹脂板(2)は、縦折曲げ線(1)に沿って裁断され
    ており、さらに、この発泡合成樹脂板(2)の両面に接着
    されている表面シート(3)は、縦折曲げ線(1)に沿って交
    互に裏表で裁断されておって、裁断されない表面シート
    (3)を縦折曲げ線(2)においてひんじに兼用して、縦折曲
    げ線(1)を交互に反対方向に折曲して折り畳みできるよ
    うに構成しており、 かつ、縦折曲げ線(1)を平面状に広げた状態で、発泡合
    成樹脂板(2)の切断面(4)が当接し、接触する切断面(4)
    が、縦折曲げ線(1)を平面状の状態からさらに反対方向
    に折曲されるのを阻止するように構成されてなることを
    特徴とする自動車用の日除け。
  2. 【請求項2】 左右の中央部分の上部に、自動車に装着
    するときにルームミラーを通過させる折曲片(5)が設け
    られており、折曲片(5)は、下端縁に、縦折曲げ線(1)に
    直交する横折曲げ線(6)があって、その両側は切断され
    て、自動車のフロントガラス(7)に装着するときに、折
    り曲げしてルームミラーを通過できるように構成されて
    おり、この折曲片(5)は、後方には折曲できるが前面に折曲し
    ないように、横折曲げ線(6)において、一方の表面シー
    ト(3)と発泡合成樹脂板(2)とを裁断しておって、裁断さ
    れない他方の表面シート(3)をひんじに兼用して、折曲
    片(5)を折曲でき る構造とする請求項1に記載される
    動車用の日除け。
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